コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国鉄ツ2000形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ツ2000形貨車
基本情報
車種 通風車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車 カ1000形
改造所 国鉄工場
改造年 1933年昭和8年)
改造数 86両
消滅 1954年(昭和29年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 7,830 mm
全幅 2,414 mm
全高 3,416 mm
荷重 10 t
実容積 26.5 m3
自重 7.4 t - 8.3 t
換算両数 積車 1.6
換算両数 空車 0.8
走り装置 一段リンク式
車輪径 860 mm
軸距 3,962 mm
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示

国鉄ツ2000形貨車(こくてつツ2000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した有蓋貨車通風車)である。

概要

[編集]

ツ2000形は、1932年(昭和7年)度に国鉄工場にてカ1000形(86両)から改造され生まれた10 t積み通風車である。合計86両(ツ2000 - ツ2085)が改造製作された。種車となったカ1000形の車番は順不同である。

各工場の製造数は以下のとおりである。

大宮工場 15両(ツ2000 - ツ2014)
大井工場 5両(ツ2015 - ツ2019)
名古屋工場 5両(ツ2020 - ツ2024)
長野工場 5両(ツ2025 - ツ2029)
金沢工場 10両(ツ2030 - ツ2039)
鷹取工場 15両(ツ2040 - ツ2054)
吹田工場 5両(ツ2055 - ツ2059)
後藤工場 5両(ツ2060 - ツ2064)
幡生工場 5両(ツ2065 - ツ2069)
盛岡工場 5両(ツ2070 - ツ2074)
土崎工場 5両(ツ2075 - ツ2079)
苗穂工場 6両(ツ2080 - ツ2085)

塗色は、であり、全長は7,830 mm、全幅は2,414 mm、全高は3,416 mm、軸距は3,962 mm、自重は7.4 t - 8.3 t、換算両数は積車1.6、空車0.8、最高運転速度は65 km/h、車軸は10 t短軸であった。

改造より約20年後に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、1952年(昭和27年)6月26日通達「車管第1232号」により告示された(当時の在籍車数は79両であった)。1954年(昭和29年)2月3日に最後まで在籍した1両(ツ2042)が廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

[編集]
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

[編集]