「アルスラーン戦記」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
361行目: | 361行目: | ||
== テレビアニメ == |
== テレビアニメ == |
||
2015年4月より、下記の[[荒川弘]]版の漫画を原作として、テレビアニメ『アルスラーン戦記』が[[MBSテレビ|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]][[毎日放送制作日曜夕方5時枠|日曜17:00枠]]にて放送された<ref name="tokyoanimenews28753">{{Cite web|url=http://tokyo-anime-news.jp/?p=28753|title=「銀河英雄伝説」田中芳樹原作「アルスラーン戦記」2015年4月TVアニメ放送決定!|work=トーキョーアニメニュース|publisher=MOSS|date=2015-01-04|accessdate=2015-01-04}}</ref><ref name="official">{{Cite web|url=http://www.arslan.jp/news/index00040000.html|title=TVアニメ『アルスラーン戦記』 放送日決定&メインキャスト第一弾発表!|work=アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト|date=2015-02-01|accessdate=2015-02-01}}</ref>。全25話。 |
2015年4月より、下記の[[荒川弘]]版の漫画を原作として、テレビアニメ『アルスラーン戦記』が[[MBSテレビ|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]][[毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ|日曜17:00枠]]にて放送された<ref name="tokyoanimenews28753">{{Cite web|url=http://tokyo-anime-news.jp/?p=28753|title=「銀河英雄伝説」田中芳樹原作「アルスラーン戦記」2015年4月TVアニメ放送決定!|work=トーキョーアニメニュース|publisher=MOSS|date=2015-01-04|accessdate=2015-01-04}}</ref><ref name="official">{{Cite web|url=http://www.arslan.jp/news/index00040000.html|title=TVアニメ『アルスラーン戦記』 放送日決定&メインキャスト第一弾発表!|work=アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト|date=2015-02-01|accessdate=2015-02-01}}</ref>。全25話。 |
||
基本的に2Dでの作画だが、戦争シーンの兵士モブや武器は3DCGによるトゥーンレンダリング描写を用いている。 |
基本的に2Dでの作画だが、戦争シーンの兵士モブや武器は3DCGによるトゥーンレンダリング描写を用いている。 |
||
当初より漫画を追い越す予定で制作され、11話以降はアニメスタッフが荒川弘版をイメージして脚本・構成している<ref>月刊ニュータイプ2015年8月号。阿部記之監督インタビュー。「ストーリー展開に関しても、荒川先生に今後原作小説からどういう形で要素を抽出していくのかをお聞きして構成しています。」「荒川さんのコミック版では、小説どおりになるかもしれませんが、アニメのほうでは、スタッフ間で話し合ってあのような展開になりました。」</ref>。漫画に未登場の主要キャラクターは荒川が連載に先駆けてベースとなるデザインを提供した<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/comic/news/143608|title=アニメ「アルスラーン戦記」原作マンガ未登場のキャラはすべて荒川弘デザイン|accessdate=2015-04-10|date=2015-04-10|work=コミックナタリー}}</ref>。第1期は原作小説の文庫1巻から4巻までの内容である。 |
当初より漫画を追い越す予定で制作され、11話以降はアニメスタッフが荒川弘版をイメージして脚本・構成している<ref>月刊ニュータイプ2015年8月号。阿部記之監督インタビュー。「ストーリー展開に関しても、荒川先生に今後原作小説からどういう形で要素を抽出していくのかをお聞きして構成しています。」「荒川さんのコミック版では、小説どおりになるかもしれませんが、アニメのほうでは、スタッフ間で話し合ってあのような展開になりました。」</ref>。漫画に未登場の主要キャラクターは荒川が連載に先駆けてベースとなるデザインを提供した<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/comic/news/143608|title=アニメ「アルスラーン戦記」原作マンガ未登場のキャラはすべて荒川弘デザイン|accessdate=2015-04-10|date=2015-04-10|work=コミックナタリー}}</ref>。第1期は原作小説の文庫1巻から4巻までの内容である。 |
||
2016年7月より、第2期『'''アルスラーン戦記 風塵乱舞'''』(アルスラーンせんき ふうじんらんぶ)が、原作小説の文庫5巻・6巻の内容を基に、[[MBSテレビ|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]][[毎日放送制作日曜夕方5時枠|日曜17:00枠]]にて放送された<ref>{{Cite news |title= アルスラーン戦記」第2期は全8話 7月3日より日5で放送|newspaper= アニメアニメ|date= 2016-05-09|author= |url= http://animeanime.jp/article/2016/05/09/28430.html|accessdate=2016-06-10}}</ref>。全8話。荒川弘はまだ原作小説2巻相当を連載中のためキャラクターデザイン原案と監修を担当し<ref>'''『アルスラーン戦記』担当編集(公式)'''@arslan_tantou |
2016年7月より、第2期『'''アルスラーン戦記 風塵乱舞'''』(アルスラーンせんき ふうじんらんぶ)が、原作小説の文庫5巻・6巻の内容を基に、[[MBSテレビ|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]][[毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ|日曜17:00枠]]にて放送された<ref>{{Cite news |title= アルスラーン戦記」第2期は全8話 7月3日より日5で放送|newspaper= アニメアニメ|date= 2016-05-09|author= |url= http://animeanime.jp/article/2016/05/09/28430.html|accessdate=2016-06-10}}</ref>。全8話。荒川弘はまだ原作小説2巻相当を連載中のためキャラクターデザイン原案と監修を担当し<ref>'''『アルスラーン戦記』担当編集(公式)'''@arslan_tantou |
||
本日よりTVアニメ新シリーズ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』の放送開始となります!このあと夕方5時より、MBS/TBS系全国28局ネットにて!荒川弘先生のキャラクターデザインと監修のもと、最高のスタッフさんが最高の情熱で作っています!ぜひご視聴ください!#arslan |
本日よりTVアニメ新シリーズ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』の放送開始となります!このあと夕方5時より、MBS/TBS系全国28局ネットにて!荒川弘先生のキャラクターデザインと監修のもと、最高のスタッフさんが最高の情熱で作っています!ぜひご視聴ください!#arslan |
||
934行目: | 934行目: | ||
{{前後番組 |
{{前後番組 |
||
|放送局 = [[MBSテレビ|MBS]]製作・[[Japan News Network|TBS系列]] |
|放送局 = [[MBSテレビ|MBS]]製作・[[Japan News Network|TBS系列]] |
||
|放送枠 = [[毎日放送制作日曜夕方5時枠|日5枠]] |
|放送枠 = [[毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ|日5枠]] |
||
|番組名 = アルスラーン戦記<br /><br />(2015年4月5日 - 9月27日) |
|番組名 = アルスラーン戦記<br /><br />(2015年4月5日 - 9月27日) |
||
|前番組 = [[七つの大罪 (漫画)|七つの大罪]]<br /><br/>(2014年10月5日 - 2015年3月29日) |
|前番組 = [[七つの大罪 (漫画)|七つの大罪]]<br /><br/>(2014年10月5日 - 2015年3月29日) |
2017年9月30日 (土) 12:56時点における版
アルスラーン戦記 | |
---|---|
ジャンル | ファンタジー |
小説 | |
著者 | 田中芳樹 |
出版社 | 角川書店 光文社 |
レーベル | 角川文庫 カッパ・ノベルス 光文社文庫 |
刊行期間 | 1986年8月 - |
巻数 | 既刊15巻 |
映画:アルスラーン戦記(第1作) アルスラーン戦記II(第2作) | |
監督 | 浜津守 |
制作 | 第1作:アニメイトフィルム 第2作:アウベック |
封切日 | 第1作:1991年8月17日 第2作:1992年7月18日 |
上映時間 | 第1作:57分 / 第2作:60分 |
OVA:アルスラーン戦記III・IV・V・VI | |
原作 | 田中芳樹 |
監督 | III・IV:アミノテツロー V・VI:浜津守 |
脚本 | 杉原めぐみ |
キャラクターデザイン | 神村幸子 |
アニメーション制作 | アニメイトフィルム |
製作 | 角川書店、ムービック、SME |
発売日 | III:1993年10月21日 IV:1993年12月22日 V:1995年8月21日 VI:1995年9月21日 |
