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「能登半島」の版間の差分

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最高峰
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2021年1月18日 (月) 23:49時点における版

能登半島
能登半島のランドサット衛星写真。スペースシャトル標高データ使用。
座標 北緯37度15分23.6秒 東経136度52分43.1秒 / 北緯37.256556度 東経136.878639度 / 37.256556; 136.878639座標: 北緯37度15分23.6秒 東経136度52分43.1秒 / 北緯37.256556度 東経136.878639度 / 37.256556; 136.878639
最高標高 567 m
最高峰 高洲山
最大都市 石川県七尾市
所在海域 日本海
所属大陸・島 本州
所属国・地域 日本の旗 日本
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能登半島の位置
能登半島の位置
能登半島
能登半島の位置
能登半島の地形図

能登半島(のとはんとう)とは、北陸地方の中央付近から日本海へ北に向けて突き出した半島である。日本における日本海側海岸線で最も突出面積が大きい半島である。近世以前は、多くが能登国であったため、こう呼ばれる。

概要

大半が石川県に属するが、宝達丘陵の南東側は富山県氷見市)に属する。半島付け根の側は富山湾を形成する。半島東側の中部には、能登島を抱えるように七尾湾がある。このほか半島全体に断崖など変化に富んだ海岸線が多く、景勝地・観光地として知られる。半島の北方沖合には舳倉島七ツ島という離島がある。

半島内部は、標高 200 m から 500 m 程の丘陵地帯(南部は宝達丘陵、北部は能登丘陵)が連なり、平地は少ない。輪島市などでは千枚田が見られ、中でも白米千枚田は有名。海岸線を主体に広い範囲が能登半島国定公園に指定されている。漁業水産業が盛んで、古代からナマコの特産地である。現代では牡蠣も多く養殖されている。

地形・気候が厳しい反面、北前船など日本海交易の中継地でもあったことから、独特の文化や気風が育まれた。輪島朝市や半島各地で夏から秋にかけて開かれる能登キリコ祭りはその表れである。「能登はやさしや土までも」との言葉もあるように、人はもとより土までも優しい(柔らかい意)と言われている。また女性がよく働くことから「能登のとと楽 加賀のかか楽」という言い回しもある。

「能登」の名は古くから存在し、その由来ははっきりしないが、一説によるとアイヌ語で半島あるいは突起を意味する「not」から来たという。他に湾(ここでは七尾湾)を意味する飲み門(のみと)が由来との説もある[1]

半島内の地域

富山湾側の風景(雨晴海岸

富山湾に面した海岸を内浦(うちうら)、日本海に面した海岸を外浦(そとうら)と呼ぶ。また、半島の先端から根元に向け、順に奥能登(おくのと)、中能登(なかのと)、口能登(くちのと)と呼ぶ。行政区域で分類すると、下記のようになる。

口能登
羽咋市羽咋郡宝達志水町志賀町
中能登
七尾市鹿島郡中能登町
奥能登
輪島市珠洲市鳳珠郡穴水町能登町
  • 口能登と中能登を分類せずに「中能登」という場合、輪島市を中能登に入れる場合、河北郡以北を能登地区という場合もある。江戸時代には羽咋郡、鹿島(能登)郡を口二郡(或いは口郡)、鳳至郡珠洲郡を奥二郡(或いは奥郡)と呼び区別した。

外浦は、その位置と対馬海流の為に山陰地方朝鮮半島からの漂着物が多く、8世紀から9世紀には志賀町福浦港渤海使の玄関口となった。また、勇壮な景観で知られる能登金剛曽々木海岸などの景勝地があり、男性的な景観を見せる。一方で、内浦は穏やかな湾入地形の為に波が比較的穏やかで、また、九十九湾など繊細な自然美を誇る景勝地を持つことから女性的とも言われ、対比関係にある。

口能登では気多大社のある羽咋市が、中能登では和倉温泉がある七尾市が中心地であり、奥能登には外浦側に曹洞宗大本山總持寺祖院がある輪島市、中央付近に2003年に開港した能登空港、半島先端に禄剛崎がある珠洲市などがある。一帯は水産資源が豊富で、タラ・ブリ(特に寒ブリ)・イカなどが有名。輪島の朝市輪島塗、禄剛崎や外浦・内浦の海岸景勝地、和倉温泉など、観光資源が豊富。

このように観光地としても有名だが、反面リアス式海岸とまではいかなくても海岸線が複雑で、海沿いでも道を外れれば人気のない場所が多くある。そのため1950年代から度々北朝鮮の工作員が出入りする格好の場所(同様の地点として男鹿半島も挙げられることがある)とされ、1977年には日本人拉致事件の被害者が出ている。また、1978年にも半島の付け根にあたる氷見市で北朝鮮工作員による拉致未遂事件が起きている(これを1980年1月にアベック失踪事件と絡めて産経新聞が初めて報道した)。

都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷

以下は能登半島における都市雇用圏(10% 通勤圏、中心都市のDID人口が1万人以上)の変遷である。 一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。

  • 10% 通勤圏に入っていない町村は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
自治体
('80)
1980年 1990年 2000年 2005年 2010年 2015年 自治体
(現在)
羽咋市 - - - - - - 羽咋市
志賀町 - - - - - - 志賀町
富来町 - - -
志雄町 金沢都市圏 金沢都市圏 金沢都市圏 金沢都市圏 金沢都市圏 金沢都市圏 宝達志水町
押水町
能登島町 - 七尾 都市圏
89337人
七尾 都市圏
83015人
七尾 都市圏
80380人
七尾 都市圏
76435人
七尾 都市圏
72896人
七尾市
七尾市 七尾 都市圏
82507人
中島町
田鶴浜町
鳥屋町 中能登町
鹿島町
鹿西町 -
輪島市 輪島 都市圏
32662人
輪島 都市圏
30120人
輪島 都市圏
26378人
輪島 都市圏
25301人
- - 輪島市
門前町 - - - -
珠洲市 - - - - - - 珠洲市
穴水町 - - - - - - 穴水町
能都町 - - - - - - 能登町
柳田村 - - -
内浦町 - - -
  • 2004年10月1日:七尾市+鹿島郡(田鶴浜町+中島町+能登島町)=七尾市(新設)
  • 2005年3月1日
    • 羽咋郡(志雄町+押水町)=宝達志水町(新設)
    • 鹿島郡(鳥屋町+鹿島町+鹿西町)=中能登町(新設)
    • 鳳至郡(能都町+柳田村)+珠洲郡(内浦町)=能登町(新設)(鳳珠郡
  • 2005年9月1日:羽咋郡(志賀町+富来町)=志賀町(新設)
  • 2006年2月1日:輪島市+鳳珠郡(門前町)=輪島市(新設)

交通

鉄道

金沢駅津幡駅など加賀地方とはJR西日本七尾線で結ばれ、七尾駅和倉温泉駅のと鉄道七尾線と乗り継げる。のと鉄道の穴水駅以北(輪島駅まで)と以東(蛸島駅までの能登線)は21世紀になってから区間廃止されている。富山県側を走るJR氷見線氷見駅止まりである。

道路

のと里山海道などで石川県加賀地方と、能越自動車道などで富山県と結ばれている。北鉄能登バスが能登半島と金沢を結んで運行していた急行バス(七尾特急線・中能登特急線・門前特急線)が2016年以降、相次ぎ廃止された。

空港

2003年に能登空港が開港。羽田空港と定期路線がある。

関連項目

脚注

外部リンク