「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」の版間の差分
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2020年8月2日 (日) 22:33時点における版
絶対に笑ってはいけない アメリカンポリス24時! | |
---|---|
ジャンル | 特別番組(バラエティ番組) |
企画 | 松本人志、浜田雅功(構成兼務) |
構成 | 松本人志、浜田雅功(企画兼務)/ 高須光聖 他 |
演出 | 黒川高 他 |
監修 | 柳岡秀一 / 斉藤敏豪(アドバイザー) |
出演者 |
ダウンタウン 月亭方正 ココリコ 藤原寛 ほか |
ナレーター | 広中雅志 |
製作 | |
プロデューサー |
鈴木淳一、堀金澄彦 森實陽三(CP) |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 下記を参照 |
笑ってはいけないアメリカンポリス24時 徹底解剖SP(事前) | |
放送期間 | 2017年12月29日 |
放送時間 | 金曜15:30 - 17:20 |
放送枠 | 笑ってはいけないシリーズ |
放送分 | 110分 |
回数 | 1 |
笑ってはいけないアメリカンポリス24時 直前SP(事前) | |
放送期間 | 2017年12月31日 |
放送時間 | 日曜17:30 - 18:30 |
放送枠 | 笑ってはいけないシリーズ |
放送分 | 60分 |
回数 | 1 |
ガキの使い!絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!(本編) | |
放送期間 | 2017年12月31日 - 2018年1月1日 |
放送時間 | 日曜18:30 - 月曜0:30 |
放送枠 | 笑ってはいけないシリーズ |
放送分 | 360分 |
回数 | 1 |
ガキの使い!絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!(完全版SP) | |
放送期間 | 2018年1月6日 |
放送時間 | 土曜21:00 - 22:54 |
放送枠 | 笑ってはいけないシリーズ |
放送分 | 114分 |
回数 | 1 |
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(レギュラー放送・未公開映像SP) | |
放送期間 | 2018年1月7日 |
放送時間 | 日曜23:25 - 23:55 |
放送枠 | 笑ってはいけないシリーズ |
放送分 | 30分 |
回数 | 1 |
『絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(ぜったいにわらってはいけないアメリカンポリスにじゅうよじ)は、2017年12月31日18:30から2018年1月1日0:30(JST)にかけて、日本テレビ制作のバラエティー番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の『大晦日年越しSP!』として放送された特別番組[1][2][3]。NNN30局全局同時ネット。
1月6日21:00 - 22:54には、完全版が放送された。
概要
「笑ってはいけないシリーズ」の通算15作目。2006年に放送された『絶対に笑ってはいけない警察24時』と同じく警察署が舞台という設定であるが、内容は大きく異なる。
2017年4月2日から使用されている、2代目ロゴに変わり、エクスクラメーションも1個となった。
2012年に放送された『絶対に笑ってはいけない熱血教師24時』以来、3局クロスネット局のテレビ宮崎では未ネットが続いていたが、本作では5年ぶりに同時ネットに復帰する。
