「川崎重工業」の版間の差分
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かつて、川崎の川を図案化した'''「リバーマーク」'''を制定し、[[川崎造船所]]時代から長年、社章・社旗・オートバイを除く製品等で用いていた([[川崎製鉄]]も独自マーク制定迄はリバーマークを使用していた)。オートバイ部門は1960年代からフライングKカワサキを使用していた(それ以前はリバーマーク。一部車種は[[目黒製作所|メグロ]]を使用)。 |
かつて、川崎の川を図案化した'''「リバーマーク」'''を制定し、[[川崎造船所]]時代から長年、社章・社旗・オートバイを除く製品等で用いていた([[川崎製鉄]]も独自マーク制定迄はリバーマークを使用していた)。オートバイ部門は1960年代からフライングKカワサキを使用していた(それ以前はリバーマーク。一部車種は[[目黒製作所|メグロ]]を使用)。 |
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川重製オートバイの海外認知度向上により、日本国内でもフライングKカワサキが鉄道車両等オートバイ以外の製品・サービスにもよく使われるようになり、2007年にフライングKカワサキを川重グループの新たなコーポレートマークに制定した。ただしリバーマークが全く使われなくなったわけではなく、2015年発売のNinja H2Rなど一部の製品では、エンブレムとしてリバーマークが使われている<ref>[http://carcast.jp/13303 【日本のバイクメーカー】カワサキのエンブレムの歴史を見てみよう!] - carcast・2016年3月18日</ref>。 |
川重製オートバイの海外認知度向上により、日本国内でもフライングKカワサキが鉄道車両等オートバイ以外の製品・サービスにもよく使われるようになり、2007年にフライングKカワサキを川重グループの新たなコーポレートマークに制定した。ただし、リバーマークが全く使われなくなったわけではなく、2015年発売のNinja H2Rなど一部の製品では、エンブレムとしてリバーマークが使われている<ref>[http://carcast.jp/13303 【日本のバイクメーカー】カワサキのエンブレムの歴史を見てみよう!] - carcast・2016年3月18日</ref>。 |
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2016年1月7日、創立120周年を記念しリバーマークを基にした「120周年ロゴマーク」を発表<ref>[https://www.khi.co.jp/news/detail/20160107_1.html 創立120周年ロゴマークの作成について]]</ref>。1年間限定であるがリバーマークが復活した。広報活動等で使用される。 |
2016年1月7日、創立120周年を記念しリバーマークを基にした「120周年ロゴマーク」を発表<ref>[https://www.khi.co.jp/news/detail/20160107_1.html 創立120周年ロゴマークの作成について]]</ref>。1年間限定であるがリバーマークが復活した。広報活動等で使用される。 |
2018年3月28日 (水) 15:55時点における版
川崎重工業神戸本社が入居する神戸クリスタルタワー | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 7012
2013年7月12日上場 |
略称 | 川崎重工・川重・Kawasaki・KHI・カワサキ[1] |
本社所在地 |
日本 〒650-8680 兵庫県神戸市中央区東川崎町一丁目1番3号 神戸クリスタルタワー |
設立 |
1896年(明治29年)10月9日 (株式会社川崎造船所) |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 1140001005719 |
事業内容 | オートバイ・鉄道車両・航空機・ガスタービン・エンジン・環境装置・船舶・特殊小型船舶・油圧機器等の製造・販売 |
代表者 |
金花芳則(代表取締役社長) 石川主典(代表取締役副社長) 富田健司(代表取締役副社長) |
