「ガンダム (架空の兵器)」の版間の差分
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* [http://www.mhi.co.jp/news/sec1/200502044313.html 三菱重工が、機動戦士ガンダムを作ったら……就職イベント「MHI Jobcon 2005」を開催] |
* [http://www.mhi.co.jp/news/sec1/200502044313.html 三菱重工が、機動戦士ガンダムを作ったら……就職イベント「MHI Jobcon 2005」を開催] |
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{{quote|イベントの目玉となる「機動戦士ガンダム開発ストーリー」は、ガンダムを作るという想定で、当社の業務フローをシミュレートする。その時、当社の研究・開発、設計担当は、また製造、品質管理、さらに営業、財務、資材など担当は、それぞれどのような役割を担うのか。迫力のある映像と音響を楽しみながら、多くの社員がアイデアを出し合い、検証し協力し合いながら初めて大きなプロジェクトを完成させていく醍醐味を一人ひとりに知ってもらうイベントとなる。}} |
{{quote|イベントの目玉となる「機動戦士ガンダム開発ストーリー」は、ガンダムを作るという想定で、当社の業務フローをシミュレートする。その時、当社の研究・開発、設計担当は、また製造、品質管理、さらに営業、財務、資材など担当は、それぞれどのような役割を担うのか。迫力のある映像と音響を楽しみながら、多くの社員がアイデアを出し合い、検証し協力し合いながら初めて大きなプロジェクトを完成させていく醍醐味を一人ひとりに知ってもらうイベントとなる。}} |
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* [http://web.archive.org/web/20071202123729/http://www.mod.go.jp/trdi/infomation/happyou/Program.pdf 平成19年度研究発表会(公開)〜防衛技術シンポジウム2007〜](2007年12月2日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20071202123729/http://www.mod.go.jp/trdi/infomation/happyou/Program.pdf 平成19年度研究発表会(公開)〜防衛技術シンポジウム2007〜](2007年12月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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** [http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20360485,00.htm 防衛省が開発する「ガンダム」の正体とは:ニュース - CNET Japan] |
** [http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20360485,00.htm 防衛省が開発する「ガンダム」の正体とは:ニュース - CNET Japan] |
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{{quote|防衛省技術研究本部は11月7日、平成19年度研究発表会、防衛技術シンポジウムを開催した。会場では、ネット上のコミュニティーなどでも話題になった「ガンダムの実現に向けて(先進個人装備システム)」をはじめとした研究開発成果が展示された。「ガンダムの実現に向けて」というタイトルで展示を行った理由については「扶桑社が発行する防衛省の公式雑誌『MAMOR』で技術研究本部を特集した際、ガンダムを引き合いに出したことから(開発担当者が)今回の発表でもそのまま使ったのだと思う」(防衛庁広報官)という。ガンダムというロボットのイメージとは異なるものの、先端のIT技術を駆使したこの装備。写真で詳細を紹介したい。}} |
{{quote|防衛省技術研究本部は11月7日、平成19年度研究発表会、防衛技術シンポジウムを開催した。会場では、ネット上のコミュニティーなどでも話題になった「ガンダムの実現に向けて(先進個人装備システム)」をはじめとした研究開発成果が展示された。「ガンダムの実現に向けて」というタイトルで展示を行った理由については「扶桑社が発行する防衛省の公式雑誌『MAMOR』で技術研究本部を特集した際、ガンダムを引き合いに出したことから(開発担当者が)今回の発表でもそのまま使ったのだと思う」(防衛庁広報官)という。ガンダムというロボットのイメージとは異なるものの、先端のIT技術を駆使したこの装備。写真で詳細を紹介したい。}} |
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お台場での公開終了後、ガンダム像はひとまず解体され、後述する静岡で再び大地に立つ日まで保管<ref group="注">『[[情報プレゼンター とくダネ!|とくダネ!]]』2009年12月17日放送の1コーナーで語られた実物大ガンダム解体後の現状をサンライズに電話取材した際のコメントによると、「複数のブロックに分解して、国内数カ所の某所に保管されており、マニアに場所を突き止められないように定期的に保管場所を移動している」とのこと。</ref>された。 |
お台場での公開終了後、ガンダム像はひとまず解体され、後述する静岡で再び大地に立つ日まで保管<ref group="注">『[[情報プレゼンター とくダネ!|とくダネ!]]』2009年12月17日放送の1コーナーで語られた実物大ガンダム解体後の現状をサンライズに電話取材した際のコメントによると、「複数のブロックに分解して、国内数カ所の某所に保管されており、マニアに場所を突き止められないように定期的に保管場所を移動している」とのこと。</ref>された。 |
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* [http://web.archive.org/web/20090418054803/http://www.greentokyo-gundam.jp/ GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト 〜「ガンダム 緑の大地に立つ」〜](2009年4月18日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20090418054803/http://www.greentokyo-gundam.jp/ GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト 〜「ガンダム 緑の大地に立つ」〜](2009年4月18日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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* [http://web.archive.org/web/20090905024019/http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090801/tky0908011225001-n1.htm ガンダム、招致に立つ 左肩に「東京五輪」ロゴ](2009年9月5日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20090905024019/http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090801/tky0908011225001-n1.htm ガンダム、招致に立つ 左肩に「東京五輪」ロゴ](2009年9月5日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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=== 2010年-2011年静岡公開 === |
=== 2010年-2011年静岡公開 === |
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* [http://www.shizuoka-hobbyfair.jp/ 静岡ホビーフェア] |
* [http://www.shizuoka-hobbyfair.jp/ 静岡ホビーフェア] |
