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2020年8月21日 (金) 09:09時点における版
住吉駅 | |
---|---|
北口 | |
すみよし Sumiyoshi | |
所在地 | 神戸市東灘区住吉本町一丁目 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細) 神戸新交通(駅詳細) |
住吉駅(すみよしえき)は、兵庫県神戸市東灘区住吉本町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・神戸新交通の駅である[1][2]。駅番号はJR西日本がJR-A57、神戸新交通がR01。
乗り入れ路線
JR西日本の東海道本線と、神戸新交通の六甲アイランド線(愛称「六甲ライナー」)の2路線が乗り入れている[1][2]。六甲アイランド線は当駅が始発駅である[2]。
JR西日本の駅はアーバンネットワークエリア内であり、東海道本線は「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている。また特定都区市内制度における「神戸市内」エリアに属している。JR西日本の駅はICOCA、神戸新交通の駅はPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)および各種「スルッとKANSAI」対応カードの利用エリアに含まれている[3][4]。
歴史
JR西日本
- 1874年(明治7年)6月1日 - 官設鉄道の西ノ宮駅(現在の西宮駅) - 三ノ宮駅間に新設開業[1]。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
- 1912年(大正元年)8月11日 - 南寄りに移転。
- 1923年(大正12年) - 駅構内を拡張。
- 1926年(大正15年)11月 - 地下道が完成。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物の取り扱いが廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)3月3日 - ターミナルビルが完成[1]。
- 1990年(平成2年)3月10日 - ダイヤ改正に伴い、快速停車駅となる。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)2月16日 - JR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」導入。
- 2002年(平成14年)7月29日 - JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2003年(平成15年)
- 2007年(平成19年)3月18日 - 駅自動放送を更新。
- 2012年(平成24年)8月6日 - ホームの上屋を延長。
- 2015年(平成27年)3月12日 - 入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[5]。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始する[6]。
神戸駅 - 大阪駅間鉄道開業の20日後に駅は設けられた。開業当時の駅舎は、英国風の赤煉瓦を用いた駅舎であった。
駅開設当初は、駅南方には人家も多かったが北側には何もないという状況であった。しかし、駅の開設によって急速に発展し、住宅地が造成されるようになった。その後、1892年には駅設置に反対していた酒造家が、今度は貨物の積み下ろしに便利なよう南西側に移設して欲しいといった請願を行った。この結果、1912年に南よりの現在地に駅は移された。
1934年(昭和9年)7月20日に吹田駅 - 須磨駅間で電気運転が開始されたが、当初は当駅に電車が停車せず、9月20日になってようやく電車の停車駅になった。
神戸新交通
駅構造
JR西日本
JR 住吉駅 | |
---|---|
すみよし Sumiyoshi | |
◄JR-A56 摂津本山 (1.6 km) (2.2 km) 六甲道 JR-A58► | |
所在地 | 神戸市東灘区住吉本町一丁目2-9 |
駅番号 | JR-A57 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 東海道本線(JR神戸線) |
キロ程 |
580.1km(東京起点) 大阪から23.7 km |
電報略号 | スミ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
36,075人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1874年(明治7年)6月1日 |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 神戸市内駅 |
島式ホーム2面4線(12両編成対応)を持つ地上駅であり、橋上駅舎を有している。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
構内には自動体外式除細動器 (AED)が1台設置されている。駅スタンプは、改札外のみどりの窓口に設置されている。
JRの乗車券・定期券などで、券面の駅名が「(東)住吉」と表記されることがあるが、これは熊本県にある住吉駅(三角線)との区別のためである。(東)は東海道本線の東を指す。
のりば
のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | JR神戸線 | 尼崎・大阪・京都方面 | 朝の快速の一部 |
2 | |||
3 | 三ノ宮・姫路方面 | ||
4 | 平日朝の快速の一部 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記してある。
- 当駅に停車しない特急・新快速・貨物列車は、1・4番のりばを通過していく。停車列車は後述の列車を除き2・3番のりばに停車するため、1・4番のりばは基本的にロープをかけている。
- 1番のりばに停車する大阪方面の列車は、平日朝ラッシュ時のすべての快速と、土曜・休日ダイヤの朝の一部の快速のみである。
