「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の版間の差分
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== 用語 == |
== 用語 == |
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=== インフィニティ・ストーン === |
=== インフィニティ・ストーン === |
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今作で最も重要な役割を担う6つのエネルギーの結晶石。宇宙が誕生する前に存在した6つの[[特異点]]が、[[ビッグバン]]によって宇宙が生まれた時に残骸となり、'''「空間(スペース)」'''・'''「精神(マインド)」'''・'''「現実(リアリティ)」'''・'''「時間(タイム)」'''・'''「力(パワー)」'''・'''「魂(ソウル)」'''といった、6つの異なる概念を司るエネルギーの結晶石へと変化した。それぞれが全てを破壊するほどの比類なき力を秘めており、[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の大半の作品において重要なアイテムとなっており、所在地や所有者はユニバースの進行と共に変遷している。概要は『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』にてコレクターに説明されていたが、今作の冒頭においてドクター・ストレンジとウォンによって改めて説明されており、全てのストーンの名称も明らかになった。 |
今作で最も重要な役割を担う6つのエネルギーの結晶石。宇宙が誕生する前に存在した6つの[[特異点]]が、[[ビッグバン]]によって宇宙が生まれた時に残骸となり、'''「{{color|blue|空間(スペース)}}」'''・'''「{{color|yellow|精神(マインド)}}」'''・'''「{{color|red|現実(リアリティ)}}」'''・'''「{{color|green|時間(タイム)}}」'''・'''「{{color|purple|力(パワー)}}」'''・'''「{{color|orange|魂(ソウル)}}」'''といった、6つの異なる概念を司るエネルギーの結晶石へと変化した。それぞれが全てを破壊するほどの比類なき力を秘めており、[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の大半の作品において重要なアイテムとなっており、所在地や所有者はユニバースの進行と共に変遷している。概要は『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』にてコレクターに説明されていたが、今作の冒頭においてドクター・ストレンジとウォンによって改めて説明されており、全てのストーンの名称と能力も明らかになった。 |
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; スペース・ストーン(青{{color|blue|◆}}) |
; スペース・ストーン(青{{color|blue|◆}}) |
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: 外殻 - テッセラクト/四次元キューブ (Tesseract) |
: 外殻 - テッセラクト/四次元キューブ (Tesseract) |
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: 概要 |
: 概要 |
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:: テッセラクト(日本語訳では「四次元キューブ」)と呼ばれる青白い立方体の中に納められた青色の石。[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]で最も初期に登場したインフィニティ・ストーンでもある。 |
:: テッセラクト(日本語訳では「四次元キューブ」)と呼ばれる青白い立方体の中に納められた青色の石。[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]で最も初期に登場したインフィニティ・ストーンでもある。 |
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:: 空間を司り、宇宙のあらゆる場所へ移動することが可能。サノスがストーンの力を理解してからは、単純なテレポートに限らず、念動力のように物体を動かしたり、他のストーンの能力を遠く離れた場所に伝播させるなど、戦闘において補佐役として効果的に使用している。 |
:: 空間を司り、宇宙のあらゆる場所へ移動することが可能。サノスがストーンの力を理解してからは、単純なテレポートに限らず、念動力のように物体を動かしたり、他のストーンの能力を遠く離れた場所に伝播させるなど、戦闘において補佐役として効果的に使用している。また、ストーンを埋め込んだ後にサノスがマインド・ストーンとタイム・ストーンが地球にあることを特定したことから、他のインフィニティ・ストーンの所在地を特定する能力も備わっている。 |
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: バックストーリー |
: バックストーリー |
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:: 遥か昔の地球で、ヨトゥンヘイムの氷の巨人との戦いを終えたオーディンによって地球へと置かれて以来、ノルウェーのトンスベルグの聖堂の者たちによって数千年間も密かに隠されてきた。(『[[マイティ・ソー (映画)|マイティ・ソー]]』) |
:: 遥か昔の地球で、ヨトゥンヘイムの氷の巨人との戦いを終えたオーディンによって地球へと置かれて以来、ノルウェーのトンスベルグの聖堂の者たちによって数千年間も密かに隠されてきた。(『[[マイティ・ソー (映画)|マイティ・ソー]]』) |
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: 概要 |
: 概要 |
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:: セプターと呼ばれる杖の先端、青い宝石の中に隠されている黄色の石。現在はヴィジョンの額に納められている。 |
:: セプターと呼ばれる杖の先端、青い宝石の中に隠されている黄色の石。現在はヴィジョンの額に納められている。 |
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:: 思考・精神を司る力を持ち、人の心を操ったり、意識や潜在能力などを高い領域に上げることで精神を強化する。石そのものが非常に高度なプログラムを形成しており、人間の心に似た動作を行い、ウルトロンに自我を与えたり、ヴィジョンにコンタクトを取ったりしている。 |
:: 思考・精神を司る力を持ち、人の心を操ったり、意識や潜在能力などを高い領域に上げることで精神を強化する。石そのものが非常に高度なプログラムを形成しており、人間の心や頭脳に似た動作を行い、ウルトロンに自我を与えたり、ヴィジョンにコンタクトを取ったりしている。 |
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: バックストーリー |
: バックストーリー |
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:: 地球侵攻を目論むサノスが、先遣隊を務めるロキにセプターとして与え |
:: 地球侵攻を目論むサノスが、先遣隊を務めるロキにセプターとして与えた。その後ロキは、ホークアイやセルヴィク博士を洗脳して支配下に置いた。ニューヨーク決戦では、四次元キューブ(スペース・ストーン)の力で開いたワームホールを閉じるのに使用された。(『[[アベンジャーズ (2012年の映画)|アベンジャーズ]]』) |
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:: 後にヒドラが密かに回収しており、バロン・ストラッカーが解析と実験の果てにワンダとピエトロ・マキシモフの姉弟に超人的な能力を与えた。トニー・スタークは、ストラッカーの遺したデータとストーン内部にあった高度なプログラムを使い、平和維持プログラム<ref>原語は「Artificial intelligence peacekeeping program」、直訳で平和維持人工知能プログラム。</ref>「ウルトロン」の完成を目指した。しかしストーン由来のコードがそのプログラムに自我を与え、ウルトロンの暴走に関わる。ウルトロンは後にストーンを埋め込んだ新たな肉体を |
:: 後にヒドラが密かに回収しており、バロン・ストラッカーが解析と実験の果てにワンダとピエトロ・マキシモフの姉弟に超人的な能力を与えた。トニー・スタークは、ストラッカーの遺したデータとストーン内部にあった高度なプログラムを使い、平和維持プログラム<ref>原語は「Artificial intelligence peacekeeping program」、直訳で平和維持人工知能プログラム。</ref>「ウルトロン」の完成を目指した。しかしストーン由来のコードがそのプログラムに自我を与え、ウルトロンの暴走に関わる。ウルトロンは後にストーンを埋め込んだ[[ヴィブラニウム]]製の新たな人工肉体を開発し、意識をアップロードしようと試みたが、アベンジャーズに奪取されたことで失敗に終わった。アベンジャーズに奪取された後、トニーとバナーが人工知能J.A.R.V.I.S.を移植したことにより、究極の人造人間:ヴィジョンとして誕生する。(『[[アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン]]』) |
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; リアリティ・ストーン(赤{{color|red|◆}}) |
; リアリティ・ストーン(赤{{color|red|◆}}) |
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::ドクター・ストレンジがカマー・タージの書庫から盗み出し、カエシリウスとの決戦に用いた。破壊された香港の町や犠牲になった人々を救うために世界全体の時間を巻き戻し、ドルマムゥとの交渉では無限ループを作り上げ、ストレンジ本人の敗北をトリガーに時間が永遠に巻き戻るようにした。その後はカマー・タージの書庫の奥に戻された。ウォンはこの力を「自然の法則に反している」と評しており、使用は非常に高い危険性を孕んでいるという。(『[[ドクター・ストレンジ (映画)|ドクター・ストレンジ]]』) |
::ドクター・ストレンジがカマー・タージの書庫から盗み出し、カエシリウスとの決戦に用いた。破壊された香港の町や犠牲になった人々を救うために世界全体の時間を巻き戻し、ドルマムゥとの交渉では無限ループを作り上げ、ストレンジ本人の敗北をトリガーに時間が永遠に巻き戻るようにした。その後はカマー・タージの書庫の奥に戻された。ウォンはこの力を「自然の法則に反している」と評しており、使用は非常に高い危険性を孕んでいるという。(『[[ドクター・ストレンジ (映画)|ドクター・ストレンジ]]』) |
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:: ソーと出会った頃、ストレンジはストーンの守護に命を賭すことを誓い、正式な所有者となっている。(『[[マイティ・ソー/バトルロイヤル]]』) |
:: ソーと出会った頃、ストレンジはストーンの守護に命を賭すことを誓い、正式な所有者となっている。(『[[マイティ・ソー/バトルロイヤル]]』) |
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:: 本作ではストレンジがサノスに勝てる未来を見るために使用し、時を超えて1400万605通りの可能性からそれを探り出した。トニー・スタークの命と引き換えにサノスの |
:: 本作ではストレンジが、サノスに勝てる未来を見るために使用し、時を超えて1400万605通りの可能性からそれを探り出した。しかし、トニー・スタークがサノスによって追い詰められると、ストレンジはトニーの命と引き換えにサノスへと差し出し、ストーンはガントレットへと埋め込まれた。その後、サノスは破壊されたマインド・ストーンの再生に用いている。 |
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; パワー・ストーン(紫{{color|purple|◆}}) |
; パワー・ストーン(紫{{color|purple|◆}}) |
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: バックストーリー |
: バックストーリー |
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:: ピーター・クイルが惑星モラグの寺院から盗み出した。かつてセレスティアルズのエソン・ザ・サーチャーは巨大武器に埋め込んで使用し、武器の先端が地表に触れただけでその惑星は住人もろとも消滅している。ロナン・ジ・アキューザーも同様に自身の武器であるコズミロッド<ref>Cosmi-Rod。Michael O'Sullivan『Guidebook to the Marvel Cinematic Universe - Guardians of the Galaxy』より</ref>に埋め込み、ザンダー星の破壊とサノスの抹殺のために利用しようとした。このストーンを素手で触れて唯一制御できたのは、天界人と地球人のハーフであるピーター・クイル(スター・ロード)のみである。ロナンとの戦いの後、ガーディアンズによってノバ軍に引き渡され、ノバ軍が所有する保管庫へと厳重に保管された。(『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』) |
:: ピーター・クイルが廃墟の惑星モラグの寺院から盗み出した。かつてセレスティアルズのエソン・ザ・サーチャーは巨大武器に埋め込んで使用し、武器の先端が地表に触れただけでその惑星は住人もろとも消滅している。ロナン・ジ・アキューザーも同様に自身の武器であるコズミロッド<ref>Cosmi-Rod。Michael O'Sullivan『Guidebook to the Marvel Cinematic Universe - Guardians of the Galaxy』より</ref>に埋め込み、ザンダー星の破壊とサノスの抹殺のために利用しようとした。このストーンを素手で触れて唯一制御できたのは、天界人と地球人のハーフであるピーター・クイル(スター・ロード)のみである。ロナンとの戦いの後、ガーディアンズによってノバ軍に引き渡され、ノバ軍が所有する保管庫へと厳重に保管された。(『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』) |
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:: その後長らく登場していなかったが、本作の冒頭の時点で既にサノスのガントレットに収められている<ref>ソーの発言から、ザンダー星は宇宙船ステイツマンを襲撃する1週間前にサノスの手によって滅ぼされてしまっていたことが判明した。</ref>。以後はサノスのメイン攻撃手段としてヒーローたちを苦しめる。 |
:: その後長らく登場していなかったが、本作の冒頭の時点で既にサノスのガントレットに収められている<ref>ソーの発言から、ザンダー星は宇宙船ステイツマンを襲撃する1週間前にサノスの手によって滅ぼされてしまっていたことが判明した。</ref>。以後は、サノスのメイン攻撃手段としてヒーローたちを苦しめる。 |