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* [http://www.gundam-shizuoka.jp/ RG 1/1 GUNDAM PROJECT] |
* [http://www.gundam-shizuoka.jp/ RG 1/1 GUNDAM PROJECT] |
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* [http://web.archive.org/web/20090904031956/http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20090901mog00m200014000c.html 機動戦士ガンダム:“実物大”立像415万人動員、目標の2.5倍 今後の行方は?](2009年9月4日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20090904031956/http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20090901mog00m200014000c.html 機動戦士ガンダム:“実物大”立像415万人動員、目標の2.5倍 今後の行方は?](2009年9月4日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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* [http://web.archive.org/web/20091224133638/http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/23/news003.html 実物大ガンダム 静岡で再び大地に立つ](2009年12月24日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20091224133638/http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/23/news003.html 実物大ガンダム 静岡で再び大地に立つ](2009年12月24日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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[[ファイル:1 RX-78-2 Gundam Ver DiverCity Tokyo .GFT night.jpg|120px|thumb|RG1/1GUNDAM Ver.GFT]] |
[[ファイル:1 RX-78-2 Gundam Ver DiverCity Tokyo .GFT night.jpg|120px|thumb|RG1/1GUNDAM Ver.GFT]] |
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なお、2017年秋には新たなる実物大モビルスーツ立像「[[ユニコーンガンダム#実物大ユニコーンガンダム|実物大ユニコーンガンダム立像]]」が建造され、ダイバーシティ東京に設置される予定。(詳細は随時上記項目先に記載予定) |
なお、2017年秋には新たなる実物大モビルスーツ立像「[[ユニコーンガンダム#実物大ユニコーンガンダム|実物大ユニコーンガンダム立像]]」が建造され、ダイバーシティ東京に設置される予定。(詳細は随時上記項目先に記載予定) |
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* [https://web.archive.org/web/20170315121742/http://gundamfront-tokyo.com/jp/ ガンダムフロント東京(2017年4月5日閉鎖)](2017年3月15日時点の[[インターネット |
* [https://web.archive.org/web/20170315121742/http://gundamfront-tokyo.com/jp/ ガンダムフロント東京(2017年4月5日閉鎖)](2017年3月15日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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=== 2019年(予定) - 実際に動かすプロジェクト === |
=== 2019年(予定) - 実際に動かすプロジェクト === |
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2009年9月24日から27日まで、頭部のみが[[幕張メッセ]]で開催された[[東京ゲームショウ#東京ゲームショウ2009|東京ゲームショウ2009]]のバンダイナムコブースにおいて展示された<ref>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090924/1029011/ 感動のご対面! 実物大ガンダムがTGSに再臨! 【TGS 2009】]</ref>。<br />2011年8月13日から21日まで、再びお台場([[シンボルプロムナード公園]] セントラル広場)に戻り、頭部や右手のパーツ中心とした分割パーツが展示される。右手パーツには実際に乗る事が出来る(ある程度の制限あり)。今回の展示は同年に実物大ガンダムをCG処理して動かすCMを放送した[[カップヌードル]]([[日清食品]])の協賛により実現した。 |
2009年9月24日から27日まで、頭部のみが[[幕張メッセ]]で開催された[[東京ゲームショウ#東京ゲームショウ2009|東京ゲームショウ2009]]のバンダイナムコブースにおいて展示された<ref>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090924/1029011/ 感動のご対面! 実物大ガンダムがTGSに再臨! 【TGS 2009】]</ref>。<br />2011年8月13日から21日まで、再びお台場([[シンボルプロムナード公園]] セントラル広場)に戻り、頭部や右手のパーツ中心とした分割パーツが展示される。右手パーツには実際に乗る事が出来る(ある程度の制限あり)。今回の展示は同年に実物大ガンダムをCG処理して動かすCMを放送した[[カップヌードル]]([[日清食品]])の協賛により実現した。 |
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* [http://web.archive.org/web/20110811121154/http://www.odaiba-gundam-2011.jp/ お台場ガンダムプロジェクト 2011](2011年8月11日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20110811121154/http://www.odaiba-gundam-2011.jp/ お台場ガンダムプロジェクト 2011](2011年8月11日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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* [http://web.archive.org/web/20110722101935/http://www.cupnoodle.jp/cm/index.html カップヌードル CMギャラリー ガンダム篇] ※実物大ガンダムを使ったキャンペーンCMが期間限定で配信されていた(2011年7月22日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20110722101935/http://www.cupnoodle.jp/cm/index.html カップヌードル CMギャラリー ガンダム篇] ※実物大ガンダムを使ったキャンペーンCMが期間限定で配信されていた(2011年7月22日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])。 |
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=== 中国のロボット巨像 === |
=== 中国のロボット巨像 === |
