「日本とコートジボワールの関係」の版間の差分
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'''日本とコートジボワールの関係'''(にほんとコートジボワールのかんけい、{{lang-fr|Relations entre la Côte d’Ivoire et le Japon}}、{{lang-en|Japan–Ivory Coast relations}}) では、[[日本]]と[[コートジボワール]]の関係について概説する。かつては、'''日本と象牙海岸の関係'''あるいは'''日本と象牙海岸共和国の関係'''として言及されていた<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/A-H11-0431.pdf ◎債務救済措置に関する日本国政府と象牙海岸共和国政府との間の交換公文 | 外務省]</ref> |
'''日本とコートジボワールの関係'''(にほんとコートジボワールのかんけい、{{lang-fr|Relations entre la Côte d’Ivoire et le Japon}}、{{lang-en|Japan–Ivory Coast relations}}) では、[[日本]]と[[コートジボワール]]の関係について概説する。かつては、'''日本と象牙海岸の関係'''あるいは'''日本と象牙海岸共和国の関係'''として言及されていた<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/A-H11-0431.pdf ◎債務救済措置に関する日本国政府と象牙海岸共和国政府との間の交換公文 | 外務省]</ref>。コートジボワールの要人は機会あるごとに同国の国家建設の模範として日本をあげるなど、同国は親日的な国としても知られる<ref name="coat"/>。 |
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==両国の比較== |
==両国の比較== |
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| '''国土面積''' |
| '''国土面積''' |
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| 32万2436 km²<ref name="coat">[https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/cote_d/data.html コートジボワール共和国(Republic of Cote d'Ivoire)基礎データ][[外務省]].最終閲覧日 |
| 32万2436 km²<ref name="coat">[https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/cote_d/data.html コートジボワール共和国(Republic of Cote d'Ivoire)基礎データ][[外務省]].最終閲覧日2024年6月6日</ref> |
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| 37万7972 km²<ref>[https://web.archive.org/web/20160327134045/http://www.stat.go.jp/data/nihon/pdf/16nikkatu.pdf 日本の統計2016 第1章~第29章 | 総務省統計局].最終閲覧日2021年3月17日</ref> |
| 37万7972 km²<ref>[https://web.archive.org/web/20160327134045/http://www.stat.go.jp/data/nihon/pdf/16nikkatu.pdf 日本の統計2016 第1章~第29章 | 総務省統計局].最終閲覧日2021年3月17日</ref> |
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| [[日本]]は[[コートジボワール]]の約1.2倍 |
| [[日本]]は[[コートジボワール]]の約1.2倍 |
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| 476億902万米ドル(2019年)<ref>[https://data.worldbank.org/indicator/MS.MIL.XPND.CD?locations=JP Military expenditure (current USD) - Japan][[世界銀行]].最終閲覧日2021年3月17日</ref> |
| 476億902万米ドル(2019年)<ref>[https://data.worldbank.org/indicator/MS.MIL.XPND.CD?locations=JP Military expenditure (current USD) - Japan][[世界銀行]].最終閲覧日2021年3月17日</ref> |
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| [[日本]]は[[コートジボワール]]の約88.8倍 |
| [[日本]]は[[コートジボワール]]の約88.8倍 |
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| '''[[地図]]''' |
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| style="text-align:center" |[[File:Cote d Ivoire on the globe (Africa centered).svg|150px]] |
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==歴史== |
==歴史== |
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[[日本]]は[[コートジボワール]]を独立と同時に承認。1964年2月22日には[[アビジャン]]に[[在コートジボワール日本国大使館]]が開設され、1969年9月19日には[[東京]]に[[駐日コートジボワール大使館]]が開設した<ref name="coat"/ |
[[日本]]は[[コートジボワール]]を独立と同時に承認。1964年2月22日には[[アビジャン]]に[[在コートジボワール日本国大使館]]が開設され、1969年9月19日には[[東京]]に[[駐日コートジボワール大使館]]が開設した<ref name="coat"/>。 |
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[[コートジボワール]]は初代大統領である[[フェリックス・ウフェ=ボワニ]]のもと年8%の高い経済成長率と[[クーデター]]のない政治的安定性から「[[イボワールの奇跡]]」({{lang-en-short|Ivorian miracle}})と呼ばれる[[高度経済成長]]を1960年代から1970年代にかけて達成した<ref name="jftc">[https://www.jftc.jp/monthly/overseas/entry-1589.html 西アフリカの優等生、コートジボワール共和国]日本貿易会月報オンライン</ref>。2002年に{{仮リンク|第一次コートジボワール内戦|en|First Ivorian Civil War}}が勃発するまで「西アフリカの優等生」として[[西アフリカ]]で指導的役割を担い、また現在でも[[アフリカ大陸]]の中では比較的発達した経済を有する<ref name="jftc" />。日本は、同国を[[西アフリカ]]における重要国の一つと位置付けており、要人往来も活発である<ref name="coat"/>。 |