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:: 本作のVFXスーパーバイザーである{{仮リンク|ダン・デレーウ|en|Dan DeLeeuw}}は、生命を消滅させたのはパワー・ストーンであることを伝えている<ref>{{Cite web |url=https://www.inverse.com/article/47991-avengers-infinity-war-vfx-supervisor-reveals-which-infinity-stone-killed-the-mcu |title=One Specific Infinity Stone Wiped Out Half the MCU in 'Infinity War' |accessdate=2018-09-14}}</ref>。 |
:: 本作のVFXスーパーバイザーである{{仮リンク|ダン・デレーウ|en|Dan DeLeeuw}}は、生命を消滅させたのはパワー・ストーンであることを伝えている<ref>{{Cite web |url=https://www.inverse.com/article/47991-avengers-infinity-war-vfx-supervisor-reveals-which-infinity-stone-killed-the-mcu |title=One Specific Infinity Stone Wiped Out Half the MCU in 'Infinity War' |accessdate=2018-09-14}}</ref>。 |
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: ガントレット位置 - 小指 |
: ガントレット位置 - 小指 |
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: 所有者 - なし |
: 所有者 - なし |
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: ストーンキーパー - レッドスカル |
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: 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ |
: 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ |
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: 登場作品 - 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 |
: 登場作品 - 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 |
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:: [[ジョー・ルッソ]]は、ストーンの内部には「この世とは異なる世界」が存在していることを明言している<ref name="soulstonesrc">{{Cite web |url=https://comicbook.com/marvel/2018/05/07/avengers-infinity-war-gamora-soul-stone-death-russo/ |title='Avengers: Infinity War' Directors Clarify Soul Stone Comments |accessdate=2018-09-14}}</ref>。 |
:: [[ジョー・ルッソ]]は、ストーンの内部には「この世とは異なる世界」が存在していることを明言している<ref name="soulstonesrc">{{Cite web |url=https://comicbook.com/marvel/2018/05/07/avengers-infinity-war-gamora-soul-stone-death-russo/ |title='Avengers: Infinity War' Directors Clarify Soul Stone Comments |accessdate=2018-09-14}}</ref>。 |
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: バックストーリー |
: バックストーリー |
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:: 本作で初登場した。惑星ヴォーミアに眠る。レッドスカルはスペース・ストーンに触れたことによってヴォーミアに転送され、このストーンを守るストーン・キーパーとなっており、ソウル・ストーン |
:: 本作で初登場した。惑星ヴォーミアに眠る。レッドスカルはスペース・ストーンに触れたことによってヴォーミアに転送され、このストーンを守るストーン・キーパーとなっており、ソウル・ストーンを手に入れるためには愛する者の魂を犠牲にしなければならないことを語っている。サノスは自分の養女であるガモーラを犠牲にして手に入れた。経緯は不明だがサノスは能力について理解しており、パワー・ストーンと併用してドクター・ストレンジの鏡像を破壊している。 |
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:: 生命の半分の消滅が始まった |
:: 生命の半分の消滅が始まった直後、サノスはソウル・ストーンの内側の世界に引きずり込まれ、ガモーラの魂と会話をしている。[[ジョー・ルッソ]]は、このシーンについて「彼(サノス)の苦しみ、罪悪感を示すもの」であるとし、ストーンにはそれだけの力があると語る<ref name="soulstonesrc" />。 |
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=== 装備・武器 === |
=== 装備・武器 === |
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; Qシップ |
; Qシップ |
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: サンクチュアリΙΙに設置されているドーナツ状の宇宙船。劇中ではエボニー・マウとカル・オブシディアンがタイム・ストーン回収任務時に乗船していたものと、プロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴがマインド・ストーン回収任務で乗船したものの2隻が登場している。エボニー・マウのQシップは、彼の死後にトニーたちを乗せたまま、自動操縦で惑星タイタンへと向かい、そのまま墜落した。プロキシマとコーヴァスのQシップは、体勢を整えた後再び地球の大気圏へと戻り、アウトライダーズを積んだ降下船をワカンダへと投下させた。 |
: サンクチュアリΙΙに設置されているドーナツ状の宇宙船。劇中ではエボニー・マウとカル・オブシディアンがタイム・ストーン回収任務時に乗船していたものと、プロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴがマインド・ストーン回収任務で乗船したものの2隻が登場している。エボニー・マウのQシップは、彼の死後にトニーたちを乗せたまま、自動操縦で惑星タイタンへと向かい、そのまま墜落した。プロキシマとコーヴァスのQシップは、体勢を整えた後再び地球の大気圏へと戻り、アウトライダーズを積んだ降下船をワカンダへと投下させた。 |
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:宇宙を光速に近い速度で航行できる機能が備わっている |
:宇宙を光速に近い速度で航行できる機能が備わっているが、惑星への自動パーキング機能は無し。 |
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; クインジェット |
; クインジェット |
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: 初登場作品『[[アベンジャーズ (2012年の映画)|アベンジャーズ]]』 |
: 初登場作品『[[アベンジャーズ (2012年の映画)|アベンジャーズ]]』 |
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;: [[ワカンダ]] |
;: [[ワカンダ]] |
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::初登場作品『[[ブラックパンサー (映画)|ブラックパンサー]]』 |
::初登場作品『[[ブラックパンサー (映画)|ブラックパンサー]]』 |
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::強大なエネルギーを秘めた、地上最強の金属:[[ヴィブラニウム]]を産出する超文明国家。国を守護する戦士:ブラックパンサーことティ・チャラが国王を務めている。国の外は、険しい山々を模したホログラムと強力なエネルギー・バリアで覆われている。遥か数百万年前に、巨大なヴィブラニウムの隕石がアフリカ大陸へと落下し、その影響で様々な植物がヴィブラニウムの恩恵を受けて進化した。やがて人類が誕生し、その地に移り住んだ5つの部族によってワカンダと名付けられた。暫くは部族間の争いが起こったが、ある日一人の戦士が、パンサーの神・バーストからハートの形をした神秘のハーブを与えられ、超人的な身体能力・俊敏性・優れた洞察力を手に入れ争いを収めた。その戦士は国王となり、同時にワカンダを守護する戦士:ブラックパンサーが誕生した。争いの後、4つの部族は王家への忠誠を誓うが、ゴリラ神・ハヌマンを信仰するジャバリ族だけは人里離れた山に籠り暮らす道を選んだ。そして、ヴィブラニウムを使って街を作り上げ、あらゆる高度な先進技術を手に入れた。これによりワカンダは、他の国を遥かに上回る超文明国家となったが、世界は混乱の時代へと突入した。ヴィブラニウムを悪の手から守るべく、ワカンダは鎖国を貫く貧しい発展途上国を装うことにし、本来の姿を隠し続けた。[[ブラックパンサー (映画)|ワカンダでの内乱後は、国王となったティ・チャラによって開国され、ワカンダの文明やテクノロジーを世界に広めた]]。本作では、スティーブの連絡を受け、サノスを迎え撃つべくアベンジャーズを入国させた。後に体制を整え、マインド・ストーンを求めて襲撃してきたブラック・オーダーとの決戦の地となった。決戦では、アベンジャーズの援軍としてソー,ロケット,グルートの3人がストームブレイカーの力で降り立ち、後に5つのストーンを手に入れたサノスも訪れた。 |
::強大なエネルギーを秘めた、地上最強の希少金属:[[ヴィブラニウム]]を産出する超文明国家。国を守護する戦士:ブラックパンサーことティ・チャラが国王を務めている。国の外は、険しい山々を模したホログラムと強力なエネルギー・バリアで覆われている。遥か数百万年も前に、巨大なヴィブラニウムの隕石がアフリカ大陸へと落下し、その影響で様々な植物がヴィブラニウムの恩恵を受けて進化した。やがて人類が誕生し、その地に移り住んだ5つの部族によってワカンダと名付けられた。暫くは部族間の争いが起こったが、ある日一人の戦士が、パンサーの神・バーストからハートの形をした神秘のハーブを与えられ、超人的な身体能力・俊敏性・優れた洞察力を手に入れ争いを収めた。その戦士は国王となり、同時にワカンダを守護する戦士:ブラックパンサーが誕生した。争いの後、4つの部族は王家への忠誠を誓うが、ゴリラ神・ハヌマンを信仰するジャバリ族だけは人里離れた山に籠り暮らす道を選んだ。そして、ヴィブラニウムを使って街を作り上げ、あらゆる高度な先進技術を手に入れた。これによりワカンダは、他の国を遥かに上回る超文明国家となったが、世界は混乱の時代へと突入した。ヴィブラニウムを悪の手から守るべく、ワカンダは鎖国を貫く貧しい発展途上国を装うことにし、本来の姿を隠し続けた。[[ブラックパンサー (映画)|ワカンダでの内乱後は、国王となったティ・チャラによって開国され、ワカンダの文明やテクノロジーを世界に広めた]]。本作では、スティーブの連絡を受け、サノスを迎え撃つべくアベンジャーズを入国させた。後に体制を整え、マインド・ストーンを求めて襲撃してきたブラック・オーダーとの決戦の地となった。決戦では、アベンジャーズの援軍としてソー,ロケット,グルートの3人がストームブレイカーの力で降り立ち、後に5つのストーンを手に入れたサノスも訪れた。 |
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; ノーウェア |
; ノーウェア |
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: 初登場作品『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』 |
: 初登場作品『[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]]』 |
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: かつてクイルたちが[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ロナンとの戦いの時に訪れた]]収集家であるコレクターが住む無法地帯の惑星。古の天界人の頭でもある。クイルたちはオーブことパワー・ストーンをコレクターに買い取ってもらう際に訪れており、それ以前にもアスガルドの戦士、ヴォルスタックとシフが[[マイティ・ソー/ダーク・ワールド|ダークエルフとの戦い]]で手に入れたエーテルことリアリティ・ストーンをコレクターに預ける時に訪れている。本作ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが、ソーから「リアリティ・ストーンは今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく訪れている。 |
: かつてクイルたちが[[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (映画)|ロナンとの戦いの時に訪れた]]収集家であるタニリーア・ティヴァンことコレクターが住む、無法地帯の惑星。古の天界人の頭でもある。クイルたちはオーブことパワー・ストーンをコレクターに買い取ってもらう際に訪れており、それ以前にもアスガルドの戦士、ヴォルスタックとシフが[[マイティ・ソー/ダーク・ワールド|ダークエルフとの戦い]]で手に入れたエーテルことリアリティ・ストーンをコレクターに預ける時に訪れている。本作ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが、ソーから「リアリティ・ストーンは今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく訪れている。 |
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; ニダベリア |
; ニダベリア |
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: アスガルドと親交がある種族:ドワーフたちがいる惑星で、エイトリの故郷。死にゆく一つの中性子星を、工房と居住スペースが入っている巨大なリングで囲っている形になっている。ドワーフたちはこの惑星のエネルギーを使い、アスガルドの武器を長年作り続けており、オーディンやソーがかつて使用していたハンマー・ムジョルニアや、本作で登場するストームブレイカーもここで製作された。 |
