「Wikipedia:記事名の付け方」の版間の差分
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2019年12月31日 (火) 06:33時点における版
この文書はウィキペディア日本語版のガイドラインです。多くの利用者が基本的に同意しており、従うことが推奨されますが、方針ではありません。必要に応じて編集することは可能ですが、大きな変更を加える場合は、先にノートページで提案してください。 |
Wikipedia:井戸端に、このページに関する議論があります。 議論の要約:記事名に中立的な観点は適用されるのか |
編集案内 |
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記事内容のルール |
記事を執筆する |
記事のスタイルのルール |
このページは記事に好ましい題名(タイトル)をつけるためのガイドラインです。
記事の題名は、まず何よりも「日本語話者の大多数にとって、最も曖昧でなく、最も理解しやすいもの」である必要があります。そしてその次に「その記事へのリンクを作成しやすいもの」であることも重要です。
ページ名の機能や技術的な制限については、Help:ページ名を参照してください。
記事名を付けるには
ウィキペディアにおいては、あらゆる記事にはひとつ題名を付ける必要があります。記事名は理想的には次のような基準を満たすのが望ましいです。
- 認知度が高い - 信頼できる情報源において最も一般的に使われており、その記事の内容を表すのに最も著名であると考えられるもの。
- 見つけやすい - 読者にとって記事の中で見つけやすいもの(そして編集者にとって最も自然に他の記事からリンクできるもの)。
- 曖昧でない - できれば、記事名が重複してWikipedia:曖昧さ回避が必要になることを避ける。
- 簡潔 - 短く、要点を突いているもの(曖昧さ回避の場合でも、括弧内を短く保つことは必要です)。
- 首尾一貫している - 他の似たような記事においても、同じように使われているもの。
たいていの記事には、この基準の全てないし大部分を満たすような、簡潔明瞭な名称があるでしょう。その場合には、そのままそれを使ってください。
しかし、複数の基準を満たすために他の基準を犠牲にする必要があるかもしれません。そういった場合には、記事名は信頼できる情報源における慣例を参考にしつつ、議論して決めてください。
具体的な分野、特定の問題における命名の指針が、ウィキペディアの基本方針文書においてまとめられています。もしそういった指針がない場合には、前述の基準を常に心に留めながら、議論して作成します。なお、記事名を選ぶにあたっては、編集者の関心よりも読者の関心を、専門家よりも一般的な利用者の関心を重視してください。
正式名称
記事名は上記「記事名を付けるには」にある基準に適合するよう基本的には日本語での正式名称を使用します。その際、名称が外国語のものは文字種に応じて#略号・記号・片仮名語ならびに#漢字に従ってください。よく使われる略称、別名、別表記などは記事名に使うのではなく、正式な記事名へのリダイレクト(転送)ページにしましょう。詳しくはWikipedia:リダイレクトを参照してください。
- ×「日比谷高校」 → ○「東京都立日比谷高等学校」
- ×「私立小松原高校」 → ○「小松原高等学校」
- ×「北朝鮮」 → ○「朝鮮民主主義人民共和国」 ※国名に関しては慣例がある。#国名を参照のこと。
- ×「TBS」 → ○「TBSテレビ」 ※法人・団体名に関しては#法人・団体名を参照のこと。
訳語やある事象に関する記事など、正式な名称がない場合は日本語での適切な名称を採用します。ただし、記事の投稿後に記事名について論争が起こった場合、ノートでの合意形成を行いましょう。
ただし、「記事名を付けるには」にある基準を考慮し、正式名称ではない記事名となっているものもあります。
- 「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」 → 「ノーベル経済学賞」
- 「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」 → 「東本願寺 (台東区)」