資本金 | 1,044億8,400万円(2016年3月末現在) |
売上高 |
連結1兆5,188億3,000万円 (2017年3月期) |
営業利益 |
連結459億6,000万円 (2017年3月期) |
純利益 |
連結262億400万円 (2017年3月期) |
純資産 |
連結4,513億2,700万円 (2017年3月末現在) |
総資産 |
連結1兆6,873億6,300万円 (2017年3月末現在) |
従業員数 |
連結34,605人 (2016年3月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 |
日本トラスティ・サービス信託銀行6.47% 日本マスタートラスト信託銀行5.52% みずほ銀行3.43% JFEスチール3.36% 日本生命保険3.23% (2011年9月末現在) |
主要子会社 |
連結子会社95社 持分法適用関連会社18社 |
関係する人物 |
川崎正蔵(創業者) 松方幸次郎(初代社長) 村山滋(取締役会長) |
外部リンク |
www |
川崎重工業株式会社(かわさきじゅうこうぎょう)は、オートバイ・航空機・鉄道車両・船舶などの輸送機器、その他機械装置を製造する日本の企業である。
概要
会社の歴史は19世紀の明治時代より始まっており、東京築地の川崎築地造船所に端を発している。大正時代の第一次世界大戦による造船活況、そして世界大恐慌、昭和時代の第二次世界大戦、戦後の高度成長期と日本の近代史・産業史とともに存続してきた日本を代表する総合重機械産業である。三菱重工業・IHIとともに三大重工業の一角を担う名門企業でもある。
自衛隊の潜水艦や航空機、ミサイルの製造もおこなう国内有数の防衛産業でもあり、防衛装備受注金額では2015年度の防衛中央調達額で三菱重工業を抜いて日本第1位、世界第28位に位置する。神戸を拠点とする有数の関西系企業でもある。かつては川崎財閥(松方コンツェルン)の主要企業であった経緯から、川崎製鉄(現JFEスチール)・川崎汽船とも関係がある。本社は神戸市中央区の神戸クリスタルタワーであり、東京都港区海岸に東京本社も設置している。
社是に相当するミッションステートメントには「テクノロジーの頂点へ」と記されており、高度な技術力の錬磨を推奨する社風を展開する。過去に日本で初めて蒸気機関車の製造を行うとともに、ライト兄弟の初飛行からわずか15年で航空機工場を設立、戦後はオートバイなどに代表されるコンシューマープロダクツへの進出を成功させている。近年では、航空機の機体とエンジンの両方と、宇宙機器の開発・製造を担う航空宇宙産業としてその名を轟かせている。武器輸出三原則に代わって閣議決定された防衛装備移転三原則に従い、潜水艦や航空機の売り込みを図るなど防衛装備品の輸出も積極的に行っている。
一方で、重工業では珍しく、日本国内でファナックに次ぐ第2位、世界では第4位のロボット産業としての存在感を確立しており、IoTやAIに至る第四次産業革命の一端を担う業容を拡大しつつある。また、水素社会の確立を見越した水素チェーンのインフラ技術確立にいち早く取り組んでおり特筆に値する。これらの歴史は従来製品の延長だけで満足せず、新たなる分野での「テクノロジーの頂点」を目指す社風の成果とされる。
日立製作所内で設立されている日立返仁会(日立博士会)や日立技術士会と同じく、企業内において理工系国家最高資格の技術士、国家最高称号・学位である博士号取得を積極的に推進し、技術士資格取得者から構成する川重技術士会(約140名)や博士号取得者で構成される川重博士会(約120名)を設立している。さらには自社内の社報で技術士・博士号取得者を定期的に公開しており「テクノロジーの頂点へ」という気風を強力に後押ししている。
なお、同社の会長・社長経験者は、神戸商工会議所の会頭職と同時に、日本商工会議所の副会頭職を務める場合がほとんどである。さらに、その社業が陸海空のインフラ全般に及び社会経済の発展に貢献していることから、日本航空宇宙工業会や日本造船工業会、鉄道システム輸出組合などの会長・理事長を務める場合が多い。また、経営指標において特筆すべき成果が認められる場合に関西経済連合会の副会長職を務めている。
「川崎」は創業者の川崎正蔵の姓が由来であり、神奈川県川崎市とは無関係で工場の立地もない。
名称・ロゴマーク