収録時間 | 各29分 |
その他 | タイトルは劇場版からの連番。 |
漫画 | |
原作・原案など | 田中芳樹 |
作画 | 荒川弘 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
レーベル | 少年マガジンコミックス |
発表号 | 2013年8月号 - |
巻数 | 既刊7巻(2017年5月現在) |
アニメ:アルスラーン戦記(第1期) アルスラーン戦記 風塵乱舞(第2期) | |
原作 | 田中芳樹、荒川弘 |
監督 | 阿部記之 |
シリーズ構成 | 上江洲誠 |
キャラクターデザイン | 小木曽伸吾(チーフ) 田澤湖、渡邊和夫 |
音楽 | 岩代太郎 |
アニメーション制作 | ライデンフィルム サンジゲン(第1期) |
製作 | 「アルスラーン戦記」製作委員会 MBS |
放送局 | MBS・TBS系列 |
放送期間 | 第1期:2015年4月5日 - 9月27日 第2期:2016年7月3日 - 8月21日 |
話数 | 第1期:全25話 第2期:全8話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『アルスラーン戦記』(アルスラーンせんき)は、田中芳樹による日本の大河ファンタジー小説。
概要
現実世界で言うと古代~中世ごろの中東風文化を持つ架空世界で繰り広げられる戦乱により母国から追われた王(太)子・アルスラーンが心強い仲間の協力を得、やがて国を奪還、世界の暗部を知り変革を志していく物語。著者である田中は、あとがきなどで「貴種流離譚を反転させて物語の発想とした」ことを語っている。
物語はルシタニアに征服されたパルスをアルスラーンたちが奪還するまでを描いた第一部(1 - 7巻)と、ミスルやチュルクといった隣国やかつてパルスを震撼させた蛇王ザッハークとその眷属たちとの戦いを描いた第二部(8巻 - )で構成され、全16巻(第1部7巻、第2部9巻)となる予定。1986年に1巻が発売されて以降、1992年に発売された9巻までは年間1 - 2巻のペースで順調に刊行されていたものの、10巻は1999年、11巻は2005年の発売となり、6 - 7年の期間が空いた。それ以降は1 - 2年に1巻のペースで刊行され13巻と14巻はペースが長く空いた(2008年に13巻、2014年に14巻)が、2016年には15巻が刊行。最終巻(16巻)は2017年8月に脱稿しており[1]、約30有余年にわたって執筆された本作は、そう遠くない時期に完結を迎えると思われる[2]。一部メディアは、最終16巻の発売予定日を今冬と報道している[3]。
1 - 10巻は角川書店の角川文庫より発売されていたが、現在は品切れ・重版未定(事実上の絶版)となっており、その分は光文社のカッパ・ノベルスから2巻1冊の新装版として刊行されている。11巻以降はカッパ・ノベルスから1巻1冊で刊行され、光文社文庫からも第1部に当たる7巻までが刊行されている。
あらすじ
下記に、小説の巻ごとにあらすじを記載する。 (カッコ内は、原作小説の巻数、荒川弘の漫画版コミックスの巻数とする)
第一部
- 王都炎上(原作小説 1巻・漫画版 1 - 3巻)
- 大陸公路の中心で栄華を極めた国家、パルス王国。心優しき王太子アルスラーンは、武勇に優れた父・国王アンドラゴラス三世からは疎まれ、美貌の母・王妃タハミーネからは無関心に扱われつつも、臣下である大将軍ヴァフリーズ、万騎長キシュワード、ダリューンとは親交を持ち得ていた。
- 14歳になったアルスラーンは、侵攻してきたルシタニアとの戦争で初陣に臨む。しかし無敗を誇っていたパルス軍は、不可解な霧の発生やパルス万騎長カーラーンの裏切りに遭って総崩れし、多くの万騎長が戦死(第一次アトロパテネ会戦)。九死に一生を得たアルスラーンは最強の武将ダリューンと共に落ち延び、政戦両略に長ける知略家ナルサスとその侍童エラムを仲間に加える。一行は反撃の拠点として、歴戦の将たるキシュワードとバフマンが防備を固める、東の国境ペシャワール城塞を目指すことになる。
- 一方で、無敗のパルス軍を破り勢いに乗るルシタニア軍により、パルス王都エクバターナも陥落。無能なルシタニア王イノケンティス七世がパルス王妃タハミーネを見染め皇妃に望むが、部下たちの強い反対にあう。そんな中、カーラーンは軍を率いてアルスラーン討伐に乗り出す。だがアルスラーンたちは、ナルサスの計略に加えてミスラ神殿の女神官ファランギースと流浪楽士ギーヴの加勢もあり、たった6人で1000の軍勢を崩壊させカーラーンを討ち取ることに成功する。
- その頃、ルシタニア軍の捕虜となり果てのない拷問を受ける国王アンドラゴラス三世の前に、ルシタニア軍に協力していた銀仮面の男が姿を現す。カーラーンの主である銀仮面の男は、自身こそがアンドラゴラス王により暗殺された先王の嫡子ヒルメスであり、パルス王国の正統継承者であると叫ぶのだった。
- 王子二人(原作小説 2巻・漫画版 4 - 6巻)
- バルス国に存在する「奴隷制度の是非」に悩むアルスラーンは、執拗なルシタニア軍からの追撃から逃れ、カシャーン城塞に到着する。奴隷制度の存続を望む城主ボディールの反逆に遭った一行は、ボディールを討ち倒して奴隷を解放するものの、奴隷達からは「主人殺し」と責め立てられ、奴隷制度をなくすことの難しさにアルスラーンは困惑する。
- その後もペシャワール城塞へ急ぐアルスラーン一行は、ルシタニア軍の追撃により包囲され散りじりになってしまう。エラムとギーヴと同行することになったアルスラーンは、元奴隷の子であるエラムを友として接して親交を重ねる。同じ頃、付近を根城とする山賊ゾット族が、アルスラーンを追ってきた銀仮面卿ヒルメスを襲うものの返り討ちに会い、族長の娘アルフリードを残して全滅する。ナルサスに救われたアルフリードは、彼を夫と決め父や仲間の仇討ちも兼ねて行動を共にするようになる。直後二人は正体不明の魔道士に襲われるが、魔道士の盲点を突いたナルサスの奇策で撃退する。
- ルシタニア軍の追撃を受けながらも全員と合流したアルスラーン一行は、ペシャワール城塞に無事到着し、ひと時の休息を得る。一方、秘かに城塞へ潜入したヒルメスは、仇の息子であるアルスラーンを見つけるが、そこにダリューンらが駆けつけ囲まれる。しかしアルスラーンを護りに駆け付けたはずの万騎長バフマンが「ヒルメス様を殺せばパルス王家の正当な血は絶えてしまう」と叫び、ダリューンらを動揺させ、その隙にヒルメスは包囲網を脱し逃走する。
- 落日悲歌(原作小説 3巻)
- ルシタニア軍の追撃を退け、パルス東部国境のペシャワール城塞へ無事辿り着いたアルスラーン一行。しかし同じ頃、パルス南東に位置するシンドゥラ国の第二王子ラジェンドラが、パルス国の混乱に乗じてペシャワール城塞を攻略すべく、自ら兵を率いて攻めてきた。ナルサスの知略で、兵力差を物ともせずラジェンドラ軍を打ち破ったアルスラーンたちは、ラジェンドラ王子と同盟を結ぶ。ラジェンドラ王子は異母兄である第一王子ガーデーヴィと次期国王の座を争っており、パルス軍がラジェンドラ王子の即位に協力する代わり、アルスラーンのルシタニア軍掃討にラジェンドラ王子の協力を約束させたのだ。
- そして遂にラジェンドラ軍とガーデーヴィ軍が激突する(シンドゥラ王位継承戦役)。ガーデーヴィ軍の擁する無敵の戦象部隊にラジェンドラ軍は壊滅寸前まで陥るが、ナルサスの知略とダリューンの武勇を備えたパルスの援軍により勝利を収める。そんな折、昏睡状態であった瀕死のシンドゥラ国王カリカーラ二世が目覚め、シンドゥラ独自の宗教儀式「神前決闘」で次期国王を決することになる。ダリューンはラジェンドラ王子の代理人として、ガーデーヴィ王子の代理人と決闘し勝利するが、ガーデーヴィ王子は敗北を認めず反乱を起こして敗死、ラジェンドラ王子が新国王に即位する。
- こうしてアルスラーン率いるパルス軍は役割を終えシンドゥラを後にするが、パルス軍を脅威と考えた新王ラジェンドラ二世は、援軍を利用しパルス軍を騙し討とうとする。しかしその策謀はナルサスに見抜かれており、パルス軍は再びラジェンドラ軍を打ち破る。アルスラーンはラジェンドラ二世と不可侵条約を結び、後顧の憂いを絶って王都奪還への道筋を固めていく。
- 汗血公路(原作小説 4巻)
- 時を同じくして、王都エクバターナを占領するルシタニア軍は、王弟ギスカールを中心とする貴族勢力と国教イアルダボート教の大司祭ボダン率いる宗教騎士団の覇権争いで内部分裂を起こしていた。銀仮面卿ヒルメスは正体を隠しギスカールの客分としてアルスラーンを狙っていたが、両勢力の争いに振り回され、思うようにアルスラーンを追えず苛立ちを募らせる。そうした悶着の末、ボダン率いる宗教騎士団は事実上エクバターナを追放され、ルシタニア軍が侵攻し滅ぼした国のひとつマルヤムへと撤退する。
- ペシャワール城塞へ戻ったアルスラーンは、パルス諸侯へ向けて王都エクバターナ奪還に向けた檄文を公表。それを受け、パルス各地から諸侯が軍を率いペシャワール城塞へと集う。しかし軍勢の規模が拡大するにつれ、パルス軍内に不穏な空気が漂うようになる。特に代々パルスへ仕えてきた諸侯は、元領主とは言え若きナルサスや身分の低い楽士ギーヴ、シンドゥラでの戦いを通じて味方に加わった異国人ジャスワントなどの新参が、王太子アルスラーンに重用されていることに納得できず、その不満は日に日に高まっていた。そこでアルスラーンはナルサスの提案により、人望厚い文官ルーシャンを中書令に据え、芝居により皆の不満を一身に受けたギーヴを追放する。一人パルス軍を離れたギーヴは、ナルサスから敵情偵察の命を帯びていた。
- こうしてパルス軍を一致団結させたアルスラーンは、ペシャワール城塞を発ち王都エクバターナへの行軍を開始する。その戦は連戦連勝で、アルスラーンがパルスの民心を掴みつつあることへ焦りを覚えたヒルメスは、ギスカールに正体を明かし協力を仰ぐ。公的には死んだはずの“先王の遺児ヒルメス”を名乗る銀仮面卿に不信感を覚えたギスカールは、未だ虜囚の身にあるパルス国王アンドラゴラス三世に直接ヒルメスのことを問いただすが、アンドラゴラス王はこの好機を逃さず、ギスカールを人質にとり脱獄に成功する。
- 征馬孤影(原作小説 5巻)
- 一方のヒルメスはアルスラーン以上の民心を得るべく、以前から協力関係にあった“尊師”と呼ばれる魔道士に相談し、宝剣ルクナバードの入手を示唆される。宝剣ルクナバードは、現パルス王家の祖でもあるパルスの英雄王カイ・ホスローが、邪悪なる蛇王ザッハークを封印した伝説の神剣であり、正当な王の証となるものだった。ヒルメスは早速ルクナバードを入手すべく宝剣が収められたデマヴァント山へと発つが、“尊師”の真の狙いは、デマヴァント山から宝剣を持ち出すことで封印を解き蛇王ザッハークを復活させることだった。