また、#各分野での慣例にあるように自動車関連の記事などにも一部例外があります。このほか正式名称があまりにも長すぎる場合には、適切な通称を使っても構いません(例: 「ワンセグ」など)。この場合もノートで合意形成を行いましょう(参照: ワンセグのノートページ)。
なお、記事名の括弧内に別名、原語、読み仮名(通称のほうを記事名としている場合には正式名称)を併記してはなりません。
- ×「World Wide Web (WWW)」 → ○「World Wide Web」
- ×「レインボーブリッジ (東京港連絡橋)」 → ○「レインボーブリッジ」
これらは記事名でなく本文で補うようにしてください(通称を使用する場合は定義の最後に「正式には~と称すが、本項では通称である~で記述する」などと書き込みます)。
記事内容の明確化と区別化
記事内容を曖昧さなく見分けるのに必要な程度に的確な名称をとるため、以下の場合には記事名を選ぶにあたり調整や配慮が必要です。
ある記事の子記事を作る場合
例えばバスケットボールについて「望ましくない競技態度」という項目があったとして、これを別の記事に分けたいと思うことがあります。この場合、「望ましくない競技態度」という題名の記事を作ることは、何の競技についての記事であるかが明確でないため、閲覧者が混乱するかもしれません。
また、例えば雑誌で「分類法」という項目が非常に大きな段落になったとしても、「分類法」という題名の記事を作ると、あまりにも一般的な表現で閲覧者が混乱するかもしれません。さらに言えば、もし使われなくなった時には、この記事は育つことも転用されることも難しく、全く顧みられない孤立した記事になるかもしれません。
他の記事について別の執筆者が同様の項目を立てたいと思った際に「曖昧さ回避」のページとして使うこともありえますが、この場合はむしろ最初に記事を分ける際に、「バスケットボールにおける望ましくない競技態度」「雑誌の分類法」とするなど記事名をよく吟味するか、記事を分ける必要が本当にあるのかを検討するべきです。
末尾に曖昧さ回避の括弧書きがある記事の子記事(カテゴリやテンプレートも含む)を作成するときは、括弧書きの後ろに細分化する語をそのまま追加すると、括弧書きが記事名の途中になってしまうため体裁が良くありません。このような記事名は採用せず、なるべく括弧を使わないように書き換えた記事名を採用してください。やむを得ず括弧書きを使うときは細分化する語を括弧書きの前に追加し、常に括弧書きを記事名の末尾に保つようにしてください。
記事名の重複を回避する場合
「ひまわり」は植物の名前であり、絵画作品のタイトルであり、気象衛星の名前であり、他にも音楽や小説などの名前でもあります。しかしウィキペディアでは、システム上の技術的制約により、同一の項目名で複数のページを作成することができません。そこで、「ひまわり (絵画)」「ひまわり (小説)」などといった形で半角スペースの後に半角括弧で括った分野や分類を表す語を記事名の末尾につけるという方法をとることになっています(これを「曖昧さ回避」と呼びます)。
ウィキペディアの記事検索や外部の検索サイトを利用した際などに、読者が本来探していた記事が見当たらず、同名の別記事にたどり着いてしまう場合があります。こうした読者への配慮として、曖昧さ回避のための専用ページを作成したり、Otherusesなどを用いて同名の別記事の存在を告知する手法がとられています。
これらの手法の利用や、曖昧さ回避のための括弧部分「_(○○○)」にどのような文言を採用するかなど、より詳しい説明はWikipedia:曖昧さ回避を参照して下さい。記事名の選び方、記事の構成などをどのようにするとよいかが説明してあります。
各種のウィキプロジェクトなどで、分野ごとの慣習や取り決めが運用されている場合もあります。特に複数の分野にまたがる曖昧さ回避が生じるような場合には、分野別の取り組みを参照したり質問や告知を行うなどして、それぞれの分野での運用方法を予め把握しておくと良いでしょう。
記事名の書式
記事名に使用できる文字
- 一般の記事名で使用できる文字は、
- JIS X 0201のラテン文字類。
- 罫線素片・私用領域の文字(いわゆる外字)を除いたJIS X 0208で規定されている文字。
