「ゴーストバスターズ」の版間の差分
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* 動画協力:株式会社C&Dアジア、[[亜細亜堂]]、[[東映アニメーション]]、[[:ko:Sei Young Animation|世映動画]]、[[セロム・アニメーション]] |
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2021年8月18日 (水) 01:05時点における版
ゴーストバスターズ | |
---|---|
Ghostbusters | |
監督 | アイヴァン・ライトマン[1] |
脚本 |
ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス |
製作 | アイヴァン・ライトマン |
製作総指揮 | バーニー・ブリルスタイン |
出演者 |
ビル・マーレイ ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス シガニー・ウィーバー リック・モラニス |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
主題歌 |
「ゴーストバスターズ」 レイ・パーカー・ジュニア |
撮影 | ラズロ・コヴァックス |
編集 | シェルドン・カーン |
配給 | コロムビア映画 |
公開 |
1984年6月8日 1984年12月2日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 3000万ドル[2] |
興行収入 |
2億3860万ドル[2] 2億9160万ドル[2] |
配給収入 | 40億9900万円[3] |
次作 | ゴーストバスターズ2 |
『ゴーストバスターズ』(Ghostbusters)は、1984年のアメリカのコメディ映画。監督・製作はアイヴァン・ライトマン、脚本はダン・エイクロイドとハロルド・レイミス、主演はビル・マーレイ、エイクロイド、ラミス。
ゴーストバスターズとは日本語で「幽霊退治人」という意。1984年北米興行収入第1位、歴代(当時)では第7位という大ヒットを記録、世界各国で社会現象を起こした。レイ・パーカー・ジュニアが歌う同名主題歌「ゴーストバスターズ」(Ghostbusters)も大ヒットした。
1989年には続編の『ゴーストバスターズ2』、2016年にはリブート版『ゴーストバスターズ (2016年の映画)』が公開され、2021年に新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が公開予定[4][5]。
ストーリー
ニューヨークのコロンビア大学で超常現象や幽霊・霊体の研究を行っていたピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ)、レイモンド・スタンツ博士(ダン・エイクロイド)、イゴン・スペングラー博士(ハロルド・ライミス)の冴えない研究者3人。ある日、「経費の無駄遣い」と一方的に研究費を打ち切られ大学を追い出されたことをきっかけに、借金を重ね、科学的に超常現象全般を扱い幽霊退治を行う会社「ゴーストバスターズ」を開業。当初は資金もなく依頼もゼロに近かったが、自宅での怪奇現象に悩むディナ(シガニー・ウィーバー)が調査を依頼し、ピーターは一目ぼれ。とあるホテルでの幽霊退治をきっかけにビジネスは大当たり、メディアや行政からも注目視され、多忙になり、新メンバーのウィンストン(アーニー・ハドソン)も加わる。
そんな中、謎の巨大霊的エネルギーが接近していた。その正体は破壊の神ゴーザ(スラビトザ・ジャバン)で、番犬である雌の「門の神ズール」と雄の「鍵の神ビンツ」の二頭に、ディナとその隣人のルイス(リック・モラニス)が取り憑かれてしまう。新人ウィンストンを加えて絶好調のゴーストバスターズだったが、市環境保護局局長のウォルター・ペック(ウィリアム・アザートン)に目を付けられ、地下室の幽霊保管庫の電源を切られて大爆発を起こし、幽霊が保管庫からビルの屋上を突き破って逃走、ニューヨーク中に出没するようになってしまう。
