「2007年世界フィギュアスケート選手権」の版間の差分
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2020年8月11日 (火) 07:30時点における版
2007年世界フィギュアスケート選手権 | |
---|---|
大会概要 | |
大会種 | ISU選手権 |
シーズン | 2006-2007 |
日程 | 3月20日 - 3月25日 |
主催 | 国際スケート連盟、日本スケート連盟 |
開催国 | 日本 |
開催地 | 東京 |
会場 | 東京体育館 |
賞金総額 | 710,000 米ドル |
優勝者 | |
男子シングル | ブライアン・ジュベール |
女子シングル | 安藤美姫 |
ペア優勝 |
申雪 趙宏博 |
アイスダンス |
アルベナ・デンコヴァ マキシム・スタビスキー |
関連大会 | |
前回大会 | 2006年世界フィギュアスケート選手権 |
次回大会 | 2008年世界フィギュアスケート選手権 |
■テンプレート ■競技会 ■ポータル ■プロジェクト |
2007年世界フィギュアスケート選手権(2007 World Figure Skating Championships)は、2007年3月20日から25日まで東京体育館で開催されたフィギュアスケートの世界選手権。日本での開催は2002年世界選手権以来5年ぶり、東京開催は1985年以来22年ぶり3回目。
概要
今大会は予選が行われず、男女シングルとペアはショートプログラムを行い、それぞれ上位24人および20組がフリースケーティングへ進む。アイスダンスはコンパルソリーダンスを行い、上位30組がオリジナルダンスへ、オリジナルダンス後の上位24組がフリーダンスへ進む。なお、前年の7月1日までに15歳に達していなければ参加資格を得られない。
男子シングルではブライアン・ジュベールがフランス人選手として42年ぶりに優勝。髙橋大輔が日本人男子では初となる2位。3位に前年王者のステファン・ランビエールが食い込んだ。織田信成が7位で前大会に続いて入賞し高橋との順位の合計が9となり次年の日本の男子シングル出場枠を3に増やした。
女子シングルではショートプログラムで金妍兒が歴代最高得点で首位に立つも、同2位につけた安藤美姫がフリーで逆転し初優勝。日本人選手の優勝は2004年の荒川静香以来4人目。フリースケーティングでは浅田真央が歴代最高得点をマークして2位。安藤、浅田、キムのアジア勢が表彰台を独占した。
ペアの優勝は申雪&趙宏博組、2位は龐清&佟健組、3位はドイツの新鋭アリオナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコーヴィ組。申雪&趙宏博組は今大会をもって引退することを表明。
アイスダンスは上位の5組の実力が拮抗しあう中で混戦が予想されたが、表彰台は前回と同じ顔ぶれとなり、ブルガリアのアルベナ・デンコヴァ&マキシム・スタビスキーが2連覇を果たした。
各国メダル数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 1 | 2 | 0 | 3 |
2 | 中国 | 1 | 1 | 0 | 2 |
3 | フランス | 1 | 0 | 0 | 1 |
ブルガリア | 1 | 0 | 0 | 1 | |
5 | カナダ | 0 | 1 | 0 | 1 |
6 | スイス | 0 | 0 | 1 | 1 |
ドイツ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
アメリカ合衆国 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
韓国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
競技結果
男子シングル
順位 | 名前 | 国・地域 | 合計点 | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | ブライアン・ジュベール | フランス | 240.85 | 1 | 3 |
2 | 髙橋大輔 | 日本 | 237.95 | 3 | 1 |
3 | ステファン・ランビエール | スイス | 233.35 | 6 | 2 |
4 | トマシュ・ベルネル | チェコ | 226.25 | 9 | 4 |
5 | エヴァン・ライサチェク | アメリカ合衆国 | 222.18 | 5 | 5 |
6 | ジェフリー・バトル | カナダ | 214.96 | 2 | 8 |
7 | 織田信成 | 日本 | 209.94 | 14 | 6 |
8 | ジョニー・ウィアー | アメリカ合衆国 | 206.97 | 4 | 10 |