- 例外的に、文字(漢字を除く)そのものについての記事では、システム上の使用可能文字の制限内の文字が使用できます。
- スペースは欧文間隔(いわゆる半角スペース)“ ”(SPACE U+0020) を用います。和字間隔(いわゆる全角スペース)“ ”(IDEOGRAPHIC SPACE U+3000) は記事名に使用しないでください。
- 疑問符・感嘆符は記事名ではいわゆる半角を使用します。
- 記事名については数値文字参照や実体参照を用いないでください。これは現行のウィキペディアのシステムソフトウェア (MediaWiki) で動作に問題があるからです。本文中やほかの言語のウィキペディアへのリンクには使うことができます。
略号・記号・片仮名語
略号(アルファベットなど、頭字語も含む)、記号(単独の文字を含む)、片仮名語は基本的に用いず、格好悪いと思っても「できる限り」漢字・平仮名による表記を優先します。漢字・平仮名による表記がない場合は原則として片仮名で表記します。しかし略号・記号・片仮名表記を排除する意図はなく、慣例なども考慮し、最終的には日本語圏においてその表記が一般的であるかを重視して記事名を決めます。なお、採用しなかった表記からは、必要に応じてリダイレクトを作りましょう。
以下の例では、記事名として現在採用されているものを行の先頭に、その他考えられるものをその後に並べています。
- 漢字
- 片仮名
- 「コンピュータグラフィックス」- 「CG」
- 「バイト」 - 「Byte」
- 「コマーシャルメッセージ」 - 「CM」
- 「スリーエム ジャパン」 - 「3M Japan」
- アルファベット
ISO/IEC 10646など、複数の頭字語(アクロニム)の組み合わせで、アルファベットなどをそのままひとつずつ発音するものについては、アルファベットなどで表記します。この場合、アイエスオースラッシュアイイーシーなどとはしません(コンピュータ関連用語に多い)。
発音ではなく文字の形に意味がある場合、また、数字の代わりにABCを用いて分けているランキングや、記号的な用い方で外国語の文字を使用している場合など、カタカナで表記する事でかえって意味が通じにくくなる物はそのままの表記にします。
題名などの固有名詞の場合は、片仮名や略号、記号を置き換える必要はありません。
漢字
- 複数の字体がある漢字については、常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)にある字体を使うことが原則です。ただし、固有名詞にこの原則は適用されません。
- 固有名詞のほか、正式名称あるいは慣例で常用漢字外の字や字体が用いられる場合には、JIS X 0208にある文字の範囲で記事名に使用しても構いません。
- 中国語ならびに朝鮮語の単語を記事名とする場合、原則として使用される漢字は可能な範囲で常用漢字表にある字体または正字体にこの優先順で置き換えて表記し、JIS X 0208外の漢字はカタカナで代用します。常用漢字体で代用されている簡体字の場合も元となる繁体字によって処理するものとします。
- フリガナを含めてはなりません。フリガナは記事本文に入れましょう。
- 送り仮名は原則として「送り仮名の付け方」(昭和48年6月18日内閣告示第2号(昭和56年10月1日内閣告示第3号改正))に定める本則を使います。
- 特に音読みの部分はできるだけ漢字を用いて表現しましょう。
- Wikipedia:表示できない文字の代替画像一覧に表示できない文字の代わりに記事内で用いる画像がまとめてあります。
全角と半角
表記の仕方は表記ガイドにある指針に従います。
- カタカナは全角を用いる(Wikipedia:表記ガイド#使用可能な文字)。
- 英数字は半角を用いる。
- 全角1文字分の略記号(㎝、㈱など)は使用しない(Wikipedia:表記ガイド#略記号)。
- ローマ数字は半角英字を並べて表記する(Wikipedia:表記ガイド#ローマ数字)。
- 記号はコンマ、コロン、スペース、!、?、&、@、=など半角にあるものは半角を使用。
- 記事名では、疑問符 (?)・感嘆符 (!) については常に半角を使用します(Wikipedia:表記ガイド#疑問符・感嘆符)。