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==外交関係== |
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[[コートジボワール]]は初代大統領である[[フェリックス・ウフェ=ボワニ]]のもと年8%の高い経済成長率と[[クーデター]]のない政治的安定性から「[[イボワールの奇跡]]」({{lang-en-short|Ivorian miracle}})と呼ばれる[[高度経済成長]]を達成し、2002年に{{仮リンク|第一次コートジボワール内戦|en|First Ivorian Civil War}}が勃発するまで「西アフリカの優等生」として[[西アフリカ]]で指導的役割を担い<ref>[https://www.jftc.jp/monthly/overseas/entry-1589.html 西アフリカの優等生、コートジボワール共和国]日本貿易会月報オンライン</ref>、また現在でも[[アフリカ大陸]]の中では比較的発達した経済を有する。そのことから日本は、同国を[[西アフリカ]]における重要国の一つと位置付けており、要人往来も活発<ref name="coat"/>。またコートジボワールの要人は機会あるごとに同国の国家建設の模範として日本をあげるなど、同国は親日的な国としても知られる<ref name="coat"/>。 |
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その一方で2011年4月にはアビジャンの日本大使公邸が武装集団に襲撃され、邸内の[[セーフルーム]]に避難した[[岡村善文]]大使らがフランス軍に救出される事件が発生した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK07003_X00C11A4000000/ |title=コートジボワール武装勢力、日本大使公邸を襲撃 |publisher=[[日本経済新聞社]] |date=2011-04-07 |accessdate=2021-05-26}}</ref>。 |
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== 要人往来 == |
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=== コートジボワール要人の訪日 === |
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[[File:Shinzo Abe and Alassane Ouattara at the Enthronement of Naruhito (1).jpg|thumb|日・コートジボワール首脳会談。2019年10月]] |
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1999年6月には[[コートジボワールの大統領|コートジボワール大統領]]の[[コナン・ベディエ]]が訪日して[[総理大臣]]の[[小渕恵三]]と[[首脳会談]]を実施<ref> |
1999年6月には[[コートジボワールの大統領|コートジボワール大統領]]の[[コナン・ベディエ]]が訪日して[[総理大臣]]の[[小渕恵三]]と[[首脳会談]]を実施<ref> |
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[https://www.kantei.go.jp/jp//obutisouri/obuchiyear/gaikou.html 首脳外交この一年]</ref>。その後はコートジボワールの主要閣僚が[[アフリカ開発会議]]などのために訪日を重ね、2013年6月には大統領[[アラサン・ワタラ]]の訪日と[[安倍晋三]]との首脳会談が実現した<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page6_000084.html 日・コートジボワール首脳会談(2013)]外務省</ref>。 |
[https://www.kantei.go.jp/jp//obutisouri/obuchiyear/gaikou.html 首脳外交この一年]</ref>。その後はコートジボワールの主要閣僚が[[アフリカ開発会議]]などのために訪日を重ね、2013年6月には大統領[[アラサン・ワタラ]]の訪日と[[安倍晋三]]との首脳会談が実現した<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page6_000084.html 日・コートジボワール首脳会談(2013)]外務省</ref>。 |
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2019年8月には、[[アフリカ開発会議]]のため[[コートジボワールの首相|コートジボワール首相]]の{{仮リンク|アマドゥ・ゴン・クリバリ|en|Amadou Gon Coulibaly}}が訪日し、[[安倍晋三]]と両国間の関係深化のため会談を実施<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000903.html 日・コートジボワール首脳会談(2019)]外務省</ref>。翌年7月に{{仮リンク|アマドゥ・ゴン・クリバリ|en|Amadou Gon Coulibaly}}は逝去するが、その際にも[[安倍晋三]]は特別な弔意を送っている<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008574.html クリバリ・コートジボワール首相の逝去に関する安倍総理大臣による弔意書簡の発出]外務省</ref>。2019年10月には[[即位礼正殿の儀]]のため、[[アラサン・ワタラ]]が再び訪日し、[[安倍晋三]]と会談を実施<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000939.html 安倍総理大臣とウワタラ・コートジボワール共和国大統領との会談]外務省</ref>。 |
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その一方で2011年4月にはアビジャンの日本大使公邸が武装集団に襲撃され、邸内の[[セーフルーム]]に避難した[[岡村善文]]大使らがフランス軍に救出される事件が発生した<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK07003_X00C11A4000000/ |title=コートジボワール武装勢力、日本大使公邸を襲撃 |publisher=[[日本経済新聞社]] |date=2011-04-07 |accessdate=2021-05-26}}</ref>。 |
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そのほか、近年のコートジボワール要人の訪日としては2016年1月にはコートジボワールの[[パトリック・アシ]]経済インフラ相が閣僚級招聘で訪日、[[木村誠二]]と会談を実施して経済協力について話し合った<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page3_001542.html 木原外務副大臣とアシ・コートジボワール経済インフラ大臣との会談]外務省</ref>。 |