ゴーストバスターズは爆発物所持等の容疑で拘留されるが、「門の神ズール」にとり憑かれたディナと「鍵の神ビンツ」にとり憑かれたルイスが出会うことでゴーザが復活すること、二人の住む高層ビルは、ゴーザを崇拝しこの世の終りを祈る秘密結社の信者で建築家のイヴォ・シャンドールが特殊な設計によって建築したもので、屋上が異次元と現実世界との接点になっていたことをつきとめる。4人はレニー市長(デヴィッド・マーギュリーズ)の希望で呼び出され、幽霊騒ぎを収拾するために活動を再開する。そのころディナの住むビルでも爆発が起き、黒い雲が覆い、ゴーザが現れようとしていた。そしてルイスがそのビルにたどりつきディナと遭遇したとき、4人のゴーストバスターズもビルに侵入し、ディナたちがいる高層階までたどりつく。するとゴーザが復活して4人の前に現れ、破壊の方法を選べと迫る。その瞬間たまたまレイモンド博士の頭に浮かんだのがマシュマロマン(Marshmallow Man)であり、ゴーザは巨大マシュマロマンとなって街を破壊し始める。4人はゴースト退治の特殊な武器・プロトンパックを交差させて発射させるという危険な賭けに出て、ビル屋上の神殿を破壊し、マシュマロマン=ゴーザを退治。ディナとルイスも救出される。ゴーストバスターズはニューヨークを救った英雄として人々に歓迎された。
登場人物
ゴーストバスターズ
- ピーター・ヴェンクマン博士
- 演:ビル・マーレイ
- 口八丁で常に女性を口説こうとする、軽薄で冷淡な性格。心理学と超心理学の博士号を取得している。大学の仲間たちと超常現象の研究をしていたが、透視実験に参加した女性をあからさまに下心から依怙贔屓して口説き、もう一人の男性の参加者に電気ショックを仕掛ける等[注 1]、研究に対する姿勢は怠慢そのもので、そんな職務態度も仇となって、大学から教員資格を剥奪されてしまう。
- 当初は仲間たちを小馬鹿にしていたものの、図書館で悪霊を目撃したのをきっかけに金儲けが出来ると考え、レイモンドの実家を元資にゴーストバスターズ社を創立する。
- レイモンド・スタンツ博士
- 演:ダン・エイクロイド
- 通称「レイ」。ピーターの学友で超常現象オタク。幽霊を科学的側面で研究しているが、メンバーの中で最も臆病で幽霊に遭遇すると恐怖で立ち尽くす。ピーターにそそのかされてゴーストバスターズの開業資金のために自分の実家を担保に入れる。マシュマロが子供のころから好きで、その嗜好が終盤で仇となった。
- イゴン・スペングラー博士
- 演:ハロルド・ライミス
- ピーターの学友で幽霊退治のメカニック開発を主に担当。丸縁の眼鏡を着用しスーツで身を整えている。メンバーの中では堅物な性格。営業停止の強制執行に現れ、幽霊保管庫の電源を切るように命じるウォルターに「電源を切ったら破裂の恐れがある」と断ろうとしたが「恩着せがましい口を利くな!」とあしらわれた。
- ウィンストン・ゼドモア
- 演:アーニー・ハドソン
- ゴーストバスターズが売れ出し、人手不足で新たに雇われた。メンバーの中で唯一肉体派でアフリカ系。幽霊への興味よりも給料の高さでゴーストバスターズに入ったが、採用からゴーザ出現までの二週間のうちに幽霊の存在を確信するようになる。ガタイが良く大柄ながら、レイモンドに劣らぬ臆病な性格。
その他
- ディナ・バレット
- 演:シガニー・ウィーバー
- バスターズに最初に依頼して来た演奏家。当初は自宅の怪しい物音に悩まされていたが、次第にマンションに潜んでいる「門の神・ズール」に取り憑かれる。当初はピーターのセクハラ発言にいらだちを覚えていたが、次第にピーターに心を許し恋人となる。ズールに取り憑かれてからは艶っぽい雰囲気に変身して、「鍵の神・ビンツ」を待ち受ける。
- ルイス・タリー
- 演:リック・モラニス
- 会計士。ディナと同じマンションに住む男性で、ディナに想いを寄せている。コミュニケーションが下手くそな変人で何かとドジを踏みやすい間の抜けた男。20分の体操番組を早送りして10分での体操で済ませるなど要領がよいとは言えない一面がある。ある日、自室でパーティーを開いている最中に突然現れた「鍵の神・ビンツ」に取り憑かれる。
