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「IWGPヘビー級王座」の版間の差分

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2020年12月23日 (水) 04:34時点における版

IWGPヘビー級王座
詳細
現王者 内藤哲也
獲得日 2020年8月29日
管理団体 新日本プロレス
創立 1987年6月12日
統計
最多保持者 棚橋弘至:8回
初代王者 アントニオ猪木
最長保持者 オカダ・カズチカ:720日
最短所持者 佐々木健介:16日
最年長 天龍源一郎:49歳
最年少 中邑真輔:23歳

IWGPヘビー級王座は、日本プロレス団体である新日本プロレスが管理する王座。

概要

IWGPは元々は、「International Wrestling Grand Prix」というリーグ戦を意味するものであったが、1987年に開催された第5回「IWGP王座決定リーグ戦」の優勝者であるアントニオ猪木を初代チャンピオンとして防衛戦が行われ、現在まで継承されている。

タイトル制定以降、新日本プロレスを象徴する同団体で最も権威のあるチャンピオンベルトとされている。デザインは初代から4代目まであり、初代は1983年の第1回IWGPリーグ戦開催にあたって作成され優勝したハルク・ホーガンが初めて巻き、1997年まで使用されたが、旗揚げ25周年を迎えたことを機に一新された。

2001年PRIDEのリング上でアントニオ猪木から初代ベルト王者として指名を受けた藤田和之と、2代目のベルトを継承していた第28代王者スコット・ノートンとの間で4月9日大阪ドームで「IWGP新旧ベルト統一戦」が行われ、この一戦に勝利した藤田が2本のベルトを獲得したが、年末に練習中に右アキレス腱を断裂。2002年1月4日、防衛戦が出来ずに2本のベルトを猪木に返上。

その後、2代目のベルトを使用していたが、2005年7月11日、通算最多防衛記録を持つ橋本真也が逝去。天山広吉に勝利して再び王者となった藤田が、橋本の功績を称え、橋本家に2代目ベルトを贈呈することになり、新デザインを作成。9月30日にサイモン・ケリー猪木新社長就任披露パーティーにて米国で制作された3代目のベルトが藤田に授与された。10月9日東京ドームブロック・レスナーが獲得。その後、剥奪することになったが返還されることなく、新王者となった棚橋弘至が2代目ベルトを代用。

3代目ベルトは、その後、IGF旗揚げ興行で新日本とは無関係に行われた防衛戦でレスナーを下したカート・アングルに渡ったが、2008年に第48代王者の中邑真輔がカートとのベルト統一戦に勝利して奪還に成功[1]。3月2日、プロレスリングZERO1-MAX後楽園ホールのリングに上がり、佐藤耕平に勝利。試合後、橋本家に2代目ベルトを贈呈[2]。その後イメージ刷新のため現行の4代目ベルトが制作された[3]

新日本プロレスリング認定の「プロレスリング競技者規約 IWGP各選手権ルール」第2条第1項によって体重100kg以上の選手を対象としている。しかし、2007年2月18日に棚橋弘至の持つ王座に金本浩二が挑戦したほか、現在も体重が100kgに満たない選手の挑戦があるため事実上体重の制限はなくなったと考えられる。2020年の日刊スポーツの報道では正式に「現在制限はなし」と記述された[4]

旧王座歴代王者

1983年から1987年までの旧王座の歴代王者の記録をまとめた表である。

歴代 レスラー 戴冠回数 防衛回数 獲得日付 獲得した場所(対戦相手、その他)
初代 ハルク・ホーガン 1 2 1983年6月2日 蔵前国技館アントニオ猪木、IWGPリーグ戦
第2代 アントニオ猪木 1 2 1984年6月14日 蔵前国技館、IWGPリーグ戦、王座返上
第3代 アントニオ猪木 2 0 1986年6月19日 両国国技館ディック・マードック、IWGPリーグ戦、新王座創設のため王座封印

歴代王者

外部リンクにある表は、歴代王者の記録をまとめた表である。王者が王座返上した場合は、次のシリーズで王座決定戦によりタイトル移動が行われる。それ以外は、すべて前王者に勝利してのタイトル移動[5]

