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ダン・ストレイリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダン・ストレイリー
Dan Straily
シカゴ・カブス(マイナー)
ボルチモア・オリオールズ時代
(2019年4月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンバーナディーノ郡レッドランズ
生年月日 (1988-12-01) 1988年12月1日(36歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト24巡目
初出場 MLB/2012年8月3日
KBO/2020年5月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダニエル・スティーブン・ストレイリーDaniel Steven Straily, 1988年12月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンバーナディーノ郡レッドランズ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシカゴ・カブス傘下所属。

愛称は赤髪であるがゆえに、スペイン語で赤を意味するロホRojo[1]

経歴

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プロ入り前

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ストレイリーは生まれはレッドランズだが育ちはオレゴン州ペンドルトンであり、その町のリトルリーグで野球を始める。

高校時代は彼は最初の二年間はペンドルトン高等学校英語版でプレーし、その後スプリングフィールドサーストン高等学校英語版へ転校。そして、西オレゴン大学に進学し、その野球チームでプレーした後にマーシャル大学英語版へ転校した。

アスレチックス時代

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2009年MLBドラフト24巡目(全体723位)でオークランド・アスレチックスからで指名を受け、プロ入り。

最初に所属したA-級バンクーバー・カナディアンズでは11試合に先発し59イニングで5勝3敗、防御率4.12、66奪三振を記録した。

2010年はA級ケーンカウンティ・クーガーズに昇格し、28試合に先発して148イニングで10勝7敗、防御率4.32、149奪三振を記録した。

2011年はA+級ストックトン・ポーツに昇格し、26試合に先発して160.2イニングで11勝9敗、防御率3.87、154奪三振を記録した。

2012年はAA級ミッドランド・ロックハウンズに昇格。14試合で85.1イニングで3勝4敗、防御率3.38、108奪三振を記録し、シーズン途中でAAA級サクラメント・リバーキャッツに昇格。53イニングで5勝2敗、防御率1.36、67奪三振、被打率.149と驚異的な数字を残す。そして8月2日にメジャーに昇格し、翌3日のトロント・ブルージェイズ戦にメジャー初先発。6回を投げ5奪三振、1四球、自責点1と好投して先発ローテーションに加わった。

2013年は先発ローテーションに定着して10勝を挙げた。

2014年は開幕ロースター入りし、7試合に登板して1勝2敗、防御率4.93だった。5月9日にAAA級サクラメントへ降格した。

カブス時代

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2014年7月5日にジェイソン・ハメルジェフ・サマージャとのトレードで、アディソン・ラッセルビリー・マッキニーと共にシカゴ・カブスへ移籍した[2]

アストロズ時代

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2015年1月19日にルイス・バルブエナと共にデクスター・ファウラーとのトレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した[3]。同年は4試合(うち3試合で先発)に投げただけに留まり、防御率5.40で未勝利に終わるなど結果を残せなかった。

レッズ時代

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2016年3月28日にエリック・クラッツとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した[4]が、4月1日にウェイバー公示を経てシンシナティ・レッズへ移籍した[5]。この年は2013年以来となる先発ローテーション復帰を果たし、34試合に登板して31試合で先発登板し、自身初となる規定投球回をクリアした。リーグワーストタイの31被本塁打、同ワースト5位タイの73与四球、同ワースト4位タイの11与死球と荒れる局面もあったが、チームトップ[6]の14勝(8敗)を挙げ、防御率3.76・WHIP1.19を記録してエース格として奮闘した。

マーリンズ時代

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2017年1月19日にオースティン・ブライスルイス・カスティーヨアイザイア・ホワイトとのトレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[7]

2019年3月25日に自由契約となった[8]

オリオールズ時代

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2019年4月5日にボルチモア・オリオールズと契約した[9]。6月20日にDFAとなり[10]、23日にマイナー契約で傘下のAAA級ノーフォーク・タイズへ配属された[11]