- 同じ頃、パルス軍を離れたギーヴも、生来の冒険心と好奇心、また奇妙な誘惑に誘われて、デマヴァント山へ来ていた。そしてヒルメス一行とかち合い宝剣の奪い合いになるが、宝剣は両者の手の届かないところへと失われ、ヒルメスもギーヴも一度それぞれの拠点へと戻ることになる。
- 脱獄したアンドラゴラス王は、その武勇でルシタニア騎士を退けつつタハミーネ妃を取り戻し、ルシタニア王弟ギスカールの命を盾に王宮の一室へと立て籠もる。対して王弟を人質に取られたルシタニア軍は、アンドラゴラス王が突きつけた人質解放の条件を飲まざるを得なかった。こうしてアンドラゴラス王は、ギスカールの解放と引き換えに物資と身の安全を確保し、タハミーネ妃を伴い王都を脱出する。
- ルシタニア軍の侵攻により混乱したパルスを狙っていたのは、シンドゥラ国だけではなかった。パルスの北東に位置する遊牧民族の国トゥラーンが、ペシャワール城塞へと遠征してきたのだ。王都への行軍を中止してペシャワール城塞へ舞い戻ったパルス軍は、草原の覇者とも呼ばれるトゥラーンの騎馬軍団を相手に籠城して持久戦の構えを見せ、それに業を煮やしたトゥラーン国王トクトミシュも自らペシャワール城塞攻略に乗り出す。トクトミシュは捕らえたパルスの民を殺し、アルスラーンを挑発して出撃を煽るが、帰還したギーヴがアルスラーンの危機を救う。続く戦いで捕虜にしたトゥラーンの武将ジムサを利用したナルサスの知略によってパルス軍が勝利を収める。敗走したトクトミシュはトゥラーンへの帰国を望むが、多大な犠牲に反し得るもののないまま撤退することを諸将に反対され果たせず、次善の策としてルシタニアと同盟を結ぼうとしたものの、親王イルテリシュに弑される。遊牧民族の彼らにとって掠奪は勝者の当然の権利であり、パルスやシンドゥラに敗北しその財宝物資を掠奪できなかった者に王の資格はないとして、イルテリシュは弑逆を正当化し諸将に即位を認めさせた。
- トゥラーン軍の侵攻を退けた後、アルスラーンたちはペシャワール城塞で再度王都への行軍を準備していたが、そこへ王都を脱出したアンドラゴラス王とタハミーネ妃が到着する。王が復帰したことでパルス軍の指揮権を失ったアルスラーンは、更にアンドラゴラス王の命令で追加の兵力を五万集めることになる。ペシャワール城塞には既にパルス諸侯の総力が結集しており、さらに五万もの兵力を集めることは不可能に等しく、アルスラーンは事実上パルス軍を追放されたのだった。
- 風塵乱舞(原作小説 6巻)
- アルスラーンはアンドラゴラス王の勅命に従い、王都から遠く離れた南部海岸地帯の港町ギランに向かっていた。王臣ながら王から離反したダリューンとナルサス、もとより王に仕えるつもりのないエラム、アルフリード、ファランギース、ギーヴ、ジャスワントの7名と合流し、ギランでナルサスの旧友シャガードや総督ペラギウスに協力を仰ぐ。かつてナルサスと奴隷解放を語り合ったシャガードは人が変わりナルサスの理想を嘲笑、二人は激しい口論をして別れる。ペラギウスはアルスラーンを歓迎するが口だけで、王都の戦乱が嘘のように繁栄を謳歌するギランからは、しかしペシャワール城塞へ全く出兵していなかった。アルスラーンたちがその件をペラギウスに問いただすと「海賊の襲撃を警戒して出兵できなかった」と言い、現にアルスラーンの目前で商船が海賊に襲われる有様だった。それをギランの民心を掴む好機と見たダリューンらによって商船は窮地を救われ、船長グラーゼの協力を得て、ギランの商人たちから海賊の討伐と引き換えにアルスラーンへの忠誠を約束させる。ペラギウスに出兵の意思がないと感じたナルサスは一計を案じ、ペラギウスが横領により不正に私腹を肥やしていることを突き止める。ペラギウスを解任したアルスラーンは、続いて海賊退治に乗り出す。湾に流れ込む河の流れを利用したナルサスの知略により海賊たちを捕らえ、海賊の頭が白状した莫大な隠し財宝を探索すべく、サフディー島に出発する。
- その頃東部国境では、トゥラーン国王となったイルテリシュが簒奪した王位を実力と実績により認めさせるべく、再びペシャワール城塞へ迫っていた。キシュワードはナルサスから託された策を用いてパルス軍を大勝利へ導き、パルスの名将らによってトゥラーンの有力な将や騎士も討ち取り、トゥラーン軍は壊滅する。かろうじて戦場を離脱しひとり敗走したイルテリシュは、蛇王ザッハーグ一党の魔道士に捕えられ何処へか連れ去られた。
- アルスラーンらが隠し財宝探索にギランを離れた隙を見て、海賊たちと内通していたシャガードが海賊たちを助け出し王太子府を襲撃する。隠し財宝はシャガードの策による偽情報だったが、それを察知していたナルサスの進言で一行は出立した振りをして引き返しており、ダリューンやグラーゼたち、アルフリードの仲間である山賊ゾット族の残党の協力もあり、アルスラーンはシャガードの反乱を鎮圧する。こうしてアルスラーンはギランを手中に収め、ギランを中心に南方海岸地帯全域におよぶ財力と影響力を持つ富商たちを味方につけ、アンドラゴラスをしのぐほどの勢力を手に入れる。
- アンドラゴラス率いるパルス軍とギスカール率いるルシタニア軍は王都の東方で正面から激突、再びナルサスの託した策が用いられてパルス軍が勝利、ギスカールが信任する二人の将軍のひとりボードワンはキシュワードに討ち取られた。王都の西方ではギスカールと決裂したヒルメス王子率いる軍が突入の機会をうかがい、ギランでしばし平穏な時を過ごしたアルスラーンもまたギランを発ち王都へ向けて進撃を開始していた。
主な国家
- パルス
- 物語の主な舞台である王国。人口は約二千万人。大陸公路(現実世界のシルクロードにあたる)の中心に位置する国家。王都エクバターナは陸上交通の要衝で、その首都人口は公称100万という。東西を結ぶ大陸公路や南方の港町ギランに代表される港湾都市からの物資が集まり繁栄を謳歌している。現在の王朝は英雄王カイ・ホスロー以来300年余の歴史を誇り、第1部開始時点で第18代国王アンドラゴラス三世の統治下にある。大陸公路の要衝かつ豊かな国であることから諸外国より侵略を受けることが多いが、それを跳ね除けてきた強兵の国でもある。アンドラゴラス三世によって隣接するバダフシャーン公国を併合しさらに強国となっている。
- 現実世界のゾロアスター教に似た多神教が広く信仰されている(ただし、実際のゾロアスター教のような善悪二元論的な教義は見られない)。パルス語は大陸公路での公用語としての役割も果たしており、他国の人間ともこれを用いることで、ほとんどの場合、意思の疎通は可能である。そのため、パルス人は外国語を覚えようとしないという弊害もある。
- モデルは中世のペルシア、特にパルティア王国やサーサーン朝で、著者曰く名前の由来はパールサ(ペルシア王朝勃興の地)を訛らせたもの。
- ルシタニア
- パルスより北西の王国。貧しい国で豊かな土地を求めて遠征を行った。最初は同じ宗教であるイアルダボート教を信じる国ながら教義の異なるマルヤム(穏健な東方教会派)を攻め落とし、その後パルスに侵攻した。ルシタニアでは強硬派の西方教会が主流であり、一神教イアルダボート教以外の宗教を一切認めようとしない。
- 遠征の失敗によって主だった指導者を失い現在では荒廃し無政府状態になっている。パルス遠征は十字軍がモチーフ[注 1]。
- モデルは中世の西欧諸国で、ルシタニアはポルトガルの古称からの命名。
- シンドゥラ
- パルスの南東に位置する王国で、カーヴェリー河がパルスとの国境となっている。北方でチュルク、東方ではモン族やシャン族と対峙している。王都はウライユール。夏の暑熱は厳しいが冬は過ごしやすい。虎や象が生息し、戦象部隊は周辺諸国からも脅威とされている。建国王はクロートゥンガ。歴史的に隣国パルスとは仲が悪く、建国後250年ほどしか経過していないにも関わらずパルスの暦年より1年多く暦を数えているほどである(第1部開始時点でパルス暦320年、シンドゥラ暦321年)。
- ターバンを着用する者が多く見られる[注 2]。
- モデルはインド。国名はインドの古名「シンド」から、首都ウライユールは古代インドのチョーラ朝の首都「ウライユール」から。
- マルヤム
- パルスの北西に位置する王国。古い伝統を持つ国であり、ルシタニアと同じイアルダボート教だが、穏健派の東方教会派が多数派を占める。王都はイラクリオン。
- 穏健な政治でパルスとも交易していたが、同じイアルダボード教の国であるが、強硬派の西方教会に属するルシタニアによって滅ぼされる。その後パルスを追われた大司教ボダンが一旦は政権を握るが、同じくパルスを追われたギスカールと覇権をめぐって争う。ギスカールが勝利し新王朝であるケファルニス朝をひらく。ルシタニアよりはマシであるらしいが、大して豊かな国ではない。
- モデルは東ローマ帝国。
- ミスル
- パルスの西方に位置する王国。王都はアクミーム。国土の大半が砂漠で夏は猛暑となる。ディジレ河の沿岸は肥沃な穀倉地帯であり、灌漑のための水車が並ぶ。砂漠での戦いで勇名を馳せる駱駝部隊と戦車隊を持つ。南で国境を接するナバタイとの交易もおこなわれている。
- モデルはエジプト(ミスルとはアラビア語でエジプトのことを差す)で、作者自身によると「中世のエジプトがモデル」。現実世界のナイル川に相当するディジレ河がパルスとの国境を隔てている(この世界にはアラビア半島に当たる部分が存在しない)。先年パルスに大軍をもって侵攻したが、エクバターナの城壁に拠って撃退されたらしい(ヴァフリーズの言より)。
- チュルク(Turk)
- パルスの東方に位置する王国。人口八百万 - 一千万人。北にトゥラーン、南にシンドゥラと国境を接する内陸の山岳国家だが土地の肥えた河谷や盆地があり岩塩や砂金が採れる。元々チュルク人はトゥラーン人と同じ民族であったと言われている。王都ヘラートは難攻不落の城塞都市として知られる。鳥葬の風習がある。
- モデルは中央アジア山岳地帯の諸国家[4]。
- トゥラーン(Turan)
- パルスの北東に位置する遊牧騎馬民族の王国。西にパルス、南にチュルクと国境を接する。王都はサマンガーン。ただし固定した建造物はなく、王宮は巨大な天幕である。
- パルスを上回る騎馬民族の国で、会議すらも馬上で行う。他国からは「草原の覇者」とも言われ、野戦ではパルス軍に匹敵するが、その分攻城戦は不得手。トゥラーン人は遊牧民のため、定住はせず天幕をもって草原を移動する。主要産業は他国からの略奪であり、自ら通貨を発行することはなく、他国の貨幣をそのまま使用する。太陽神(ダヤン)を信仰している。
- モデルはモンゴル民族。国名はトランスオクシアナの古称「トゥーラーン」より。
- 絹の国(セリカ)
- パルスよりはるか東方にある文明国、大陸公路の東端に位置する大帝国。絹の国の皇統は約千年続く。帝都は西都永安府(シーツィーイーアンフ)でその首都人口は200万。北と西の国境線には、外敵である遊牧民族の侵入を防ぐため、「長城」と呼ばれる長大な石の防壁が築かれている。国土を二つの大河である、雷河(ライホー)と龍江(ロンチャン)が流れる。ダリューンが以前に使節団の護衛隊長として赴いたことがある。
