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USA (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『USA』
キング・クリムゾンライブ・アルバム
リリース
録音 1974年6月28日 (1974-06-28)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニュージャージー州 アズベリー・パーク1974年6月30日 (1974-06-30)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 デラウェア州 ウィルミントン
ジャンル プログレッシブ・ロック
レーベル EG / アイランド・レコード
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 125位(アメリカ)
  • キング・クリムゾン アルバム 年表
    • USA
    • (1975年 (1975)
    ミュージックビデオ
    「Asbury Park」 - YouTube
    テンプレートを表示

    USA』(ユーエスエー)は、キング・クリムゾンの2作目のライブ・アルバム。1974年4月から7月までの間に行なわれたアメリカ・ツアーの音源を収録しており、彼等が同年10月に解散した後、1975年4月に発表された。

    解説

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    1974年10月、キング・クリムゾンはロバート・フリップ(ギター、メロトロン)、ジョン・ウェットン(ベース、ヴォーカル)、ビル・ブルーフォード(ドラムス、パーカッション)の顔ぶれでアルバム『レッド』を発表すると同時に解散した[1]。翌1975年、フリップはキング・クリムゾンの管理会社だったEGマネージメントと話し合って、『レッド』の制作の前にデヴィッド・クロス(ヴァイオリン、メロトロン)を含む4人編成で行なったアメリカ・ツアーのライヴ・アルバムを発表することを決めた[1]

    フリップはウェットンに協力を要請し、2人は一週間に渡って毎日6時間、オリンピック・スタジオでツアーからの録音を聴き、1974年6月28日のアズベリー・パーク公演と同月30日のウィルミントン公演の録音を選んだ[1]。そしてEGマネージメントが管理していたロキシー・ミュージックエディ・ジョブソン(ヴァイオリン、キーボード)[注釈 1]を招いて、「太陽と戦慄パートII」(28日収録)と「21世紀のスキッツォイド・マン」(30日収録)のヴァイオリンと「人々の嘆き」(28日収録)のピアノのダビングを任せた[1]

    コンサートのオープニング曲だった「太陽と戦慄パートII」の冒頭には、フリップがブライアン・イーノと共同制作したアルバム『ノー・プッシーフッティング』(1973年)の収録曲「ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション」の一部がテープで再生されている。

    現在、ロバート・フリップの主宰するレコード会社「ディシプリン・グローバル・モービル」の公式サイトで、このライヴのオーヴァーダブ前の音源が有料配信されており、コレクター音源としてCD化もされた。

    2013年に40周年記念盤のCD+DVDが発売された。CDには編集前のアズベリー・パーク公演の新ミックスが、DVDには編集前のアズベリー・パーク公演、2002年にCD化された際の『USA』音源が収録された。

    収録曲

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    Side 1

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    1. 太陽と戦慄パートII  – LARKS' TONGUES IN ASPIC PART II
      Fripp
    2. 人々の嘆き  – LAMENT
      Fripp, Wetton, Palmer-James
    3. 放浪者  – EXILES
      Cross, Fripp, Palmer-James

    Side 2

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    1. アズベリー・パーク  – ASBURY PARK
      Cross, Fripp, Wetton, Bruford
    2. イージー・マネー  – EASY MONEY
      Fripp, Wetton, Palmer-James
    3. 21世紀のスキッツォイド・マン  – 21st CENTURY SCHIZOID MAN
      Fripp, McDonald, Lake, Giles, Sinfield

    30th Anniversary Editionに追加収録

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    1. 突破口  – FRACTURE
      Fripp
    2. スターレス  – STARLESS
      Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James

    メンバー

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    クレジット

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    • David Cross  – Violin and Keyboards
    • Robert Fripp  – Guitar and Mellotron
    • John Wetton  – Bass and Voice
    • William Bruford  – Percussives
     
    • Remix assistance
    • Eddie Jobson, Violin on 'Larks' Tongues' 'Schizoid Man' and piano on 'Lament'
    • George Chikiants recording engineer throughout
    • Recorded live by the Record Plant N.Y.C. June 1974
    • Mixed at Olympic Studios, London
     
    • Road Team
    • Peter Walmsley, Chris Kettle, Tex Read, Harvey Baker, Nick Bell
    • Cover  – Nicholas de Ville
    • Typography  – Bob Bowkett, C.C.S.
    • Photography  – Willie Christie
     
     
    With thanks to Atlantic Records, Island Records, Premier Talent and Chrysalis
     
    Our special thanks to Dik Fraser
     
    A Crimson Production for E.G. Records.
     
    R.I.P.

    脚注

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    注釈

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    1. ^ ウェットンはキング・クリムゾンの解散後、ロキシー・ミュージックの準メンバーとして彼等のツアーに参加していた。

    出典

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    1. ^ a b c d Smith (2019), p. 198.

    引用文献

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    • Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004