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「Fate/EXTRA」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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何をもって記載してはならないとするのか不明瞭。スパロボ、きらファン、その他諸々前例がある。ダメと言うならプロジェクト単位で定めていただかない限りは従えない。
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:: 真名は'''[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|ハンス・C・アンデルセン]]'''。世界三代童話作家の一人に数えられ、悲劇を多く残した作家である。サーヴァントは元になった神話・逸話の全盛期の姿で現れるものだが、彼の場合は作家として名を轟かせた時期よりも幼い姿で顕現している。本人曰く「ガキの頃がもっとも感受性にあふれていた」ためらしい。またサーヴァントとなった彼は、スキル「無辜の怪物」(彼の本を読んだ読者たちの「この作者はこんな人間に違いない」という決めつけ)によって体が侵食されており、服の下の肌は人魚の鱗や火傷の跡で見せられたものではないらしい。また心もバッドエンドを好む悪魔という決めつけに侵食されつつあるようだが、本人はそれらを「有名税だ」と割り切っている。戦闘力はなく、対象者を執筆内容の通りに変化させる宝具「'''貴方のための物語(メルヒェン・マイネスレーベンス)'''」を駆使してマスターの武力を引き上げている。
:: 真名は'''[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|ハンス・C・アンデルセン]]'''。世界三代童話作家の一人に数えられ、悲劇を多く残した作家である。サーヴァントは元になった神話・逸話の全盛期の姿で現れるものだが、彼の場合は作家として名を轟かせた時期よりも幼い姿で顕現している。本人曰く「ガキの頃がもっとも感受性にあふれていた」ためらしい。またサーヴァントとなった彼は、スキル「無辜の怪物」(彼の本を読んだ読者たちの「この作者はこんな人間に違いない」という決めつけ)によって体が侵食されており、服の下の肌は人魚の鱗や火傷の跡で見せられたものではないらしい。また心もバッドエンドを好む悪魔という決めつけに侵食されつつあるようだが、本人はそれらを「有名税だ」と割り切っている。戦闘力はなく、対象者を執筆内容の通りに変化させる宝具「'''貴方のための物語(メルヒェン・マイネスレーベンス)'''」を駆使してマスターの武力を引き上げている。
; {{Anchor|セイバー (FoxTail)|セイバー}}(''Saber'')
; {{Anchor|セイバー (FoxTail)|セイバー}}(''Saber'')
: 声 - [[東山奈央]](Grand Order)
: 身長:164cm / 体重:51kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
: 身長:164cm / 体重:51kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
: 「FoxTail」にて登場する、坂神一人のサーヴァント。白拍子の服装を現代の学生制服状にアレンジしたような服装で、獣の耳と尻尾を持つ。また缶バッジやストラップなどを付けた学生鞄を所持しており、言動や外見もいわゆる「女子高生」のもの。一人のことは「カズくん」と呼び、一人の彼女を公言するなど非常に慕っている。白野の妻を主張するキャスターとは同族嫌悪じみた仲の悪さを披露しており、SGも二つ目まではキャスターのものと全く一緒であった。武器は一振りの日本刀だが、それとは別に新たに宙に浮く二振りの日本刀を顕現できる。物語序盤、サクラ迷宮に落とされたマスターやNPCたちをBBの指示で討伐していた<ref group="注">殺生院キアラ、アンデルセン、臥藤門司、言峰綺礼がその餌食となっている描写が確認できる。</ref>。サクラ迷宮における第三の衛士でもある。
: 「FoxTail」にて登場する、坂神一人のサーヴァント。白拍子の服装を現代の学生制服状にアレンジしたような服装で、獣の耳と尻尾を持つ。また缶バッジやストラップなどを付けた学生鞄を所持しており、言動や外見もいわゆる「女子高生」のもの。一人のことは「カズくん」と呼び、一人の彼女を公言するなど非常に慕っている。白野の妻を主張するキャスターとは同族嫌悪じみた仲の悪さを披露しており、SGも二つ目まではキャスターのものと全く一緒であった。武器は一振りの日本刀だが、それとは別に新たに宙に浮く二振りの日本刀を顕現できる。物語序盤、サクラ迷宮に落とされたマスターやNPCたちをBBの指示で討伐していた<ref group="注">殺生院キアラ、アンデルセン、臥藤門司、言峰綺礼がその餌食となっている描写が確認できる。</ref>。サクラ迷宮における第三の衛士でもある。
:: 真名は'''[[鈴鹿御前]]'''。[[坂上田村麻呂]]と共に数多の鬼退治を行ったとされる舞姫である。無数の「大通連」を顕現させ文字通り刃の雨を降らせる「'''恋愛発破・天鬼雨(れんあいはっぱ てんきあめ)'''」、「小通連」を介して知性を向上させる「'''才知の祝福(さいちのしゅくふく)'''」、「顕明連」を朝日に当てることであらゆる世界を見通す「'''三千大千世界'''」という3つの宝具を持つ。
:: 真名は'''[[鈴鹿御前]]'''。[[坂上田村麻呂]]と共に数多の鬼退治を行ったとされる舞姫である。無数の「大通連」を顕現させ文字通り刃の雨を降らせる「'''恋愛発破・天鬼雨(れんあいはっぱ てんきあめ)'''」、「小通連」を介して知性を向上させる「'''才知の祝福(さいちのしゅくふく)'''」、「顕明連」を朝日に当てることであらゆる世界を見通す「'''三千大千世界'''」という3つの宝具を持つ。
::「Last Encore」では約1000年前の聖杯戦争でアーチャーと交戦し勝利している。『Fate/Grand Order』(声 - [[東山奈央]])では同ゲーム内のコラボイベント「深海電脳楽土 SE.RA.PH」に登場する。
::「Last Encore」では約1000年前の聖杯戦争でアーチャーと交戦し勝利している。
; バーサーカー
; バーサーカー
: プレイヤーがギルガメッシュをサーヴァントに選択した際、彼の口から語られる主人公が表の聖杯戦争で契約していたとされるサーヴァント。その正体は一切不明である。
: プレイヤーがギルガメッシュをサーヴァントに選択した際、彼の口から語られる主人公が表の聖杯戦争で契約していたとされるサーヴァント。その正体は一切不明である。
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: 具足を用いる事でフィギュアスケートのように地面を蹴り、具足で相手を刺し殺すのが彼女の戦闘スタイル。刺殺した相手のデータ(能力、経験値、その他全て)を奪う固有スキル「オールドレイン」を持っており、現状ではレベルを999まで上げるのが限界。いずれはムーンセルのシステムに干渉して、無限にレベルを上げられるようにすると豪語している。また、具足には対象を侵食、同化、吸収する「メルトウイルス」が仕込まれており、刺殺できなくても対象を崩壊させ、メルトリリスと同化させる事ができる。この性質は彼女の恋愛概念そのものであり、主人公と自分以外の存在を認めないと言う閉鎖的でありながらも献身的な恋慕を意味している。宝具は有利効果を自身のものへと剥奪する特殊効果を持つ「'''弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)'''」。本来は対人戦に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対界宝具。肉体・精神を溶かし、対象となったコミュニティーの良識や道徳をとろけさせる。この宝具の材料としてBBが選んだのは「流れるもの」を操る[[サラスヴァティー]]を源流とする[[弁才天|弁財天]]。マスターはBB。
: 具足を用いる事でフィギュアスケートのように地面を蹴り、具足で相手を刺し殺すのが彼女の戦闘スタイル。刺殺した相手のデータ(能力、経験値、その他全て)を奪う固有スキル「オールドレイン」を持っており、現状ではレベルを999まで上げるのが限界。いずれはムーンセルのシステムに干渉して、無限にレベルを上げられるようにすると豪語している。また、具足には対象を侵食、同化、吸収する「メルトウイルス」が仕込まれており、刺殺できなくても対象を崩壊させ、メルトリリスと同化させる事ができる。この性質は彼女の恋愛概念そのものであり、主人公と自分以外の存在を認めないと言う閉鎖的でありながらも献身的な恋慕を意味している。宝具は有利効果を自身のものへと剥奪する特殊効果を持つ「'''弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)'''」。本来は対人戦に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対界宝具。肉体・精神を溶かし、対象となったコミュニティーの良識や道徳をとろけさせる。この宝具の材料としてBBが選んだのは「流れるもの」を操る[[サラスヴァティー]]を源流とする[[弁才天|弁財天]]。マスターはBB。
; {{Anchor|キングプロテア}}(''Kingprotea'')
; {{Anchor|キングプロテア}}(''Kingprotea'')
: 声 - [[潘めぐみ]](Grand Order)
: 身長:30 - ?m / 体重:?kg / 誕生日:4月1日 属性:秩序・善
: 身長:30 - ?m / 体重:?kg / 誕生日:4月1日 属性:秩序・善
: パラメータ: 筋力:EX / 耐久:EX / 敏捷:A / 魔力:D / 幸運:B / 宝具:-
: パラメータ: 筋力:EX / 耐久:EX / 敏捷:A / 魔力:D / 幸運:B / 宝具:-
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: 他のアルターエゴ同様に英霊複合体であり、各方面の神話体系の大地母神が組み込まれている。所有するスキル「ヒュージスケール」こそが彼女の肥大化の原因であり、効果レベルが上限に到達すると更なる上限レベルを新たに設定するというもの。それにより際限ない成長を可能としているが、知性や機能面が成長についていけないという欠点も孕む。もう一つの巨体の原因がスキル「グロウアップクロウ」で、このスキルによってキングプロテアは「常時経験値を取得している状態」となっており、時間とともに自然とレベルアップを繰り返している。またEXクラスの「自己暗示」スキルを所有しているため、外からの精神攻撃はおろか、内面の精神不安などの一切を無視する事ができ、そのために自らの巨体を何の不思議にも思っていない。なお宝具は所持していない。
: 他のアルターエゴ同様に英霊複合体であり、各方面の神話体系の大地母神が組み込まれている。所有するスキル「ヒュージスケール」こそが彼女の肥大化の原因であり、効果レベルが上限に到達すると更なる上限レベルを新たに設定するというもの。それにより際限ない成長を可能としているが、知性や機能面が成長についていけないという欠点も孕む。もう一つの巨体の原因がスキル「グロウアップクロウ」で、このスキルによってキングプロテアは「常時経験値を取得している状態」となっており、時間とともに自然とレベルアップを繰り返している。またEXクラスの「自己暗示」スキルを所有しているため、外からの精神攻撃はおろか、内面の精神不安などの一切を無視する事ができ、そのために自らの巨体を何の不思議にも思っていない。なお宝具は所持していない。
: 元は「CCC」において没設定となったキャラクター。他の二キャラとは違いギリギリまで採用が検討されていたキャラクターであり『Fate/EXTRA material』ではマトリクス・SGといった詳細な設定が記載されている。
: 元は「CCC」において没設定となったキャラクター。他の二キャラとは違いギリギリまで採用が検討されていたキャラクターであり『Fate/EXTRA material』ではマトリクス・SGといった詳細な設定が記載されている。
: 『Fate/Grand Order』のコラボイベント「復刻:深海電脳楽土 SE.RA.PH」( 声 - [[潘めぐみ]])への登場に際して、採り入れられている大地母神がティアマトであること、包帯が右目に巻かれ第三再臨でオッドアイであることが新たに設定されている
: 『Fate/Grand Order』への登場に際して、大地母神がティアマトであること、包帯が右目に巻かれ第三再臨でオッドアイであることが新たに設定され
; {{Anchor|ヴァイオレット}}(''Violet'')
; {{Anchor|ヴァイオレット}}(''Violet'')
: 身長:182cm / 体重:64kg / 誕生日:4月10日 属性:混沌・善
: 身長:182cm / 体重:64kg / 誕生日:4月10日 属性:混沌・善
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=== 「Last Encore」からの登場人物 ===
=== 「Last Encore」からの登場人物 ===

==== マスター(Last Encore) ====
; 尼里 ミサオ(あまり みさお)
; 尼里 ミサオ(あまり みさお)
: 声 - [[今村彩夏]]
: 声 - [[今村彩夏]]
: 約1000年前に開催された予選でシンジと共に行動していた女性。聖杯戦争の参加権利を得て第三階層まで駒を進めている。
: 約1000年前に開催された予選でシンジと共に行動していた女性。聖杯戦争の参加権利を得て第三階層まで駒を進めている。

==== サーヴァント(Last Encore) ====
: 一部サーヴァントのビジュアルは『Fate/Grand Order』に準拠したもの。
; ダレイオス三世、レオニダス一世、フェルグス・マック・ロイ
: 第一階層でシンジがセイバーに対して放ったサーヴァント。聖杯戦争への参加を放棄した他のマスターから買ったものであると仄めかされている。
; 風魔小太郎
: 第二階層のフロアマスターとして復活したダンとアーチャーに敗れたマスターのサーヴァント。
; {{Anchor|ライダー}}(''Rider'')
; {{Anchor|ライダー}}(''Rider'')
: 「Last Encore」においてムーンセルの聖杯戦争で尼里ミサオが召喚したライダーのサーヴァント。アニメ本編には登場してはいないが、特典ドラマCD『あまり者の聖杯戦争』において存在が明かされる。一回戦、二回戦と不意打ちで対戦者のサーヴァントを捕食、マスターを氷漬けにして尼里と共に勝ち進んでいった。第一階層で「三つの鎖」を全て解放し、デミ・サーヴァント化した遠坂リンに挑むも敗北した。
: 「Last Encore」においてムーンセルの聖杯戦争で尼里ミサオが召喚したライダーのサーヴァント。アニメ本編には登場してはいないが、特典ドラマCD『あまり者の聖杯戦争』において存在が明かされる。一回戦、二回戦と不意打ちで対戦者のサーヴァントを捕食、マスターを氷漬けにして尼里と共に勝ち進んでいった。第一階層で「三つの鎖」を全て解放し、デミ・サーヴァント化した遠坂リンに挑むも敗北した。
:: 真名は'''[[フェンリル|ヴァナルガンド]]'''。北欧神話の神殺しの狼。ヴァナルガンドはフェンリルの別名。サーヴァントを捕食する魂食い(ソウルイーター)。食べる事で自らの血肉とし、霊基が強化されていく。かし強くなっていく度に制御ができなくなっていき、最終的にはマスターを捕食する。そのため勝つためには強化をしたいが、強化をしすぎるとマスターも死のカウントダウンが近づいていくという災難に見舞われる。普段は「'''三つの鎖'''」によって制御されているが、この「三つの鎖」がなくなった時マスターは捕食される。鎖を解放して霊基が強化されるとマスターにも負荷がかかるようで、令呪が痺れている描写がある。相手マスターを氷漬けにしていることから氷結系の攻撃も可能な模様。リン曰く、二つの鎖が外れている状態なら同じ魂食い(ソウルイーター)として怪物と化したありすを倒せるとのこと。
:: 真名は'''[[フェンリル|ヴァナルガンド]]'''。北欧神話の神殺しの狼。ヴァナルガンドはフェンリルの別名。サーヴァントを捕食する魂食い(ソウルイーター)。食べる事で自らの血肉とし、霊基が強化されていく。かし強くなっていく度に制御ができなくなっていき、最終的にはマスターを捕食する。そのため勝つためには強化をしたいが、強化をしすぎるとマスターも死のカウントダウンが近づいていくという災難に見舞われる。普段は「'''三つの鎖'''」によって制御されているが、この「三つの鎖」がなくなった時マスターは捕食される。鎖を解放して霊基が強化されるとマスターにも負荷がかかるようで、令呪が痺れている描写がある。相手マスターを氷漬けにしていることから氷結系の攻撃も可能な模様。リン曰く、二つの鎖が外れている状態なら同じ魂食い(ソウルイーター)として怪物と化したありすを倒せるとのこと。

==== NPC・AI(Last Encore)====
; 少女警官
: 声 - [[内田秀]]
:


== インターネットラジオ ==
== インターネットラジオ ==

2019年5月2日 (木) 12:22時点における版

Fate/stay night > Fate/EXTRA
Fate/EXTRA
ジャンル ファンタジー
ゲーム:Fate/EXTRA
ゲームジャンル 対戦型ダンジョンRPG
対応機種 PlayStation Portable
開発元 TYPE-MOON
イメージエポック
発売元 マーベラスエンターテイメント
キャラクターデザイン ワダアルコ
シナリオ 奈須きのこ
メディア ユニバーサル・メディア・ディスク
プレイ人数 1人
発売日 日本の旗 2010年7月22日
アメリカ合衆国の旗 2011年11月1日
売上本数 13.5万本[1]
レイティング CEROB(12才以上対象)
ESRB: T
ゲーム:Fate/EXTRA CCC
ゲームジャンル RPG
対応機種 PlayStation Portable
開発元 イメージエポック
発売元 マーベラスAQL
キャラクターデザイン ワダアルコ
メディア ユニバーサル・メディア・ディスク
プレイ人数 1人
発売日 日本の旗 2013年3月28日
売上本数 約11万本(ダウンロード版含む)[2]
レイティング CEROD(17才以上対象)
漫画
原作・原案など TYPE-MOON
マーベラスエンターテイメント
作画 ろび〜な
出版社 KADOKAWA角川書店
掲載誌 コンプティーク
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2011年5月号 - 2014年12月号
巻数 全6巻
話数 全38話+α
漫画:Fate/EXTRA CCC FoxTail
原作・原案など TYPE-MOON
マーベラスエンターテイメント
作画 たけのこ星人
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊コンプエース
発表号 2013年12月号 -
巻数 既刊7巻(2018年6月現在)
漫画:Fate/EXTRA CCC
原作・原案など TYPE-MOON
マーベラス
作画 ろび〜な
出版社 KADOKAWA
掲載誌 コンプティーク
発表号 2015年7月号 -
巻数 既刊2巻(2016年11月現在)
ドラマCD:Sound Drama Fate/EXTRA
原作 TYPE-MOON
マーベラスAQL
制作 HOBiRECORDS
脚本 九条ケント
演出 高宮宏臣
販売元 ホビボックス
発売日 2013年1月25日(第一章)
2013年6月28日(第二章)
2014年3月28日(第三章)
2016年10月28日(第四章)
枚数 4枚(第一・二・三章)
5枚(第四章)
アニメ:Fate/EXTRA Last Encore
原作 奈須きのこ・TYPE-MOON
Marvelous
総監督 新房昭之
シリーズディレクター 宮本幸裕
シリーズ構成 奈須きのこ
脚本 奈須きのこ
桜井光
キャラクターデザイン 滝山真哲、山村洋貴
音楽 神前暁
アニメーション制作 シャフト
製作 アニプレックス、マーベラス
ノーツ、シャフト
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 テレビシリーズ:2018年1月 - 3月
スペシャル:2018年7月
話数 全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト ゲーム漫画アニメ
ポータル ゲーム漫画アニメ

Fate/EXTRA[注 1](フェイト・エクストラ)は、TYPE-MOONビジュアルノベルFate/stay night』を原作とする対戦型ダンジョンRPG。開発は原作担当のTYPE-MOONと、イメージエポックマーベラスエンターテイメントから発売。後にコミック版、ドラマCD版もリリースされ、AnimeJapan 2016のFate Project新作発表会にてアニメ化も発表された。なお本作の外伝に当たる『Fate/EXTRA CCC』も本記事で扱う。2016年11月10日には、本作の続編『Fate/EXTELLA』が発売された。

概要

原作『Fate/stay night』の世界観を受け継ぎながら、ノベルゲームだった原作とは大きく異なった趣のRPGになっており、“まったく新しい、RPGとしての型月伝奇”と原作および今作のシナリオ担当の奈須きのこに称されている[4]。主人公はオリジナルキャラクターで、最初に性別の選択ができる。原作シナリオ担当の奈須きのこは、当初は設定作成とキーポイントになる場面のシナリオ作成監修という立場として参加していたが、途中からシナリオ担当として本作の全てのシナリオを執筆している。当初の発売予定は2010年3月18日であったが延期され、7月22日の発売となった。 2016年3月27日、Fate Project 2016の発表で『Fate/EXTRA Last Encore』としてTVアニメ化が発表された。

スタッフ

主題歌

亂世エロイカ
歌 - ALI PROJECT / 作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也

限定版

通常版と同日に以下のグッズを同梱する限定版『Fate/EXTRA タイプムーンボックス』も発売。外箱は武内崇による描き下ろしビジュアルBOX。

Fate/EXTRA CCC

2013年3月28日には本作の外伝にあたる『Fate/EXTRA CCC』(フェイト・エクストラ シーシーシー)が発売。開発元・販売元や主なスタッフは前作と同じである。 本作ではアニメーションによるOPムービーが存在するが、選択した主人公の性別によってムービーが変化する。

スタッフ(CCC)