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2014年には、[[安倍晋三]]が訪問国の一つとして[[コートジボワール]]を選び<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page18_000165.html 安倍総理大臣のコートジボワール訪問(概要と成果)]外務省</ref>、再び首脳会談を実施して[[ブラジル]]で開催される[[2014 FIFAワールドカップ|2014FIFAワールドカップ]]では両国の健闘を互いに誓ったほか<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=5caim0p5jH0 コートジボワールで首脳会談 W杯で健闘誓う(14/01/11)]ANNnewsCH</ref>、日本側は[[日本企業]]の投資を後押しする一環としてコートジボワールに対し支援を表明<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNZO65191880R10C14A1PP8000/ 首相、コートジボワール支援を表明 首脳会談 都市交通整備で無償資金]日本経済新聞.2014年1月11日 </ref>。一方、コートジボワールは日本の[[常任理事国]]参入へ支持の姿勢を取っている<ref>[https://www.sankeibiz.jp/macro/news/140111/mcb1401111139015-n1.htm 日本の常任理事国入り支持 日コートジボワール首脳会談]SankeiBiz2014.1.11</ref>。2016年にも、[[ナイロビ]]で開催される[[アフリカ開発会議]]のために[[ケニア]]を訪問中の[[安倍晋三]]は、再び[[アラサン・ワタラ]]と首脳会談を実施している<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000229.html 日・コートジボワール首脳会談(2016)]外務省</ref>。 |
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=== 日本要人のコートジボワール訪問 === |
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2019年8月には、[[アフリカ開発会議]]のため[[コートジボワールの首相|コートジボワール首相]]の{{仮リンク|アマドゥ・ゴン・クリバリ|en|Amadou Gon Coulibaly}}が訪日し、[[安倍晋三]]と両国間の関係深化のため会談を実施<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000903.html 日・コートジボワール首脳会談(2019)]外務省</ref>。翌年7月に{{仮リンク|アマドゥ・ゴン・クリバリ|en|Amadou Gon Coulibaly}}は逝去するが、その際にも[[安倍晋三]]は特別な弔意を送っている<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008574.html クリバリ・コートジボワール首相の逝去に関する安倍総理大臣による弔意書簡の発出]外務省</ref>。2019年10月には[[即位礼正殿の儀]]のため、[[アラサン・ワタラ]]が再び訪日し、[[安倍晋三]]と会談を実施<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000939.html 安倍総理大臣とウワタラ・コートジボワール共和国大統領との会談]外務省</ref>。 |
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[[File:KAMIKAWA Yoko meets Alassane OUATTARA.jpg|thumb|上川陽子によるコートジボワール大統領アラサン・ウワタラの表敬訪問]] |
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2014年には、[[安倍晋三]]が訪問国の一つとしてコートジボワールを選び<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page18_000165.html 安倍総理大臣のコートジボワール訪問(概要と成果)]外務省</ref>、再び首脳会談を実施して[[ブラジル]]で開催される[[2014 FIFAワールドカップ|2014FIFAワールドカップ]]では両国の健闘を互いに誓ったほか<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=5caim0p5jH0 コートジボワールで首脳会談 W杯で健闘誓う(14/01/11)]ANNnewsCH</ref>、日本側は[[日本企業]]の投資を後押しする一環としてコートジボワールに対し支援を表明<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNZO65191880R10C14A1PP8000/ 首相、コートジボワール支援を表明 首脳会談 都市交通整備で無償資金]日本経済新聞.2014年1月11日 </ref>。一方、コートジボワールは日本の[[常任理事国]]参入へ支持の姿勢を取っている<ref>[https://www.sankeibiz.jp/macro/news/140111/mcb1401111139015-n1.htm 日本の常任理事国入り支持 日コートジボワール首脳会談]SankeiBiz2014.1.11</ref>。2016年にも、[[ナイロビ]]で開催される[[アフリカ開発会議]]のために[[ケニア]]を訪問中の[[安倍晋三]]は、再び[[アラサン・ワタラ]]と首脳会談を実施している<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/ci/page1_000229.html 日・コートジボワール首脳会談(2016)]外務省</ref>。 |
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そのほか、近年の日本要人のコートジボワール訪問としては2016年3月に[[外務副大臣]]の[[木原誠二]]が<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/page3_001635.html 木原外務副大臣のナイジェリア及びコートジボワール訪問]</ref>、2017年11月に[[外務副大臣]]の[[佐藤正久]]が<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000339.html 佐藤外務副大臣のコートジボワール訪問(結果)]外務省</ref>、2018年5月には[[内閣総理大臣補佐官]]の[[薗浦健太郎]]が |
そのほか、近年の日本要人のコートジボワール訪問としては2016年3月に[[外務副大臣]]の[[木原誠二]]が<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/page3_001635.html 木原外務副大臣のナイジェリア及びコートジボワール訪問]</ref>、2017年11月に[[外務副大臣]]の[[佐藤正久]]が<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000339.html 佐藤外務副大臣のコートジボワール訪問(結果)]外務省</ref>、2018年5月には[[内閣総理大臣補佐官]]の[[薗浦健太郎]]が<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/page4_003959.html 薗浦内閣総理大臣補佐官のフランス,コートジボワール,ガーナ及び英国訪問]外務省</ref>、2024年4月に外務大臣の上川陽子が訪問した<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/afr/af2/pageit_000001_00002.html 上川外務大臣のマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ及びネパール訪問] 外務省 2024年5月5日 2024年6月6日閲覧</ref>。 |