フィリーズ傘下時代

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2019年7月31日に金銭トレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[12]

韓国ロッテ時代

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2019年12月に韓国・KBOリーグロッテ・ジャイアンツと契約[13]

2020年はロッテでチーム最多勝(15勝)、KBOリーグの最多奪三振(205)を記録した。

2021年は31試合に登板して10勝12敗、防御率4.07という成績で、ライアン・カーペンターと並びKBOリーグ最多敗戦を記録。再契約することはなかった。

ダイヤモンドバックス傘下時代

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2022年2月2日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、同年のスプリング・トレーニングに招待選手として参加することになった。開幕後はAAA級リノ・エーシズでプレーしたが、メジャー昇格の機会はなかった。

第二次韓国ロッテ時代

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2022年8月2日にロッテ・ジャイアンツと契約し復帰した[14]。11試合に登板して4勝2敗、防御率2.31を記録した。

2023年は開幕から調子が上がらず、16試合に先発登板して3勝5敗、防御率4.37という成績に終わり、シーズン途中の7月18日にウェーバー公示され[15]、7月25日に自由契約選手となった。

カブス傘下時代

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2024年4月23日にアトランティックリーグロングアイランド・ダックスと契約した[16]。しかしここでは1試合も登板することなく、わずか2日後の4月25日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[11][17]

投球スタイル

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平均球速144km/hのフォーシームツーシームと、変化球は平均134km/hのスライダー、平均132km/hのチェンジアップ、平均119km/hのカーブを持ち球とする。マイナーリーグ時代は制球力を武器としていたが、メジャー昇格後はむしろ制球の悪い方である。カーブ、チェンジアップの2球種に関してはボール球にすることが多く、空振りを多く取れる分、見逃されて四球となる場合も多い。基本的には、フォーシームでカウントを整えて右打者にスライダー、左打者にチェンジアップを投げて三振を奪う投球スタイル。ツーシーム、カーブはあまり多投しない。かつてはスライダーが最大の武器だったが、2015年以降はスライダーよりチェンジアップのが空振りを多く取れている[18]

球の軽さが欠点で、被本塁打が非常に多い。2012年には7試合で11被弾、2016年にはリーグ最多タイの31被本塁打を喫するなど、被本塁打率が1.00以下だったシーズンが1回しかない[19]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 OAK 7 7 0 0 0 2 1 0 0 .667 172 39.1 36 11 16 1 2 32 0 0 19 17 3.89 1.32
2013 27 27 0 0 0 10 8 0 0 .556 640 152.1 132 16 57 0 7 124 7 0 74 67 3.96 1.24
2014 7 7 0 0 0 1 2 0 0 .333 159 38.1 33 9 15 1 1 34 2 0 21 21 4.93 1.25
CHC 7 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 72 13.2 20 1 9 0 1 13 0 0 20 18 11.85 2.12
'14計 14 8 0 0 0 1 3 0 0 .250 231 52.0 53 10 24 1 2 47 2 0 41 39 6.75 1.48
2015 HOU 4 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 76 16.2 16 2 8 0 1 14 1 0 11 10 5.40 1.44
2016 CIN 34 31 0 0 0 14 8 0 0 .636 792 191.1 154 31 73 4 11 162 3 1 80 80 3.76 1.19
2017 MIA 33 33 0 0 0 10 9 0 0 .526 769 181.2 176 31 60 4 5 170 2 0 90 86 4.26 1.30
2018 23 23 0 0 0 5 6 0 0 .455 518 122.1 107 20 52 5 7 99 1 0 62 56 4.12 1.30
2019 BAL 14 8 0 0 0 2 4 0 0 .333 236 47.2 73 22 22 0 2 33 3 0 53 52 9.82 1.99
2020 ロッテ(KBO) 31 31 0 0 0 15 4 0 0 .789 777 194.2 148 10 51 0 7 205 4 0 61 54 2.50 1.02
2021 31 31 0 0 0 10 12 0 0 .455 714 165.2 162 12 67 0 7 164 8 1 85 75 4.07 1.38
2022 11 11 0 0 0 4 2 0 0 .667 260 62.1 54 5 22 0 6 55 2 0 24 16 2.31 1.22
2023 16 16 0 0 0 3 5 0 0 .375 364 80.1 82 6 37 0 10 70 4 0 43 39 4.37 1.48
MLB:8年 156 140 0 0 0 44 40 0 0 .524 3434 803.1 747 143 312 15 37 681 19 1 430 407 4.56 1.32
KBO:4年 89 89 0 0 0 32 23 0 0 .582 2115 503.0 446 33 177 0 30 494 18 1 213 184 3.29 1.24
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 67(2012年 - 2014年途中)
  • 19(2014年途中 - 同年終了)
  • 47(2015年)
  • 58(2016年 - 2018年、2020年 - 2021年、2022年途中 - 2023年途中)
  • 53(2019年)