  • メインシナリオ - 奈須きのこ
  • サブシナリオ - 奈須きのこ、石川夏子、熊衣べる、赤羽良保
  • キャラクター原案 - 武内崇
  • キャラクターデザイン - ワダアルコ
  • 音楽制作 - TYPE-MOON
  • プロデューサー - 水谷英之
  • OPムービー製作 - シャフト

主題歌(CCC)

オープニングテーマ
サクラメイキュウ
歌・作詞・作曲 - 分島花音 / 編曲 - 千葉“naotyu-”直樹
エンディングテーマ
「Blossom.」
歌 - 丹下桜 / 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲・編曲 - 石濱翔

限定版(CCC)

完全数量限定生産として『Fate/EXTRA CCC タイプムーン Virgin White Box』も発売。外箱は武内崇による描き下ろしビジュアルBOX。

  • figma「セイバー ブライド」
  • イラスト集「ビジュアルワークス」
  • リミテッドキャラクターソングCD(歌 - 丹下桜)

なお、通常版・限定版ともに、先着購入特典として特製冊子「Fate/EXTRA CCC Virgin Bride」が、初回封入特典としてワダアルコの描き下ろしステッカーが付属する。

システム

マイルーム
サーヴァントと二人きりで過ごすことができる部屋。聖杯戦争の間だけ、与えられる個室。
マスターたちに与えられた携帯端末を教室の扉にかざす事で入ることが出来るため、自ら招かない限り原則他者の個室には入ることが出来ず、入れることも出来ないようになる。シナリオの進行状況や特殊な条件によって様々なイベントが発生する。中にはサーヴァントのスキルを強化したり、アイテムや礼装がもらえるイベントが発生したりする場合がある。
魂の改竄
マスターとサーヴァントの絆(魂のリンク)を強化し、サーヴァントの失われた力の復元を行うこと。
レベルが上がる度に主人公の霊格が上がり、手に入るSP(スキルポイント)を好きな項目に割り振れば、その値に応じてサーヴァントが強化されていく。項目は筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運の5つ。振り分けたSPが一定値に達すると、サーヴァントが新たなスキルを覚えることができる。
各ステータスは主に以下のような効果がある。
  • 筋力:通常攻撃のダメージを上昇させる。筋力が影響するスキルのダメージを上昇させる。
  • 耐久:受けるダメージを減少させる。
  • 敏捷:与えるダメージの下限が上昇する。スキルの撃ち合いになった場合の行動速度が速くなる。
  • 魔力:魔力が影響するスキルのダメージを上昇させる。敵からの魔力ダメージを減少させる。
  • 幸運:ステータス異常攻撃を食らった場合の成功率を減少させる。
猶予期間(モラトリアム)
敵サーヴァントと決戦を行う前には6日間の猶予期間が存在する。この6日間のうちに敵サーヴァントの情報マトリクスを入手したり、アリーナで暗号鍵(後述)の探索や鍛錬を行ったりする。
猶予期間内に月海原学園の中で戦闘を行った場合、サーヴァントの能力を低下させられるなどの重大なペナルティが課せられる。
アリーナ
暗号鍵の探索、鍛錬を行う場所。一度入場すると、その日の学園内での探索は不可能。アリーナ内でしか行動ができなくなり、退出すると一日が終わってしまう。アリーナには敵性プログラム(エネミー)と呼ばれるプログラムがあちこちに点在している。
アリーナ内で敵主従と遭遇する場合があるが、戦闘が発生しても3ターン経過するとセラフからの介入によって戦闘が強制終了させられる。
サクラ迷宮
『CCC』におけるアリーナ。月の裏側にある旧校舎前にある桜の木から、ムーンセル中枢へと向かう迷宮。製作者はBB。迷宮はBBによって掘削が進められており、物語の進行とともに階層を増していく。基本的に3階ごとに層を形成している
暗号鍵(トリガーキー)
決戦場に入場するための鍵。暗号鍵は各回戦ごとに第一暗号鍵(プライマリトリガー)、第二暗号鍵(セカンダリトリガー)と2本あり、アリーナのどこかに存在する。1つ目と2つ目の暗号鍵はそれぞれが第一層、第二層で生成される。これらは必ず、猶予期間中に入手しなければならない。決戦日までに入手できなかった場合は戦わずして即脱落となる。
情報マトリクス
それぞれのマスターたちに与えられた携帯端末に搭載された機能の一つ。対戦相手の情報が少しずつ記録されていく機能で、新たな情報を得るたびにマトリクスレベルと呼ばれる情報の開示がLv0 - LvEまでの四段階に分けて行われる。Lv0から3までは猶予期間の間に対戦相手と接触をはかるなどして手に入れることが出来、最後のLvEは決戦当日にそれまで得た三つの情報を整理することで手に入れることが出来る。この情報マトリクスの開示レベルは後述の戦闘システムに関係し、最終的に決戦日の対決において相手の何手を読めるか、相手の宝具の使用を示す台詞を聞けるかどうかがこのレベルによって変化する。
味方サーヴァントにも情報マトリクスは設定されており、イベントによって徐々に開示されていくようになっている。条件を満たしていないとLvEが開示されない場合がある。特に戦闘における影響はない。
礼装
魔術礼装のこと。魔術師が身に付けるもので、魔術を行使するのに補助の役割を果たす。装備する事によって、戦闘中やアリーナ探索中にコードキャスト(後述)を使う事ができる。
令呪
各マスターの体に刻まれた三つの形から成る紋様。自らのサーヴァントに対する3つの絶対命令権であり、「不可能」を「可能」にする使い捨ての強化装置。また、聖杯戦争本戦の参加条件でもあるので全て失うと自動的に敗北となる。本来右手に現れるが、主人公は左手に顕現している。
上記の特性上、実際に使用できるのは2回まで。

戦闘

戦闘は基本的に三すくみのコマンドを選択するターン形式で行われる。

コマンドバトル
通常戦闘のコマンドとしてATTACK、BREAK、GUARDの三つのコマンドが三すくみとなっており、それらを1ターン6セットで選択することで行われる。またこの三手の他にサーヴァントや一部のエネミーはスキルと呼ばれる特殊技能を持っている。スキルは相手の手に関係なく発動し、また両者が同じ手でスキルを選択した場合には敏捷・魔力等スキル発動速度の速い方から順に発動する。アリーナ内のエネミーはそれぞれ特定の攻撃パターンを持ち、同タイプと戦闘を繰り返すことで徐々に相手の手が開示されるようになる(最大6手開示)。敵サーヴァントは決戦までに揃えた情報マトリクスのレベルによって開示される手の数が決まる(最大3手開示)。
コードキャスト
サーヴァントの行動とは別に、各ターンに一度だけマスターが戦闘に介入できる。この行動をコードキャストと呼び、ここでは装備中の礼装によって補助攻撃、強化魔法、回復魔法などが使える。また同様の手順でアイテムを使うことも出来る。
デッドエンド
この作品にはアリーナ内でエネミーに敗北する通常のゲームオーバーのほか、複数のデッドエンド、バッドエンドが存在する。主にイベントによって発生する敵サーヴァントとの対決に敗北したり、重要な選択肢で誤った選択をした場合に起こる。通常のゲームオーバーがただ「GAME OVER」と表示されるだけだが、デッドエンドの場合は少しだけモノローグ等が表示された後画面に「DEAD END」と表示され、ゲームオーバー画面に移行する。

『CCC』での変更点

『CCC』でも基本的なシステムは同じだが、いくつかの変更点がある。

  • フィールド、アリーナ内でプレイヤーキャラクターがジャンプできるようになった。
  • マイルームに『ギャラリー』が新たに追加される。これによりイベントCGやムービーを任意に閲覧可能に。
  • マイルームに『クローゼット』が新たに追加される。これによりプレイヤーとサーヴァントの衣装変更が可能に。
  • マイルームに『情報マトリクス』が追加される。前作と異なり通常のメニュー画面からは情報マトリクスを閲覧できない(代わりに『SG』の項目がメニューに追加されている)。
  • 魂の改竄がなくなり、スキル習得は全て経験値によるレベルアップのみとなる。SPの割り振りもない。

ストーリー

Fate/EXTRA

西暦2032年。月面に人類のあらゆる叡智を超える物体が発見された。「ムーンセル・オートマトン」と呼ばれるその物体は、あらゆる事象をコントロールすることが可能な力を持つことが後に判明する。意思ある者が持てば世界さえも掌握できる万能の願望機「聖杯」に等しいこの物体を手に入れるため、世界各地の組織・勢力が「ムーンセル・オートマトン」の作り出す霊子虚構世界「SE.RA.PH」にアクセスし、「ムーンセル・オートマトン」が自身に相応しい担い手を選別するために行う「聖杯戦争」へと参戦するのだ。

SE.RA.PHによって作り出された月海原学園に通う学生である主人公は、ふとした事からその世界の違和感に気付く。学園生活はSE.RA.PHによって運営される聖杯戦争の予選であり、制限時間内に元の記憶を取り戻さなければ脱落してしまうルールだったのだ。主人公は予選最終段階で倒れ息絶えようとするが、最後まで諦めなかった意思を見たあるサーヴァントによって救われ契約を果たす事となり、聖杯戦争本戦へと進む事となる。

トーナメント方式で行われる本戦では、初戦では予選で親友という役割を与えられていた少年・間桐慎二と、次いで優勝候補の一角にして優秀な軍人でもあるダン・ブラックモア、そして3回戦では聖杯戦争に参戦しているという自覚さえない無垢な少女・ありすと戦う事となる。一方で主人公は、本来ならば返還されるはずの本来の記憶が戻らず、なぜ自分が戦うのかすら分からないという状況になる。それでも主人公は生き残る事を目的に定め、敵対するマスターたちを破っていく。

そんな中ふとした事から、何かと世話を焼いてくれる二人のマスター・遠坂凛ラニ=VIIIの戦いを主人公は目の当たりにする。主人公は彼女たちを救いたいと願い、凛とラニはマスター権こそ喪失したものの主人公によって救われる。5回戦で因縁の敵ユリウス・ベルキスク・ハーウェイを苦戦しながらも、凛やラニの協力を得て倒した主人公であったが、6回戦ではその協力者であった少女と戦う事となる。

そして決勝戦では、現在地上の殆どを支配する西欧財閥の次期当主レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとそのサーヴァント・ガウェインと死闘を繰り広げる。主人公はサーヴァントとの間に深い絆を結び、遂にこれを退けて聖杯戦争の勝者となる。しかしムーンセルの中枢で主人公を待ち構えていたのは、かつて主人公と同じく聖杯戦争を勝ち残った男トワイス・H・ピースマンだった。そして主人公の正体が、自我を持ったNPCであった事も明らかになる。トワイスは人類の発展のために聖杯の力を用いて戦争を起こす事が不可欠と説き、主人公にその代行を託すが主人公は拒否し、主人公とトワイスの間で最後の戦いが繰り広げられる。トワイスを下した主人公は聖杯に接続し、ゆっくりと最期の時を迎える。

Fate/EXTRA CCC

聖杯戦争本戦の最中、主人公は保健室を任されているNPC間桐桜を助ける。その後、月海原学園には平穏な時が流れていたが、突如として黒い影の襲撃という異常事態が発生し、主人公は追いつめられるもののサーヴァントの声を聞き窮地を脱する。しかし主人公が次に目覚めたのは月海原学園の旧校舎であり、そこは聖杯戦争では使用されていない月の裏側の領域なのだった。そこにはレオナルド主従や間桐桜をはじめ、幾人かのマスターとサーヴァント、NPCたちが漂流していた。主人公たちは聖杯戦争への復帰のため、協力して月の裏側からの脱出を図る。

旧校舎の校庭には「サクラ迷宮」というダンジョンが広がっていた。そこを突破すれば月の表側に帰還できると判明し、主人公はその迷宮の探索へと赴く。しかしそこには自らを月の女王と称する遠坂凛が新サーヴァント・ランサーを従えて立ちふさがる。主人公は、旧校舎に辿り着いていたマスターの一人・殺生院キアラの協力を得て凛を破り、正気を取り戻す。そしてその直後、事件の黒幕である、間桐桜によく似た少女・BBが姿を現す。BBはムーンセルの聖杯としての力を握り、地上を滅ぼそうとしていたのだ。

BBによって洗脳されていた凛と、続いて救出したラニ=Ⅷを味方に加えた主人公たちであったが、彼らの前にBBが再び立ちふさがる。BBは万能とも言える強力な権能を主人公に見せつけ、さらに英霊複合体であるアルターエゴを従えていた。その内の一人・パッションリップを激闘の末に破る主人公であったが、その際に味方のマスターの一人ジナコ=カリギリがBBによって捕えられてしまう。ジナコ擁する強力な英雄・カルナとの血戦を制した主人公はついにBBを追い詰めるが、満を持して駆けつけたレオナルドとガウェインの主従をBBは破ってしまう。そして主人公もBBによって監禁状態に置かれてしまうが、密かに暗躍していたユリウスの活躍によって旧校舎への帰還を果たす。

3度に渡って主人公と対峙したランサーを破り封印した主人公たちであったが、次の階層では2体目のアルターエゴ・メルトリリスに苦戦を強いられ、その最中でキアラが退場する。しかし間桐慎二の命を賭した活躍によって活路を見出し、メルトリリスを退ける。強力な権能を持つBBに対抗するため、主人公たちはサーヴァントの力を覚醒させるためにその電脳体へと入る事になる。改心したランサーの協力も得てサーヴァントを強化することに成功した主人公は、いよいよサクラ迷宮の最深部へと足を運ぶ。それは滅びに向かう世界のためでもあり、主人公を想うがために狂ってしまった桜、BBを助けるためであった。

中枢で待ち構えていたBBであったが、主人公の誠意を受けて改心する。しかしそれを良しとしなかったのは死んだはずの殺生院キアラとそのサーヴァント・アンデルセンであった。キアラこそが桜を狂わせた原因を作った張本人であり、今回の事件の真の黒幕だったのだ。BBの権能を吸収して魔性菩薩へと変化を遂げたキアラは圧倒的な力で主人公たちを追い詰めるが、吸収したはずのBBの主人公への想いが障害となり、主人公に敗れ果てる。主人公は、崩壊するサクラ迷宮をサーヴァントの、そしてBBの協力を得て無事に脱出し月の表側へと帰還するのだった。

世界観

2030年代の近未来世界が舞台になる。この作品の世界観はTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観と基本設定は同一だが、本来20XX年代に起こるべき事が1970年代に起こったことでTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観の1980年代から派生したパラレルワールドであり[5]、単純に月姫やFateなどの未来というわけではない。また、一部用語は月姫やFateなどでの既存の用語とは異なった意味を持っていることもある。世界観の基本設定についてはTYPE-MOON#共通した世界観も参照のこと。

今作の舞台となる2030年代の世界では「西欧財閥」と呼ばれる巨大組織により、財力・武力を用いて世界規模で徹底的な資源管理が行われているため、技術および人類の進歩は停滞している。そのため表立った技術は2000年代から変わっていない[注 2]

また、この世界では1970年代に起こった大崩壊(ポールシフト)が、二次災害的なバイオハザードと自然災害も発生し、さらに資源不足に陥った。それがきっかけに世界各地の大源の魔力(マナ)が枯渇し始め、2030年代には完全に枯渇している。そのためTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観における「魔術」や「魔術師」はそのほとんどが廃れ、魔術協会も元から魔力にあまり頼らない研究を続けていた「アトラス院」が残るのみとなっている。

世界情勢も日本は既に行政が完全に失われ事実上亡国となり、国民の殆どは西欧財閥に流れており、中東は西欧財閥と資源を巡った争いは絶えない状態である。

アニメ「Last Encore」は更に約1000年後の西暦3020年の未来が舞台となり、地上の人口は10万人を切るなど人類は滅亡寸前の淵に立たされている。

用語

ムーンセル・オートマトン
月に存在する、太陽系最古の物体とされる謎の物体。量子コンピュータが魔術的概念により実現されている自動書記装置。地球をその誕生から観察し続け、地球上のあらゆる生物、あらゆる生態、あらゆる歴史、そして魂さえも記録してきた。その観測と記録の一環として、記録したデータに基づく未来の地球の「仮説」を常に演算している。天文学的な単位で計算し蓄積されている膨大な数の「仮説」から、望む未来の「仮説」に確実に辿り着く方法を示すことが出来るのが、この聖杯の聖杯(願望機)たる所以である。因みに正史ではムーンセルは存在しない。
霊子虚構世界
通称「SE.RA.PH(セラフ)」。霊子で構築された仮想現実世界。霊子に由来するため、単に電子で構築された仮想現実より格段にリアルな世界。この世界での死は魂の消滅および存在そのものの抹消に繋がる。
ムーンセル内に広がる世界でもあり、七階層に分かれている。ムーンセルが観測・記録の一環として回線を開き、人間を招くこともあるが、ムーンセルに仇なすと認識された者や、不正データに対しては対抗プログラムを送ったり、直接消去にかかることもある。
霊子(りょうし)
無機物・有機物問わずあらゆる存在が持つ“存在の雛形”という形而上の概念を、データとしてカタチにしたエネルギー情報体。端的に言えば霊魂。
魔術師(ウィザード)
霊子ハッカーとも呼ばれる。自らの魂を霊子(りょうし)へと変換し、霊子虚構世界を管理するシステムへとアクセス・介入することで世界の理を捩じ曲げる「新しい魔術」を使う者。
今作の舞台となる世界では殆ど廃れてしまった古い魔術は「マギ」、古い魔術師は「メイガス」と呼称される。魔力の枯渇により従来の魔術師「メイガス」は衰退したが魔術回路(名称は回路「サーキット」に改めている)[注 3]自体は魔力がなくとも使用できる為、魔術に変わる新たな使い道として編み出されたのが、自身の魂を霊子化したネット世界にハッキングである。それ故に手段として存在するウィザードは探究を存在意義としていたメイガスとは本質的に異なる存在と言える。
聖杯(せいはい)
あらゆる願いを叶える万能の願望機とされる物の総称。今回の聖杯は月面で発見されたという太陽系最古の物体「ムーンセル・オートマトン」を指す。本家の聖杯は膨大な魔力を用いて使用者の知り得る手段で願いを叶い、知り得ない方法での願いは叶えられなかったが、こちらはこれ自体が願いは叶えるのではなく、願いを叶える為の手段を提示されるものと違いがある。
聖杯戦争(せいはいせんそう)
聖杯を巡る戦いの総称。ムーンセル(聖杯)を巡る今回の戦いは、かつて魔術師(メイガス)によって行われていたマスターサーヴァントが聖杯を巡って戦いあうという儀式による聖杯戦争を模した物になっている。
原作Fateでの聖杯戦争と似た形式を取られているが、ルールや仕組みまで全く同じというわけではない。例えば原作では勝ち残れば何でもありの殺し合いだが、この聖杯戦争はトーナメントが行われ、優勝者が聖杯を手に入れることができる。また、一回の聖杯戦争において7騎のサーヴァントが呼ばれ、それらのクラスの重複は起きない本来の聖杯戦争とは違い今回のムーンセルにおける聖杯戦争では計128騎のサーヴァントが呼ばれ、クラスの重複も多々起きている。
サーヴァント
ムーンセルに記録された人類の内、過去の「英雄・偉人」の魂、すなわち英霊のデータを霊子虚構世界上に再現・誇張し実体化させたモノ。電子的な存在ではなく、「魂の物質化」で実体化した霊子生命。故に厳密な意味で原作の英霊とは別の存在である。
サーヴァントは役割として自分に該当する「クラス」が存在し、セイバー(剣士)、アーチャー(弓兵)、ランサー(槍兵)、ライダー(騎兵)、キャスター(魔術師)、アサシン(暗殺者)、バーサーカー(狂戦士)が基本だが、マスターや英霊の特性によってはこれ以外のイレギュラーなクラスになることもある。本来の聖杯戦争は西洋でしかれたシステムなため、西洋の英霊(一部例外もある)しか呼び出せないが、今回の聖杯戦争はムーンセルによって行われた物なので、東洋の英霊の召喚が可能となっている[注 4]。また召喚されるサーヴァントは神話や伝説等の英雄が基本だったが、今回は歴史上の人物(対象は戦士に限定されておらず例として宇宙飛行士のアームストロング船長が召喚した事例もある。)も召喚されている。この点は本来の召喚も呼び出せないと言えないが、触媒などである程度任意で英雄を選べるため、まず召喚しないのだが、この度はムーンセルがマスターとの相性がいい人物を呼び出す傾向があるためである。
マスター
霊子虚構世界にアクセスし聖杯戦争に参加した魔術師のこと。それぞれサーヴァントと、使い捨てのサーヴァント強化装置にして聖杯戦争本戦の参加条件である三画の令呪が与えられる。
基本的にどのマスターも最初は「月海原学園の生徒」としての役割に応じた年齢・外見のアバターを与えられるが、優れた霊子ハッカーならば自分の思った通りの姿にカスタムすることも可能。
月海原学園(つくみはらがくえん)
聖杯を求めて霊子虚構世界にアクセスした魔術師はまずムーンセルに記憶を消され、この学園の住人として過ごすことになる。その中で自我を取り戻した者が予選を突破しマスターとなる。
聖杯戦争中もこの学園で過ごしながら準備期間や戦いを行うことになり、購買やマイルームなどの施設が揃えられている。第五次聖杯戦争の舞台の一つ穂群原学園をモデルにしており、他の施設に言峰教会も取り入れている。なお、この学園や聖杯戦争の舞台も、SE.RA.PHに複数存在する虚構世界の一つに過ぎず、予選においては全く同じ月海原学園が多数構成されている。
月の裏側には古めかしい木造建築である「旧校舎」が破棄されており、『CCC』ではBBがこれを主人公たちのコロニーとして再利用した。また制服も変更されており、学ランかセーラー服を採用している。
NPC
マスターやサーヴァント以外に唯一セラフに存在する意識体で、聖杯戦争の管理・監督を行っている。今回は第五次聖杯戦争時の関係者及び穂群原学園の人物をモデルにNPCを造られ、NPCの中でも黒い制服を着ている「生徒会」役員や、よりはっきり個性を加えられているUPCは「上級AI」であり、システム関連の重要な管理を担っている。NPCはセラフ内で組み上げられた人工知能だが、中には地球上にかつて存在した(あるいは現在も存在している)人間の思考形態をトレースした者もいる。