: アスガルドと親交がある種族:ドワーフたちがいる惑星で、エイトリの故郷。死にゆく一つの中性子星を、工房と居住スペースが入っている巨大なリングで囲っている形になっている。ドワーフたちはこの惑星のエネルギーを使い、アスガルドの武器を長年作り続けており、オーディンやソーがかつて使用していたハンマー・ムジョルニアや、本作で登場するストームブレイカーもここで製作された。 |
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: 本作では、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪れた。 |
: 本作では、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪れた。 |
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; タイタン |
; タイタン |
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: サノスの故郷。文明も発 |
: サノスの故郷。文明も発達し緑豊かな惑星だったが、かつて人口過多と食糧難に陥ったことにより戦争が勃発し、サノスが滅びの前に虐殺を行ったことで滅亡したと、サノス自身によって語られた。滅亡後、荒れ果てた廃墟と残骸が散らばり、重力異常も発生している。 |
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: この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。 |
: この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。 |
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: 本作では自動操縦に切り替わったエボニー・マウのQシップに乗っていたストレンジ、トニー、ピーターの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべくネクロクラフトで特攻したネビュラが訪れている。 |
: 本作では自動操縦に切り替わったエボニー・マウのQシップに乗っていたストレンジ、トニー、ピーターの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべくネクロクラフトで特攻したネビュラが訪れている。 |
2018年9月15日 (土) 03:20時点における版
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー | |
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Avengers: Infinity War | |
ファイル:Avengers Infinity War Logo.png | |
監督 |
アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ |
脚本 |
クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
原作 |
スタン・リー ジャック・カービー |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
出演者 |
ロバート・ダウニー・Jr クリス・ヘムズワース マーク・ラファロ クリス・エヴァンス スカーレット・ヨハンソン ドン・チードル ベネディクト・カンバーバッチ トム・ホランド チャドウィック・ボーズマン ゾーイ・サルダナ カレン・ギラン トム・ヒドルストン ポール・ベタニー エリザベス・オルセン アンソニー・マッキー セバスチャン・スタン イドリス・エルバ ダナイ・グリラ ピーター・ディンクレイジ ベネディクト・ウォン ポム・クレメンティエフ デイヴ・バウティスタ ヴィン・ディーゼル ブラッドリー・クーパー コビー・スマルダーズ グウィネス・パルトロウ ベニチオ・デル・トロ ジョシュ・ブローリン クリス・プラット サミュエル・L・ジャクソン ショーン・ガン ウィリアム・ハート レティーシャ・ライト テリー・ノタリー トム・ヴォーン=ローラー キャリー・クーン マイケル・ショウ |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | トレント・オパロック |
製作会社 | マーベル・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
2018年4月25日 2018年4月27日 |
上映時間 | 149分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $316,000,000[1] |
興行収入 |
$664,987,816[2] $2,032,792,649[2] 37.3億円[3] |
前作 |
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (シリーズ前作) ブラックパンサー (マーベル・シネマティック・ユニバース前作) |
次作 |
アントマン&ワスプ (マーベル・シネマティック・ユニバース次作) アベンジャーズ4 (シリーズ次作) |
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(Avengers: Infinity War)は、2018年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。アメリカン・コミックのマーベル・コミック『アベンジャーズ』の実写映画シリーズ第3作。また、様々なマーベル・コミックの実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)シリーズとしては第19作品目の映画である。
概要
当初MCUシリーズの「フェイズ3」のロードマップが発表された時点では、次作の『アベンジャーズ4(仮題)』と共に『Avengers: Infinity War Part1』『Avengers: Infinity War Part2』の2部作構成とされていたが、それぞれの作品の独立性が高いとの理由から別のタイトルとなり「Part1」表記が削除された[4]。また、本作は『マイティ・ソー バトルロイヤル』終盤の直後の出来事として、ストーリーが展開される。
マーベルが1990年代に刊行した「インフィニティ」三部作の第一部『インフィニティ・ガントレット』とストーリー的な関連があることが指摘されている[5]。また本作のサブタイトルは三部作の第二部『インフィニティ・ウォー』と共通である。
予告編は2017年11月30日に初めてネット上に公開され、公開後24時間以内の再生回数が2億3000万回に到たちし、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の記録(1億9700万回)を抜いて歴代最高記録を更新した[6]。
ストーリー
宇宙誕生以前に存在した6つの特異点が、ビッグバンと共にまっさらな宇宙を駆け巡った。そのひとつひとつが「空間(スペース)」・「現実(リアリティ)」・「力(パワー)」・「魂(ソウル)」・「精神(マインド)」、そして「時間(タイム)」を司るエネルギーの結晶石である。それがインフィニティ・ストーン。6つのストーンを手に入れることができれば、全能の力を得られる。
ラグナロクの発動によるアスガルド滅亡後、新天地を求めて地球に向かっていた宇宙船「ステイツマン」を何者かが襲撃した。それは宇宙で最も恐れられ、ニューヨーク決戦の黒幕でもあるタイタン人・サノスの軍艦「サンクチュアリII」だった。宇宙のバランスを保つためには、増えすぎた生命を半分にする必要があると信じるサノスは、インフィニティ・ストーンを集めるべく自ら行動を開始したのだ。この襲撃で、アスガルドの民たちの半分は虐殺された。サノスはソーを拷問し、彼らが持っているはずの物を要求した。兄の窮地を見かねたロキは、サノスが欲する「四次元キューブ」を見せる。サノスの隙を突いてハルクが攻撃を仕掛けるが、サノスは逆にハルクを打ちのめす。ハルクの敗北を受け、アスガルドの門番ヘイムダルは最期の力を振り絞り、アスガルドといくつもの世界を繋ぐ虹の橋・ビフレストの剣の力でハルクを地球へとワープさせた。サノスは腹心であるコーヴァス・グレイヴの槍を手に取り、ヘイムダルの行動を嘲笑いながら胸を貫き殺し、ついに四次元キューブを手にする。キューブの正体は、インフィニティ・ストーンのひとつスペース・ストーンであった。サノスは、すでにザンダー星を襲撃し入手していたパワー・ストーンも合わせ、左手のインフィニティ・ガントレットに2つのストーンを宿した。最期のあがきを見せたロキを殺し、サノスは無限の力で宇宙船「ステイツマン」を破壊すると、残るストーンを求めてどこかへ消えた。
地球・ニューヨーク。魔術師スティーブン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)とウォンの元に、ハルクことブルース・バナー博士が落ちてきた。サノスが地球にある2つのストーンを狙っていることを伝えられたストレンジは、かつてアベンジャーズのリーダーを務めていたトニー・スターク(アイアンマン)に接触し、ストーンの護衛を依頼する。だが、アベンジャーズの内乱から続く様々な苦難に直面していたトニーは、協力に消極的な態度を示す。そんな中、Qシップと呼ばれる宇宙船がニューヨーク上空に出現した。サノス配下のブラック・オーダーのエボニー・マウとカル・オブシディアンが、ストレンジの持つ「アガモットの目」に収められたタイム・ストーンを狙い襲来したのである。ヒーローたちとブラックオーダーとの戦闘に、超感覚スパイダー・センスによって危機を察知したピーター・パーカー(スパイダーマン)が加勢する。劣勢のマウはストーンごとストレンジを拉致すると退却し、トニーとピーターは宇宙船を追い、ウォンはサンクタムを守護に入り、バナー博士はかつての友への連絡を取る。
スコットランド、エディンバラ。マインド・ストーンを額に宿す人工生命ヴィジョンと、その恋人ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)をコーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトが襲撃した。深刻なダメージを受け窮地に陥ったヴィジョンとそれを守るワンダを救ったのは、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)とサム・ウィルソン(ファルコン)、ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)だった。スティーブはブラックオーダーを撃退すると、ヴィジョンたちを連れトニーの親友のジェームズ・"ローディ"・ローズ(ウォーマシン)のいるアベンジャーズ本部へと赴く。ローディも既にバナー博士と接触しており、この事態を把握していた。サノスの手からストーンを守り、かつヴィジョンを犠牲にしないためには、マインド・ストーン破壊するのではなく額から摘出するべきだという結論に至ると、彼らは国連の手が届かない超文明国家・ワカンダへ向かうことを決める。
一方、宇宙。傷つきながらもサノスの襲撃から生き延び宇宙を漂っていたソーは、ピーター・クイル(スター・ロード)率いる銀河のはみ出し者集団ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに救助されていた。蘇生したソーによって宇宙の危機が伝えられると、サノスに因縁のあるガモーラとドラックスにクイルとマンティスを加えた4名が、サノスが向かうであろうリアリティ・ストーンの所在地「ノーウェア」へと舵を取り、ロケットと意気投合したソーはグルートも加えて、ムジョルニアに代わる自身の新たな武器を求め、伝説の惑星ニダベリアへと向かうことに決定。こうしてガーディアンズは二手に分かれ、宇宙の危機に備えることになる。
ノーウェアに辿り着いたクイルたちは、ストーンの持ち主タニリーア・ティヴァン(コレクター)の屋敷へと足を踏み入れる。そこでは、サノスがティヴァンにリアリティ・ストーンを渡すよう迫っていた。ガモーラはすぐさまサノスを攻撃するが、すべては遅かった。サノスは既にリアリティ・ストーンを手にしており、その力で幻を見せていたのだ。サノスはガモーラを誘拐すると、ストーンの力でガーディアンズを翻弄し、軍艦「サンクチュアリII」へと帰還する。既に捕らえていたガモーラの義妹ネビュラを拷問し、サノスはガモーラがだけが知るソウル・ストーンの在り処を聞き出すことに成功すると、惑星ヴォーミアへ向かった。サノスを待ち受けていたのは、ワルキューレの戦いで四次元キューブに触れて宇宙の彼方へ飛ばされ、ストーンキーパーとなっていたヨハン・シュミット(レッドスカル)であった。犠牲を欲するソウル・ストーンには、愛するものを捧げる必要がある。サノスは苦渋の決断を迫られ、愛をもって育て上げたガモーラを谷底に突き落とし、ついにストーンを手中に収める。一方、ネビュラは上手く脱出に成功し、ガーディアンズにタイタンへと向かうよう指示を出した。
Qシップでは、ストレンジがエボニー・マウから拷問を受けていた。トニーとピーターはマウの隙をついて彼を宇宙空間へと放り出し、氷漬けとなって死亡し、ストレンジ救出に成功する。以後の方針について、6年前のニューヨーク決戦からサノスとの戦いに備えていたトニーは、行き先でサノスを待ち伏せし、奇襲を仕掛けることを提案する。ストレンジは、2人の命よりストーンを優先するという条件付きでこれに同意し、ついに船は目的地であるタイタンへと到着するものも着陸の衝撃でバラバラになった。タイタンで待ち受けていたのは、サノスではなくガーディアンズであった。戦闘の果てにお互いの敵が一致していることと、トニーたちがソーの言っていたアベンジャーズであることを知ると、彼らは団結し、打倒サノスの計画を練る。ストレンジはタイム・ストーンの力で時を超えて1400万605通りの未来を見て、自分たちがサノスに勝てた未来は、たった一つだけであることを語った。やがてタイタンにサノスが到着する。サノスはリアリティ・ストーンで在りし日のタイタンの幻を見せながら、かつて自身の故郷が置かれていた状況と、それを阻止できなかったがために、究極の方法で宇宙のバランスを取ることを決意したと語る。そしてストレンジの言葉を合図に、ついに戦いが始まる。それぞれがガントレットによるストーンの力の発動を食い止めながら戦う中、ネビュラが飛び入りで彼らに加勢し、ストレンジの魔術とマンティスの能力が、ついにサノスの動きを止めた。アイアンマンとスパイダーマンが必死にガントレットを奪おうとする中、アイアンマンの制止を振り切り、クイルはサノスに「ガモーラはどこだ」と問う。サノスは薄れゆく意識の中で、クイルに彼女の死を伝える。激昂したクイルの攻撃でサノスは意識を呼び戻し、圧倒的なパワーでヒーローたちを追い詰めていく。そして、サノスの渾身の一撃がアイアンマンを貫き、ついに絶体絶命のピンチに陥る。そんな時、ストレンジはストーンを渡す代わりにトニーの命を救うようサノスに交渉を持ち掛ける。結果、トニーは一命をとりとめるが、ストレンジが命よりも大切であると語っていたタイム・ストーンは、ついにサノスの手に渡ってしまう。サノスはクイルの猛攻をはね除け、最後のストーンを求めてタイタンを去った。
惑星ニダベリアへと辿り着いたソーたちを何者かが襲った。それは、ソーの古い友人であるドワーフのエイトリだった。エイトリは、サノスがドワーフたちにインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮させるガントレットの製作を自分たちに依頼したことを語る。そしてガントレットが完成すると、サノスはエイトリだけを残し、他のドワーフたちを虐殺したのだった。 ソーは悲嘆にくれるエイトリを励まし、自身の新たな武器を作る手助けを依頼する。死にゆく惑星ニダベリアの心臓とエイトリの技術、そしてグルートが自らの腕を柄として提供したことで、ムジョルニアと同じ能力に加え、虹の橋・ビフレストを呼び出す力をも得た、王の武器ストームブレイカーがここに完成した。