現在はKawasakiを図案化した「フライングKカワサキ」を川重グループで使用している。
かつて、川崎の川を図案化した「リバーマーク」を制定し、川崎造船所時代から長年、社章・社旗・オートバイを除く製品等で用いていた(川崎製鉄も独自マーク制定迄はリバーマークを使用していた)。オートバイ部門は1960年代からフライングKカワサキを使用していた(それ以前はリバーマーク。一部車種はメグロを使用)。
川重製オートバイの海外認知度向上により、日本国内でもフライングKカワサキが鉄道車両等オートバイ以外の製品・サービスにもよく使われるようになり、2007年にフライングKカワサキを川重グループの新たなコーポレートマークに制定した。ただし、リバーマークが全く使われなくなったわけではなく、2015年発売のNinja H2Rなど一部の製品では、エンブレムとしてリバーマークが使われている[2]。
2016年1月7日、創立120周年を記念しリバーマークを基にした「120周年ロゴマーク」を発表[3]。1年間限定であるがリバーマークが復活した。広報活動等で使用される。
主要事業・製品
製造する商品は多岐にわたる。同社は製造製品の分野ごとのカンパニー制度をとっており、2011年(平成23年)現在では以下のカンパニーで構成されている。グループ連結での売上構成は、船舶海洋事業9.6%、車両製造事業10.9%、航空宇宙事業16.0%、ガスタービン・機械事業16.5%、プラント・環境事業7.2%、モーターサイクル&エンジン事業19.1%、精密機械事業11.4%、その他事業9.2%となっている(2011年3月期)。
航空・宇宙機体部門 、川崎航空機時代の製品
航空エンジン・タービン部門
二輪車・汎用エンジン・水上オートバイ
船舶
鉄道車輌
環境・プラント・リサイクル設備部門
建設機械
2009年分社化により、KCMになった。川崎重工業の子会社であったが、2015年に株式譲渡により日立建機の子会社となった[4]。
- 現在扱っている製品。
- かつて扱っていた製品
- 油圧ショベル - コベルコ建機よりOEMを受ける。
- オフロードダンプトラック - 一時期、TEREX社のモデルを販売していた。
- モーターグレーダー - 米国HUBER社と技術提携して製造、販売していた。
- アスファルトフィニッシャー - 一時期販売していた。
沿革
- 1878年(明治11年) - 川崎正蔵により「川崎築地造船所」として設立。
- 1886年(明治19年) - 神戸の官営兵庫造船所の払い下げを受ける。
- 1896年(明治29年)10月9日 - 株式会社川崎造船所を設立(資本金200万円)。松方幸次郎が初代社長に就任。
- 1906年(明治39年)5月 - 運河分工場(後の兵庫工場)を開設。製鉄事業に進出し、機関車、貨客車、橋桁の製作を開始。
- 1908年(明治41年)6月27日 - 清国大連に支店を設置。
- 1911年(明治44年) - 国産化第1号蒸気機関車完成 (1B1形タンク機関車=鉄道院180形)
- 1918年(大正7年) - 兵庫工場に飛行機科を設置。
- 1919年(大正8年) - 船舶部を分離し、川崎汽船株式会社を設立。
- 1928年(昭和3年) - 鉄道車両部門を分離し、川崎車輛株式会社を設立。
- 1937年(昭和12年) - 飛行機部門を分離し、川崎航空機工業株式会社を設立。
- 1939年(昭和14年)12月1日 - 川崎重工業株式会社に商号変更。
- 1949年(昭和24年)5月 - 東京証券取引所・大阪証券取引所・名古屋証券取引所に上場。
- 1950年(昭和25年)8月 - 製鉄部門を分離して、川崎製鉄株式会社(現・JFEスチール株式会社)を設立。
- 1966年(昭和41年) - ボイラ、破砕機、運搬機械などのメーカーであった横山工業株式会社を合併。
- 1969年(昭和44年) - 川崎車輛・川崎航空機工業を合併。
- 1972年(昭和47年) - 汽車製造株式会社を合併。
- 1974年(昭和49年) - バス車体製造部門(各務ヶ原工場)を分離し、いすゞ自動車のバス車体製造会社として川重車体工業(現:いすゞバス製造→ジェイ・バス)を設立。
- 1975年(昭和50年) - 米国でオートバイの生産を開始。
- 1986年(昭和61年)3月31日 - 宇都宮工場(栃木県河内郡河内町、現:宇都宮市)を閉鎖、翌4月1日にアイ・ケイ・コーチ(旧:川重車体工業、現:ジェイ・バス)に生産拠点として譲渡。