レギュラー放送では2017年4月2日より字幕テロップのフォントが刷新されたが、本作についてはおおむね前作までの字幕テロップが引き続き使用されている。またスタジオの出囃子やセット、スタッフロールのフォントもそのまま使われている。(翌年以降も)。
本作より、勤務先(舞台)の冠がそれまでの「ガースー黒光り」から「ヘイポーおまめ」へ変更されたほか、『新聞社』から9年間続いていた昼食のゲームが廃止されている。
2018年11月28日にDVDシリーズ第24弾(DVD&Blu-rayの2バージョン)として発売された。(Blu-rayとDVD初回限定版にはデジパック仕様及び本編ディスクと特典ディスクがそれぞれ入り、通常版ではエピソード1~4巻に分けて発売。)
メンバー
『絶対に笑ってはいけない病院24時』以降、ガキの使いメンバー5人で実施され、罰ゲームを受ける。
アメリカンポリス24時のメンバー (台詞テロップの色) |
第一印象 | お仕置き(ケツバット)を受けた回数 |
---|---|---|
浜田(青■) | エディ・マーフィ(途中でおかっぱヅラにお色直し) | 277回(タイキック1回、鼻毛抜き1回) |
松本(赤■) | アメリカンパワフルポリス | 314回(タイキック1回、キス1回) |
方正(緑■) | アメリカンエンジェルポリス | 214回(ビンタ1回) |
遠藤(橙■) | アメリカンハンサムポリス | 256回 |
田中(紫■) | アメリカンげっそりポリス | 227回(タイキック3回、電気ショック1回) |
藤原(黒■) | - |
舞台
本作の舞台は、「ヘイポー州立おまめ中央警察署」(Heipo State Omame Central Police Department、略称HOCP、千葉県勝浦市の「国際武道大学」と旧「勝浦市立北中学校」跡地と旧「勝浦市立興津中学校」跡地(両校ともこの年に廃校)でのロケ)であり、メンバーは新米アメリカンポリスという設定である[4]。
スケジュール
am8:00-勤務開始→バスネタ→所長挨拶(未公開)
am9:30-引き出しネタ(一部未公開)
am11:30-レクリエーション大会(一部未公開)
pm0:30-出演OKダービー2→バスネタ(未公開)→パトカー移動(未公開)→捕まってはいけない(一部未公開)
pm3:00-ポリスストーリー撮影1
pm3:15-引き出しネタ(一部未公開)
pm4:30-ポリスストーリー撮影2
pm5:00-出演OKダービー3
pm5:30-取り調べ(一部未公開)
pm7:00-ジミーVTR(一部未公開)→板尾1
pm8:00-報告会
pm9:30-メンバーが名札を確認
pm10:00-蝶野ビンタ
pm11:00-体張り対決(一部未公開)
pm11:30-板尾2(未公開)
am0:00-松本脱糞騒動
am1:30-驚いてはいけない(一部未公開)
am3:00-エンディング
出演者
本編
- アメリカンポリス24時のレギュラーメンバー
- 引率
-
- 藤原寛(ダウンタウン元マネージャー)
- バス内
- 出演OKダービーVTR
- 老舗旅館湯けむり殺人事件VTR(タイキックVTR)
- 対抗レクリエーション
- 取り調べ
- 危険人物報告会
- 凶悪ギャングVSポリス
- 驚いてはいけないアメリカンポリス
- エンディング
未公開シーン
- バス内
-
- 小峠英二(バイきんぐ) - 依頼人(2年前の『科学博士』に登場。)
- 伊藤一朗(Every Little Thing) - チャップリン(3年前の『名探偵』に登場。)
- パンツェッタ・ジローラモ - チンピラ(2年前の『科学博士』に登場。)
- 藤波辰爾 - ドラゴン(4年前の『大脱獄』に登場。)
- リッキー松本 - 日系三世
- 遠藤・父 - 「俊英喜代美のオールナイトニッポン」パーソナリティー
- 遠藤・母 - 同上
- 防犯パトロール
-
- 秋吉久美子 - ひとり暮らしの女性
- 板尾創路(130R) - 元精神科医の超凶悪犯。その後、ひとり暮らしの女性の家に幽霊として現れる。
- 驚いてはいけないアメリカンポリス