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2010年12月、中国[[四川省]][[成都市]][[温江区]]にある{{仮リンク|国家4A級旅游景区|zh|国家4A级旅游景区}}の遊園地{{仮リンク|国色天郷楽園|zh|国色天乡乐园}}にてガンダムにそっくりな金色のロボット(高さ15メートル)が登場した。ガンダムの版権を管理する[[創通]]は[[著作権]]侵害の疑いアリとみなし調査を始めたが、遊園地側は「ガンダムのまねではなく、自分たちでデザインを考えた」などと強弁した(と言われる)。しかし、遊園地のホームページでは、中国語でガンダムを指す「高達」と明示して紹介されていた<ref>[http://web.archive.org/web/20101220034952/http://sankei.jp.msn.com/world/china/101218/chn1012181709004-n1.htm 中国で模倣ガンダム?] - MSN産経ニュース 2010年12月18日(2010年12月20日時点の[[インターネット |
2010年12月、中国[[四川省]][[成都市]][[温江区]]にある{{仮リンク|国家4A級旅游景区|zh|国家4A级旅游景区}}の遊園地{{仮リンク|国色天郷楽園|zh|国色天乡乐园}}にてガンダムにそっくりな金色のロボット(高さ15メートル)が登場した。ガンダムの版権を管理する[[創通]]は[[著作権]]侵害の疑いアリとみなし調査を始めたが、遊園地側は「ガンダムのまねではなく、自分たちでデザインを考えた」などと強弁した(と言われる)。しかし、遊園地のホームページでは、中国語でガンダムを指す「高達」と明示して紹介されていた<ref>[http://web.archive.org/web/20101220034952/http://sankei.jp.msn.com/world/china/101218/chn1012181709004-n1.htm 中国で模倣ガンダム?] - MSN産経ニュース 2010年12月18日(2010年12月20日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20101220043156/http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20101218-OHT1T00198.htm 偽ガンダム中国に立つ!! なぜか色は百式の金色] - スポーツ報知 2010年12月19日(2010年12月20日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref><ref>[http://www.excite.co.jp/News/column_g/20101210/Narinari_20101210_14710.html 中国にニセ実物大ガンダム立つ? 独特なオレンジ色も造形はそっくり。] - Narinari.com(エキサイトニュース)2010年12月10日</ref>。 |
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その後、日本側の反応を受けてか、さまざまな外装パーツを追加してガンダムとは似ても似つかぬ姿へと変貌<ref>[http://getnews.jp/archives/96078 中国の「ガンダムっぽい巨大ロボット」がさらに改造されもはや原型をとどめない状態で再登場した模様] - ガジェット通信 2011年1月30日</ref>し、名称も「天郷2号」と改名した後、最終的には撤去された。 |
その後、日本側の反応を受けてか、さまざまな外装パーツを追加してガンダムとは似ても似つかぬ姿へと変貌<ref>[http://getnews.jp/archives/96078 中国の「ガンダムっぽい巨大ロボット」がさらに改造されもはや原型をとどめない状態で再登場した模様] - ガジェット通信 2011年1月30日</ref>し、名称も「天郷2号」と改名した後、最終的には撤去された。 |
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*[http://www.floraland.cc/ 国色天乡乐园](中国語)※現在は巨像に関する記載は全て抹消されている。 |
*[http://www.floraland.cc/ 国色天乡乐园](中国語)※現在は巨像に関する記載は全て抹消されている。 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://web.archive.org/web/20071030202440/http://www.dot-anime.com/tb/animec/index.html アニメックの頃…] - アニメック編集長の小牧によるRX-78命名の経緯(2007年10月30日時点の[[インターネット |
* [http://web.archive.org/web/20071030202440/http://www.dot-anime.com/tb/animec/index.html アニメックの頃…] - アニメック編集長の小牧によるRX-78命名の経緯(2007年10月30日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
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{{宇宙世紀|機動兵器}} |
{{宇宙世紀|機動兵器}} |
2017年9月5日 (火) 03:13時点における版
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
ガンダム(GUNDAM)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」(MS)の一つ。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。
作中の軍事勢力の一つ「地球連邦軍」が開発した試作機の1機で、主人公「アムロ・レイ」の搭乗機。額のV字型ブレードアンテナと、人間の目を模した複眼式のセンサーカメラが特徴で、ほかのMSに比べ人間に近い形状を持つ。これらの特徴は、以降のシリーズ作品に登場する「ガンダムタイプ」の基本となった。敵対勢力である「ジオン公国軍」のMSの多くを凌駕する性能を持ち、パイロットのアムロの成長と相まって「一年戦争」で伝説的な戦果を上げる。
通常、単に「ガンダム」と呼ばれる機体は、アムロの乗る白・赤・青のトリコロールの機体(型式番号:RX-78-2)を指すが、『ガンダム』本放送終了後に展開された企画や外伝作品などで、配色や一部仕様が異なる同型機が複数開発されたと設定された(後述)。
メカニックデザインは大河原邦男。
機体解説
ガンダム | |
---|---|
型式番号 | RX-78-2 |
頭頂高 | 18.0m[1] |
本体重量 | 43.4t[2] |
全備重量 | 60.0t[1] |
装甲材質 | 超硬合金ルナ・チタニウム[3] |
出力 | 1,380kw[2](65,000馬力[3]) |
推力 | 24,000kg×2、3,750kg×2[4] 総推力55,500kg[2] |
センサー 有効半径 |
5,700m[2] |
最高速度 | 165km/h[4]/130km/h[3] |
武装 | 60mmバルカン砲(内蔵:弾数50)×2 ビーム・ライフル ハイパー・バズーカ ビーム・サーベル / ビーム・ジャベリン×2 シールド スーパー・ナパーム ガンダム・ハンマー ハイパー・ハンマー |
搭乗者 | アムロ・レイ セイラ・マス(無断で1回のみ) |
ジオン公国軍の主力MS「ザクII」の威力を目の当たりにした地球連邦軍が、これに対抗すべく発動した新兵器開発計画「V作戦」に基づき試作した白兵戦用MS。設計・開発はテム・レイ技術大尉主導の下、複数の企業が参加している[注 1]。また、パイロットの帰還率の向上と貴重な実戦データの回収のため、腹部に脱出用小型戦闘機コア・ファイターを内蔵するコア・ブロック・システムを採用している。また、(テレビアニメ版においては)後に開発されたGパーツとの換装により多彩な形での運用も可能である。
ガンダムには当時の最新技術が惜しみなく投入されている。特にMS用の小型ビーム兵器はガンダムにおいて初めて実用化された兵器であり、それまでは戦艦クラスのメガ粒子砲などに限られていた、ザクなどの「MSを一撃で撃破しうる能力」を本機に与えることとなる。また、あらゆる局面で実戦に耐え得る完成度を実現するために、製造コストは度外視されており、生産過程で異様に高い水準でパーツの選別を行っている[注 2]。コア・ブロック・システムによる複雑な機体構造やその高機動・高出力・重装甲はとても量産可能な代物ではないが[注 3]、のちにガンダムから収集した実戦データを元にして、機体構造を簡略化した廉価版MSジムの量産が行なわれている。