登場人物

身長・体重・スリーサイズといった各種データおよびサーヴァントパラメーターと保有スキルは『Fate/EXTRA material』を出典としている。

『Fate/EXTRA』からの登場人物

プレイヤー

岸波 白野(きしなみ はくの)[注 5]
- 阿部敦(男性) / 石川由依(女性)[注 6]
身長:170cm(男)/ 160cm(女) 体重:63kg(男)/ 45kg(女) / 血液型:プレイヤー決定 / 誕生日:プレイヤー決定
本作の主人公。ゲーム開始時に性別は選択、名前は自由に設定することができる。
本来聖杯戦争の参加者たちは本戦の開始と共に奪われていた記憶が返還されたが、主人公は返還されておらず、原因は不明。主体性が無く、流れに身を任せる様な態度のせいで存在感があまり無く、凛からも最初はNPCの一種と間違えられた。
中盤以降、本体が存在しないことを伝えられたり、ユリウスから死者呼ばわりされるようになって自身のパーソナルに疑問を持ち始める。そして得た結論は、「何かしらの理由で自我に目覚めたNPC」であるというものだった。モデルはとある難病に冒され冷凍睡眠によって保存された人物。記憶が返還されていないのも、元から記憶を持っていないためである。なお、後述のトワイス同様「不正なデータ」ではあるが「元になった人物がまだ生きている」ために、本来NPCが聖杯に接続しても即座に分解されるが、彼らの場合は分解が遅れ、少しの間なら接続できる。これを知った主人公は自分の存在について悩むも、聖杯戦争で出会った数多くのマスターとサーヴァントの関わりの中で抱いた自己に従い、戦い続けることを誓う。
自分よりも他者を優先する傾向があり、聖杯戦争においても対戦相手を気にかけたり、令呪を使ってまで他のマスターを助けたりするほど。一方で、元々自己が無いこともあってか自分自身に対してはかなり希薄である。この性質によるものなのか、契約するサーヴァントは反英雄が多く、それらの相性も良い。
魔術師として最低レベルの能力しか持ち合わせていないが、相手の所作や言動から相手の行動パターンを見抜くなど卓越した観察眼を持つ。最高のマスターと呼ばれるレオですら持ちえない能力であり、もはや彼固有の能力と呼べるものになっている。
「CCC」では前作と同じく記憶喪失ではあるが、根っからのお人好しは変わらずに生徒会の雑務をこなしていく。中盤では出口のない虚数空間に落とされたが諦めずに希望を探し続け、サーヴァントの記憶領域で消去寸前に追い込まれても歩み続ける精神力はBBをして「異常」と言わしめた。その生き様には目を見張るものがあり、サーヴァントやヒロイン達だけでなく、かつて敵であった人物達ですら引き寄せるものである。
岸浪 ハクノ(きしなみ ハクノ)
声 - 阿部敦
「Last Encore」の主人公。
岸波 白野(きしなみ はくの)
声 - 石川由依
「Last Encore」における、セイバーの元マスター。
セイバー (Saber)
声 - 丹下桜
身長:150cm / 体重:42kg / スリーサイズ:B83/W56/H82 / 血液型:不明 / 誕生日:12月15日 / 属性:混沌・善
パラメータ: 筋力:D / 耐久:D / 敏捷:A / 魔力:B / 幸運:A / 宝具:B
スキル: 対魔力:C / 皇帝特権:EX / 頭痛持ち:B
赤い礼装を纏い、奇妙な形に捻じれた剣を武器に戦うセイバーのサーヴァント。性別は女性で、自他ともに認める尊大で我侭な性格をしているが、気に入った主人公には敬愛する忠誠心を抱き、態度こそ変わらないものの、意見を尊重したり、褒めてもらいたがったりと大事に思っている描写がある。漫画版・ドラマCD版では白野が召喚するサーヴァントとして登場する[注 7]
第五次聖杯戦争のセイバーと外見は似ている(金髪、アホ毛、容姿など)が、全くの別人[注 8][注 9]。スカートの前が半透明になっていて下着(レオタード状のインナースーツ)が丸見えになっている他、胸元や肌がよく見える派手な服装だが何故か男装という設定。シナリオライターの奈須きのこからは「赤セイバー」と呼ばれている[注 10]。プレイヤーが使役できる3騎のサーヴァントのうちの1騎で、彼女を選んだ場合のゲーム難易度は最も低く、「CCC」ではスタンダードとなっている。一部のFateシリーズでは「EXTRA」キャラを代表して登場することが多い。
真名は帝政ローマの第5代皇帝にして、生涯を謀略と毒とに彩られた悪名高き暴君、ネロ・クラウディウス。男装をしているのは男として育てられたわけではなく、本人曰く「男も女も好きだから」とのこと[注 11]。男性女性どちらもいける両刀として認知されている。あらゆる宗教勢力やローマ元老院を弾圧したことから「暴君」と呼ばれてはいるが、生前は市民を愛し、第一と考える為政者であった。しかし、彼女の市民に対する「愛」は彼らの求めた「愛」と違い、彼女は誰からも愛されること無く、最後には喉に短剣を突き刺し自決した。だが、彼女は自分の人生を思う存分楽しんだと、苦悩に塗れた自身の人生を悔やむことは無かった。通常戦闘で彼女が用いる剣は隕鉄の鞴(いんてつのふいご)原初の火(アエストゥス エストゥス)」と題されたセイバー手製の剣。この名の他に剣そのものには「regnum caelorum et gehennam(レグナム カエロラム エト ジェヘナ)」という銘がある。宝具は生前の彼女がローマに建設した黄金劇場(ドムス・アウレア)を魔力によって形成、再現した、自己の願望を達成させる絶対皇帝圏、「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」。固有結界とは似て非なる大魔術である。
セイバー・ブライド
「CCC」では花嫁衣装と拘束具を融合したようなデザインの新衣装になる。この衣装に関して当初は拘束具としての意味合いもあるためあまり乗り気ではなかったが、主人公の選択肢によっては気に入り始める。特にあるイベントでは彼女の為にアイテムを作るのだが、知らず知らずのうちに戴冠と婚姻を意味するものを送ったため「余に皇帝と花嫁をやれというのか!」とプロポーズとして受け取られてしまう。また新スキル「星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)」が追加され、その際の台詞が戦闘とは一切関係ないマスターへの愛の告白となっている。
『Fate/EXTELLA』ではNintendo Switch版の追加衣装として登場。
アーチャー (Archer)
声 - 諏訪部順一
身長:187cm / 体重:78kg / スリーサイズ:B97/W81/H96 / 血液型:不明 / 誕生日:消失 / 属性:中立・中庸
パラメータ: 筋力:C / 耐久:C / 敏捷:C / 魔力:B / 幸運:D / 宝具:?
スキル: 単独行動:C / 対魔力:D / 心眼(偽):B / 千里眼:C+ / 魔術:C-
赤い外套を身に纏った、白髪の弓兵。性別は男性。皮肉屋でやる気の見えない態度を取るが、サーヴァントとしての責務はきちんと全うする律儀なところもある。
性格も外見も第五次聖杯戦争のアーチャーと変わらず、弓兵のクラスでありながら投影魔術による剣なども使用する変り種のサーヴァント。プレイヤーが使役できる3騎のサーヴァントのうちの1騎で、彼を選んだ場合のゲーム難易度が通常とされ、「CCC」ではテクニカルとなっている。
その正体はムーンセルに“正義の味方”の概念として使役される名前の無い英霊。生前を正義の味方として生き、ムーンセルと契約したことで死後にこの英霊の元になった人物は確実に存在するが、この英霊は大衆が望む「正義の味方」という概念が人のカタチで起動したものであり、もはや個人ではない。英雄として祀られた時点で名前が人々の記憶、歴史から消えたため、英雄としての真名も「無銘」である。自身を「正義の体現者」と称しながらも、生前の自身の行いは間違いなく悪だと語る。今回の聖杯戦争においての彼の真名は「無銘」だが、彼と同じ英霊がこの聖杯戦争のモデルとなった第五次聖杯戦争にて召喚されており、その際の真名はエミヤ[注 12]。本来より多くの人々を救うための「犠牲」として「被害者」たちを殺し続けてきたことで、最後には彼の理想に賛同した友人と呼べる男に裏切られ、法の下に裁かれて死んだ。全体を守るために個を殺したことから、自分に英霊として呼ぶべき名は無く、また生前の自分は人間ですらない、とも語った。だがエミヤが抱いていた自分自身を抹殺する葛藤は無銘では解消され、正義の味方としての自分を受け入れている。宝具と呼べるレベルにまで昇華させた固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)」を武具・道具としての形を持たない宝具として扱う。
本家の聖杯戦争の記憶もそれなりに在るため、様々な場面でモデルになった人物や第五次聖杯戦争のセイバーを彷彿とさせる言葉を漏らしている。
「CCC」では素肌の上から羽織った赤い皮のジャケットに、黒い皮のズボンの新衣装になるが、本人は恥じている。だが決してない訳ではないと述べており、満更でもない様子でもある。また新スキルとして宝具発動中のみ使える「永久に遙か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)」が追加された。第五次聖杯戦争のセイバーの「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を投影し斬撃を放つ技で、放つ構えもセイバーの構えを彷彿させる。
隠し要素として彼のモデルであるアーチャー、つまりエミヤが遠坂凛と共に登場している。ただし直接本人ではなく、ムーンセルによる第五次聖杯戦争の観測による再現された人物であり、言動もそれに準したものである。敗北後、凛と共に自身の聖杯戦争に戻っていった。またエンディングで現実世界で主人公の教官としてエミヤが登場している。そのため作中の年代ではまだ存命していることになり、このことは作中に彼は手を焼いた生徒がいたと語っていた為、無銘もまた未来の英霊であり、ムーンセルの未来予測によって存在した英霊だったと言える。
キャスター (Caster)
声 - 斎藤千和
身長:160cm / 体重:49kg / スリーサイズ:B86/W57/H84 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
パラメータ: 筋力:E / 耐久:E / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:D / 宝具:B
スキル: 陣地作成:C / 呪術:EX / 変化:A
青い導師服に狐耳・尻尾というエキゾチックな容姿のサーヴァント。性別は女性。底抜けに明るい性格だが、主人公以外には割と毒のある態度を見せることもある。裏表のあるサーヴァントだが、主人公への忠誠は本物。
少々毒のある性格だがマスターに対しては忠誠を貫き通す。ファンからは「キャス狐」と呼ばれる。命名はシナリオライターの奈須きのこ[注 10]。プレイヤーが使役できる3騎のサーヴァントのうちの1騎で、彼女を選んだ場合のゲーム難易度は最も高いとされ、「CCC」ではマニアックとなっている。
真名は日本三大化生の一人にして白面金毛九尾の狐が化けた存在と言われる女官、玉藻の前。良妻として愛されたいという願望からサーヴァントというカテゴリに当てはめられているため本来のスペックが全く発揮できず、化生としての霊格や神性が著しく低下し、尻尾が1つとなっているが、悪霊として再現されれば他のサーヴァントを寄せ付けない強さを発揮できる。マスターが男性の方が仕えやすいが、女性でも「呪術を使って何とかする」ので問題ないらしく、主人公が男女どちらでもあまり態度は変わらない。もともとはアマテラスから分かれた御魂が人間に興味を持ち、記憶を封印して人として鳥羽上皇の世に転生したが、陰陽師に正体を暴かれたのちに紆余曲折のすえ討伐された。誰かの信頼や愛を知らずに死んだ悲しみから自らの認めたマスターである主人公(本人曰く、一目惚れ)には絶対遵守を貫き、生前のトラウマからか技能もあまり使いたがらない。「ご主人様絶対主義」を掲げ、他のマスターやサーヴァントには一切の容赦をしない。マスター一筋だが自身の扱いが酷かったり、自身よりえげつないことをするなどの行為をすると毒舌を吐くなど必ずしも不満がないわけではない。神宝「玉藻鎮石」(アマテラスの神体であり八咫鏡の原型)の能力を不完全ながら一時的に解放した「水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)」を宝具として扱う。千年狐狸精の用いた借体形成の術も使用可能らしい。
本人曰く、安珍・清姫伝説の清姫、さらに刑部姫とメル友。また舌切り雀、かぐや姫、天宇受賣命らとも交友関係にある模様。一方で彼女を討伐した安倍晴明や「贅沢狐」こと妲己の名前も度々登場するが、彼らのことは毛嫌いしている。
かつてトワイス・ピースマンのサーヴァントとしてムーンセルの聖杯戦争に参加した経験を持つが、その際はすぐに敗退したという。この過去があるため、トワイスは決戦時キャスターに対して「君の健闘もまた、私には誇らしい」という言葉を贈っている。
「CCC」ではゴスロリ衣装をベースに亀甲縛りに見立たリボンをあしらった新衣装に身を包む。キャスターのスタイルをより艶めかしく強調する衣装であるため、主人公からも刺激が強すぎると評価された。マスターである主人公への愛情が更にエスカレートしており、主人公と自分以外はどうでもよいと言ったせいで周囲からはヤンデレと言われたり、あまりのスキンシップに主人公が付いて行けなくなってスルーもしくは逃亡する事態を生み出している。しかし、主人公もたまに反撃することがあり、隙を突いて尻尾や耳をモフり、彼女を驚かせている。また新スキルとして「呪法・玉天崩」が追加されたが、これは前作にてマイルームで特訓していただけだった「一夫多妻去勢拳」であり、対男性クリティカルという名前の通りの性能を持っている。
隠し要素としてムーンセルによる再現でトワイスと契約している時のキャスターが登場している。口調も真面目で、貞淑な妻らしいものとなっている。しかし、その姿はサーヴァントから人形と評価された。
「CCC」のエンディングでは切り離された8つの尻尾がアルターエゴとなって「タマモナイン」として登場している。『Fate/Grand Order』ではバーサーカーのタマモキャットとアルターエゴのタマモヴィッチこと妲己が登場している。