レギュラー放送・未公開映像SP
ジミーちゃんVTR
ジミー大西 - 警察犬を越える嗅覚を持つ伝説のポリス(大西ジミー秀明)
主な出来事
この節の加筆が望まれています。 |
最初に笑ったのはバスに乗り込んで笑みを浮かんだ浜田である。
- 引き出し(1回目)
-
- 松本の引き出しにはDVDがあり、それを再生すると「出演OKダービー」が流れた。なおこれ以降も2回行われるが、DVDでの再生ではなく突然モニターに表示される形となった。
- 遠藤は2番の鍵があり、それを開けると押収品BOXが登場。中身は「誰でも岩崎宏美セット」が出てきて、遠藤以外の4人が笑って罰を受けた。
- 方正は1番の鍵があり、それを開けると遠藤と同じ押収品BOXが登場。中身は「誰でも美川憲一セット」が出てきて、方正以外の4人が笑って罰を受けた。
- 田中は2枚のDVDがあり、1枚目を再生すると「湯けむり殺人事件」というシミュレーションゲームが流れた。これは登場人物の問いに田中がAもしくはBのどちらかを選択して、事件解決へ導くもの。1回目は「銃を置いて説得しろ」を選択し、事件は解決へ導いたものの、人が一人死んだのに笑っているという理由で田中は1回目のタイキックを受けた。次に「もう1度選ぶことができます」と表示され、田中は「撃て」を選択。しかし、崖から転落してびしょ濡れになったタイ人キックボクサーが田中の指示[注 2]でびしょ濡れになったという理由で、2回目のタイキックを受けてしまった。2枚目も同様なタイトルで流れ、今度はダイイングメッセージが書かれたタオルと風呂桶を選ぶもの。選択する際にはメンバーと相談して決め、田中はタオルを選択すると「浜田」の名前が出て浜田がタイキックを受けた。次に風呂桶を選択すると、「松本」の名前が出てきて松本がタイキックを受けた。
- 引き出し(2回目)
-
- 遠藤は本物の「FRIDAY」(9月22日号)が登場し、インタビューを受けた蝶野正洋が体罰の件で「オファーを受けてもビンタをしない」という内容だった。ここでの罰は全員笑っていなかったのでなし。
- 浜田は3番の鍵があり、それを開けると方正・遠藤と同じ押収品BOXが登場。中身は「誰でも鈴木雅之セット」が出てきて、浜田以外の4人が笑って罰を受けた[注 3]。なお、うち1曲の『め組のひと』は田中が被って田中以外の4人が笑って罰を受けた。さらに『ロンリーチャップリン』は松本が被り、田中が浜田のヅラを被ったものの、「全然ウケてへんやん」とスベってしまい、松本以外の4人が大笑いして罰を受けた。このシーンはDVDではカットされている。
- 田中は2つの封筒があり、1つはおまめ結婚相談所の手紙の内容。もう1つは再婚相手のプロフィールがそれぞれ登場した後、横澤夏子とお見合い相手のベッキーが登場した。その後、田中の私物や田中の母を映したインスタグラムの写真が登場し、さらに8枚の写真を並べると、「TANAKA THAI KICK」のローマ字が表記され、田中は3回目のタイキックを受けた。
- 方正はハクション大魔王のツボやコショウが登場。くしゃみをすると、顔面パイを受けてしまった。
- チャッキーくん人形
-
- 方正ががきデカにお色直しした後、鍵を掛けられて檻の中に閉じ込められた呪いのチャッキーくん人形が「アイム 方正 ワッハッハッハ…」と高笑いし、方正本人が笑ってもいないのに罰を受けた。これ以降、呪いのチャッキーくん人形が笑う度に罰を受け、方正が無限のお仕置き地獄に陥ってしまう。これを止めるため、方正は罰を受けながらも4人と協力して、鍵の番号を解き明かしていく[注 4]。
- 驚いてはいけないアメリカンポリス
-
- くっきーが寝ている瞬間、照明が暗くなった直後に2018年の年が明けた。
スタッフ
- 企画構成:松本人志、浜田雅功
- ナレーター:広中雅志
- 構成:高須光聖/塩野智章、西田哲也、鈴木雅貴、八代丈寛、深田憲作、ゴージャス染谷、渡辺陽介/堀江B面、ビル坂恵、辻健一、白武ときお、米田匡篤、河野有、渡辺勇穂、大塚泰博、宮本有美香、高橋邦彦、南本真希、橋本圭太朗、紀平大智、関根太郎、関野樹
