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{{by|2018年}}5月に太ももの負傷で離脱。8月に復帰し7勝3敗、防御率1.97を記録した。
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2019年、5月には5勝0敗、防御率0.59と圧倒的な数字で、ナ・リーグ投手部門の月間MVPを受賞<ref>https://full-count.jp/2019/09/07/post530504/</ref>。また、オールスターに出場し、アジアでは[[野茂英雄]]以来となる二人目の、韓国人投手としては初の先発投手を務めた<ref>https://japanese.joins.com/JArticle/255385</ref>。リーグ戦では'''アジア人初'''の[[最優秀防御率 (MLB)|最優秀防御率]]のタイトルを獲得した。
2019年、5月には5勝0敗、防御率0.59と圧倒的な数字で、ナ・リーグ投手部門の月間MVPを受賞<ref>https://full-count.jp/2019/09/07/post530504/</ref>。また、オールスターに出場し、アジア出身の投手では[[野茂英雄]]以来となる二人目の、韓国人投手としては初の先発投手を務めた<ref>https://japanese.joins.com/JArticle/255385</ref>。リーグ戦では[[最優秀防御率 (MLB)|最優秀防御率]]のタイトルを獲得した。


== 選手としての特徴 ==
== 選手としての特徴 ==

2019年10月11日 (金) 02:10時点における版

柳賢振(リュ・ヒョンジン)
Hyun-Jin Ryu
ロサンゼルス・ドジャース #99
2013年4月
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 仁川広域市
生年月日 (1987-03-25) 1987年3月25日(37歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
255 lb =約115.7 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2005年 KBO2次ドラフト
初出場 KBO / 2006年4月12日
MLB / 2013年4月2日
年俸 $17,900,000(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗 大韓民国
五輪 2008年
WBC 2009年
オリンピック
男子 野球
大韓民国の旗 韓国
オリンピック
2008 野球
リュ・ヒョンジン
各種表記
ハングル 류현진
漢字 柳賢振
発音: リュヒョンジン
英語表記: Ryu Hyun-Jin
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柳 賢振(リュ・ヒョンジン、韓国語:류현진、1987年3月25日 - )は、大韓民国仁川広域市出身のプロ野球選手投手)。左投右打。MLBロサンゼルス・ドジャース所属。愛称はモンスター[2]

経歴

プロ入り前

高校時代にトミー・ジョン手術を受け、宣銅烈2世と呼ばれた韓基周(ハン・ギジュ)の影に隠れていた。仁川出身で出身校である東山高校も仁川所在だったため、SKワイバーンズが優先的に指名できた。しかし当時捕手の補強に重点を置いたSK球団のスカウト陣の判断で1次ドラフトでSKに指名されず、2次ドラフトでハンファ・イーグルスの指名を受けた。入団の時は韓基周の方にメディアの関心が集中され、契約金も韓基周の4分の1くらいであった。入団後インタビューで柳は「韓基周ばかり注目されていて悔しい。俺の目標は韓基周よりいい成績を残して新人王を獲得すること」と発言した[3]。韓基周は故障により2009年以降低迷するなど、プロ入り後の実績には大きな差がついている。

ハンファ時代

2006年は高卒ルーキーの1年目でありながら、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠を独占し、韓国プロ野球史上初めて新人王とMVPを同時受賞した。このような圧倒的なパフォーマンスで「怪物」という異名をとった。

2007年も17勝をあげ、最多奪三振のタイトルを獲得し、チームのポストシーズン進出に貢献。2年目のジンクスとは無縁の活躍ぶりを続けた。メディアデーの記者会見では、同じ左腕で1学年下の新人金廣鉉(キム・グァンヒョン)に「頭を使えればもっといい投手になれる」と指摘され[4]、それ以降は国内で金廣鉉としばしば比較の対象になることがある。しかし、金廣鉉のプロ1年目の成績が柳賢振の新人の時の実績にはるかに及ばなかったため、金廣鉉は「まだ実績もないのに口だけ先走っている」と批判された。