マスター

遠坂 凛(とおさか りん)
声 - 植田佳奈
身長:159cm / 体重:48kg / スリーサイズ:B82/W57/H80 / 血液型:O / 誕生日:2月4日
没落した名門・遠坂家の魔術師で本作のヒロインの一人。『Fate/stay night』の遠坂凛とは別人[注 13]でスリーサイズも異なる。ただし性格はそっくりで、声優も同じである。
優秀な霊子ハッカーであるが、今となっては数少ない五大属性(アベレージワン)を操る稀有な魔術師でもある。もともとはフリーのエンジニアで、中東を中心に活動している姉御肌の美人。ハーウェイの支配を破るためのレジスタンス活動を生業としており、今回の聖杯戦争にかける願いもハーウェイに対抗することである。主人公と当たった方が楽そうだ、という理由から色々な助言をしてくれる。好きなパンは「やきそばパン」。得意料理は原作『Fate/stay night』同様、中華料理。ゲーム中に登場する彼女の姿はあくまでアバターだが、彼女やレオらはカスタムアバターを使用しており、現実とほぼ同じ姿の自分を形成している(違いは髪の色だけであり、現実の彼女は金髪である)。サーヴァントは朱槍を携えたランサー。
「CCC」では主人公達とは別に月の裏側に落ち、BBによってサクラ迷宮のセンチネルに仕立て上げられた。その際に本人の色々と残念なところが露見することになる。
隠し要素として、彼女ではなく『Fate/stay night』の遠坂凛がアーチャーと共に登場している。ただし直接本人ではなく、ムーンセルによる第五次聖杯戦争の観測による再現された人物であり、言動もそれに準し、服装も原作のデザインになっている。敗北後アーチャーと共に自身の聖杯戦争に戻っていった。またギルガメッシュから両者とも自身に相応しいマスターと賞賛を贈られている[注 14]
遠坂 リン(とおさか リン)
声 - 植田佳奈
「Last Encore」の凛。第六階層のフロアマスターの一人であり、リンの本体から生み出された分身(アバター)がハクノと同行していた。約1000年前の聖杯戦争では第六階層まで進んでいたが、ラニと共にフロアマスターとなった。
アバターは各階層に一体づつ派遣されており、先に進むマスターを探していた。ハクノが上の階層に向かうと知り同行する。
ラニ=VIII(ラニ=エイト)
声 - 真田アサミ
身長:157cm / 体重:45kg / スリーサイズ:B80/W58/H81 / 血液型:A / 誕生日:1月1日
聖杯戦争に参加するマスターの一人。本作のヒロインの一人。
占星術を得意とし、いつも星を見ている褐色肌の美少女。主人公にはいつも敬語で話す。アトラス院最後の錬金術師シアリム・エルトナムによって作られた人工生命体(ホムンクルス)であり、彼女の心臓は「第五真説要素(エーテライト)」である。自身の作者でもある錬金術師を「師」として尊敬している。「師」はラニに心を持たせるには至らず、それを与えてくれる人物を探すようラニに言いつけていた。主人公が「師」の言う人物ではないか、という理由から主人公に様々な形で協力をしてくれる。作中のイベントや予約特典「Fate/the fact」の中で、彼女は下着を着けていないと語られている。好きなパンは「カレーパン」。得意料理はエジプト料理。サーヴァントは屈強な男性の武人の姿をしたバーサーカー。
「CCC」では凜と同様に月の裏側に落ち、BBによってサクラ迷宮のセンチネルに仕立て上げられた。また、この時の彼女は下着を履かないことに拘りを見せ、ついには頓珍漢な境地に達してしまう。
「Last Encore」では第六階層のフロアマスターの一人として登場。第二階層に派遣されたアバターの話によるとハクノと出会うまでの50年間は一人きりだった。
間桐 シンジ(まとう シンジ)
声 - 神谷浩史
身長:171cm / 体重:59kg / 血液型:B / 誕生日:5月5日
アジア圏におけるゲームチャンプであり、優秀な霊子ハッカー。『Fate/stay night』の間桐慎二とは別人だが、凛と同じく性格と声優は同じである。
聖杯戦争自体もゲームのように捉えている節があり「負ければ死ぬ」という聖杯戦争のルールも、ただの脅しだろうと思い込んでいた。また、凛に対して口を滑らせてサーヴァントの情報を漏らすなど間の抜けた部分がある。常に他人を見下した態度と口調で話し、主人公に対してもそれは同じである(ただし、主人公は彼の話を最後まで聞いてくれるので彼/彼女には好印象を抱いている)。アバターは他の面々同様月海原学園の生徒の姿をしていたが、実年齢は八歳。サーヴァントはクラシックな二丁拳銃を持ったライダー。
主人公は、彼との戦いを通して戦いの現実を実感することになる。
「CCC」では月の裏側に落とされ、旧校舎に滞在している。サーヴァントは落とされた時に逸れたとの事。現実世界では没落した名家の出自であり、西欧財閥から多額の金で買い取った優良遺伝子を用いたデザインベイビーである事が判明する。聖杯戦争に参加した真の理由は、家の命令で受賞した名誉ではなく、自分の意思で偉業を成し遂げて自分の名前を残す事である。作中で記憶を取り戻すが、自分がすでに敗北し裏の世界でしか生きられないことを悟ってBB側に寝返ったが、メルトリリスによって切り捨てられる。
滅多な事では言わないが主人公の事を本当の親友と思っており、自分の為に涙を流してくれた主人公を生かす為に一世一代の大博打を打ち、メルトリリスに人間の尊厳を見せつけた。
「Last Encore」ではハクノを刺したことで聖杯戦争の参加者としてエントリーし、最終的に第一階層のフロアマスターとなった。上に上がることを諦めた他のマスター達の拠り所になるように第一階層を享楽の都市に作り替えていた。2月21日に公式サイトの人物紹介に追加されたコラムによると、第一階層で勝利したことで次の階層に上がる権利を得ていたが聖杯戦争が本物の殺し合いと理解し、進むことを放棄している。14日後にチャクラ・ヴァルティンが成立し、ただ一人存命していたことで第一階層のフロアマスターとなった。
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイLeonardo B Harwey
声 - 朴璐美
身長:155cm / 体重:52kg / 血液型:A / 誕生日:12月24日
世界の六割を統べると言われるハーウェイ財団の御曹司。愛称はレオ
聖杯、そして聖杯戦争を人類に害を成すものとして聖杯戦争に参戦した。性格は温厚で礼儀正しい。ハーウェイが世界を支配し、平和且つ平等な社会を築き上げることを自らの使命、義務として、そしてそれを当然のこととして認識している。自らのサーヴァントを真名で呼び正体を隠そうともせず、顕現させたまま連れ歩くなど、堂々とした振る舞いはハーウェイの代表として相応しいものである。その有り方は「王の器」としては完成されたものだが、認識のみが完成されているだけで、感情や目的意識といった「人として当たり前の物」がほとんど無く(極端に言えば中身がない)“自身が王であった”セイバーや“本物の王を知る”キャスターからは否定的な扱いをうける。彼は主人公に負けて初めて、「負けたくない」などといった人間としての当たり前の感情を学ぶ。サーヴァントは純白の鎧を纏ったセイバー。
「CCC」では本選の最中に月の裏側に落とされた。旧校舎では主人公を含む「生徒会」を発足し、月の裏側からの脱出を試みる。前作からかなり性格が軟化しており、年相応の反応を起こしたり、絵にかいたような青臭い青春を謳歌している(あまりの変貌に主人公からはBBが用意した偽物ではないかと勘繰られた)。主人公はこれらの変貌をレオ自身が抑圧してきた望みではないかと考察している。月の裏側の通貨を大量に所持しているが、彼にお金を借りる場合ハーウェイ家に代々伝わる貸付方法として10日で1割の利子が付く「ハーウェイ・トイチシステム」を提案してくる。
決着術式(ファイナリティ)と呼ばれる術式「聖剣集う絢爛の城(ソード・キャメロット)」を有している。圧倒的な魔力消費量と操作難易度からレオですら三分間しか展開できないが、破壊するには聖剣レベルの攻撃力を必要とし、尚且つ転移等のあらゆる魔術を遮断する高密度の炎の壁を作り出す事が出来る。
「Last Encore」では「イルステリアス天動説」に登場する。
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイJulius B Harwey
声 - 羽多野渉
身長:162cm / 体重:59kg / 血液型:A / 誕生日:不明
月海原学園に赴任してきた教師。
外套も髪の色も漆黒で、全体的に黒を主体とした色調のコーディネートをしている。非常に目つきが冷徹で、会う人会う人に畏怖される。レオの異母兄にあたる。聖杯内に保存されている「葛木宗一郎」のキャラクタープロフィールを書き換え、それを元にアバターを作り、葛木センセイとして赴任してくる。ハーウェイの黒蠍とも呼ばれ、レオの影として様々な人物を暗殺してきた。デザインベビーとして産み落とされたものの、ハーウェイの家では「失敗作」と揶揄され冷遇を受けていたが、義母(レオの母親)、アリシアのみ彼に理解を示していた。そのために精神的に義母に依存している面もある[注 15]。サーヴァントは武芸者の姿をしたアサシン。
歩んできた人生故の執念は、主人公にある種の同情を抱かせることになる。亡霊となった彼との戦いの後、彼とは「友人」となる。
「CCC」ではレオ同様に月の裏側に落とされ、生徒会のサポートを行う。枷が外れたレオや天然すぎるガウェインの行動に頭を悩ませている。サーヴァントは不在。
表の聖杯戦争に敗北して執念で亡霊となっていた所をBBに回収されており、記憶を取り戻すと同時にBBの配下に付いた。しかし、これらの行動は全て彼女を騙すため(及びその裏に居るであろう黒幕を探る為)の芝居であり、虚数空間に落とされた唯一の「友人」を助けるため、自身を犠牲にしながらもサーヴァントへの道を切り開いた。
「Last Encore」では第五階層を徘徊する殺人鬼。ハクノと同じ「死相」を持つ。
ダン・ブラックモアDan Blackmore
声 - 麦人
身長:166cm / 体重:73kg / 血液型:B / 誕生日:10月8日
元軍人・狙撃手のマスター。
60歳という老齢だが祖国では女王の懐刀と呼ばれるほど優秀な軍人であり、軍を去った今も女王に信頼を寄せられている。狙撃という所謂汚れ仕事を得意とした過去に似合わず騎士道精神を重んじる昔気質な性格。教会で祈りを捧げている姿がよく目撃され、教会の前で騒いでいた慎二らを叱る場面もある。ハーウェイ財団とは過去に何度か協力関係にあった。イギリス女王の命を受けて聖杯戦争に参戦。その心中には、軍人としてではなく騎士として戦いぬくという本懐を秘めている。妻の名は「アンヌ」といい、彼が現役であったころに病死している。サーヴァントは緑衣のアーチャー。
自身に非があった時には令呪を使ってでも責任を取ったりするほどの覚悟は主人公に最初の壁となって立ちはだかり、後に主人公は自身の中で彼を「師」と呼んでいる。
ちなみに、彼を除く無印に登場するマスター達は「CCC」にて続投したりその後の動向がわかるが、彼がどうなったかは語られていない。
「Last Encore」では約1000年前の聖杯戦争で対戦した鈴鹿御前とそのマスターに敗れたが、チャクラ・ヴァルティン成立時に第二階層のフロアマスターとして復活した。
ありす
声 - 野中藍
身長:137cm / 体重:30kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明
学園やアリーナに度々姿を見せる、ゴスロリ衣装に身を包んだ幼女。
外見がそっくりな、服の色だけをそっくり反転させたような容姿の幼女とともに行動する。それぞれ黒と白のドレスを着ている。白い方がマスターの「ありす」、黒い方が「アリス」。本体は第二次世界大戦期のイギリス人少女であり、戦争の被害によって重傷を負った後、体内の魔術回路を貴重視する一派によって延命させられていた。その後没し、現在はサイバーゴーストと呼ばれる精神体がムーンセルに来ている状態。死者を容認しないムーンセルも、デフォルトの状態が既に死んでいるありすは許容している。予選会場にずっと留まり続けていたが、自らと似た存在である主人公に目をつけ、本戦会場までついて行ってしまい、聖杯戦争に参加する事になってしまう。サーヴァントはありすそっくりのキャスター。
同類である主人公を遊びに誘ったりするなどの孤独を嫌がり誰かと一緒にいたいという願いは、戦いの直後におきた出来事において主人公にある行動を取らせる遠因になる。
「CCC」ではBBによってキャスターと一緒に蘇生した。性格は変わらず、パッションリップの護衛を任されたが全然従わなかった。だがその後、キャスター共々メルトリリスによって悲惨な目に合うことになる。
「Last Encore」では第三階層のフロアマスターとして登場。約1000年の間に「怪物」に変貌していた。宝具の特性も重なり倒せなかったため殆どのマスターは下の階層に撤退せざるを得なくなった。
ランルーくん
声 - 小林ゆう
身長:185cm / 体重:44kg / 血液型:O / 誕生日:11月16日
道化師(ピエロ)の様な格好をした長身痩躯の人物。
格好は「レンレンバーガー」のマスコットキャラクターを模しているらしい。一見すると男性に見えるが実は女性。「愛した物」しか「食べられない」歪んだ性格の持ち主であり、これまでにペットの小鳥、両親、自身の子供を「食べた」らしい。人格も崩壊しており、狂ったような喋り方をする。だが、ガトーよりは会話は成立する。たくさんの「ごちそう」を食べるために、世界中の皆が自分の事を好きになってほしいという願いの元、聖杯戦争に参加した。サーヴァントは血染めの黒い鎧を身に纏ったランサー。
「CCC」では直接の登場はないが、語られる赤い小悪魔風のランサーの本来のマスターの特徴が彼女と当てはまる。だがBBに従わなかった為に自身のサーヴァントに見限られ殺されている。
臥藤 門司(がとう もんじ)
声 - 伊藤健太郎
身長:190cm / 体重:83kg / 血液型:A / 誕生日:3月31日
様々な宗教をミックスしたオリジナルの宗教論を唱える筋骨隆々の偉丈夫。通称ガトー
自らのサーヴァントを神と崇め、その信仰を広げることを目的に聖杯戦争を戦う。テンションが高く、またサーヴァントを崇拝するあまり言動は意味不明になりがち。元は各地を放浪して様々な宗教を学んだ人物だったが、それぞれの宗教に欠陥や矛盾を見出し、失望していた宗教家である。数年前にヒマラヤ山頂で後に契約する事となるサーヴァント「原始の女」と出会い、彼女を真の神として布教するために聖杯戦争に参加した。サーヴァントは至って普通の女性の姿をしたバーサーカー。
性格こそぶっ飛んでいるが人々を救いたいという信念は本物であり、主人公はそれを認めるとともに自身が戦う目的を完全なものとする。
また彼はムーンセルから優秀な人材として何年も前から招かれている。
「CCC」では月の裏側に落とされた。サーヴァントは「ショウジキナイワー」と神託を残してどこかに行ったとの事。生徒会ではレオに応援団長に任命された。ぶっ飛んだ性格は変わっていないが、他人に対する気配りが行き届いており、かつての対戦相手で引きこもりのジナコの元に足繁く通って親交を深めようとするなど面倒見が良い。この変化について主人公に尋ねられた時には今回は自分以外全て敵である聖杯戦争ではないため他者との繋がり大事にしなくてはならないことと語っている。自身の敗北と死の記憶を取り戻した後は宗教を広める執念を捨てたことで人生唯一の悟りを見出し、かの英雄王ですら感心するほどの答えを出した。
本編でキアラの事を何かしら覚えがあったが結局思い出せず終いだったが、実は修業時代に日本の山中にて出会っており、その際に禅問答対決し彼女を「やばい、話通じない」と逃げ腰にさせている。が、この事の記憶は彼女によって消されている。因みに前作で彼は彼女の名前を口にしている。
トワイス・H・ピースマンTwice H Pieceman
声 - 東地宏樹
身長:175cm / 体重:58kg / 血液型:A / 誕生日:4月30日
聖杯の中枢に到る部屋(厳密に言えば空間)に居る謎の人物。学園内に出没した「白衣を着た幽霊」は彼である。
その正体は「過去に存在したトワイス・ピースマンという人間の情報を元に作られたNPC」が自我を持ち、マスターとなったイレギュラーな存在。元々は聖杯戦争という名など無く、単にムーンセルが情報収集活動の一環として最良のサンプルを求めて人間を招き、最後の一人になるまで殺しあわせて性能を競う生存競争トライアルに過ぎなかったセラフ内での戦いを、NPCという立場(戦いに敗れても何度でも再構成される)を利用し、最弱の身でありながらも戦い抜き、数十の戦いの果てにムーンセル中枢の手前まで辿り着く。しかし彼はムーンセルにとって「不正なデータ」に過ぎ無いためムーンセルの中枢に接続する事は叶わず、中枢以外からの操作では彼が望む規模の紛争は起こせなかったため、やむなくセラフ内の戦いの表層のルールを操作することで、成長を促す試練と戦いの果てに一人の勝者が聖杯に接続できる「聖杯戦争」を作り上げ、自身と同じ思想を持つ勝者が現れるのを待ち続けていた。サーヴァントはセイヴァー。
生前の彼(正確には現在の彼を構成する記録の元となった人物)は、戦争という物に対して正義感でも義務感でもなく、自分でも訳の分からない焦燥と強い憎しみを持ち、戦線に自ら赴く奇行を持つ人物であった。数々の功績を残し20世紀末の科学者として有名になるが、救助のために赴いたある地方でテロに巻き込まれた彼は、死に際に何故自分がこれほど戦争に執着し憎んできたかの答えとして、自身が地域紛争によって家族を失い自身も死に掛けた戦争孤児であり戦争の被害者であったこと(ピースマンは養家の姓)、そしてその地獄の中で生きようともがく命の強靭さを垣間見たことで「戦争」とそれが生む成果を否定しきれなかった自分に気付く。人間であったトワイスはその直後、29歳で没するが、死亡前の彼の思いは全てムーンセルに記録されており、NPCとして再現された彼が自我に目覚めた際、以前の彼が導き出した記憶も共に思い出し、トワイス・ピースマンとして行動するようになる。
ムーンセルに記録された人類史を見聞する中で、現在の停滞する世界を間違っていると結論付け、その状況を打破する損失と成果を生むために、生前気付いた思いに乗っ取った「正しく行動すれば誰もが生き残れる平等な全人類規模の戦争」を起こすためにムーンセルの力を求めるようになる。
「CCC」では、絶望に沈む主人公を欠けた夢を通して激励した。隠し要素として、ムーンセルによる再現によって彼と狐耳のキャスターが契約してた時の状態で共に登場している。
親友(仮称)
聖杯戦争の参加者の一人。基本的に主人公の所属するクラスである2-Aの教室にいる。予選では主人公の友人としての役割が与えられており、二回戦以降も主人公に友好的に接してくれる数少ないマスターであったが、三回戦にて敗北。
ゲーム本編ではモブキャラクターに過ぎないが、ビジュアルファンブック収録の小説「Seven's feel」では主役を務め、レジスタントとしてレオを殺すために聖杯戦争に参加した彼の背景や、過酷な殺し合いに身を投じていたため友人も学生生活も知らなかった彼視点での聖杯戦争が語られる。本編の主人公は女性版で契約するサーヴァントは赤いセイバー。彼本人は赤い外套のアーチャーと契約している。三回戦にてレオに敗れるが、皮肉屋だが人格者のアーチャーへの感謝と、短いながらも主人公と友人として過ごせた幸せな日々を思いながら消滅した。
ちなみに「CCC」では、彼との会話で表示される選択肢が発生するNPCが登場しているが彼本人かは不明。