- ジャニーン・メルニッツ
- 演:アニー・ポッツ
- ゴーストバスターズ社の受付嬢。当初は依頼の無さから暇を持て余してたが、ゴーストバスターズが軌道に乗り始めた事で休みが無くなってしまう。イゴンに好意を持っている模様。
- ウォルター・ペック
- 演:ウィリアム・アザートン
- 市の環境保護局局長。ゴーストバスターズの運営は環境を配慮しているか調査するために来社。幽霊保管庫を見ようとしたが断られたため、警官と電力会社の人間を伴って再度来社。一方的に営業停止命令を言い渡した上、ピーターの忠告を無視して電源を切り、保管されていたゴースト達がニューヨーク中に溢れ出す原因を作った。
- ニューヨークが大混乱に陥った状況を前にしても自らの落ち度を認めずに騒動の責任はゴーストバスターズにあると擦り付けようとしたが、悩んだ末にゴーストバスターズを信頼する事を選んだ市長の判断により、追い出されてしまう。
- その後、マシュマロマンが暴れまわった現場にも居合わせたが、最後はゴーストバスターズに倒されて分解されたマシュマロマンの残骸が降りかかり、マシュマロ塗れになってしまうというしっぺ返しを受けた。
- 目に余る高圧的態度から、反感を持ったピーターとレイに名前をからかわれている。"pecker"、" This man has no dick."(人名以外でDickは「男根」の意味)等と言われ逆上する場面もあった。
ゴースト
作中では科学的に幽霊が解釈されており、半透明の有形心霊体と述べられている。劇中ではどのゴーストも出没するとその場所にスライム状の粘液を残す。ゴーストは全8体。
- ライブラリー・ゴースト
- ニューヨークの市立図書館に出没した老女のゴースト。書物や整理カードを空中に飛ばしたりするが、通常は静かに本を読んでいる。読書を邪魔されると恐ろしい形相となる。
- スライマー
- レイ曰く、アグリー・リトル・スパッド(醜い小さなジャガイモ)。高級ホテルに出没した緑色発光性のゴーストで、食物を何でも平らげてしまう。人そのものには粘液をかける以外の危害は加えない。
- テラードッグ
- デイナのマンションの屋上にある「ゴーザの寺院」の番犬。雌の「門の神ズール」と雄の「鍵の神ビンツ」の二頭がおり、デイナとルイスにとり憑いた。
- 破壊の神ゴーザ
- 世界に終末をもたらすヒッタイトの神。どんな姿を取ることもでき、世界を破壊するためマシュマロマンに変身した。
- マシュマロマン
- レイモンドの頭に浮かんだステイパフト・マシュマロの袋に描かれているマスコットキャラクターが身長約34メートル (112 ft)の巨大なゴーストになったもの。ニューヨークの町を我が物顔で歩き回り破壊する。なおディナの自宅のキッチンにも、袋入りのステイパフト・マシュマロが置かれていた。
- その他
- レイモンドのベッドに現れたドリーム・ゴースト、地下鉄の入り口から現れたサブウェイ・ゴースト、タクシーで危険な運転をする腐乱したミイラの姿のタクシー・ゴーストなど。
装備・メカニック・デザイン
- プロトンパック
- バスターズが使用するレーザー装置。小型の原子炉になっており、初使用の際はまだテストもしてない状態であった。ゴーストたちを捕まえる際に利用するが、銃として役割を果たす場合とゴーストに巻きつけて使用する場合がある。二挺以上の光線を交差させると陽子の変化で強大な力になり、爆発する危険性がある。
- 保管装置
- バスターズがゴースト捕獲の際に使用する箱。内部から光を放っている。
- PKEメーター
- 霊気を感知する装置。霊気の発生源に近付くにつれて点滅が速くなり、発生源を感知すると、両側のアームが開く仕組みになっている。バスターズ結成前からイゴンが設計していた装備。
- ガス漏れ検知器
- ピーターがデイナの自宅を調査した際に所持していた。デイナを口説くためのもので、ごく普通のガス漏れ検知器であり、ピーターは「難しい装備だ」とうそぶく。
- ゴーグル
- 視覚を走査し、霊体の場所を装着者に知らせる。
- ECTO-1(エクトワン)