2008年8月に開催された北京オリンピック野球韓国代表に選出された。同大会では予選リーグで強豪として評されたカナダ戦、決勝のキューバ戦で先発し、いずれも勝利投手となった。内容的にも17回1/3を投げて自責点2とほぼ完璧で、2勝0敗、防御率1.04という好成績を残した。もともとポストシーズンや国際試合でやや苦戦する傾向があり、国内リーグのレギュラーシーズン向きではないかとみられることがあったが、国際試合での不安が払拭された。そして韓国チームの金メダル獲得で兵役を免除された。

2009年開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表に選出された[5]。1次ラウンド初戦のチャイニーズタイペイ戦で先発し、4回途中まで無失点に抑え勝利に貢献。1次ラウンド順位決定戦の日本戦では3番手としてリリーフ登板しチームの完封勝利に貢献。しかし2次ラウンド初戦のメキシコ戦では3回途中にエイドリアン・ゴンザレスの打球を足に受け降板。その後は先発することはなく、2次ラウンド順位決定戦の日本戦などでリリーフ登板したのみだった。大会通じて1勝0敗、防御率2.57の成績を残した。

シーズンではチームが最下位に低迷したこともあり、勝ち数は伸びなかったが13勝をあげた他、2年ぶりに最多奪三振のタイトルを獲得した。

2010年は最下位争いを続けたチームで孤軍奮闘し、一時期は自身2度目の投手三冠王になるかと騒がれた。しかし、シーズン終盤になって故障により戦線離脱し、16勝どまりで最多勝は金廣鉉に譲ってしまい、最優秀防御率、最多奪三振の2冠にとどまった。5月23日のSK戦では金廣鉉との直接対決が実現するかに思われたが、不運にも雨天中止となった。

2011年6月には史上最年少で通算1000奪三振を達成。だが、故障で長期離脱したことが響き、11勝に終わったものの、6年連続2ケタ勝利を記録しチーム最多勝となった。オフにはスコット・ボラスと代理人契約を結んでいたことが報じられた。

2012年は打線の援護を得られず自己最少の9勝に終わったが、歴代最多タイとなる5度目の最多奪三振タイトルを獲得した。オフには、オリックス・バファローズが獲得に向けて調査していると報じられた[6]が、柳は「俺の夢はメジャーリーガーになること。日本プロ野球には全く関心がない」と語った[7]。10月末、ポスティングシステムを行使して一定額の入札があった場合のみメジャー移籍を認める方針を球団が発表。メジャーリーグ8球団競合の末、ロサンゼルス・ドジャースが約2573万ドルで落札したと発表された。

ドジャース時代

2012年12月9日に6年3600万ドル+出来高の契約を結んだ。これにより、韓国プロ野球から直接MLBに移籍した初の韓国人選手となった。MLB移籍が決まったことで第3回WBC韓国代表を辞退した。

2013年4月2日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初先発、6回1/3を10安打、3失点、5奪三振で初黒星を喫する。4月7日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャー初勝利。5月28日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャー初完封。公式戦では14勝を記録。10月14日に行われた、セントルイス・カージナルスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第3戦では、7回を3安打無失点に抑えて韓国人初のポストシーズン勝利投手となった。

2014年は開幕ロースター入りしたが、5月2日に左肩の故障で15日間の故障者リスト入りした[8]。5月21日に復帰したが[9]、8月16日に右臀部負傷で再び15日間の故障者リスト入りとなった。この年は14勝を記録。

2015年はスプリングトレーニングの時点で前年と同様の肩痛で故障者リスト入りしたままシーズンに入り、リハビリによって回復を図っていた。しかし、手術が必要と診断されて内視鏡による肩関節唇(ローテーターカフ)損傷のクリーニング手術を受けてシーズン全休、翌シーズンでの復帰を目指すことになった。

