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ダンス・トゥナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポール・マッカートニー > 作品リスト > ダンス・トゥナイト
「ダンス・トゥナイト」
ポール・マッカートニーシングル
初出アルバム『追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル
B面 ノド・ユア・ヘッド(Sly David Short Mix)
リリース
規格
録音 2007年1月 - 2月
ジャンル ポップ
時間
レーベル ヒア・ミュージック英語版
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
プロデュース デヴィッド・カーン英語版
チャート最高順位
後述を参照
ポール・マッカートニー シングル 年表
  • ダンス・トゥナイト
  • (2007年)
追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル 収録曲
タンス・トゥナイト
(1)
エヴァー・プレゼント・パスト
(2)
ミュージックビデオ
「Dance Tonight」 - YouTube
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ダンス・トゥナイト」(Dance Tonight)は、ポール・マッカートニーの楽曲である。2007年に発売されたアルバム『追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル』にオープニング・トラックとして収録され、マッカートニーの65歳の誕生日となる2007年6月18日に配信限定シングルとして発売された[1]全英シングルチャートで初登場34位を記録[2]。後に10インチのピクチャーディスクとしても発売され、7月1日付の全英シングルチャートで最高位26位を記録[3]。7月7日付のBillboard Hot 100チャートで初登場69位を記録し[4]、これが同チャートにおける最高位となった。なお、この曲を最後に2015年までBillboard Hot 100チャートにマッカートニーのシングルがランクインした例がない。

第50回グラミー賞の最優秀男性ポップ・ヴォーカル賞にノミネートされた[5]

2007年12月31日に放送された特別番組『Hootenanny』で、マッカートニーはカイリー・ミノーグと本作をデュエット[6]。2020年に発売されたジーニー・シーリー英語版のアルバム『An American Classic』では、シーリーやレイ・スティーブンス英語版と共演[7]

背景・レコーディング

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本作で使用されたマンドリンは、ミュージック・ビデオにも登場していて、マッカートニーがよく訪れているロンドンの楽器屋で購入したもの[8]。楽曲はマッカートニーがマンドリンを演奏するたびに踊り出すという娘のベアトリス[注釈 1]を題材としている。前述のとおり、アルバムのオープニング・ナンバーとして収録された楽曲だが、アルバムの為に録音された最後の楽曲で、土壇場で収録された[1]

本作は、2007年1月から2月にかけてロンドンのRAKスタジオで録音され、マッカートニーは楽曲中でマンドリン、エレクトリック・ギターベースドラムキーボードパーカッションオートハープと全ての楽器を演奏している[9]

2007年夏にマッカートニーが出演するiPod + iTunes StoreのCMが放送された。内容はパステルカラーで統一されたアニメーションの街並みをモノクロのマッカートニーがマンドリンで本作を演奏しながら歩くというもの[10][11]

ミュージック・ビデオ

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本作のミュージック・ビデオは、ミシェル・ゴンドリーが監督を務めた作品で、主演のマッカートニーのほかに、マッカートニーの娘でファッションデザイナーのステラ・マッカートニーと親交のあるナタリー・ポートマンマッケンジー・クルックらが出演している[12]

ミュージック・ビデオは、郵便配達員がマッカートニーのもとにマンドリンを配達するところから始まる。マッカートニーは郵便配達員を家に招き入れ、届けられた箱からマンドリンを取り出し、本作を演奏し始める。すると、引き出しや暖炉など、家の中のあらゆるところからポートマン演じる幽霊たちが現れて踊り出す。幽霊たちの悪戯に恐怖感を抱いた郵便配達員は、マッカートニーの家から飛び出していく。幽霊はマッカートニーからマンドリンを奪い去っていく。その道中でマッカートニーを幽霊に変え、マッカートニーを道連れに箱の中へ入っていく。箱の中は幽霊達の世界が広がっており、パーティーが催されていた。そのパーティーでマッカートニーは、バンドの一員としてベースを演奏。パーティーの参加者の中には逃げ出したはずの郵便配達員をいた。そして映像は、道端に乗り捨てられた郵便配達のバンが映し出されて終わる。

このミュージック・ビデオは、『追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル (デラックス・エディション)』に付属のDVDやコンピレーションDVD『Michel Gondry 2: More Videos (Before and After DVD 1)』に収録されている。