RX-78機体群は、参考となるザクIIのデータ入手から最初の実機RX-78-1試作初号機の完成までにわずか半年しかかかっていない。これは、人間の不眠不休の労働ではなく、全自動のCAD=CAMシステムが設計製造をおこなったからである。ジオン軍は設計補助にしかコンピュータを使わず、可変生産システム「FMS」でMSの開発製造をしていた。これは、ただでさえ連邦に対して国力に劣るジオンが、兵器の生産速度でさらに後れを取る原因となった[6][注 4]。
一年戦争において圧倒的な戦果を挙げたRX-78-2 ガンダムは、後のMS開発にも多大な影響を与える。戦局すら左右したその活躍は連邦軍内部に「ガンダム神話」を生み出すこととなり[注 5]、この機体以後も「ガンダム」という名前を冠した、その時々の最先端技術を結集して建造されたシンボル的機体、いわゆるガンダムタイプMSが多数登場することとなる。
運動性
ザクを遙かに上回るジェネレータ・推進機出力に加え、連邦軍に亡命したミノフスキー博士により開発された「フィールドモーター駆動」の搭載により四肢の運動性が高められている。これらは対MS白兵戦やAMBACによる空間機動戦闘において優位性を発揮させるのはもちろんのこと、地球の重力下でも、ジャンプ力と推進機との組み合わせによりドップやガウなどの航空機相手の空中戦という離れ業を演じるのを可能にしている。
しかし後には、ジオン側のMS/モビルアーマー (MA) の高能力化、さらにはパイロットの急速なニュータイプ能力の覚醒に対して、機体の機械的限界により反応動作が追いつかないという事態が生じた。そのため、連邦軍攻略後のソロモンにて、モスク・ハン博士の開発したマグネット・コーティング処置が施され、四肢の運動性が大きく改善されたことで、その後もジオン軍の投入したニュータイプ専用MAのオールレンジ攻撃を回避し、撃墜する活躍を見せている。
武装・特殊装備
基本兵装として、有効射程約20kmの携帯メガ粒子砲 ビーム・ライフル(型式番号:BAUVA・XBR-M79-07G[7])を携行もしくは腰部後面にスリングし、近接斬撃兵装としてビーム・サーベルをランドセル両側に各1基ずつ装備する。また対空近接防御火器として60mmバルカン砲を左右のこめかみに1門ずつ内蔵。ガンキャノン、ガンタンクほどの重装甲を施さない代わりに、携帯式のシールドを装備。これらの構成は、ガンダムタイプのみならず後の多くのMSの基本となった。
- ガンダム・シールド
- 型式番号:RX・M-Sh-008/S-01025[7]
- 視察窓の付いた盾で、左手に保持して使用し[注 6]、使わない場合は背部に装着する。
- 堅牢さよりも衝撃の拡散と吸収を目的として設計され、超硬スチール合金を基部とした高密度のセラミック素材をアラミド繊維で挟むことで耐弾性を向上させ、表面には高分子素材による樹脂を充填し、最表層にはルナチタニウム合金系素材を用いた三重ハニカム構造になっている[8]。Gファイターの登場後、これと合体してGアーマーやGブルになる時は右腕にもシールドを装備するため、必要に応じて2枚のシールドを重ねたり分離させたりできる機能が追加されている。投擲武器として使用できるほどの堅牢さを誇る[注 7]。[注 8]。
- ジムのシールドとは同じもの[9]という説と、材質など細かい部分が異なるという説がある。
- 一説には、裏面に予備のビームサーベル2本とビームライフル1丁を装着できたとされている[10][注 9]。
- ハイパー・バズーカ
- 型式番号:BLASH・XHB-L03/N-STD[7]
- 肩掛け式の携帯対艦火器。後部からガス噴射する無反動砲仕様[11]。弾速が遅く装弾数も5発のみであるが、威力は大きい。腰部背面のラッチにマウント可能。序盤ではビーム・ライフルの代替として対MS戦闘にも多用される。口径は資料によって270mm[12][13]、320mm[14]、380mm[15][16]、700mm[17]と一定しない(ただし設定画には「口径700m/m」と寸法が書かれている。同様に弾体には「直径70cm」「全長3.2m」の寸法も[18])。カラーリングは劇中でグレー一色と、濃淡グレーのツートンカラーの2種類が確認できる(シーンによって入れ替わることもあった)。ア・バオア・クーでの最後の出撃では本武装を両手に計2丁携行し、背面にシールドとビーム・ライフルをマウントして出撃している。劇中ではジムがこのハイパーバズーカを装備している場面もある。
- また、劇中地球連邦軍の生身の歩兵達が使用する等身大サイズの「バズーカ」はスコープ形状を除きこのハイパーバズーカと同じ形をしている。ガンダムの母艦「ホワイトベース」にも乗組員の備品として多数積まれており、ア・バオア・クーでの最終決戦などで使用された。
- スーパー・ナパーム
- テレビ版2話および劇場版『機動戦士ガンダム1』にて使用された強力なナパーム弾。広い範囲を焼き払うための装備である[19][注 10]。劇中ではザクIIに強襲を受けた後の回収しきれなかったMSの残骸を、機密保持のためこれを利用して焼却している。着火にはビーム・ライフルを使用する。
- ビーム・ジャベリン
- ジャベリンとは投げ槍のことである。ビーム・サーベルの柄を延伸させ、先端にビームを集中させて三叉槍状にしたもの。投擲武器としても使用された。最初はリミッターが効いていて使用できなかった。劇場版には登場していない。
- なお、16年後を描いた『機動戦士ガンダムUC』においてビーム・ジャベリンを使用するジムIIIが登場するが、ガンダムのビーム・サーベルに似た丸型の柄のものを使用している。同作では槍としてのみ用いられ、投擲されることはなかった。
- ガンダム・ハンマー
- フレイル型モーニングスター(棘付きの鉄球にチェーンをつけた質量兵器)。
- ビーム兵器やバズーカが使用できない状況下では有用な装備である[11]。その威力で、テレビ版5話では一撃でザクを撃破している。劇場版1作目では、命中と同時に棘が爆圧で飛び散ってザクをズタズタにするシーンの原画が描かれていたが、結局ハンマー登場シーンそのものがカットされた[要出典]。
- OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では陸戦型ガンダムも装備している。
- ゲーム『SDガンダム スカッドハンマーズ』ではガンダムの武装がさまざまなガンダム・ハンマーのみとなっている。
- ハイパー・ハンマー
- ガンダム・ハンマーの棘を細く鋭くし、さらにバーニアを追加したもので、威力が増している(碇状のグリップは廃されている)。開発はベルファスト基地とされる[20]。第26話にてゴッグに対して使用され、初撃こそダウンさせたが二撃目は受け止められてしまい、さらに鎖を引きちぎられている。
コンピュータ
機体は学習機能を備えたコンピュータで制御されており、最新鋭の機密兵器にも関わらず、コックピット内に置かれたマニュアルを斜め読みしただけのアムロが起動・操縦に成功しているなど、操縦は比較的簡単である。第18話でアッザムの攻撃を受けた際は、実行している作業を音声で報告した。
メイン・コンピュータはコア・ファイター側に搭載されている。
オート・パイロット機能
自動索敵システム。敵MSを捕捉した際に自力で照準まで合わせて撃つ。データの蓄積が十分であれば、機体を自動運転させる事も可能[21]。この機能が使用されたのが確認できるのは後述のラスト・シューティングだけである[注 11]。
コア・ブロック・システム
ガンダム、およびガンキャノン、ガンタンク、コア・ブースターで共通して採用される脱出機能を持つコックピットシステム。
小型戦闘機コア・ファイターへの変形機構を持つ。主機の熱核ロケット / ジェットエンジンはコアブロック時には核融合炉としてMS用の補助エネルギー源に使用される。コア・ファイター時は正面中央に操縦桿があり、MS時はスロットルレバーとラダーペダルをMSの四肢制御に使用する。またMSの火器管制はヘッドレスト横に装着された光学照準器で行う。なおMS時には機首が倒立した状態で収まるため、コックピットは機首内で90度回転している。A/Bパーツ換装は通常は母艦内のハンガーにて行われるが、パーツの母艦からの射出やガンペリーからの投下による空中での換装も可能であり、劇中で空中換装訓練における所要時間は最短17秒であったことが示されている。
パイロットや制御コンピュータの生残性が大幅に向上し、またコア・ファイター自身の戦闘能力も高かったこと、さらにGアーマーシステムに発展するなど極めて応用性の高いシステムだが、構造の複雑化による機体の脆弱性や生産・整備コストの増大のため、量産機に採用されることはなかった。後のガンダムタイプMSでも採用はΖΖガンダムやSガンダムなど少数に留まっている。
