「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」の版間の差分
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2020年7月17日 (金) 14:30時点における版
クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 | |
---|---|
Crayon Shin-chan Unkokusai's Ambition | |
監督 | 本郷みつる |
脚本 |
原恵一 本郷みつる |
原作 | 臼井儀人 |
製作 |
プロデューサー 茂木仁史 太田賢司 堀内孝 |
出演者 |
矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 浦和めぐみ 佐久間レイ 加藤精三 富山敬 |
音楽 | 荒川敏行 |
主題歌 | 杉本幸子「たすけてケスタ」 |
撮影 | 高橋秀子 |
編集 | 岡安肇 |
製作会社 |
シンエイ動画 ASATSU テレビ朝日 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1995年4月15日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 14.2億円 |
配給収入 | 7.5億円[1] |
前作 | クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 |
次作 | クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 |
『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』(クレヨンしんちゃん うんこくさいのやぼう)は、1995年4月15日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ第3作目。上映時間は94分。興行収入は約14億円。
キャッチコピーは「しんちゃん、3回だいへんしん!」。
概要
『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズ第3弾。タイトルは原作者の臼井儀人が直々に命名した。また、臼井が映画の原作漫画を描いた最後の作品[2]。
劇場版で時代劇モノは第10弾の『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』と本作のみである。前者は恋愛劇が主軸なのに対して、本作品はアクション主体のチャンバラ映画となっているため、同じ時代劇ではあるものの、毛色の全く異なる作品となっている。また、作品には作り手が時代劇に精通している描写も見られ、子供向け映画ながらセリフ回しも時代劇として本格的であり、物語の終盤では吹雪丸の刀が激闘の末に刃こぼれしているなどこだわりのある描写が見られる。
本作品は時代劇モノに止まらずSF的要素も多分に盛り込まれている。物語前半~中盤では戦国時代による剣や弓などでのアクションが中心だが、後半はSFロボット同士の戦いとなる。
本作の冒頭及びクライマックス(コントローラーのみ)では当時セガ(後のセガゲームス)から発売されていたメガドライブが登場している(しんのすけによると「マサオ君から借りている」と証言しており、メガドライブそのものは持っていない)。
本作で使用された和風のBGMの数々は後に、地上波で放送された時代劇風の外伝、スペシャルの作品でも多用された。
「かすかべ書店」店長とベテラン店員・中村、カンタム・ロボのパイロットの山田ジョン、カンタムJr.が劇場版初登場している。
あらすじ
30世紀の未来のタイムパトロール隊員であるリング・スノーストームが、タイムマシンに乗って時空間をパトロールしていたところ、戦国時代に何らかの異変が生じていることを感知。調査に向かう彼女だったが突然、謎の時空魚雷の強襲に遭ってしまう。なんとか攻撃を振り払うも不時着した場所は、作中で「現代」に当たる野原家の地中深くであった。
