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「2005年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」の版間の差分

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2020年7月24日 (金) 07:48時点における版

プロ野球ドラフト会議 > 2005年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
 NPB 2005年度新人選手選択会議
ドラフト概要
開催日 2005年10月3日(高校生)
2005年11月18日(大学・社会人)
開催地 東京都港区
会場 新高輪プリンスホテル
制度 希望獲得枠(1枠のみ、大学生・社会人)
高校生1巡目:重複くじ引き(要参加申請)
高校生外れ1巡目:ウェーバー
高校生2巡目:ウェーバー(希望枠不使用)
高校生3巡目以降:変則ウェーバー
大学社会人1巡目:ウェーバー(希望枠使用+獲得失敗)
大学社会人2巡目:ウェーバー(高校生1巡目不参加)
大学社会人3巡目以降:変則ウェーバー
複数球団指名
2球団
辻内崇伸(投手・大阪桐蔭高
片山博視(投手・報徳学園高
陽仲壽(内野手・福岡第一高
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2006 »
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2005年度新人選手選択会議(2005ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は2005年新高輪プリンスホテルで行われた第41回のプロ野球ドラフト会議である。

概要

今回の大きな変更点はドラフト指名候補選手を『高校生選択会議』と『大学生・社会人ほか選択会議』の2部に分けた点である。高校生のみを指名可能な『高校生選択会議』は10月3日、大学生・社会人だけを指名可能な『大学生・社会人ほか選択会議』は11月18日に開催された。ドラフトが2分割されるのは1966年以来39年ぶりである(この時は社会人と国体に出場しない高校生を対象とした第1次を9月に、大学生と国体出場の高校生を対象にした第2次を11月に行った)。また、2003年のドラフト会議から施行された1球団最大2名まで自由競争で契約できる『自由獲得枠』を『希望入団枠』と名称変更し、1球団最大1名のみ自由競争で契約可能と削減された。詳細は現行のドラフト制度参照。

12月1日にプロ野球実行委員会が開かれ育成選手制度の導入が決定し、同日に育成選手選択会議が行われ広島、巨人、中日、ソフトバンクの4球団が計6人の選手を指名した。

この年の高校生ドラフトは辻内・平田(大阪桐蔭)、鶴(近大附)、岡田(履正社)の「ナニワの四天王」が注目された。福井(済美)を除いた37人がプロ入りを果たした。巨人は1992年のドラフト会議松井秀喜を獲得して以来、13年ぶりに競合によるくじ引きで獲得した。

NTT西日本からNPBドラフト史上最多タイ記録となる5人の同時指名が出た。

交渉権訂正

2005年高校生ドラフト会議で抽選結果が誤って発表され後から交渉権獲得球団が訂正されるというドラフト史上初のトラブルが発生した[1]

この年は分離ドラフトへの制度変更もあり3年ぶりに抽選が行われた。まず1巡目で巨人とオリックスがともに大阪桐蔭高校辻内崇伸を入札したため、抽選が行われた。クジは二つ折りで封筒に入れられ、当たり・外れ両方にNPBの印が押され、当たりクジにのみ「交渉権獲得」の印が二つ折りの内側に押されていたのだが、事前に主催者側(議長:小池唯夫パシフィック・リーグ連盟会長)からの説明が無かった為、オリックスのGM中村勝広がNPB印を見て当たりクジと勘違いし、巨人の監督の堀内恒夫は、自分のクジに「交渉権獲得」とあったものの喜ぶオリックスを見て外れたのだろうと思い込み、首をひねりながらもそのまま席に戻った。本来ならばこの後に主催者側は両球団が引いたクジの確認をしなければなかったがそれも怠り「交渉権はオリックス」と発表される。