ただし記号に関しては、下のような例外があります。また、後述の#特殊記号も参照してください。
- 日本語特有の句読点(、。)やカギ括弧(「」)、中黒(・)は全角を使用(これらの記号の半角版は半角カタカナの範疇であるため)。
- 全角括弧の使用については本項目のノートで現在議論中です。
- ただし、曖昧さ回避のために記事名に括弧を用いる場合には、記事名の後に半角のスペースを入れ、半角括弧 () で分類名を囲んで、「記事名 (分類名)」とする。
- 人名および地名に含まれる「=」については例外的に全角を使用する(これは日本語の約物であるダブルハイフンの代用であるため。詳細は#人名および#地名を参照のこと)。
- 全角チルダについてはWikipedia:表記ガイド#波ダッシュを参照。
システム上、以下の記号は記事名に使用できません。必要であればこれらの記号の全角文字版を使用できますが、注意して用いてください。
- # < > [ ] { } |
コロン (:) もシステム上の制約により使用できない場合(言語間リンクや名前空間の区切りとみなされる場合、項目名の先頭など)があり、その場合は上に準じます。
使い方に注意すべき記号
「/」と「:」の記号は、記事名と副題との区切りに用いられることがありますが、区切りとして用いるべきではありません。これらの記号を名称の一部として含む記事(TCP/IPやマジック:ザ・ギャザリングなど)があるためです。区切りが必要な場合には、パイプの裏技も使えるので、「記事名 (分類)」のような形式を用いてください。
特殊記号
以下の特殊記号は使えません(Help:ページ名参照のこと)。
- # < > [ ] { } |
このほか、「_」(アンダースコア)と「 」(半角空白)は同一視され、常に空白で表示されます(例: 「Shift_JIS」 = 「Shift JIS」)。
実体参照やエンコーディングを直接記事名に用いても、システムによって参照先に自動変換されてしまうので無意味です。したがって実体参照は使わないで下さい。またコーディングなどに使われる%や&を使うと、予定していたのとは異なる記事名になってしまう場合もあります(例: 「BOØWY」 → 「BOØWY」、「%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8」 → 「メインページ」)。
特殊記号が使えない、冒頭に小文字のアルファベットが入るが表示上は大文字になってしまう(「aiko」など)などの制約によって正確な記事名が表せない場合、{{記事名の制約}} または {{小文字}} を使ってその旨を記事冒頭で表示することが提案されています。使い方についてはTemplate‐ノート:記事名の制約をご覧ください。
長さの限界
記事名の長さには、限界があります。UTF-8換算で255バイト、すべて漢字・かなであれば85文字です(おおよその目安として、ラテンアルファベットとキーボード上にある記号は1バイト、アクセント付きアルファベット・ラテン以外のアルファベット・特殊記号は2バイト、漢字・かな・ハングルは3バイトです)。
システム上の使用可能文字の制限
ウィキペディアで使用されているソフトウエアの仕様により、ページ名(記事名・リダイレクト名・テンプレート名・カテゴリ名などを含む)には、Unicodeの基本多言語面(コードでは U+0000 から U+FFFF まで)にある文字のみを使用してください。基本多言語面以外の文字を使用するとシステムに障害がおこったときに復旧に失敗する可能性があります。
各分野での慣例
特記の無い限り、基本的に上記の指針は全て適用されます。
下記以外にも各ウィキプロジェクトにおいて記事名の付け方の合意があるものもあります。詳細はCategory:記事名の付け方およびプロジェクトの各ページをご覧ください。
人名
- 日本人
- 姓・名の順に、間にスペースなどを入れずに記す。原則として敬称・肩書はなし。
- 例: 「伊藤博文」
- 日本人の名前にはペンネームなどに特殊記号やアルファベットなどを用いているものがあるが、これらはそのまま表記し、カタカナ化などはしない。
- 例: ○「藤子・F・不二雄」 - ×「藤子・エフ・不二雄」