タイムマシンの故障により身動きも取れず、タイムパトロールと連絡も取れないリングは、地中から緊急非常用のマイクロマシンを使い、野原家のペット・シロの体を借りて、野原家の3人とコンタクトをとり、戦国時代に何らかの異常が発生している事を伝え、共にその原因と解明に向かうことに。野原一家3人は万能ジャージ(タイムスーツ)に着替え、緊急用の3人乗り球体型タイムマシン(使い捨て)に乗り込み、16世紀の戦国時代へとタイムスリップする。
一家が降り立ったのは、春日城の跡地。そこへ雲黒斎の手下の忍者軍団が襲いかかるが、謎の少年剣士がこれを蹴散らす。その剣士・吹雪丸は春日城の跡取りであり、城は雲黒斎の手により攻め滅ぼされてしまったのだという。吹雪丸は一族に古くから伝わる「城が危機に陥ったとき、3人と1匹の勇士が現れ、危機を救う。」との言い伝えから、野原一家に協力を求める。自身の身にも危険が迫ったことで最初は拒絶の意を示そうとした一家も、忍者にみさえのバッグ(預金通帳・実印入り)を奪い去られてしまった事から協力せざるを得なくなってしまう。
その後、目的地である雲黒城を目指す野原一家と吹雪丸の前に、雲黒斎の刺客・またたび猫ノ進が現れる。猫ノ進が母の仇であることを知り、逆上した吹雪丸は我を失い危機に陥るも、しんのすけの着用していた万能ジャージに搭載されていた「たすけてケスタ」と叫ぶことで使用できる「お助け機能」により、猫ノ進を退けることに成功。しかしその直後、今度は同じく雲黒斎の部下であるダイアナお銀が現れ、みさえとひろしは彼女の不思議な力によってビー玉に姿を変えられてしまうのだった。
登場人物
- 春日吹雪丸(かすが ふぶきまる)
- 野原一家が戦国時代で出会った15歳の剣士。雲黒斎によって滅ぼされた春日城の忘れ形見である。雲黒斎に囚われたという妹を助けるために雲黒斎の城へ向かって旅をしている。
- 剣の腕はかなりのものであり、国一番の駿馬である愛馬の「エンジ」に搭乗し雲黒城では多くの兵を打ち倒した。
- 当初、本人は男性(長男)を名乗っていたが、実際には女性(長女)であったことが物語中盤で判明する。彼女の「自身は男たらざるを得ない」という葛藤の描写などは物語の要所で窺える。
- しんのすけが雲黒斎を倒したことで、雲黒斎による春日城の侵攻は歴史上なかったことになったため、春日城の城主となった。劇中での出来事を母には「長い夢を見ているようだった」と語っている。
- なお、アニメ・漫画本編ではよしいうすとの原作本『少年忍者 吹雪丸』の主人公として登場しているが、うすとが妻のたえ子・編集者達・しんのすけの邪魔で原稿を落とすハプニングのせいにより、連載が休止ばかりしている。
- 「おもちゃウォーズ」では自我を持った玩具たちの中に彼女に酷似した人形がモブキャラクターとして登場する。
- リング・スノーストーム
- 30世紀の時間管理局亜細亜支部タイムパトロール隊員。パトロール艇P23-27Xのパイロット。歴史改変などの時間犯罪の取り締まりにあたっている。パワーと防御力を倍増させるタイム・パトロールスーツと、通常の20倍の速度で動ける「ニャオンスーツ」という2種類のパワードスーツを持っている。
- 女性だがしんのすけに胸に飛びつかれても全く嫌がらなかった。
- 戦国時代に異常が発生したことに気付き、現場である戦国時代の春日部へ向かっていたが、その際に襲撃を受け野原家の地下に不時着。身動きが取れなくなってしまったため、シロの体を介して野原一家とコンタクトを取り、彼らにタイムスーツを託して戦国時代の異変を解決して欲しいと頼む。
- 戦国時代での決着後、現代世界でのヒエール・ジョコマンの侵略により絶体絶命の状況に瀕していた野原一家の前に姿を現し、彼らを助けた後に一家と共にジョコマンの下へ乗り込む。野原一家と協力してジョコマンを倒した後は、野原一家に深い感謝の意を述べ、一家を元の時間帯に戻して未来へと帰っていった。この際本来の時間より早めの時間に戻してしまった為、野原一家は過去へ向かう際の自分達と危うくニアミスしている。
- 「リング・スノーストーム」は日本語に当てはめると「吹雪丸」となり、吹雪丸と顔を合わせた際にも彼女はリングに対して「他人とは思えない」と言っている。またゲーム「激アツ!おでんわ~るど大コン乱!!」内のキャラクター図鑑では「実は吹雪丸の遠いしそんに当たる。」との記述がある。
- 最終決戦後の姿は色っぽいハイレグだったがギャグ性からパイナップルに変更された。
- 雲黒斎(うんこくさい)