- モデルは中国で、セリカも西洋における中国の呼び名のひとつである(ヘレニズム時代のギリシア語において、絹(セーリコン=σηρικον)を由来として確立した呼称)。
- ナバタイ
- ミスルの南方に位置する黒人の国。政権が安定せず第2部の時点で東西の王国に分かれている。幾度かミスルへ侵攻したことがある。鉄鎖術はこの国出身の黒人奴隷(ザンジ)たちが、鎖につながれた身で残虐な主人に抵抗するために修得したと言われる。
- バダフシャーン
- かつて存在した公国で、パルスによって併合された。現在は元首府ヘルマンドス(Helmands)にパルスの総督府が置かれている。国土の大半を砂漠が占める乾燥地帯で、点在するオアシスに多くの住民が居住する。ヘルマンドスはバダフシャーン地方最大のオアシスである「プラタナスの園」(バーゲ・チナール)の中心にある巨大な湖のほとりに作られた都市で、四方を城壁に囲まれている。主要産物は銀や紅玉(ラアル)などの鉱産物。
- ファルハール
- パルスより東方にある公国。大陸公路に点在する小さな都市国家の一つ。ファルハール人は東西の血が入り混じっているため、個人の容貌に差があり、親や兄妹でも似ていないとされる。大陸公路で最も美男美女が多い土地とされている。ファルハール人は20歳を過ぎるまでに母国語であるファルハール語に加えて、最低でもパルス語と絹の国(セリカ)語を習得しているとされる。翡翠と紅玉を産出する。
- モデルは楼蘭などの中国西域の都市国家。
用語解説
地名
- ダルバンド(ダルヴァンド)内海
- パルス、マルヤム、トゥラーンの間にある広大な湖。現実世界のカスピ海に相当する。潮の干満があり、塩分が含まれているので実際の海と変わらない。漁業、造塩業が盛んで、パルス=マルヤム間では貿易も盛んであったが、マルヤムがルシタニアに滅ぼされてからは中断されている。
- デマヴァンド山
- パルスにある山で、蛇王ザッハークが封印されていると言われる。パルスでは「魔の山」として恐れられているが、山麓には集落も存在する。英雄王カイ・ホスローが軍装をしたまま、宝剣ルクナバードとともに葬られていた。
称号・身分
- 万騎長(マルズバーン)
- 武将に与えられるパルスの官職。第一部では実際に1万人の騎兵を率いる。第一次アトロパテネ会戦当時、ダリューン、クバード、シャプール、カーラーン、マヌーチュルフ、ハイル、クルプ、クシャエータ(以上8名はアトロパテネに参戦、ただしダリューンは開戦直前に解任)、キシュワード、バフマン(東方国境のペシャワール城砦に駐留)、ガルシャースフ、サーム(王都エクバターナの留守居役)の12人が任命されていた。万騎長の下には、千騎長、百騎長がいる。第2部では兵制改革によって名誉ある将軍の職になり、実際に1万の騎兵を率いるわけではない。
- 大将軍(エーラーン)
- パルス軍の武将では最高位にあたる官職。パルス全軍で1人しかいない。第一次アトロパテネ会戦当時はヴァフリーズ。先王のオスロエス五世時代には、王弟であるアンドラゴラス三世であった。アルスラーン即位後は万騎長であったキシュワードが就任する。
- 獅子狩人(シールギール)
- 単身で獅子(シール)=ライオンを仕留めた戦士に対して贈られる称号。アルスラーンも第2部の狩猟祭(ハルナーク)においてこの称号を得た。現実世界ではほぼ絶滅してしまっているが、かつては物語の舞台のモデルとなっているインドや西アジアにもライオンが生息していた。
- 客将軍(アミーン)
- ミスルに仕えるクシャーフルに与えられたミスルの称号。かつてマルヤムからの亡命者に与えられた称号をもとにしたもの。
- 孔雀姫(ターヴース)
- ミスルにおいて後宮に納められる女に与えられる称号。
- 王族(ワースプフラーン)、貴族(ワズルガーン)、騎士(アーザーターン)、自由民(アーザート)、奴隷(ゴラーム)
- パルスにおける身分制度。アルスラーン即位後のパルスにおいては奴隷階級は廃止された。
- 不死隊(アタナトイ)
- パルスの国王親衛隊で五千人の屈強な騎兵から構成される。大将軍の直属もしくは国王の直率と思われる。アルスラーンの新軍制下では廃止された。
単位
- ガズ
- パルスにおける長さの単位。1ガズは約1メートル。
- ファルサング
- パルスにおける距離の単位。1ファルサングは約5キロメートル。
- 金貨(デーナール)、銀貨(ドラフム)、銅貨(ミスカール)
- それぞれの貨幣のパルス語での呼称。通貨単位は登場しないが、作中の記述では貨幣の枚数と価値がほぼ比例しているので、少なくともパルスなど主要国では公定の貨幣制度が存在している様子。パルス金貨1枚は銀貨20枚に相当する(第6巻の記述より)。アルフリードによれば、自由民が手にするのは普通は銀貨どまりで、金貨は「まともな人間の手にははいらないようになっている」とのこと。
その他
- 芸香(ヘンルーダ)
- オレンジに似たさわやかな香りのする香料。ザッハークの眷属を寄せつけず、これを塗った武器で傷をつけると致命傷になることもある。焚き火や松明に投じることで香りが一層広がる。
- 紅玉(ラアル)
- 紅い宝石。ルビーのこと(一部「ルビー」とルビがふられている箇所あり)。
- 緑玉(エメラルド)
- 魔を祓う力を持つといわれる宝石。特にザッハークの眷属を寄せ付けず、眷族に対しては恐怖をもたらす。
- 有翼猿鬼(アフラ・ヴィラーダ)
- ザッハークの眷属。空を飛ぶ有翼の魔物。人肉、特に柔らかい子供を好んで喰らうという。血には毒がある。人間が変身させられることもある。
- 鳥面人妖(ガブル・ネリーシャ)
- ザッハークの眷属。空を飛ぶ有翼の魔物。人語を話し、変装して人間の中に紛れ込むこともある。人間の柔らかい肉を好み、赤ん坊、特に胎児を好んで喰らう。嘴を切り落とされても再生する。
- 四眼犬(シェムル)
- ザッハークの眷属。黄色の眼一対、赤い眼一対の合計四つの眼を持つ魔犬。
- 食屍鬼(グール)
- ザッハークの眷属。人間の戯画のような姿で、好んで死者の肉を喰らう。もっぱら辺境の地に跋扈するという。
既刊一覧
- 角川文庫版
-
- 第1巻「王都炎上」(1986年) ISBN 4-04-166501-9
- 第2巻「王子二人」(1987年) ISBN 4-04-166502-7
- 第3巻「落日悲歌」(1987年) ISBN 4-04-166503-5
- 第4巻「汗血公路」(1988年) ISBN 4-04-166504-3
- 第5巻「征馬孤影」(1989年) ISBN 4-04-166505-1
- 第6巻「風塵乱舞」(1989年) ISBN 4-04-166506-X
- 第7巻「王都奪還」(1990年) ISBN 4-04-166507-8
- 第8巻「仮面兵団」(1991年) ISBN 4-04-166508-6
- 第9巻「旌旗流転」(1992年) ISBN 4-04-166509-4
- 第10巻「妖雲群行」(1999年) ISBN 4-04-166510-8
- カッパ・ノベルス版
-
- 第1巻「王都炎上」 第2巻「王子二人」 ISBN 4-334-07506-1
- 第3巻「落日悲歌」 第4巻「汗血公路」 ISBN 4-334-07516-9
- 第5巻「征馬孤影」 第6巻「風塵乱舞」 ISBN 4-334-07531-2
- 第7巻「王都奪還」 第8巻「仮面兵団」 ISBN 4-334-07543-6
- 第9巻「旌旗流転」 第10巻「妖雲群行」 ISBN 4-334-07553-3
- 第11巻「魔軍襲来」(2005年) ISBN 4-334-07619-X
- 第12巻「暗黒神殿」(2006年) ISBN 4-334-07644-0
- 第13巻「蛇王再臨」(2008年) ISBN 978-4-334-07677-1
- 第14巻「天鳴地動」(2014年) ISBN 978-4-334-07722-8
- 第15巻「戦旗不倒」(2016年) ISBN 978-4-334-07730-3
関連書籍
- 「アルスラーン戦記読本」(2000年) 田中芳樹+らいとすたっふ 角川文庫 ISBN 4-04-166519-1
- 「天馬之夢-アルスラーン戦記」(1991年) 画:天野喜孝 / 詩:田中芳樹 ISBN 4-04-852176-4
劇場アニメ・OVA
アルスラーン戦記 | |
---|---|
監督 | 浜津守 |
脚本 |
宮下知也 高田かおり |
原作 | 田中芳樹 |
製作 |
風間康久 加藤長輝 |
出演者 |
山口勝平 井上和彦 塩沢兼人 |
音楽 |
都留教博 石川光(音楽プロデューサー) |
主題歌 | 遊佐未森「靴跡の花」 |
撮影 | 高橋明彦 |
編集 | 布施由美子 |
制作会社 | アニメイトフィルム |
製作会社 |
角川書店 ムービック ソニー・ミュージックエンタテインメント |
配給 | 松竹 |
公開 | 1991年8月17日 |
上映時間 | 57分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 3億5000万円[5] |
次作 | アルスラーン戦記 II |
松竹配給で、2度劇場版が作られている。パンフレットによれば、1年1作ずつの構想であったが、角川書店の分裂騒動などもあり、頓挫した。
以下OVAにて4作が続いた。
- 『アルスラーン戦記III(東の城、西の城)』(1993年)
- 『アルスラーン戦記IV(汗血公路)』(1993年)
- 『アルスラーン戦記V(征馬孤影・上)』(1995年)
- 『アルスラーン戦記VI(征馬孤影・下)』(1995年)
スタッフ
- 原作 - 田中芳樹
- 監督 - 浜津守(1991年、1992年、1995年)、アミノテツロー(1993年)
- 脚本 - 宮下知也(1991年)、高田かおり(1991年)、杉原めぐみ(1992年、1993年、1995年)
- キャラクターデザイン - 神村幸子
- 作画監督 - 黄瀬和哉(1991年)、中田雅夫(1992年)、越智信次(1993年)、中村悟(1995年〈上〉)、筱雅律(1995年〈下〉)
- 絵コンテ - 浜津守(1992年、1995年)
- 演出 - 山口美浩(1992年)、小沢一浩(1993年)、玉田博(1995年)
- 美術監督 - 池田祐二(1991年)、木下和宏(1992年)、金村勝義(1993年)、西倉力(1993年)、串田達也(1995年〈上〉)、根崎知恵子(1995年〈下〉)
- 撮影監督 - 高橋明彦(1991年)、月岡敦夫(1992年)、鈴木秀男(1993年)、大瀧勝之(1995年)
- 編集 - 布施由美子(1991年、1992年、1995年)
- 音楽 - 都留教博
- 音響監督 - 藤山房伸(1991年、1993年)、浦上靖夫(1992年)
- 音響演出 - 浜津守(1995年)
- プロデューサー
- 制作プロデューサー - 石川光久(1991年)、鈴木重裕(1993年)、安西武(1993年)、川崎とも子(1995年)