コアブロックを採用した機体は当然共通規格で作られており、整備用の部品も共通している。一年戦争末期にジオンが行った統合整備計画による操縦系や部品の規格統一は、連邦ではMS生産の初期段階からコア・ブロック・システムを通して全面的に実現していたことになる。またシステムに対応していない機体でも同時期の連邦製ならば操縦系や部品の規格は同じであり、そのためカセット式コックピットブロック・システムを採用したジムも小改造によりコア・ブロック・システムに換装できるとの説がある。
大気圏突入機能
アニメ第5話「大気圏突入」では、大気圏に再突入したガンダムが、空力加熱に耐えられるようにBパーツ下腹部中央のポケット「耐熱フィルム(フィルター)カプセル」に収納された耐熱フィルムを展開して機体を覆い、無事に生還している。この耐熱フィルム(フィルター)はRX-75 ガンタンクにも同様に装備されている[22]。
映画版ではよりリアリティのある耐熱フィールドに変更された。これは股間部から噴出するエアー(冷却気体)を前方に構えたシールドに吹きつけ、ガンダム本体を覆うフィールドを形成し加熱を防ぐ方法である[注 12]。
また、機動戦士ガンダム ジ・オリジンではホワイトベースを盾に摩擦熱[注 13]から隠れるようにし着艦、ガンダム単身で突入という無謀な行為は避けている。
集音装置
第18話のみ使用。基地を偵察するために、右耳辺りから集音デバイスが露出する。
劇中での活躍
試作機にもかかわらず、いきなり実戦に投入され、3か月余りの間に200機以上のMSと15隻以上の艦船、および5機以上のMAを撃破するといった戦果を挙げている。
機体のテストと最終調整のため搬入されたサイド7において、ジオン公国軍のMS隊の強襲を受けた際に、偶然にも操縦マニュアルを拾い、成り行きで開いていたコクピットに乗り込んだ民間人の少年アムロ・レイの操縦によって、ザクIIと初のMS同士の戦闘を行った末、勝利した。その後はニュータイプに覚醒するアムロの力もあり、ジオン公国軍兵士から“ジオンの赤い彗星”との対比で「連邦の白いヤツ」[注 14]と呼ばれ恐れられるほどの戦果を挙げる。劇中でジオン側の人物が連邦の新型MSを「ガンダム」と呼んだのは、第6話でのシャア・アズナブルのモノローグ(「彼がガンダムと戦って死ぬもよし」)が最初であり、第7話でガルマ[24]、第11話でシャアが「ガンダム」という名に言及している。ジオンの一般兵が最初に「ガンダム」と呼んだのは、第17話でコズンがホワイトベースから通信して友軍に情報を送った際である。
一年戦争の最終決戦であるア・バオア・クーの戦いにおいては、固定武装のほか両手にハイパーバズーカ2挺、腰部にビームライフル、背部にシールドという空前の重武装で出撃。シャアの搭乗するジオングと交戦の結果相討ちになり、大破・放棄される。この際、左腕と頭部を失いながらも仁王立ちとなり、上方を飛ぶジオングの頭部をビームライフルで撃破したシーンは「ラスト・シューティング」と呼ばれ、ポスターなどに多く描かれる有名なシーンとなる。このあとジオングの放った最後の一発により右腕と右脚を破壊され、行動不能になったが、コア・ファイターの分離システムは生きており、アムロがア・バオア・クーからの脱出に使用した。
アニメ『リング・オブ・ガンダム』では、“アムロの遺産”の一部としてその後の同機が登場する(型式番号:RX-78-2)。一年戦争後に回収・修理され、宇宙世紀のあいだに機能的な部分をアップデートしつつ維持されていた。劇中ではリング・コロニーに保管されていたものをエイジィとユリアが奪取し、“ビューティ・メモリー”と呼応させた。
備考
アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』でのゲーム内設定では、ガンダムに搭載された超小型核融合炉は HighWellHeavyIndustry製 MNF3d、最大熱出力19万 - 32万KW、最大電気出力15万 - 25万KW としている。
- 型式番号の由来
この型式番号 (RX-78) の由来は、アニメの企画書においてガンダム(ガンキャノンとガンタンクも含む可能性あり)の機体番号あるいは作戦番号を「VX-78」とする記述が存在したことと、第1話の台本でブライト・ノアが「ガンダーX78」と言っていることによる[要出典]。このセリフは実際には採用されず、テレビシリーズ放映中に他のMSを含め型式番号が設定されることはなかったが、劇場版第一作の公開前に「RX-78」という型式番号が付けられた。これを提案したのは、当時ラポートのアニメ雑誌「アニメック」の編集長で、富野由悠季と懇意だった小牧雅伸。テレビ版に登場した兵器の型式番号の多くは彼が「アニメック」誌上でつけたものである。「RX」は当時大河原邦男の愛車であったマツダのスポーツカー「サバンナRX-7」から[要出典]。
- 設定の変遷
総監督の富野由悠季は現実性を前面に出した白一色にする予定だったが、それでは多色の他の玩具に見た目で負けてしまうためスポンサーからの要請で色を塗れと要求され、最終的には赤・黄・青のトリコロールになった(白一色のロボットは後の『重戦機エルガイム』で実現する)[25]。放映当時はガンダムは映像に現れた1機しか存在しないという設定であったが[注 15]、小説版『機動戦士ガンダム』(アニメ放送中の1979年11月30日に発刊)においてアムロが最初に搭乗したガンダムは2号機という設定が生まれ、みのり書房発行の雑誌「月刊OUT」増刊『宇宙駆ける戦士たち ガンダムセンチュリー』にてさらにその設定は発展した。そして『モビルスーツバリエーション (MSV)』の誕生によりアニメ準備稿からプロトタイプガンダム(1号機)が、小説版からG-3ガンダム(3号機)が生まれ、さらに、プラモデル「1/144 RX-78-1 プロトタイプガンダム」の解説書で小田雅弘が語るところにより、全部で8機が製造されたという設定になった。
RX-78という型式番号の後の数字には機体の仕様(バージョン)の意味が持たされたが、後に機体の製造番号の意味に変更され、RX-78-2ならば、RX-78シリーズの2番目に製造された機体という意味となった。G-3ガンダム以降の機体は『MSV』ではプロトタイプガンダム初期試作型(一説にRX-78-2)の4 - 8号機という文字のみの設定であったが、バンダイ発行の雑誌「SDクラブ」連載のメカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション、モビルスーツコレクション)にて4 - 7号機が再設定され、独自の型式番号が与えられている。
そのため、RX-78の後につく数字は仕様を表すこととなった。すなわちRX-78-1であればRX-78の1番目の仕様、という風にである。この設定によりアニメで活躍したガンダムは、当初プロトタイプガンダムとして製造された機体の2号機を改造してRX-78-2仕様としたものであり、後にマグネット・コーティングなどの処置を受けてRX-78-3仕様と同等にまで改修を受けている、という複雑な遍歴を持つ機体になった。
劇中で使われることなくボツとなった設定としてウイングがある。これは、ガンダムに自力飛行能力を持たせるための装備であった。用意された設定画では3重の蛇腹板状になった折りたたみ式の構造で、背部ランドセルの両側面から生えるような形で装備される[26]。
- 劇中での大きさ
- ガンダム以外のMSや艦船にもいえることだが、設定よりもかなり大きく作画されることがある。特に第14話「時間よ、止まれ」の回は顕著である。富野によると、これはアニメーター・背景作画などの問題とのこと(「映像の原則」より)。
バリエーション
ファーストロット系統
- X-78
- RX-78 ガンダム初期試作型
- RX-78-1 プロトタイプガンダム(中間武装型)
- FA-78[G] フルアーマーガンダム陸戦タイプ
- RX-78-2 ガンダム(後期試作型)
- ガンダムMAモード
- RXX ガンダム改修型機体
- FA-78-1 フルアーマーガンダム
- RX-78-2 高機動型ガンダム
- RX-78Opt. ガンダムGダッシュ
- RX-78-2 ソロモンエクスプレス
- ガンダムMAモード
- RX-78-3 G-3ガンダム
- FA-78-1B フルアーマーガンダム(タイプB)
- ホワイトデビル
- ハーフガンダム
- RX-78/C.A. キャスバル専用ガンダム
- RX-78T ガンダム(ティターンズ仕様)
- ガンダム(ジオン仕様)
セカンドロット系統
- RX-78-4 ガンダム4号機
- RX-78-5 ガンダム5号機
- RX-78-6 ガンダム6号機(マドロック)(未完成型、完成型)
- RX-78-7 ガンダム7号機