- バスターズの専用車両。ナンバーはECTO-1。白い車体にサイレンと点滅灯を装備し、ドア部分にシンボルのNo Ghostマークが描かれている。元は中古車屋で売っていたものを4800ドルでレイモンドが手に入れる。
- ゴーストバスターズ本部
- 古い元消防署を改装したバスターズ本部。出動時にはポール(滑り棒)を伝って下に降りる。
- 保管庫
- バスターズ本部内に幽霊を格納している保管庫。光線によって幽霊を縛り付けているが、保安局が電源を落したために幽霊が飛び出す事となる。
- No Ghostマーク
- バスターズ本部の看板や車両に描かれているロゴマーク。本作自体のシンボルマークでもある。丸に斜線の禁止マークがゴーストを遮っているデザインである。斜線は本来右上がりであるが、日本における本作の宣伝では日本の実際の道路標識(通行止め・駐車禁止など)に合わせ、左右反転して右下がりとした。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ソフト版 | ||
ピーター・ヴェンクマン博士 | ビル・マーレイ | 野田秀樹 | 樋浦勉 | 安原義人 |
レイモンド・スタンツ博士 | ダン・エイクロイド | 堀勝之祐 | 広川太一郎 | 玄田哲章 |
イゴン・スペングラー博士 | ハロルド・ライミス | 西沢利明 | 小川真司 | 牛山茂[注 2] |
ディナ・バレット | シガニー・ウィーバー | 田島令子 | 鈴木弘子 | 駒塚由衣 |
ルイス・タリー | リック・モラニス | 山口良一 | 富山敬 | 高木渉 |
ジャニーン・メルニッツ | アニー・ポッツ | 藤田淑子 | 安達忍 | |
ウィンストン・ゼドモア | アーニー・ハドソン | 銀河万丈 | 玄田哲章 | 菅原正志[注 3] |
ウォルター・ペック | ウィリアム・アザートン | 小川真司 | 羽佐間道夫 | 森田順平 |
レニー・クラッチ・ニューヨーク市長 | デヴィッド・マーギュリーズ | 村越伊知郎 | 阪脩 | 小島敏彦 |
大司教 | トム・マクダーモット | 塚田正昭 | 北村弘一 | 伊井篤史 |
市警本部長 | ノーマン・マトロック | 藤本譲 | 飯塚昭三 | 仲野裕 |
ホテル支配人 | マイケル・エンサイン | 納谷六朗 | 青野武 | 岩崎ひろし |
男子生徒 | スティーヴン・タッシュ | 堀川亮 | 津久井教生 | 鈴木正和 |
女子生徒 | ジェニファー・ラニヨン | 勝生真沙子 | ||
図書館長 | ジョン・ロスマン | 村山明 | 仲木隆司 | 小形満 |
図書館員 | アリス・ドラモンド | 斉藤昌 | 水原リン | |
看守 | レジナルド・ヴェルジョンソン | 秋元羊介 | 塚田正昭 | 岩崎ひろし |
不動産屋 | ローダ・ジャミニャーニ | 竹口安芸子 | 矢野陽子 | |
背の高い女性 | ジーン・カセム | さとうあい | ||
ラリー・キング | ラリー・キング(本人) | 秋元羊介 | 石波義人 | |
ゴーザ | スラビトザ・ジャバン(演) | 水原リン | ||
パディ・エドワーズ(声) | ||||
その他 | 岸野一彦 島田彰 |
光野栄里 加藤正之 山田礼子 橋本るり子 |
堀井真吾 園田恵子 梅田貴公美 | |
演出 | 河村常平 | 壺井正 | 木村絵理子 | |
翻訳 | たかしまちせこ | 平田勝茂 | ||
効果 | 遠藤堯雄 桜井俊哉 |
PAG | ||
調整 | 飯塚秀保 | |||
選曲 | 東上別府精 | |||
担当 | 酒井彰 | |||
挿入歌翻訳 | 落合寿和 | |||
解説 | 高島忠夫 | 淀川長治 | ||
製作 | 東北新社 | グロービジョン | 東北新社 | |
初回放送 | 1987年10月3日 『ゴールデン洋画劇場』 |
1989年4月16日 『日曜洋画劇場』 |
1999年11月26日 発売のDVDに初収録 |
※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「製作30周年記念Blu-ray BOX」には次作の『ゴーストバスターズ2』とともに、4Kマスターを使用した本編ディスクとは別にHD放映版の映像を使用してフジテレビ版(100分)とテレビ朝日版(93分)の吹替版を収録した特典Blu-rayが付属している。