- 制作協力 - アイジータツノコ(1991年)、スタジオぴえろ(1993年)、童夢(1993年)、J.C.STAFF(1995年)
- 制作 - アニメイトフィルム(1991年、1993年、1995年)、アウベック(1992年)
- 製作
- (1991年、1992年) - ムービック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東急エージェンシー、IMAGICA、角川書店
- (1993年、1995年) - 角川書店、ムービック、ソニー・ミュージックエンタテインメント
主題歌
声の出演
- アルスラーン - 山口勝平
- ダリューン - 井上和彦
- ナルサス - 塩沢兼人
- エラム - 佐々木望
- ギーヴ - 矢尾一樹
- ファランギース - 勝生真沙子
- アルフリード - 渡辺久美子
- ジャスワント - 結城比呂
- ザラーヴァント - 星野充昭
- キシュワード - 中村大樹
- クバード - 中田和宏
- メルレイン - 子安武人
- トゥース - 小杉十郎太
- ジムサ - 中原茂
- エトワール - 三石琴乃
- ヒルメス - 池田秀一
- ザンテ - 梁田清之
- イリーナ - 岡村明美
- サーム - 岸野一彦
- ラジェンドラ - 梅津秀行
- ガーデーヴィ - 堀之紀
- ギスカール - 小杉十郎太
- ボダン大司教 - 北村弘一
- アンドラゴラス - 大塚明夫
- タハミーネ - 弥永和子
- ヴァフリーズ - 池田勝
- カーラーン - 納谷六朗
- シャプール - 大滝進矢
- バフマン - 中庸助
- ナレーション - 大木民夫
テレビアニメ
2015年4月より、下記の荒川弘版の漫画を原作として、テレビアニメ『アルスラーン戦記』がMBS・TBS系列日曜17:00枠にて放送された[6][7]。全25話。 基本的に2Dでの作画だが、戦争シーンの兵士モブや武器は3DCGによるトゥーンレンダリング描写を用いている。
当初より漫画を追い越す予定で制作され、11話以降はアニメスタッフが荒川弘版をイメージして脚本・構成している[8]。漫画に未登場の主要キャラクターは荒川が連載に先駆けてベースとなるデザインを提供した[9]。第1期は原作小説の文庫1巻から4巻までの内容である。
2016年7月より、第2期『アルスラーン戦記 風塵乱舞』(アルスラーンせんき ふうじんらんぶ)が、原作小説の文庫5巻・6巻の内容を基に、MBS・TBS系列日曜17:00枠にて放送された[10]。全8話。荒川弘はまだ原作小説2巻相当を連載中のためキャラクターデザイン原案と監修を担当し[11]、夏服の衣装は小木曽伸吾がデザインした。
また、スピンオフ短編『企業戦士アルスラーン』(きぎょうせんしアルスラーン)がYouTubeにて配信された。
3期については未定だが、「皆さんが盛り上がってくだされば、すぐ3期が決まるかと思います!」(上江洲誠)[12]、「荒川先生の原作ありきの作品なんで、最後のところは荒川先生の終わり方と同じように我々もしたいですし、そういう意味でいつお目にかけられるのかまだ全然わからないのですが、それでもやっぱり王都奪還はしたいですね。」(阿部記之)[13]、「物語を最後まで描き切ってほしいなという気持ちは、僕も浪川さんと同じです。(中略)原作が完結したあかつきには、そこまでアニメ化されたらうれしいです。」(小林裕介)[14]などの発言がある。
スタッフ(テレビアニメ)
- 漫画 - 荒川弘(講談社「別冊少年マガジン」連載)
- 原作 - 田中芳樹(光文社カッパ・ノベルス刊)
- 監督 - 阿部記之
- シリーズ構成 - 上江洲誠
- チーフキャラクターデザイン - 小木曽伸吾
- キャラクターデザイン - 田澤潮、渡邊和夫
- コンセプトデザイン - 新妻大輔
- アクション監督 - 木村智
- 美術監督 - 工藤ただし
- 色彩設計 - 篠原愛子
- CGディレクター - 鈴木大介(第1期)、山下協(第2期)、横山貴央(OAD1)
- モデリングディレクター - 足立博志(第1期、OAD1)、島野達也(第2期)
- 撮影監督 - 増元由紀大
- 編集 - 長谷川舞
- 音響監督 - 明田川仁
- 音響効果 - 小山恭正
- 音楽 - 岩代太郎
- 音楽制作 - NBCUniversal Entertainment
- チーフプロデューサー - 立石謙介、丸山博雄、遠藤哲哉
- プロデューサー - 黒須礼央、川添千世、前田俊博、原裕和、里見哲朗、柳村努(第1期)→若林由美(第2期)、田中葉子
- アニメーションプロデューサー - 土田大亮
- アニメーション制作 - ライデンフィルム、サンジゲン(第1期、OAD1)→ライデンフィルム (第2期)
- 製作
- TV - 「アルスラーン戦記」製作委員会、MBS
- OAD - 「アルスラーン戦記」OAD製作委員会
主題歌(テレビアニメ)
- 第1期
-
- オープニングテーマ
-
- 「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」(第2話 - 第13話)
- 作詞・作曲 - TAKUYA∞ / 編曲 - UVERworld、平出悟 / 歌 - UVERworld
- 「渦と渦」(第14話 - 第24話)
- 作詞・作曲 - 光村龍哉 / 編曲 - NICO Touches the Walls & Takashi Asano / 歌 - NICO Touches the Walls
- 第25話ではエンディングとして使用。
- エンディングテーマ
- 挿入歌「天空に舞う鳥よ」(第25話)
- 作曲 - 岩代太郎 / 歌 - やなぎなぎ
- 第2期
-
- オープニングテーマ「翼」
- 作詞 - Uki / 作曲 - 山田竜平 / 編曲 - 加藤裕介 / 歌 - 藍井エイル
- エンディングテーマ「blaze」
- 作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
声の出演(テレビアニメ)
(出典:[7])
- アルスラーン - 小林裕介
- ダリューン - 細谷佳正
- ナルサス - 浪川大輔
- エラム - 花江夏樹
- ギーヴ - KENN
- ファランギース - 坂本真綾
- アルフリード - 沼倉愛美
- ヒルメス(銀仮面卿) - 梶裕貴
- アンドラゴラス三世 - 菅生隆之
- タハミーネ - 田中敦子
- ヴァフリーズ - 津田英三
- カーラーン - 大川透
- キシュワード - 安元洋貴
- クバード - 三宅健太
- シャプール - 小西克幸
- イノケンティス七世 - 桜井敏治
- ギスカール - 子安武人
- ボダン - 斎藤志郎
- サーム - 家中宏
- ザンデ - 森田成一
- エトワール - 内山夕実
- ラジェンドラ - 鳥海浩輔
- ジャスワント - 羽多野渉
- ナレーション - 鈴木英一郎
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | エンドカード | 原作漫画話 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第一章 | エクバターナの栄華 | 上江洲誠 | 阿部記之 | 田澤潮、吉田伊久雄 服部聰志 |
小木曽伸吾 | 鈴木央 | 第1話 | 2015年 4月5日 | |
第二章 | 十四歳、初陣 | おざわかずひろ | 西片康人 | 渡邊和夫、栗原基彦 陣内美帆、飯飼一幸 |
田中芳樹 | 第2話 - 第3話前半 | 4月12日 | ||
第三章 | 黒衣の騎士 | 中山奈緒美 | 有冨興二 | 成松義人、田之上慎 服部憲知 |
田澤潮 | 瀬尾公治 | 第3話後半 - 第4話 | 4月19日 | |
第四章 | 厭世の軍師 | 待田堂子 | 牧野吉高 | 服部聰志、朝井聖子 栗田聡美、後藤孝宏 ハンミンギ、金久保典江 |
渡邊和夫 | 久米田康治 | 第5話 | 4月26日 | |
第五章 | 王都炎上 〜前編〜 | 朱白あおい | セトウケンジ | ながはまのりひこ | 山崎展義 | 田澤潮 | 渡辺静 | 第6話 - 第7話前半 | 5月3日 |
第六章 | 王都炎上 〜後編〜 | 村川健一郎 | 有冨興二 | 山村俊了、飯飼一幸 小田多恵子 |
渡邊和夫 | さとうふみや | 第7話後半 - 第9話 | 5月10日 | |
第七章 | 美女たちと野獣たち | 上江洲誠 | 田中孝行 | 関大 | 金二星、山崎輝彦 許亨準 |
田澤潮 | 押見修造 | 第10話 - 第12話 | 5月17日 |
第八章 | 裏切りの英雄 | 福田道生 | のがみかずお | 服部聰志、箕輪豊 栗原基彦、田澤潮 熊田明子、成松義人 田ノ上眞、後藤孝宏 |
小木曽伸吾 | 佐藤友生 | 第13話 - 第16話 | 5月24日 | |
第九章 | 仮面の下 | 待田堂子 | 中島深 木村智 |
門田英明 | 服部一郎 | 渡邊和夫 | 伊奈めぐみ | 第17話 - 第19話 | 5月31日 |
第十章 | カシャーン城塞の主 | 西片康人 | 吉田伊久雄、栗田聡美 熊田明子、服部聰志 |
田澤潮 | 大今良時 | 第20話 - 第24話 | 6月7日 | ||
第十一章 | ペシャワールへの道 | 朱白あおい | 中山奈緒美 村川健一郎 |
榎本守 | 門智昭、田之上慎 成松義人、李周鉉 長山延好、Kim Jeong Eun |
渡邊和夫 | アニメ先行 | 6月14日 | |
第十二章 | 騎士の忠義 | 浜崎博嗣 | 又野弘道 | 山崎展義 | 田澤潮 | 6月21日 | |||
第十三章 | 王子二人 | 上江洲誠 | 田中孝行 | 山村俊了、石川準 飯飼一幸、吉田伊久雄 阿部慈光 |
渡邊和夫 | 諫山創 | 6月28日 | ||
追憶の章 | 奪還の刃[注 3] | 7月5日 | |||||||
第十四章 | 異国の王子 | 中村浩二郎 | 福田道生 | 有冨興二 | 栗原基彦、服部聰志 栗田聡美、熊田明子 |
小木曽伸吾 | 真島ヒロ | 7月12日 | |
第十五章 | シンドゥラの黒豹 | 朱白あおい | 原博 | 前園文夫 | 小林一三 | 箕輪豊 小木曽伸吾 |
西尾維新 | 7月19日 | |
第十六章 | 落日悲歌 | のがみかずお | 橋本浩一、飯飼一幸 海島千本、吉田伊久雄 熊田明子、服部聰志 栗原基彦、KIM SUNG-BUM 石川準 |
渡邊和夫 | ヒロユキ | 7月26日 | |||
第十七章 | 神前決闘 | 上江洲誠 | 中山奈緒美 | 蔦田惣一 | ムラオミノル | 田澤潮 | 吉河美希 | 8月2日 | |
第十八章 | ふたたび河をこえて | 中村浩二郎 | 西片康人 | 佐々木萌、野本正幸 | 渡邊和夫 小木曽伸吾 |