- FA-78-3 フルアーマーガンダム7号機(フルアーマーガンダム3号機)
- HFA-78-3 (FHA-78-3) 重装フルアーマーガンダム
- RX-78-8 ガンダム8号機
その他RX-78系統
- RX-78NT-1 ガンダムNT-1(アレックス)
- RX-78NT-1FA FAガンダムNT-1(チョバムアーマー装備型)
- FA-78-X アレックス増加装甲試験型(FSWS装備型)
- RX-78NT-1 ガンダムNT-1プロト
- RX-78NT-2 ガンダムNT-2
- RX-78NT-3 ガンダムNT-3
- RX-78XX(RX-78-XX) ピクシー
- RX-78E ガンダムGT-FOUR
- RX-78SP ガンナーガンダム
- RX-78AL アトラスガンダム
FSWS計画系統
- FA-78-1 フルアーマーガンダム
- FA-78 フルアーマー・ガンダム(サンダーボルト版)
- FA-78-2 ヘビーガンダム
- シャトルガンダム(T1号)
ガンダム開発計画系統
- RX-78GP00 ガンダム試作0号機(ブロッサム)
- RX-78GP01 ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)
- RX-78GP01-Fb ガンダム試作1号機フルバーニアン
- RX-78GP02 ガンダム試作2号機(サイサリス)
- RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)
- RX-78GP03S ガンダム試作3号機ステイメン
- RX-78GP04G ガンダム試作4号機(ガーベラ)
パーフェクトガンダム系統
- PF-78-1 パーフェクトガンダム
- PF-78-2 パーフェクトガンダムMk-II
- PF-78-3 パーフェクトガンダムMk-III レッドウォーリア
RX-79系統
- RX-79[G] 陸戦型ガンダム(量産型ガンダム)
- RX-79[G]Ez-8 ガンダムEz8
- RX-79BD-1 ブルーディスティニー1号機
- RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機
- RX-79BD-3 ブルーディスティニー3号機
- RX-79EX-1 ゼファーガンダム
- FX-705 RX78重装改 実験型
- RG-79AV ガンダム量産型
RX-81系統
- RX-81
- RX-81ST ジーライン スタンダードアーマー
- RX-81LA ジーライン ライトアーマー
- RX-81AS ジーライン アサルトアーマー
- RX-81FC ジーライン フルカスタム
X-78
『モビルスーツバリエーション(以下MSVと表記)』に記述がある、プロトタイプガンダムのテスト用に開発されたMS。全長がガンダムの半分(9m程度)しかなく、AMBACや2足歩行などの機体のバランスの確認のために開発された。
『MSV』において画稿は描かれていないが、講談社発行の雑誌「ガンダムマガジン」1号掲載の漫画『RX-78誕生秘話』に本機と思われる機体が登場している。同漫画では、テム・レイが「ひな形」とだけ呼び、外見はプロトタイプガンダムとは似ていない独特のものであった。ジオンから鹵獲したザクの頭部をビームライフルで一撃の下に破壊するも、MSの操縦に慣れておらず特別な身体感覚を持たないオールドタイプの連邦軍パイロットには起立させるのが手一杯であった様子が描かれている。
プロトタイプガンダム
ファーストロット系に属するガンダム型MSの1番目の仕様。特に1番目に製造された機体(1号機)をそう呼ぶ[注 16](型式番号:RX-78-1)。
TVアニメ及び劇場映画『機動戦士ガンダム』の主人公メカである「ガンダム」(現RX-78-2)の準備稿に、MSVで独自の背景設定と固有名称を与えられたもの。TVアニメ『機動戦士ガンダム』第1話及び劇場映画『機動戦士ガンダム』で、アムロ・レイが拾ったテクニカルマニュアルに載っている図版もこのデザインが使用されており、彼が実際に乗り込む「ガンダム」とは形状が異なる。このため、完全に没になったデザインではない。MSVの一環として最初に与えられた名称は「ガンダム初期開発型」であり、「プロト」(試作)の名は冠していなかった[27]。その後、バンダイからプラモデルMSVシリーズの一つとして商品化される際『プロトタイプガンダム』と名付けられた。後の世界観の広がりや設定の増設で型式番号の「RX」は全て連邦軍の試作MS扱い[28]となっていったが、この時点では本機だけが「試作」機と呼ばれており、「完全量産型ガンダム」の型番も「RX-81」になっていた[29]。
1号機の機体色は黒、銀(あるいは白)、赤メイン[30]。なお、後にアムロ・レイが乗る2号機は同仕様であったが、トリコロールの配色になる以前の機体色は白、銀、赤メインであった。基本仕様は後のRX-78-2とほとんど変わらないが、外見においては、前腕部が専用のビームライフル基部を固定するために一部凹んでいる。また、足首カバーにスリットが3本入れられている。実験機であるためか、コア・ブロック・システムは実用に至っていない模様。
この仕様の機体は2機(3機あるいは8機という説もある)生産され、サイド7搬入時に両機ともRX-78-2仕様に換装を受けたが、サイド7におけるジオン公国軍の襲撃で1号機が大破し、後に機密保持のため焼却処分。2号機にアムロ・レイが乗ったとされている。
模型は当時MSVから1/144スケールのものが販売された。その後1/100マスターグレード版RX-78-2ガンダムをプロトタイプガンダムに改造するためのパーツが、バンダイのB-clubブランドからガレージキットとしてver1.0版、1.5版ともに発売された事がある。2015年にプレミアムバンダイからMGガンダムver2.0の仕様変更によるキットが限定発売され、初の1/100スケールサイズでの製品化が実現した。
- 劇中での活躍
- アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』ではステージ1、3のボス敵として登場。ジオンのジャブロー降下作戦の折、基地内に侵入した敵機迎撃のためにファレル・イーハ中尉が独断で本機で出撃している機体と、ソロモン攻略戦でのタカシ・キタモト大尉のFAガンダムの素体の2機が登場している。
- アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』では、「軽量化を施され、格闘戦に適した」タイプという設定になっており、メイン武装はガンダムハンマー(支給によりハイパーハンマー、ビームライフルやビームジャベリンも装備可能)である。
- アーケードゲーム『機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威』及びSFCゲーム『SD機動戦士ガンダム V作戦始動』、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム (対戦型格闘ゲーム)』ではガンダムの胸部の青い塗装の部分が赤く塗り替えられた(ジムの塗装に近い)機体がプロトタイプガンダムとして登場している。
プロトタイプガンダムの分類法
バンダイプラモデル『MSV』シリーズ「1/144 プロトタイプガンダム」の解説書によると、初期のガンダムの仕様を「初期試作型」「中間武装型」「後期試作型(3号機仕様)」の3種類に分類する方法もある。これは、『MSV』のプロトタイプガンダムと『ガンダムセンチュリー』のガンダムプロトタイプとの仕様やデザインが大きく異なるものになってしまったため、つじつまを合わせるために設定された記述である。
この解説書では4号機から8号機はほぼ素体のままジムの原型となったと記述しており、『ガンダムセンチュリー』の記述に照らし合わせた場合、これらを「初期試作型」と解釈するのが一般的である。『ガンダムセンチュリー』によれば、初期に開発されたガンダムは、ビームライフルの消費電力が予定の3割ほど高かったことで、このままの仕様では稼動できないため、核反応炉の出力を上げて補助装置や冷却装置を取り付けることとなり、また平行してビームスプレーガンが開発されることとなった。この時点では「ガンダム」の名称は付けられていなかった。『ガンダムセンチュリー』には、V字アンテナのない頭部とジムのようにフラットな腰部・膝部を持つ機体のイラスト(画:宮武一貴)が、RX-78プロトタイプとして掲載されている。また、メディアワークス発行の雑誌「電撃ホビーマガジン」の連載企画『ソロモンエクスプレス』でも『ガンダムセンチュリー』版を基にしたRX-78-1号機プロトタイプガンダムを登場させている。
「中間武装型」は、「初期試作型」に冷却装置を取り付けてビームライフルの稼動をできるようにした仕様であり、一般には『モビルスーツバリエーション』におけるプロトタイプガンダム(RX-78-1)仕様の別称と解釈されている。