- JIS X 0208にない漢字は記事名として用いず、読み方に即したひらがな、またはカタカナを使用する(言い換えれば、一般に機種依存文字に区分される漢字は用いない。Windowsで表示可能でも、他のOS、一部のブラウザで表示できない場合があるため)。
- 例: 「草なぎ剛」
- 日本の皇族についてはWikipedia:記事名の付け方/日本の皇族を参照してください。
- 姓・名の順に、間にスペースなどを入れずに記す。原則として敬称・肩書はなし。
- 中国人、韓国人などで名前の表記が通常漢字である場合
- ハンガリー人
- 姓名間の区切りは全角中黒「・」で示し、ミドルネームは原則として省略する。
- 日本語表記においては、Wikipedia:外来語表記法/ハンガリー語を参考のこと。
- 例: 「ナジ・イムレ」
- 姓名間の区切りは全角中黒「・」で示し、ミドルネームは原則として省略する。
- アラブおよびその他のイスラム系諸国の人名
- (これについてはWikipedia:記事名の付け方/アラブ人等イスラム系の人名で再検討を行っています)
- アラブ諸国のアラビア語名は標準アラビア語の発音に準ずるが、現代人(第一次世界大戦以降に活躍した者)はその国での呼び方を優先する。
- イランのアラビア語名は標準アラビア語の発音に準ずるが、近現代人(19世紀以降)は現代ペルシア語での発音を優先する。
- オスマン人はオスマン語を優先し、現代トルコ語の発音に準じる(例えば、メフメトはムハンマドとしない)。
- 定冠詞(アル、アン、アッ)は全角イコール「=」で繋ぐ。
- イダーファ(○○・アル=○○)を除き、原則として記事名からは定冠詞を省略する。
- イダーファは原則として分かち書きするが、アブドゥル○○など、イダーファによって二つ以上の単語が分かちがたい名前をなすと見られる場合は例外として分かち書きしない。
- ナサブ(イブン(ビン、ブン、ビント)何某)の「イブン」と「何某」は全角イコール「=」ではなく全角中黒「・」で結ぶ。
- ウマイヤ朝・アッバース朝など「王朝」の君主は、イスム(本人の名)あるいはラカブ(尊称)に適宜「○世」などを付加した形を記事名とする。
- 原則として上記以外は、必ずイスムあるいはクンヤ(アブー・○○)にナサブ(イブン○○)あるいはニスバ(出自名・家名)をつける。
- もっぱらラカブのみによって知られる人物はラカブのみによって記事名とする(例えば、ラシード・アッ=ディーン)。
- もっぱらナサブのみによって知られる人物はナサブのみによって記事名とする(例えば、イブン・スィーナー)。
- 現状では「もっぱら〜によって知られている」かどうかは根拠が示しにくいことなどが問題点として残されています。
- ヨーロッパ貴族
- Wikipedia:記事名の付け方/ヨーロッパ貴族の記事名参照
- (現在、イギリス貴族のみガイドライン化)
- その他の国の人物
- 名(ファーストネーム)・姓(ファミリーネーム)の順。姓名間の区切りおよび複数の語からなる姓の語の区切りは全角中黒「・」で示し、ミドルネームは原則として省略するが、一般的に省略しない場合や省略すると他の人名と重複する場合は含めてよい。
- 例: 「ジェラール・フィリップ」、「ヴェルナー・フォン・ブラウン」(フォンは姓の一部)、「ジョン・スチュアート・ミル」(ミドルネームの「スチュアート」を省かないのが通例な人名)
- 「 T・S・エリオット」や「ジョン・F・ケネディ」などの頭文字(イニシャル)は半角ローマ字で表記する。
- 原語ではハイフン「-」で結ばれた2つの語が名前に含まれている場合は、ハイフンの代わりに全角イコール「=」を使う。
- 例: 「ジャン=ポール・サルトル」
- ブラジル出身のサッカー選手については、原則として記事名は本名とする。
- 名(ファーストネーム)・姓(ファミリーネーム)の順。姓名間の区切りおよび複数の語からなる姓の語の区切りは全角中黒「・」で示し、ミドルネームは原則として省略するが、一般的に省略しない場合や省略すると他の人名と重複する場合は含めてよい。
- 日系人、華僑、祖国を離れて活動する東アジア人など、漢字に由来する人名であっても、カタカナ表記が通例になっている場合
- 競走馬名などの動物の固有名、架空の人名、神名、キャラクター名も、原則として以上の人名の指針に準じる。
年・月日