藤村緋二 | 8月9日 | ||
第十九章 | 冬の終り | 待田堂子 | 増井壮一 | 榎本守 浅利藤彰 |
門智昭、田之上慎 成松義人、Kim Jeong Eun 吉田伊久雄、服部聰志 |
田澤潮 小木曽伸吾 |
大暮維人 | 8月16日 | |
第二十章 | 騎士の素顔 | 朱白あおい | 田中孝行 | 今中俊輔、阿部慈光 石川準 |
渡邊和夫 小木曽伸吾 |
大久保篤 | 8月23日 | ||
第二十一章 | 別れの詩 | 中村浩二郎 | 村川健一郎 | 又野弘道 | 山崎展義、菅野智之 | 田澤潮 小木曽伸吾 |
中村光 | 8月30日 | |
第二十二章 | 出撃前夜 | 待田堂子 | 成田歳法 | 浅見松雄 | 飯飼一幸、野崎麗子 能地清、佐々木一浩 菅野智之、和田伸一 桜井このみ |
渡邊和夫 小木曽伸吾 |
横山愛 | 9月6日 | |
第二十三章 | 聖マヌエル城の攻防 | 朱白あおい | 福田道生 | 有冨興二 | 小笠原里恵、合田麻美 吉田伊久雄、石川準 渡邊和夫 |
田澤潮 | 二駅ずい | 9月13日 | |
第二十四章 | 決戦[注 4] | 上江洲誠 | 中山奈緒美 村川健一郎 木村智 |
牧野吉高 中山奈緒美 |
今中俊輔、箕輪豊 栗田聡美、木村智 栗原基彦、海島千本 吉田伊久雄 水戸アニメーション |
渡邊和夫 | 小木曽伸吾 | 9月20日 | |
第二十五章 | 汗血公路 | 阿部記之 | 西片康人 | 阿部慈光、熊田明子 服部聰志、渡邉和夫 |
小木曽伸吾 | 荒川弘 | 9月27日 |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 収録巻 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外伝・第一章 | 汗血恋路 | 朱白あおい | 井出安軌 | 有冨興二 | 阿部慈光 | 渡邊和夫 | コミックス第5巻 |
外伝・第二章 | 友情の宴 | 上江洲誠 | 西片康人 | 山内愛弥 | 吉田伊久雄、栗原基彦 栗田聡美、石川準 |
コミックス第6巻 |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | エンドカード | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第一章 | トゥラーン軍侵攻 | 上江洲誠 | 西片康人 | 阿部慈光、栗田聡美 | 田澤潮 | 荒川弘 | 2016年 7月3日 | |
第二章 | 王者対覇者 | 阿部記之 | 有冨興二 | 吉田伊久雄、熊田明子 石川準、小林一三 |
渡邉和夫 | 田中芳樹 | 7月10日 | |
第三章 | 征馬孤影 | 山内愛弥 | 河野敏弥、箕輪豊 栗原基彦 |
田澤潮 | 末次由紀 | 7月17日 | ||
第四章 | 陸の都と水の都と | 中村浩一郎 | 井出安軌 | 開田修 | 門智昭、田之上慎 柳孝相、能地清 |
渡邉和夫 | ヤスダスズヒト | 7月24日 |
第五章 | 決別 | 吉岡忍 | 今中俊輔、小梶慎也 中野良一 |
田澤潮 | 森川ジョージ | 7月31日 | ||
第六章 | 列王の災難 | 待田堂子 | 原博 | 又野弘道 | 山崎展義 | 渡邉和夫 | 弘兼憲史 | 8月7日 |
第七章 | 虹の都 | 上江洲誠 | 木村智 | 有冨興二 | 阿部慈光、栗田聡美 吉田伊久雄、石川準 木村智 |
田澤潮 | 上条明峰 | 8月14日 |
第八章 | 風塵乱舞 | 西片康人 阿部記之 駒田由貴 |
山内愛弥 阿部記之 |
熊田明子、箕輪豊 栗原基彦、今中俊輔 小梶慎也、中野良一 小木曽伸吾 |
渡邉和夫 | 鈴木央 | 8月21日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [17] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年4月5日 - 9月27日 | 日曜 17:00 - 17:30 | 毎日放送(製作局)ほかTBS系列全28局 | 日本国内 | 字幕放送 / 連動データ放送 |
2015年8月6日 - 2016年1月28日 | 木曜 19:00 - 19:30 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 / 字幕放送 / リピート放送あり |
2016年1月7日 - 6月30日 | 木曜 18:30 - 19:00 | TOKYO MX | 東京都 | 東京都内では実質再放送 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2015年4月5日 - 9月27日 | 日曜 17:30 更新 | GYAO! | 第1話・第2話のみ常時無料。最新話限定で無料配信 |
2015年4月15日 - 10月7日 | 水曜 0:00(火曜深夜) 更新 | バンダイチャンネル | 第1話・第2話無料、第3話以降1週間無料。全話見放題サービス会員は全話見放題 |
水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) 更新 | ニコニコ生放送 | ||
水曜 1:30(火曜深夜) 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話・第2話無料、第3話以降1週間無料。 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [17] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2016年7月3日 - 8月21日 | 日曜 17:00 - 17:30 | 毎日放送(製作局)ほかTBS系列全28局 | 日本国内 | 字幕放送 / 連動データ放送 |
2016年10月5日 - | 水曜 22:00 - 22:30 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 / 字幕放送 / リピート放送あり[20] |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2016年7月3日 - 8月21日 | 日曜 17:30 更新 | GYAO! | 第1話・第2話のみ常時、第3話以降最新話限定で無料配信 |
2016年7月17日 - 8月21日 | TVer | 第1期及び第2期第1話・第2話は未配信 / 最新話限定で無料配信 | |
2016年7月5日 - 8月23日 | 火曜 12:00 更新 | dアニメストア | |
dTV | |||
2016年7月13日 - 8月31日 | 水曜 12:00 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話・第2話のみ常時、第3話以降最新話限定で無料配信 |
バンダイチャンネル | 第1話・第2話のみ常時、第3話以降は1週間無料配信 / 全話見放題サービス会員は全話見放題 | ||
楽天ショウタイム | |||
ビデオマーケット | |||
U-NEXT | |||
アニメ放題 |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | |||
第1期 | ||||
1 | 2015年7月23日 | 第1話 - 第4話 | GNXA-1761 | GNBA-2341 |
2 | 2015年8月26日 | 第5話 - 第7話 | GNXA-1762 | GNBA-2342 |
3 | 2015年9月26日 | 第8話 - 第10話 | GNXA-1763 | GNBA-2343 |
4 | 2015年10月23日 | 第11話 - 第13話 | GNXA-1764 | GNBA-2344 |
5 | 2015年11月26日 | 第14話 - 第16話 | GNXA-1765 | GNBA-2345 |
6 | 2015年12月18日 | 第17話 - 第19話 | GNXA-1766 | GNBA-2346 |
7 | 2016年1月27日 | 第20話 - 第22話 | GNXA-1767 | GNBA-2347 |
8 | 2016年2月24日 | 第23話 - 第25話 | GNXA-1768 | GNBA-2348 |
第2期 | ||||
1 | 2016年9月7日 | 第1話 - 第2話 | GNXA-1841 | GNBA-2481 |
2 | 2016年10月5日 | 第3話 - 第4話 | GNXA-1842 | GNBA-2482 |
3 | 2016年11月18日 | 第5話 - 第6話 | GNXA-1843 | GNBA-2483 |
4 | 2016年12月7日 | 第7話 - 第8話 | GNXA-1844 | GNBA-2484 |
映像特典
- 映像特典『アル戦4コマ劇場』
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST ハガレン4コマ劇場』を意識した内容になっている。
- スタッフ
-
- 監督 - 森井ケンシロウ
- 音響 - マジックカプセル
- 制作 - ダブトゥーンスタジオ
- 製作 - NBCUniversal Entertainment
- 挿入歌
-
- 「カイ・ホスロー武勲詩 〜ROCK VERSION〜」(第2巻)
- 作曲 - 森慎太郎 / 歌 - KENN
- 各話リスト
巻数 | 話数 | サブタイトル | 絵コンテ・演出 | 作画 |
---|---|---|---|---|
第1期 | ||||
1 | 1 | 上には上が | 衣谷ソーシ | 宮嶋星矢、暇木けい 木輪和泉、かけひなな 衣谷ソーシ、藤森蒼 |
2 | 14歳、初陣 | |||
3 | 理由 | |||
4 | 森のなかまたち | |||
2 | 5 | ワールドツアー320 in エクバターナ | 衣谷ソーシ 藤森蒼 |
藤森蒼、暇木けい かけひなな |
6 | がんばったで賞 | |||
7 | よんだ? | |||
3 | 8 | そっとしとく | 藤森蒼、暇木けい かけひなな | |
9 | ずっ友 | |||
10 | ホディール父娘 | |||
4 | 11 | ホイホイ | 藤森蒼 衣谷ソーシ |
藤森蒼、暇木けい かけひなな、宮嶋星矢 雛田ゆいち、木輪和泉 |
12 | 犬神家 | |||
13 | 巣へ帰る | |||
5 | 14 | 泥酔 | 藤森蒼 暇木けい かけひなな | |
15 | シンドゥラの思い出 | |||
16 | 大型車 | |||
6 | 17 | 神前決闘 | 藤森蒼 かけひなな 木輪和泉 |
藤森蒼、暇木けい かけひなな、雛田ゆいち 木輪和泉 |