「後期試作型」は、「中間武装型」の各所を整理し無駄を排した仕様である。最初に3号機(G-3ガンダム)がこの仕様で製造されたことから「3号機仕様」とも呼ばれる。3号機の製造後すぐに1号機および2号機もこの仕様に改造されたという。一般にはアニメ本編にて活躍したガンダム(RX-78-2)仕様の別称と解釈されている。
なお、このプラモデル解説書の文面はこのウィキペディア記事と同様に日本語としておかしな部分があり、さらに各仕様に対して詳しい解説がないため、資料により異なる解釈が生み出される要因となっている。書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』では、この分類はガンダムの4号機から8号機に対してのものであり、1号機から3号機は含まれていないという解釈の元に、4号機から8号機ら「初期試作型」がさらに「中間武装型」「後期試作型」の2つに分類される、としている。
G-3ガンダム
ストリームベース・小田雅弘執筆『RX-78-1プロトタイプガンダム解説書』[31]において、ジャブロー工廠で8機製造されたRX-78の「3号機」であるとされる機体。特にガンダム型MSの3番目の仕様に改修された状態を指す。マグネット・コーティング仕様とも。G-3の呼称は無線コードネームから(型式番号:RX-78-3)。
原案となったのは、富野由悠季『小説 機動戦士ガンダム 第2巻』において、RX-78の2号機を前巻で撃破されたアムロ・レイが新たに乗機としたガンダム3号機=コールサイン「G-3」であり、これがアニメ版世界観に準拠するMSV(モビルスーツバリエーション)の設定に取り入れられた。同テキストではマグネットコーティングによる反応速度改善は3号機独自の特色であるかのように描写されつつ、2号機にも施されていると補足説明され、小説とアニメでの2号機、3号機の役どころの重複点がぼかされている。加えて、反応炉のレーザー加速器が新型に換装されたことで2号機の2倍の運動性能を発揮でき、1〜2号機には無いこの能力によって3号機には「G-3ガンダム」という独自のペットネームがつけられている。また、G-3の濃淡グレーを基調とする塗装は、小説の記述によれば宇宙空間での低視認性を狙った「迷彩」であるという。ただ、 大河原邦男による小説第3巻表紙イラストの3号機は2号機と同じトリコロール基調の塗装になっており、グレー「迷彩」塗装、左肩に3本の黒ストライプが入った姿はMSVとして1984年にカラーイラストが起こされて初めてビジュアライズされた。G-3がこのグレーカラーであったのは星一号作戦でマグネットコーティングが施された時であり、その後G-3であると識別できるRX-78の記録は残っていないと小田は記述している。そしてこれらを整合させる設定として、『RX-78-1プロトタイプガンダム解説書』ではRX-78-1〜3は新造時から数回の塗装変更がされたものとしており、最終的には3機とも同一のカラーになったとされている。同時に、アニメ版のストーリーで主人公機ガンダムが撃破されたり交替したりといったエピソードは無いため、「アムロ少尉が乗り換えたとする説も強い」とアムロの乗機たるガンダム3号機、G-3の存在について断定を避けた説明がされている。
『MSV』での型式番号はRX-78-2であったが、SDガンダムの展開が始められた頃には現在のものに変更されている。機体色は諸説あったが、1995年に1/100マスターグレードでの発売を期に灰色と薄紫に変更された。また、一部の資料にアムロ・レイが乗る2号機をG-3ガンダムとするものも存在する[32]。
ガンダム3号機は1号機と同様にサイド7におけるジオン公国軍の襲撃を受け小破。ホワイトベースに回収され、その後は予備機としてパーツ取りに使われていた。その後オデッサ作戦の時期(一説にルナツーへの接触時)に連邦軍側に引き渡され、ルナツーに移送。マグネット・コーティングのテスト用に用いられている。その後、アムロ・レイの搭乗していたガンダム2号機もマグネット・コーティングが施され、RX-78-3仕様に変更されている。
この機体は最初、ガンダム(プロトタイプガンダム後期試作型、RX-78-2)仕様(一説にプロトタイプガンダム RX-78-1仕様)として建造されたもので、その後マグネット・コーティングのテストを受ける際にRX-78-3仕様として改造を受けたとされる。また、同時に熱核反応炉のレーザー加速機などの一部パーツや教育型コンピュータを新しいものに換装されている(当初からこの仕様であったとする説もある)。その後、この機体がどうなったかは不明であったが、『GUNDAM THE RIDE』ではペガサス級強襲揚陸艦ブランリヴァルに搭載され、ア・バオア・クー戦において被弾したジムの着艦時の事故に巻き込まれて破損している。修理されたのか、『GUNDAM EVOLVE../11』では戦争が終結して間もないア・バオア・クーに、Gファイターと合体しGアーマーとなって投入されている。
- 劇中での活躍
- 本来G-3は小説版『機動戦士ガンダム』1巻で大破したガンダムの代わりにジムやガンダムの予備パーツなどを使用して改修したものが初出。小説版では、アムロは最初に乗った機体を撃破された後、G-3に乗り換えている。
- 漫画『ガンダムジェネレーション』に掲載された『鋼鉄の処女』では、宇宙世紀0079年11月頃に南ドイツのバーデン・バーデン連邦軍基地への配備が確認されている。当機は頭部以外ジム・コマンドのパーツで構成されており、従来のG-3とは形状が異なっている。
- 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、一年戦争後、在ジオン共和国駐留連邦宇宙軍に所属。ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースIIに搭載され、主にジオン残党狩り目的に運用されていた。
- 漫画『Gの影忍』に登場する、主人公・リョウガの搭乗する「Gの影忍」と呼ばれるMSもG-3を改造したものであるとされている。機動性を増す為に外装を一部簡略化し、ビームサーベル二本を腰部にマウント。心眼センサーを内蔵している。その他、手裏剣や粉末を用いてのミノフスキー粒子隠れの術などを使用。シャアの反乱時には核融合炉の老朽化が進んでいた。
- ただし、以上3作の漫画作品自体は公式設定という訳ではない。
ガンダム4号機
ガンダム4号機 4th Gundam | |
---|---|
型式番号 | RX-78-4 |
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 42.6t |
全備重量 | 80.2t |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
出力 | 1,550kw |
推力 | 70,500kg |
センサー 有効半径 |
6,190m |
武装 |
|
搭乗者 | ルース・カッセル |
セカンドロット系に属する4機目に製造されたガンダム。特にガンダム型MSの4番目の仕様に改修された状態を指す。コードネームはG-04。
『MSV』として設定のみが、『M-MSV』(大河原邦男コレクション)としてデザインと短編小説のみが存在していたが、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』で第16独立戦隊旗艦サラブレッド(準ホワイトベース級)の搭載機として登場した。パイロットはルース・カッセル中尉。
元々4号機はサラブレッドに搭載されたという設定や、ジムの母体に使用されたという設定だけがあったが[33]、『M-MSV』の頃に設定が新規に与えられた。
4号機は5号機と同一の仕様で改修された。さらにその後、対艦用で大出力のメガ・ビーム・ランチャーを装備するためにジェネレーターを換装し、現在知られる4号機仕様となっている[34][注 17]。なお、4号機と5号機の改修は同じ開発チームによって行われ、ジェネレーターの強化によるダクトの形状や専用武器の差異を除けば5号機とほぼ同一の仕様である。機体色は白と黒金色を基調とし、胸部フィンや手足の先などが青色に塗られている。宇宙戦用に特化した機体で、コア・ブロック・システムと地上用装備を省いた代わりに機動性や稼働時間などが向上している。
