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「カミング・アップ (曲)」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 09:20時点における版

ウイングス > ウイングスの作品 > カミング・アップ (曲)
「カミング・アップ」
ポール・マッカートニーシングル
初出アルバム『マッカートニーII
B面 ランチ・ボックス〜オッド・ソックス
リリース
規格 7インチシングル
録音 1979年7月 - 8月
ジャンル ファンク・ロック英語版
時間
レーベル
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
プロデュース ポール・マッカートニー
チャート最高順位
後述を参照
ポール・マッカートニー シングル 年表
  • カミング・アップ
  • (1980年)
ポール・マッカートニー & ウイングス シングル 年表
  • カミング・アップ
  • (1980年)
マッカートニーII 収録曲
カミング・アップ
(1)
テンポラリー・セクレタリー
(2)
ミュージックビデオ
「Coming Up」 - YouTube
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カミング・アップ」(Coming Up)は、ポール・マッカートニーの楽曲である。1980年4月11日にアルバム『マッカートニーII』の先行シングルとして発売され、B面にはウイングスの英国ツアーから12月17日のスコットランド・グラスゴー公演で録音された同曲のライブ音源と、ウイングスのアルバム『ヴィーナス・アンド・マース』(1975年)制作時に録音された「ランチ・ボックス〜オッド・ソックス」を収録されている。この関係からB面は「ポール・マッカートニー & ウイングス」名義となっている。

シングルは、全英シングルチャートで最高位2位を獲得し、Billboard Hot 100ではB面に収録されたライブ音源が第1位を獲得した。

背景

「カミング・アップ」についてマッカートニーは、「元々はスコットランドにある僕の農場で吹きこんでいた曲。毎日のようにスタジオには行って、ドラムのトラックをベースにして作り上げていった。どういう仕上がりになるのかまったく分からないまま、ドラムのトラックを作った後にギターベースオーバー・ダビングして、バッキング・トラックを組み立てた」と語っている[1][2]。ボーカルはピッチコントロールを使用してテンポを変更して加えられた[1]

ジョン・レノンは、本作について「良い仕事だと思った」と評している[3][4]。楽曲が発表された当時、音楽活動を休止していたレノンは、一家でロング・アイランドに訪れていた車中のラジオで本作を聴き、「頭から離れない」と言い、その後も本作のメロディを口ずさんでいた。間もなくして「ディア・ヨーコ」の作曲を皮切りに、6月から7月にかけて9曲のデモ・テープを作成し、音楽活動を再開させた[5]

イエロー・マジック・オーケストラのアルバム『増殖』に収録の「NICE AGE」で、訪日したマッカートニーが大麻不法所持容疑で逮捕勾留されたことをニュース速報として読み上げるパートがあり、そこで"Coming up Like a Flower"というフレーズが登場する[5]

ライブ音源

B面に収録されているライブ音源は、1979年12月に行なわれたウイングスのグラスゴー公演で録音されたもの[5]。この関係から、B面に収録されているこのライブ音源とアルバム『ヴィーナス・アンド・マース』からのアウトテイクとなる「ランチ・ボックス〜オッド・ソックス」は、ポール・マッカートニー & ウイングス名義となっている。

「カミング・アップ (ライヴ・アット・グラスゴー)」は、1987年に発売された『オール・ザ・ベスト』(アメリカ盤)および2001年に発売された『夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜』にも収録されたが、シングル盤収録のものとは収録時間が異なる。

ミュージック・ビデオ

「カミング・アップ」のミュージック・ビデオでは、マッカートニーがハンク・マーヴィンシャドウズ)、ジョン・ボーナムレッド・ツェッペリン[6]バディ・ホリー[7]、サックス奏者のアンディ・マッケイフランク・ザッパ[8]など、自分自身を含む10人のミュージシャンを演じ、リンダ・マッカートニーが2名のコーラス役を演じている[5]。ドラムセットには「THE PLASTIC MACS」と書かれているが、これはレノンが『ロックンロール・サーカス』に出演した際に結成したバンドのザ・ダーティー・マックと、プラスティック・オノ・バンドに由来している[5]

ミュージック・ビデオは、イギリスでは『ケニー・エベレット・ビデオ・ショー』(1980年4月14日放送回)、アメリカでは『サタデー・ナイト・ライヴ』(1980年5月17日放送回)でプレミア公開された[9]