- TM:新名大作
- 美術プロデューサー:稲本浩、山本澄子
- デザイン・イラスト:安居院一展
- TK:田中彩
- 技術協力:NiTRo、共立、ジャパンテレビ、バンセイ、東京オフラインセンター、ビデオウイング、共同テレビジョン、千代田ビデオ、コスモ・スペース、クロステレビ、ヌーベルバーグ、東京音研映像、ジェイ・クルー、映像バンク、小輝日文、ティスマンサービス、SANY、FVA、アーク・ビデオ、ヒビノベスコ、ビデオサービス、サークル、EAT、NKL、西尾レントオール
- 美術協力:日テレアート、中央宣伝企画、ル・オブジェ・アール・スタジオ、テレフィット、京阪商会、東京衣裳、テルミック、俳優座劇場、奥松かつら
- ロケ協力:勝浦市役所、三上政工務店、国際武道大学、サンエス警備保障、JRC日本引越センター、たかばし産業、緑水亭 勝浦別館 翠海、ホテル里杏、勝浦ホテル三日月、おさかな村、かがくの会社、タカハシレーシング、特効、シャドウ・スタント・プロダクション、大新旅館、SOCO'S Anniversary、SHIROKANE LOUNGE、NTT日比谷ビル/デイナイト、Q.E.D.CLUB、BLAZE、ドッグトレーニング アッシュ、ロボットゆうえんち、阪神交易、関西サイクルスポーツセンター
- 写真協力:アフロ、OZアカデミー女子プロレス
- デスク:伊藤里佳
- ケータリング:内野幸
- エキストラ:福原啓介、仙田麻子
- アドバイザー:斉藤敏豪
- 制作進行:土屋良介、近藤拳士、飯作直哉、成瀬広靖
- 協力プロデューサー:大友有一、斎藤政憲
- キャスティングP:中村喜伸(アンビエント)、小紫弘三(バックアップメディア)、金沢紀子、長江康裕(よしもとクリエイティブエージェンシー)
- AP:小川望、小黒みやこ、増田沙織、荻利恵、藤田志帆、加藤和恵、橋本直美
- ディレクター:堤本幸男(バックアップメディア)、大輪和孝、鶴田哲朗/山本カンスケ(オフィスクライン)、松﨑秀峰・川口順也・小山貴広・飛田一充(共にザ・ワークス) /島田健作、諏訪裕紀(オリオンクルー)、間篠高行、生駒真也(ROFL)、小川真人、平林淳/住田拓英、名嘉鎮士、青木孝之、玉垣貴史、大室博一、荒木志宜、前田匡寛、宮川貴匡(バックアップメディア)
- 演出:高橋敬治、田中竜登、但木洋光、黒川高
- プロデューサー:鈴木淳一/堀金澄彦、山口敦司、原田里美、伊藤真和、渡辺紘子、当麻康夫、井上裕次
- 監修:柳岡秀一
- チーフプロデューサー:森實陽三
- 協力:吉本興業
- 制作協力:charlie's ZORO、THE WORKS、テレバイダー、ZION
- 製作著作:日本テレビ
反響
視聴率
番組平均視聴率は第1部(18:30 - 21:00)が17.3%、第2部(21:00 - 翌0:30)が16.3%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。紅白の裏番組として8年連続で民放の首位となった[6]。
2018年1月6日に放送された『完全版SP!!』は13.9%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。
論争
浜田のブラックフェイス問題
本番組の序盤で浜田雅功が『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル・フォーリーを演じたエディ・マーフィに扮するために黒塗りのメイクをしたことについて論争が巻き起こった[7]。
アメリカ出身で日本に住むコラムニストのバイエ ・マクニールはツイッター上で浜田の扮装がブラックフェイスにあたるとツイッターで述べた[7]。のちにマクニールはメディアの取材の中で当時の気持ちについて「悲しみ、怒り、心配など何とも言えない複雑な心境になった」と振り返り[8]、ブラックフェイスが人種差別に当たることを多くの人に気づいてほしいという思いからツイートし[7]、「差別意識がなくてもブラックフェイスは侮蔑的で差別的だと広く認識されているため、日本のテレビ番組がブラックフェイスを続けるなら、日本は差別的で無知な国だと思われてしまう」とも述べている[9]。BBCはこの問題の類似事案として、日本人俳優が金髪のかつらとつけ鼻で西洋人を表現したCMが抗議をうけて放送中止になったことをあげた[7]。