一方、地球・ワカンダ。国王ティ・チャラ(ブラックパンサー)とその妹シュリはヴィジョンを保護し、マインド・ストーンをヴィジョンから切り離した後で破壊する方法を実行に移す。そしてスティーブは、ワカンダからホワイトウルフの称号を与えられたかつての親友、バッキー・バーンズと再会する。しかし、そんな彼らの一時の休息と再会をよそに、事態は非常に素早く進行していた。ブラック・オーダーがマインド・ストーンを求めて、ワカンダへと襲来したのである。 ワカンダを守るエネルギー・バリアにアウトライダーズを突撃させ、無理やりこじ開けようとするプロキシマ。背後に回り込まれる前に、正面での決着を目指すスティーブたちは、バリアの一部を解除し、そこを重点的に叩くことを決める。ワカンダ防衛軍とアベンジャーズ対ブラック・オーダーの決戦がついに始まった。スティーブやバッキー、ティ・チャラが先攻し、白兵戦でアウトライダーズを相手取るも、圧倒的な物量と戦力差に追い込まれていく。戦場にビフレストの輝きが迸り、ストームブレイカーを携えたソーが、ロケット、グルートと共に舞い降りたのだ。 ソーたちの加勢によって、戦況は好転しつつあった。ハルク化が上手く行かないバナー博士は、ハルクバスター・マーク2を装備しカルをアーマーの腕を装着させて飛ばし、バリアの上で爆散させ、ワンダはナターシャとオコエの協力でプロキシマをブラック・オーダーのスラッシャーでバラバラにし、そして、スティーブの加勢を受けたヴィジョンが、コーヴァスの胸を彼の槍で貫いて倒した。
しかし、運命は無常にも訪れる。5つのインフィニティ・ストーンを手にしたサノスが、ワカンダに現れた。ヒーローたちが一斉に足止めに向かうが、次々と返り討ちに遭う。そんな時、ワンダはヴィジョンの最期の願いを聞き入れ、彼もろともマインド・ストーンを葬り去った。しかしサノスはヴィジョンとマインド・ストーンの時を巻き戻し、再生させる。蘇ったヴィジョンの頭部からマインド・ストーンを抉り出し、ガントレットへと埋め込むと、ついにサノスは6つ全てのインフィニティ・ストーンを手に入れた。ソーがサノスの胸に斧を突き立てるが、頭を狙わなかったことを嘲笑いながら、サノスは左手の指を鳴らした。
その瞬間、サノスの意識はオレンジ色の空間へと迷い混む。そこに立っていたのは、幼いガモーラだった。サノスはガモーラに「何を引き換えにしたの?」と問われ、「全てだ」と告げると、意識を取り戻す。
ソーがあっけにとられる中、目的を果たしたサノスは黒焦げとなったガントレットと共に、どこかへ去った。それから間もなく、バッキーがチリとなって消えた。ティ・チャラが、ワンダが、サムが、そしてグルートがロケットの目の前で消える。タイタンでは、マンティス、ドラックス、クイル、「他に道は無かった」というトニーへの謝罪の言葉と共にストレンジが、そしてピーターも、トニーに泣きながら助けを求め、消えた。タイタンの地で、生き残ったのはトニーとネビュラのみ。ワカンダでは、スティーブたちが機能停止になったヴィジョンと、消えてしまった仲間たちの跡を静かに見据える。ただ、それしかできなかった。
そして、どこかの惑星へとワープしたサノスは、使命を果たしたことに安堵の微笑みを浮かべながら、静かで長閑な景色を眺めていた。
ポスト・クレジット・シーン。ニューヨークでは、マリア・ヒルとニック・フューリーの目の前で街中の人々が次々と消えていく。程無くしてヒルも消え、緊急事態であることを悟ったフューリーはバックからポケベルを取り出して誰かに救援信号を送るが、フューリー自身もまた静かに消え去っていく。道端に残されたポケベルには、赤と青の星の紋章が表示され、物語の幕は閉じる。
登場人物
※括弧内は日本語吹替[7]
アベンジャーズ
- めざましい能力・技能を持つ超人達による、地球最強のヒーローチーム。ニューヨークでのロキとチタウリとの戦いで結成され、それ以降は新しいヒーローたちが加入していき、様々な脅威から地球を守り続けてきた。
- しかし、アベンジャーズや超人達を国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」の賛否をめぐるアベンジャーズの内乱で決裂してしまい、キャプテン・アメリカや彼に加担したヒーロー達は指名手配犯として追われる事となり、解散状態になってしまう。
- トニー・スターク / アイアンマン
- 演 - ロバート・ダウニー・Jr(藤原啓治)
- アベンジャーズの共同リーダー。地球最大の巨大複合企業(元兵器産業)「スターク・インダストリーズ」会長にして天才発明家。自社の兵器がテロに使われたことを知り兵器製造から撤退し、テロと戦うべく自身が開発した最新鋭のパワードスーツ:アイアンマンを装着して戦う。
- 現CEOにして恋人のペッパーとのデート中に、バナーの話に応じたストレンジから呼び出しを受ける。ストレンジからタイム・ストーンの護衛の協力を求められるが、アベンジャーズの内乱の一件から、タイム・ストーンを手放すようにストレンジに言うなど、協力に否定的であった。また、ソコヴィア協定の影響でスティーブを含むほとんどのメンバーが指名手配されており、アベンジャーズが解散状態にあることがトニーによって明かされた。だが、バナーからソーの身に起きたことを聞かされると、スティーブから受け取っていた古い携帯電話を取り出し、再び彼らと共に戦うことを決意する。
- しかしそんな中、タイム・ストーンを求めてニューヨークへと襲来したエボニー・マウとカル・オブシディアンを、ストレンジ、ウォン、ピーターと共に迎え撃つが、タイム・ストーンを守護していたストレンジがエボニー・マウに拉致されると、彼を救出するべくQシップへと乗り込み、同じく密かに乗り込んでいたピーターと合流。ピーターの奇策でエボニー・マウを倒しストレンジを救出した。その後、サノスに奇襲を仕掛けるべくストレンジに共闘を持ち掛け、そのまま惑星タイタンへと移動。そこで一度はお互いの誤解で、クイル率いるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと戦う羽目になるが、共にサノスを打倒するべく協力関係を築いた。
- ニューヨークでの戦い以来、宇宙からの敵の襲来の事を6年間考えていたため、地球へ戻るように言ったストレンジにサノスへの奇襲を提案するなど、他のアベンジャーズのメンバーより考え方が過敏になっていた。
- 本作では、全身ナノマシンで構成されている最新型のアイアンマンスーツ「マーク50」を装着する。
- 参戦したピーターを未だに子供扱いしているが、Qシップ内での戦果から正式にアベンジャーズ入りを認めた。また、自分と同じ年代の生まれであるクイルとは、70~80年代のポップカルチャー関係で話が合う。
- F.R.I.D.A.Y. (フライデー)
- 声 - ケリー・コンドン(安井絵里)
- アイアンマンのサポートAI。本作でもトニーを補佐するが、彼がストレンジ救出のためにQシップに乗り込んで宇宙へ上がった後はネットワークの回線が届かなくなり通信不能となったため、それ以降はサポートできなくなってしまう。
- ソー
- 演 - クリス・ヘムズワース(三宅健太)
- 神々の国「アスガルド」の王・オーディンの息子にして、最強の雷神。ラグナロクの発動によるアスガルドの崩壊から逃れ、地球へと向かっていた最中にサノスの襲撃を受け、四次元キューブ(スペース・ストーン)を奪われた末、半分のアスガルド人,ヘイムダル,ロキを目の前で殺され、サノスへの復讐を誓う。
- 後に、宇宙を漂っていたところをガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーに救出され、事情を話して協力関係を築き、サノスを倒すための新たな武器を調たちすべく、ロケット、グルートを連れて惑星ニダベリアへ向かう。この時ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー全員に、地球最強のヒーロー集団「アベンジャーズ」が地球でタイム・ストーンとマインド・ストーンを守っていることを伝えたため、後に惑星タイタンにて対立したトニーたちとガーディアンズが誤解を悟り協力しあうきっかけとなった。
- また、ニダベリアへと向かう最中に意気投合したロケットから義眼を貰い、以降は右目に着けている。なお、グルートの言葉は分かるらしい。サノスの養女であるガモーラに対しては、自分と同じように家族のことで苦悩している彼女に共感と理解を示していた。
- ワカンダでの決戦では、ニダベリアで作られたムジョルニアに代わる自身の新たな最強の武器「ストームブレイカー」の力で、ロケットとグルートを連れて戦場に現れ、雷神本来の力を最大限に発揮し、ブラック・オーダーを薙ぎ払った。
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- 演 - クリス・エヴァンス(中村悠一)
- 第二次世界大戦末期に超人血清によって肉体を人間の限界以上にまで強化された、伝説の超人兵士。後にヒドラとの最終決戦後に氷海に墜落し氷漬けで仮死状態となったが、70年後にS.H.I.E.L.D.に発見され、70年の眠りから目覚めた。
- バナーからの連絡に応じて、スコットランドでブラック・オーダーに襲われていたヴィジョン、ワンダをサムとナターシャと共に救出し、ローディと合流するべくクインジェットでアベンジャーズ本部へと赴く。アベンジャーズの内乱の一件で2年間国連に指名手配され追われているため、協力を得られるのはワカンダのみと判断してティ・チャラに連絡をとり、ワカンダでサノスの襲来に備える。
- アベンジャーズの内乱でトニーと決裂してしまい、サムたちと共にそれぞれの道を歩んでいたが、別れてもお互いの事を想いあっており、トニーを「地球を守っていた男」と称して全幅の信頼を置いている。
- 本作では、ワカンダから提供された新たなヴィブラニウム製の盾を両腕に装備して戦いに復帰する。久し振りに地球に降り立ったソーと、互いの容姿の変貌ぶりについて冗談を言い合っていた。
- ブルース・バナー / ハルク
- 演 - マーク・ラファロ(宮内敦士)、ハルクの声 - ルー・フェリグノ
- キャプテン・アメリカを誕生させたスーパーソルジャー計画の再現実験中にガンマ線を大量に浴びたことで、怒りや憎しみなどの感情の高ぶりに呼応して、緑色の巨人「ハルク」に変身する能力を得た天才科学者。ソーたちと同様に、地球に向かう途中でサノスに襲われロキの作戦で反撃するも力及ばず敗北し、瀕死のヘイムダルによってビフレストの力で地球(ストレンジがいるニューヨークのサンクタム)へと逃がされる。
- 帰還後はバナーの姿に戻り、偶然出会ったストレンジやトニーにサノスの脅威と宇宙の危機を知らせる。また、協力に消極的な態度を取っていたトニーを叱咤・説得し、スティーブたちに連絡を取らせようとした。Qシップが去った後、サンクタムを守護するべく撤退したウォンと別れ、トニーが落とした古い携帯電話を拾い、スティーブやアベンジャーズのメンバーに連絡を取り、サノスの脅威を報せた。
- 後の戦闘では、バナーが自ら心拍数を上げてハルク化しようとしても、ハルクに「ノー!」と一方的に変身を拒否されてしまい、ハルクは表に現れなかった。これによりバナーは、ワカンダでのブラック・オーダーとの戦いでは「ハルクバスター・マーク2」を装着して戦わざるを得なくなるが、装着時に「まるで自分の意識がはっきりしている状態でハルクになった気分だ」と評しており、非常に喜んでいた。しかし、最後に頼りになるのはハルクだと考えており、カルとの戦闘では再度のハルク化を試みている。
- 本作冒頭以降、ブルース・バナーがハルクに変身できなくなった理由は、ジョー・ルッソ監督によると「『マイティ・ソー バトルロイヤル』でハルクが成長し自我が芽生えたことで、ブルース・バナーの都合でヒーローを演じさせられることを嫌がるようになってしまったため」とのこと[8][9]。
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
- 演 - スカーレット・ヨハンソン(米倉涼子[10])
- 元 S.H.I.E.L.D.のエージェントにして、世界最強の女スパイ。アベンジャーズの内乱以降は、アベンジャーズを離れてスティーブたちと共に2年間逃亡生活を送っていた。
- スティーブ,サムと共に、ブラック・オーダーに襲撃されたワンダとヴィジョンの危機を救った。ローディと合流するべく赴いたアベンジャーズ本部で、自分の想い人であるバナーと再会した時は複雑な感情を抱きながらも、誰よりも再会を喜んだ。ワカンダでの決戦では持ち前の身体能力とスキルを武器に、ワンダ、オコエと共にプロキシマと戦う。
- ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン
- 演 - ドン・チードル(目黒光祐)
- アメリカ空軍大佐にして、トニーの親友。他のアベンジャーズメンバーからは「ローディ」と呼ばれている。
- バナーから既に連絡を受けて接触していたため、逮捕の命を下したロスを無視し、本部に来たスティーブらとの再会を喜んだ。ソコヴィア協定に同意したことでスティーブたちと対立したことをトニーと同じく後悔していたため、ロスとの通信でその旨を明かしていた。下半身不随は、トニーが製作したナノテクを応用したマシンで克服している。
- ワカンダでの決戦では、サムと連携して、より強化されたウォーマシンスーツを身にまとい、ブラック・オーダーを迎え撃つ。
- サム・ウィルソン / ファルコン
- 演 - アンソニー・マッキー(溝端淳平[10])
- 元落下傘兵にして、人工翼で飛行し戦うキャプテン・アメリカの相棒。特殊能力こそ持ち合わせていないが、そのウィングスーツ「ファルコン」の操縦能力と戦闘力は、アベンジャーズの他メンバーに引けを取らないものがある。アベンジャーズの内乱後はスティーブ、ナターシャと共に行動しており、彼らとスコットランドへと向かい、ブラック・オーダーに襲撃されているワンダとヴィジョンを救出した。
- ワカンダでの決戦では、ローディと連携する。また、ファルコンと連携する戦闘支援用ドローン「レッドウィング」は3機に増えている。
- ヴィジョン
- 演 - ポール・ベタニー(加瀬康之)
- ウルトロンが開発したマインド・ストーンを埋め込まれたヴィブラニウム製の人工肉体に、トニーのサポートを務めていた人工知能J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)が移植されて誕生した究極の人造人間。ワンダと共にスコットランドで2年間隠遁生活を送っていたが、マインド・ストーンを所持していたためにブラック・オーダーの襲撃を受ける。
- ワンダと、救援に来たスティーブたちによって難を逃れるが、コーヴァスとの戦闘で身体の密度を制御できずに負傷してしまう。
- アベンジャーズ本部へ赴いた後に、バナーやスティーブたちから事情を聞き、サノスを止めるために自身のマインド・ストーンだけでも破壊すべきと主張する。しかし、バナーからマインド・ストーンを摘出すれば、自分の純粋な人格だけが残るのではないかと言う指摘をされ、ストーンを摘出するべくスティーブの提案で彼らと共にワカンダへと向かった。ワカンダへ渡った後は、マインド・ストーンを摘出するべくティ・チャラの妹であるシュリの保護下に置かれた。
- 本作では『シビル・ウォー』の頃よりさらに進化しており、マインド・ストーンの力で外見を普通の人間と同じように変化できるようになっていた。
- ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
- 演 - エリザベス・オルセン(行成とあ)
- マインド・ストーンを利用したヒドラの人体実験で、テレキネシス、マインドコントロールなどの特殊能力を得た強化人間。アベンジャーズの内乱後、恋人関係になったヴィジョンと共にスコットランドで2年間隠遁生活を送っていたが、ヴィジョンがマインド・ストーンを所持していたためにブラック・オーダーの襲撃を受ける。
- スティーブたちに救われて難を逃れ、アベンジャーズ本部で事情を聞いた後、マインド・ストーンと同等のエネルギーを持っているために、ヴィジョンからマインド・ストーンの破壊の役目を自身に任されたことで激しく動揺するが、バナーの提案で希望を見いだした。ワカンダでの決戦では、ナターシャ、オコエと共にプロキシマと戦う。
- ピーター・パーカー / スパイダーマン / アイアン・スパイダー
- 演 - トム・ホランド(榎木淳弥)