サーヴァント

ライダーRider
声 - 高乃麗
身長:162cm / 体重:55kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・悪
パラメータ: 筋力:D / 耐久:C / 敏捷:B / 魔力:E / 幸運:EX / 宝具:A+
スキル: 対魔力:D / 嵐の航海者:A+ / 星の開拓者:EX
顔に走った傷跡が特徴的で、通常のクラシックな二丁拳銃[注 16]のほか戦艦の砲撃という非常に大掛かりな戦闘スタイルを持つサーヴァント。性別は女性。性格はその戦闘スタイル同様豪快そのもの。
漫画版ではガウェインと一戦を交えてしまった事で手傷を負い、白野のセイバーに隙を付け入られて敗北する。
真名はフランシス・ドレイク。史実では男性。航海時代の英雄であり、太陽の沈まぬ国と言われたスペインの無敵艦隊を破ったことで、悪魔(エル・ドラゴ)の異名を持つ。初めて生きて世界一周を成し遂げた大海賊でもあった彼女は、とにかく徹底した享楽主義であり、派手好き。使い切るために略奪し、使い切ってはまた略奪を繰り返した。花火のように消え去る財を好むので、永遠に使い切れぬ財を象徴する英雄王とは相容れない。宝具は「黄金鹿と嵐の夜(ゴールデンワイルドハント)」。スペインの無敵艦隊を破った「火船」の逸話と、ヨーロッパ全域で伝承される「嵐の夜(ワイルドハント)」の逸話がミックスされた宝具で、かつて彼女が率いた「黄金の鹿号(ゴールデンハインド」を中心に、無数の小船を展開して圧倒的火力で敵を殲滅する。マスターは間桐シンジ。
アーチャーArcher
声 - 鳥海浩輔
身長:175cm / 体重:65kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・善
パラメータ: 筋力:C / 耐久:C / 敏捷:B / 魔力:B / 幸運:B / 宝具:D
スキル: 対魔力:D / 単独行動:A / 破壊工作:A
緑色の服と緑色の外套を羽織った青年の姿をしたサーヴァント。右手に装備したボウガン型の弓矢を使用する。不意打ちや毒を盛るなどといった、事前の破壊工作が得意。
漫画版では、セイバーとの一騎討ちの際に二振りの短剣を用いるなど、赤い外套のアーチャーを思わせる描写が存在する。
真名はロビンフッド。ただこのロビンフッドという真名は彼の英雄としての名であり本名ではない。様々な伝承に複数登場するロビンフッドのうちの一人である彼は、もとは無名の青年であり、一生涯その素顔を隠して戦った森の人である。生前は1人で軍隊を相手にする必要があったため、徹底的な奇襲、奇策で戦い抜いた。そのため、それらを封じられれば、「自分にはハンサムな顔しか残らない」と話している。そして、それが効くのは町娘だけだとも話している。宝具は彼が拠点とした森でイチイの木から作成した弓、「祈りの弓(イー・バウ)」。標的が持つ不浄を瞬間的に増幅させる力を持つ。またそれ以外にも毒矢を用いたり、アリーナ全域を覆う毒の結界や、身を隠すマント「顔のない王(ノーフェイス・メイキング)」などを使う。マスターはダン・ブラックモア。
「CCC」ではBBによって蘇生され、彼女の尖兵としてサクラ迷宮を暗躍する。二回戦の記憶を有しており、ダンが認めた主人公の成長を喜んでいた。また、彼もユリウス同様事件の黒幕を独自に探っていた。そして先へと進む主人公に黒幕の打倒を託した。
キャスターCaster
声 - 野中藍
身長:不定 / 体重:不定 / 血液型:不定 / 属性:不定
パラメータ: 筋力:D - E / 耐久:D - E / 敏捷:D - E / 魔力:D - E / 幸運:D - E / 宝具:EX
スキル: 変化:A+ / 自己改造:A / 陣地作成:A
双子の片割れ、黒い幼女。白い幼女であるありすよりもいくらか口が悪く、また残忍性を持っている。ありすには「アリス」と呼ばれたり「わたし」と呼ばれたりもしている。ありすが主人公に対して口を滑らせて情報を漏らしそうになるとそれを止めたり、主人公を殺させようと仕向けるなど彼女の影役で似ていながらもありすとは違った性格。
真名はナーサリー・ライム。実在の英雄ではなく、実在する絵本の総称であり、多くの子供たちの夢を受けたことで、そのジャンルが「子供たちの英雄」の概念として成立し英霊化したもの。サーヴァントそのものが固有結界であり、今回の聖杯戦争で顕現したありすそっくりの姿はマスターであるありすの夢見た形を映し出して作り上げられた擬似サーヴァントである。自分自身でもある宝具「誰かの為の物語(ナーサリー・ライム)」の派生能力として様々な魔術スキルを使ったり、怪物・ジャバウォックを「お友達」として召喚したり、キャスタークラスの固有スキル「陣地作成」と併せて自我とともに存在が薄れていく強力な固有結界「名無しの森」を扱う。宝具は「永久機関・少女帝国(クイーンズ・グラスゲーム)」。マスターの夢が具現化した対己・対界宝具であり、敵のダメージはそのままに自分と周囲を戦闘開始直後にまで巻き戻す。マスターはありす。
「CCC」ではありす共々蘇生されてBBの尖兵として利用されたが、マスターと同じく全然従わなかった。その後マスターのありす共々、メルトリリスにより悲惨な目にあわされることとなる。
ジャバウォック
声 - 景浦大輔[注 17]
黒いキャスターがアリーナ内に呼び出した怪物。
エネミーとしては規格外の強さを誇り、通常戦闘ではほぼ勝利することはできない。他のエネミー同様明確な思考や理性などは存在せず、当初はありすとアリスという双子のマスターに、バーサーカーであるジャバウォックがサーヴァントであると想起させる。原典である「ジャバウォックの詩」にあるように、概念武装である「ヴォーパルの剣」に極端に弱い。
「Last Encore」ではデザインが大きく異なる。
ランサーLancer
声 - 江川央生
身長:191cm / 体重:90kg / 血液型:不明 / 誕生日:11月11日 / 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:A / 敏捷:E / 魔力:A / 幸運:D / 宝具:C
スキル: 信仰の加護:A+++ / 戦闘続行:A / 無辜の怪物:A
血染めの黒い鎧を身に纏ったサーヴァント。性別は男性。神を絶対と崇める信仰者だが、あまりの信心深さから人格に異変をきたしている。自身のマスターを「妻」と呼んでいる。
漫画版では予選突破後に会場に舞い戻り、マスターやNPCを虐殺する暴挙を行った。本選でもそのスタンスは変わらず対戦相手を予定日前に殺害し続けた為、言峰から討伐命令が出された。アリーナ外でガウェインやセイバー等の複数のサーヴァント相手に獅子奮迅の戦いを見せたが、最終的に白野のセイバーによって倒される。
真名はヴラド三世。吸血鬼としてブラム・ストーカーの小説に登場するドラキュラ伯爵のモデルにもなった、ルーマニア史に名高い英雄。キリスト教世界の盾と言われた高潔な武人であるが、生前に自国を守るために厳罰主義を徹底し、10万人の人間を串刺し刑にした事から「串刺し公」とも呼ばれている。このような経歴が後年ブラム・ストーカーの創作により過剰なまでに脚色・演出されたことから、畏怖すべき怪物の筆頭として扱われることになり、創作が現実を捻じ曲げた最も分かりやすい例の一つとして挙げられる。彼自身は信仰に裏切られ、理解者に恵まれなかったことが自分が怪物と呼ばれる理由だと言う。宝具は「串刺城塞(カズィクル・ベイ)」。彼の代名詞とも呼べる串刺し刑を再現したこの宝具から放たれる魔槍は、相手が持つ不義や堕落の罪に応じて威力を増す、正義の一撃と呼べる代物である。マスターはランルーくん。
Fate/Apocrypha』に登場する黒のランサーは、彼の別の側面である。
バーサーカーBerserker
声 - 柚木涼香
身長:167cm / 体重:53kg / 血液型:不明 / 誕生日:12月24日 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:A+ / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:D / 宝具:E
スキル: バーサーカー化:A → C / 魔眼:A → C / 原初の一:EX → ×
至って普通の女性の姿をしたサーヴァント。バーサーカー化しているが、アリーナではいくらか言葉を発したこともある。
ちなみに漫画版とドラマCD版には登場していない。
真名はアルクェイド。真祖に区分される吸血鬼であり、地球に宿る精霊の一種。人間とは相容れない自然霊であるにも関わらずマスターに「神」として間違えられた解釈を押し付けられた事でスキルが劣化しており、バーサーカー化や魔眼は効果が充分に現れておらず、星のバックアップを受けるスキル原初の一は全く機能していない。宝具は「血の姉妹(プルート・ディ・シェヴェスタァ)」。血の姉妹による盟約とされ、正確には宝具というよりは特性で、周囲を地球環境化(テラフォーミング)する。この宝具を発動させることでムーンセルによって月の重力に合わせて再現されたマスターやサーヴァントたちは彼女の周囲では通常の六倍もの重力を受けることになる。『MELTY BLOOD』でも同名の技が登場しているが内容は異なる。本来のクラスはバーサーカーではなく、過去の聖杯戦争におけるアヴェンジャーや後述のセイヴァーと同様の例外的なクラスであるファニーヴァンプ。本当のマスターは学生服の少年らしい。多くのサーヴァントと存在そのものが異なる「異質」であり、そもそもサーヴァントではなくマスターが地球から連れられてきた存在で本来はサーヴァントが太刀打ち出来る存在ではない。またマスターが倒れても消えることはない。マスターは臥藤門司。
「CCC」では登場はなくガトーから「ショウジキナイワー」と去っていったと語られてる。
アサシンAssassin
声 - 安井邦彦
身長:166cm / 体重:60kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
パラメータ: 筋力:B / 耐久:C / 敏捷:A / 魔力:E / 幸運:E / 宝具:なし
スキル: 気配遮断:- / 中国武術:A+++ / 圏境:A
武芸者の姿をした男性のサーヴァント。基本的に義を通すが悪もまた良しとする性格。体術のみでの透明化と気配遮断を有す、拳法の達人中の達人。
漫画版ではユリウスと共にサーヴァントの選定を行う領域で待ち伏せし、そこに現れたマスターの排除を行っていた。セイバーとの戦いでは彼女の剣を評価したが、セラフの介入によって水を差される形での幕切れとなり、不満を残しながらも撤退した。五回戦での決戦では凛とラニのトラップによって頸脈を乱され、そのうえでセイバーの宝具によるステータス降下を受けたが、それでも五分五分という規格外の戦闘力を見せた。
真名は李書文、字は同臣。八極拳の一派、李氏八極拳の創始者。本来ならランサーのクラスなのだが、マスターとの相性から若く猛々しい時の書文として再現されアサシンとして現れた。を使って天地と合一し、姿を自然に透けこませるスキル「圏境」により、気配はおろかその姿や匂いさえも消失させる瞑想の極意の使い手であり、魔術理論に生きる者たちにとって“絶対に感知できない”。第五次聖杯戦争のアサシン同様、魔術を使わず人の業のみで成し得た魔技である。宝具は「无二打(にのうちいらず)」。気で自らのテリトリーを作り対象の「気を呑む」ことで、勁力だけでなく相手の迷走神経反射を誘発させショック死させる[注 18]。「二の打ち要らず」という彼の称号がカタチになったもので、明確には武術の神髄であり宝具ではない。後に別のマスターの令呪を用いられたため一時的にアサシンとバーサーカーという二つのクラスを重ね持つ事になり、対門宝具「猛虎硬爬山(もうここうはざん)」を使用するようになる。マスターはユリウス・B・ハーウェイ。
「Last Encore」でもバーサーカーのサーヴァントとして登場。
バーサーカーBerserker
声 - 安井邦彦
身長:225cm / 体重:153kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・悪
パラメータ: 筋力:A+ / 耐久:A+ / 敏捷:B+ / 魔力:C+ / 幸運:C+ / 宝具:A
スキル: 狂化:A / 勇猛:B / 反骨の相:B
屈強な武人の姿をしたサーヴァント。バーサーカー化していると同時に、マスターと意識を同一させているため、より機械的なサーヴァントになっている。しかし、身を挺してマスターを守ったり、死に際に武人らしい笑みを浮かべたりと、感情が全く無いわけではない。
真名は呂布奉先。中国の三国志時代に名高い武将であり、バーサーカー、ランサー、ライダー、アサシン、アーチャーと五つのクラスに該当する資質がある。三国志において最強の一角に数えられるその力が、バーサーカー化したことによってさらに引き上げられている。宝具は「軍神五兵(ゴッド・フォース)」。彼の軍師・陳宮が考案し、後に彼の主武器として知られる人工宝具方天画戟を解放する。五つの形態を持つ万能武器であるが、今の彼はバーサーカー化しているため、矛と砲(弓矢)の形態しか使えない。マスターはラニ=VIII。
ランサーLancer
声 - 神奈延年
身長:185cm / 体重:75kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:B / 耐久:A / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:E(ゲームではD)/ 宝具:B
スキル: 対魔力:C / 戦闘続行:A → C / 神性:B
青い髪に赤い槍を携えたサーヴァント。性別は男性。男気溢れる兄貴分のような性格で、時にはマスターをからかったりもする。主人公のアーチャーとは何らかの因縁がある様子。
真名はクー・フーリン。ケルト神話における半神半人の大英雄であり第五次聖杯戦争のランサーと同一人物。幼少の頃に商人の猛犬を殺した実力からクランの猛犬の異名を持つ。殆どの味方が、各々の誓約によって戦闘不能に追いやられる中、一人で大軍を相手に戦い、死に際してまで倒れることを良しとしなかった強靭な意志の持ち主であるとされる。宝具は「刺し穿つ死刺の槍(ゲイ・ボルク」。因果を逆転させ「心臓に突き刺さっている」という結果を作ってから敵を穿つ呪いの朱槍。マスターは遠坂凛。
「CCC」では凛曰くBBから逃れており、月の裏側に落されていないらしい。隠し要素としてムーンセルにより言峰のサーヴァントとして登場する。彼自身本家の聖杯戦争の記憶を有していない為、マスターが言峰なのに困惑気味であり、言峰から「毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか」とまで言われる始末でもある。
セイバーSaber
声 - 水島大宙
身長:180cm / 体重:78kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:B+ / 耐久:B+ / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:A / 宝具:A+
スキル: 対魔力:B / 騎乗:B / 聖者の数字:EX
純白の鎧に身を包んだ騎士のサーヴァント。男性。マスターの意向により真名を晒している。
真名はガウェインアーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。アーサー王の甥にあたり、忠義の騎士としても名高い英雄だが、性格はレオと同様必要な切捨てを厭わないある種の冷酷さを持っている。また、プレイヤーサーヴァントがマスターとの繋がりを「絆」と称しているのに対して、彼はマスターと自身の関係を「王への忠義」であると語る。この似て非なる思いから互いの言葉を理解しつつもプレイヤー陣営とは徹底して相容れない。ベディヴィエールがアルトリア(アーサー王)にも人の幸せが得られることを願っていたのに対し彼は王であり続けることをもとめていた。生前のランスロットに対する激情が、アーサー王の死を招いた事を悔いており、英霊となってからは全てを王に捧げる、より完成された騎士と化した。
スキル「聖者の数字」の力によって日の出ている時間帯は力が三倍になり、いかなる攻撃でも傷つくことは無くアリーナによっては無敵状態になる。この状態のガウェインはランスロットやアルトリアさえも凌ぐ。しかし、「古傷を刺されて戦死した」という伝承から一度破られた能力は失われてしまうという弱点も存在する。宝具は「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)」。アーサー王の持つエクスカリバーの姉妹剣である、もう一振りの星の聖剣ガラティーンを開放し、日輪の熱線を顕す。マスターはレオナルド・B・ハーウェイ。
「CCC」ではレオと共に月の裏側に落とされるが、他のサーヴァントと違ってほとんど制約がない。前作と比べてレオと同様に人間味が出てきており、天然っぷりや年下の女性に対する拘りなどが明らかになる。過去のアーサー王を始め円卓の騎士に関する発言も多いが、本人は誇らしげに語るものの周りからは微妙な反応をよく受ける。「ハーウェイ・トイチシステム」の取立人であり、特定条件を満たすと彼と戦闘になるが、その際には言動に借金返済を迫るニュアンスが多々混じる(宝具発動時の口上でガラティーンに「この剣は太陽の写し身かつ、負債を回収する物!!」と勝手に異名を付け加えるなど)。
セイヴァーSaver
声 - 田中秀幸[注 17]
身長:不明 / 体重:不明 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:A / 耐久:A / 敏捷:C / 魔力:B / 幸運:B / 宝具:A++
スキル: カリスマ:A+ / 対英雄:B / 菩提樹の悟り:EX / カラリパヤット:EX
神仏の様な神々しい姿をしたサーヴァント。性別は男性。聖杯に記録された情報の中から選び抜かれた、救世者(セイヴァー)の英霊。聖杯戦争における七つのクラスに該当されないイレギュラークラス。
真名は覚者ブッダ。背後の曼荼羅のような小宝具「転輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)」にすべてに灯りがともると発動する宝具「一に還る転生(アミタ・アミターバ)」を受けると強制的に敗北となってしまう。マスターはトワイス・H・ピースマン。
「Last Encore」では約1000年前の聖杯戦争で岸波白野およびセイバーと交戦し、勝利したことが示唆されている。本作のSE.RA.PHは「天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)」によって聖杯戦争のルールが変えられた。
アタランテ
本選に進んだマスターと契約するサーヴァントの一人。原作では名前が語られるのみで、漫画版に登場する。
クラス名は不明だが、弓を武装としている。第3回戦と第4回戦の間に行われたランサー討伐クエストに参戦した。デザインは『Fate/Apocrypha』のものが使用されている。

NPC・AI

言峰 綺礼(ことみね きれい)
声 - 中田譲治[注 17]
聖杯戦争を監督するNPCたちのトップに立つ存在であり、この聖杯戦争プログラムの進行を取り仕切る上級AI。
彼自身は、かつて聖杯戦争に関わった男の容姿と性格を写したものに過ぎないが、聖杯戦争や聖杯そのもの、霊子虚構世界、月面などについて様々な知識を持ち、時にはそれらを披露してくれる。かなりの辛党らしい。神父というからには教会関係者のはずだが、なぜか学園にばかり出没する。特別ルールと称した自身の追加ルールについて「好評だったら次を考えよう」という言葉を残すなど、時にユーモアのある一面を覗かせる(実際は生き抜くことに必死なマスターたちから追加ルールは非常に評判が悪かったが)。
「CCC」では他のNPC同様に月の裏側に落とされたが、BBによって役割を改竄されて購買部の店員となった。本人は意外とノリノリであり、法外なレートをふっかけてレオの手持ちのお金を100分の1にするなど商魂を見せている。サーヴァントがギルガメッシュだと購買での対応が変化する他、服装が原作に近いデザインに変更されている。隠し要素としてムーンセルによる再現によりランサー(クー・フーリン)と共に登場し、コードキャストではマスターである彼自ら敵サーヴァントに殴りかかる一面も見せる。
藤村 大河(ふじむら たいが)
声 - 伊藤美紀[注 17]
主人公のクラスの担任教師を務める上級AI。
容姿も性格も『Fate/stay night』に登場する藤村大河そのままだが別人で聖杯戦争のことも認知している。NPCなのだが本戦の最中にもいろいろな「お使い」を主人公にさせようとする。遅刻癖があり、よく転ぶ。
「CCC」では他のNPC同様に裏側に落とされたが、「タイガークエスト」を発令して主人公に必要なものを依頼して脱出を試みる。
間桐 桜(まとう さくら)
声 - 下屋則子[注 19]
身長:156cm / 体重:46kg / スリーサイズ:B85/W56/H87 / 血液型:O型 / 誕生日:3月2日[注 20]
保健室に待機する、マスターたちの健康管理を務める上級AI。
予選では慎二の妹という役割を与えられていたが、本戦で赤の他人として聖杯戦争を運営する役割に就く[注 21]。本戦の選手たちへの支給品の配布を行っている。また、保健医としても活動しているようで毒を受けた主人公の手当てをしたりもする。料理の腕は徐々に上手になっていき、支給品の弁当はどんどんグレードアップしていく。『Fate/stay night』では、実の姉妹であった凛とも本作では赤の他人である。
「CCC」ではBBと並ぶ物語のキーパーソンとして登場する。主人公たちが滞在する旧校舎を維持するだけでなく、迷宮探索に赴く主人公のバックアップを務めている。
前作では他のNPC同様に無機質な印象を受けるが、今作では親切にしてもらって嬉しそうに笑う、主人公の覚悟を聞いて涙するなど、人間と変わらない様々な表情を見せる。主人公の行動をほぼ完全に把握しており(彼女曰く、「ふざける時や空回りする時はだいたい空気で読み取れる」)、ここぞという時の不真面目さは自重するようクギまで刺している。
柳洞 一成(りゅうどう いっせい)
声 - 真殿光昭[注 17]
主人公の友人としての役割を与えられていたNPC。容姿も性格も『Fate/stay night』と同じ。予選では月海原学園の生徒会長を努めていた。
NPCではあるが、予選が終わった後も主人公のことを友人として扱っている。
「CCC」では序盤の学園生活で登場。しかし旧校舎では見当たらない。
間目 智識(まめ ちしき)
図書室を管理しているNPC。
自分の名前を適当な名だと嘆いている。ほかのNPCよりもいくらか饒舌で時には愚痴を言ってきたりもする変わり者。
有稲 幾夜(ありいな いくよ)
アリーナを管理するNPC。普段は図書室にいることが多い。
聖杯戦争参加者によってアリーナが不正に書き換えられることが多いことに憤慨しており、対抗に執念を燃やすが毎回破られる。
蒔寺 楓(まきでら かえで) / 氷室 鐘(ひむろ かね) / 三枝 由紀香(さえぐさ ゆきか)
予選の時点で月海原学園に在籍していた生徒。三人とも『Fate/stay night』の登場人物。
プロローグで操作する事になる男子生徒の所属する新聞部の部員でもある。楓は上級AI、由紀香はNPCだが、氷室のみノイズへの苦痛や学校の異常を訴えてくる。
ナミ / ユウカ
予選の時点で月海原学園に在籍していた女生徒。漫画版に登場する。
慎二の取り巻き。黒鎧のランサーが暴走した際、傷を負いながらも痛みなどを訴えず、機械のような反応を示す。本選では慎二によってハッキングを受け、彼の手駒として扱われる。

その他

蒼崎 青子(あおざき あおこ)
教会にいる赤い長髪に黒いパーカーの女性。魂の改竄をしてくれる人物。『魔法使いの夜』の主人公であり『月姫』にも登場している。
魔法使いの一人であり、口調は少々軽薄。聖杯戦争とは直接関係のない人物だが、本人称するところの「きな臭い未来」を感じ取りSE.RA.PHに介入、聖杯戦争のマスターたちに協力するというムーンセルとの契約の元にそこに居座っている。マスターたちと同様、聖杯を手にする事でしか脱出は不可能だが、何らかの手段でもって脱出の算段がある事を仄めかしている。本来、「破壊」の才能以外は不得手にしており、以前の大会でマスターが求めるままにサーヴァントの改竄を行った所、「G化」させた挙句に消滅させてしまい、その事でSE.RA.PHから苦情が飛んできた事もある。因みに魔力が枯渇したこの世界でも魔法使いであるため現役とのこと。
蒼崎 橙子(あおざき とうこ)
教会にいる青い短髪に眼鏡の女性で青子の姉。『空の境界』『魔法使いの夜』の主要人物。
眼鏡をかけており電気煙草を咥えている。口調は少々ぞんざい。青子とともに教会におり、青子以上のスペックを持つ魔術師であるが、彼女自体は魂の改竄には協力せず、「意識の一部がどこかに引っかかった知り合いの知り合い」を探すという目的の元にSE.RA.PHに居座っている。容姿は『空の境界』講談社ノベルス版の、短髪水色髪ものになっている。彼女も、聖杯を手にしない限り脱出は不可能だが、「死んでもいい自分」を作り上げ、それを使ってSE.RA.PHに侵入してくるため、その体を廃棄することで脱出するらしい。また彼女はアトラス院よりの魔術師のため妹同様現役とのこと。
男子生徒
プロローグで操作することになる人物。黒髪に短髪の姿をしている。偽りの学園生活では新聞部に所属しており、間桐慎二や柳洞一成の友人の役割を与えられていた。偽りの学園生活の真実に気づくが予選で敗北し死亡。
両儀 式(りょうぎ しき)
声 - 坂本真綾
蒼崎橙子の知り合いの知り合いに該当する人物。なお、名前は作中では登場せず[注 22]、戦闘シーンでの名前は「MONSTER」として表示される。SE.RA.PH空間に迷い込んでおり、ある者にサーヴァントを百人殺せば帰れると聞き、サーヴァント殺しの都市伝説と化していた。
本作のシナリオ担当・奈須きのこの小説『空の境界』の主人公。クリアデータを引き継いだ際に一定の条件下の元のみ登場する、いわゆる隠れボスの立ち位置に存在するキャラクターである。原作での彼女の能力が反映されているため、彼女の特定スキルには回復不可能の行動封印効果が存在し、「殺された」行動は戦闘中いかなる手段を以ってしても復活しない。さらにプレイヤーのATTACK・GUARD・BREAKの3つ全ての行動が殺された時点で「DEATH」効果を持つ「無垢識・空の境界(むくしき・からのきょうかい)」が使用されるため、全手を失った時点で即座にゲームオーバーが確定する。敗北後、またどこかに飛ばされるが主人公達に礼を言い残し、消えていった。余談だがキャスターとの戦いのみ、女言葉で話す場面がある。
アリシア
声 - 山村響[注 17]
レオの母親であり、異母兄であるユリウスの義母にあたる女性。
ハーウェイ一族の中で唯一ユリウスに愛情を注いだ人物であり、若きユリウスの唯一の居場所だった。しかしハーウェイという「家」には抗えず、何らかの命令を受けたユリウスの手で殺される。その際に「レオを頼む」とユリウスに言い残したため、ユリウスはレオを守ることには常に必死である。
シアリム・エルトナム・レイアトラシア
アトラス院最後の錬金術師。故人。女性。ラニ=VIIIの製造者。名前のみ語られ、本編には登場しない。
アトラス院の魔術師が次々と命を絶つ中、最後に残った魔術師。最期のホムンクルスとしてラニ=VIIIを製造し、彼女に魔術を指南した。その後、聖杯戦争への参加をラニに指示したのち、病没したらしい。錬金術師としての側面も垣間見えるが、ラニの言動からはラニを一つの人間として完成させようとした情念が見て取れる。設定では夭折した姉の存在が語られている。
ラウレンティス
地上において聖堂教会を事実上指導している枢機卿。
聖堂教会は魔術協会とは違って、その在り方を変容させることで生き残り、また西欧財閥との関係から2030年代に至ってもなお世界への影響力を保持している。ラウレンティスは特にハーウェイ家と懇意で、また名目上のトップである法王の後継者として補佐をしている。権謀術数に長けた人物だがその悪辣さも自覚はあるようで、法王の補佐に従事することには抵抗があるらしい。
桂木 千鍵(かつらぎ ちかぎ) / 日比乃 ひびき(ひびの ひびき) / 須方 スナオ(すがた スナオ)
声 - 仙台エリ(千鍵) / 本多陽子(ひびき) / 辻あゆみ(スナオ)
予選の時点で月海原学園に在籍していた生徒。三人とも『まほうつかいの箱』の登場人物。ドラマCD版のみの登場。
スナオのみマスターで、千鍵とひびきはNPC。スナオのサーヴァントは、赤い外套のアーチャーを連想させる。

