ジェイソン・ハメル
シカゴ・カブス時代 (2016年7月16日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | サウスカロライナ州グリーンビル |
生年月日 | 1982年9月2日(42歳) |
身長 体重 |
6' 6" =約198.1 cm 220 lb =約99.8 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2002年 MLBドラフト10巡目 |
初出場 | 2006年4月11日 ボルチモア・オリオールズ戦 |
最終出場 | 2018年9月27日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ジェイソン・アーロン・ハメル(Jason Aaron Hammel, 1982年9月2日 - )は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。愛称はハンマー(Hammer)[1]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]2000年のMLBドラフト23巡目(全体686位)でシアトル・マリナーズから指名されたが、トレジャーヴァレー・コミュニティ・カレッジへ進学した[要出典]。
2001年のMLBドラフト19巡目(全体559位)でタンパベイ・デビルレイズから指名されたが、契約には至らなかった[要出典]。
プロ入りとレイズ時代
[編集]2002年のMLBドラフト10巡目(全体284位)で再びデビルレイズから指名され、6月6日に契約。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級プリンストン・デビルレイズでプロデビュー。A-級ハドソンバレー・レネゲーズでプレーし、同球団では13試合(先発10試合)に登板して1勝5敗1セーブ、防御率5.23、30奪三振を記録した。
2003年はA級チャールストン・リバードッグスでプレーし、14試合(先発12試合)に登板して6勝2敗、防御率3.40、50奪三振を記録した[要出典]。
2004年はまずA級チャールストンでプレーし、18試合に先発登板して4勝7敗、防御率3.23、88奪三振を記録した。7月にA+級ベーカーズフィールド・ブレイズへ昇格。11試合に先発登板して6勝2敗、防御率1.89、65奪三振を記録した。オフの11月19日にデビルレイズとメジャー契約を結び[2]、40人枠入りを果たした。
2005年1月31日にデビルレイズと1年契約に合意[要出典]。AA級モンゴメリー・ビスケッツで開幕を迎え、12試合に先発登板して8勝2敗、防御率2.66、76奪三振を記録した[要出典]。7月にAAA級ダーラム・ブルズへ昇格[要出典]。10試合に先発登板して3勝2敗、防御率4.12、48奪三振を記録した[要出典]。
2006年3月3日にデビルレイズと1年契約に合意。3月19日にAAA級ダーラムへ配属され、開幕を迎えた。4月11日にメジャーへ初昇格し[3]、同日のボルチモア・オリオールズ戦で先発起用されメジャーデビュー。しかし3.1回を投げて8安打を浴び、7失点で黒星を喫した[4]。4月16日にAAA級ダーラムへ降格し、8月23日にメジャーへ再昇格[5]。この年は全て先発で9試合に登板したが、6回まで投げられたのは1回だけで、1勝も出来ずに6敗を喫してしまった。
2007年3月1日にデビルレイズと1年契約に合意。3月14日にAAA級ダーラムへ配属され、開幕を迎えた。6月11日にメジャーへ昇格[6]。6月18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では1点リードの5回裏2死から2番手として登板し、2.1回を無失点に抑えメジャー初勝利を挙げた[7]。7月21日にAAA級ダーラムへ降格したが、23日に再昇格した[8]。自身の25歳の誕生日である9月2日に行われたニューヨーク・ヤンキース戦では、5回を5安打1失点7奪三振に抑え、先発初勝利を挙げた[9]。この年は24試合(先発14試合)に登板して3勝5敗、防御率6.14、64奪三振を記録した。
2008年2月23日にレイズと1年契約に合意し、自身初の開幕ロースター入りを果たした。この年は主にリリーフとして40試合(先発5試合)に登板して4勝4敗2セーブ、防御率4.60、44奪三振を記録した。
ロッキーズ時代
[編集]2009年4月5日にアノーリー・ロドリゲスとのトレードで、コロラド・ロッキーズへ移籍した[11]。4月8日にメジャーへ昇格した[12]。この年は34試合(先発30試合)に登板して10勝8敗、防御率4.33、133奪三振を記録した。
2010年1月19日にロッキーズと1年契約に合意し[13]、開幕ロースター入りした。この年は30試合に先発登板して10勝9敗、防御率4.81、141奪三振を記録した。
2011年1月22日にロッキーズと総額775万ドルの2年契約に合意した[14]。この年は32試合(先発27試合)に登板して7勝13敗、防御率4.76、94奪三振を記録した[要出典]。
オリオールズ時代
[編集]2012年2月6日にジェレミー・ガスリーとのトレードで、マット・リンドストロムと共にオリオールズへ移籍した[15]。5月10日に右膝の故障で離脱し、14日に復帰したが、7月15日に再び右膝の故障を再発し、15日間の故障者リスト入りした[16]。その後、9月6日に復帰[17]。この年は20試合に先発登板して8勝6敗、防御率3.43、113奪三振を記録した。
2013年2月8日にオリオールズと1年契約に合意[18]。この年は26試合(先発23試合)に登板して7勝8敗、防御率4.97、96奪三振を記録した。オフの10月31日にFAとなった。