- 特殊なクモに噛まれた影響で、クモの特殊能力を得た高校生にしてニューヨークのヒーロー。アベンジャーズの内乱でトニーに能力を買われスカウトされて以来、アベンジャーズに入ろうと努力してきた。ミッドタウン高校の課外授業中に、自身の持つスパイダー・センスで危機を感知してトニーとストレンジの元へ駆けつけ、サノスから宇宙を守るために参戦する。
- 『シビル・ウォー』の時と同様に、昔の映画である『エイリアン2』を見て得た知識が、本作でエボニー・マウを倒すのに役に立つこととなり、ストレンジ救出に繋がった。この戦果がトニーに評価され、正式にアベンジャーズ入りを認められる。惑星タイタンでのサノスとの戦いにおいても、トニーたちと連携を取りながら、サノスを翻弄した。
- 本作では、『ホームカミング』終盤でトニーから提供されるも受け取りを拒否した、アイアンマン・マーク50と同じようにナノマシンで構成されている新型アーマースーツ「アイアン・スパイダー」を装着する。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- ピーター・クイル / スター・ロード率いる銀河のはみ出し者達によるヒーローチーム。メンバー全員銀河で様々な犯罪を重ねてきたお尋ね者で、ザンダー星の宇宙警察ノバ軍に指名手配されている。オーブことパワー・ストーンを狙うロナンとの戦いで結成された。
- ピーター・クイル / スター・ロード
- 演 - クリス・プラット(山寺宏一[11])
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー。幼い頃に、ヨンドゥ・ウドンタ率いる宇宙海賊「ラヴェジャーズ」に地球から拉致されて以来、宇宙を駆け巡る宇宙海賊となった、天界人と地球人のハーフ。本作では、救出したソーの勇ましく逞しい性格と容姿に目を奪われた仲間からぞんざいな扱いを受け、ソーと張り合う。また、ガモーラとの関係が前作『リミックス』より発展しており、相思相愛の仲になっていた。
- ソーから、エーテルことリアリティ・ストーンが現在、自分たちがかつてロナンとの戦いの際に行ってきた惑星ノーウェアに住むコレクターの手にあると聞き、サノスより先にストーンを回収すべくメンバーを二手に分け、ガモーラ、ドラックス、マンティスを連れてノーウェアへ向かう。ガモーラがサノスに拐われた後、ネビュラの連絡で向かった惑星タイタンにてお互いの誤解からトニーたちと対立するも、共通の敵がサノスであることと、彼らがソーの言っていたアベンジャーズであることを知ると戦いを中断して和解し、協力関係を結ぶ。
- 70~80年代のポップカルチャーに詳しいため、オタクのピーターや自分と同じ年代の生まれであるトニーとは話が合う。
- 未公開映像によると、ガモーラが拐われた後、調子を取り戻すために5時間も同じ音楽をミラノ号内でかけたままノーウェアに滞在し、ドラックスと揉めている最中にネビュラからの着信に気づいてタイタンへ向かったことが判明した。
- ガモーラ
- 演 - ゾーイ・サルダナ(朴璐美)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員にして、サノスの義理の娘。手術と訓練によって人間兵器となった元暗殺者。そうした事情もあり、サノスの目的は誰よりも知っている。救出したソーからは、自分と同じ様に家族のことで苦悩していることで共感された。
- クイルとの関係は前作『リミックス』より発展しており、相思相愛の仲になっていた。また、最後のインフィニティ・ストーンであるソウル・ストーンの所在地を知っていたため、惑星ノーウェアで待ち伏せていたサノスに拐われてしまう。本作では彼女とサノスの過去が明らかになる。
- ロケット
- 声 - ブラッドリー・クーパー(加藤浩次〈極楽とんぼ〉[11])、演 - ショーン・ガン
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員。違法な遺伝子操作と人工頭脳移植手術によって、高度な知能を持ったアライグマ。戦闘では主にライフルを用いる。武器に対する様々な知識、高度な技術を持っている。
- 救出したソーからは「ウサギ」と呼ばれるが、惑星ニダベリアの伝説を知っていたことで「ガーディアンズの中で一番賢い奴」や「リーダーの風格がありそう」と言われて彼と意気投合し、ソーの新たな武器を調たちするため、ソーとグルートを連れて惑星ニダベリアへ向かう。その道中で、ソーが抱える苦悩や覚悟を知り、改めて同志として共にサノスと戦う決意を固める。
- 後にソーがストームブレイカーを手に入れたことで、グルートと共にアベンジャーズの援軍としてワカンダへ駆け付け、自身と同じくライフルを装備して戦っていたバッキーと組んでブラック・オーダーを迎え撃つ。その時に、バッキーが持つ義手とライフルに興味を持ち、自分に売るように要求した。
- グルート
- 声 - ヴィン・ディーゼル(遠藤憲一[11])
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員。ロケットの無二の親友にして相棒である、人型植物のヒューマノイド。前作『リミックス』終盤にて反抗期を迎えたため、台詞は「オレはグルート」に変化しており、ロケット曰く「身体から樹液が出るようになってから生意気だぞ」と語っていたことから、それに伴い口がかなり悪くなっている。
- 劇中では常にゲームに熱中していて、周りで起きている出来事に無関心な態度をとる。しかし、いざという時は頼りになる存在であり、ソーの新たな武器であるストームブレイカーの完成に一役買い、ワカンダでの決戦ではロケット、ソーと共に戦場に降り立ち、ブラック・オーダー相手に勇猛果敢な活躍を見せた。
- ドラックス
- 演 - デイヴ・バウティスタ(楠見尚己)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員。過去にサノスと同盟を結んでいた危険なクリー人:ロナン・ジ・アキューザーに家族を殺されて以来、復讐を決意し、ロナンとサノスを探し続けていた。猪突猛進な性格は相変わらずで、妻と娘を殺された恨みを晴らすためにクイルの制止を振り切り、サノスへ攻撃を仕掛けようとするほど。自身のズレた言動で場の空気を凍らせてしまう点も全く変わっておらず、トニーとピーターも困惑していた。
- ガーディアンズのメンバーを自分のもう一つの家族と思っており、愛情を持って大切にしている。また、単純すぎる性格ゆえ、マンティスの能力で簡単に眠ってしまう。救出したソーを見て「クイルよりかっこいい男」と称した。本作にて、自身の妻と娘の真の仇であるサノスとついに対峙することとなる。
- 未公開映像では、ガモーラ拉致で精神を取り乱したクイルが何時間も同じ音楽をかけていたことや、サノスへの復讐を邪魔されたことで激しい苛立ちをクイルにぶつけ、揉めている。
- マンティス
- 演 - ポム・クレメンティエフ(秋元才加[11])
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員で、他人の感情を読み取ったり感情を操るエンパシー(共感能力)を持つ。幼い頃に、天界人にしてクイルの実父であるエゴに拾われ育てられたが、エゴと接してこなかったため他人との接し方がよくわからず悩んでいた。ドラックスとの触れ合いで少しずつ他人との接し方を学んだ。エゴの死後は、ガーディアンズのメンバーとなり行動を共にしている。
- 本作では、ガーディアンズ以外の相手とも十分に話し合えるほどコミュニケーション能力が向上していた。また、サノスの襲撃で気を失い宇宙を漂っていたソーを自身の能力で起こしたり、惑星タイタンでは自身の能力でストレンジと連携を取りながらサノスを足止めした。
カマー・タージ
- スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
- 演 - ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)
- ニューヨークのサンクタムを異次元の脅威から守護する、元天才神経外科医の魔術師。交通事故で両手の精密な機能を失うが、魔術師の総本山「カマー・タージ」に行き着き、多次元宇宙(マルチバース)由来の魔術を学び、アベンジャーズも関知できない別次元の脅威を知り、自分の与えられた運命と向き合い魔術師となった。師匠にして「至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)」であるエンシェント・ワンの死後、ニューヨークのサンクタムの主となった。タイム・ストーンを内包する「アガモットの目」を持っていることから、ヴィジョンと同様サノスに狙われている。
- 虹の橋・ビフレストの力で宇宙船ステイツマンからサンクタムに墜落し、偶然知り合ったバナーからサノスの脅威を聞きトニーに協力を求めるが、アベンジャーズの内乱での一件からスティーブらとの確執に悩んでいる彼に対する態度や、自身の上から目線な言動がトニーの気に触り、彼と度々衝突してしまう。だが、Qシップ内でトニーとピーターに救出された後は、トニーの提案に賛同し、彼らと共に惑星タイタンへと向かった。
- 本作では魔術の腕前がより向上しており、質量を持った分身、多次元宇宙(マルチバース)エネルギーの放出とエネルギーによる武器の精製、シールド発生、アガモットの目(タイム・ストーン)による予知能力など様々な技を修得している。タイタンに現れたサノスには「最強の魔術師」と自称し、彼との戦いではその名に恥じないほどの圧倒的な実力を見せつけた。
- タイム・ストーンがサノスに渡れば宇宙が滅ぶことを懸念して、トニーたちの命よりタイム・ストーンを守ることを最優先事項としている。
- ウォン
- 演 - ベネディクト・ウォン(田中美央)
- 魔術師の総本山「カマー・タージ」の書庫の番人にして、ストレンジの盟友。サンクタムに落ちてきたバナーからサノスの脅威を聞き、ニューヨークに降下したブラック・オーダーとの戦いではストレンジやトニー、ピーターと連携し、カル・オブシディアンの片腕を奪い、彼を北極へと追いやる。エボニー・マウに拉致されたストレンジの救出とタイム・ストーン奪還は宇宙に上がったトニーたちに任せ、自身はストレンジの代理としてニューヨークのサンクタムを守るべく地球に残り、スティーブに連絡を取ろうとしていたバナーと別れ撤退した。
- また、インフィニティ・ストーンのことに詳しく、その誕生の経緯やそれぞれのストーンが持つ概念とその能力も熟知している。
- 『ドクター・ストレンジ』では(外見上は)堅物のような印象をもつキャラクターであったが、今作では既に打ち解けているストレンジと冗談を言い合って笑ったり、出掛けるストレンジにサンドイッチを買ってくるように頼むなど、かなり陽気な一面を見せる。
ワカンダ王国
- ティ・チャラ / ブラックパンサー
- 演 - チャドウィック・ボーズマン(田村真)
- 超文明国家ワカンダの国王にして、国と強大なエネルギーを秘めた最強の希少金属「ヴィブラニウム」を守護する戦士。「神秘のハーブ」によって超人的な身体能力を有している。
- 『シビル・ウォー』ではバッキー、キャプテンと互角に戦い、事件解決後は指名手配犯となったスティーブとバッキーを、自身の手引きでワカンダヘと亡命させた。
- アベンジャーズの内乱から数ヵ月後にはワカンダを開国し、自国のテクノロジーや文明を世界に広めた。
- 本作ではスティーブの連絡を受け、サノスとの戦いに備えるべくアベンジャーズをワカンダへ入国させる。ワカンダでの決戦では、大多数のワカンダ兵とドーラ・ミラージュ、ジャバリ族を含む5つの部族を率いて、アベンジャーズと協力し彼らと共に前線に立つ。アウトライダーズとの戦いでは、持ち前の超人的身体能力を発揮し、キャップと手を組んで先陣をきって戦う一面も見せる。
- シュリ
- 演 - レティーシャ・ライト(百田夏菜子[10])
- ティ・チャラの妹にして、ワカンダの王女である天才科学者。兄の指示で、ヴィジョンの額からマインド・ストーンを摘出する作業を行う。
- 持ち前の頭脳でヴィジョンの額のマインド・ストーンにかけられた2兆以上のプロテクトを解析し、その用意周到さからバナーを褒める。
- エムバク
- 演 - ウィンストン・デューク(木村昴)
- ワカンダの山奥に棲む、唯一王家に忠誠を誓っていない種族:ジャバリ族のリーダー。好戦的な性格だが、祖国や仲間への愛は誰よりも強い。
- ジャバリ族は長年ワカンダ王家とは関わりを持たずに山奥に潜みながら暮らしてきたが、ワカンダでの内乱では、ティ・チャラたちに加勢したのを機に、ワカンダ王家との長年のわだかまりを無くし、和解した。本作でも一族を率いてティ・チャラに協力し、アベンジャーズとも共闘し、アウトライダーズを相手に戦いを繰り広げる。
- オコエ
- 演 - ダナイ・グリラ(斎賀みつき)
- 国王となったティ・チャラに仕えている、ワカンダ王室の親衛隊「ドーラ・ミラージュ」の隊長。
- ワカンダでの決戦ではナターシャ、ワンダと連携してプロキシマと戦う。
- アヨ
- 演 - フローレンス・カサンバ(織部ゆかり)
- ドーラ・ミラージュの隊員。『シビル・ウォー』では、オコエに代わってティ・チャラの護衛を任されていた。
- バッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャー / ホワイトウルフ
- 演 - セバスチャン・スタン(白石充)
- かつてヒドラに洗脳され、暗殺者「ウィンター・ソルジャー」に仕立て上げられた、スティーブの幼馴染みにして無二の親友。アベンジャーズの内乱後は、ティ・チャラの手引きによってワカンダへと亡命し、ワカンダの医療技術でヒドラの洗脳を解くべく冷凍冬眠装置に入った。『シビル・ウォー』でのアイアンマンとの戦いにて左腕の義手を失うが、本作にてスティーブからの連絡でサノスの侵略による危機を知ったティ・チャラから、新たにヴィブラニウム製の義手を提供され、同時にホワイトウルフの称号を与えられ再び戦線に復帰し、活躍を見せる。
- ワカンダの医療技術でヒドラの洗脳は完全に消えているが、その超人的身体能力や、戦闘力の強さは引き継がれている。再会したスティーブとはかつて親友だった頃のように再会を喜んだ。
- ワカンダでの決戦では、ライフルM249 パラトルーパーを装備してアウトライダーズと対決。後にソーと共にワカンダへ降り立ったロケットとも連携して、襲いかかってきたアウトライダーズの大群を一掃した。ロケットからは、自身の義手とライフルを売るように要求されてしまうが、売り物ではないと一蹴している。
サノスとブラック・オーダー
- サノス
- 演 - ジョシュ・ブローリン(銀河万丈)
- 本作におけるメイン・ヴィラン。全宇宙の生命体の半分を消し去り均衡を保つことを目標に掲げる、狂えるタイタン人。かつてはロキやロナンを利用してインフィニティ・ストーンを回収していたが、ロキの敗北やロナンの裏切りによって2度も失敗している。インフィニティ・ガントレットを手に入れたことで、自らストーンを回収するべく動き出した。
- その実力は、かつてロナンの腹心であるコラスが「サノスは宇宙一強大な力を持つ存在」と称しており、雷神のソーや驚異的な怪力を持つハルクを容易くあしらい圧倒してしまうほど。それにインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮できるインフィニティ・ガントレットが合わさることで、複数のヒーローを一度に相手取り瞬殺できてしまえるほどの力を発揮する。
- かつて、自身の故郷であるタイタンの滅亡を食い止めようとしたが叶わなかった。それ以来、「宇宙全体のバランスを保つためには全宇宙の生命体の半分を消し去らねばならない」という歪んだ信念を抱き、その完遂のために6つ全てのインフィニティ・ストーンを揃えるべく宇宙中を駆け巡る。目的のためにはあらゆる犠牲を厭わぬ冷酷な性格で、行く先々で虐殺・破壊を繰り返している。しかしその一方で、ソウル・ストーンを手にするためには愛娘であるガモーラを犠牲にする必要があることを察すると、苦しい表情を見せて涙を流したり、自分が与えた任務を果たしたエボニー・マウの死を悼んだり、自分と必死に戦ったトニーに対し尊敬の念を示したりと、一切の感情を捨てているというわけではない。
- ヴィランではあるが、物語のもうひとりの主役とも言うべき存在で、本作ではサノスとガモーラの過去が鮮明に描かれる。
- ジョー・ルッソ監督は「サンディエゴ コミコン2017」においてComicbook.comの取材に対し「サノスを新世代のダース・ベイダーにしたい」と述べており、2017年夏には撮影現場における取材で脚本を執筆したスティーヴン・マクフィーリーとクリストファー・マルクスが「(本作は)サノスの映画である」と語っている。