- 1988年(昭和63年) - 米国で建設機械の生産を開始。翌年、伊藤忠をともないArmco と共同事業。
- 1991年(平成3年) - ドーバー海峡を挟む英仏海峡トンネルの掘削に成功。
- 2001年(平成13年) - 社内カンパニー制に移行。米国に鉄道車両専用工場を完成。
- 2002年(平成14年) - 造船部門を、川崎造船株式会社へ分社。油圧部門を、カワサキプレシジョンマシナリとして分社、独立。
- 2003年(平成15年)4月 - 神戸製鋼との破砕機部門統合会社アーステクニカを設立。
- 2005年(平成17年) - プラント建設部門を分離し、カワサキプラントシステムズ株式会社を設立。オートポリスを買収。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)4月 - 神戸製鋼との破砕機部門統合会社アーステクニカの全株式を取得。
- 2009年(平成21年) - 建設機械部門をKCMとして分社独立。
- 2010年(平成22年)10月 - 川崎造船、カワサキプラントシステムズ、カワサキプレシジョンマシナリの3社と合併・再統合。
歴代経営者
- 創業者 川崎正蔵
- 初代 松方幸次郎
- 二代 鹿島房次郎
- 三代 平生釟三郎
- 四代 鋳谷正輔
- 五代 手塚敏雄
- 六代 砂野仁
- 七代 四本潔
- 八代 梅田善司
- 九代 長谷川謙浩
- 十代 大庭浩
- 十一代 亀井俊郎
- 十二代 田﨑雅元
- 十三代 大橋忠晴
- 十四代 長谷川聡
- 十五代 村山滋
- 十六代 金花芳則
事業拠点
生産拠点
- 兵庫工場(兵庫県神戸市兵庫区、鉄道車両製造)
- 敷地面積:864ヘクタール、従業員数:約1,000人
- 坂出工場(香川県坂出市川崎町、コンテナ船・LNGタンカー製造)
- 岐阜工場(岐阜県各務原市川崎町、航空機製造・修理)
- 敷地面積:276ヘクタール、従業員数:約2,900人(名古屋第一・第二含む)
- 名古屋第一工場(愛知県弥富市、航空機部品製造)
- 名古屋第二工場(愛知県海部郡飛島村、航空機部品製造)
- 西神工場(兵庫県神戸市西区、ジェットエンジン製造)
- 敷地面積:220ヘクタール、従業員数:約150人
- 神戸工場(兵庫県神戸市中央区、原動機・ばら積船・潜水艦製造・修理・圧縮機)
- 敷地面積:68ヘクタール、従業員数:約1,600人
- 登記上の本店は神戸工場に置かれている。
- 西神戸工場(兵庫県神戸市西区、油圧機器製造)
- 播磨工場(兵庫県加古郡播磨町、鉄構製品・プラント・ボイラ・シールドマシン・鉄道車両製造)
- 敷地面積:328ヘクタール、従業員数:約630人
- 明石工場(兵庫県明石市川崎町、ジェットエンジン・ガスタービン・オートバイ・産業用ロボット製造)
- 敷地面積:210ヘクタール、従業員数:約3,200人
- 加古川工場(兵庫県加古川市)
関係会社
以下の一覧は、川崎重工業の平成28年度有価証券報告書に記載された内容に基づく。有価証券報告書に記載された関係会社は、報告書中の連結財務諸表の作成において連結対象とした関係会社である。 関係会社の事業内容は有価証券報告書に記載されたセグメントの名称と一致させた[5]。
登記国 | 会社名 | 所在地 | 事業 | 議決権の所有割合(%) | |
---|---|---|---|---|---|
主たる連結子会社 | |||||
日本 | アルナ輸送機用品(株) | 岐阜県養老町 | 車両事業 | 100 | |
(株)日本除雪機製作所 | 札幌市手稲区 | 75.02 | |||
日本飛行機(株) | 横浜市金沢区 | 航空宇宙事業 | 100 | ||
日飛興産(株) | その他の事業 | 100(間接100) | |||
川重冷熱工業(株) | 滋賀県草津市 | ガスタービン・機械事業 | 83.53 | ||
(株)カワサキマシンシステムズ | 大阪市北区 | 100 | |||
(株)アーステクニカ | 東京都千代田区 | プラント・環境事業 | 100 | ||
川崎油工(株) | 兵庫県明石市 | 精密機械事業 | 100 | ||
カワサキロボットサービス(株) | 100 | ||||