ウィキペディアでは、年、月日のそれぞれについてひとつページを設け、その年や日に起こったできごとの紹介などをする。この記事のタイトルには半角数字と漢字を用いる。十年紀および世紀ごとの記事も同様としている。
ただし、記事が少ない間、各年ではなく年代のページにまとめられており、16世紀以前および紀元前では100年ごとになっている。これは今後分割されることもあり得るものの、古い時代については各世紀へとリダイレクトすること。
和暦については元号のみをリンクし、西暦を並記すること。明治以前の和暦では西暦と和暦の間で日付も一致していないため、リンクする記事では1582年10月4日以前ではユリウス暦、同10月15日以後ではグレゴリオ暦の日付も並記すること。
芸術作品
小説・詩・映画・舞台・音楽・絵画などの芸術作品は、基本的に通常の記事と同様に扱う。日本以外の国の作品については邦題があればそれを用い、邦題がまだつけられておらず原題しか無い場合(この場合、後に邦題が付けられたらそれに移行する)、および邦題もまた外来語である場合にはWikipedia:外来語表記法にならい、発音をカナで表記して記事名とする。日本の作品だがタイトルは外来語であるという場合も同様。記事名自体に「」や『』は付けない。ただし、正式名称に「」や『』が含まれる記事(『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』など)は例外とし、正式名称を用いる。
音楽に関する記事名の付け方についてはウィキプロジェクト 音楽、映画に関する記事名の付け方についてはウィキプロジェクト 映画にガイドラインがあり、文学に関する曖昧さ回避の記事名の付け方については、Portal‐ノート:文学を参照してください。
学術雑誌
- 基本的に通常の記事と同様に扱う。ただし、日本語での正式な名称が存在せず、カタカナ表記にすると可読性を著しく損なう、または認識が難しくなる場合はラテン文字表記を用いる。原語での正式な表記がラテン文字表記でなくても、広く使われているラテン文字表記がある場合には、それを使ってもかまわない。
歴史的事件
出来る限り一般的に知られており通用しやすい名称を使用する。
- 例: 「関ヶ原の戦い」、「ベルリンの壁崩壊」、「OK牧場の決闘」、「ブラックソックス事件」、「地下鉄サリン事件」など
地名
- 日本(「プロジェクト:日本の市町村#記事名の付け方」も参照)
- 中国・韓国
- 漢字表記は人名の表記方法と同じ。
- その他
- 地名、島などの名前同士で同一名称がある場合には、それぞれの記事名について国名等で曖昧さ回避を行う。同一国内で複数の同一地名がある場合には、州名などにより区別する。島の場合はプロジェクト:島#記事名が重複する場合も参照。
- 例: 「クリスマス島 (オーストラリア)」「クリスマス島 (キリバス)」などの記事を設け、「クリスマス島」のページ自体は曖昧さ回避のページとし、それら個別の記事へのリンクとそのリンク先の簡単な説明にあてる。
- 地名の原綴の区切りには原則的に・(全角中黒)、もしくは=(全角等号)を使用する。ここで、全角中黒は半角スペースの、全角等号は二重ハイフンの代用である。ただし、既にこのような区切り記号を用いない慣例ができている地名についてはその限りではない。
- 全角中黒を用いた例: Santiago de Compostela → サンティアゴ・デ・コンポステーラ
- 全角等号を用いた例: Saint-Germain-en-Laye → サン=ジェルマン=アン=レー
- 慣例的に区切り記号を用いない例: Los Angeles → ロサンゼルス
- 地名、島などの名前同士で同一名称がある場合には、それぞれの記事名について国名等で曖昧さ回避を行う。同一国内で複数の同一地名がある場合には、州名などにより区別する。島の場合はプロジェクト:島#記事名が重複する場合も参照。
国名
- 現在、世界にある国々については、既に記事が作られています。これらの記事名は、必ずしも正式名称ではありませんが、他の記事との連携を考えて現在の記事名となっています。よって、正式名称でないからという理由で記事名を変更する必要はありません。しかし、将来、国名が変更されたり、あるいは、現在の記事名の下で別の記事を作成したい場合があるかもしれません。その場合は、各記事のノートで提案して下さい。