18 | 死を告げる天使 | |||
19 | 解放王アルスラーン | |||
7 | 20 | 減価 500円 | 藤森蒼、暇木けい かけひなな、雛田ゆいち 木輪和泉、衣谷ソーシ | |
21 | どこ行くの | |||
22 | やさすぃ〜〜ん | |||
8 | 23 | ちょうどいい位置 | 藤森蒼 かけひなな |
藤森蒼、暇木けい かけひなな、雛田ゆいち 木輪和泉 |
24 | 大損害 | |||
25 | 生きてた | |||
第2期 | ||||
1 | 26 | やさすぃ〜〜ン2 | 藤森蒼 | 藤森蒼、かけひなな |
27 | 戦闘力 | |||
2 | 28 | その声は!! | 藤森蒼、かけひなな 宮嶋星矢、衣谷ソーシ 暇木けい、雛田ゆいち 市川タカヤ | |
29 | 港町ギランへ | |||
3 | 30 | ダリューン砲 | かけひなな 衣谷ソーシ |
かけひなな、宮嶋星矢 暇木けい、雛田ゆいち 市川タカヤ |
31 | イリーナ砲 | |||
4 | 32 | やさすぃ〜〜ン? | かけひなな 宮嶋星矢 |
かけひなな、宮嶋星矢 藤森蒼、暇木けい 雛田ゆいち、市川タカヤ |
33 | 結果にコミット |
ショートアニメ
- ショートアニメ『企業戦士アルスラーン』
YouTubeで公開の短編Webアニメ。第2期第2巻の映像特典として未公開話を含む全6話を収録。
- スタッフ
-
- 監督 - 森井ケンシロウ
- 絵コンテ・演出 - 衣谷ソーシ
- 作画 - 藤森蒼、暇木けい、かけひなな、宮嶋星矢、雛田ゆいち、木輪和泉、まがりひろあき
- 音響 - マジックカプセル
- 音楽 - 岩代太郎
- 制作 - ダブトゥーンスタジオ
- 製作 - NBCUniversal Entertainment
- テーマ曲
-
- 「企業戦士アルスラーンのテーマ」
- 作曲・編曲 - 森慎太郎
- 各話リスト
話数 | サブタイトル | 配信日 |
---|---|---|
第一話 | 企業戦士!アルスラーン | 2015年 12月28日 |
第二話 | 仕事!アルスラーン | 2016年 3月27日 |
第三話 | 探偵!アルスラーン | 5月21日 |
第四話 | 接待!アルスラーン | 第2巻収録 |
第五話 | 承認!アルスラーン | |
第六話 | 決戦!アルスラーン |
ミニ朗読劇
第2期公式サイトで期間限定配信の朗読劇。全4話。2016年7月17日に全話配信終了。また2016年7月9日には「『アルスラーン戦記 風塵乱舞』朗読劇&先行上映会イベント」が開催されている。
- スタッフ
- 脚本 - 中村浩二郎
- イラスト - 横山愛
- 音楽 - 岩代太郎
話数 | サブタイトル | 配信日 | 収録巻 |
---|---|---|---|
第一章 | 少年ひとり、騎士ひとり | 2016年 5月19日 |
第1巻 |
第二章 | 領主と奴隷 | 6月2日 | 第2巻 |
第三章 | 血縁の臣下 | 6月16日 | 第3巻 |
第四章 | 旅人たちの四行詩(ルバイヤード) | 7月1日 | 第4巻 |
イベント | 試される、王の器。〜昼の部〜 | 7月9日開催 | 第1巻 |
試される、王の器。〜夜の部〜 |
Webラジオ
- アルスラーン戦記〜ラジオ・ヤシャスィーン!
- 2015年3月2日から12月21日まで音泉にて配信されていたwebラジオ番組。毎週月曜日配信、4月6日より隔週月曜日配信、9月21日より月1回月曜日配信。パーソナリティは小林裕介(アルスラーン 役)、花江夏樹(エラム 役)。なお、第5回はAnimeJapan 2015にて公開録音された。
- アルスラーン戦記 風塵乱舞〜ラジオ・ヤシャスィーン!
- 2016年7月4日から2016年9月6日迄、音泉にて配信されていたwebラジオ番組[21]。隔週月曜日配信。パーソナリティは小林裕介と花江夏樹。
Vol. | 発売日 | 内容 | 過去配信回 | 規格品番 |
---|---|---|---|---|
ラジオCD「アルスラーン戦記〜ラジオ・ヤシャスィーン!」 | ||||
1 | 2015年7月27日 | 新規録りおろし | 第1回 - 第6回 | TBZR-0462/0463 |
2 | 2015年9月30日 | 第7回 - 第12回 | TBZR-0514/0515 | |
3 | 2015年10月28日 | 第13回 - 第18回 | TBZR-0536/0537 | |
ラジオCD「アルスラーン戦記〜ラジオ・ヤシャスィーン! 特別版」TSUTAYAレンタル限定盤 | ||||
1 | 2015年7月29日 | 新規録りおろし | TBZR-0466 | |
2 | 2015年8月26日 | TBCR-0531 | ||
3 | 2015年10月10日 | TBCR-0538 | ||
ラジオCD「アルスラーン戦記〜ラジオ・ヤシャスィーン!」 | ||||
1 | 2016年11月15日 | 新規録りおろし | 第1回 - 第6回 | TBZR-0750/0751 |
カセットブック
カドカワカセットブックとして、1988年から順次発売された。
- 第一部1 - 7巻(1995年にスペシャルCD-BOXとして再リリース)
- 第二部1 - 2巻
声の出演(カセットブック)
第一部はアニメより前に製作が開始されたため、担当声優が一部異なっている。第一部の主な声優は以下のとおり。
- アルスラーン - 関俊彦
- ダリューン - 鈴置洋孝 (1-5)/田中秀幸 (6-7)
- ナルサス - 大塚芳忠
- エラム - 佐々木望
- ギーヴ - 矢尾一樹
- ファランギース - 勝生真沙子
- アルフリード - 佐々木優子
- エトワール - 折笠愛
- ヒルメス - 池田秀一
- アンドラゴラス - 中庸介
- ギスカール - 中尾隆聖
- ボダン大司教 - 北村弘一
- タハミーネ - 弥永和子
- メルレイン - 中原茂
- ジャスワント - 松本保典
- クバード - 島田敏
- キシュワード - 納谷六朗
- ナレーション - 大木民夫
オーディオブック・朗読版
『銀河英雄伝説』の朗読の制作を行っている株式会社アールアールジェイより、朗読サイト「kikubon(キクボン)」にて『アルスラーン戦記』の朗読が発表されている。読み手は下山吉光であり、田中芳樹公認の朗読作品として発表されている。
第15巻の「戦旗不倒」は最新刊刊行後2週間で作品が公開された。2016年6月時点で、外伝として発表されている「東方巡歴」まで全ての既刊本全てをオーディオブック化している。
声の出演(オーディオブック版)
読み手は銀河英雄伝説と同じ下山吉光による独唱で行われている。
- 第1巻「王都炎上」
- 第2巻「王子二人」
- 第3巻「落日悲歌」
- 第4巻「汗血公路」
- 第5巻「征馬孤影」
- 第6巻「風塵乱舞」
- 第7巻「王都奪還」
- 第8巻「仮面兵団」
- 第9巻「旌旗流転」
- 第10巻「妖雲群行」
- 第11巻「魔軍襲来」
- 第12巻「暗黒神殿」
- 第13巻「蛇王再臨」
- 第14巻「天鳴地動」
- 第15巻「戦旗不倒」
- 外伝 「東方巡歴」
漫画
Template:漫画 は 廃止されました |
---|
角川書店版
中村地里の作画で『ASUKAファンタジーDX』(角川書店)にて連載された。第一部が単行本全13巻で発行されている。4巻以降は小説1冊をコミックス2冊にまとめることに変更された。
- あすかコミックスDX刊『アルスラーン戦記』
-
- (1991年11月、ISBN 4-04-852323-6)
- (1992年5月、ISBN 4-04-852324-4)
- (1993年2月、ISBN 4-04-852325-2)
- (1993年5月、ISBN 4-04-852326-0)
- (1993年9月、ISBN 4-04-852435-6)
- (1994年3月、ISBN 4-04-852436-4)
- (1994年8月、ISBN 4-04-852504-2)
- (1994年12月、ISBN 4-04-852533-6)
- (1995年4月、ISBN 4-04-852534-4)
- (1995年8月、ISBN 4-04-852535-2)
- (1995年11月、ISBN 4-04-852625-1)
- (1996年3月、ISBN 4-04-852652-9)
- (1996年9月、ISBN 4-04-852653-7)
講談社版
荒川弘の作画で『別冊少年マガジン』(講談社)2013年8月号より連載中。
田中は以前から荒川作品の読者であったが、荒川は仕事の依頼がくるまで田中作品に目を通したことがなかった。しかし何故か「荒川はアルスラーンの大ファンである」という噂があり、講談社編集者がその噂を鵜呑みにしたままコミカライズ企画を荒川に持ちかけたという、奇妙な縁で連載が始まった[22]。
原作の世界観や人物像などはそのままに、重要人物の登場を早めるなどの改変が施され、残酷な描写を含みながらも掲載誌に合わせて少年漫画らしい作風になっており、アルスラーンの年齢相応の少年らしさが強調されている。第一話に関しては完全オリジナルの前日譚となっている[23]。田中は特に指示を出さずに「続きを楽しみにしているんです。だから、事前にチェックするなんてもったいない。あんまり面白いから、この漫画をノベライズしたいくらいですね(笑)」と、総て荒川に委ねている[24]。
キャラクターデザインはカッパ・ノベルス版の装画担当者・丹野忍のイラストがベースとなっている部分が多い。例としては、ダリューンの筋肉が浮き出たような意匠の鎧やポニーテール状に高く結い上げた髪、ファランギースの露出度の高い衣装や前髪をつくらずに長い髪の分け目を額の中央から流している姿など。
前述のとおり、テレビアニメ版の絵は荒川が作画する講談社版をベースに作られている。
単行本の売上は既刊3巻で累計200万部を超えている[25]。
- 少年マガジンコミックス『アルスラーン戦記』
-
- 2014年4月9日、ISBN 978-4-06-395050-2
- 2014年5月9日、ISBN 978-4-06-395063-2
- 2015年2月9日、ISBN 978-4-06-395307-7
- 2015年10月9日、ISBN 978-4-06-395508-8
- 2016年5月9日、ISBN 978-4-06-395660-3
- DVD付き限定版、ISBN 978-4-06-358794-4
- 2016年11月9日、ISBN 978-4-06-395793-8
- DVD付き限定版、ISBN 978-4-06-358830-9
- 2017年5月9日、ISBN 978-4-06-395937-6
ビデオゲーム
- 『アルスラーン戦記』 - セガ・エンタープライゼスより1993年11月19日発売のメガCD用シミュレーションRPG。劇場版が原作になっている。当初ヒューマンから発売予定だったが発売延期を繰り返し、セガ発売に変更になった。