- 戦国時代で春日城を滅ぼし、雲谷城を築城して新たな支配者として君臨する怪人物。野原一家と吹雪丸に対して手下の猫ノ進、珠死朗、お銀を刺客として向かわせる。
- ヒエール・ジョコマン
- 雲黒斎の正体。確執的歴史マニアな30世紀の未来人で、時間軸移動や時の流れを自在に操作して歴史を改変する時間犯罪者。肩書きは「歴史(ヒストリー)トレンドクリエーター&文化人、世界四次元アートディレクター協会会員」。
- 雲黒斎と違い細目でかなり背が高く、手足も長い。緩い口調と回数の多いまばたきが特徴の飄々とした掴み所のない性格とは裏腹に、目的のためには他人の命や心情を踏みにじることも辞さない冷酷で卑劣なサディスト。自分好みの時代に作り変えるために吹雪丸の両親や家臣たちを死に追いやり、吹雪丸には母親に似せて作ったダイアナお銀と戦わせた。しんのすけとの戦いでは「暴力は嫌い」と言いつつ、「犬と子供をいじめるのは好きだったらどうする?」と嘯き、「すぐ終わっちゃつまらない」などと言い放ち、しんのすけの予想以上の強さを見て喜ぶなど終始楽しんで戦うほど好戦的でもある。
- 劇中では城に乗り込んできたしんのすけと対決。ロボット「血祭り君1号」を使ってしんのすけと戦い、タイムスーツの力で大人に変身したしんのすけに敗れ、春日城を奪還される。そのまま死亡したと思われたが、現代の世界に逃走しており、今度は「日本大統領」となって現代を乗っ取り、日本を戦国・江戸時代風の文化が蔓延した異様な世界に作り変えた。テレビを通してしんのすけ達に宣戦布告し、国営放送で「今日の法律」日本国憲法第2389条を発表し、しんのすけ達を20億万円(途中で死んだ場合は10億万円)の懸賞金で指名手配した。最終決戦では、今までの自分の行動を水泡に帰されない為に、リングとしんのすけ達に「邪魔する君達、殺しちゃう」と宣言し、雲黒城のロボットを駆り出して再戦するも、リングの力を借りてカンタムロボに乗り込んだ野原一家との戦いの末に、カンタムロボが発射したアクションビームガンにまたも敗北。最後は「GAME…OVER…、TIMEUP…」という捨て台詞を残し、撃破された雲黒城のロボット共々花火となった。
- 劇場版の敵キャラクターの中で野原家を追い詰めた敵の一人。「クレヨンウォーズ」ではバーの客として登場している。
- 又旅猫ノ進(またたびねこのしん)
- 雲黒斎もといヒエールの部下。素浪人風の出で立ちをした伊達男。酒を嗜み、女中を従えている。物静かながらも好戦的、人を斬る事を躊躇わない冷血漢である。居合いの達人で吹雪丸以上の腕を披露した。
- 実は吹雪丸の母親の仇であり、その事を吹雪丸に知らせ逆上を誘ったが、ゴキブリに変身したしんのすけの手を借りた吹雪丸により斬られ、菜の花畑の中に倒れた。
- フリードキン・珠死朗(たましろう)
- 雲黒斎もといヒエールの部下。怪力の持ち主で、かなりの巨体を誇る武人。お銀と猫ノ進が吹雪丸達の刺客の座をかけて一触即発しそうになった時は宥めるなど幹部の仲介人的存在。
- 温泉に居た吹雪丸達を銃武器「千人殺し」で夜襲し、水蜘蛛を履かせた黒子忍者達を部下として従え襲わせたが、カエルに変身したしんのすけの協力もあり全て倒されてしまう。その後自ら吹雪丸と交戦し、刀を通さない屈強な鎧と怪力で優位に立つ。しかし、珠死朗が兵士に残した千人殺しをしんのすけにいじられ、その弾が背中に直撃し、川に没してしまった。
- ダイアナお銀
- 雲黒斎もといヒエールの部下で紅一点。長身で色白の美しい女性。しんのすけ曰く「顔はいいけど性格悪そうなお姉さん」。相手を特殊な珠に封じ込める能力を持ち、着物が刃物のようになっていて、素早く振る事で何でも切り裂く事が出来る。実は人間ではなく、30世紀の技術で製作されたカラクリ人形である。
- ヒエールに心酔しており、故に非常にヒステリックかつ嫉妬深い性格で、肌の臭いで女だと見破った吹雪丸に強烈な嫉妬心を見せた。最期は吹雪丸に腹を刺され正体を見せた後にすくい投げにより壊れたが、断末魔の悪あがきで彼女にガスを浴びせ、一時的に麻痺状態にした。
- 媒体によっては「ダイアンお銀」と紹介されている場合もある。
- 黒子忍者
- 一目の頭巾をかぶり、紫のカスタネット型の手裏剣を打つ。動きが素早く、現代の時代にしんのすけの家に現われリングのニャンオンスーツに破れるも手裏剣を当てて、スーツを破壊した。
- 「クレヨンウォーズ」にも登場している。
- 春日雪乃(かすが ゆきの)