- 過去にあった国については、もっとも一般的な呼称を記事名にするのが適切です(例: 「神聖ローマ帝国」)。
- 架空の国については、作品中の正式名称を記事名にするのが適切です。
法人・団体名
- 法人の種類を示す語句の扱い
- 法人の名称に含まれている、その法人の種類を示す語句は、原則として記事名には含めない。
- 株式会社、合資会社、合名会社、合同会社
- 例: ×「トヨタ自動車株式会社」 → ○「トヨタ自動車」
- 相互会社
- 例: ×「日本生命保険相互会社」 → ○「日本生命保険」
- 社団法人(一般社団法人、公益社団法人)、財団法人(一般財団法人、公益財団法人)
- 例: ×「公益財団法人日本オリンピック委員会」 → ○「日本オリンピック委員会」
- 独立行政法人、地方独立行政法人
- 例: ×「独立行政法人都市再生機構」 → ○「都市再生機構」
- 医療法人(医療法人社団、医療法人財団)
- 宗教法人
- 特定非営利活動法人
- Co.〔カンパニー〕、Ltd.〔リミテッド〕、Corp.〔コーポレーション〕、Inc.〔インコーポレイテッド〕、有限責任公司など
- 株式会社、合資会社、合名会社、合同会社
- 省略すると意味が通じなくなる場合など、法人の種類を示す語句を含めて表記することが一般的で相応しいと考えられる種類の法人については、その語句を含めて表記する。
- 労働金庫、信用金庫、信用組合
- 例: 「東京信用金庫」(×「東京」)
- 農業協同組合、漁業協同組合、消費生活協同組合
- 例: 「ひまわり農業協同組合」(×「ひまわり」)
- 弁護士会
- 例: 「大阪弁護士会」(×「大阪」)
- 有限責任監査法人
- 例: 「新日本有限責任監査法人」(×「新日本」)
- 労働組合
- 例: 「NTT労働組合」
- 労働金庫、信用金庫、信用組合
- 学校名については以下による。
- 国立大学法人、公立大学法人は記事名には含めない。
- 例: ×「国立大学法人東京大学」 → ○「東京大学」
- 学校法人に関してはプロジェクト:学校/学校法人の記事についてによって命名規則が定められているので参照のこと。
- 各教育機関および旧制教育機関の命名規則はプロジェクト:学校において合意事項が定められているのでそちらを参照のこと。
- 北海道、宮城県および長野県の高等学校および北海道、長野県の特別支援学校(宮城県は特別支援学校では「立」が付くのが正式)に関しては、各道県の高等学校設置条例等が定める正式名称に基づき「北海道○○高等学校」「宮城県○○高等学校」「長野県○○高等学校」とする。そのため、正式名称で作成された記事を他の都府県に合わせて「北海道立○○高等学校」「宮城県立○○高等学校」「長野県立○○高等学校」とはしないこと。
- 例: 「北海道帯広工業高等学校」、「宮城県仙台第一高等学校」、「長野県茅野高等学校」など
- 国立大学法人、公立大学法人は記事名には含めない。
- 法人の名称に含まれている、その法人の種類を示す語句は、原則として記事名には含めない。
- 記事名の重複
- 法人の種類を示す語句を除いた記事名が他の記事と重複する場合は、半角括弧による曖昧さ回避を用いる。同名の団体が複数存在する場合は、業種や本拠地などで区別する。
- 例: 「BP (企業)」、「テスコ (チェーンストア)」と「テスコ (建設)」(業種による区分)
- 例: 「蘋果日報 (香港)」と「蘋果日報 (台湾)」(本拠地による区分)
- ただし、業種や本拠地などが共通する同名の団体が複数存在し、法人の種類を示す語句を含めない限り区別が困難であるとノートなどで合意がされた場合には法人の種類を示す語句を含めた記事名とする。
- 法人の種類を示す語句を除いた記事名が他の記事と重複する場合は、半角括弧による曖昧さ回避を用いる。同名の団体が複数存在する場合は、業種や本拠地などで区別する。
- 日本語表記と外国語表記
- 外国語の法人・団体名については、公式な日本語表記又は一般的な日本語の出版物等に使われる表記を使用することとし、これらが不明な場合は原則としてカナ表記とする。日本語文中に使われている表記については、イニシャル等を含めてアルファベットを使用することができる。また、漢字については、そのまま、或は日本語字体に置き換えたものを使用することができる。(Wikipedia:外来語表記法も参照)。