その一方で、白人が黒人をまねるミンストレル・ショーについて日本の視聴者が知っているか否かや、演者や視聴者が差別の経緯を知らなくても黒塗りメイクは人種差別に相当するのかといった論争も巻き起こっており、「アメリカで不適切なことが世界中でもそうだとは限らない」といった意見のほかにも、「浜田はエディ・マーフィに敬意を払うためにあのような扮装をした」と番組を擁護する意見もあった[7]。また、スポーツ報知は「黒人に扮しただけで差別だと指摘する人たちこそ優劣をつけて人種を見ている」というタレント・フィフィの意見を紹介している[10]。なお、浜田の黒塗りメイクの場面は1月6日に放送された完全版においても、「浜田がエディ・マーフィ演じる刑事にふん装中」というテロップを付け加えたうえでそのまま放送された[11][12]。
1月14日、松本人志はフジテレビ系列のバラエティー番組『ワイドナショー』にて、「色々言いたいことはあるんですけども、面倒くさいので『浜田が悪い』といい」と述べ、「物まねとかバラエティーで黒塗りが無しでいくんですね?はっきりルールブックを設けてほしい」と語った[8]。
AbemaTVの番組『けやきヒルズ』は日本テレビにこの問題について質問し、2018年1月12日放送分の中で日本テレビから「ご指摘のシーンについては、ダウンタウンの浜田さんが、あくまで、映画『ビバリーヒルズ・コップ』で俳優のエディ・マーフィさんが演じる主人公『アクセル・フォーリー』に扮したもので、差別する意図は一切ありません。本件をめぐっては、様々なご意見があることは承知しており、今後の番組作りの参考にさせていただきます」という回答が得られたことを明らかにした[12]。ハフィントンポスト日本版編集長の竹下隆一郎は同番組の中で、この問題が拡大した原因について、「日本テレビ側に差別の意図はなかったと思う。ただ無自覚の差別こそ問題。(中略)今回、エディ・マーフィをものまねしている意図はわかるが、黒く塗ったことによって『肌が黒い人をまねた』と範囲が広がってしまった。つまり『黒人の肌の色を笑った』と捉えてしまう人がいた。それがたとえものまねのつもりだったとしてもそう思われた時点でもう許される問題ではない。」と語り、「黒人差別問題は日本だとなじみがないかもしれないが、日本だと例えば原爆に触れるのと同じこと。もし被ばく者のものまねがあったとして、お笑い番組だから許してくださいと言われてもさすがに日本人も怒ると思う。それに匹敵するようなテーマだと思う」と自らの見解について述べた[12]。また、竹下はインタビューに答えた外国人から、歴史に関する言及や「人種差別に対する無知が多い」という指摘があったことにも触れ、この問題で誰かを攻撃するのではなく、歴史などの知識や時代の変化などを知った上でお笑いを作ってほしいと締めくくった[12]。その後、竹下は2月26日のマイナビニュースの記事の中で、一連の記事に対して国内外から批判が寄せられたことを明らかにした[13]。「甘すぎる」という海外のハフィントンポスト編集部に対し、竹下は『トカゲのおっさん』や『ゴレンジャイ』といったコントを例に挙げ、ダウンタウンが毒もあるが愛にあふれたお笑いを生み出してきたことを説明した[13]。「この報道でお笑いがつまらなくなったらどうする」という国内の批判に対し、「日本のような文化もグローバルな価値観に晒されてアップデートする必要があるが、自分がお笑い好きということもあり、100%はっきりとした結論を出せない」とマイナビニュースの記事の中で述べている[13]。2月4日の『ガキの使いやあらへんで』のフリートークでこの問題が取り上げられたことについて、竹下は「批判的なメディアとコミュニケーションをとってくれた」と評価した一方、1月の『ワイドナショー』における松本の発言については、「ルールブックの作成は表現の硬直化につながるので、少し違うと思う」と述べている[14]。