- 4番のりばに停車する三ノ宮・姫路方面の列車は、平日の朝の快速のみで、土曜・休日ダイヤで4番のりばに停車する列車はない。
ダイヤ
日中時間帯は1時間に12本(快速が4本、普通が8本)停車する。朝ラッシュ時は本数が多くなる。
-
改札口
-
南口(バス停がある2号線側)
-
構内
神戸新交通
神戸新交通 住吉駅 | |
---|---|
すみよし Sumiyoshi | |
(1.2 km) 魚崎 R02► | |
所在地 | 神戸市東灘区住吉本町一丁目2[2] |
駅番号 | R01 |
所属事業者 | 神戸新交通 |
所属路線 | 六甲アイランド線(六甲ライナー) |
キロ程 | 0.0 km(住吉起点) |
駅構造 | 高架駅[2] |
ホーム | 1面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
13,348人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1990年(平成2年)2月21日[2] |
新交通住吉駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
JR住吉駅改札口とは、両線の切符売り場などを挟んでほぼ真横に位置しており、短い時間での乗換えが可能である。自動体外式除細動器 (AED) が1台設置されている。高架下の駐輪場(JR住吉駅4番線南側)には、当駅の歴史のパネルが展示されている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■六甲ライナー | マリンパーク方面 |
- 2番線は原則として平日朝ラッシュ時のみ使用する[2]。
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記してある。
-
改札口
-
ホーム
ダイヤ
日中時間帯は1時間に10本が発車する。朝夕は本数が多くなる。
阪神・淡路大震災による被害
- JR西日本
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により、盛り土式ホームの大阪寄りが倒壊し、神戸新交通の駅舎との接触で駅本屋外壁が破損するなどの被害を受けたが[7]、橋上駅舎やホームの一部は使用可能な状態であった[8]。震災発生と同時に、当駅を含む区間は運転見合わせとなった。
2月8日に、芦屋 - 当駅間の内側線が運転を再開し、当駅は一時的に大阪方面からの終端駅となった[8]。代替バスや阪急御影駅(同年2月13日に復旧)との乗換駅ともなり、大幅な混雑が予想されることから、崩壊した大阪寄りホームの代替として仮設ホームを神戸寄りに延伸するとともに外側線上にホーム幅の拡張を行った[8]。さらに、降車専用の改札口を上下ホームにそれぞれ設けることで混雑緩和を図った[8]。線路設備面では、もともと折り返し設備のない当駅が終端駅となったため、駅大阪寄りにJR難波駅の地下化工事で使用するものを流用したシーサスクロッシングを挿入することとなった[9]。混雑防止の点から乗降客分離が望ましいが、当駅神戸寄りは9‰の勾配となっていることや六甲道駅付近の高架橋被災の点から引き上げ線を設置する余裕がなかったためである[9]。
当駅までの復旧により、各駅停車は当駅で折り返し運転を行った。同月14日に尼崎 - 芦屋間の外側線復旧以後は、当駅で各駅停車と新快速が折り返し運転を行うようになり、原則として2番のりばで各駅停車が、3番のりばで新快速が折り返す運用とした[9]。同年4月1日、最後まで不通となっていた灘 - 当駅間が運転を再開した[10]。
- 神戸新交通
2番線側橋桁が落下し、当駅東側の橋脚も傾斜するなどの被害を受けた[11]。その後、8月23日に当駅 - 魚崎駅間が復旧し、全線復旧となった[2]。これにより、神戸市内のロープウェイやケーブルカー以外の鉄道は全て復旧した[2]。
利用状況
西日本旅客鉄道(JR西日本)
「データで見るJR西日本」によると、2017年度の1日平均乗車人員は36,075人で、これはJR西日本の駅の中では第19位である。また兵庫県内の同社の駅では6位であり、新快速が停車する芦屋駅や加古川駅よりも利用客が多い[12][13]。
神戸新交通(六甲ライナー)
「神戸市統計書」によると、2017年度の年間乗車人員は約4,872,000人で[14]、一日平均乗車人員は13,348人となる[14]。これは、六甲アイランド線内6駅中第1位であり、神戸新交通全線では三宮駅に次いで第2位となっている。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書」[13]によると、1日あたり乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 | |
---|---|---|---|
JR西日本 | 六甲ライナー | ||
1999年 | 34,180 | [15] | |
2000年 | 34,600 | ||
2001年 | 34,883 | ||
2002年 | 35,049 | ||
2003年 | 35,101 | ||
2004年 | 35,351 | ||
2005年 | 36,083 | ||
2006年 | 36,527 | ||
2007年 | 36,908 | ||
2008年 | 36,882 | 12,893 | [16] |
2009年 | 35,565 | 13,288 | |
2010年 | 35,164 | 12,986 | |
2011年 | 34,727 | 12,676 | [17] |
2012年 | 34,715 | 12,521 | |
2013年 | 35,096 | 12,438 | |
2014年 | 34,547 | 12,715 | |
2015年 | 35,663 | 13,132 | [14] |
2016年 | 35,979 | 13,238 | |
2017年 | 36,075 | 13,348 | |
2018年 | 35,844 | 13,499 |
駅周辺
阪神電鉄にも同じ名前の住吉駅があるが、約850m離れている。JR住吉駅周辺には東灘区総合庁舎や、阪神・淡路大震災以後の都市再開発事業により商業ビル等が並び、東灘区の中心市街地として発展している。
- タクシー乗り場(駅北側・駅南側)
- バス乗り場(駅南側)