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== 支援 == |
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[[File:KAMIKAWA Yoko visits University Hospital Center of Cocody.jpg|thumb|日本の支援により建設・改修されたココディ大学病院]] |
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日本はコートジボワールに対し、2017年までに1000億円弱の[[開発援助]]を実施。主要な援助案件としては、[[円借款]]による「アビジャン三交差点建設計画」<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/shiryo/page22_001082.html 政策評価法に基づく事前評価書]外務省</ref>、無償資金協力による「日本・コートジボワール友好交差点改善計画」<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1560240/index.html 日本・コートジボワール友好交差点改善計画‐ODA見える化サイト]</ref>や「大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画」<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1960290/index.html 大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画‐ODA見える化サイト]</ref>、技術協力による「大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクト」などが挙げられ<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1601989/index.html 大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクト フェーズ2‐ODA見える化サイト]</ref>、コートジボワールは[[西アフリカ]]における経済的重要性から[[インフラ]]整備に重点が置かれている<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/africa/cote_d/contents_01.html#3101 日本のODAプロジェクト コートジボワール 無償資金協力 案件概要]外務省</ref>。 |
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日本はコートジボワールに対し[[開発援助]]を実施してきた。[[西アフリカ]]における経済的重要性から[[インフラ]]整備に重点が置かれている<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/africa/cote_d/contents_01.html#3101 日本のODAプロジェクト コートジボワール 無償資金協力 案件概要] 外務省 2024年6月8日閲覧</ref>。 |
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主要な援助案件としては、[[円借款]]による「アビジャン三交差点建設計画」<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/shiryo/page22_001082.html 政策評価法に基づく事前評価書]外務省 2024年6月8日閲覧</ref>、無償資金協力による「日本・コートジボワール友好交差点改善計画」<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1560240/index.html 日本・コートジボワール友好交差点改善計画] ODA見える化サイト 2024年6月8日閲覧</ref>や「大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画」<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1960290/index.html 大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画]ODA見える化サイト 2024年6月8日閲覧</ref>、技術協力による「大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクト」などが挙げられる<ref>[https://www.jica.go.jp/oda/project/1601989/index.html 大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクト フェーズ2]ODA見える化サイト 2024年6月8日閲覧</ref>。 |
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民間では、NPO法人「[[ぎふ・コートジボワール]]」が2008年から靴などを集めコートジボワールへ贈る活動を続けている<ref>[https://www.chunichi.co.jp/article/460270 コートジボワールへ3年ぶりに靴を 岐阜市のNPO法人が準備進める]中日新聞 2022年4月27日 2024年6月8日閲覧</ref>。同団体は岐阜県内の学生らが卒業後に使わなくなった体育館シューズや、サッカーシューズなどを集め、2019年までの10回で約7万4300足を送った<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASQ8T74G7Q81OHGB002.html 1万足以上の靴をアフリカの子どたちへ 輸送費3倍…CFで呼びかけ] 朝日新聞デジタル 深津弘2022年8月26日 2024年6月8日閲覧</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASP3V6Q8RP3BOHGB00T.html コートジボワールで使って 生徒が手洗いの靴贈る 岐阜] 朝日新聞デジタル 高木文子 2021年3月27日 2024年6月8日閲覧</ref>。これを縁に[[岐阜市]]及び[[関市]]は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの際にコートジボワールのホストタウンとなった<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/page24_002400.html 岐阜県における日本とコートジボワールの交流] 外務省 一方井克哉 2023年11月16日 2024年6月8日閲覧</ref>。 |
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==経済== |