歴代 レスラー 戴冠回数 防衛回数 獲得日付 獲得した場所(対戦相手・その他)
初代 アントニオ猪木 1 4 1987年6月12日 両国国技館マサ斎藤、王座返上
第2代 藤波辰巳 1 1 1988年5月8日 有明コロシアムB・ベイダー、王座預かり
第3代 藤波辰巳 2 7 1988年6月24日 大阪府立体育会館長州力、王座返上
第4代 ビッグバン・ベイダー 1 0 1989年4月24日 東京ドーム、王座決定トーナメント
第5代 サルマン・ハシミコフ 1 0 1989年5月25日 大阪城ホール
第6代 長州力 1 0 1989年7月12日 大阪府立体育会館
第7代 ビッグバン・ベイダー 2 4 1989年8月10日 両国国技館
第8代 長州力 2 1 1990年8月19日 両国国技館
第9代 藤波辰爾 3 0 1990年12月26日 浜松アリーナ
第10代 ビッグバン・ベイダー 3 0 1991年1月17日 横浜文化体育館
第11代 藤波辰爾 4 3 1991年3月4日 広島サンプラザ
第12代 長州力 3 4 1992年1月4日 東京ドーム
第13代 グレート・ムタ 1 5 1992年8月16日 福岡国際センター
第14代 橋本真也 1 4 1993年9月20日 愛知県体育館
第15代 藤波辰爾 5 0 1994年4月4日 広島グリーンアリーナ
第16代 橋本真也 2 9 1994年5月1日 福岡ドーム
第17代 武藤敬司 2 5 1995年5月3日 福岡ドーム
第18代 高田延彦 1 1 1996年1月4日 東京ドーム
第19代 橋本真也 3 7 1996年4月29日 東京ドーム
第20代 佐々木健介 1 3 1997年8月31日 横浜アリーナ
第21代 藤波辰爾 6 2 1998年4月4日 東京ドーム
第22代 蝶野正洋 1 0 1998年8月8日 大阪ドーム、王座返上
第23代 スコット・ノートン 1 4 1998年9月23日 横浜アリーナ
第24代 武藤敬司 3 5 1999年1月4日 東京ドーム
第25代 天龍源一郎 1 0 1999年12月10日 大阪府立体育会館
第26代 佐々木健介 2 5 2000年1月4日 東京ドーム、王座返上
第27代 佐々木健介 3 1 2001年1月4日 東京ドーム、王座決定トーナメント
第28代 スコット・ノートン 2 0 2001年3月17日 愛知県体育館
第29代 藤田和之 1 2 2001年4月9日 大阪ドーム、王座返上
第30代 安田忠夫 1 1 2002年2月16日 両国国技館
第31代 永田裕志 1 10 2002年4月5日 東京武道館
第32代 高山善廣 1 3 2003年5月2日 東京ドーム
第33代 天山広吉 1 0 2003年11月3日 横浜アリーナ
第34代 中邑真輔 1 1 2003年12月9日 大阪府立体育会館、王座返上
第35代 天山広吉 2 1 2004年2月15日 両国国技館、王座決定トーナメント
第36代 佐々木健介 4 0 2004年3月12日 国立代々木競技場・第2体育館
第37代 ボブ・サップ 1 1 2004年3月28日 両国国技館、王座返上
第38代 藤田和之 2 1 2004年6月5日 大阪府立体育会館
第39代 佐々木健介 5 2 2004年10月9日 両国国技館
第40代 天山広吉 3 0 2004年12月12日 愛知県体育館
第41代 小島聡 1 1 2005年2月20日 両国国技館、全日本プロレス三冠ヘビー級王座とのダブル選手権試合。
第42代 天山広吉 4 1 2005年5月14日 東京ドーム
第43代 藤田和之 3 0 2005年7月18日 月寒グリーンドーム
第44代 ブロック・レスナー 1 3 2005年10月8日 東京ドーム、藤田&蝶野の3WAY戦。王座剥奪
第45代 棚橋弘至 1 4 2006年7月17日 月寒グリーンドーム、ジャイアント・バーナード、王座決定トーナメント
第46代 永田裕志 2 2 2007年4月13日 大阪府立体育会館
第47代 棚橋弘至 2 1 2007年10月8日 両国国技館
第48代 中邑真輔 2 2 2008年1月4日 東京ドーム
第49代 武藤敬司 4 4 2008年4月27日 大阪府立体育会館
第50代 棚橋弘至 3 3 2009年1月4日 東京ドーム
第51代 中西学 1 0 2009年5月6日 後楽園ホール
第52代 棚橋弘至 4 1 2009年6月20日 大阪府立体育会館、負傷欠場により王座返上
第53代 中邑真輔 3 6 2009年9月27日 神戸ワールド記念ホール真壁刀義[6]
第54代 真壁刀義 1 3 2010年5月3日 福岡国際センター
第55代 小島聡[7] 2 1 2010年10月11日 両国国技館
第56代 棚橋弘至 5 11 2011年1月4日 東京ドーム
第57代 オカダ・カズチカ 1 2 2012年2月12日 大阪府立体育会館
第58代 棚橋弘至 6 7 2012年6月16日 大阪府立体育会館
第59代 オカダ・カズチカ 2 8 2013年4月7日 両国国技館
第60代 AJスタイルズ 1 2 2014年5月3日 福岡国際センター
第61代 棚橋弘至 7 1 2014年10月13日 両国国技館
第62代 AJスタイルズ 2 1 2015年2月11日 大阪府立体育会館
第63代 オカダ・カズチカ 3 3 2015年7月5日 大阪城ホール
第64代 内藤哲也 1 1 2016年4月10日 両国国技館
第65代 オカダ・カズチカ 4 12 2016年6月19日 大阪城ホール
第66代 ケニー・オメガ 1 3 2018年6月9日 大阪城ホール
第67代 棚橋弘至 8 0 2019年1月4日 東京ドーム
第68代 ジェイ・ホワイト 1 0 2019年2月11日 大阪府立体育会館
第69代 オカダ・カズチカ 5 5 2019年4月6日(現地) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マディソン・スクエア・ガーデン
第70代 内藤哲也 2 1 2020年1月5日 東京ドーム、IWGPインターコンチネンタル王座とのダブル選手権。
第71代 EVIL 1 1 2020年7月12日 大阪城ホール、IWGPインターコンチネンタル王座とのダブル選手権。
第72代 内藤哲也 3 1 2020年8月29日 明治神宮野球場、IWGPインターコンチネンタル王座とのダブル選手権。