- 国道2号
- 山手幹線
- 東灘区総合庁舎(東灘区役所・東灘消防署(住吉駅の旧貨物取扱所跡地))
- 神戸市立東灘図書館
- 灘中学校・高等学校[1]
- 住吉小学校
- 住吉中学校
- 甲南小学校
- 住吉川
- 本住吉神社(もとすみよしじんじゃ)
- 弓弦羽神社
- KiLaLa住吉
- 東灘郵便局(ゆうちょ銀行東灘店併設)・神戸住吉郵便局(本住吉神社の道路隔てて南側)
- リブ住吉・シーア
- 三井住友銀行住吉支店
- みなと銀行住吉支店
- 三菱UFJ銀行住吉支店
- コープこうべ本部
- 阪急御影駅(実歩行1.5km)
- 阪神御影駅(実歩行1.0km)
- 神戸住吉 ありまみち商店街(旧称:有馬道商店街 住吉駅開業後有馬温泉往還主要ルートの基点となった名残)
- 東海道本線・山陽本線主要駅群名床タイル(改札外南部2F通路。住吉駅橋上駅舎化当時の住吉駅を中心とした周辺駅群と東海道本線・山陽本線の主要駅群名の床タイル。後の工事で須磨駅より西側は失われた)
- 腕木式信号機(静態保存。駅南東部の駐輪場内。現在の線路脇でなく、街灯用電線が腕木が動作すると干渉する位置にあるので、動かす事はないと思われる)
バス路線
- 33 阪神御影南口方面
- 35 阪神御影南口方面
- 37 阪急御影方面行
- 38 阪神御影方面行
- 39 鴨子ヶ原方面行
- 33 JR甲南山手方面行
- 35 魚崎車庫前・魚崎浜町方面行
- 37 JR甲南山手方面行
- 38 渦森台方面行
- 39 阪神御影方面行
- 阪神バス(国道2号上)
- 住吉台くるくるバス
隣の駅
- 神戸新交通
- ■六甲アイランド線(六甲ライナー)
- 住吉駅 (R01) - 魚崎駅 (R02)
新快速飛び降り事件
2002年7月2日午前10時45分頃、当駅のホームにて、約100km/hで通過中の新快速電車から赤い服を着た若い男がホームに飛び降り、その勢いからホーム端の鉄製フェンスに激突するも、何事も無かったように歩いて立ち去るという、単なる危険行為以上の不可解な事件が発生した。
問題の男は車両間の連結面にしがみついていて、そこから飛び降りたとおぼしい。男が歩き去る姿は現場で複数の利用客が目撃しており、新快速電車の乗客にも連結面にしがみつく男の姿を車内から目撃した者があった。更に男の激突したフェンスは衝撃を受け損傷を被っていたことから、男が住吉駅で列車飛び降りの挙に出たことは事実と見られている。兵庫県警は鉄道営業法違反容疑で、改札から駅外に去ったらしい男の行方を探したが、2016年時点に至るまで男の消息は不明である。
人間が100km/h走行する列車にしがみついていて飛び降りた場合、その瞬間には列車の速度に近い慣性が身体に働いており、フェンスへの激突は通常であれば瞬間的な減速を伴って、飛び降りた者の身体に著しいダメージを与えることになる。そのような衝撃を受けた男が、即座に立ち上がって無事に歩き去ったという目撃情報は、通常ならあり得ないような事態であり、男の消息不明・1年の公訴時効の成立も伴って、奇怪な未解決事件となっている[18]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、22頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、246頁。ISBN 9784343006745。
- ^ “ご利用可能エリア│ICOCA:JRおでかけネット”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “ご利用エリア|PiTaPa.com”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します:JR西日本”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!:JR西日本”. web.archive.org (2020年6月15日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ 阪神・淡路大震災鉄道復興記録編纂委員会『よみがえる鉄路』山海堂、1996年、p.152、ISBN 4-381-00989-4。
- ^ a b c d 阪神・淡路大震災鉄道復興記録編纂委員会『よみがえる鉄路』山海堂、1996年、p.173、ISBN 4-381-00989-4。
- ^ a b c 阪神・淡路大震災鉄道復興記録編纂委員会『よみがえる鉄路』山海堂、1996年、p.185、ISBN 4-381-00989-4。
- ^ 阪神・淡路大震災鉄道復興記録編纂委員会『よみがえる鉄路』山海堂、1996年、p.190、ISBN 4-381-00989-4。
- ^ 阪神・淡路大震災鉄道復興記録編纂委員会『よみがえる鉄路』山海堂、1996年、p.391、ISBN 4-381-00989-4。
- ^ “Wayback Machine”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ a b 兵庫県統計書
- ^ a b c “Wayback Machine”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “兵庫県/兵庫県統計書”. web.archive.org (2019年8月29日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “神戸市:第89回神戸市統計書 平成24年度版”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ “Wayback Machine”. web.archive.org (2020年6月26日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ 時速100キロの新快速から飛び降り、平然と去る JR住吉駅神戸新聞2002年7月4日(2002年7月5日時点のアーカイブ)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の同一駅名・同一市町村で所在地が異なる駅の一覧
- 住吉駅 - 当駅以外の住吉駅
外部リンク
- 住吉駅(JR西日本)
- 住吉駅 (神戸新交通)
- 本住吉神社(下車南西徒歩1分)
- JR住吉駅NKビル