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[[コートジボワール]]はその経済的重要性から[[西アフリカ]]における[[日本企業]]の投資拠点となっており、2016年の[[ナイロビ]]における首脳会談以降、投資協定締結に向けて何度も協議が行われてきた<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004210.html 日・コートジボワール投資協定交渉第1回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004275.html 日・コートジボワール投資協定交渉第2回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004712.html 日・コートジボワール投資協定交渉第3回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004878.html 日・コートジボワール投資協定交渉第4回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005921.html 日・コートジボワール投資協定交渉第5回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006333.html 日・コートジボワール投資協定交渉第6回,第7回会合の開催]外務省</ref>。五年間の協議の末、2021年には[[アビジャン]]で「投資の相互促進及び相互保護に関する日本国政府とコートジボワール共和国政府との間の協定」(通称:日・コートジボワール投資協定)の署名が行われ、投資の自由化が実現した<ref>日・[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008232.html コートジボワール投資協定の署名]外務省</ref>。また2019年には、[[アフリカ]]とのより円滑なビジネス往来と日本企業進出の実現のため、アフリカ全体を包括するビジネス環境改善委員会の設置を[[安倍晋三]]が表明したが、その設置先は[[コートジボワール]]になるなどビジネス拠点としての重要性は高まりつつある<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49270650R30C19A8EA3000/ 首相、コートジボワールでビジネス環境改善委設置へ アフリカ首脳42人と会談]日本経済新聞</ref>。 |
[[コートジボワール]]はその経済的重要性から[[西アフリカ]]における[[日本企業]]の投資拠点となっており、2016年の[[ナイロビ]]における首脳会談以降、投資協定締結に向けて何度も協議が行われてきた<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004210.html 日・コートジボワール投資協定交渉第1回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004275.html 日・コートジボワール投資協定交渉第2回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004712.html 日・コートジボワール投資協定交渉第3回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004878.html 日・コートジボワール投資協定交渉第4回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005921.html 日・コートジボワール投資協定交渉第5回会合の開催]外務省</ref><ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006333.html 日・コートジボワール投資協定交渉第6回,第7回会合の開催]外務省</ref>。五年間の協議の末、2021年には[[アビジャン]]で「投資の相互促進及び相互保護に関する日本国政府とコートジボワール共和国政府との間の協定」(通称:日・コートジボワール投資協定)の署名が行われ、投資の自由化が実現した<ref>日・[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008232.html コートジボワール投資協定の署名]外務省</ref>。また2019年には、[[アフリカ]]とのより円滑なビジネス往来と日本企業進出の実現のため、アフリカ全体を包括するビジネス環境改善委員会の設置を[[安倍晋三]]が表明したが、その設置先は[[コートジボワール]]になるなどビジネス拠点としての重要性は高まりつつある<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49270650R30C19A8EA3000/ 首相、コートジボワールでビジネス環境改善委設置へ アフリカ首脳42人と会談]日本経済新聞</ref>。 |
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貿易 |
2023年の財務省貿易統計によると、コートジボワールから日本への輸出は20.51億円で、日本からコートジボワールへの輸入は114.51億円であり、日本側の黒字である<ref name="coat"/>。コートジボワールは日本へココア、カカオ豆、非鉄卑金属、天然ゴム等を輸出するとともに、日本から自動車、一般機械、織物用繊維、ゴム製品等を輸入している<ref name="coat"/>。特に、日本にとって[[コートジボワール]]は重要な[[カカオ]]供給国である。2020年のコートジボワールからの総輸入量は1584トンで、これは[[ガーナ]]、[[エクアドル]]、[[ベネズエラ]]に次ぐ4位であった<ref>[http://www.chocolate-cocoa.com/statistics/pdf/index_007.pdf 日本の主要カカオ豆国別輸入量推移] 2024年6月6日閲覧</ref>。 |
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==文化交流== |
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[[File:Judo Japanese ambassador's cup in Abidjan, Ivory Coast.png|thumb|アビジャンで開かれた柔道日本大使杯。2022年10月。]] |
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政情悪化以前に実施した文化支援による視聴覚機材等の供与、青年招聘計画等人物交流、現地における柔道大会の開催等を通じ、国家開発の模範として「日本」は位置付けられ、日本文化に対する関心は極めて高い<ref name="coat"/>。最近では、2014年の[[安倍晋三]]訪問時に[[柔道]]「安倍杯」が開催され<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1100H_R10C14A1PE8000/ 首相、柔道「安倍杯」観戦 コートジボワールで]日本経済新聞.2014年1月12日</ref>、2015年には[[国際交流基金]]による日本研究セミナーが開催されるなど<ref>[https://www.jpf.go.jp/j/project/intel/study/network/2015/04-01.html コートジボワール・アビジャンにて西アフリカ日本研究セミナーを実施]国際交流基金</ref>、スポーツや知的交流などの活動が活性化している。また、日本には二国間の経済・文化・人的交流を促進する「日本・コートジボワール友好協会」が2015年10月に設立された<ref> |