9 | クリストファー・ベルントソン | スウェーデン | 206.29 | 15 | 7 |
10 | セルゲイ・ダヴィドフ | ベラルーシ | 203.05 | 8 | 12 |
11 | アルバン・プレオベール | フランス | 202.60 | 10 | 11 |
12 | シュテファン・リンデマン | ドイツ | 198.78 | 16 | 9 |
13 | クリストファー・メイビー | カナダ | 195.38 | 7 | 14 |
14 | ヤニック・ポンセロ | フランス | 192.63 | 12 | 15 |
15 | ライアン・ブラッドレイ | アメリカ合衆国 | 188.90 | 19 | 13 |
16 | エマニュエル・サンデュ | カナダ | 188.59 | 11 | 16 |
17 | カレル・ゼレンカ | イタリア | 180.10 | 17 | 17 |
18 | ジャマル・オスマン | スイス | 178.39 | 18 | 20 |
19 | セルゲイ・ボロノフ | ロシア | 176.57 | 22 | 19 |
20 | アンドレイ・ルータイ | ロシア | 175.46 | 24 | 18 |
21 | イゴール・マチプラ | スロバキア | 174.94 | 21 | 22 |
22 | グレゴール・ウルバス | スロベニア | 174.39 | 23 | 21 |
23 | 呉家亮 | 中国 | 170.10 | 13 | 24 |
24 | アントン・コワレフスキー | ウクライナ | 169.27 | 20 | 23 |
以下フリースケーティングに進めず | |||||
25 | アリ=ペッカ・ヌルメンカリ | フィンランド | 55.79 | 25 | |
26 | 徐銘 | 中国 | 54.80 | 26 | |
27 | アルペル・ウチャル | トルコ | 50.09 | 27 | |
28 | ショーン・カーロー | オーストラリア | 49.73 | 28 | |
29 | クリスティアン・ラウフバウアー | オーストリア | 49.19 | 29 | |
30 | トリフン・ジバノビッチ | セルビア | 48.45 | 30 | |
31 | ナイデン・ボリチェフ | ブルガリア | 46.69 | 31 | |
32 | セルゲイ・コトフ | イスラエル | 43.99 | 32 | |
33 | プシェミスワフ・ドマンスキー | ポーランド | 42.51 | 33 | |
34 | 李東勳 | 韓国 | 42.00 | 34 | |
35 | ハビエル・フェルナンデス | スペイン | 41.57 | 35 | |
36 | ルイス・エルナンデス | メキシコ | 40.33 | 36 | |
37 | ジャスティン・ピーターセン | 南アフリカ共和国 | 39.73 | 37 | |
38 | ボリス・マルティネツ | クロアチア | 37.09 | 38 | |
39 | ゼウス・イザリオティス | ギリシャ | 37.03 | 39 | |
40 | 周嘉賢 | 香港 | 34.63 | 40 | |
41 | ゾルターン・ケレメン | ルーマニア | 33.71 | 41 | |
42 | ジョエル・ワトソン | ニュージーランド | 30.09 | 42 |
女子シングル
順位 | 名前 | 国・地域 | 合計点 | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | 安藤美姫 | 日本 | 195.09 | 2 | 2 |
2 | 浅田真央 | 日本 | 194.45 | 5 | 1 |
3 | 金妍兒 | 韓国 | 186.14 | 1 | 4 |
4 | キミー・マイズナー | アメリカ合衆国 | 180.23 | 4 | 3 |
5 | 中野友加里 | 日本 | 168.92 | 7 | 6 |
6 | カロリーナ・コストナー | イタリア | 168.92 | 3 | 9 |
7 | サラ・マイヤー | スイス | 160.80 | 9 | 8 |
8 | スザンナ・ポイキオ | フィンランド | 160.12 | 10 | 7 |
9 | エミリー・ヒューズ | アメリカ合衆国 | 159.06 | 6 | 13 |
10 | ジョアニー・ロシェット | カナダ | 158.98 | 16 | 5 |
11 | ヴァレンティーナ・マルケイ | イタリア | 153.60 | 14 | 10 |
12 | シェベシュチェーン・ユーリア | ハンガリー | 153.50 | 8 | 15 |
13 | エレーナ・ソコロワ | ロシア | 149.77 | 11 | 14 |