IGF版歴代王者

IWGPヘビー級王座
詳細
管理団体 イノキ・ゲノム・フェデレーション
廃止 2008年2月17日
過去の名称
  • IWGP 3rdベルト
  • 3代IWGPベルト
統計
最多保持者 ブロック・レスナーカート・アングル中邑真輔:1回
初代王者 ブロック・レスナー
最短所持者 中邑真輔:1日未満
最年長 カート・アングル:39歳
最年少 中邑真輔:28歳

IGFでの王者は、新日本プロレスでは認められていない。

歴代 レスラー 防衛回数 獲得日付 獲得した場所(対戦相手・その他)
初代 ブロック・レスナー 3 2005年10月8日 東京ドーム藤田和之&蝶野正洋の3WAY戦。新日本プロレスから王座剥奪後も保持。
第2代 カート・アングル 2 2007年6月29日 両国国技館
第3代 中邑真輔 0 2008年2月17日 両国国技館、王座統一

主な記録

  • 最多戴冠回数:8回 - 棚橋弘至(第45, 47, 50, 52, 56, 58, 61, 67代)
  • 最多連続防衛回数:12回 - オカダ・カズチカ(第65代王者時代)
  • 最多通算防衛回数:30回 - オカダ・カズチカ
  • デビュー最短戴冠記録:1年4か月 - 中邑真輔(第34代王者時代)
  • デビュー最長戴冠記録:26年10か月 - アントニオ猪木(初代王者時代)
  • 最年少戴冠記録:23歳8か月 - 中邑真輔(第34代王者時代)
  • 最年長戴冠記録:49歳10か月 - 天龍源一郎(第25代王者時代)
  • 最年少外国人戴冠記録:26歳4か月 - ジェイ・ホワイト(第68代王者時代)
  • 最年長外国人戴冠記録:37歳3か月 - スコット・ノートン(第23代王者時代)
  • 史上初IWGPインターコンチネンタル王座との同時戴冠:内藤哲也(第70代王者時代)

デザインの改変

1997年に橋本の保持の際に2代目ベルトになり(初代ベルトは創設者の猪木に寄贈)、その後、それに合わせてジュニアヘビー級ベルトならびタッグベルト新調し、ジュニアタッグ設立され、ベルトの巻く部分だけ統一デザインになる、2005年10月8日から3代目ベルトになったが、保持していたレスナーが防衛戦を行わないまま持ち帰ってしまった為、しばらくは2代目ベルトを代用していた、2008年レスナーに勝ち非公式で3代目ベルトを保持していたカート・アングルと正式の王者の中邑のタイトルマッチで中邑が勝ち4代目ベルトの誕生となる(2代目ベルトは、そのベルトを初めて保持した故・橋本真也の家族に寄贈し、中学生の橋本大地が受け取っている)[2]。なお、4代目ベルトは3代目ベルトを少し改良したデザインとなっている。

エピソード

初期のIWGPがタイトルではなく年1度のリーグ戦であったこともあるが、木村健悟前田日明ジョージ高野キラー・カーンラッシャー木村タイガー戸口アンドレ・ザ・ジャイアントらはIWGPヘビー級王座戴冠どころか挑戦したこともない。

脚注

  1. ^ “中邑がアングル下しIWGP統一/新日本”. 日刊スポーツ. (2008年2月17日). https://www.nikkansports.com/battle/f-bt-tp0-20080217-322901.html 2018年6月30日閲覧。 
  2. ^ a b 中邑が2代目IWGPベルトを天国の橋本さんへ返還/3月2日ZERO1後楽園大会試合結果(2)”. 新日本プロレス (2008年3月2日). 2018年6月30日閲覧。
  3. ^ 4代目IWGPヘビー級ベルトが遂に完成!”. 新日本プロレス (2008年3月7日). 2018年6月30日閲覧。
  4. ^ 新日本IWGPヘビー級 初代王者はアントニオ猪木 - プロレスの月曜日 - 相撲・格闘技コラム : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2020年5月4日). 2020年5月18日閲覧。
  5. ^ Heavy weight class一覧|王座変遷|DataBase”. 新日本プロレスリング (2015年7月5日). 2016年1月16日閲覧。
  6. ^ 当初は第52代王者の棚橋とG1優勝者の真壁によるタイトルマッチの予定だったが、棚橋の眼窩内側壁骨折による負傷欠場で王座返上をしたため、G1優勝者の真壁と準優勝者の中邑による王座決定戦となった。
  7. ^ 当時はフリーランス

関連項目

外部リンク