政情悪化以前に実施した文化支援による視聴覚機材等の供与、青年招聘計画等人物交流、現地における柔道大会の開催等を通じ、国家開発の模範として「日本」は位置付けられ、日本文化に対する関心は極めて高い<ref name="coat"/>。最近では、2014年の[[安倍晋三]]訪問時に[[柔道]]「安倍杯」が開催され<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1100H_R10C14A1PE8000/ 首相、柔道「安倍杯」観戦 コートジボワールで]日本経済新聞.2014年1月12日</ref>、2015年には[[国際交流基金]]による日本研究セミナーが開催されるなど<ref>[https://www.jpf.go.jp/j/project/intel/study/network/2015/04-01.html コートジボワール・アビジャンにて西アフリカ日本研究セミナーを実施]国際交流基金</ref>、スポーツや知的交流などの活動が活性化している。また、日本には二国間の経済・文化・人的交流を促進する「日本・コートジボワール友好協会」が2015年10月に設立された<ref> |
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[https://jcifa.org/ 日本・コートジボワール友好協会]</ref>。 |
[https://jcifa.org/ 日本・コートジボワール友好協会]</ref>。 |
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== 外交使節 == |
== 外交使節 == |
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コートジボワール東京都渋谷区上原2丁目19-12に大使館を置き、アビオン・ラッツ・シルヴェールが臨時代理大使を務める<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/europe.html 駐日外国公館リスト 欧州] 外務省 2024年6月3日閲覧</ref>。日本も在コートジボワール日本国大使館を置き、2021年11月17日より[[一方井克哉]]が特命全権大使を務めている<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/zaigai/index.html 在外公館長及び在外公館ホームページ] 外務省 2024年6月7日閲覧</ref>。コートジボワールは隣国に比べて安定した国家であり、[[トーゴ]]や[[ニジェール]]の日本国大使館も在コートジボワール日本国大使館が兼轄する<ref>[https://www.ci.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html 在コートジボワール日本国大使館]</ref>。 |
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=== 駐コートジボワール日本大使 === |
=== 駐コートジボワール日本大使 === |
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{{在コートジボワール日本大使}} |
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=== 駐日コートジボワール大使 === |
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* [[ジェローム・クロー・ウェヤ]]<!--Jérôme Klôh Weya-->(2011年~、信任状捧呈は12月14日<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/12/1214_04.html 外務省: 新任駐日コートジボワール共和国大使の信任状捧呈]</ref>) |
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| 1969年 - 1991年<ref name="Anciens Ambassadeurs">{{Cite web|title=Ambassade de Côte d´Ivoire au Japon|url=https://japon.diplomatie.gouv.ci/ancien-ambassadeur.php|publisher=Ambassade de Côte d´Ivoire au Japon|access-date=2024-02-01}}{{fr icon}}</ref> |
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| [[特命全権大使]]<br />[[信任状捧呈式|信任状捧呈]]は9月24日<ref>『[[官報]]』第12834号(昭和44年9月26日付)12頁</ref><br />初代<br />[[外交団|駐日外交団長]]兼駐日アフリカ外交団長<ref>[[1976年]]([[昭和]]51年)の[[天皇陛下御在位五十年記念式典]]や[[1990年]]([[平成]]2年)の[[即位礼正殿の儀]]で駐日外交団長として参列している。</ref> |
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| 特命全権大使<br />信任状捧呈は4月28日<ref>{{Cite web|title=信任状捧呈式(平成9年)|url=https://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/shinninjo/shinninjo-h09.html|publisher=[[宮内庁]]|accessdate=2024-02-01}}</ref><br />[[File:JPN_Kyokujitsu-sho_2Class_BAR.svg|45px]][[旭日重光章]]受章<ref>{{PDFlink|[https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/protocol/pdfs/h24_sp.pdf 平成24年春の外国人叙勲 受章者名簿]|238KB}}([[内閣府]]、2012年)、p.8</ref> |
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| [[ヤポ・アチャポ・トマ]]<!--Yapo Atchapo Thomas--> |
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| 2001年<ref>{{Cite web|和書|title=在日コートジボワール大使館・総領事館|url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-url=https://web.archive.org/web/20010620230821/http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-date=2001-06-20|access-date=2024-02-01|publisher=[[外務省]]|website=[[Internet Archive]]}}</ref> |
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| [[テューイ・ディベ]]<!--Tui Digbé--> |
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| 2004年<ref>{{Cite web|和書|title=在日コートジボワール大使館・総領事館|url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-url=https://web.archive.org/web/20040413095223/http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-date=2004-04-13|access-date=2024-02-01|publisher=[[外務省]]|website=[[Internet Archive]]}}</ref> |