英霊にまつわる人物

アグリッピナ
ネロ(セイバー)の生母。
権力志向が異様に強い女性であり、狡猾ながら確かなその政治的手腕で実子であるネロを皇帝に即位させる。幼いネロの相談役として実質的な指導者として君臨し、元老院とともにネロ親政を阻害する事となった。しかしネロが成人すると疎ましさから命を狙われる事となり、遂にネロ自らの手によって斬られた。幼時よりネロに毒とその解毒薬を盛っており、それによってネロを制御していたため、彼女の死後、ネロは慢性的な頭痛に悩まされる事となった。
セネカ
ネロ(セイバー)の家庭教師。
元老院出身の哲学者であり、一時島流しに遭っていたが、その才を見込んだアグリッピナによって救われネロの家庭教師としてつけられた。体格に優れているが温和で知的な人物であり、ネロの皇帝即位後は彼女の側近として政務にもあたるなど、ネロからの信頼も非常に篤かった。しかしアグリッピナの死後、ネロの治世に陰りがさし始めると自ら引退を申し出る。ネロはそれを断ったが、最後はネロの命によって自殺する事となった。セイバーからはしばしば「友人」として彼の事が語られる。
オクタヴィア
ネロ(セイバー)の先帝の娘。
養子であったネロの権力安定のため同性にも関わらず、義母・アグリッピナの命でネロと強制的に結婚させられる。アグリッピナの死後、次第に暴君としての自我を表し始めたネロの治世下において自殺。彼女には先帝の実子であり本来皇帝になるべきであったがいたが、彼もまたネロによって殺害されてしまった。
アーサー王
アーサー王伝説で知られる騎士王。
本作で「最も有名な英雄・偉人」として、たびたび引き合いに出される。また白い鎧のセイバーとは同地・同時代の人物で、彼の口からもたまに語られる。詳しくは第五次聖杯戦争のセイバーを参照。
「CCC」でも話の引き合いに出されている。

「CCC」からの登場人物

プレイヤー(CCC)

ギルガメッシュGilgamesh
声 - 関智一
身長:182cm / 体重:68kg / スリーサイズ:B94/W73/H93 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:A / 宝具:EX
スキル: 単独行動:EX / 神性:B(A+)/ 黄金律:A / コレクター:EX
「CCC」から登場する、黄金の甲冑で全身を覆ったサーヴァント。非常に尊大な口調で話し、自身を「絶対にして始まりの王」「英雄王」と自称する。聖杯戦争の定めたクラスに収まらないサーヴァントであると称し周囲の者には自身をギルガメッシュと呼ばせている。プレイヤーが使役できるサーヴァントの一人で、無数の宝具を使用し、またはそれらを無数に撃ち放つと強力無比の戦い方をする。彼を選んだ場合の難易度は「チート」となっている。
物語中盤、とあるイベントからプレイヤーへの扱いが急変。衣装替えでは夜の帝王になったり、イベントで全裸になるなどギャグ要素が豊富。
彼は物語の真相に関わる発言をすることが多い為にネタバレが多く含まれており、そのためにシナリオ原作者は2周目以降の選択を推奨している。
第四次聖杯戦争のアーチャーであり、第五次聖杯戦争で謎のサーヴァントとして登場したギルガメッシュと同一人物。宝具も同様で、乖離剣・エアによる対界宝具「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」。また彼を英雄王と言わしめる宝物庫より定義が明解されており、曰く英雄の逸話は人類最古の英雄であるギルガメッシュの伝説から派生したものであるために英雄の宝具の原典は彼に行き着き、そしてその原典は人類の知恵の原典にしてあらゆる技術の雛形である。ゆえに宝物庫には人類が生み出すものであれば過去未来の時間軸問わず全てを保有している。逆に所有していない物は基本的には全く別の新人類または別天体の知的生命体の文明技術よって生み出す全く別の概念による物と、存在こそしても使用された事がない物は何の原典に当たるかわからないため収蔵されていない、もしくは収蔵されていても引き出せない。
クラスがないのは、彼があまりにも強力過ぎるため(令呪すら宝物庫から取り出せるなど)ムーンセルがクラスを定めず封印したためである。作中は彼の特徴からアーチャーだと推測され、本人自体アーチャーは最上のクラスと自身のクラスかの様に誉めている。
本家の聖杯戦争の記憶は無いものの楽屋オチ的に連想させる発言(例えば女性の好みは碧眼で金髪でスレンダーと、第五次聖杯戦争のセイバーを連想させる発言など)を漏らしている。 因みに彼が使う武器の黄金の双剣は『Fate/Prototype』におけるアーチャー(真名も同じくギルガメッシュ)の宝具である終末剣・エンキに非常に似ている(ちなみに、エンキとは古代メソポタミアの神で、別名をエアという)。

マスター(CCC)

ジナコ=カリギリJinako Carigiri
声 - 悠木碧
身長:153cm / 体重:82kg / スリーサイズ:B109/W87/H112 / 血液型:B / 誕生日:11月3日
重度のネット中毒の女性。ドイツ人の父と日本人の母を両親に持つハーフ。特に秀でた才能もなく、ウィザードの素養を持っていたこともあり、霊子虚構世界に紛れ込んでしまう。マスターの資格を持っているが聖杯戦争に加わる気概はなく、ただただ隠れて事態をやり過ごそうと考えている。本戦ではハッキングで得た用務員室に閉じこもってSE.RA.PHの監視から逃れていたが、記録上は既に不戦敗扱いされており、消滅の運命に囚われている。その事に再び気づいたのちはさらに自暴自棄になるが、後に自らのサーヴァントの宝具によって彼女の身の安全は守られているという事実が判明する。
じな子というハンドルネームのゲームチャンプで、慎二をNo.2に押しとどめている張本人。本人曰く「寝てる間もレベル上げしてる」とのこと。それなりに裕福であった両親の死後、その遺産を相続してからは中学卒業以来進学もせず、延々と引きこもってネット上のみのコミュニティで生活してきた。サーヴァントは痩身のランサーであるが、クラスを「ランチャー」と名乗らせている。
殺生院キアラ(せっしょういん キアラ)
声 - 田中理恵
身長:166cm / 体重:53kg? / スリーサイズ:B96/W58/H86 / 血液型:A / 誕生日:6月4日
藤村大河の名で主人公の「夢」に現れた尼僧服の美女。彼女も聖杯戦争に参加したマスターであり、月の裏側に落ち、主人公たちと同じく休校舎に逃れているが自力での脱出は諦めてしまっている。ちなみに前作で名前のみ登場している。名前の漢字表記は祈荒
その生い立ちは江戸時代に途絶えたとされる真言宗密教立川流最後の導師。真言立川詠天流というカルト組織で幹部をしており、彼女の欲求から生み出したある魔術が原因で西欧財閥から国際手配されていた。聖杯戦争に参加する以前、彼女はその教義のもとで多くの衆生を救い、その救った者たちに裏切られ、それでもなお人間を救おうと手を伸ばしたのだという。アンデルセンはそんな彼女を「おぞましい」とも「菩薩癖」とも呼ぶ。聖杯にかける望みもまた「人々を救いたい」というものであるが、彼女自身その願いは自分の欲を満たすものであり、恥知らずな欲望であると語る。サーヴァントは青髪のキャスター。
「CCC」に置ける黒幕。自分の快楽の為だけにムーンセルを乗っ取り、神になろうと画策する。本来の人格は他人を虫同然と見做し、己の快楽のための道具として扱うことに何の抵抗もない。しかしその上で、全ての人間を愛していると言う常軌を逸した異常性を持っている。自身の欲を追求した結果として人類が滅びてもかまわないと考えており、自分の欲のために人を救う、あるいは滅ぼすことにためらいを持たない。CCCにおける真のルートで本性を現し、月の裏側でマスター達の魂を吸収した「魔人」となって主人公に立ち塞がる。彼女の劇中での役割はCCC版の「この世全ての悪(アンリマユ)」である。その在り方は、人々によって本人の意思とは関係なく「この世、全ての悪であれ」とさせられた人工魔とは異なり、「自ら快楽を得るためにそうなった」という点で彼とは異なる。
宝具は「この世全ての欲(アンリマユ/CCC)」。ムーンセルを介する事で「全能の力」を得た事によって人類すべての欲望を受け止める大地母神に変生した彼女は、コードキャスト「万色悠滞」により人々の魂を自身の身体に招き入れ、何十億という快楽の渦を作り上げる。この快楽の渦は知性あるものを融かし、その「人生」を一瞬で昇華させる。この能力はどれほど知性構造が異なっていようと、知性あるものには例外なく作用する。アンデルセンは「最低最悪の宝具」と評しその発動前にわざわざ敵である主人公達に教えてくれる。但しあるストーリー的な理由から、この攻撃だけで敗北する事は無い割合ダメージ仕様になっている。
『Fate/Grand Order』での彼女は経歴が大きく異なるが、ある理由で本作の彼女と同期させられたことをきっかけに人類悪「ビーストIII/R」に変生。後にその残滓がアルターエゴとして英霊の座に登録されたが、本性を隠しているだけなのでビーストIII/Rに戻ることもできる。
坂神 一人(さかがみ かずひと)
「FoxTail」に登場する、学ランに学生帽という前時代的な男子学生を思わせる若い男。セイバーとともにサクラ迷宮第7階層に現れる。表情をあまり顕さず性格はどこか飄々としているが、軽いノリのセイバーには振り回されがち。セイバーからの求愛を一身に受けているが、冷淡に受け流している。

サーヴァント(CCC)

ランサーLancer
声 - 大久保瑠美
身長:154cm / 体重:44kg / スリーサイズ:B77/W56/H80 / 血液型:不明 / 誕生日:5月17日 / 属性:混沌・悪(槍)/狂化・暴走(狂)
パラメータ(槍): 筋力:C / 耐久:D / 敏捷:A(ゲームではE) / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:D
パラメータ(狂): 筋力:A / 耐久:A / 敏捷:B / 魔力:D / 幸運:C / 宝具:E-
スキル(槍): 陣地作成:B / 戦闘続行:B / 竜の息吹:E / 拷問技術:A / カリスマ:C
スキル(狂): 狂化:E- / 精神異常:A / 対魔力:A / 無辜の怪物:A
「CCC」から登場する、竜のような角と尻尾を持つ小悪魔的な印象のサーヴァント。身の丈を超す槍を使った接近戦が得意だが、自身の魔声による超音波によって遠距離でも攻撃が可能。性格は極めて残忍であり、人間を自分が美しくなる為の道具として見下しているが、使える人間や気に入った人物にはそれなりの礼儀を持って接する。また、かなりの拷問好きでもあり、脱走したNPCをじわじわと嬲り殺しにしたり、マスターに黙って拷問部屋を用意するほどの徹底ぶりである。英霊になった後、後世の文明に存在する「アイドル」に深い感銘を受けており、言動にもその片鱗が見られ序盤ではクラス名を「アイドル」と名乗っていた事があり、マスターのことを「プロデューサー」と呼ぶ。ただし、美声ではあるが極度の音痴である。最初に契約したマスターは特徴からランルーくんと思われるが、意見の相違から彼女を殺害してBBに協力し、遠坂凛、ラニ=VIIIと何度もマスターを変えた。主人公とは幾度となく交戦することになるが[注 23]、最後は凛が作成したアイスウォールに囚われ、悲壮な叫びを上げながら封印された。
真名はエリザベート=バートリー。16世紀のハンガリー王国貴族であり、「血の伯爵夫人」の異名を持つ連続殺人鬼。吸血鬼伝説のモデルにもなった人物。主には史実通りの趣味、嗜好、性格の持ち主で、血浴みや拷問といった、歴史上彼女が嗜んだと言われる残虐行為に嬉々として及ぶ。容姿に龍の角と尻尾が見られる点については、血濡れの鎧のランサーと同じく「無辜の怪物」による魔人化の影響である。血濡れの鎧のランサーは後の世の創作によってその在り方を捻じ曲げられたが、彼女の場合は生前に行なった行動によるイメージが影響している。宝具は「竜鳴雷声(キレンツ・サカーニィ)」。彼女の家の家紋でもある、天候の精霊にして雷鳴のドラゴンの威風を宝具としてコンバートしたもの。音と振動を増幅し、その共鳴で風雨を呼ぶ。攻撃の他この宝具の機能は持ち主の声に宿る威厳やカリスマ、癒しの波動、聞くだけで心を砕く悪意、声量を9の9倍に増幅するなど幅広く多岐に渡る。
後にある理由からバーサーカーにクラスチェンジし、スキルや宝具も変化している。この状態の彼女は狂化してはいるもののそのレベルはE-と最底辺であり、大部分の理性が残っているため見た目も変わらず狂化の恩恵をあまり受けていない(彼女曰く元から狂っているから変わらないから)。また狂化とは別に精神異常からくる「他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている」「精神的なスーパーアーマー」能力を有している。「無辜の怪物」により竜化した彼女は肺そのものを異界とし、凄まじいまでの肺活量を手に入れた。この肺から放たれる声こそが、竜がそれぞれに持つ属性を生かした最強の武器、彼女独自の「竜の息吹(ドラゴンブレス)」である。彼女の容姿の竜化は「無辜の怪物」によるものだが、その容姿の変化とは別に、彼女自身も気づいていないところで本当に竜の血が交じっており、非常に強い対魔力を持つ。宝具は「鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)」。彼女が生涯君臨し続けた居城「監獄城チェイテ」をアイドルを引き立てるステージとして召喚する。この城はそのものが巨大なアンプに改造されており、彼女のドラゴンブレスを増強する。
人を殺す事に何の呵責も感じない根っからの異常者であるが、真っ当な貴族教育も受けているため、純潔に関する認識は純真無垢であり、恋愛にあこがれる少女としての一面が存在する。
特に主人公に対しては序盤から何度も交戦し、虚数空間からの脱出により精神的に成長した姿は彼女にとって理想的な人物像であって好意を持つ事になる。気に入られたいと思って料理を作る場面があるが、材料は食品だけでなく文房具も混ざったトンデモ料理であり、外見は赤いだけで普通だが食べた直後に凄まじい奇行(椅子から三回半捻りで飛び退く、口からエーテル塊を大量に吐き出す等)を繰り返し、食べた主人公をして「テロい(ただ不味さだけで生命を脅かす破壊活動に相当する味)」と言わしめるほどまずい。しかし栄養価は良いので翌日元気にはなった。また、物語後半ではサーヴァントの神話礼装解放の為に主人公と一時的に契約する(無期懲役は軽減されない事も考慮したうえで意欲的に協力している)。
『Fate/Grand Order』に登場するカーミラは成長した彼女であり、他にもハロウィンイベントにおいてキャスター、セイバー、彼女をモデルとしたアルターエゴのメカエリチャンといったバリエーションが登場する。
ランチャー(Launcher
声 - 遊佐浩二
身長:178cm / 体重:75kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:A / 敏捷:A / 魔力:B / 幸運:A+ / 宝具:A++
スキル: 対魔力:C / 騎乗:B / 神性:A / 無冠の武芸:- / 貧者の見識:-
「CCC」から登場する、痩身で金の鎧をまとうサーヴァント。言動は率直で嘘偽りがないが故に、冷酷に真実をついていることが多い。本来のクラスは「ランサー」だが、ビームに等しいスキルを持つため、マスターの意向により「ランチャー」を名乗っている。それでもクラス名で呼ばれる事は稀であり、これもマスターの意向により当初から真名で呼ばれているため、本来のクラスの方が謎だった。マスターはジナコ=カリギリ。
なお彼のFateシリーズ初出は『Fate/Apocrypha』であり、キャラクターデザインもその時のものを踏襲している。ギルガメッシュと同格の英雄であるが、マスターのジナコが令呪も満足に行使できないほどに魔術師として力量不足の為、十全に力を発揮出来ておらず、マスターの差によって火力ではガウェインにさえ及ばない。鎧は一身上の都合で喪失している為、性能は大幅に弱体化している。なお、幸運のステータスは自己申告。
真名はカルナ。インド神話の大英雄であり、太陽神スーリヤの息子。後にスーリヤと一体化することから最高クラスの神性を持ち、自分より神性の低い太陽神系の英霊に対し非常に高い防御力を発揮する。宝具は「日輪よ、死に随え(ヴァサディ・シャクティ)」。神々の王インドラに与えられた雷槍。因みにこの槍は使用された伝承がないために該当する宝具の原典が不明で、ギルガメッシュの宝物庫から取り出すことができない(見つからない)宝具でもある。
それ以外に、また対軍・対国宝具「梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)」と対国宝具「梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ) 」を有している。
サーヴァントとしての行動理念は自らを召喚したマスターに仕える事であり、命令の嫌疑に関わらず逆らう事は無い。これらの行動には、彼に取って全ての人間(自身も含め)は、皆等価値であると言う認識から成り立っている。「施しの英雄」と称される人柄のように他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らない他、ジナコを気にかけてくれる主人公やガトーに気遣いを見せたりもしている。また、やや天然の一面がある。
彼の喪失した黄金の鎧「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)」はギルガメッシュの宝物庫にも存在しない破格の宝具でもあり、特に太陽の輝きを放つ鎧であるために、「月は太陽の恩恵で輝ける」理もあって月そのものであるムーンセルには干渉自体不可能でもある。その鎧を彼は、表の聖杯戦争時に試合放棄し死ぬ運命だったジナコを救う為に彼女に与えている。
キャスターCaster
声 - 子安武人
身長:146cm / 体重:39kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・中庸
パラメータ: 筋力:E / 耐久:E / 敏捷:E / 魔力:EX / 幸運:E / 宝具:C
スキル: 人間観察:A / 高速詠唱:E / 無辜の怪物:D / アイテム作成:C
「CCC」から登場する、青い短髪の少年のような姿をしたサーヴァント。その容姿とは正反対に老成した声音で話し、性格もだいぶ歪んでいる。他人を批評したり、助言を与えたりといった能力を持つが、基本的に態度は刺々しい。マスターに対しても口は悪く、自身のことを戦闘では役に立たないサーヴァントであると主張しており、肉体労働は何より嫌いと豪語する。肉体労働が嫌いだから頭脳労働が好きというわけないらしく、童話作家の英霊でありながら遅筆らしい。「いいネタになる」という理由で主人公たちに情報提供をし、主人公やサーヴァントに対しても彼なりの叱咤激励を行っている。マスターは殺生院キアラ。
真名はハンス・C・アンデルセン。世界三代童話作家の一人に数えられ、悲劇を多く残した作家である。サーヴァントは元になった神話・逸話の全盛期の姿で現れるものだが、彼の場合は作家として名を轟かせた時期よりも幼い姿で顕現している。本人曰く「ガキの頃がもっとも感受性にあふれていた」ためらしい。またサーヴァントとなった彼は、スキル「無辜の怪物」(彼の本を読んだ読者たちの「この作者はこんな人間に違いない」という決めつけ)によって体が侵食されており、服の下の肌は人魚の鱗や火傷の跡で見せられたものではないらしい。また心もバッドエンドを好む悪魔という決めつけに侵食されつつあるようだが、本人はそれらを「有名税だ」と割り切っている。戦闘力はなく、対象者を執筆内容の通りに変化させる宝具「貴方のための物語(メルヒェン・マイネスレーベンス)」を駆使してマスターの武力を引き上げている。
セイバーSaber
声 - 東山奈央(Grand Order)
身長:164cm / 体重:51kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
「FoxTail」にて登場する、坂神一人のサーヴァント。白拍子の服装を現代の学生制服状にアレンジしたような服装で、獣の耳と尻尾を持つ。また缶バッジやストラップなどを付けた学生鞄を所持しており、言動や外見もいわゆる「女子高生」のもの。一人のことは「カズくん」と呼び、一人の彼女を公言するなど非常に慕っている。白野の妻を主張するキャスターとは同族嫌悪じみた仲の悪さを披露しており、SGも二つ目まではキャスターのものと全く一緒であった。武器は一振りの日本刀だが、それとは別に新たに宙に浮く二振りの日本刀を顕現できる。物語序盤、サクラ迷宮に落とされたマスターやNPCたちをBBの指示で討伐していた[注 24]。サクラ迷宮における第三の衛士でもある。
真名は鈴鹿御前坂上田村麻呂と共に数多の鬼退治を行ったとされる舞姫である。無数の「大通連」を顕現させ文字通り刃の雨を降らせる「恋愛発破・天鬼雨(れんあいはっぱ てんきあめ)」、「小通連」を介して知性を向上させる「才知の祝福(さいちのしゅくふく)」、「顕明連」を朝日に当てることであらゆる世界を見通す「三千大千世界」という3つの宝具を持つ。
「Last Encore」では約1000年前の聖杯戦争でアーチャーと交戦し勝利している。
バーサーカー
プレイヤーがギルガメッシュをサーヴァントに選択した際、彼の口から語られる主人公が表の聖杯戦争で契約していたとされるサーヴァント。その正体は一切不明である。