スタッフ
- 監督:アイヴァン・ライトマン
- 製作:アイヴァン・ライトマン
- 製作総指揮:バーニー・ブリルスタイン
- 脚本:ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス
- 撮影:ラズロ・コヴァックス
- VFXスーパーバイザー:リチャード・エドランド
- 音楽:エルマー・バーンスタイン
- 主題歌:レイ・パーカー・ジュニア『ゴーストバスターズ』
- 美術:ジョン・デ・キュア
- 編集:シェルドン・カーン、デイヴィッド・ブリューイット
- 衣装デザイン:セオニ・V・アルドリッジ
- 字幕:戸田奈津子
テレビ放送履歴
回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 吹替版 |
---|---|---|---|---|
初回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1987年10月3日 | フジテレビ版 |
2回目 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1989年4月16日 | テレビ朝日版 |
3回目 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1993年12月11日 | フジテレビ版 |
4回目 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 1996年2月9日 | 不明 |
5回目 | 1997年11月7日 | |||
6回目 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1999年12月18日 | フジテレビ版 |
7回目 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2003年1月8日[注 4] | 不明 |
8回目 | 2006年5月1日[注 4] | |||
9回目 | 2009年7月22日[注 4] | テレビ朝日版 | ||
10回目 | 2011年3月17日 | |||
11回目 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2016年8月19日 | ソフト版 |
11回目の放送は、リブート版の公開を記念して高画質版を放送した。
配役
当初、脚本段階では主役のヴェンクマン博士はジョン・ベルーシが演じる予定だったが、彼の急死によりビル・マーレイが演じることとなった。また、リック・モラニスが演じたルイス・タリーも元々コメディアンのジョン・キャンディが打診されていた。キャンディは本作の主題歌のPVにカメオ出演している。
ゴーストバスターズの“頭脳”でもあるイゴン・スペングラー役には、チェビー・チェイス、クリストファー・ウォーケン、マイケル・キートン、ジェフ・ゴールドブラム、ジョン・リスゴー、クリストファー・ロイド、ニック・ノルティ、ケヴィン・クライン、ダスティン・ホフマン、ウィリアム・ハート、リチャード・ドレイファス、ジェームズ・ウッズ、マルコム・マクダウェルが打診された。だが、もともと脚本にも参加してキャラクターを熟知しているという理由で、ハロルド・ライミスが同役を演じた。
後に新人ゴーストバスターズとしてやってくる黒人のウィンストン・ゼッドモアは、エディ・マーフィを構想していたとのことだが、マーフィーは同時期に撮影された『ビバリーヒルズ・コップ』を優先させたためにアーニー・ハドソンが演じた。彼以前にはグレゴリー・ハインズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リチャード・プライヤーも候補に入っていた。
ゴーザ役には当初、「ピーウィー・ハーマン」で知られるポール・ルーベンス、デヴィッド・ボウイ、ジョン・トラボルタも候補になったが、結局ユーゴスラビアのモデルであるスラビトザ・ジャバンが演じた。