2016年はリハビリを重ね、当初は春のキャンプからの復帰ともされていたが復帰のスケジュールが立つ度に肩、股関節等の故障が発覚し、マイナーでのリハビリ投球を繰り返していた。ようやく7月7日にメジャーへ復帰するものの、4回2/3で被安打8、自責点6とKOされて降板。肩を故障した投手によく見られる球速低下が問題とされた。その後、肘にも故障が見つかり、7月19日に15日間、8月1日には60日間の故障者リストに入りシーズンを終えることになった[10][11]。9月28日には肘の手術を受けた。

2017年5月25日のカージナルス戦で初めて中継ぎとして登板し、初めてセーブを記録した[12]

2018年5月に太ももの負傷で離脱。8月に復帰し7勝3敗、防御率1.97を記録した。

2019年、5月には5勝0敗、防御率0.59と圧倒的な数字で、ナ・リーグ投手部門の月間MVPを受賞[13]。また、オールスターに出場し、アジア出身の投手では野茂英雄以来となる二人目の、韓国人投手としては初の先発投手を務めた[14]。リーグ戦では最優秀防御率のタイトルを獲得した。

選手としての特徴

スリークォーターから繰り出される平均球速90.5mph(約145.6km/h)[15]、最速154km/h[16]フォーシームと、同じ腕の振りから投げるチェンジアップカットボール[15]、落差のあるカーブスライダーを投げ分け、韓国で最多奪三振5回と奪三振が多い。チェンジアップの評価が高く[17]、メジャーリーグ全球団の監督を対象にした2013年の部門別ベスト選手アンケートではナショナルリーグのチェンジアップ部門2位に入っている[18]

プロ入り当初は速球カーブを中心とした投球だったが、具臺晟からチェンジアップを教わりレパートリーに加える[19]

ボールを投げる時以外はすべて右利きとして生活しているため[20]、左投げ右打ちで登録されている。東山高校時代はエース兼4番打者として活躍したが[21]、韓国プロ野球では指名打者制度を採択しているため、ハンファ時代には打席に入る機会がなかった。

人物

母国での人気が高く、2013年ギャラップ調査では「韓国人が好きなスポーツスター」1位に選ばれた[22]

憧れの選手はクリフ・リー朴賛浩野茂英雄ランディ・ジョンソンだという[23][24][25][26]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2006 ハンファ 30 28 6 1 -- 18 6 1 0 .750 800 201.2 159 11 52 3 2 204 6 0 57 50 2.23 1.04
2007 30 30 6 1 -- 17 7 0 0 .708 867 211.0 195 15 68 4 3 178 6 0 74 69 2.94 1.24
2008 26 26 2 1 -- 14 7 0 0 .667 684 165.2 144 12 67 2 1 143 5 0 66 61 3.31 1.27
2009 28 27 4 2 -- 13 12 0 0 .520 793 189.1 180 19 67 3 2 188 4 1 80 75 3.57 1.30
2010 25 25 5 3 -- 16 4 0 0 .800 756 192.2 149 11 45 2 9 187 6 1 42 39 1.82 1.01
2011 24 17 3 0 -- 11 7 0 0 .611 520 126.0 101 12 38 0 1 128 6 0 54 47 3.36 1.10
2012 27 27 1 0 -- 9 9 0 0 .500 734 182.2 153 12 46 6 5 210 3 1 58 54 2.66 1.08
2013 LAD 30 30 2 1 1 14 8 0 0 .636 783 192.0 182 15 49 4 1 154 5 0 67 64 3.00 1.20
2014 26 26 0 0 0 14 7 0 0 .667 631 152.0 152 8 29 2 3 139 2 0 60 57 3.38 1.19
2016 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 24 4.2 8 1 2 1 0 4 0 0 6 6 11.57 2.14
2017 25 24 0 0 0 5 9 1 0 .357 541 126.2 128 22 45 3 4 116 4 1 58 53 3.77 1.37
2018 15 15 0 0 0 7 3 0 0 .700 324 82.1 68 9 15 1 1 89 0 0 23 18 1.97 1.01
2019 29 29 1 1 1 14 5 0 0 .736 723 182.2 160 17 24 2 4 163 0 0 53 47 2.32 1.01
KBO:7年 190 180 27 8 -- 98 52 1 0 .653 5154 1269.0 1081 92 383 20 23 1238 36 3 431 395 2.80 1.15
MLB:6年 126 125 3 2 2 54 33 1 0 .620 3026 740.1 698 72 164 13 13 665 11 1 267 245 2.98 1.16
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 「-」は記録なし