- エボニー・マウ
- 演 - トム・ヴォーン=ローラー(いずみ尚)
- ブラック・オーダーの戦略家。天才的頭脳を持ち、闇魔術で元素を操る闇魔術師でもある[12]。サノスに絶対的な忠誠心を持っており、自身に与えられた任務を必ず遂行しようと心掛けている。
- タイム・ストーンを求めてQシップでカルと共にニューヨークを襲撃、持ち前の闇魔術でヒーローたちの前に立ちふさがる。ストレンジが操るタイム・ストーンの魔術に興味を持ち、ストレンジを拉致しタイム・ストーンを渡すよう迫り彼を拷問するが、ストレンジを救出しにQシップへと潜り込み、ピーターの奇策を実行したトニーによって宇宙空間へと放り出され、氷漬けとなり死亡した。その後、彼のQシップはトニーたちを乗せたまま、自動操縦でコースを修正しながらサノスとの合流地点である惑星タイタンへと辿り着く。
- 米メディアJustJaredでは、2017年7月5日頃にCG合成用の特殊スーツを着てストレンジ役のカンバーバッチを襲うヴォーン=ローラーの画像が公開されていた。collider.comはスーツに「EB-MAW」と書かれていることを指摘しており、ストレンジとマウの戦闘がある可能性に言及している。
- カル・オブシディアン
- 演 - テリー・ノタリー
- サノス配下の軍隊「ブラック・オーダー」の用心棒である巨漢の戦士。冷血で暴力的、狩りと殺しの技術に長ける[12]。他のブラック・オーダーのメンバーとは違い、基本的に言葉を喋ることは無い。
- タイム・ストーン回収のためエボニー・マウと共にQシップでニューヨークに現れ、アイアンマンやスパイダーマンを相手に怪力を振るうが、ウォンの魔術によって北極へと追いやられ片腕を失う。ワカンダの決戦では義腕を付けた状態でも、ハルクバスター・マーク2を相手に片腕をもぎ取るほどの力を見せる。
- プロキシマ・ミッドナイト
- 演 - キャリー・クーン(鷄冠井美智子)
- ブラック・オーダー最強の女戦士。行く先々で恐れられ、その槍で敵に速やかなる死をもたらす[12]。
- サノスからマインド・ストーンの回収を指示されており、コーヴァスと共にヴィジョンを狙うが、救援に来たスティーブたちに妨害され、負傷したコーヴァスと共に撤退。ワカンダでの決戦では義腕を付け合流したカルと共に襲撃し、後にナターシャ、ワンダ、オコエと戦う。
- コーヴァス・グレイブ
- 演 - マイケル・ジェームズ・ショウ(山岸治雄)
- ブラック・オーダーにおいてサノスの副官を務めている戦士。手にした槍斧「ハルバード」で敵を狩るだけでなく、その抜け目のない知能も彼の武器である[12]。
- マインド・ストーンの回収を目的にプロキシマと共にスコットランドに現れ、透過能力と最強金属ヴィブラニウムのボディを持つヴィジョンを容易く翻弄するも、2人を救出しに来たスティーブたちの参戦で負傷し、プロキシマと共に撤退。ワカンダでの決戦では、再びマインド・ストーンを狙いヴィジョンを襲撃したが、ヴィジョンを救援しに来たスティーブと戦う。
その他の登場人物
- ロキ
- 演 - トム・ヒドルストン(平川大輔)
- かつてサノスと同盟を結び、四次元キューブ(スペース・ストーン)を手に入れるべく地球へ侵攻し、アベンジャーズに敗北した邪神にしてソーの義弟。
- ラグナロクの発動によるアスガルドの崩壊から逃れ、ソーと共に地球を目指していたが、自分がアスガルドから密かに持ち出した四次元キューブ(スペース・ストーン)を求めて襲撃してきたサノスによって、アスガルドの民の半分を皆殺しにされてしまう。切り札だったハルクはサノスに力及ばず敗北し、瀕死のヘイムダルによってビフレストの力で地球へと逃がされた後、瀕死のソーを見捨て、サノスに地球へのガイドを申し出て服従しようするが、それらはサノスを仕留めるための演技であった。しかし、そのサノスを傷つけることすらできないまま彼に首を絞められ、サノスに罵り言葉を浴びせた直後に殺されてしまう。
- ヘイムダル
- 演 - イドリス・エルバ(斉藤次郎)
- アスガルドとあらゆる世界を繋ぐ虹の橋・ビフレストの門番。全てを見透す目を持つ。サノスらブラック・オーダーの襲撃で瀕死に陥るが、ハルクがサノスに敗北した直後、死の直前に最期の力を振り絞って、ハルクをビフレストの剣の力で地球へと送った。その後、コーヴァスの槍を手にしたサノスによって殺害される。
- しかし彼の行動は、バナーがサノスの脅威をアベンジャーズに報せる橋渡しとなった。
- エイトリ
- 演 - ピーター・ディンクレイジ(北川勝博)
- 本作にて初登場した、惑星ニダベリアに住むドワーフの職人。ソーとは旧知の仲にある。長年アスガルドの武器を作り続けており、かつてソーとオーディンが所持していたハンマー「ムジョルニア」も彼の一族が作ったものである。
- サノスの依頼でインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮できる手袋:インフィニティ・ガントレットを作った後、一族を惑星ごと滅ぼされて悲嘆に暮れていたが、再会したソーの激励で希望を取り戻し、ソーの新たな武器であるストームブレイカーの完成に一役買った。
- ネビュラ
- 演 - カレン・ギラン(森夏姫)
- サノスの義理の娘で、ガモーラの義妹。自身をサイボーグにしたサノスを暗殺しようとサンクチュアリⅡに侵入したものの返り討ちに遭い、サノスにパワー・ストーンとスペース・ストーンの力で半ば分解される形で拷問を受ける。その後、隙を突いてチタウリの見張り番を倒して脱出し、マンティスと連絡を取り惑星タイタンへ向かうように伝える。
- 前作『リミックス』でガモーラとの絆を取り戻したことで、前述の通りガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とも協力しあっている他、タイタンでサノスと戦っていたトニーたちアベンジャーズにも加勢する。
- 未公開映像では、サンクチュアリ脱出時にクイルたちガーディアンズにメッセージを送るも全く返信がなかったことからクイルたちが気づく5時間後までに22件もメッセージを送信している。
- タニリーア・ティヴァン / コレクター
- 演 - ベニチオ・デル・トロ(石住昭彦)
- 辺境の惑星ノーウェアに住んでいる収集家。過去に、ガモーラからオーブことパワー・ストーンを手に入れようとしたが、失敗している。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の終盤にて、アスガルドからエーテルことリアリティ・ストーンを預かっていたことから、サノスの襲撃を受ける。
- ニック・フューリー
- 演 - サミュエル・L・ジャクソン(クレジットなし)(竹中直人)
- 元S.H.I.E.L.D.長官。 アベンジャーズ計画の発案者にして元司令官。S.H.I.E.L.D. 崩壊後は自分の死を偽装したまま行方を眩ましていたが、ウルトロンとの戦いの後はヒルと共に行動している。
- ポスト・クレジット・シーンに登場。ヒルと共にニューヨークで起きている異変に遭遇した直後、その異常性にいち早く対応し、何者かにポケベルで救援信号を送信する。しかしその直後、彼もサノスによって無作為に選ばれ消された者の一人となってしまう。
- 彼が落としたポケベルには、マーベル・シネマティック・ユニバース次々作に登場するヒーロー:キャプテン・マーベルを想起させる紋章が表示されている。
この他にも、未公開映像ではハッピー・ホーガン(ジョン・ファブロー)が本編冒頭に位置するトニーとペッパーの会話中に登場している。
- マリア・ヒル
- 演 - コビー・スマルダーズ(クレジットなし)(本田貴子)
- 元S.H.I.E.L.D. 副長官。S.H.I.E.L.D. 崩壊後はスターク・インダストリーズにトニーとペッパーの秘書として就職するが、ウルトロンとの戦いの後はフューリーと共に行動している。
- ポスト・クレジット・シーンに登場。フューリーと共にニューヨークで起きた異変に対面した直後、自らもまた塵となって消えてしまう。
- ペッパー・ポッツ
- 演 - グウィネス・パルトロー(岡寛恵)
- スターク・インダストリーズ現CEOにして、トニーの恋人。過去にトニーの秘書をしていたが、トニーに会社の後継者として抜擢され、CEOへと任命された。デートの最中、宇宙からの敵の襲来を恐れるトニーを安心させようとするも、トニーに会いに来たストレンジや再会したブルースからサノスの脅威を聞いたことで、無駄に終わってしまう。トニーの身を案じて連絡を送るも、ストレンジ救出のためにQシップに乗り込んで宇宙へ行ってしまったため、通信は途切れてしまう。
- ネッド
- 演 - ジェイコブ・バタロン(吉田ウーロン太)
- ピーターのクラスメイトにして親友。とある偶然からピーターがスパイダーマンであることを知り、それ以降はピーターのヒーロー活動を手助けしている。
- ピーターと共にミッドタウン高校の課外授業に来ており、危機を感知した彼から「(出撃するから)バスに乗っている同級生全員の目を逸らせ」と頼まれるが、ピーターの話を余所にQシップを目撃し「宇宙船だ!」と叫んだため、本人に自覚がないとはいえ結果的にピーターの頼みに応えた。
- サディアス・“サンダーボルト”・ロス
- 演 - ウィリアム・ハート(菅生隆之)
- かつてハルクの力を軍事利用しようと目論んでいた元米陸軍の将軍にして、国務長官。2年前、アベンジャーズを分裂させる切っ掛けを作ったソコヴィア協定をアベンジャーズに推し薦め、分裂後にスティーブたちを国際指名手配犯にした張本人でもある。
- ニューヨークがブラック・オーダーに襲撃されている事態に遭っても、ソコヴィア協定に賛成する者として、ヒーローへの否定的かつ批判的な姿勢は変わらず、ソコヴィア協定に同意した事でスティーブたちと決裂した事を後悔していたローディに水を指すような言い方をしていた。後にスティーブたちがローディと合流するべくアベンジャーズ本部に現れた際も、アベンジャーズの内乱での一件で追われる身となった彼らを糾弾し、居合わせたローディに逮捕を命じたが、彼らと共に再び戦う決意をしたローディの事実上の命令拒否によって通信を切られてしまった。
- ヨハン・シュミット / レッドスカル
- 演 - ロス・マーカンド(山路和弘)
- およそ70年以上前にヒドラのリーダーとして君臨し、一時期は四次元キューブ(スペース・ストーン)を掌握していたキャプテン・アメリカの宿敵。
- 今作では『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でのキャプテンとの最終決戦後に、四次元キューブ(スペース・ストーン)に触れたことで惑星ヴォーミアに転送されたことが明らかになり、未だに謎が多い最後のインフィニティ・ストーンであるソウル・ストーンを求めるサノスを歓迎し、ストーンキーパーとしてソウル・ストーンの性質と入手方法について語る。また、ソウル・ストーンを6つのインフィニティ・ストーンの中で最も強力かつ特別な力を持つストーンだと評した。さらに、ヴォーミアに到たちした者の全てを知る能力を有しており、初対面であるサノスやガモーラについて当事者以上に詳しく知っている様子を見せる。
用語
インフィニティ・ストーン
今作で最も重要な役割を担う6つのエネルギーの結晶石。宇宙が誕生する前に存在した6つの特異点が、ビッグバンによって宇宙が生まれた時に残骸となり、「空間(スペース)」・「精神(マインド)」・「現実(リアリティ)」・「時間(タイム)」・「力(パワー)」・「魂(ソウル)」といった、6つの異なる概念を司るエネルギーの結晶石へと変化した。それぞれが全てを破壊するほどの比類なき力を秘めており、マーベル・シネマティック・ユニバースの大半の作品において重要なアイテムとなっており、所在地や所有者はユニバースの進行と共に変遷している。概要は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にてコレクターに説明されていたが、今作の冒頭においてドクター・ストレンジとウォンによって改めて説明されており、全てのストーンの名称と能力も明らかになった。
- スペース・ストーン(青◆)
- 外殻 - テッセラクト/四次元キューブ (Tesseract)
- ガントレット位置 - 中指
- 所在地 - アスガルド、オーディンの宝物庫
- 所有者 - ロキ
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ → (不明) → オーディン → トンスベルグの聖堂 → ヨハン・シュミット(レッドスカル) → ハワード・スターク → S.H.I.E.L.D. → ロキ → アスガルド
- 登場作品 - 『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
- 概要
- テッセラクト(日本語訳では「四次元キューブ」)と呼ばれる青白い立方体の中に納められた青色の石。マーベル・シネマティック・ユニバースで最も初期に登場したインフィニティ・ストーンでもある。
- 空間を司り、宇宙のあらゆる場所へ移動することが可能。サノスがストーンの力を理解してからは、単純なテレポートに限らず、念動力のように物体を動かしたり、他のストーンの能力を遠く離れた場所に伝播させるなど、戦闘において補佐役として効果的に使用している。また、ストーンを埋め込んだ後にサノスがマインド・ストーンとタイム・ストーンが地球にあることを特定したことから、他のインフィニティ・ストーンの所在地を特定する能力も備わっている。
- バックストーリー
- 遥か昔の地球で、ヨトゥンヘイムの氷の巨人との戦いを終えたオーディンによって地球へと置かれて以来、ノルウェーのトンスベルグの聖堂の者たちによって数千年間も密かに隠されてきた。(『マイティ・ソー』)
- 第二次世界大戦中にキューブを求めてトンスベルグへ侵攻してきたレッドスカルに強奪されてから、ヒドラは研究と実験の末にキューブのエネルギーをバッテリーに転移させることに成功し、それを大量生産することで新型の兵器を完成させた。だが、キューブを搭載した大型戦闘飛行機「ワルキューレ」内部でのキャプテン・アメリカとの決戦で、キューブに直接触れたレッドスカルは、宇宙の遥か彼方の惑星ヴォーミアへと転送され、転送後にキューブは海へと沈んだ。後にキャプテンの捜索中、ハワード・スタークによって海から引き上げられ、戦後S.H.I.E.L.D.によって厳重に保管される。(『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』)
- フューリーはキューブの力を熟知しておらず、あくまでバッテリーのような使い方を想定していた。サノスはこれを領域外から活性化させる事でロキを地球に送り込み、そのロキはキューブ奪取後に洗脳し支配下に置いたセルヴィク博士にワームホール発生装置を作らせ、チタウリの軍隊をニューヨークへと呼び寄せた。ニューヨーク決戦の後、ソーによってロキと共にアスガルドへと持ち帰られ、ロキとの戦いで破壊された虹の橋・ビフレストの修復に用いられた。ビフレストの修復が完了した後は、オーディンの宝物庫へと厳重に保管された。(『アベンジャーズ』)
- 死の女神ヘラはアスガルドで存在を確認しているが興味を示さず、ラグナロクの直前にロキがオーディンの宝物庫から密かに持ち出している。(『マイティ・ソー/バトルロイヤル』)
- 今作では、冒頭でサノスの手に渡り、以降はサノスの移動手段及び攻撃の補佐を担う。
- マインド・ストーン(黄◆)
- 外殻 - ロキの杖/セプター (Scepter)
- ガントレット位置 - 手の甲
- 所在地 - 地球
- 所有者 - ヴィジョン
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ → (不明) → サノス → ロキ → S.H.I.E.L.D. → バロン・ストラッカー → アベンジャーズ → ウルトロン
- 登場作品 - 『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- 概要
- セプターと呼ばれる杖の先端、青い宝石の中に隠されている黄色の石。現在はヴィジョンの額に納められている。
