「クリムゾン・キングの宮殿」の版間の差分
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| Name = クリムゾン・キングの宮殿 |
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2021年9月6日 (月) 10:00時点における版
『クリムゾン・キングの宮殿』 | ||||
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キング・クリムゾン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
プログレッシブ・ロック ジャズ・フュージョン アート・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
オリジナル盤 アイランド アトランティック 復刻盤 EG、Discipline Global Mobile | |||
プロデュース | キング・クリムゾン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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キング・クリムゾン アルバム 年表 | ||||
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『クリムゾン・キングの宮殿』(In The Court Of The Crimson King)は、1969年に発表されたキング・クリムゾンのファースト・アルバム。プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した記念碑的な作品で、その後のロック史にも多大な影響を与えた。
解説
このアルバムが発表される以前にも、ムーディー・ブルースやピンク・フロイドなど独創的な音楽を追求する先進的バンドはいたが、本作によってプログレッシブ・ロックの扉は大きく開かれた。クラシックやジャズの要素を巧みに取り入れ、深遠なロックの世界を構築した[1][2]。また、作詞専門のメンバーであるピート・シンフィールドの歌詞は、抽象的・神秘的な世界観を見せており、特に「エピタフ」での、「“混乱”こそ我が墓碑銘 (Confusion will be my epitaph)」というフレーズはロック史に残るものである。作曲や演奏の面では、ロバート・フリップではなく、イアン・マクドナルドが主導権を握ったとされ、スタジオで一番長い間作業していたのもマクドナルドであった。
「21世紀のスキッツォイド・マン」ではギターのリフを前面に押し出したヘヴィ/メタリックなサウンドや声にディストーションをかけ、「風に語りて」や「エピタフ」「ムーンチャイルド」ではメロトロンやフルートを駆使した浮遊感のある幻想的なサウンドが聴かれる。印象的なアルバム・ジャケットを手掛けたのは、画家のバリー・ゴッドバーで、鏡を覗きながら描かれた自身の自画像を発展させたものである。
「ビートルズの『アビイ・ロード』をチャート1位から蹴落としたアルバム」として紹介されることが多かったが[注釈 1]、全英オフィシャルチャートでは最高5位、全米ビルボードチャートは28位というのが通説となっている。また、このアルバムの発売当時の広告に寄せられたザ・フーのピート・タウンゼントによるレビューには「恐ろしいほどの傑作 (an uncanny masterpiece)」と評されていた[1]。
2015年に発表された『ローリング・ストーンが選ぶ史上最高のプログレ・ロック・アルバム50』に於いては、第2位に選ばれている[2]。
タイアップ
- 「クリムゾン・キングの宮殿」 - 映画『トゥモロー・ワールド』の使用曲。バタシー発電所と、空とぶ豚をバックに流れる。
- 「ムーンチャイルド」 - 映画『バッファロー'66』の使用曲。ヒロイン役のクリスティーナ・リッチが、このナンバーで踊るシーンがある。
- 「21世紀のスキッツォイド・マン」 - トヨタ・ヴェロッサのCMソング。
収録曲
Side 1
- 21世紀のスキッツォイド・マン - 21st Century Schizoid Man (including "Mirrors") - 7:24
- 風に語りて - I Talk To The Wind - 6:04
- エピタフ(墓碑銘) - Epitaph (including "March for No Reason" and "Tomorrow and Tomorrow") - 8:49
Side 2
- ムーンチャイルド - Moonchild (including "The Dream" and "The Illusion") - 12:13
- クリムゾン・キングの宮殿 - The Court of the Crimson King (including "The Return of the Fire Witch" and "The Dance of the Puppets") - 9:26
レコーディング・メンバー
- ロバート・フリップ - ギター
- グレッグ・レイク - リード・ボーカル、ベース
- イアン・マクドナルド - キーボード、サクソフォーン、メロトロン、管楽器、バック・ボーカル、ヴァイブラフォン
- マイケル・ジャイルズ - ドラム、パーカッション、バック・ボーカル(オルガン、宮殿ラストをマクドナルドと共に。ノンクレジット)
- ピート・シンフィールド - 作詞、照明
脚注
注釈
出典
- ^ a b Various Mojo Magazine. “King Crimson - In The Court Of The Crimson King”. The Mojo Collection: 4th Edition. Canongate Books. p. 182
- ^ a b “音楽史上最高のプログレ・ロック・アルバム50選”. Rolling Stone Japan. 2016年2月25日閲覧。
- ^ 金原義明「15. ロバート・フリップ」『ロック人物論: ロックスターたちの人生と音楽性に迫る』明鏡舎、2014年 。