獲得タイトル

KBO
  • 最多奪三振:5回 (2006年、2007年、2009年、2010年、2012年)
  • 最優秀防御率:2回 (2006年、2010年)
  • 最多勝利:1回 (2006年)
MLB

表彰

KBO
MLB

記録

KBO
  • KBOオールスターゲーム選出:7回 (2006年 - 2012年)
  • 投手三冠王:1回 (2006年)
  • 歴代新人最多勝:18勝 (2006年)
  • 史上初の新人王とMVP同時受賞 (2006年)
  • 史上初の3年連続完投1位 (2009年 - 2011年)
  • 29試合連続クオリティ・スタート韓国新記録達成 (2009年8月19日 - 2010年8月17日)
  • 最年少MVP:19歳 (2006年)
  • 最年少通算1000奪三振:24歳 (2011年)
  • 1試合最多奪三振タイ記録達成:17個(2010年5月11日、LG戦)
MLB

背番号

  • 99(2006年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ Hyun-Jin Ryu Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年1月20日閲覧。
  2. ^ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  3. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=076&article_id=0000028913 スポーツ朝鮮
  4. ^ 柳賢振VS金廣鉉 joy news24 2007年4月4日閲覧。
  5. ^ 2009 Rosters” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月3日閲覧。
  6. ^ オリックスWBC左腕柳賢振獲り
  7. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=npb&ctg=news&mod=read&office_id=109&article_id=0002434269 November.5.2012
  8. ^ "Dodgers recall Figgins and Dominguez" (Press release) (英語). MLB.com (Los Angeles Dodgers). 2 May 2014. 2014年9月20日閲覧
  9. ^ "Dodgers Reinstate Ryu, Option Withrow to Triple-A" (Press release) (英語). MLB.com (Los Angeles Dodgers). 21 May 2014. 2016年9月20日閲覧
  10. ^ Alex Putterman (2016年7月19日). “Ryu goes on 15-day DL; Pederson activated” (英語). MLB.com. 2016年9月20日閲覧。
  11. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年9月20日閲覧。
  12. ^ Ryu shines in relief debut, still wants to start MLB.com (英語) (2017年5月26日) 2017年5月28日閲覧
  13. ^ https://full-count.jp/2019/09/07/post530504/
  14. ^ https://japanese.joins.com/JArticle/255385
  15. ^ a b FanGraphs Pitch Type
  16. ^ 류현진, 154㎞ 강속구로 `LG 사냥'、聯合ニュース(2007.08.31)
  17. ^ Hyun-Jin Ryu Scouting Report, Baseball america. 2013年6月20日閲覧。
  18. ^ チェンジアップNL2位 中央日報
  19. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=mlb&ctg=news&mod=read&office_id=380&article_id=0000000486 naver柳賢振の日記
  20. ^ 柳賢振は右利き 中央日報
  21. ^ 柳賢振は東山高校4番打者daum sports news
  22. ^ 韓国人が好きなスポーツスター1位 中央日報
  23. ^ 柳賢振、憧れの野茂と同じ道を歩む 中央日報
  24. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=worldbaseball&ctg=news&mod=read&office_id=380&article_id=0000000523 naver news
  25. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=mlb&ctg=news&mod=read&office_id=410&article_id=0000084452 MK SPORTS 2013年6月30日
  26. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=mlb&ctg=news&mod=read&office_id=100&article_id=0000079778 スポーツ韓国 2013年10月15日

関連項目

外部リンク