川重商事(株) | 神戸市中央区 | その他の事業 | 70 | ||
(株)カワサキライフコーポレーション | 100 | ||||
アメリカ合衆国 | Kawasaki Rail Car, Inc. | ニューヨーク州 | 車両事業 | 100(間接100) | |
Kawasaki Heavy Industries (U.S.A) Inc. | その他の事業 | 100 | |||
Kawasaki Motors Corp., U.S.A. | デラウェア州 | モーターサイクル&エンジン事業 | 100 | ||
Kawasaki Motors Finance Corporation | 100(間接100) | ||||
Kawasaki Robotics (U.S.A.) Inc. | 精密機械事業 | 100(間接100) | |||
Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A. | ネブラスカ州 | 車両事業、モーターサイクル&エンジン事業 | 100 | ||
Kawasaki Precision Machinery (U.S.A) Inc. | ミシガン州 | 精密機械事業 | 100 | ||
カナダ | Canadian Kawasaki Motors Inc. | オンタリオ州 | モーターサイクル&エンジン事業 | 100 | |
ブラジル | Kawasaki Motores do Brasil Ltda. | サンパウロ州 | 100 | ||
Kawasaki do Brasil Industria e Comercio Ltda | その他の事業 | 100 | |||
イギリス | Kawasaki Precision Machinery (U.K.) Ltd. | プリマス | 精密機械事業 | 100 | |
Kawasaki Robotics (UK) Ltd. | マンチェスター | 100 | |||
Kawasaki Heavy Industotries (U.K.) Ltd. |
ロンドン | その他の事業 | 100 | ||
オランダ | Kawasaki Motors Europe N.V. | ホーフトドルプ | モーターサイクル&エンジン事業 | 100 | |
中国 | 武漢川崎船用機械有限公司 | 湖北省武漢市 | ガスタービン・機械事業 | 55 | |
川崎摩托(上海)有限公司 | 上海市 | モーターサイクル&エンジン事業 | 100 | ||
川崎重工管理(上海)有限公司 | モーターサイクル&エンジン事業、その他の事業 | 100 | |||
川崎精密機械(蘇州)有限公司 | 江蘇省 | 精密機械事業 | 100 | ||
川崎精密機械商貿(上海)有限公司 | 上海市 | 100 | |||
川崎春暉精密機械(浙江)有限公司 | 浙江省上虞区 | 54 | |||
川崎機器人(天津)有限公司 | 天津経済技術開発区 | 100 | |||
川崎機器人(昆山)有限公司 | 江蘇省昆山市 | 100 | |||
川崎(重慶)機器人工程有限公司 | 重慶市 | 51 | |||
韓国 | Flutec, Ltd. | 慶尚南道 | 50.38 | ||
Kawasaki Robotics Korea, Ltd. | 仁川広域市 | 100 | |||
マレーシア | Kawasaki Gas Turbine Asia Sdn. Bhd. | セランゴール州 | ガスタービン・機械事業 | 100 | |
インドネシア | PT. Kawasaki Motor Indonesia | ブカシ | モーターサイクル&エンジン事業 | 83 | |
フィリピン | Kawasaki Motors (Phils.) Corporation | マニラ首都圏 | 50 | ||
タイ | Kawasaki Motors Enterprise (Thailand) Co.,Ltd. | バンコク | 100 | ||
オーストラリア | Kawasaki Motors Pty. Ltd. | ニューサウスウェールズ州 | 100 | ||
インド | India Kawasaki Motors Pvt. Ltd. | マハーラーシュトラ州 | 100 | ||