14 | キーラ・コルピ | フィンランド | 149.47 | 17 | 11 |
15 | アリッサ・シズニー | アメリカ合衆国 | 147.74 | 18 | 12 |
16 | アリーナ・マルティノワ | ロシア | 145.28 | 12 | 16 |
17 | エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ | ジョージア | 144.40 | 13 | 17 |
18 | エレーナ・グレボワ | エストニア | 131.18 | 22 | 18 |
19 | アナスタシア・ギマゼトディノワ | ウズベキスタン | 130.44 | 15 | 20 |
20 | ジョアン・カーター | オーストラリア | 127.17 | 19 | 21 |
21 | イドラ・ヘーゲル | クロアチア | 125.66 | 24 | 19 |
22 | 劉艶 | 中国 | 123.22 | 21 | 23 |
23 | タマル・カッツ | イスラエル | 122.51 | 23 | 22 |
24 | ミラ・リャン | カナダ | 120.74 | 20 | 24 |
以下フリースケーティングに進めず | |||||
25 | カトリン・フロイデルスペルガー | オーストリア | 42.24 | 25 | |
26 | リナ・ヨハンソン | スウェーデン | 41.87 | 26 | |
27 | トゥーバ・カラデミル | トルコ | 41.79 | 27 | |
28 | イリナ・モウチャン | ウクライナ | 40.76 | 28 | |
29 | クリスティン・ヴィツォレク | ドイツ | 40.35 | 29 | |
30 | ログザナ・ルカ | ルーマニア | 39.65 | 30 | |
31 | アンナ・ユルキェビッチ | ポーランド | 36.39 | 31 | |
32 | フリスティナ・ヴァシレヴァ | ブルガリア | 36.22 | 32 | |
33 | ラトカ・バールトヴァー | スロバキア | 36.17 | 33 | |
34 | イザベル・ピエマン | ベルギー | 35.12 | 34 | |
35 | イバナ・フジエツォバー | チェコ | 33.86 | 35 | |
36 | テオドラ・ポシュティッチ | スロベニア | 33.77 | 36 | |
37 | メロベ・エフレム | モナコ | 33.01 | 37 | |
38 | マリア・パパソティリウ | ギリシャ | 32.90 | 38 | |
39 | ユリヤ・テプリヒ | ラトビア | 31.19 | 39 | |
40 | チャーリッサー・タンソンブーン | タイ | 30.46 | 40 | |
41 | 何品萱 | チャイニーズタイペイ | 30.41 | 41 | |
42 | アナ・セシリャ・カントゥ | メキシコ | 30.28 | 42 | |
43 | クセニヤ・ヤストシェニスキー | セルビア | 27.56 | 43 | |
44 | アミ・パレック | インド | 26.82 | 44 | |
45 | 李綺欣 | 香港 | 23.57 | 45 |
ペア
順位 | 名前 | 国・地域 | 合計点 | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | 申雪 & 趙宏博 | 中国 | 203.50 | 1 | 1 |
2 | 龐清 & 佟健 | 中国 | 188.46 | 3 | 2 |
3 | アリオナ・サフチェンコ & ロビン・ゾルコーヴィ | ドイツ | 187.39 | 2 | 3 |
4 | タチアナ・ボロソジャル & スタニスラフ・モロゾフ | ウクライナ | 173.62 | 8 | 5 |
5 | 張丹 & 張昊 | 中国 | 173.39 | 10 | 4 |
6 | ヴァレリー・マルコー & クレイグ・ブンタン | カナダ | 167.25 | 5 | 6 |
7 | ジェシカ・デュベ & ブライス・デイヴィソン | カナダ | 164.59 | 7 | 7 |
8 | 井上怜奈 & ジョン・ボルドウィン | アメリカ合衆国 | 163.97 | 6 | 8 |
9 | 川口悠子 & アレクサンドル・スミルノフ | ロシア | 163.62 | 4 | 10 |
10 | アナベル・ラングロワ & コディ・ヘイ | カナダ | 160.01 | 13 | 9 |
11 | マリア・ムホルトワ & マキシム・トランコフ | ロシア | 150.43 | 12 | 11 |
12 | ブルック・キャスティル & ベンジャミン・オコルスキー | アメリカ合衆国 | 139.00 | 14 | 13 |