- 思考・精神を司る力を持ち、人の心を操ったり、意識や潜在能力などを高い領域に上げることで精神を強化する。石そのものが非常に高度なプログラムを形成しており、人間の心や頭脳に似た動作を行い、ウルトロンに自我を与えたり、ヴィジョンにコンタクトを取ったりしている。
- バックストーリー
- 地球侵攻を目論むサノスが、先遣隊を務めるロキにセプターとして与えた。その後ロキは、ホークアイやセルヴィク博士を洗脳して支配下に置いた。ニューヨーク決戦では、四次元キューブ(スペース・ストーン)の力で開いたワームホールを閉じるのに使用された。(『アベンジャーズ』)
- 後にヒドラが密かに回収しており、バロン・ストラッカーが解析と実験の果てにワンダとピエトロ・マキシモフの姉弟に超人的な能力を与えた。トニー・スタークは、ストラッカーの遺したデータとストーン内部にあった高度なプログラムを使い、平和維持プログラム[13]「ウルトロン」の完成を目指した。しかしストーン由来のコードがそのプログラムに自我を与え、ウルトロンの暴走に関わる。ウルトロンは後にストーンを埋め込んだヴィブラニウム製の新たな人工肉体を開発し、意識をアップロードしようと試みたが、アベンジャーズに奪取されたことで失敗に終わった。アベンジャーズに奪取された後、トニーとバナーが人工知能J.A.R.V.I.S.を移植したことにより、究極の人造人間:ヴィジョンとして誕生する。(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)
- リアリティ・ストーン(赤◆)
- 外殻 - エーテル (Aether)
- ガントレット位置 - 薬指
- 所在地 - 惑星ノーウェア、コレクターのミュージアム
- 所有者 - タニリーア・ティヴァン(コレクター)
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ → マレキス → ボー王 → ジェーン・フォスター → マレキス → アスガルド
- 登場作品 - 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
- 概要
- 現実を司る力を持ち、真紅の液体のような物質で、核を持たず唯一石の形状をとっていないインフィニティ・ストーンである。
- 誰かの体に入り込むことでその者に現実を歪めるほどの力を与える。ソーのムジョルニアをもってしても破壊できない強靭さを持つ。
- バックストーリー
- 数千年前に、ダークエルフのリーダー・マレキスは、暗黒世界を築くために現実を暗黒物質(ダークマター)へ変えようとしたが、アスガルドの先々代の王にしてオーディンの父であるボー王によって阻止された。ダークエルフたちが敗北し去った後、エーテルはその力を危惧したボー王によって地中深くに封印されたが、それから数千年後、惑星直列の影響でエーテルの封印場所にワープしたジェーン・フォスターによって封印が解かれ、エーテルは彼女の体内に入った。復活したマレキスは、この力をジェーンから引き剥がして再び使用したが、力の全てを使い切る前に死亡した。一時的に取り込んでいたジェーンは全くコントロールできていなかった。
- ソーは液体が凝固するように赤い石となるビジョンを見ている。(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)
- ソーがマレキスから奪還した後、既に四次元キューブ(スペース・ストーン)を保管しているアスガルドへ置くのを危惧したヴォルスタックたちによって、惑星ノーウェアに住むタニリーア・ティヴァン(コレクター)の元へ運ばれ、彼のコレクションとして保管された。(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)
- 本作ではサノスがインフィニティ・ガントレットに装着された状態でストーンを支配下に置き、その特性を用いて質量のある幻影を多数の人間に見せたり、相手の攻撃や行動をなどを歪めて別のものに変換したりした。
- タイム・ストーン(緑◆)
- 外殻 - アガモットの目 (Eye of Agamotto)
- ガントレット位置 - 親指
- 所在地 - 地球、カマー・タージの書庫
- 所有者 - ドクター・ストレンジ
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ → (不明) → アガモット → カリオストロ
- 登場作品 - 『ドクター・ストレンジ』『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
- 概要
- 「至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)」の初代・アガモットによって作られた、古代のアーティファクト「アガモットの目」の内部に収められている緑色の石。
- 時間を司り、時間の流れを逆行・停止・進行させることができる。
- バックストーリー
- ドクター・ストレンジがカマー・タージの書庫から盗み出し、カエシリウスとの決戦に用いた。破壊された香港の町や犠牲になった人々を救うために世界全体の時間を巻き戻し、ドルマムゥとの交渉では無限ループを作り上げ、ストレンジ本人の敗北をトリガーに時間が永遠に巻き戻るようにした。その後はカマー・タージの書庫の奥に戻された。ウォンはこの力を「自然の法則に反している」と評しており、使用は非常に高い危険性を孕んでいるという。(『ドクター・ストレンジ』)
- ソーと出会った頃、ストレンジはストーンの守護に命を賭すことを誓い、正式な所有者となっている。(『マイティ・ソー/バトルロイヤル』)
- 本作ではストレンジが、サノスに勝てる未来を見るために使用し、時を超えて1400万605通りの可能性からそれを探り出した。しかし、トニー・スタークがサノスによって追い詰められると、ストレンジはトニーの命と引き換えにサノスへと差し出し、ストーンはガントレットへと埋め込まれた。その後、サノスは破壊されたマインド・ストーンの再生に用いている。
- パワー・ストーン(紫◆)
- 外殻 - オーブ (Orb)
- 所在地 - ザンダー星,ノバ軍の保管庫
- ガントレット位置 - 人差し指
- 所有者 - ノバ軍
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ → (不明) → エソン・ザ・サーチャー → (不明) → コズミック・ビーイング → ピーター・クイル(スター・ロード) → ロナン・ジ・アキューザー → ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- 登場作品 - 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- オーブと呼ばれる球体の中に納められている紫色の石。
- 力を司り、使用者に全てを破壊する程の無限の力を与え、身体能力を大幅に強化する。ストーンそのものが強大なエネルギーを発しており、普通の人間はまともに触れることすらできず、接触した瞬間に消滅してしまう。
- バックストーリー
- ピーター・クイルが廃墟の惑星モラグの寺院から盗み出した。かつてセレスティアルズのエソン・ザ・サーチャーは巨大武器に埋め込んで使用し、武器の先端が地表に触れただけでその惑星は住人もろとも消滅している。ロナン・ジ・アキューザーも同様に自身の武器であるコズミロッド[14]に埋め込み、ザンダー星の破壊とサノスの抹殺のために利用しようとした。このストーンを素手で触れて唯一制御できたのは、天界人と地球人のハーフであるピーター・クイル(スター・ロード)のみである。ロナンとの戦いの後、ガーディアンズによってノバ軍に引き渡され、ノバ軍が所有する保管庫へと厳重に保管された。(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)
- その後長らく登場していなかったが、本作の冒頭の時点で既にサノスのガントレットに収められている[15]。以後は、サノスのメイン攻撃手段としてヒーローたちを苦しめる。
- 本作のVFXスーパーバイザーであるダン・デレーウは、生命を消滅させたのはパワー・ストーンであることを伝えている[16]。
- ソウル・ストーン(橙◆)
- 外殻 - 不明
- 所在地 - ヴォーミア
- ガントレット位置 - 小指
- 所有者 - なし
- ストーンキーパー - レッドスカル
- 過去の所有者 - コズミック・エンティティーズ
- 登場作品 - 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 概要
- バックストーリー
- 本作で初登場した。惑星ヴォーミアに眠る。レッドスカルはスペース・ストーンに触れたことによってヴォーミアに転送され、このストーンを守るストーン・キーパーとなっており、ソウル・ストーンを手に入れるためには愛する者の魂を犠牲にしなければならないことを語っている。サノスは自分の養女であるガモーラを犠牲にして手に入れた。経緯は不明だがサノスは能力について理解しており、パワー・ストーンと併用してドクター・ストレンジの鏡像を破壊している。
- 生命の半分の消滅が始まった直後、サノスはソウル・ストーンの内側の世界に引きずり込まれ、ガモーラの魂と会話をしている。ジョー・ルッソは、このシーンについて「彼(サノス)の苦しみ、罪悪感を示すもの」であるとし、ストーンにはそれだけの力があると語る[17]。
装備・武器
- インフィニティ・ガントレット
- インフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮できる左手用の金色のグローブ。各指の付け根部分と手の甲に6つのストーンを収容する穴があり、手を閉じることでそれぞれのストーンの力を自在に使用できる。また、ストーンが発する強大なパワーを制御しているため、ガントレット自体もアスガルドの武器に使われている金属を使用しており、非常に強靭なものに作られている。ストーンを埋め込むと、その直後にストーンの力が装着者に流れ込むため、常人ではその衝撃に耐えるのは困難である。6つ全てのストーンを埋め込むと、指を鳴らすだけで全てのストーンの力を発動させ、全宇宙の半分の生命を消すことができる。
- 本作以前では、オーディンの宝物庫に右手用の物が置かれていたが、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』でヘラによってそれはレプリカであったと語られた。本作に登場するのは、アベンジャーズがウルトロンとの戦いを終えた頃に、サノスが惑星ニダベリアのドワーフたちに作成を依頼し、新たに作り上げられたものである。
- ストームブレイカー
- 死にゆく惑星ニダベリアの心臓で出来た斧。王の武器と称されており、アスガルドの歴史上最強の武器とされる。
- ドワーフのエイトリが型を用意し、惑星ニダベリアの心臓のエネルギーで金属を溶かして作り上げ、グルートの腕を柄とすることで完成した。ソーの武器としては、かつての武器であるムジョルニアと同じように自在に空を飛び回る能力と、ソーの持つ雷神の力を最大限に発揮させる能力に加え、あらゆる惑星間を自由に移動可能な虹の橋・ビフレストを呼び出せる能力を与える。
- アイアンマン・アーマー マーク50 ブリーディングエッジアーマー
- 本作でトニーが装着する、高度なナノテクノロジーによりアーマーの形状や武装を自在に変化させる最新型のアイアンマンスーツ。トニーの胸部に取り付けられたアーク・リアクターにトニー自身が触れることで起動し、液体で包み込まれるように装着される。
- 武装はナノマシンによって自動生成される。作中では、槍,盾,アームハンマー,ミサイル,低温冷却液噴射装置,リパルサー・レイ発射強化ユニット,リパルサー電磁エネルギーブレード,リパルサーアームキャノン,レーザービーム砲,加速用ブースターなどを生成した。さらに、スーツの一部分を対象物に装着させる機能や、ナノマシンによるスーツの破損箇所を自己修復する機能も搭載されているため、過去のアイアンマン・アーマーを遥かに上回る性能と汎用性を誇る。また、ナノマシンをスーツへ全面的に使用しているため、マーク42から引き継がれている自動キャッチ機能は撤廃されている。
- アイアンマン・アーマー マーク49 ハルクバスター・マーク2(HULKBUSTER 2.0)[18]
- 初代ハルクバスター(アイアンマン マーク44 ハルクバスター・アーマー)の強化型。ワカンダでの戦いに投入される。性能もパワーも格段に上がっているため、アウトライダーズを一気に相手取ることが可能。武装はリパルサー・レイとレーザービーム砲。
- 今作では、ハルクの協力を得られないブルース・バナー自身が着用した。
- アイアン・スパイダー・アーマー
- 『スパイダーマン:ホームカミング』の終盤に登場し、トニーが新たに開発した新型のスパイダーマンスーツ。本作では、トニーがQシップにしがみついたまま宇宙空間で呼吸困難に陥ったピーターを救うべく装着させた。普段はアベンジャーズ本部にあるヴェロニカに格納されている。アイアンマン・マーク50と同じく全身ナノマシンで構成されており、マスク装着も全自動で行う上に、背中からは4本の鋼鉄脚ピンサーやパラシュートを出現させることが可能。また、アイアンマンのサポートAIであるF.R.I.D.A.Y.(フライデー)ともリンクしているため、トニーの指示でスーツの機能を自在に操作することも可能。宇宙に出ても呼吸可能なことから、宇宙空間での活動も出来るらしい。
- ウォーマシン・アーマー マーク4
- 今作でローディが装着するウォーマシンスーツ。デザインやカラーリングは過去のものを踏襲している。性能は格段に上がっており、基本装備のリパルサー・レイ、キャノン砲やガトリング銃以外にも、背中だけでなく脇からもミサイルポッドや爆撃ユニットを出すなど、マーク3より重武装な仕様になっている。
宇宙船・戦闘機
- サンクチュアリΙΙ
- 初登場作品 『マイティ・ソー バトルロイヤル』
- サノスの母艦にしてブラック・オーダーの拠点となる巨大な戦艦。『マイティ・ソー バトルロイヤル』の終盤に登場し、本作の冒頭でソーを含むアスガルド人を乗せた宇宙船・ステイツマンを攻撃した。また、ガモーラの回想にもQシップとともに登場している。
- Qシップ
- サンクチュアリΙΙに設置されているドーナツ状の宇宙船。劇中ではエボニー・マウとカル・オブシディアンがタイム・ストーン回収任務時に乗船していたものと、プロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴがマインド・ストーン回収任務で乗船したものの2隻が登場している。エボニー・マウのQシップは、彼の死後にトニーたちを乗せたまま、自動操縦で惑星タイタンへと向かい、そのまま墜落した。プロキシマとコーヴァスのQシップは、体勢を整えた後再び地球の大気圏へと戻り、アウトライダーズを積んだ降下船をワカンダへと投下させた。
- 宇宙を光速に近い速度で航行できる機能が備わっているが、惑星への自動パーキング機能は無し。
- クインジェット
- 初登場作品『アベンジャーズ』
- 国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の貨物船兼戦闘機。ストーリーが進むにつれて外見は徐々に変化している。S.H.I.E.L.D.崩壊後はトニーによって改良が施され、スターク社製のステルス機能も追加された。アベンジャーズのメンバーも使用しており、ソコヴィアでの戦闘後にニューヨーク州北部に新設されたアベンジャーズ本部にも数機設置されている。
- 本作ではスティーブたちがアベンジャーズ本部への帰還時の他、ワカンダへ移動する際にも使っている。
- ミラノ号
- 初登場作品 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが活動拠点及び移動手段として使用している鳥形の宇宙船。元々はクイルが宇宙海賊ラヴェジャーズのメンバーだった頃から所有していた船だったが、ロナンとの戦いの後はガーディアンズの拠点となった。
- ソー、ロケット、グルートはこの船に設置された脱出用ポッドを、惑星ニダベリアへの移動手段として使っている。
- ネクロクラフト
- 初登場作品 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- かつてロナンが仲間のクリー人とネビュラを従えて、ザンダー星を滅ぼす際にダーク・アスターに無数に格納していた小型の戦闘機。