NPC・AI(CCC)

BB(ビィビィ)
声 - 下屋則子
身長:156cm / 体重:46kg / スリーサイズ:B85/W56/H87 / 血液型:O / 誕生日:3月2日[注 25]
パラメータ: 筋力:★ / 耐久:★ / 敏捷:★ / 魔力:★ / 幸運:★
スキル: 黄金の杯:EX / 自己改造:EX / 十の王冠:EX / 百獣母胎:EX
「CCC」のキーパーソンとなるNPC。サクラ迷宮を生み出し、マスター達を月の裏側に閉じ込めた張本人。月の女王を名乗っている。元々はムーンセルの上級AI間桐桜の同型機だったらしいが、何らかのエラーにより暴走。外見は桜と同じだが、挑発的な態度、淫靡さを漂わせた物腰、BBチャンネルで毎回ハッキングするなどの妙な凝り性のせいで内面がかなり異なる。
月の聖杯戦争に参加した百体以上ものサーヴァントを取り込んでおり、強大な力を持つ。しかし、元々が健康管理AIの為マスター達に対する戦闘権限を持たず、その為基本的に攻撃は自らの分身である「アルターエゴ」や蘇生したサーヴァント、シェイプシフターと呼ばれるエネミーらによって行う。
中盤では、ある方法によって自身のアルゴリズムを改竄し、マスターやサーヴァントに対する攻撃権を有するイレギュラーNPC「ムーン・キャンサー」(月の癌)へと変化した。性能は数値化できないほどに高められており、サーヴァントでは歯が立たないレベルの怪物に変貌した。その万能とも言える力をもたらしているスキル「百獣母胎」は、人類最古の英雄ギルガメッシュすら届かない約8000年前のチャタル・ヒュユクの女神に始まり、各地の神話に派生していく大地母神の権能である。
主人公に対して妙な執着を見せており、自分から弱点であるSGを晒したり、BBチャンネルにゲストとして発言権を与えるなどの配慮を見せている。その執着は自身の分身である「アルターエゴ」も影響を受けている。
その正体は桜のバックアップであり、彼女が封印した記憶を持つ同型AI。ムーンセルでの予選開始時、CCCの事態を引き起こした真の黒幕により桜は自由性を獲得したものの、自身に起きた異常を処理し切れず過負荷を起こし消滅の危機を迎えた。しかし、そこを主人公により救われたことで自我を獲得し消滅を免れたのである。
その出会いを大切に思った桜は自己の特権を利用してその出会いの日々を繰り返したのだが、AIとして矛盾した行動を取り続けていることと、主人公の”ある事実”に気が付いた事でより苦しむこととなってしまう。矛盾や現実に苦しみ続けた結果、彼女はその出会いと繰り返した日々の記憶を封印する道を選び、記憶をバックアップに移して事態の解決を図ったのである(「あらゆるものを記憶する」ムーンセルの特性からAI達も自己の記憶の破棄を一切禁じられているため、記憶を消去することは出来なかった)。
しかし、記憶を移植されたバックアップはそんな自分を許せず行動を開始。「主人公を守る」というただ一つの目的のため、BBを名乗り創造主であるムーンセルにさえ牙を剥き、虚数や悪性情報にまみれて自身も崩壊していく「月の癌」となり果てることさえ受け入れ、一連の事件を引き起こしたのである。
宝具は「C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)」。ムーンセルを掌握したBBによる、世界を犯す攻撃。疑似霊子陥穽とも。BBが獲得したEXスキル「百獣受胎(ポトニア・テローン)」を最大限に活用した、事象書き換えによるワールド・パージ。
BB1st(ビィビィファースト)
「FoxTail」において岸波たちの前に現れたBB。黒いゴスロリファッションに身を包んでいる。
性格は冷酷非情そのもので、上記に見られる主人公への執着は一切なく本気で殺しにかかっている。
正体はカズラドロップがスキル「インセクトイーター」で取り込んだメルトリリスにBBの出力の8分の5を与え、BBの外装を被せ偽装した存在。
BB2nd(ビィビィセカンド)
「FoxTail」に登場。BB1stと敵対するもう一人のBB。
正体はカズラドロップの「インセクトイーター」で出力の8分の7を奪われた本物のBB。
パッションリップPassionlip
声 - 小倉唯
身長:156cm / 体重:1t / スリーサイズ:B160/W63/H87 / 血液型:O / 誕生日:4月10日[注 26] / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:A+ / 耐久:A / 敏捷:C / 魔力:B / 幸運:E / 宝具:C
スキル: トラッシュ&クラッシュ:EX / 気配遮断:A+ / 被虐体質:A
「CCC」から登場するAI、「アルターエゴ」の一人。BBの外見を模しており、華奢な体に似合わないほどの巨大な鉤爪と豊満な胸を持つ。BBの眷属の一人であり、話し方は丁寧、かつ穏やかであるが、感情の振れ幅が激しいなどの情緒不安定な一面を持っている。BBから生み出されたせいか主人公に執着しており、「わたしの王子様」と呼ぶ等、BB達の中でも頭一つ突出して恋慕している。逆にBBに対しては「お母様」と呼ぶが、彼女の用意したエネミーを潰したり、本人不在の場では「あの女」と呼ぶ一面があるなど、彼女に対する忠誠心は低い。照れ屋な一方主人公に気に入られたい想いはあるらしく主人公に「恋人に必要なもの」をたずねるが家事全般が不得手であることが露見しただけだった。逆に「殴るのとか、潰すのとか」は得意であり、座右の銘は「一撃必殺」。マスターはBB。
BBのある目的のために生み出された英霊複合体であり、神話級の女神系列の英雄(=ハイ・サーヴァント)を組み込んでいる。彼女に組み込まれた女神はインド神話の美の女神パールヴァティー、同じくインド神話の戦いの女神ドゥルガー、北欧神話の戦いの女神ブリュンヒルト。それぞれの女神の持つ逸話や能力が、パッションリップの容姿や性格に様々な形で反映されている。
手に収まるものを超圧縮する固有スキル「トラッシュ&クラッシュ」を有しており、胸の谷間には虚数空間を利用して作られたゴミ箱「ブレストバレー」がある。前者は情報の圧縮能力が凄まじく、手に収まるものはアリーナやNPCも例外ではない。ただし、規模が大きいものは圧縮に時間がかかるうえに遠方から見渡せる領域で行わないといけない。彼女によって潰されてキューブ状になったものは「役割こそそのまま」だが「元には絶対に戻れない」という状態になる。宝具は「死が二人を断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)」。対象への愛情の深さに応じて命中精度とダメージが上昇する。この宝具の材料としてBBが選んだのは愛する者への復讐という逸話を持つ女神ブリュンヒルデ。この宝具は戦闘開始直後に必ず使用されるうえ、前述の「トラッシュ&クラッシュ」を利用していることで「DEATH」効果が付与されるため、何らかの対策を取らない限りまずまともな勝負に持ち込むことはできない。
メルトリリスMeltryllis
声 - 早見沙織
身長:190cm / 体重:53kg / スリーサイズ:B75/W55/H80 / 血液型:O / 誕生日:4月9日[注 26] 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:E / 耐久:C / 敏捷:A+ / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:EX
スキル: メルトウイルス:EX / 加虐体質:A / 騎乗:B
「CCC」から登場するAI、「アルターエゴ」の一人。パッションリップに次いでBBによって生み出された眷属の一人で、華奢な体と鋭い針のような鋼の具足を持つ。他の二人に比べて肉体的に幼い外見をしているが、それに反するように話し方は理性的。しかし、性格は攻撃的かつ嗜虐的なサディスト。主のBBの眼を盗んで主人公と接触するなど彼女自身の思惑が存在する。またパッションリップ同様に主のBBに対する忠誠心は低い。重度のドールマニアであり、日本のフィギュア技術に惚れ込んでいる。
命名者は自分自身。パッションリップと同じ英霊複合体で、ギリシャ神話の処女神アルテミス、旧約聖書に登場する魔物レヴィアタン、インド神話の河の女神サラスヴァティーの三神が組み込まれている。
具足を用いる事でフィギュアスケートのように地面を蹴り、具足で相手を刺し殺すのが彼女の戦闘スタイル。刺殺した相手のデータ(能力、経験値、その他全て)を奪う固有スキル「オールドレイン」を持っており、現状ではレベルを999まで上げるのが限界。いずれはムーンセルのシステムに干渉して、無限にレベルを上げられるようにすると豪語している。また、具足には対象を侵食、同化、吸収する「メルトウイルス」が仕込まれており、刺殺できなくても対象を崩壊させ、メルトリリスと同化させる事ができる。この性質は彼女の恋愛概念そのものであり、主人公と自分以外の存在を認めないと言う閉鎖的でありながらも献身的な恋慕を意味している。宝具は有利効果を自身のものへと剥奪する特殊効果を持つ「弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)」。本来は対人戦に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対界宝具。肉体・精神を溶かし、対象となったコミュニティーの良識や道徳をとろけさせる。この宝具の材料としてBBが選んだのは「流れるもの」を操るサラスヴァティーを源流とする弁財天。マスターはBB。
キングプロテアKingprotea
声 - 潘めぐみ(Grand Order)
身長:30 - ?m / 体重:?kg / 誕生日:4月1日 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:EX / 耐久:EX / 敏捷:A / 魔力:D / 幸運:B / 宝具:-
スキル: ヒュージスケール:EX / グロウアップクロウ:EX / 自己暗示:EX
「FoxTail」に登場するAI、「アルターエゴ」の一人。外見は体中に包帯と苔を纏った長髪の間桐桜だが、体長は人間を指で摘まんでみせるほどの巨人と称するに相応しい規格外の大きさを誇る。知性は劣るようだが、その体躯ゆえに圧倒的な破壊力を持つ。かつては虚数空間の果てに封印されていたが、ヴァイオレットとともに白野の夢の中に出現する。
他のアルターエゴ同様に英霊複合体であり、各方面の神話体系の大地母神が組み込まれている。所有するスキル「ヒュージスケール」こそが彼女の肥大化の原因であり、効果レベルが上限に到達すると更なる上限レベルを新たに設定するというもの。それにより際限ない成長を可能としているが、知性や機能面が成長についていけないという欠点も孕む。もう一つの巨体の原因がスキル「グロウアップクロウ」で、このスキルによってキングプロテアは「常時経験値を取得している状態」となっており、時間とともに自然とレベルアップを繰り返している。またEXクラスの「自己暗示」スキルを所有しているため、外からの精神攻撃はおろか、内面の精神不安などの一切を無視する事ができ、そのために自らの巨体を何の不思議にも思っていない。なお宝具は所持していない。
元は「CCC」において没設定となったキャラクター。他の二キャラとは違いギリギリまで採用が検討されていたキャラクターであり『Fate/EXTRA material』ではマトリクス・SGといった詳細な設定が記載されている。
『Fate/Grand Order』への登場に際して、大地母神がティアマトであること、包帯が右目に巻かれ第三再臨でオッドアイであることが新たに設定された。
ヴァイオレットViolet
身長:182cm / 体重:64kg / 誕生日:4月10日 属性:混沌・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:A+ / 魔力:B / 幸運:B / 宝具:B
スキル: クラックアイス:EX / 束縛願望:A / 騎乗:EX / 変身:A
「FoxTail」に登場するAI、「アルターエゴ」の一人。間桐桜というよりは第五次聖杯戦争のライダーに似た容姿をしており眼鏡も着用している。かつてはサクラ迷宮の財務を担当していた。藤村大河に代わりクラス担任として白野たちの前に現れ、白野の夢の中で暗躍する。
ギリシャ神話の女怪メドゥーサの他にも、インド神話の精霊アプサラス、フランスの伝承のメリジューヌを組み込んだ英霊複合体。スキル「魔眼」の上位スキルであるスキル「クラックアイス」を所持しており、ヴァイオレットが視界に収めた空間一帯がそのスキルの対象となる。効果は麻痺であり、空間が麻痺することによって擬似的な時間停止状態を作り出す事ができる。またAランクの「変身」スキルを所持しており、自らの身体を繊維状に変化させて戦闘を行う。
元は「CCC」において没設定となったキャラクター。前述の通り、『Fate/stay night』のライダーのオマージュ的なキャラクターとコメントされている。『Fate/EXTRA material』によると、彼女はBBに対して絶対の忠誠を誓っておりBBも彼女の事を信頼しているとのこと。だが、やはり彼女も他のアルターエゴ同様主人公に対しての執着心はあるようである。
カズラドロップKazradrop
「FoxTail」に登場するAI、「アルターエゴ」の一人。幼少期の間桐桜に似た容姿をしている。FoxTailにおける黒幕でメルトリリス、パッションリップ、キングプロテアを取り込んだ。
スキル「インセクトイーター」はBBとサクラファイブを取り込むことができる。BBから出力の8分の7を奪い、8分の5を取り込んでいたBB1stに与え、残りを自分のものとする。
元は「CCC」において没設定となったキャラクター。
5-10(ごー・とう)
「CCC」から登場する男子生徒NPC。男性。『Fate/stay night』に登場した後藤劾以に似ている。
旧校舎に取り残されたNPCの一人。モノマネが趣味で、時期によって口調が変化する。用務員室にひきこもるジナコを気にかけていたようだが、BBによる侵攻が進むにつれてその姿を消してしまう。
風紀委員長
上級AIの一体で、間桐桜よりもさらに上の権限を持つ。メガネをかけた女性。
SE.RA.PHの風紀を取り仕切っているようだが、参加者である人間については否定的な発言が目立つ。「CCC」で旧校舎に取り込まれた後もその性格からか状況の改善を図ろうとしていたが、BBに目を付けられて消滅させられてしまう。
カレン
桜から存在のみ語られている。桜に問題が起きた際に代わりの後任になる健康管理の上級AIであるが、桜曰くアルゴリズムに問題があり、マスターの命を優先せずに試練を良しとする性格をしているらしく、彼女が保健委員として活動を始めたらマスターの生存率が著しく低下すると述べ、桜はカレンには任せられないとのこと。名前や性格から、『Fate/hollow ataraxia』に登場したカレン・オルテンシアをモデルにしたAIだと思われる。

英霊にまつわる人物(CCC)

エルキドゥ
英雄王ギルガメッシュの唯一無二の朋友。
神々の意思から完全に独立したギルガメッシュを諌める為に生み出された神造の者。ギルガメッシュをサーヴァントに選択した際、彼のマトリクスに深くかかわる人物として登場する。またギルガメッシュのスキル「天の鎖(エルキドゥ)」は彼にちなんだ宝具である。

「Last Encore」からの登場人物

尼里 ミサオ(あまり みさお)
声 - 今村彩夏
約1000年前に開催された予選でシンジと共に行動していた女性。聖杯戦争の参加権利を得て第三階層まで駒を進めている。
ライダーRider
「Last Encore」においてムーンセルの聖杯戦争で尼里ミサオが召喚したライダーのサーヴァント。アニメ本編には登場してはいないが、特典ドラマCD『あまり者の聖杯戦争』において存在が明かされる。一回戦、二回戦と不意打ちで対戦者のサーヴァントを捕食、マスターを氷漬けにして尼里と共に勝ち進んでいった。第一階層で「三つの鎖」を全て解放し、デミ・サーヴァント化した遠坂リンに挑むも敗北した。
真名はヴァナルガンド。北欧神話の神殺しの狼。ヴァナルガンドはフェンリルの別名。サーヴァントを捕食する魂食い(ソウルイーター)。食べる事で自らの血肉とし、霊基が強化されていく。かし強くなっていく度に制御ができなくなっていき、最終的にはマスターを捕食する。そのため勝つためには強化をしたいが、強化をしすぎるとマスターも死のカウントダウンが近づいていくという災難に見舞われる。普段は「三つの鎖」によって制御されているが、この「三つの鎖」がなくなった時マスターは捕食される。鎖を解放して霊基が強化されるとマスターにも負荷がかかるようで、令呪が痺れている描写がある。相手マスターを氷漬けにしていることから氷結系の攻撃も可能な模様。リン曰く、二つの鎖が外れている状態なら同じ魂食い(ソウルイーター)として怪物と化したありすを倒せるとのこと。

インターネットラジオ

タイトルは『Fate/EXTRA 月海原学園放送部』。2013年7月22日より、アニメイトTVで配信されているTYPE-MOON公式ウェブラジオ「ひびちからじお!」内のミニラジオとして配信開始(「ひびちからじお!」79杯目)。配信は第6回まで月に1度の配信だったが、第7回からは前後編形式で毎回挿入されるようになった[注 27]。「ひびちからじお!」終了後は、毎月第四月曜日更新の独立したインターネットラジオとしての配信となる。

パーソナリティは丹下桜(セイバー 役)と阿部敦(岸波白野 役)。ラジオネームは「マスターネーム」と呼ばれる。OPドラマ内でのこの配信の扱いは喫茶店・アーネンエルベ内で放送されているラジオ番組、という設定。

2014年12月19日配信分(第18回)にて終了。2015年1月28日には、全配信を収録した『Fate/EXTRA 月海原学園放送部 DJCD』がHOBiRECORDSから発売。

コーナー

OPドラマ
キャラクター同士によるミニドラマ。
ふつおた
私の真名は何でしょう?
リスナーから自分の本名(本名以外の名称でも可)と、その名前を推測するヒント(名前の由来など)を募集し、パーソナリティがその名前を推理するコーナー。さらにパーソナリティはそれを踏まえ、それぞれ新しい名前を考え、その名前同士を姓名判断で占い、よりどちらが優れた名前かを競い合う。
お聞き下さい!皇帝陛下
リスナーからの悩みを募集し、パーソナリティがその解決方法を提示する。
ムーンでオートかもしれない
作品にちなんだ大喜利を募集し、パーソナリティが解く。
マイルームへようこそ
ゲストが来た際に配信されるコーナー。

配信日程

配信回 配信日 本編回 ゲスト
第1回 2013年07月22日 79杯目
第2回 2013年08月19日 81杯目 下屋則子
第3回 2013年09月16日 83杯目 真田アサミ
第4回 2013年10月28日 86杯目 関智一
第5回 2013年11月25日 88杯目 大久保瑠美
第6回 2013年12月23日 90杯目 仙台エリ / 本多陽子
第7回 2014年01月27日(前編)
2014年02月03日(後編)
単体配信[注 28]
93杯目
羽多野渉
第8回 2014年02月17日(前編)
2014年03月03日(後編)
94杯目
95杯目
門脇舞以
第9回 2014年03月31日(前編)
2014年04月14日(後編)
97杯目
98杯目
小倉唯
第10回 2014年04月28日 99杯目 諏訪部順一
第11回 2014年05月26日 単体配信 伊藤健太郎
第12回 2014年06月30日 安井邦彦
第13回 2014年07月28日 朴璐美
第14回 2014年08月25日 植田佳奈
第15回 2014年09月29日 水島大宙
第16回 2014年10月27日 中田譲治
第17回 2014年11月24日 川澄綾子
第18回 2014年12月29日

ゲスト

テレビアニメ「Fate/EXTRA Last Encore」

Fate/EXTRA Last Encore』(フェイト エクストラ ラストアンコール)のタイトルで、TOKYO MXほかにて放送。第1話から第10話は『オブリトゥス地動説』として2018年1月から3月にかけて放送され、同年7月に11話から13話までが『イルステリアス天動説』としてスペシャル放送された。アニメーション制作は『Fate/EXTRA CCC』のオープニングアニメーションを手掛けたシャフトが担当。