シングル収録曲

#タイトル作詞・作曲アーティスト名義時間
1.「カミング・アップ」(Coming Up)ポール・マッカートニーポール・マッカートニー
2.「カミング・アップ (ライヴ・アット・グラスゴー)」(Coming Up (Live At Glasgow))ポール・マッカートニーポール・マッカートニー & ウイングス
3.「ランチ・ボックス〜オッド・ソックス」(Lunch Box/Odd Sox)
ポール・マッカートニー & ウイングス
合計時間:

演奏

スタジオ音源
ライブ音源
ランチ・ボックス〜オッド・ソックス

チャート成績

脚注

注釈

  1. ^ B面に収録の「カミング・アップ (ライヴ・アット・グラスゴー)」でのランクイン。

出典

  1. ^ a b Gambaccini, Paul (1980年6月26日). “Paul McCartney's one man band”. Rolling Stone (Penske Media Corporation): pp. 11, 20 
  2. ^ uDiscover 2020a.
  3. ^ Sheff 1981, p. 70.
  4. ^ OVO 2016.
  5. ^ a b c d e uDiscover 2020b.
  6. ^ The McCartney Years DVD, Warner Music, Rhino Entertainment, 2007, MPL
  7. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four [2 volumes]: Everything Fab Four. Greenwood. p. 197. ISBN 978-0313391712. https://books.google.be/books?id=xWRyBAAAQBAJ&pg=PA197&lpg=PA197&dq=mccartney+coming+up+music+video+buddy+holly&source=bl&ots=zFtY5VOjHY&sig=QTvIA80o7haR6ObXiTmUVS1qRh4&hl=nl&sa=X&ved=2ahUKEwjqlsSS7YLdAhXQblAKHUr9CNIQ6AEwEXoECAMQAQ#v=onepage&q=mccartney%20coming%20up%20music%20video%20buddy%20holly&f=false 
  8. ^ Bronson, Fred (2003). The Billboard Book of Number 1 Hits. Billboard Books. p. 526. https://books.google.com/books?id=PgGqNrqfrsoC&pg=PT535&lpg=PT535&dq=coming+up+mccartney+video+characters+andy+mackay&source=web&ots=cGFh3la6dG&sig=PGQWzw30zaykasIGEZdDM4pCKQo 
  9. ^ Saturday Night Live: Steve Martin/Paul and Linda McCartney Episode Summary”. TV.com. CBSインタラクティブ. 2020年4月28日閲覧。
  10. ^ a b Hung, Steffen. “Forum - Top 100 End of Year AMR Charts - 1980s (ARIA Charts: Special Occasion Charts)”. Australian-charts.com. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。
  11. ^ "Austriancharts.at – Paul McCartney – Coming Up" (in German). Ö3 Austria Top 40. 2021年3月14日閲覧。
  12. ^ "Ultratop.be – Paul McCartney – Coming Up" (in Dutch). Ultratop 50. 2021年3月14日閲覧。
  13. ^ Top Singles - Volume 33, No. 15, July 05 1980”. RPM. Library and Archives Canada. 2016年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月14日閲覧。
  14. ^ "Dutchcharts.nl – Paul McCartney – Coming Up" (in Dutch). Single Top 100. 2021年3月14日閲覧。
  15. ^ "Offiziellecharts.de – Paul McCartney – Coming Up". GfK Entertainment Charts. 2021年3月14日閲覧。
  16. ^ charts.org.nz – Paul McCartney – Coming Up”. Recorded Music NZ. 2021年3月14日閲覧。
  17. ^ "Norwegiancharts.com – Paul McCartney – Coming Up". VG-lista. 2021年3月14日閲覧。
  18. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年3月14日閲覧。
  19. ^ The Hot 100 Chart”. Billboard (1974年6月8日). 2020年4月27日閲覧。
  20. ^ Top Singles - Volume 34, No. 6, December 20 1980”. RPM. Library and Archives Canada. 2016年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月14日閲覧。
  21. ^ Top Selling Singles of 1980”. The Official New Zealand Music Chart. 2021年3月14日閲覧。
  22. ^ “1980 Talent in Action – Year End Charts : Pop Singles”. Billboard 92 (51): TIA-10. (December 20, 1980). https://books.google.com/books?id=GyUEAAAAMBAJ&pg=PT63. 
  23. ^ Billboard Hot 100 60th Anniversary Interactive Chart”. Billboard. 2021年3月14日閲覧。

参考文献

外部リンク