カブス時代
[編集]2014年1月31日にシカゴ・カブスと1年600万ドルの契約を結んだことが報道され[19]、2月13日に球団が発表した[20]。開幕後は17試合に先発登板して8勝5敗、防御率2.98、104奪三振を記録した。
アスレチックス時代
[編集]2014年7月5日にアディソン・ラッセル、ビリー・マッキニー、ダン・ストレイリーとのトレードで、ジェフ・サマージャと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[21]。移籍後は13試合(先発12試合)に登板して2勝6敗、防御率4.26、54奪三振を記録した。この年は2球団合計で10勝を挙げ、4年ぶりの二桁勝利を記録した。オフの10月30日にFAとなった。
カブス復帰
[編集]2014年12月12日に古巣のカブスと総額1800万ドルの2年契約(2017年・1000万ドルの球団オプション付き[22])を結んだ[23][24]。
2015年は先発ローテーション通りに31試合に先発し、10勝7敗、防御率3.74、WHIP1.16という成績をマーク[要出典]。また、ハイペースで三振を奪い、いずれも自己ベストとなる172奪三振と奪三振率9.1を記録[要出典]。先発投手として若干の躍進を見せた[要出典]。
2016年は30試合に先発すると、自己最多の15勝(10敗)をマークしたが、先発ローテーションを守ったシーズンでは自己最少となる166.2イニングにとどまり、自己ワーストの被本塁打25本を打たれた。また3年ぶりに奪三振率8.0未満に終わるなど、内容としては前年よりも悪化した。カブスは地区優勝を達成したが、ハメルはポストシーズンで出場選手登録されなかった[25]。
11月6日に球団がオプションを行使しなかったため、FAとなった[26]。
ロイヤルズ時代
[編集]2017年2月8日にカンザスシティ・ロイヤルズと2年1600万ドルで契約を結んだ[27]。迎えたレギュラーシーズンではローテーションの一人として32試合に先発したが年間通して調子は上がらず、8勝13敗と二桁勝利は逃し、防御率も5.29と規定投球回に達した年では自己ワーストであった。
2018年はさらに輪をかける不振で、途中からリリーフに回った。最終的に39試合(先発18試合)に登板して4勝14敗、防御率6.02、92奪三振を記録した。オフの10月30日に来季オプションを行使されず、FAとなった[28]。
レンジャーズ傘下時代
[編集]2019年2月1日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[29]。
3月23日に現役を引退することが発表された。前日に開幕ロースター入りが決まった直後の発表であった[30]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2006 | TB | 9 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | .000 | 208 | 44.0 | 61 | 7 | 21 | 0 | 1 | 32 | 3 | 2 | 38 | 38 | 7.77 | 1.86 |
2007 | 24 | 14 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | .375 | 384 | 85.0 | 100 | 12 | 40 | 1 | 2 | 64 | 3 | 0 | 58 | 58 | 6.14 | 1.65 | |
2008 | 40 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 2 | 1 | .500 | 346 | 78.1 | 83 | 11 | 35 | 4 | 2 | 44 | 7 | 0 | 45 | 40 | 4.60 | 1.51 | |
2009 | COL | 34 | 30 | 1 | 0 | 1 | 10 | 8 | 0 | 0 | .556 | 771 | 176.2 | 203 | 17 | 42 | 6 | 9 | 133 | 4 | 0 | 94 | 85 | 4.33 | 1.39 |
2010 | 30 | 30 | 0 | 0 | 0 | 10 | 9 | 0 | 0 | .526 | 770 | 177.2 | 201 | 18 | 47 | 1 | 6 | 141 | 13 | 2 | 97 | 95 | 4.81 | 1.40 | |
2011 | 32 | 27 | 0 | 0 | 0 | 7 | 13 | 1 | 0 | .350 | 739 | 170.1 | 175 | 21 | 68 | 3 | 6 | 94 | 8 | 1 | 100 | 90 | 4.76 | 1.43 | |
2012 | BAL | 20 | 20 | 1 | 1 | 0 | 8 | 6 | 0 | 0 | .571 | 493 | 118.0 | 104 | 9 | 42 | 2 | 2 | 113 | 3 | 0 | 48 | 45 | 3.43 | 1.24 |
2013 | 26 | 23 | 0 | 0 | 0 | 7 | 8 | 1 | 1 | .467 | 611 | 139.1 | 155 | 22 | 48 | 1 | 8 | 96 | 1 | 0 | 81 | 77 | 4.97 | 1.46 | |
2014 | CHC | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 8 | 5 | 0 | 0 | .615 | 429 | 108.2 | 88 | 10 | 23 | 2 | 5 | 104 | 4 | 0 | 36 | 36 | 2.98 | 1.02 |
