「国鉄ポ50形貨車」の版間の差分
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2022年1月22日 (土) 09:29時点における最新版
国鉄ポ50形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 陶器車 |
運用者 |
鉄道省 日本国有鉄道 |
種車 | ワ1形 |
改造所 | 長野工場、金沢工場、名古屋工場 |
改造年 | 1934年(昭和9年) |
改造数 | 45両 |
消滅 | 1954年(昭和29年) |
常備駅 | 大曽根駅、多治見駅、熱田駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,324 mm |
全幅 | 2,246 mm |
全高 | 3,480 mm |
荷重 | 10 t |
自重 | 6.0 t - 8.3 t |
換算両数 積車 | 1.4 |
換算両数 空車 | 0.8 |
走り装置 | シュー式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,048 mm |
最高速度 | 65 km/h |
国鉄ポ50形貨車(こくてつポ50がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した10t積の陶器車(有蓋車)である。
概要
[編集]本形式は、1934年(昭和9年)3月にワ1形より長野工場にて10両(ポ50 - ポ52、ポ83 - ポ84、ポ88 - ポ92)、金沢工場にて10両(ポ53 - ポ60、ポ93 - ポ94)、名古屋工場にて25両(ポ61 - ポ82、ポ85 - ポ87)の合計45両が改造され、形式はポ50形とされた。
改造に際しては最小限の改造で済ませたため、鋼体化されること無く種車同様木造車として落成した。車内は高さを可変できかつ取り外すことも可能な棚を1段設けた。
全車専属貨車として名古屋地区に集中配置され、戦中期から戦後しばらくの間は有蓋車代用の運用も行われた。このため戦後の1950年(昭和25年)に陶器車として再整備を行ったがこの時点で改造より17年、製造から起算すると30年以上経過していたため翌々年に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、1952年(昭和27年)6月26日通達「車管第1232号」により告示された。(当時の在籍車数は36両であった)
塗色は、黒であり、全長は6,324 mm、全幅は2,246 mm、全高は3,480 mm、軸距は3,048 mm、自重は6.0 t - 8.3 t、換算両数は積車1.4、空車0.8、最高運転速度は65 km/h、車軸は10 t長軸であった。
前記の「老朽貨車の形式廃車」の対象形式として指定されたため大半の車は昭和28年度末までに廃車となったが2両(ポ74, ポ94)が翌年まで持ち越された。これはこの2両が戦後未捕捉車であったためである。
最後まで在籍したポ74が1954年(昭和29年)9月22日に廃車となり、同時に形式消滅となった。最終配置は全車名古屋鉄道管理局所属であった。
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)