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| 2005年<ref>{{Cite web|和書|title=在日コートジボワール大使館・総領事館|url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-url=https://web.archive.org/web/20051120234035/http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa/cote.html|archive-date=2005-11-20|access-date=2024-02-01|publisher=[[外務省]]|website=[[Internet Archive]]}}</ref> |
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* [https://www.ci.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html 在コートジボワール日本国大使館] |
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2024年6月29日 (土) 00:13時点における版
日本 |
コートジボワール |
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日本とコートジボワールの関係(にほんとコートジボワールのかんけい、フランス語: Relations entre la Côte d’Ivoire et le Japon、英語: Japan–Ivory Coast relations) では、日本とコートジボワールの関係について概説する。かつては、日本と象牙海岸の関係あるいは日本と象牙海岸共和国の関係として言及されていた[1]。コートジボワールの要人は機会あるごとに同国の国家建設の模範として日本をあげるなど、同国は親日的な国としても知られる[2]。
両国の比較
コートジボワール | 日本 | 両国の差 | |
---|---|---|---|
人口 | 2571万6544人(2019年)[3] | 1億2626万人(2019年)[4] | 日本はコートジボワールの約4.9倍 |
国土面積 | 32万2436 km²[2] | 37万7972 km²[5] | 日本はコートジボワールの約1.2倍 |
人口密度 | 79 人/km²(2018年)[6] | 347 人/km²(2018年)[7] | 日本はコートジボワールの約4.4倍 |
首都 | アビジャン(事実上) ヤムスクロ(法律上) | 東京都 | |
最大都市 | アビジャン | 東京都区部 | |
政体 | 大統領制 共和制 | (民主制)議院内閣制[8] | |
公用語 | フランス語 | 日本語(事実上) | |
通貨 | CFAフラン | 日本円 | |
国教 | なし | なし | |
人間開発指数 | 0.492[9] | 0.919[9] | |
民主主義指数 | 4.05[10] | 7.99[10] | |
GDP(名目) | 585万3942万米ドル(2019年)[11] | 5兆819億6954万米ドル(2019年)[12] | 日本はコートジボワールの約86.8倍 |
一人当たりGDP | 2276.3米ドル(2019年)[13] | 40246.9米ドル(2019年)[14] | 日本はコートジボワールの約17.7倍 |
経済成長率 | 6.2%(2019年)[15] | 0.7%(2019年)[16] | |
軍事費 | 5億3595万1382米ドル(1999年)[17] | 476億902万米ドル(2019年)[18] | 日本はコートジボワールの約88.8倍 |
地図 |
歴史
日本はコートジボワールを独立と同時に承認。1964年2月22日にはアビジャンに在コートジボワール日本国大使館が開設され、1969年9月19日には東京に駐日コートジボワール大使館が開設した[2]。
コートジボワールは初代大統領であるフェリックス・ウフェ=ボワニのもと年8%の高い経済成長率とクーデターのない政治的安定性から「イボワールの奇跡」(英: Ivorian miracle)と呼ばれる高度経済成長を1960年代から1970年代にかけて達成した[19]。2002年に第一次コートジボワール内戦が勃発するまで「西アフリカの優等生」として西アフリカで指導的役割を担い、また現在でもアフリカ大陸の中では比較的発達した経済を有する[19]。日本は、同国を西アフリカにおける重要国の一つと位置付けており、要人往来も活発である[2]。
その一方で2011年4月にはアビジャンの日本大使公邸が武装集団に襲撃され、邸内のセーフルームに避難した岡村善文大使らがフランス軍に救出される事件が発生した[20]。
要人往来
コートジボワール要人の訪日
1999年6月にはコートジボワール大統領のコナン・ベディエが訪日して総理大臣の小渕恵三と首脳会談を実施[21]。その後はコートジボワールの主要閣僚がアフリカ開発会議などのために訪日を重ね、2013年6月には大統領アラサン・ワタラの訪日と安倍晋三との首脳会談が実現した[22]。
2019年8月には、アフリカ開発会議のためコートジボワール首相のアマドゥ・ゴン・クリバリが訪日し、安倍晋三と両国間の関係深化のため会談を実施[23]。翌年7月にアマドゥ・ゴン・クリバリは逝去するが、その際にも安倍晋三は特別な弔意を送っている[24]。2019年10月には即位礼正殿の儀のため、アラサン・ワタラが再び訪日し、安倍晋三と会談を実施[25]。
そのほか、近年のコートジボワール要人の訪日としては2016年1月にはコートジボワールのパトリック・アシ経済インフラ相が閣僚級招聘で訪日、木村誠二と会談を実施して経済協力について話し合った[26]。
日本要人のコートジボワール訪問
2014年には、安倍晋三が訪問国の一つとしてコートジボワールを選び[27]、再び首脳会談を実施してブラジルで開催される2014FIFAワールドカップでは両国の健闘を互いに誓ったほか[28]、日本側は日本企業の投資を後押しする一環としてコートジボワールに対し支援を表明[29]。一方、コートジボワールは日本の常任理事国参入へ支持の姿勢を取っている[30]。2016年にも、ナイロビで開催されるアフリカ開発会議のためにケニアを訪問中の安倍晋三は、再びアラサン・ワタラと首脳会談を実施している[31]。
そのほか、近年の日本要人のコートジボワール訪問としては2016年3月に外務副大臣の木原誠二が[32]、2017年11月に外務副大臣の佐藤正久が[33]、2018年5月には内閣総理大臣補佐官の薗浦健太郎が[34]、2024年4月に外務大臣の上川陽子が訪問した[35]。
支援
日本はコートジボワールに対し開発援助を実施してきた。西アフリカにおける経済的重要性からインフラ整備に重点が置かれている[36]。
主要な援助案件としては、円借款による「アビジャン三交差点建設計画」[37]、無償資金協力による「日本・コートジボワール友好交差点改善計画」[38]や「大アビジャン圏母子保健サービス改善のためのココディ大学病院整備計画」[39]、技術協力による「大アビジャン圏社会的統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクト」などが挙げられる[40]。
民間では、NPO法人「ぎふ・コートジボワール」が2008年から靴などを集めコートジボワールへ贈る活動を続けている[41]。同団体は岐阜県内の学生らが卒業後に使わなくなった体育館シューズや、サッカーシューズなどを集め、2019年までの10回で約7万4300足を送った[42][43]。これを縁に岐阜市及び関市は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの際にコートジボワールのホストタウンとなった[44]。