- ただし、日本法人で「商号等法人の正式名称にアルファベット表記が使われているもの」「登記上の名称にアルファベット表記は使われていないが、対外的表示でアルファベット表記を使用しているもの」については、カナ表記はしない。
- 例: 「KDDI」、「NTT-ME」(登記上は「エヌ・ティ・ティ エムイー」だが対外的な表記を採用)、「Peach Aviation」
- 反対に、英字の通称はあるが法人の名称としては使用していないものは、カナ表記されている正式名称の通りとする。
- 政党および政治団体については対象としない。
- 以上にかかわらず、確立された慣例が存在する場合や、プロジェクトやカテゴリ等での合意がある場合には、それに従う。
- 以上に従った記事名のほかに、通称・一般に使われているアルファベット表記がある場合は、その表記でリダイレクトを作成することが望ましい。
法制度・法令名
- 法制度や法手続は場所(領土・領空・領海)ではなく人(国籍等)を基準に適用範囲が定まることもあるため地域別の子記事は原則として法域で整理します。
- 例: 「判決 (日本法)」
- なお、法令名や機関名そのものは国名で整理されています。
- 例: 「民法 (日本)」
生物名
- 原則として科以下の生物(動物、植物)分類群の記事名はカタカナとする(例: ×「虎」 → ○「トラ」、×「菊」 → ○「キク」)。
- 漢字やひらがなで書かれることが多いものについてはリダイレクトも作成するのが望ましい。
- ただし、菌、細菌、微生物、ウイルスなどに関しては必ずしもカタカナ表記が一般的ではないので慣例に従う(例: 「乳酸菌」、「ヒト免疫不全ウイルス」)。
医薬品名
- 医薬品一般名 (JAN) を基本とし、商品名・剤形(錠、注)は記事名とはしない。
- JANから、塩、エステル、水和物等の修飾語を外す。
- プロドラッグについては、特記事項が充実しており独立したページとして作成する事が相応しい場合にのみ作成する。
自動車・乗用車関連
- 最初にメーカー名を記述し、メーカー名の後に全角中黒(・)を挿入し、その後に車種名を記載する。なおメーカー名は車両記事の場合は正式名称ではなく俗称・略称・ブランド名で良い。なお自動二輪車・原動機付自転車、またバスおよびトラック・その他特殊車両やエンジン類にもこの記事名の付け方で行うこと。
- 例: 「トヨタ・センチュリー」、「三菱ふそう・エアロエース」、「いすゞ・エルフ」、「ホンダ・カブ」、「日産ディーゼル・P系エンジン」など
鉄道関連
航空関連
船
キリスト教関連
ギリシア神話
- プロジェクト:ギリシア神話にて転写方法の指針が定められている。
東ローマ帝国関連
一覧記事
- 一覧記事の記事名は、何がどのような基準で記事に列挙されるのか、明確に分かるようにします。
- 例: 「日本の物理学者の一覧」、「アメリカ合衆国のテレビドラマ一覧」など
- 記事名は「○○の一覧」ないしは「○○一覧」とします。どちらを採用するかは、同様の一覧記事の記事名や語感などを考慮して決めます。
- 同じものを対象とする、「長さ順」「面積順」などの各種の指標順の一覧は、再整列可能な表の機能を用いることで一つの記事で表示することができますので、別個に作成する必要はありません。ただし、量や内容から判断して別個に作成する方が望ましいのであれば、この限りではありません。
- 例: 「島の一覧 (面積順)」、「島の一覧 (人口順)」など
- 同様の理由により、「時代別」「分野別」などに区別した一覧も別個に作成する必要はありませんが、こちらも量や内容から判断して別個に作成する方が望ましいのであれば、この限りではありません。
放送関連
記事名を変える場合
記事を作った後に、この記事を読んで記事名を変えたくなってしまうことがあるかもしれません。良かれと思って決めた記事名が、他の執筆者と議論していくうちに不適当だったと考えが変わることもあるでしょう。その場合は記事の移動を行ってください。
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方法はHelp:ページの移動とWikipedia:ページの改名を参照してください。