岐阜大学の教授を務める文化人類学者のジョン・G・ラッセルは1月19日の朝日新聞の記事の中で、浜田の扮装が人物の中身や個性まではまねていないため、黒人一般を模したと思われる可能性が高いと指摘した[8]。また、国内外で活動するお笑い芸人のぜんじろうは、「笑いにするなら相手への尊敬と愛情、そして覚悟が必要。色々な意見が出ることを予測し、批判に対して声を上げるのがプロデューサーの役目。そうでないとタレントだけが批判される」と批判に対して応えなかった番組側の姿勢に対して批判し、「日本が国際社会というなら、世界の常識や歴史的背景を知り、配慮する番組作りというのも大切になってくるのでは」と朝日新聞の記事の中で述べた[8]。
メディア研究家の衣輪晋一は、オリコンに寄せた記事の中で、一般ユーザー1,000人に調査した結果、「黒塗りメイクを差別だと思う」が7.9%、「黒塗りメイクを差別だと思わない」が55.6%、「どちらともいえない」または「わからない」という回答が36.5%を占めたことを明らかにし、同時に行われたバラエティー番組演出の規制が厳しくなったことについての調査結果として、「妥当だと思う」という回答が18.2%、「妥当ではないと思う」が43.9%、「どちらともいえない」又は「わからない」という回答が37.9%を占めたということも明らかにした[15]。衣輪はこれらの調査結果や松本のコメントを分析し、視聴者にとってもこの問題が流動的でとらえにくいという見解を示した[15]。また衣輪は、数日後に寄せた記事の中で、「『誰かが傷つくことはやるべきではない』とは考えるが、黒人を差別してきた欧米の歴史や責任を押し付けられている違和感があった。」と述べ、日テレの姿勢についても「年末の風物詩である“ガキ使”までも終了の憂き目にあるのは御免被りたいとする意志の表れのようにも思える」と語った[16]。
その他
出演者の一人であるベッキーに対するタイキックについてもツイッター上で批判の声があがったと東京スポーツは報じている[17]。ベッキーはタイキックについて「仕掛け人として参加したが、逆ドッキリされるのもタレントとしてありがたかった」と1月6日に放送されたラジオ番組『ミッドナイト・ダイバーシティー〜正気のSaturday Night』の中で述べている[18]。
また東京スポーツは、毎年行われていた「上島竜兵と出川哲朗が空気をお尻に入れられて、腕相撲をしてオナラした方が負け」という企画が、放送直前の12月に尻に空気を入れたことによる死亡事故が実際に発生したことを理由にお蔵入りにされたことも報じた[19]。土田晃之は「マネするからダメなんて言ったら、ドラマで人が死ぬシーンはダメだし、映画でドンパチやるのもマネしちゃ困る。そしたら何もできない。面白いものだから、全然やってほしいですけどね」とコメントした[19]。
脚注
注釈
- ^ 当時の西郷は再発した癌で治療入院中だったが、ふなっしーの大ファンだったことから医師に「リハーサル2時間、本番2時間、僕に時間をください」と懇願して一時退院し、収録に臨んだそうである[5]。
- ^ 正確に言うなら犯人を制止しようとした大女将に偶然ながらも突き落とされた事故
- ^ このパターンのみ4曲(「違う、そうじゃない」、「もう涙はいらない」、「め組のひと」〈ラッツ&スター〉、「ロンリーチャップリン」〈鈴木聖美 with Rats&Star〉)のスイッチを用意。
- ^ 鍵の番号は「浜田の携帯下4桁」であった。プライバシーの関係もあるため、浜田が方正のケツにリップクリームを使って数字を書き、方正がその感覚だけで解読する形を松本は提案した。
出典
- ^ “今年はアメリカンポリス「ガキの使い」年越しSP、松本「間一髪、助かった」”. お笑いナタリー (2017年11月17日). 2017年11月17日閲覧。