シングル収録内容

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7インチシングル[注釈 2]
全作詞・作曲: ポール・マッカートニー。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ダンス・トゥナイト」(Dance Tonight)ポール・マッカートニーポール・マッカートニー
合計時間:
ストリーミング
全作詞・作曲: ポール・マッカートニー。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ダンス・トゥナイト」(Dance Tonight)ポール・マッカートニーポール・マッカートニー
2.ノド・ユア・ヘッド(Nod Your Head (Sly David Short Mix) [feat. Lady Saw & Sizzla & Cherine])ポール・マッカートニーポール・マッカートニー
合計時間:

クレジット

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※出典[13]

チャート成績

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週間チャート
チャート (2007年) 最高位
チェコ (Rádio Top 100)[14] 98
UK シングルス (OCC)[3] 26
UK Downloads (Official Charts Company)[15]
15
US Billboard Hot 100[4]
69
US Adult Alternative Songs (Billboard)[16]
19
US Billboard Pop 100[17]
19

脚注

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注釈

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  1. ^ マッカートニーと元妻のヘザー・ミルズ(2008年に離婚)との間に生まれた三女で、楽曲制作当時は3歳。
  2. ^ A面/B面ともに同じ楽曲が収録されている。

出典

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  1. ^ a b SINGLE DETAILS - 24.05.2007”. MemoryAlmostFull.com (2007年5月24日). 2007年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月17日閲覧。
  2. ^ Official Singles Chart Top 100”. Official Charts Company (2007年6月24日). 2020年4月17日閲覧。
  3. ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2022年3月28日閲覧。
  4. ^ a b The Hot 100”. Billboard. 2022年3月28日閲覧。
  5. ^ 第50回グラミー賞候補発表、ワインハウスとK・ウェストが最多数ノミネート”. AFPBB News. 株式会社クリエイティヴ・リンク (2007年12月7日). 2020年4月17日閲覧。
  6. ^ Roche, Elisa (2007年12月22日). “Kylie leaves Jools drooling”. Express.co.uk. Express Newspapers. 2022年3月28日閲覧。
  7. ^ Nicholson, Jessica (2020年8月13日). “Jeannie Seely Showcases Decades Of Friendships On New Album, 'An American Classic'”. MusicRow.com. Music Row Enterprises. 2022年3月28日閲覧。
  8. ^ アルバム『追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル (デラックス・エディション)』に収録のオーディオ・コメンタリーより
  9. ^ Perasi, Luca (2013). Paul McCartney: Recording Sessions (1969-2013). L.I.L.Y. Publishing. p. 400. ISBN 978-88-909122-1-4 
  10. ^ iPod+iTunes×ポール・マッカートニー(Paul Mccartney)?”. CDJournal リサーチ. 株式会社シーディージャーナル (2007年6月18日). 2020年4月17日閲覧。
  11. ^ ポール・マッカートニー、iPod + iTunesの「顔」に”. ITmedia NEWS. アイティメディア (2007年6月15日). 2020年4月17日閲覧。
  12. ^ ポール・マッカートニー、新曲『ダンス・トゥナイト』ビデオクリップ 5月23日(水)より世界初、YouTubeにて独占公開! 〜 映画『エターナル・サンシャイン』の鬼才ミシェル・ゴンドリー監督、ナタリー・ポートマン共演で公開前から話題沸騰 〜』(プレスリリース)ユニバーサルミュージック、2007年5月22日https://www.universal-music.co.jp/press-releases/2007-05-22/2007年5月22日閲覧 
  13. ^ Memory Almost Full (CD Booklet). Paul McCartney. Hear Music. 2007.
  14. ^ "ČNS IFPI" (in Czech). Hitparáda – Radio Top 100 Oficiální. IFPI Czech Republic. Note: insert 200724 into search. 2022年3月28日閲覧。
  15. ^ Official Singles Downloads Chart Top 100”. Official Charts Company. 2022年3月28日閲覧。
  16. ^ Paul McCartney Chart History (Adult Alternative Songs)”. Billboard. 2022年3月28日閲覧。
  17. ^ Paul McCartney : Billboard Singles”. AllMusic. 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月28日閲覧。

外部リンク

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