その後、同じく1巡目で日本ハムソフトバンクがともに福岡第一高校陽仲壽(現:陽岱鋼)を入札し抽選が行われた。ソフトバンク監督の王貞治が同様に外れクジを当たりと勘違い。このとき一度は「交渉権は日本ハム」とされたが王監督の抗議により「交渉権はソフトバンク」と発表された。日本ハム監督のトレイ・ヒルマンは、「交渉権獲得」の漢字が読めないためそのまま席に戻ってしまった。その後日本ハムGMの高田繁が、席に戻ったヒルマンのクジを確認し「交渉権獲得」の印が押してあるのを発見した。隣席の巨人席でも同じようにクジの正否について疑問の声が上がっており、両者が主催者側に抗議したことで問題が発覚し、辻内の交渉権は巨人、陽の交渉権は日本ハムが獲得したと訂正された。

何の責任もなくこのような出来事に巻き込まれることになった2選手は明暗が分かれた。学校で記者会見中だった辻内は、オリックス指名の報道が入ると笑顔ながらも硬い表情で行っていたが、巨人が交渉権を獲得したことがわかると一転して表情を緩ませ、小さい頃から巨人ファンであったことを明かし喜んだ。逆に台湾出身の留学生である陽は、祖国の英雄である王監督に憧れ、しかも、実兄の陽耀勲が来季よりソフトバンクでプレーすることがほぼ確定していたため、明言は避けていたもののソフトバンクを強く志望していた。そのソフトバンクでの指名の報道に涙を浮かべて喜んでいたが日本ハムに交渉権が訂正されると呆然とした表情となり、記者会見では搾り出すように「うれしいです」と答えるのが精一杯であった。

複数球団指名選手

順位 選手名 守備 指名球団
高校1巡目 辻内崇伸 投手 巨人、オリックス
高校1巡目 片山博視 投手 楽天、広島
高校1巡目 陽仲壽 内野手 日本ハム、ソフトバンク
  • 太字は交渉権獲得球団。

指名選手

育成選手入団で太字は、後に支配下選手登録された選手

パシフィック・リーグ

千葉ロッテマリーンズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 根元俊一 内野手 東北福祉大学 入団
4巡目 川崎雄介 投手 ホンダ熊本 入団
5巡目 古谷拓哉 投手 日本通運 入団
6巡目 相原勝幸 投手 富士大学 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 柳田将利 投手 青森山田高 入団
2巡目 林啓介 投手 福井商業高 入団
3巡目 末永仁志 投手 南京都高 入団
4巡目 細谷圭 内野手 太田市立商業高 入団

福岡ソフトバンクホークス

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 松田宣浩 内野手 亜細亜大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 藤岡好明 投手 JR九州 入団
4巡目 甲藤啓介 投手 近畿大学 入団
5巡目 本多雄一 内野手 三菱重工名古屋 入団
6巡目 柳瀬明宏 投手 龍谷大学 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 荒川雄太 捕手 日本大学高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 大西正樹 投手 神戸国際大学附属高 入団
4巡目 大田原隆太 投手 都城工業高 入団
5巡目 川口容資 投手 楊志館高 入団
育成選手ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 小斉祐輔 外野手 東京農業大学生物産業学部 入団
2巡目 西山道隆 投手 愛媛マンダリンパイレーツ 入団

西武ライオンズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 松永浩典 投手 三菱重工長崎 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 吉見太一 捕手 サンワード貿易 入団
4巡目 西川純司 投手 三重中京大学 入団
5巡目 山本歩 投手 関西学院大学 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 炭谷銀仁朗 捕手 平安高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 田沢由哉 投手 旭川大学高 入団
4巡目 田中靖洋 投手 加賀高 入団

オリックス・バファローズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 平野佳寿 投手 京都産業大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 岸田護 投手 NTT西日本 入団
4巡目 森山周 内野手 ヤマハ 入団
5巡目 中山慎也 投手 JR東海 入団
6巡目 妹尾軒作 投手 一光 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 岡田貴弘 外野手 履正社高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 柴田亮輔 内野手 愛知工業大学名電高 入団

北海道日本ハムファイターズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 八木智哉 投手 創価大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 川島慶三 野手 九州国際大学 入団
4巡目 武田勝 投手 シダックス 入団
5巡目 小山桂司 捕手 シダックス 入団
6巡目 高口隆行 野手 創価大学 入団
7巡目 星野八千穂 投手 JR北海道 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 陽仲壽 内野手 福岡第一高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 木下達生 投手 東邦高 入団
4巡目 今成亮太 捕手 浦和学院高 入団

