コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国鉄ツ1形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ツ1形貨車
基本情報
車種 通風車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
旧形式名 ツワ22500形
改造年 1928年昭和3年)
改造数 48両
消滅 1950年(昭和25年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,370 mm
全幅 2,515 mm
全高 3,467 mm
荷重 10 t
実容積 22.0 m3
自重 6.3 t - 6.9 t
換算両数 積車 1.6
換算両数 空車 0.8
車輪径 860 mm
軸距 3,048 mm
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示

国鉄ツ1形貨車(こくてつツ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した10 t 積みの通風車である。

概要

[編集]

ツワ22500形は1916年大正5年)にワ19110形 から50両が改造され誕生した形式である[1][2]

1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりツワ22500形 48両はツ1形(ツ1 - ツ48)に形式名変更された。

側面、妻面それぞれ上下2か所のよろい羽目式の通風孔を備え、屋根には水雷形通風器4個を装備した。

車体塗色は一色であり、寸法関係は、全長は6,370 mm、全幅は2,515 mm、全高は3,467 mm、実容積は22.0 m3、自重は6.3 t - 6.9 t である。

戦後の1950年(昭和25年)に「第二次貨車特別廃車」の対象形式に指定され、5月20日通達「車工第376号」により告示された。(当時の在籍車数は3両であった)同年に最後まで在籍した車両が廃車になり形式消滅した。

脚注

[編集]
  1. ^ 鉄道院運輸局貨物課「通風車の試運轉成績に就て」『煖房冷蔵協会誌』1号、煖房冷蔵協会、1918年4月、182-196頁。doi:10.11501/2267120https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2267120/99  192ページにワ19110号形9トン有蓋貨車改造の図面あり
  2. ^ 鐵道囑托 河村尊雄「通風車の話」『水産界』 36巻、415号、1917年4月、44-46頁。doi:10.11501/3353112https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3353112/30 1916年1月に50両製造、とある

参考文献

[編集]
  • 「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
  • 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