Wipro Kawasaki Precision Machinery Pvt. Ltd. | バンガロール | 精密機械事業 | 74 | ||
Kawasaki Heavy Industries (India) Pvt. Ltd. | ニューデリー | 精密機械事業、その他の事業 | 100(間接0.14) | ||
以上の他に49個の連結子会社がある。 | |||||
主たる持分法適用関連会社 | |||||
日本 | スチールプランテック(株) | 横浜市神奈川区 | プラント・環境事業 | 24.81 | |
(株)メディカロイド | 神戸市中央区 | 精密機械事業 | 50 | ||
ブラジル | ENSEADA INDUSTRIA NAVAL S.A. | バイーア州 | 船舶海洋事業 | 31.09 | |
中国 | 南通中遠川崎船舶工程有限公司 | 江蘇省南通市 | 50 | ||
大連中遠川崎船舶工程有限公司 | 遼寧省大連市 | 34 | |||
安徽海螺川崎工程有限公司 | 安徽省蕪湖市 | プラント・環境事業 | 49 | ||
安徽海螺川崎節能設備製造有限公司 | 49 | ||||
安徽海螺川崎装備製造有限公司 | 50 | ||||
上海海螺川崎節能環保工程有限公司 | 上海市 | 49(間接49) | |||
上海中遠川崎重工鋼結構有限公司 | 45 | ||||
以上の他に8個の持分法適用関連会社がある。 |
海外展開
- アメリカ進出
川崎重工は日本企業の中でも最も早期に米国に進出している。ネブラスカ州リンカーン工場は、日本式のジャスト・イン・タイム型の生産体制のモデルケースとして広く取り上げられた。また1981年にリンカーン市にかけあって工場員のレイオフを防ぐなど、終身雇用型の労働管理の象徴とも考えられた[6]。
- 中国への技術移転
2011年6月30日に開業した中国の北京-上海を結ぶ中国版新幹線「和諧号」は、日本とドイツなどの技術が使われており、日本からは川崎重工、日立製作所、三菱電機などの企業連合が技術供与した。だがその後、中国側が「独自開発」を主張し、米国や日本などで技術特許を申請する方針を打ち出した(川崎重工は中国で特許を取得していない)。川崎重工業の幹部は同年7月4日 「“特許”の中身が分からないので今は対応のしようがないが、もし契約に違反する内容であれば、法的手段をとる必要がある」と述べた。更に同幹部は「供与した技術は中国国内での使用に限ることになっている。きちんと契約を守る大人の国になってほしいと思うが、(中国側の動きを)もう少し見守りたい」と述べた[7]。
中国への技術供与には終始慎重だったJR東海の社長は、2011年6月29日の会見で、「新幹線技術は国内のメーカーと国鉄の技術陣の長い期間にわたる汗と涙の結晶」と述べた上で、技術供与した川崎重工に対して「技術立国に恥じない対応をしてもらいたい」と語り、特許侵害には断固対処するよう求めた[8]。
また、海外初の産業用ロボット生産拠点も川崎重工は中国に設置している[9]。
- ブラジルの造船事業
2015年第3四半期に221億円の損失を計上。 2012年ブラジル政府の協力要請を受け、超大深水プレサル層から相次いで発見された油田開発に向けて現地の建設大手3社が設立したエンセアーダに3割出資して合弁事業に参画したことに伴い、ペトロブラスからドリルシップ船2隻と推進プロペラ装置の製作にあたった[10]。翌年にペトロブラスや建設会社などが絡む大規模な賄賂・汚職スキャンダルが発覚。この余波でエンセアーダへのドリルシップ建造工事への入金および川崎重工への支払いも止まったが、2015年11月まで工事中断に合意せず損失処理を行わなかった。急速な原油安による掘削事業の悪化もあり、エンセアーダへの出資金、貸付金の評価損28億円とドリルシップ関連の売掛金、仕掛品の評価損192億円を計上した[11]。
不祥事
労働災害
1971年に入社(一旦退職し、のち1997年に再入社)し、2000年に鬱病と診断された神戸工場のグループ長(当時55歳)が2002年、首吊り自殺した。同社は、1件も受注できない中で450億円の大きな商談を任せ、この男性が失敗したとして、男性を社内で「金食い虫」と糾弾し続けてきた。神戸東労働基準監督署が自殺と職務との関連性を認めず、労働災害不認定としたことを受けて、遺族の妻は遺族補償給付金などの不支給処分取り消しを求め神戸地裁に提訴。2010年9月3日、同地裁(裁判長・矢尾和子)は、男性が仕事で大きな重圧を受けていたとして労災を認め、神戸東労働基準監督署の処分を取り消した。判決は「残業時間からは、直ちに業務が過重だったと認められない」、「業務による心理的負荷が強かった。自殺は、業務に内在する危険が現実化した」と言及[12]。