OAK | 13 | 12 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 | .250 | 286 | 67.2 | 66 | 13 | 21 | 0 | 3 | 54 | 2 | 0 | 34 | 32 | 4.26 | 1.36 | |
'14計 | 30 | 29 | 0 | 0 | 0 | 10 | 11 | 0 | 0 | .333 | 715 | 176.1 | 154 | 23 | 54 | 2 | 8 | 158 | 6 | 0 | 70 | 68 | 3.47 | 1.12 | |
2015 | CHC | 31 | 31 | 0 | 0 | 0 | 10 | 7 | 0 | 0 | .588 | 710 | 170.2 | 158 | 23 | 40 | 4 | 6 | 172 | 10 | 0 | 79 | 71 | 3.74 | 1.16 |
2016 | 30 | 30 | 0 | 0 | 0 | 15 | 10 | 0 | 0 | .600 | 692 | 166.2 | 148 | 25 | 53 | 0 | 9 | 144 | 9 | 0 | 77 | 71 | 3.83 | 1.21 | |
2017 | KC | 32 | 32 | 0 | 0 | 0 | 8 | 13 | 0 | 0 | .381 | 804 | 180.1 | 209 | 26 | 48 | 2 | 9 | 145 | 7 | 1 | 109 | 106 | 5.29 | 1.43 |
2018 | 39 | 18 | 0 | 0 | 0 | 4 | 14 | 0 | 1 | .222 | 583 | 127.0 | 168 | 18 | 39 | 4 | 3 | 92 | 3 | 0 | 91 | 85 | 6.02 | 1.63 | |
MLB:13年 | 377 | 298 | 2 | 1 | 1 | 96 | 114 | 4 | 3 | .457 | 7826 | 1810.1 | 1919 | 232 | 567 | 30 | 71 | 1428 | 77 | 6 | 987 | 929 | 4.62 | 1.37 |
- 2018年度シーズン終了時
背番号
[編集]- 49(2006年 - 2008年)
- 46(2009年 - 2011年)
- 39(2012年 - 2014年途中、2015年 - 2018年)
- 40(2014年途中 - 同年終了)
脚注
[編集]- ^ Royals Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
- ^ "Rays release Blum, Gonzalez and Rolls" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Devil Rays). 19 November 2004. 2014年7月11日閲覧。
- ^ Bill Chastain (2006年4月11日). “Notes: Hammel gets the call” (英語). MLB.com. 2014年7月11日閲覧。
- ^ “Scores for Apr 11, 2006” (英語). ESPN (2006年4月11日). 2014年7月11日閲覧。
- ^ Bill Chastain (2006年8月23日). “Notes: Seo moved onto disabled list” (英語). MLB.com. 2014年7月11日閲覧。
- ^ "Rays recall Jason Hammel" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Devil Rays). 11 June 2007. 2014年7月11日閲覧。
- ^ “Scores for Jun 18, 2007” (英語). ESPN MLB (2006年6月18日). 2014年7月11日閲覧。
- ^ "Rays DL Witasick; option Howell; recall Hammel, Salas" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Devil Rays). 23 July 2007. 2014年7月11日閲覧。
- ^ “Scores for Sep 2, 2007” (英語). ESPN MLB (2007年9月2日). 2014年7月11日閲覧。
- ^ "All rostered players under contract for 2009" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 25 February 2009. 2014年7月11日閲覧。
- ^ "Rockies acquire rhp Jason Hammel from Rays" (Press release) (英語). MLB.com (Colorado Rockies). 5 April 2009. 2014年7月11日閲覧。
- ^ "RHP Jason Hammel added to 25-man roster" (Press release) (英語). MLB.com (Colorado Rockies). 8 April 2009. 2014年7月11日閲覧。
- ^ "Rockies avoid arbitration with Jason Hammel and Ryan Spilborghs" (Press release) (英語). MLB.com (Colorado Rockies). 19 January 2010. 2014年7月11日閲覧。