- 雲黒斎もといヒエールに囚われた吹雪丸の妹。吹雪丸は攫われたと言っていたが、実はみさえとひろしと同様でお銀の力によりビー玉に姿を変えられていた。
- 実は男性(弟)であるが、生まれつき自分を女性と思っている。それが原因で吹雪丸は男として養育された。恋愛対象も男性のようで、しんのすけが吹雪丸に振られた後に自分なら構わないと言っている。
- エンジ
- 吹雪丸の愛馬。足自慢だが、挨拶をして頭を下げたしんのすけの頭に足をのせたり、挑発をしたしんのすけの団子を盗み食いするなどプライドが高い上に、自分が認めないものが乗ると全力で振り落とす気性の激しい生意気な馬。物語後半ではしんのすけを認め、背中に乗せる事を許し雲谷城の戦いでは自慢の足を使って天守閣に乗り込み、吹雪丸としんのすけの勝利に大きく貢献している。
漫画版の登場人物
- 春日吹雪丸(かすが ふぶきまる)
- 映画版と設定が全く異なっており、言動は女性的だがニューハーフの男性。しんのすけとひろしも女性だと思い込んでいた。
- 雲黒斎(うんこくさい)
- かつて、吹雪丸の祖先が封印した邪悪なる者とされている。自身の名前を3文字目で切って呼ばれることを非常に嫌う。当たった人間を大便にしてしまう光線を放つ術を持つ。
- 吹雪丸不在の間に吹雪丸の両親を大便化し、雪乃を誘拐。決戦では吹雪丸の魔殺扇を食らい、倒されたかと思われたが、魔殺扇が痛んでいたために生存。裂け目を通って、現代に渡り、野原家よりも早く現代の世界に到着。野原家周囲の人間を大便に変え、帰還した野原家を抹殺しようとする。追ってきた吹雪丸を圧倒するが、しんのすけが持ってきたみさえのハリセンを魔殺扇だと勘違いして動揺した隙を突かれ、吹雪丸に裂け目に放り込まれた先で恐竜に遭遇。術を使うが、人間しか大便に変えることが出来ない為、恐竜に食われてしまった。
- 又楽斎(またがくさい)
- 漫画版での雲黒斎の部下。逆立てた髪にサングラスという風貌。剣術で吹雪丸を追い詰めるが、雷が落ちる悪天候を利用した吹雪丸に渡された剣で落雷により感電して敗北。
- 羽鬼楽斎(わきがくさい)
- 漫画版での雲黒斎の部下。レディースのような格好をしている。みさえのウエストポーチを奪っている。棒術でしんのすけ・ひろしと対決するが、棒にしがみついたしんのすけにスキをとられている際に吹雪丸に得物の棒を三分割されてしまい退却。後に雲黒城でも登場するが、雲黒斎がひろしにめがけて撃った術をひろしが鏡で跳ね返し、光線にあたってビチグソになってしまった。
- 春日雪乃(かすが ゆきの)
- 漫画版では本物の女性。髪結びを専用のハリセンにセットすることにより魔力を殺す扇「魔殺扇」となる。
登場メカ
- 血祭り君1号
- ヒエールが戦国時代でしんのすけと戦った時に使ったロボット。2本の腕はそれぞれ先端がフック状の大鎌とレイピア状の槍になっている。相手の情報を入力することでパワーアップすることも可能。
- 雲黒城ロボ
- ヒエールが現代で使った、拠点である国会議事堂々を変形させた超巨大ロボット。かなりの巨体だが、意外と小回りが利く。武器は両腕の鉄球と腹部の大砲で、大砲から「愛と誠ちゃん」と「罪と罰ちゃん」という砲弾を発射する。
キャスト
- しんのすけ - 矢島晶子
- みさえ - ならはしみき
- ひろし - 藤原啓治
- シロ、風間くん - 真柴摩利
- ネネちゃん - 林玉緒
- マサオくん - 鈴木みえ(現・一龍斎貞友)
- ボーちゃん - 佐藤智恵
- よしなが先生 - 高田由美
- まつざか先生 - 富沢美智恵
- 園長先生、「カンタムロボ」ナレーション - 納谷六朗
- 団羅左ヱ門 - 茶風林
- 「かすかべ書店」店長 - 京田尚子
- 「かすかべ書店」ベテラン店員・中村 - 稀代桜子
- 青年・山田ジョン - 山口勝平
- 髭の浪人、悪役ロボット - 大塚芳忠
- リング・スノーストーム、吹雪丸の母 - 佐久間レイ
- 春日吹雪丸 - 浦和めぐみ
- エンジ - 茶風林 ※ED表記なし。
- 雪乃 - 水谷優子
- フリードキン珠死朗、アクション仮面 - 玄田哲章
- またたび猫ノ進、カンタムJr. - 戸谷公次
- ダイアナお銀 - 萩森侚子
- 雲黒斎 - 加藤精三
- ヒエール・ジョコマン - 富山敬
スタッフ
- 原作 - 臼井儀人
- 演出 - 原恵一
- 作画監督 - 原勝徳、堤規至
- 美術監督 - 中村隆、野村可南子