- 本作ではサンクチュアリΙΙを脱出したネビュラが惑星タイタンへの移動手段として用い、惑星タイタンにてトニーたちと交戦しているサノスに対して本機で体当たりをしかけている。
- ステイツマン
- 初登場作品 『マイティ・ソー バトルロイヤル』
- 辺境の惑星サカールの独裁者にして、タニリーア・ティヴァン(コレクター)の兄であるグランドマスターが所有する宇宙船の1つ。コーグたちサカールの囚人たちとロキがサカールを脱出する際に強奪し、ロキを筆頭にアスガルドへ向かい、ヘラによって命の危機に晒されていたアスガルドの民を救出した。アスガルドから脱出した後、ソーの提案で新天地として地球を目指していたが、四次元キューブ(テッセラクト)ことスペース・ストーンを狙って現れたサノスの母艦・サンクチュアリΙΙに襲撃されてしまい、最終的にサノスがパワー・ストーンの力を発揮させたことでソーと半分のアスガルド人、ヘイムダル、ロキを巻き込んで爆散した。
上記の他、名称は不明だがワカンダでもアウトライダーズとの戦闘で『ブラックパンサー』にて初登場したワカンダの飛行兵器も登場している。
惑星
本作ではインフィニティ・ストーンを狙うサノスと、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも登場したため、様々な惑星が登場している。
- 地球
- 本作の主な舞台の惑星。アベンジャーズのメンバーやクイルの故郷。
- アベンジャーズの本部とドクター・ストレンジら魔術師が守護するサンクタムがある、アメリカ合衆国の主要都市。スパイダーマンことピーター・パーカーが自警活動を行っており、彼が在校しているミッドタウン高校もある。至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)の初代:アガモットが、多次元宇宙(マルチバース)の脅威から地球を守護するべく、大地の気が溢れるこの地に地球を覆うほどの結界を発するサンクタムを築いた。それ以降は、サンクタムの主となった歴代の魔術師たちが長年守り続けており、現在はドクター・ストレンジが主となっている。かつてサノスと同盟を結んでいたロキは、四次元キューブ(スペース・ストーン)の力でチタウリの軍勢を呼び寄せ、アベンジャーズと激闘を繰り広げた。ニューヨーク決戦後は、マリブの自宅を失ったトニーがスターク・タワーへ移住し、そこにアベンジャーズの本部を設けた。ウルトロンとの戦い後は、アベンジャーズの本部はニューヨーク州北部にある改装したハワード・スタークの保管施設へと移転され、アベンジャーズ・タワーを売却したトニーも移住した。本作では、序盤でタイム・ストーンを求めて襲撃してきたエボニー・マウとカル・オブシディアンを迎え撃つべく、トニー、ストレンジ、ウォン、ピーターが防衛戦を繰り広げた。
- スコットランド
- 2年間逃亡生活を送っているワンダとヴィジョンが潜伏していた都市。マインド・ストーンを求めてプロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴがヴィジョンとワンダを襲撃してきたが、二人を救出しに参戦したスティーブ,ナターシャ,サムも訪れた。
- ワカンダ
- 初登場作品『ブラックパンサー』
- 強大なエネルギーを秘めた、地上最強の希少金属:ヴィブラニウムを産出する超文明国家。国を守護する戦士:ブラックパンサーことティ・チャラが国王を務めている。国の外は、険しい山々を模したホログラムと強力なエネルギー・バリアで覆われている。遥か数百万年も前に、巨大なヴィブラニウムの隕石がアフリカ大陸へと落下し、その影響で様々な植物がヴィブラニウムの恩恵を受けて進化した。やがて人類が誕生し、その地に移り住んだ5つの部族によってワカンダと名付けられた。暫くは部族間の争いが起こったが、ある日一人の戦士が、パンサーの神・バーストからハートの形をした神秘のハーブを与えられ、超人的な身体能力・俊敏性・優れた洞察力を手に入れ争いを収めた。その戦士は国王となり、同時にワカンダを守護する戦士:ブラックパンサーが誕生した。争いの後、4つの部族は王家への忠誠を誓うが、ゴリラ神・ハヌマンを信仰するジャバリ族だけは人里離れた山に籠り暮らす道を選んだ。そして、ヴィブラニウムを使って街を作り上げ、あらゆる高度な先進技術を手に入れた。これによりワカンダは、他の国を遥かに上回る超文明国家となったが、世界は混乱の時代へと突入した。ヴィブラニウムを悪の手から守るべく、ワカンダは鎖国を貫く貧しい発展途上国を装うことにし、本来の姿を隠し続けた。ワカンダでの内乱後は、国王となったティ・チャラによって開国され、ワカンダの文明やテクノロジーを世界に広めた。本作では、スティーブの連絡を受け、サノスを迎え撃つべくアベンジャーズを入国させた。後に体制を整え、マインド・ストーンを求めて襲撃してきたブラック・オーダーとの決戦の地となった。決戦では、アベンジャーズの援軍としてソー,ロケット,グルートの3人がストームブレイカーの力で降り立ち、後に5つのストーンを手に入れたサノスも訪れた。
- ノーウェア
- 初登場作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- かつてクイルたちがロナンとの戦いの時に訪れた収集家であるタニリーア・ティヴァンことコレクターが住む、無法地帯の惑星。古の天界人の頭でもある。クイルたちはオーブことパワー・ストーンをコレクターに買い取ってもらう際に訪れており、それ以前にもアスガルドの戦士、ヴォルスタックとシフがダークエルフとの戦いで手に入れたエーテルことリアリティ・ストーンをコレクターに預ける時に訪れている。本作ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが、ソーから「リアリティ・ストーンは今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく訪れている。
- ニダベリア
- アスガルドと親交がある種族:ドワーフたちがいる惑星で、エイトリの故郷。死にゆく一つの中性子星を、工房と居住スペースが入っている巨大なリングで囲っている形になっている。ドワーフたちはこの惑星のエネルギーを使い、アスガルドの武器を長年作り続けており、オーディンやソーがかつて使用していたハンマー・ムジョルニアや、本作で登場するストームブレイカーもここで製作された。
- サノスはドワーフたちにインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮できる手袋:インフィニティ・ガントレットの製作を依頼した。完成すると、ドワーフのエイトリだけを残して他のドワーフを虐殺し、リングを凍らせてニダベリアのエネルギーを停止させた。
- 本作では、ソーがサノスを倒すためには新たな武器(ストームブレイカー)が必要だと判断し、ロケットとグルートを仲間に加えてミラノ号に設置されているポッドを移動手段として訪れている。
- ヴォーミア
- 四次元キューブ(スペース・ストーン)で飛ばされたレッドスカルがストーン・キーパーとして滞在し、最後のインフィニティ・ストーンであるソウル・ストーンが眠る惑星。
- 本作では、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪れた。
- タイタン
- サノスの故郷。文明も発達し緑豊かな惑星だったが、かつて人口過多と食糧難に陥ったことにより戦争が勃発し、サノスが滅びの前に虐殺を行ったことで滅亡したと、サノス自身によって語られた。滅亡後、荒れ果てた廃墟と残骸が散らばり、重力異常も発生している。
- この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。
- 本作では自動操縦に切り替わったエボニー・マウのQシップに乗っていたストレンジ、トニー、ピーターの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべくネクロクラフトで特攻したネビュラが訪れている。
他マーベル作品とのクロスオーバー
- 本作は『マイティ・ソー バトルロイヤル』のポスト・クレジット・シーンの直後の出来事として、ストーリーが展開される。
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での出来事で、アベンジャーズは解散状態にあることがトニーによって語られた。さらに、キャプテン・アメリカに加担したホークアイことクリント・バートンとアントマンことスコット・ラングは、家族の為に「ソコヴィア協定」を受け入れ、2年間自宅で軟禁状態にあることが、ナターシャとスティーブによって明かされた。「シビル・ウォー」後のアントマンについての詳細は、マーベル・シネマティック・ユニバース次作『アントマン&ワスプ』で描かれている。
- ケヴィン・ファイギは、ポスト・クレジット・シーンのニューヨークで、消滅する直前のニック・フューリーがポケベルで救援信号を送信した相手はキャロル・ダンバースであることを明らかにしている。また、ファイギはフューリーがとった行動について「彼女の持つどんなキャラクターよりも強大な力を求めたため」であることを明言した[19]。ダンバースはマーベル・シネマティック・ユニバース次々作「キャプテン・マーベル」の主人公を務める事が既に判明しているほか、『アベンジャーズ4』(仮題)への登場も示唆されている。
評価
興行収入
世界
初週末3日間のオープニング興収が世界合計で6億4,050万$となり、『ワイルド・スピード ICE BREAK』を越えて史上最高記録となった[20]。
北米
初週末3日間のオープニング興収は2億5,770万$を突破し、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を超えて史上最高記録となった[20]。
日本
初週末2日間のオープニング興収は6億7,200万円となり、前作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』より15.4%減少した(その一方公開三週目にして30億円を突破し、最終的には37億円を超え[21]、日本でのMCU史上最高額を記録した)。また観客動員では公開3週目の『名探偵コナン ゼロの執行人』に次ぐ第2位となった[22]。
批評
Rotten Tomatoesには324件のレビューが寄せられ、支持率84%、平均7.4/10となっている。[23]。サイト側による批評家の意見の要約は「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーは、MCUヒーローの驚異的な勢いをまだ徹底的に断ち切っており、その結果、スリリングで感情的に共鳴する大ヒットとなり、大々的な野心を実現している。」となっている[24] 。 また、IMDbのMetascoreは68となっている[25]。
出典
- ^ D'Alessandro, Anthony (8 May 2018). “'Avengers: Infinity War’ Marches Toward $600M Profit; How The Russo Brothers Mapped Out The Marvel Hit”. Deadline Hollywood. 8 May 2018閲覧。
- ^ a b “Avengers:Infinity War”. 2018年6月20日閲覧。
- ^ “掲載2018映画興行収入ランキング!日本おすすめベスト-ピクシーン”. 2018年6月20日閲覧。
- ^ “『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー』は2部作にならず!”. シネマトゥデイ. (2016年7月30日) 2018年4月6日閲覧。
- ^ Chitwood, Adam (April 24, 2017). “Kevin Feige on How Closely Thanos' 'Infinity War' Arc Will Mirror 'Infinity Gauntlet'”. Collider.com. April 24, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。April 24, 2017閲覧。
- ^ “『アベンジャーズ』新作予告が史上最高再生数!キャップのヒゲ面が最も話題に”. マーベル公式. (2017年12月1日) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “話題のふきカエ アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー”. ふきカエル大作戦!!. (2018年6月19日) 2018年6月19日閲覧。
- ^ “【ネタバレ】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ハルクの物語はなぜこうなった?『マイティ・ソー バトルロイヤル』後の変化とは”. THE RIVER (2018年5月7日). 2018年5月7日閲覧。
- ^ “『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でハルクはサノスを恐れたのか?のファンの説が話題に”. THE RIVER (2018年8月2日). 2018年8月2日閲覧。
- ^ a b c “「アベンジャーズ」集結式、ももクロ百田夏菜子が「私には米倉涼子さんがついてる」”. 映画ナタリー. (2018年3月14日) 2018年3月14日閲覧。
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- ^ a b c d 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』日本語版パンフレットより。
- ^ 原語は「Artificial intelligence peacekeeping program」、直訳で平和維持人工知能プログラム。
- ^ Cosmi-Rod。Michael O'Sullivan『Guidebook to the Marvel Cinematic Universe - Guardians of the Galaxy』より
- ^ ソーの発言から、ザンダー星は宇宙船ステイツマンを襲撃する1週間前にサノスの手によって滅ぼされてしまっていたことが判明した。
- ^ “One Specific Infinity Stone Wiped Out Half the MCU in 'Infinity War'”. 2018年9月14日閲覧。
- ^ a b “'Avengers: Infinity War' Directors Clarify Soul Stone Comments”. 2018年9月14日閲覧。
- ^ Mark 49 - Hulkbuster 2.0
- ^ “Why Nick Fury Contacted Captain Marvel In Avengers: Infinity War, According To Kevin Feige”. 2018年9月13日閲覧。
- ^ a b “アベンジャーズ最新作、世界興収で新記録!史上最高のオープニング - シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2018年5月1日). 2018年5月2日閲覧。
- ^ マーベルが贈る、全世界NO.1*シリーズ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEX、9/5(水)発売!8/8(水)先行デジタル配信開始!マーベル日本版公式サイト
- ^ “【国内映画ランキング】「名探偵コナン」V3、「アベンジャーズ」は2位、「となりの怪物くん」6位スタート”. 映画.com (2018年5月3日). 2018年5月4日閲覧。
- ^ (英語) Avengers: Infinity War 2018年5月18日閲覧。
- ^ “Avengers: Infinity War (2018)”. Rotten Tomatoes. July 12, 2018閲覧。
- ^ (英語) Avengers: Infinity War (2018) 2018年5月18日閲覧。