- ^ Thomas Harding (2011年1月22日). “Hammel, Rockies reach two-year contract” (英語). MLB.com. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "Orioles acquire RHPs Jason Hammel and Matt Lindstrom from Colorado in exchange for RHP Jeremy Guthrie" (Press release) (英語). MLB.com (Baltimore Orioles). 6 February 2012. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "Orioles place RHP Jason Hammel on 15-Day Disabled List, Recall RHP Steve Johnson" (Press release) (英語). MLB.com (Baltimore Orioles). 15 July 2012. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "Orioles reinstate RHP Jason Hammel from the DL" (Press release) (英語). MLB.com (Baltimore Orioles). 6 September 2012. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "Orioles agree to terms with Johnson and Hammel" (Press release) (英語). MLB.com (Baltimore Orioles). 8 February 2013. 2016年11月7日閲覧。
- ^ Carrie Muskat (2014年1月31日). “Cubs reportedly add rotation help in Hammel”. MLB.com. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "Cubs, right-handed pitcher Jason Hammel agree to terms on one-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (Chicago Cubs). 13 February 2014. 2016年11月7日閲覧。
- ^ "A's Acquire Starting Pitchers Jeff Samardzija, Jason Hammel" (Press release) (英語). MLB.com (Oakland Athletics). 5 July 2014. 2016年11月7日閲覧。
- ^ 違約金200万ドル。
- ^ "Cubs, right-handed pitcher Jason Hammel agree to terms on two-year contract deal includes club option for 2017 season" (Press release) (英語). MLB.com (Chicago Cubs). 13 December 2014. 2014年12月14日閲覧。
- ^ Cash Kruth (2014年12月13日). “Hammel re-introduced after signing 2-year deal with Cubs” (英語). MLB.com. 2014年12月14日閲覧。
- ^ “Cubs set roster for World Series vs. Indians” (英語). MLB.com. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Manny Randhawa (2016年11月6日). “Cubs decline Hammel's 2017 option” (英語). MLB.com. 2016年11月7日閲覧。
- ^ Jeffrey Flanagan (2017年2月8日). “Hammel inks two-year deal with Royals” (英語). MLB.com. 2017年2月8日閲覧。
- ^ Steve Adams (2018年10月30日). “Royals Decline Jason Hammel’s Option” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年2月7日閲覧。
- ^ T.R. Sullivan (2019年2月1日). “Rangers ink Hammel with Spring Training invite” (英語). MLB.com. 2019年2月7日閲覧。
- ^ Evan Grant (2019年3月23日). “Jason Hammel retires a day after making Rangers' roster”. The Dallas Morning News. 2021年5月14日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Jason Hammel stats MiLB.com
- Jason Hammel (@HammelTime39) - X(旧Twitter)
- Jason Hammel (@hammeltime39) - Instagram