- 撮影監督 - 高橋秀子
- ねんどアニメ - 石田卓也
- 音楽 - 荒川敏行
- 録音監督 - 大熊昭
- 編集 - 岡安肇
- プロデューサー - 茂木仁史、堀内孝、太田賢司
- 監督 - 本郷みつる
- 脚本・絵コンテ - 本郷みつる、原恵一
- 設定デザイン - 湯浅政明
- キャラクターデザイン - 原勝徳
- 色彩設計 - 野中幸子
- 特殊効果 - 土井通明
- 動画チェック - 小原健二
- 演出助手 - 水島努
- 動画 - 京都アニメーション、じゃんぐるじむ
- 仕上検査 - 松谷早苗、堀越智子
- 仕上 - 京都アニメーション、ライトフット、シマスタジオ
- 背景 - スタジオユニ、アトリエローク
- 撮影 - 旭プロダクション
- エリ合成 - 渡辺由利夫、末弘孝史
- 効果 - 松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
- 整音スタジオ - APUスタジオ
- 整音 - 柴田信弘、内山敬章
- 録音制作 - オーディオプランニングユー
- 制作デスク - 小澤恵
- 録音演出アシスタント - 飯草良花
- 編集 - 小島俊彦、中葉由美子、村井秀明、川崎晃洋、三宅圭貴
- タイトル - 道川昭
- 現像 - 東京現像所
- 制作デスク - 柏原健二、山川順一
- 制作進行 - 魁生聡、和田泰、斉藤敦、別紙直樹
- 技術協力 - 森幹生
- 制作 - シンエイ動画、ASATSU、テレビ朝日
主題歌
- オープニング「オラはにんきもの」
- エンディング「たすけてケスタ」
その他
- ゲームソフト『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランドの大冒険!』において雲黒斎の野望ステージとしてゲーム化した際に、ヒエール・ジョコマンはボスとして登場したが、声の担当である富山敬が既に亡くなっているため、変更されている。ただし、移植作である『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランド カチンコガチンコ大活劇!』では本作の音声を流用している。
- 本作に登場した吹雪丸は、以後アニメ・漫画本編においてよしいうすとの漫画「少年忍者吹雪丸」の主人公として度々登場する。
- オウム真理教の麻原彰晃による地震発生予言(4月15日予言)がデマとなって拡散され、「1995年4月15日の新宿で何かが起こる」とされたため、新宿コマ東宝での公開初日の初回上映時の観客動員数が2人にとどまった[3]。
- 劇場公開時に存在していた、ヒエール・ジョコマンによって作り変えられた現代世界でのサブリミナル効果を多用したギャグ(劇中のテレビ番組の映像に断続的に雲国斎の目玉マークのカットが一瞬表示される)が、公開年に発生したオウム真理教事件の影響で翌年のテレビ放送及びビデオ・DVDでは削除された。この映像は本作がフィルムで再上映される際に確認することができる[4][信頼性要検証]ほか、2015年12月現在Amazonビデオで配信されている本作の映像[5]においても、該当シーンが劇場公開時そのままの形で視聴可能である。
- 演出を担当した原恵一は、吹雪丸にかなり入れ込んでおり劇中では殺陣の描写などでその様子が窺える。
VHS・DVD
脚注
- ^ 「1995年邦画作品配給収入」『キネマ旬報』1996年(平成8年)2月下旬号、キネマ旬報社、1996年、161頁。
- ^ ただし第28作『激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者]』は臼井の没後、単行本23巻収録の短編を原作として制作されている。
- ^ マル秘情報取材班(編集)『世の中なんでも「ピン・キリ」読本―テレビじゃやらないマル珍データ』青春出版社(青春BEST文庫)、1996年、152-154頁。ISBN 4-413-08306-7。
- ^ 2012年10月に新文芸坐で本作が上映された際にもサブリミナルシーンの入ったフィルムが使用された。クレヨンしんちゃんオールナイト トークショー&展示資料まとめ - Togetterまとめ
- ^ Amazon_co_jp: 映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望