- ^ “今年は"笑ってはいけないアメリカンポリス24時!" - 初登場のメンバー身内も”. マイナビニュース (2017年11月17日). 2017年11月18日閲覧。
- ^ “ガキ使『笑ってはいけない』番組HPで“前哨戦” 「アウト~」役の藤原氏に“ケツバット””. ORICON NEWS. (2017年11月17日) 2017年11月18日閲覧。
- ^ “今年の年越しSPは「アメリカンポリス24時」 スタッフ500人で大規模ロケ”. 毎日新聞. (2017年11月17日)
- ^ “西郷輝彦:がん治療入院中に「ガキ使SP」でふなっしー熱演 「死ぬほどやりたかった」”. 毎日新聞
- ^ “「ガキ使」大みそかSP 8年連続で紅白裏民放トップ17・3% 蝶野ビンタ継続”. Sponichi Annex. (2018年1月2日)
- ^ a b c d e “日本の大晦日お笑い番組で黒塗りメイク 怒りと反発も”. BBC (2018年1月5日). 2018年1月5日閲覧。
- ^ a b c d 湊彬子、野村杏実 (2018年1月19日). “顔黒塗りのネタ、批判を考える 差別意識無くてもやめて”. 朝日新聞 2018年1月19日閲覧。
- ^ “「日本は無知な国と思われる」 芸人の黒塗りメイク”. BBC (2018年1月5日). 2018年1月5日閲覧。
- ^ “「ガキ使」浜田雅功の黒塗りメーク批判にフィフィ「そう指摘する人達こそ、優劣を付けて人種を見てる」”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2018年1月4日). 2018年1月5日閲覧。
- ^ “「「ガキ使」浜田の黒塗りメーク、完全版SPでも放送”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2018年1月8日). 2018年1月6日閲覧。
- ^ a b c d “『ガキ使』“黒塗り”に日テレ「差別の意図なし」と回答も…ハフポスト編集長「モノマネでも許されない」理由”. AbemaTIMES. AbemaTV (2018年1月12日). 2018年1月12日閲覧。
- ^ 中島優 (2018年2月26日). “"ガキ使黒塗り騒動"第一報のハフポスト、お笑い文化と欧米感覚の衝突に苦悩 (2ページ目)”. マイナビニュース. 2018年3月1日閲覧。
- ^ a b 衣輪晋一 (2018年1月17日). “「差別とは思わない」が約5割、“浜ちゃん黒塗り”騒動での視聴者意識”. オリコン. 2018年1月26日閲覧。
- ^ 衣輪晋一 (2018年1月21日). ““ガキ使”問題、「時代だから…」の配慮要請に視聴者は辟易?”. ORICON NEWS. オリコン. 2018年1月21日閲覧。
- ^ “「ガキ使」ベッキーへの無理やり尻キックにネットで批判の声「怒りで震える」”. 東スポWeb. 東京スポーツ (2018年1月5日). 2018年1月6日閲覧。
- ^ “ベッキー、タイキック浴びた「ガキ使」出演を振り返る”. モデルプレス (2018年1月8日). 2018年1月7日閲覧。
- ^ a b “お蔵入りとなった「ガキ使」大みそか名物企画とは”. 東スポWeb. 東京スポーツ (2018年1月13日). 2018年1月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時! - 番組公式告知ページ
日本テレビ系列 笑ってはいけないシリーズ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
絶対に笑ってはいけない
科学博士24時 (2016年) |
絶対に笑ってはいけない
アメリカンポリス24時! (2017年) |
絶対に笑ってはいけない
トレジャーハンター24時! (2018年) |