子会社での賭博問題
同社子会社の川重明石エンジニアリングで、2009年頃から、社内のゴルフコンペにおいて、参加者らが賭けを行っていたことが明らかになった。同社の社長ら幹部が関与していた疑いが指摘されている[13]。
陸上自衛隊ヘリ納入を巡る談合
陸上自衛隊の観測用ヘリコプター(OH-1)をベースにした次期多用途ヘリコプターの開発計画(UH-X)を巡る談合疑惑が2012年に浮上。受注に当たって同社とその関連企業、及び防衛省技術研究本部が富士重工を排除しようとしたとして、東京地方検察庁特別捜査部の家宅捜索を受けた[14](当時の川重担当者は起訴猶予になった)。
この談合問題については、川崎重工業の株主らが2014年6月に同社の村山滋社長ら経営陣を相手取り、談合当時の取締役だった村山社長らが同社に談合による損失を賠償するよう、総額46億2,600万円の支払いを求める株主代表訴訟を神戸地方裁判所に起こしている[15]。
新幹線N700系電車の台車トラブル
脚注
- ^ 二輪車では川崎重工としては名乗らず、むしろこちらを使用している。
- ^ 【日本のバイクメーカー】カワサキのエンブレムの歴史を見てみよう! - carcast・2016年3月18日
- ^ 創立120周年ロゴマークの作成について]
- ^ KCM 企業情報 沿革
- ^ 川崎重工業株式会社、平成28年度有価証券報告書
- ^ http://prospect.org/article/citizen-kawasaki-race-unions-and-japanese-employer-america
- ^ 「川重会長 中国版新幹線和諧号に法的手段を示唆」(msn産経ニュース2011.7.4 18:27配信)
- ^ SnkeiBiz 2011.6.29 18:16配信
- ^ SankeiBiz 2012.12.25 8:15配信
- ^ https://www.khi.co.jp/news/detail/post_23.html
- ^ http://toyokeizai.net/articles/-/101571?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2016-01-22
- ^ 「重圧で自殺」と労災認定=遺族補償の不支給取り消す-神戸地裁
- ^ 社長ら27人、社内賭けゴルフ…川崎重工子会社 読売新聞 2013年1月8日
- ^ 佐官級幹部が漏洩か、川崎重工などに入札情報 Archived 2012年12月6日, at the Wayback Machine.(MSN産経、2012/9/6閲覧)
- ^ 株主代表訴訟:「官製談合で損害」川崎重工業社長らを提訴 毎日新聞 2014年6月23日
関連項目
- 井関農機
- カワサキワールド
- ヴィッセル神戸 - ユニフォームスポンサー。ホームゲームで随時「カワサキDay」が開かれ、最も活躍した選手にカワサキ製オートバイが贈られる。
- ウエーブレース64 - 川崎の全面協力のもとで製作。
- ゴディエ・ジュヌー - 川崎のオートバイを主にカスタマイズして販売しているフランスのオートバイメーカー。
- 阪神甲子園球場 - 2代目の銀傘(1951年~1982年)を製作した。
- 札幌ドーム - ホヴァリングサッカーステージの設計・製作を担当した。その縁で、かつては外野フェンスに広告を掲出していたことがあった。
- 西武プリンスドーム - 2015年シーズンより、ライトスタンドの上に広告を掲出している。なお、広告の掲出開始後、西武鉄道から40000系電車を受注したことが発表された。
- 南海多奈川線 - 潜水艦などを製造していた泉州工場へのアクセス路線として開通した。
外部リンク
- 川崎重工業株式会社 公式サイト
- Kawasaki Group Channel - YouTube
- 『川崎重工業』 - 1958年製作のPR映画。カラー38分。科学映像館Webサイトより