- 『アルスラーン戦記×無双』 - コーエーテクモゲームスより2015年10月1日に発売のPlayStation 3およびPlayStation 4用アクションゲーム[26]。荒川版が原作になっている。
ボードゲーム
2015年10月17日、タカラトミーよりボードゲーム『アルスラーン戦記 ボードゲーム 盤上演義』が発売された[27]。ゲームデザインはホビージャパンの景山太郎。テレビアニメ第1期の放送に合わせ発売されたもので、イラストはテレビアニメ版に準拠している。
原作小説の序盤の各戦いを再現したボードゲームで、「第一次アトロパテネ会戦」「対カーラーン戦」「ペシャワール城塞への逃避行」「聖マヌエル城攻防戦」の4ステージが用意されている。各プレイヤーは協力して各ステージごとに設定された勝利条件を目指す。 キャラクター(各種固有能力あり)・イベント(正負どちらかの事象に関わる効果)・パルス(味方軍への指示に関わる効果。イベントカードの効果発動前に割込可能)の各カードを操り進行して行き、敵部隊コマが五個存在するマスを4つ未満でそれぞれの勝利条件を満たすと勝ち。プロモーションの一環として出演声優4名(小林・浪川・安元・花江)がstage3をプレイしており、その動画(全4章・YouTube動画)を公式サイトで見ることが出来る[28]。
2015年12月9日には、「ペシャワール城塞への逃避行」のみプレイ可能な【ポケット版】も発売された。
脚注
注釈
- ^ 特に第4回十字軍が東ローマ帝国の首都コンスタンティノポリスを占領した事情に酷似している。例えば当時のパルスはアンドラゴラス三世が兄のオスロエス五世から王位を簒奪したのではないかとささやかれ、そのオスロエス五世の息子であるヒルメスが正当の王位を回復するためにルシタニアに協力を依頼するというものだが、史実でも当時の東ローマ帝国は皇帝アレクシオス三世が兄イサキオス二世から帝位を簒奪しており、イサキオス二世の息子であるアレクシオスが正当の帝位を回復するために十字軍に協力を依頼している。
- ^ 現実のインドにおいてターバンはシク教徒の習慣であり、一般に広く普及している風俗ではない。後に田中芳樹が執筆したインドを舞台とした作品『天竺熱風録』においては、ターバンの着用を否定する会話が、挿絵師との打ち合わせにおいてなされた[要出典]。
- ^ ワンセグを除き音声多重放送によるオーディオコメンタリーを実施。
- ^ データ放送ではクイズを出題し、データ放送上で表示し指定された電話番号(テレドーム)を利用して『アルスラーン戦記×無双』が当たるキャンペーンを実施。
出典
- ^ “『アルスラーン戦記」、31年かけて、ついに完結”. ねとらぼ(ITmedia) (アイティメディア). (2017年8月29日) 2017年8月30日閲覧。
- ^ “『アルスラーン戦記』完結へ 田中芳樹さんの人気小説、30年以上の歴史に幕”. 産経ニュース (産業経済新聞社(産経新聞社)). (2017年8月29日) 2017年8月30日閲覧。
- ^ “アルスラーン戦記が完結へ 人気ファンタジー小説”. 47NEWS (共同通信). (2017年8月29日)
- ^ 文庫版8巻『仮面兵団』後書き
- ^ 中川右介「資料編 角川映画作品データ 1976-1993」『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』角川マガジンズ、2014年、285頁。ISBN 4-047-31905-8。
- ^ a b “「銀河英雄伝説」田中芳樹原作「アルスラーン戦記」2015年4月TVアニメ放送決定!”. トーキョーアニメニュース. MOSS (2015年1月4日). 2015年1月4日閲覧。
- ^ a b “TVアニメ『アルスラーン戦記』 放送日決定&メインキャスト第一弾発表!”. アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト (2015年2月1日). 2015年2月1日閲覧。
- ^ 月刊ニュータイプ2015年8月号。阿部記之監督インタビュー。「ストーリー展開に関しても、荒川先生に今後原作小説からどういう形で要素を抽出していくのかをお聞きして構成しています。」「荒川さんのコミック版では、小説どおりになるかもしれませんが、アニメのほうでは、スタッフ間で話し合ってあのような展開になりました。」
- ^ “アニメ「アルスラーン戦記」原作マンガ未登場のキャラはすべて荒川弘デザイン”. コミックナタリー (2015年4月10日). 2015年4月10日閲覧。
- ^ “アルスラーン戦記」第2期は全8話 7月3日より日5で放送”. アニメアニメ. (2016年5月9日) 2016年6月10日閲覧。
- ^ 『アルスラーン戦記』担当編集(公式)@arslan_tantou 本日よりTVアニメ新シリーズ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』の放送開始となります!このあと夕方5時より、MBS/TBS系全国28局ネットにて!荒川弘先生のキャラクターデザインと監修のもと、最高のスタッフさんが最高の情熱で作っています!ぜひご視聴ください!#arslan 0:55 - 2016年7月3日 [1]
- ^ 2016年8月12日発行 株式会社ライデンフィルム「ヤシャスィーン本1.5」
- ^ 2016年8月12日発行 株式会社ライデンフィルム「ヤシャスィーン本1.5」
- ^ 小林裕介さん×細谷佳正さん×浪川大輔さん『アルスラーン戦記 風塵乱舞』最終回アフレコ後座談会[2]
- ^ “STAFF & CAST”. アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト (2015年2月1日). 2015年2月1日閲覧。
- ^ “TVアニメ『アルスラーン戦記』 放送日決定&メインキャスト第一弾発表!”. アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト (2015年2月1日). 2015年2月1日閲覧。 “「銀河英雄伝説」田中芳樹原作「アルスラーン戦記」2015年4月TVアニメ放送決定!”. トーキョーアニメニュース. MOSS (2015年1月4日). 2015年1月4日閲覧。
- ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “アルスラーン戦記 特集”. GyaO!. 2015年3月30日閲覧。 “アルスラーン戦記 [最新話無料]”. ニコニコチャンネル. 2015年4月11日閲覧。
- ^ “ON AIR”. アニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」公式サイト. 2016年6月13日閲覧。
- ^ “アルスラーン戦記 風塵乱舞”. アニマックス. アニマックスブロードキャスト・ジャパン. 2016年9月2日閲覧。
- ^ “アルスラーン戦記 風塵乱舞〜ラジオ・ヤシャスィーン!”. インターネットラジオステーション<音泉>. タブリエ・コミュニケーションズ. 2016年6月24日閲覧。
- ^ 講談社版漫画単行本第1巻収録対談 186頁
- ^ 講談社版漫画単行本第1巻収録対談 187頁
- ^ 講談社版漫画単行本第1巻収録対談 189頁
- ^ “「アルスラーン戦記」アニメ化&「タイタニア」完結記念!田中芳樹スペシャルサイト!!”. 講談社 (2015年3月19日). 2015年4月16日閲覧。
- ^ “PS4&PS3で「ヤシャスィーン!(突撃)」『アルスラーン戦記×無双』が発売決定”. ファミ通.com (2015年5月9日). 2015年5月9日閲覧。
- ^ http://www.takaratomy.co.jp/products/arslan/
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=oH7ic6XiKaA
外部リンク
映像外部リンク | |
---|---|
アルスラーン戦記 PV - YouTube(講談社マガジン編集部が2014年5月19日にアップ) | |
「アルスラーン戦記」アニメ化決定 突撃開始(ヤシャスィーン)CM - YouTube(NBCユニバーサル・エンターテイメントが2014年11月2日にアップ) |
- らいとすたっふ - 田中芳樹のマネージメント、および作品の著作権管理会社
- アルスラーン戦記のチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
- 田中芳樹 アルスラーン戦記 特設サイト | カッパ・ノベルス | 光文社
- マガメガ アルスラーン戦記
- アニメ「アルスラーン戦記」公式サイト
- アニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」公式サイト
- アルスラーン戦記 番組サイト(MBS)
- アニメ『アルスラーン戦記』公式 (@arslan_anime) - X(旧Twitter)
- kikubon(キクボン)「アルスラーン戦記」オーディオブック・朗読を全て配信中(田中芳樹公認)
- 『アルスラーン戦記 ボードゲーム 盤上演義』公式サイト(タカラトミー)
- オーディオブック版『アルスラーン戦記』特集ページ
MBS製作・TBS系列 日5枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
アルスラーン戦記
(2015年4月5日 - 9月27日) |
||
アルスラーン戦記 風塵乱舞
(2016年7月3日 - 8月21日) |
- 田中芳樹
- 日本のファンタジー小説
- 日本の冒険小説
- 1986年の小説
- ハイファンタジー小説
- 王子を主人公にした物語
- 君主を主人公にした物語
- アニメ作品 あ
- 日本のアニメ映画
- 1991年のアニメ映画
- 1992年のアニメ映画
- アニメイトフィルムのアニメ作品
- 松竹のアニメ映画
- 角川映画のアニメ映画
- ムービックのアニメ映画
- SMEJのアニメ映画
- 1993年のOVA
- 角川書店のアニメ作品
- ムービックのアニメ作品
- SMEJのアニメ作品
- 小説を原作とするアニメ作品
- ハイファンタジーアニメ
- 2015年のテレビアニメ
- 毎日放送のテレビアニメ
- ウルトラスーパーピクチャーズ
- NBCユニバーサル・ジャパンのアニメ作品
- マガジンKCのアニメ作品
- テレビアニメ連動データ放送
- 漫画作品 あ
- 月刊Asukaの漫画作品
- 別冊少年マガジン
- ハイファンタジー漫画
- 継続中の作品