13 | ドミニカ・ピョントコフスカ & ドミトリー・フロミン | ポーランド | 138.98 | 15 | 12 |
14 | マリリン・プラ & ヤニック・ボヌール | フランス | 131.31 | 16 | 16 |
15 | Angelika Pylkina & Niklas Hogner | スウェーデン | 130.75 | 17 | 15 |
16 | ラウラ・マジッテリ & オンドレイ・ホタレック | イタリア | 130.18 | 18 | 14 |
17 | ステイシー・ケンプ & デヴィッド・キング | イギリス | 126.95 | 19 | 17 |
18 | マリ・ヴァルトマン & フロリアン・ユスト | ドイツ | 116.81 | 20 | 18 |
棄権 | ドロタ・シュデク & マリウス・シュデク | ポーランド | 57.23 | 9 | |
棄権 | マリア・ペトロワ & アレクセイ・ティホノフ | ロシア | 56.36 | 11 | |
以下フリースケーティングに進めず | |||||
21 | マリナ・アガニナ & アルテム・クニャゼフ | ウズベキスタン | 40.60 | 21 | |
22 | Diana Rennik & Aleksei Saks | エストニア | 40.04 | 22 |
アイスダンス
日本におけるテレビ中継
地上波は大会の後援に名を連ねるフジテレビ、衛星放送はJ SPORTS(CS)、BSフジ(BS)で放送。特にメダル獲得が注目されていた男子・女子シングルは、J SPORTSではフリーを生中継、フジテレビではショート・フリーともにゴールデンタイムで録画放送された。
フジテレビ
- キャスター 国分太一(TOKIO)、内田恭子
- 実況 塩原恒夫(ペア、女子シングル)、西岡孝洋(男子シングル、エキシビション)、鈴木芳彦(アイスダンス)
- 解説 八木沼純子(女子シングル、ペア、エキシビション)、本田武史(男子シングル、エキシビション)、宮本賢二(アイスダンス)
- ゲスト解説 荒川静香(男子・女子シングル、エキシビション)
- ゲスト TOKIOのメンバー(日替わり1名、エキシビジョンでは全員)、浅田舞(3月23日)、井上真央(3月24日)、絢香(3月25日)
また、開幕前の3月20日には「開幕スペシャル」としてオープニングセレモニー、ペア・ショートプログラム、出場選手の解説などが放送された。
視聴率(関東地区)
- 3月20日 14.7% - 開幕スペシャル
- 3月21日 15.1% - 男子ショートプログラム
- 3月22日 19.1% - 男子フリースケーティング
- 3月23日 28.9% - 女子ショートプログラム
- 3月24日 38.1% - 女子フリースケーティング
- 3月25日 23.3% - エキシビション
- 瞬間最高視聴率(関東地区)は3月24日午後10時46分、安藤美姫の優勝が決まった瞬間で50.8%を記録。
スポンサー形態について
- 男子シングルとエキシビションは7時枠は花王(1'00")を筆頭に日産自動車、キヤノン、三菱UFJフィナンシャル・グループ、NTTコミュニケーションズ、サントリー、トヨタ自動車、再春館製薬所(各30")が、8時枠は「はねるのトびら」「奇跡体験!アンビリバボー」「ジャンクSPORTS」と同じスポンサー(P&Gほか)が提供した。
- 女子シングルは通常の「金曜プレステージ」「土曜プレミアム」と異なり男子シングルの7時枠のスポンサーにロッテ、KDDI、ネスレ・エアロ(全社1'00")も加わり提供した。
その他
- フジテレビ系列の中継テーマ曲はTOKIOの「ラン・フリー(スワン・ダンスを君と)」。
- エキシビジョンで女子シングル優勝者の安藤美姫の演技中、TV中継では安藤の演技のほとんど映さず、競演した絢香の映像を放送したため絢香のブログが炎上する事態となった。[1]
J SPORTS
女子シングル・フリーは2004年から同局で生中継しているが、男子シングル・フリーの生中継は今大会が初めてである。それ以外は4月上旬に録画放送された。
- 実況 小林千鶴(全種目)
- 解説
脚注
出場枠
今大会の結果により、2008年世界選手権で複数の出場枠を得た国は次の通り。
出場枠 | 男子 | 女子 | ペア | アイスダンス |
---|---|---|---|---|
3 | フランス 日本 アメリカ合衆国 |
日本 アメリカ合衆国 |
中国 カナダ |
ブルガリア カナダ アメリカ合衆国 ロシア |
2 | スイス チェコ カナダ スウェーデン ベラルーシ |
韓国 イタリア スイス フィンランド カナダ |
ドイツ ウクライナ アメリカ合衆国 ロシア |
フランス イタリア |