サウンドトラック
アリスタ・レコードよりサウンドトラックが発売。レイ・パーカー・ジュニアによる主題歌『ゴーストバスターズ(Ghostbusters)』は印象的なベースラインとキャッチーな掛け声が特徴的で、シングル曲はBillboard Hot 100で3週連続1位を記録、同年のアカデミー歌曲賞にノミネートされた。日本ではシングル「ゴーストバスターズ」がオリコン洋楽シングルチャートで1984年9月17日付から6週連続第1位[6]、サウンドトラックアルバムがオリコン洋楽アルバムチャートで1984年10月1日付から2週連続第1位[6]を獲得した。
テーマ曲のPVには、本作に出演しているビル・マーレイをはじめとするメンバーのほか、チェビー・チェイス、メリッサ・ギルバート、ジョージ・ウェント、ジョン・キャンディ、ダニー・デヴィート、ピーター・フォーク、テリー・ガー、アイリーン・キャラ、アル・フランケン、カーリー・サイモンら豪華な顔ぶれがカメオ出演を果たしている。
当初、映画関係者がヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの楽曲『アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ(I Want a New Drug)』(アルバム『スポーツ』収録)』を映画に使用させてほしいと申し出があったが、ヒューイ・ルイスがこれを拒否。代わりに映画関係者がパーカーに「この曲と同じイメージで」という指示の下、主題歌を作らせた経緯がある。そのため、ベースラインを初めとして楽曲に類似点が多いことからルイスが盗作を訴えたが、後に双方でオリジナルには言及しないと和解している[7][8]。
なお、英国のバンド・Mのロビン・スコットからも、自身の曲『ポップ・ミューヂック(Pop Muzik)』の盗作を指摘しているが、この曲は『アイ・ウォント〜』よりもさらに早い1979年に発売され、さらにはこの曲と『アイ・ウォント〜』も少なからず似ていることから、ルイスもこの曲を参考にして曲を作った可能性が高いとする説がある。
ゲーム
コンピュータゲーム
ジャンル | アクションゲーム |
---|---|
対応機種 | ファミリーコンピュータ [FC] |
開発元 | Workss |
発売元 | 徳間書店 |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1986年9月22日 |
本作のヒットに伴いパソコンゲームが発売され、日本国内でもファミリーコンピュータにも移植され、発売された。しかしファミリーコンピュータ版は、移動の度に頻繁にレースモードが始まるというゲーム性の単調さ[9]、何をすればよいのかわかりづらい仕様や、所持金を延々と増やせるバグやエンディングメッセージが正しく表示されず黒地の画面に「りり」と表示されるだけのバグ[注 5]など、問題点も多い。英語版ではバグが修正され、プレイヤーをたたえる文字が表示されるが、「CONGLATURATION!!! YOU HAVE COMPLETED A GREAT GAME. AND PROOVED THE JUSTICE OF OUR CULTURE. NOW GO AND REST OUR HEROES!(原文ママ)」と誤字脱字だらけである[注 6]。なお、前述の「りり」は同文章の「PROOVED」の「OO」の部分が文字化けした物である。
この他、1990年にGenesis(メガドライブ)版でも発売されている[11]。
データイーストのアーケードゲーム「迷宮ハンターG」のアメリカ版は「真ゴーストバスターズ」になった。コトブキシステムのゲームボーイソフト「ミッキーマウスIV 魔法のラビリンス」はも「真ゴーストバスターズ」に改造された。
RPG
1986年にウエスト・エンド・ゲームズからテーブルトークRPGが発売された。
このゲームの世界では、ゴーストバスターズ社がフランチャイズ化しており、プレイヤーはゴーストバスターズ社の社員となって、ゴースト退治の仕事を行う。本ゲームにおいてゲームマスターは「ゴーストマスター」と称される。
小説版