東北楽天ゴールデンイーグルス

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 松崎伸吾 投手 東北福祉大学 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 青山浩二 投手 八戸大学 入団
4巡目 河田寿司 捕手 三菱重工長崎 入団
5巡目 西村弥 内野手 東京情報大学 入団
6巡目 木谷寿巳 投手 王子製紙 入団
7巡目 井野卓 捕手 東北福祉大学 入団
8巡目 草野大輔 内野手 ホンダ熊本 入団
9巡目 山崎隆広 外野手 NTT西日本 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 片山博視 投手 報徳学園高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 宇部銀次 捕手 盛岡中央高 入団
4巡目 枡田慎太郎 外野手 智辯学園高 入団

セントラル・リーグ

阪神タイガース

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 岩田稔 投手 関西大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 金村大裕 投手 大阪商業大学 入団
4巡目 渡辺亮 投手 日本生命 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 鶴直人 投手 近畿大学附属高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 若竹竜士 投手 育英高 入団
4巡目 前田大和 内野手 樟南高 入団

中日ドラゴンズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 吉見一起 投手 トヨタ自動車 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 藤井淳志 外野手 NTT西日本 入団
4巡目 新井良太 内野手 駒澤大学 入団
5巡目 柳田殖生 内野手 NOMOベースボールクラブ 入団
6巡目 齊藤信介 投手 NTT西日本 入団
7巡目 佐藤亮太 投手 國學院大學 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 平田良介 外野手 大阪桐蔭高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 春田剛 外野手 水戸短期大学附属高 入団
4巡目 高江洲拓哉 投手 府中工業高 入団
5巡目 金本明博 投手 酒田南高 入団
育成選手ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 竹下哲史 内野手 名古屋商科大学 入団
2巡目 加藤光教 投手 法政大学 入団

横浜ベイスターズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 高宮和也 投手 ホンダ鈴鹿 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 内藤雄太 外野手 八戸大学 入団
4巡目 三橋直樹 投手 日産自動車 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 山口俊 投手 柳ヶ浦高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 黒羽根利規 捕手 日本大学藤沢高 入団

ヤクルトスワローズ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 武内晋一 内野手 早稲田大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 松井光介 投手 JR東日本 入団
4巡目 高木啓充 投手 大阪体育大学 入団
5巡目 飯原誉士 外野手 白鷗大学 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 村中恭兵 投手 東海大学甲府高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 川端慎吾 内野手 市立和歌山商業高 入団
4巡目 水野祐希 捕手 東邦高 入団

読売ジャイアンツ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
希望入団枠 福田聡志 投手 東北福祉大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 栂野雅史 投手 新日本石油ENEOS 入団
4巡目 越智大祐 投手 早稲田大学 入団
5巡目 脇谷亮太 内野手 NTT西日本 入団
6巡目 深田拓也 投手 中京大学 入団
7巡目 会田有志 投手 中央大学 入団
8巡目 梅田浩 外野手 創価大学 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 辻内崇伸 投手 大阪桐蔭高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 加登脇卓真 投手 北照高 入団
4巡目 福井優也 投手 済美高 拒否[2]
育成選手ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 山口鉄也 投手 ミズーラ 入団

広島東洋カープ

大学生・社会人ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 梵英心 内野手 日産自動車 入団
4巡目 梅原伸亮 投手 京都学園大学 入団
5巡目 飯田宏行 投手 ツインズ1A 入団
高校生ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 鈴木将光 外野手 遊学館高 入団
2巡目 今井啓介 投手 中越高 入団
3巡目 齊藤悠葵 投手 福井商業高 入団
4巡目 相澤寿聡 投手 太田市立商業高 入団
育成選手ドラフト
順位 選手名 守備 所属 結果
1巡目 中谷翼 内野手 愛媛マンダリンパイレーツ 入団

脚注

外部リンク