経済
コートジボワールはその経済的重要性から西アフリカにおける日本企業の投資拠点となっており、2016年のナイロビにおける首脳会談以降、投資協定締結に向けて何度も協議が行われてきた[45][46][47][48][49][50]。五年間の協議の末、2021年にはアビジャンで「投資の相互促進及び相互保護に関する日本国政府とコートジボワール共和国政府との間の協定」(通称:日・コートジボワール投資協定)の署名が行われ、投資の自由化が実現した[51]。また2019年には、アフリカとのより円滑なビジネス往来と日本企業進出の実現のため、アフリカ全体を包括するビジネス環境改善委員会の設置を安倍晋三が表明したが、その設置先はコートジボワールになるなどビジネス拠点としての重要性は高まりつつある[52]。
2023年の財務省貿易統計によると、コートジボワールから日本への輸出は20.51億円で、日本からコートジボワールへの輸入は114.51億円であり、日本側の黒字である[2]。コートジボワールは日本へココア、カカオ豆、非鉄卑金属、天然ゴム等を輸出するとともに、日本から自動車、一般機械、織物用繊維、ゴム製品等を輸入している[2]。特に、日本にとってコートジボワールは重要なカカオ供給国である。2020年のコートジボワールからの総輸入量は1584トンで、これはガーナ、エクアドル、ベネズエラに次ぐ4位であった[53]。
文化交流
政情悪化以前に実施した文化支援による視聴覚機材等の供与、青年招聘計画等人物交流、現地における柔道大会の開催等を通じ、国家開発の模範として「日本」は位置付けられ、日本文化に対する関心は極めて高い[2]。最近では、2014年の安倍晋三訪問時に柔道「安倍杯」が開催され[54]、2015年には国際交流基金による日本研究セミナーが開催されるなど[55]、スポーツや知的交流などの活動が活性化している。また、日本には二国間の経済・文化・人的交流を促進する「日本・コートジボワール友好協会」が2015年10月に設立された[56]。
外交使節
コートジボワール東京都渋谷区上原2丁目19-12に大使館を置き、アビオン・ラッツ・シルヴェールが臨時代理大使を務める[57]。日本も在コートジボワール日本国大使館を置き、2021年11月17日より一方井克哉が特命全権大使を務めている[58]。コートジボワールは隣国に比べて安定した国家であり、トーゴやニジェールの日本国大使館も在コートジボワール日本国大使館が兼轄する[59]。
駐コートジボワール日本大使
駐日コートジボワール大使
代 | 氏名 | 在任期間 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ピエール・ネルソン・コフィ | 1969年 - 1991年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は9月24日[61] 初代 駐日外交団長兼駐日アフリカ外交団長[62] |
2 | クムエ・コフィ・モイーズ | 1991年 - 1994年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は9月3日[63] |
3 | バンバ・ユスフ | 1994年 - 1996年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は9月14日[64] |
4 | アノー・コフィー・パトリス | 1997年 - 2001年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は4月28日[65] 旭日重光章受章[66] |
ヤポ・アチャポ・トマ | 2001年[67] | 臨時代理大使 | |
5 | クアシ・イァサント・マルセル | 2001年 - 2004年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は9月28日[68] |
テューイ・ディベ | 2004年[69] | 臨時代理大使 | |
6 | クアディオ・フリ | 2004年 - 2005年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は6月24日[70] |
テューイ・ディベ | 2005年[71] | 臨時代理大使 | |
7 | ボア・リリアン・マリー・ロール | 2005年 - 2011年[60] | 特命全権大使 信任状捧呈は12月21日[72] |
コフィ・ンゴラン・レイモン | 2011年[73] | 臨時代理大使 | |
8 | ジェローム・クロー・ウェヤ | 2011年 - 2023年 | 特命全権大使 信任状捧呈は12月14日[74] |
アビオン・ラッツ・シルヴェール | 2024年 - | 臨時代理大使 |
脚注
- ^ ◎債務救済措置に関する日本国政府と象牙海岸共和国政府との間の交換公文 | 外務省
- ^ a b c d e f g コートジボワール共和国(Republic of Cote d'Ivoire)基礎データ外務省.最終閲覧日2024年6月6日
- ^ Population, total - Cote d'Ivoire世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
- ^ Population, total - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ 日本の統計2016 第1章~第29章 | 総務省統計局.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ Population density (people per sq. km of land area) - Cote d'Ivoire世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
- ^ Population density (people per sq. km of land area) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ 日本国憲法で明確に定められている。
- ^ a b Human Development Report 2020国際連合開発計画.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ a b Democracy Index 2020.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ GDP (current US$) - Cote d'Ivoire世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ GDP (current US$) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ GDP per capita (current US$) - Cote d'Ivoire世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
- ^ GDP per capita (current US$) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
- ^ GDP growth (annual %) - Cote d'Ivoire世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
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参考文献
- コートジボワール共和国(Republic of Cote d'Ivoire)基礎データ 外務省