- 『映画小説 ゴーストバスターズ ハチャメチャお化け騒動記』
- 著:井口民樹、講談社X文庫より1984年11月発売。ISBN 978-4061900202
- 映画本編のノベライズ本。ヴェンクマンの視点で、ゴーストバスターズ結成の経緯からゴーザ退治までが語られる。
テレビアニメ
アメリカでは1986年から1991年にかけ、テレビアニメシリーズ『アニメ ゴーストバスターズ』が放送されていた。全140話。
日本では吹き替え版がビデオで発売されていた(一巻一話収録、全5巻)。2016年にリブート版映画の公開に合わせて発売されたブルーレイ『ゴーストバスターズ 劇場公開記念コレクタブル・エディション』のディスク3にビデオで発売されていた5話分が収録される形でブルーレイ化。
2018年現在、Netflixで字幕版が配信されている。[12]
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ピーター・ヴェンクマン博士 | ロレンゾ・ミュージック デイブ・クーリエ |
千葉繁 |
レイモンド・スタンツ博士 | フランク・ウェルカー | 牛山茂 |
イゴン・スペングラー博士 | モーリス・ラマーシュ | 玄田哲章 |
ウィンストン・ゼドモア | アーセニオ・ホール バスター・ジョーンズ |
大滝進矢 |
ジャニーン・メルニッツ | ローラ・サマー キャス・スーシー |
安達忍 |
スライマー | フランク・ウェルカー | 山寺宏一 |
ルイス・タリー | ロジャー・バンパス | |
レニー・クラッチ市長 | フランク・ウェルカー ハル・スミス |
|
ステイパフト・マシュマロマン | フランク・ウェルカー ジョン・ストッカー |
|
ウォルター・ペック | モーリス・ラマーシュ |
スタッフ
- 企画:片山哲生
- 製作担当:赤川茂、トイタヒロシ
- 作画監督:樋口雅一、明比正行、葛西治、鳥本武、寺田和男
- 企画協力:山本和子
- シリーズ構成:J・マイケル・ストラジンスキー
- キャラクターデザイン:谷口守泰
- 絵コンテ:澤井幸次、中村孝一郎、日下部光雄、矢沢則夫、桜井弘明、高須賀勝己、福島一三、斉藤博
- 演出:中村孝一郎、蔭山康生、山崎友正、高須賀勝己、斉藤博、岡崎稔、三家本泰美、小島正幸、大賀俊二
- 色彩設計:完甘幸隆、志甫聡子
- 撮影:都島雅義、小島秀和、ナガノコウイチ、阿部照男、ナカタニヒロキ、ティ・ニシムラ
- 音楽:ハイム・サバン、シュキ・レヴィ
- 制作協力:ディック・エンターテイメント、ソニー・ピクチャーズ テレビジョン、コカ・コーラ・テレコミュニケーションズ
- 動画協力:株式会社C&Dアジア、亜細亜堂、東映アニメーション、世映動画、セロム・アニメーション
その他
- エクト・モービルのベースは1959年型キャデラック・アンビュランス。救急車として実際に使われていたものを撮影用に改造している。プロトンパックを乗せる台は付属していたストレッチャーをそのまま流用している。
- マシュマロマンのデザインと操作は、日本人の特殊メイクアーティスト・江川悦子 が担当した。
- ユーザインタフェースマークアップ言語であるXUL(ズール)の名は、本作の登場人物Zuulに由来する。
- Appleが、社内向けのビデオとして本作品のパロディである「Bluebusters(BlueはIBMの意)」を制作していた。ゴーストをIBM製コンピュータに置き換え、アップルがそれを退治するというストーリーになっている。[13]
- 本作は日本でも大ヒットとなったことから、様々な媒体でオマージュやパロディに使用されている。
- 『1984年版ゴジラ』では、ゴジラが有楽町を襲うシーンに本作のマークが紛れている。
- NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』では、大向大吉(演:杉本哲太)が本作の主題歌をカラオケの十八番と自称するが、英語詞のため「ゴーストバスターズ!」の掛け声の部分しか歌わない。
- スズキ・スペーシアのCM曲にも主題歌が使われている。CMの内容としては「ガス欠や衝突を誘発するモンスターがスペーシアの前に立ちはだかるが、低燃費性能やレーダーブレーキサポート等で回避されてしまいモンスター達が落胆する」と言うものである[14]。
- ニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ルイージマンション』・ニンテンドー3DS用ゲームソフト『ルイージマンション2』(任天堂)は本作をモチーフとし、ルイージが掃除機型のメカ「オバキューム」を使いお化け退治をする内容。
- ニンテンドー3DS用ゲームソフト『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団&白犬隊』(レベルファイブ)は、本作をモチーフ・パロディとした内容で、ラスボスとして「ウィスマロマン」が登場する。
ギャラリー
-
Ghostbusters Firehouse
-
Ghostbusters Building
-
コスプレ
脚注
注釈
- ^ その参加者は女性と男性であり、女性が間違えても優しくしていたが、男性が間違えたら「全然違うよ」と言わんばかりに電気ショックをかけた。その結果、男性はそれなりに透視能力があったにも関わらず、「こんな実験付き合いきれない」と言わんばかりに逃げ出してしまった。
- ^ 過去に発売されたDVDには「納谷六朗」と誤表記されているものがある。なお、納屋は本作ではなく2作目で同役を担当している。
- ^ 過去に発売されたDVDには「大塚明人」と誤表記されているものがある。大塚明夫の間違いと推測されるが、大塚は本作ではなく2作目で同役を担当している。
- ^ a b c 翌日に第2作が放送された。
- ^ 発売元の徳間書店ではこのエンディングのバグを利用し、「りり」の2字を「秘密のパスワード」扱いとしてファミリーコンピュータMagazineにてプレゼント企画を行っていた[10]。
- ^ 「CONGLATURATION」はLとRが逆、「PROOVED」はOが一つ多い。
出典
- ^ ゴーストバスターズ(1984) : 作品情報 - 映画.com
- ^ a b c “Ghostbusters (1984)”. Box Office Mojo. 2009年11月3日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)440頁
- ^ 30年ぶりの続編!『ゴーストバスターズ3』特報映像がお披露目
- ^ 映画『ゴーストバスターズ』続編、2020年7月10日に全米公開決定 ─ 若き新キャスト探しが進行中
- ^ a b オリコンのデータ協力による “全曲、80年代の週間オリコンチャートNo.1” の洋楽コンピが登場!、ソニーミュージック、2017年8月8日。
- ^ “"Ray Parker Jr. Suing Huey Lewis Over ‘Ghostbusters’ Comment"”. MTV News (2004年5月23日). 2016年8月22日閲覧。
- ^ “The Huey Lewis Lawsuit”. 2006年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月22日閲覧。
- ^ M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』14ページから15ページ
- ^ 『ファミリーコンピュータMagazine』第2巻第17号、徳間書店、1986年10月17日、81頁。
- ^ Ghostbusters Sega
- ^ ゴーストバスターズ 紹介ページ
- ^ Apple Spoofed Ghostbusters in 1984 2012年9月1日閲覧
- ^ CM インフォメーション | スペーシア スペシャルサイト
外部リンク
- ゴーストバスターズ - allcinema
- ゴーストバスターズ - KINENOTE
- ゴーストバスターズのチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
- Ghostbusters - オールムービー
- Ghostbusters - IMDb