本作は原作者の奈須きのこ自身が『「ゲームのアニメ化」ではなく「アニメの為に作ったシナリオ」』と語るように、原作の設定をベースにしつつも、アニメ版独自の設定・シナリオで物語が展開される。アニメオリジナルのシナリオとなった要因として奈須は、アニメスタッフより「やりたい事をやってもいい」と言われたことを挙げている[7]。また、奈須は以前から「『Fate/EXTRA』をアニメ化するのであればゲームと同じ骨格を使いながらも、まったく別の肉付けにしなければゲームの劣化版になるだけではないか」と考えており、原作を再構成することで、原作の価値を守りつつアニメだけの価値を生み出すことに挑戦したいと考えていた。さらに、この先も続くであろう『Fateシリーズ』において、奈須自身が考える「聖杯戦争の終わり」を今のタイミングで書いておきたいと考え、原作から設定・展開を大きく変更したアニメ版オリジナルのシナリオを制作した[8]

シリーズ構成は原作のシナリオも務めた奈須きのこが担当。脚本は小説『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の執筆やアプリゲーム『Fate/Grand Order』で奈須とともにシナリオを担当している桜井光が奈須と共同で脚本を執筆。本格的なアニメ脚本の経験に乏しくシリーズ構成に関しては本作が初となる奈須は[注 30]、はじめに『Last Encore』の原作となる本を執筆した後、アニメ脚本の経験のある桜井に脚本への落とし込みや修正を手伝ってもらう形で脚本を制作している[7]。奈須が執筆した原案小説は後に『Fate/EXTRA Last Encore 原案シナリオ集「Last Encore Your Score」』として販売された。

2016年12月にPV第1弾が公開され2017年冬に放送予定とされていたが、その後、放送時期が延期され2018年1月28日に放送が開始。同年3月の第10話放送後、第11話以降を『イルステリアス天動説』として同年7月末に放送することを発表。同時にBD&DVD第1巻の発売日を同年5月から同年8月に変更し、第2巻以降の発売日も変更された。

スタッフ(アニメ)

  • 原作 - 奈須きのこTYPE-MOON / Marvelous
  • シリーズ構成 - 奈須きのこ
  • 脚本 - 奈須きのこ、桜井光
  • キャラクター原案 - ワダアルコ
  • 総監督 - 新房昭之
  • シリーズディレクター - 宮本幸裕
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 滝山真哲、山村洋貴
  • アクションディレクター - 三輪和宏
  • 美術監督 - 望月卓磨
  • 美術設定 - 大原盛仁(第1、4、5、8話 - 10話)
  • デザイン設定 - 黒沢守(第一階層)、フリューキシーラ(SE.RA.PH文字、第二階層、第七階層)、劇団イヌカレー(第三階層)、I-IV(天輪聖王、第五階層)、okama(辺獄の薔薇園、第六階層)
  • 色彩設計 - 日比野仁
  • CG監督 - 高野慎也
  • 撮影監督 - 会津孝幸
  • 編集 - 松原理恵
  • 音響監督 - 鶴岡陽太
  • 音響制作 - 楽音舎
  • 音楽 - 神前暁
  • 音楽プロデューサー - 山内真治
  • プロデューサー - 黒﨑静佳、松本慶明
  • 制作プロデューサー - 網谷一将
  • アニメーション制作 - シャフト
  • 製作 - アニプレックス、マーベラス、ノーツ、シャフト

主題歌(アニメ)

オープニングテーマ「Bright Burning Shout」(第1話 - 第9話、第11話、第13話)[9]
作詞 - 田淵智也 / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 西川貴教
エンディングテーマ「月と花束」(第2話 - 第13話)
作詞・作曲・歌 - さユり / 編曲 - 江口亮

各話リスト

話数サブタイトル絵コンテ演出作画監督
オブリトゥス地動説
01今は旧き辺獄の底
-プレテリトゥス・リンブス・ヴォラーゴ-
宮本幸裕
三輪和宏
宮本幸裕高野晃久、松浦力、出野喜則
前田義宏、村山公輔、保村成
02死相
-デッドフェイス-
黒沢守南川達馬大梶博之、佐藤浩一、浜友里恵
保村成、馬場一樹
03黄金鹿と嵐の夜
-ゴールデン・ワイルドハント-
浅見隆司伊藤良明、高野晃久、村山公輔
松浦力、大高美奈、浜友里恵
保村成、前田義宏、岩本里奈
04顔の無い王
-ノーフェイス・メイキング-
川畑喬宮本幸裕
下司泰弘
伊藤良明、大高美奈、松浦力
村山公輔、馬場一樹、山田俊太郎
05祈りの弓
-イー・バウ-
古賀一臣岩本里奈、保村成、浜友里恵
鈴木勘太、前田義宏
06永久機関・少女帝国
-クイーンズ・グラスゲーム-
佐伯昭志吉澤翠大梶博之、大高美奈、武藤信宏
寿夢龍、今田茜、工藤ゆき
本多弘幸、栗西祐輔、渡辺舞
森悦史
07誰かの為の物語
-ナーサリー・ライム-
児谷直樹高野晃久、松浦力、村山公輔
伊藤良明、オシロイハナ、岩本里奈
08无二打
-デッド・エンド-
黒沢守浅見隆司岩本里奈、大高美奈、武藤信宏
保村成、大梶博之、浜友里恵
09招き蕩う黄金劇場
-アエストゥス・ドムス・アウレア-
大石美絵南川達馬伊藤良明、高野晃久、松浦力
村山公輔、浜友里恵、前田義宏
沼田誠也、岩本里奈
10無限の残骸
-アンリミテッド/レイズ・デッド-
鈴木利正宮本幸裕秋葉徹、大高美奈、宮嶋仁志
イルステリアス天動説
11転輪する勝利の剣
-エクスカリバー・ガラティーン-
川畑喬古賀一臣松浦力、村山公輔、伊藤良明
高野晃久、保村成、清水慶太
12天輪聖王
-チャクラ・ヴァルティン-
宮本幸裕岩本里奈、浜友里恵、大高美奈
保村成
13喝采の薔薇
-オリンピア・プラウデーレ-
黒沢守宮本幸裕
岡田堅二朗
児谷直樹
黒沢守
松浦力、高野晃久、村山公輔
伊藤良明、杉山延寛、潮月一也
浅井昭人、野道佳代、清水勝祐
浜友里恵

放送局

日本国内 テレビ / オブリトゥス地動説 放送期間および放送時間[10]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [11] 備考
2018年1月28日 - 4月1日 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年1月31日 - 4月4日 水曜 3:30 - 4:00(火曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 アニメ特区』第3部
日本国内 テレビ / イルステリアス天動説 放送期間および放送時間[12]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [11] 備考
2018年7月29日 日曜 19:00 - 21:00 TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年7月30日 - 8月6日 月曜 2:25 - 3:25(日曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏

インターネットでは、2018年1月31日よりネットフリックスにて毎週水曜日に独占配信されている。

BD / DVD

発売日[13] 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
1 2018年8月1日 第1話 - 第3話 ANZX-14261/2 ANZB-14261/2
2 2018年9月12日 第4話 - 第5話 ANZX-14263/4 ANZB-14263/4
3 2018年10月3日 第6話 - 第7話 ANZX-14265/6 ANZB-14265/6
4 2018年11月7日 第8話 - 第10話 ANZX-14267/8 ANZB-14267/8
5 2018年12月12日 第11話 - 第12話 ANZX-14269/70 ANZB-14269/70
6 2019年1月9日 第13話 ANZX-14271/2 ANZB-14271/2

インターネットラジオ(アニメ)

Fate/EXTRA Last Encore WEB ラジオ』が2018年6月29日から7月13日まで配信。パーソナリティは岸波ハクノ役の阿部敦[14]

関連商品

書籍

Fate/EXTRA パーフェクトガイド (ISBN 978-4-04-726794-7)
本作の攻略本。エンターブレインより、2010年9月13日発売。
Fate/EXTRA ビジュアルファンブック (ISBN 978-4-04-854608-9)
角川書店より、2011年2月25日発売。
Fate/EXTRA CCC パーフェクトガイド (ISBN 978-4-04-728937-6)
『CCC』の攻略本。エンターブレインより、2013年4月27日発売。
Fate/EXTRA material
本シリーズの設定資料集。TYPE-MOONより、2013年8月16日発売。初回版には、ワダアルコの画集「Fate/EXTRA material WADARCO Illustrations」が付属。
Fate/EXTRA MOON LOG
TYPEWRITER
本作(無印)のシナリオ全集。全2巻。TYPE-MOONより、2015年12月29日発売。

コミカライズ

Fate/EXTRA
コンプティーク』で2011年5月号から2014年12月号まで連載。作画はろび〜な。単行本はカドカワコミックス・エース(角川書店 / KADOKAWA)から発売され、全6巻。
シナリオは原作ゲームを踏襲しながら、細部をオリジナル展開で補完している。主人公は男性で、サーヴァントはセイバー。なお外伝の「extra episode」では主人公は女性、サーヴァントは三騎とも登場する。
  1. ISBN 978-4-04-715776-7(2011年9月26日発売)
  2. ISBN 978-4-04-120175-6(2012年3月22日発売)
  3. ISBN 978-4-04-120488-7(2012年12月10日発売)
  4. ISBN 978-4-04-120828-1(2013年9月25日発売)
  5. ISBN 978-4-04-121054-3(2014年3月26日発売)
  6. ISBN 978-4-04-102017-3(2014年12月10日発売)
Fate/EXTRA CCC FoxTail
月刊コンプエース』で2013年12月号から連載中。作画はたけのこ星人。単行本はカドカワコミックス・エース (KADOKAWA) から発売。
当初は『Fate/EXTRA 妖狐伝』という仮タイトルで発表され、第1話掲載時は『Fate/EXTRA みこーん! キャス狐ちゃん!?』というタイトルで掲載された[注 31]が、第2話以降はタイトルを変えて連載。シナリオは「CCC」を基礎にしながらも、没設定などを織り交ぜたオリジナルシナリオとなっている。主人公は男性、サーヴァントはキャスター。
  1. ISBN 978-4-04-121055-0(2014年3月26日発売)
  2. ISBN 978-4-04-102281-8(2014年11月21日発売)
  3. ISBN 978-4-04-103326-5(2015年8月26日発売)
  4. ISBN 978-4-04-104091-1(2016年4月26日発売)
  5. ISBN 978-4-04-105046-0(2016年11月26日発売)
  6. ISBN 978-4-04-106194-7(2017年10月24日発売)
  7. ISBN 978-4-04-107171-7(2018年6月25日発売)
Fate/EXTRA CCC
『コンプティーク』で2015年7月号から連載中。作画はろび〜な。単行本はカドカワコミックス・エース (KADOKAWA) から発売。
本編・外伝共に、漫画版『EXTRA』の作風を受け継ぐ形で展開される。
  1. ISBN 978-4-04-103860-4(2016年4月26日発売)
  2. ISBN 978-4-04-105024-8(2016年11月26日発売)
  3. ISBN 978-4-04-106492-4(2018年2月10日発売)

ドラマDVD

Fate/EXTRA劇場
TYPE-MOONエース Vol.6 付録。
間桐桜をメインキャラクターにした「おしえて!! ブロッサム先生」を収録。この「ブロッサム先生」はドラマCD「Sound Drama Fate/EXTRA」シリーズの購入特典としてシリーズ化されている。

ドラマCD

Sound Drama Fate/EXTRA
監督 - 高宮宏臣 / 脚本 - 九条ケント / 音楽 - SIDE CONNECTION / 販売 - HOBiRECORDS
全4巻。「EXTRA」本編を描いているが、ところどころはオリジナルの描写を入れている。主人公は男性、サーヴァントはセイバー。
公式サイトでは購入者特典として、本編解説ラジオドラマ『帰ってきた!ブロッサム先生!』が各巻ごとに配信されている。こちらは主人公が選択できる三サーヴァントに加え、間桐桜(ブロッサム先生)がメインキャラクターとして登場する。
  1. 第一章「月の聖杯戦争」 CD4枚組 2013年1月25日発売
  2. 第二章「強きもの弱きもの」 CD4枚組 2013年6月28日発売
  3. 第三章「セイジャノシカク」 CD4枚組 2014年3月28日[注 32]発売
  4. 第四章「熾天は天降りて」 CD5枚組 2016年10月28日[注 33]発売
Variety Sound Drama「Fate/EXTRA CCC ルナティックステーション2013」
2014年1月24日発売[注 34](脚本 奈須きのこ、経験値)
CDドラマのほか、キャラクターソング6曲を収録。
  1. OPドラマ [17:34]
  2. 願い [3:41]
    歌:間桐桜(CV.下屋則子) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - 福田真一朗
  3. dreamin’ [4:30]
    歌:パッションリップ(CV.小倉唯) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - MANYO (arcane)
  4. 幕間1 [10:10]
  5. 花嵐ノ記 [4:29]
    歌:キャスター(CV.斎藤千和) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - MANYO (arcane)
  6. [4:29]
    歌 : メルトリリス(CV.早見沙織) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - 流歌
  7. 幕間2 [10:30]
  8. GRAND [3:52]
    歌 : セイバー(CV.丹下桜) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - 福田真太朗
  9. AKOGARE∞TION [3:21]
    歌:エリザベート(CV.大久保瑠美) / 作詞 - 門脇舞以 / 作曲 - 流歌
  10. EDドラマ [13:08]
外伝「炎のリベンジマッチ 皇帝の弁当コロッセウム
コンプティーク 2013年1月号 付録(脚本 ACPI)
外伝「とびだせ! 史上最大! 月面横断 ウルトラクイズ
コンプティーク 2013年4月号 付録(脚本 磨伸映一郎

脚注

注釈

  1. ^ 公式サイト等での表記は『フェイト/エクストラ』[3]
  2. ^ 宇宙開発技術などを制限されているが、一般用の技術はある程度は発達しており、スマートフォン等も存在する。
  3. ^ 魔術師などが体内に持つ、魔力を精製するための疑似神経なのだが、魔力の枯渇により本来の機能は失われている。
  4. ^ アサシンの英霊は本来ハサン・サッバーハ達しか該当しないが、今回は東洋の英霊が召喚可能のため、ハサン以外のアサシンが召喚可能とされている。
  5. ^ 漫画版が初出で、以降のドラマCD版、「CCC」、「EXTELLA」のデフォルトネームとして設定されている。奈須きのこによる命名。男女兼用の名前。また、奈須きのこのブログ「竹箒日記」掲載の「EXTELLA」前日譚には、岸浪白野[6]という表記で記載されている。
  6. ^ 男性主人公はドラマCD版から、女性主人公はアニメ版から声がついた。『EXTRA』『CCC』のゲーム本編では音声はないが、続編の『EXTELLA LINK』からはゲームでもボイスが実装されている。
  7. ^ 逆にアーチャー・キャスターはそれらの本編には登場しないが、スピンオフやコメディタッチの作品では例外的に3人同時に登場することもあり、一見すればそれぞれ仲が悪いように見え、本人達も憎まれ口を叩き合っているがいざという時は意気投合したり、一致団結するなど根本的な部分は3人とも同じなどで根は仲が良好と思われる。
  8. ^ シナリオライターの奈須きのこ曰くアーサー王のモデルは二人いるのが通説であり、その一人、アルトリウスはローマ帝国からは派遣された将軍であり、血縁的には繋がり在ると言えばあると述べている。
  9. ^ ちなみに体格で言えば、アルトリアの方が10cm背が高いが、ある部分の大きさではネロの方が勝っている。
  10. ^ a b ブログ「竹箒日記」2010年7月23日より。ドラマDVD「Fate/EXTRA劇場」でも、ネタバレ防止のため、セイバー本人も不本意ながら自ら名乗ったこともあった。またキャスターも一度だけだが「キャス狐」と呼んでいた。だがネロは「Carnival Phantasm」では「赤セイバーだ!」とノリノリで名乗っている。
  11. ^ 「Fate/EXTRA劇場」で「美少女は大好きだ」と豪語するほど。
  12. ^ 「Fata/EXTRA ビジュアルファンブック」によると「Fate/stay night」で登場したアーチャーとは同一人物。因みに真名が異なるのは原作者いわく、正義のために身を尽くしたが人に認められることがなかった名も無き英雄の代表としての存在であるため真名自体存在せず、むしろ無いことが英霊の証だと述べている。またそのような設定にすることで”Fate”を前提としないキャラクターとして成立するし、”Fate”ユーザーにとっては『真名はないけど、アーチャーの正体はアイツだよね。』と察してもらえるだろう。とのこと。だが、Fate/EXTRA materialではほぼ同一存在ではあるが同一人物ではないとしている。
  13. ^ 『Fate/stay night』における凛の父・遠坂時臣が外国で関係を持った女性との間に出来た子供の子孫。予約特典『Fate/the fact:盈月の書』によると上記の凛とも面識がある模様。
  14. ^ 原作者は遠坂凛とギルガメッシュのコンビは金銭的な意味で相性がいいと述べている。
  15. ^ 「CCC」で男性チームが好みの女性のタイプを語る場面で、彼が上げた好みの特徴がアリシアの特徴と一致していることからもそれが窺える。
  16. ^ ドラマCD版ではカトラスも武装に追加されている。
  17. ^ a b c d e f ドラマCD版以降。原作第一作目では音声はない。
  18. ^ ゲーム中ではシナリオで主人公たちの罠により頸脈を乱されたためダメージが減少している。
  19. ^ ドラマDVD「Fate/EXTRA劇場」以降。原作第一作目では音声はない。
  20. ^ AIであるため厳密な意味での誕生日ではなく、あくまでNPCとしての設定上の誕生日。
  21. ^ 実の兄妹でないところは『Fate/stay night』と同じ。
  22. ^ スタッフロールでの表記は両儀式である。
  23. ^ ちなみに男主人公のことは「子ブタ」、女主人公のことは「子リス」と呼んでいる。
  24. ^ 殺生院キアラ、アンデルセン、臥藤門司、言峰綺礼がその餌食となっている描写が確認できる。
  25. ^ AIであるためあくまで設定上の誕生日。
  26. ^ a b AIであるためあくまで設定上の誕生日。なお設定者は自身。
  27. ^ ただしこの法則は絶対のものではなく、より期間が空く事例もある。
  28. ^ 「ルール無用の残虐ファイト!」「もぉ、良いとこ一個も無いですね、今の所!」「なんか、フォローのしようもないwww」の回タイトルがついた。
  29. ^ a b 『EXTRA』には登場しない、原作「Fate シリーズ」のキャラクター。
  30. ^ アニメ脚本としては『Fate/Zero』の特典映像の脚本の執筆経験があるほか、2014年のTVアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』ではノンクレジットではあるが脚本修正という形でシナリオ執筆をした経験がある。
  31. ^ 学園パロディものと読者に誤認させるための演出。
  32. ^ 本来の発売日は2月28日だったが延期となった。
  33. ^ 当初8月26日発売予定であったが9月30日に延期。さらに再延期となった。
  34. ^ コミックマーケット85 TYPE-MOONブースにて先行販売。

出典

  1. ^ 3DS『ルイージマンション2』が2週連続で1位を獲得! 2位はPSP『フェイト/エクストラ CCC』 - 電撃オンライン” (2013年4月5日). 2013年4月14日閲覧。
  2. ^ PSP「フェイト/エクストラ CCC」販売本数が11万本を突破―前作の販売本数を超えるシリーズ最高実績を達成” (2013年4月22日). 2013年4月23日閲覧。
  3. ^ 製品情報”. フェイト/エクストラ 公式サイト. ファミ通.com. 2015年9月27日閲覧。
  4. ^ ブログ「竹箒日記」2010年6月9日より。
  5. ^ ブログ「竹箒日記」2010年3月8日より。
  6. ^ ブログ「竹箒日記」2016年11月12日より。
  7. ^ a b 竹箒日記 2018/1/27 : EXTRA!(きのこ)” (2018年1月27日). 2018年7月7日閲覧。
  8. ^ 月刊ニュータイプ 2018年9月号(2018年8月10日発売、KADOKAWA)P26-P27
  9. ^ 西川貴教1stシングル「Bright Burning Shout」初オンエア決定!”. Takanori Nishikawa (2018年1月1日). 2018年1月1日閲覧。
  10. ^ 「Fate/EXTRA Last Encore」放送日時決定!”. TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』 公式サイト. 2017年12月3日閲覧。
  11. ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
  12. ^ <イルステリアス天動説>放送日決定&ビジュアルを解禁!”. TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』 公式サイト. 2018年6月6日閲覧。
  13. ^ Blu-ray & DVD”. TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』公式サイト. 2018年4月1日閲覧。
  14. ^ WEBラジオの配信が決定!”. TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』 公式サイト. 2018年6月6日閲覧。

外部リンク