脚注

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  1. ^ Breakdown of Marlins' Players Weekend names MiLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月27日閲覧
  2. ^ "Cubs Acquire INF Addison Russell, OF Billy Mckinney, RHP Dan Straily And Player To Be Named Later From Oakland For RHPs Jeff Samardzija & Jason Hammel" (Press release) (英語). MLB.com (Chicago Cubs). 5 July 2014. 2016年3月30日閲覧
  3. ^ Brian McTaggart (2015年1月20日). Astros deal Fowler to Cubs for Valbuena, Straily (英語). MLB.com. 2016年3月30日閲覧。
  4. ^ A.J. Cassavell (2016年3月29日). “Padres acquire RHP Straily from Astros” (英語). MLB.com. 2016年3月30日閲覧。
  5. ^ Reds' Dan Straily: Claimed off waivers by Reds on Friday”. cbssports.com (2016年4月1日). 2016年5月17日閲覧。
  6. ^ 2016 Cincinnati Reds Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年12月23日閲覧。
  7. ^ Mark Sheldon (2017年1月19日). “Reds deal Straily to Marlins for trio of prospects” (英語). MLB.com. 2017年1月20日閲覧。
  8. ^ Wells Dusenbury (2019年3月25日). “Marlins release Dan Straily as team moves forward with young rotation” (英語). Sun-Sentinel.com. https://www.sun-sentinel.com/sports/miami-marlins/fl-sp-marlins-dan-straily-dfa-20190325-story.html 2019年4月8日閲覧。 
  9. ^ Joe Trezza (2019年4月5日). “Straily, Orioles agree to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2019年4月8日閲覧。
  10. ^ Joe Trezza (2019年6月20日). “Means (left shoulder) to IL; Straily DFA'd” (英語). MLB.com. 2019年6月21日閲覧。
  11. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2024年4月29日閲覧。
  12. ^ Corey Seidman (2019年8月1日). “Phillies complete their clearance shopping with starter Dan Straily” (英語). Yahoo! Sports. 2019年8月11日閲覧。
  13. ^ https://www.koreabaseball.com/News/BreakingNews/View.aspx?bdSe=42092
  14. ^ 롯데, 외국인 투수 스트레일리 영입” (韓国語). giantsclub.com (2022年8月2日). 2024年4月24日閲覧。
  15. ^ '100만 달러' 스트레일리 방출. 롯데,외인 투수 애런 윌커슨 영입 [공식발표]” (韓国語). 조선비즈 (2023年7月18日). 2024年4月24日閲覧。
  16. ^ DUCKS SIGN FORMER MLB PITCHERS STRAILY, ZUBER”. The Long Island Ducks (2024年4月23日). 2024年4月24日閲覧。
  17. ^ Cubs' Dan Straily: Signs split contract with Cubs”. CBSSports.com (2024年4月25日). 2024年4月29日閲覧。
  18. ^ Dan Straily Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2017年2月1日閲覧。
  19. ^ Dan Straily Statistics and History” (英語). Baseball Reference.com. 2017年2月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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