なお、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するRX-78NT-1「アレックス」も、当初は「ガンダム4号機」で、元々2 - 3号機と大差ない姿であった機体をオーガスタ研究所で改修したとされていた(アレックスの各所に「4」のマーキングがあるのはこれが理由)。無論これは制作者がMSVの設定に気付かずにNT-1を生み出したからであるが、これでは4号機が複数存在することになってしまうため、アレックスが4号機という設定はガンダム4号機が有名になるに従って曖昧にされていった。また、ガンダム4号機は複数の部署で同時に開発され(連邦空軍開発のガンダムGT-FOURなど)、その1体がアレックスだという解釈(漫画『機動戦士ガンダム MSジェネレーション』での設定)や、ガンダム4号機、及び後述のガンダム5号機をニュータイプ用に改修したのがアレックスであるという解釈もある。
なお、ゲーム「SDガンダム GGENERATION WORLD」では4号機、5号機共に改修前の状態を「ガンダム4(5)号機」、改修後の武装を所持した状態を「ガンダム4(5)号機(ブースター装備)」と区別している。
- 武装
- 劇中での活躍
- 作中ではア・バオア・クーへの増援部隊を撃破するために、4号機専用試作兵器メガ・ビーム・ランチャーを発射した後にメガ・ビーム・ランチャーの補助ジェネレーターである外部パック・ジェネレーターが爆発して大破、旗艦に回収されたものの修理不能であったため終戦までコンペイトウに放置される。パイロットのルースも爆発に巻き込まれ、旗艦への回収後に死亡が確認されている。
- また、IFルートが存在し、このルートだとルースが生存し、ガンダム5号機とともにア・バオア・クーのNフィールドに投入され、無事帰還している。この際メガ・ビーム・ランチャーを使用しており、コンペイトウで改良が施された可能性がある。原作小説『ア・バオア・クー攻防戦』ではジオン軍の試作型MA・ビグロ改との戦闘に勝利しており、無事帰還したと思われる描写がある。
ガンダム5号機
ガンダム5号機 5th Gundam | |
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型式番号 | RX-78-5 |
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 42.6t |
全備重量 | 80.5t |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
出力 | 1,480kw |
推力 | 70,500kg |
センサー 有効半径 |
6,190m |
武装 |
|
搭乗者 | フォルド・ロムフェロー |
セカンドロット系に属する5機目に製造されたガンダム。特にガンダム型MSの5番目の仕様に改修された状態を指す。コードネームはG-05。
4号機同様、『MSV』として設定のみが、『M-MSV』(大河原邦男コレクション)としてデザインと短編小説のみが存在していたが、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』で第16独立戦隊旗艦サラブレッド(準ホワイトベース級)の搭載機として登場した。パイロットはフォルド・ロムフェロー中尉。
元々5号機はサラブレッドに搭載されたという設定や、ジムの母体に使用されたという設定だけがあったが[33]、『M-MSV』の頃に設定が新規に与えられた。
『宇宙、閃光の果てに…』以降の5号機仕様の設定では、4号機と5号機の改修は同じ開発チームによって行われ、ジェネレーターの違いによるダクトの形状や専用武器の差異を除けば4号機とほぼ同一の仕様である。機体色は白と黒金色を基調としているのは4号機と同じだが、胸部フィンや手足の先などが5号機は赤色となっている。
4号機と同じく宇宙戦用に特化した機体で、固定装備や基本武装も4号機に準ずる。5号機の専用武器として実体弾式のジャイアント・ガトリングガンがあり、4号機の護衛機的な役割を担う空間制圧用の戦闘機とみなすことができる。
- 劇中での活躍
- 作中では一年戦争末期における月面都市グラナダ近郊の戦闘を最後に生還している。これは8号機までの設定がなされた際に作られた「設計・製造された8機のうち、稼働状態のまま一年戦争終結を迎えることをできたのは1機のみであった」とする解説に起因すると考えられている。
- 原作小説『ア・バオア・クー攻防戦』ではジオン軍の試作型MA・ビグロ改との戦闘で大破しており、帰還したかどうかは不明である。また、同小説を基にした前述のゲームのIFルートでもア・バオア・クーNフィールドへ投入されたとしている。
ガンダム6号機(マドロック)
ガンダム6号機(マドロック) 6th Gundam (Mudrock) | |
---|---|
型式番号 | RX-78-6 / RX-78-G6[36] |
頭頂高 | 18.0m[36] |
本体重量 | 47.3t[36] |
全備重量 | 84.4t[36] |
装甲材質 | ルナ・チタニウム[36] |
出力 | 1,480kw[36] |
推力 | 70,500kg[36] |
センサー 有効半径 |
5,900m[36] |
武装 | 300mmキャノン砲×2[36] 60mmバルカン砲×2[36] グレネード・ランチャー×2[36] ビーム・サーベル×2[36] ビーム・ライフル[36](XBR-M79X-C2[37]) ハイパーバズーカ[36] ハイパーハンマー[36] |
搭乗者 | エイガー |
セカンドロット系に属する6機目に製造されたガンダム。特にガンダム型MSの6番目の仕様に改修された状態を指す。開発時期によって「未完成型」と「完成型」に分けられる。
元々6号機はジムの母体に使用されたという文字設定だけがあったが[33]、『M-MSV』(大河原邦男コレクション)において、大河原邦男によってデザイン画が描き起こされた。カラーリングは白地に青と黄色。他のガンダム1-7号機とは異なり、顔に「ヘ」の字のスリットが無い。
ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場するために片桐圭一郎によってリデザインされた。このゲームではプレイヤーはジオン公国軍所属で、ガンダム6号機は敵のボスとして登場するため、悪役っぽい顔にデザインされた。「マドロック」という名もこの際に設定された。開発責任者およびパイロットはエイガー少尉。
- 未完成型
- ビームライフルのチャージ中に武装が弱体化するのを避けるため、両肩に大口径キャノン砲を装備し、有効性を検証するのが本機の開発目的とされている。
- この砲については300mm実体弾砲説とビームキャノン説があり、小説版『ジオニックフロント』では後者の説を採用した上でビームキャノンの冷却システムに問題があり、十分な性能を発揮できなかったとしている。ただし後者の説では機体のコンセプトと矛盾する。また、両腕に4連装グレネードランチャーを装備、ホバリングによる高速移動も可能である。ビームサーベルは2門あるキャノン砲横にそれぞれ配置されている。
- 作中ではジオンのジャブロー侵攻の際に、エイガー少尉の独断で初めて実戦投入された。しかし冷却システムの調整が不完全であったため、ジオン軍の特殊部隊「闇夜のフェンリル隊」の攻撃で破壊されるが後に修理される。
- 小説版ではエイガー少尉が敵に囲まれる事を避けるために、炎上中の艦船を背にして戦うという愚を犯したため、パワーユニットがオーバーヒートを起こし、大破させられた。
- 完成型
- 修理の際に肩部のアーマーと脚部ホバーユニットが追加され、完成型となる。さらに小説版ではビームキャノンの出力を70%(それでもジオン軍のどんなMSであっても一撃で破壊できる威力とされる)に押さえ、パワーユニットへの負荷を抑えている。しかし、完成型も再度闇夜のフェンリル隊と交戦し撃破される。小説版では、ゲラート・シュマイザーが搭乗する実体弾キャノンや煙幕弾の搭載などで改造されたザクIによって撃破された。漫画『GUNDAM LEGACY』では、フェンリル隊に敗れた事実が描かれたのみで、具体的な描写はなされていない。
ガンダム7号機
ガンダム7号機 7th Gundam | |
---|---|
型式番号 | RX-78-7 |
頭頂高 | 18.3m[38] |
本体重量 | 39.2t[38] |
全備重量 | 78.7t[38] |
装甲材質 | ルナ・チタニウム[38] |
出力 | 1,670kw[38] |
推力 | 70,800kg[38] |
センサー 有効半径 |
6,130m[38] |
武装 | ビーム・ライフル[38](XBR-H80-L1[39]) ハイパーバズーカ[38] 60mmバルカン砲×2[38] ビーム・サーベル×2[38] グレネード・ランチャー[38] |
搭乗者 | ユーグ・クーロ |
セカンドロット系に属する7機目に製造されたガンダム。特にガンダム型MS7番目の仕様に改修された状態を指す。セカンドロットシリーズとしては最後に開発された機体である。
元々7号機はジムの母体に使用されたという設定だけがあったが[33]、『M-MSV』の頃に設定が新規に与えられた。
『M-MSV』以降の7号機仕様は最初からFSWS計画の増加ウェポンシステムが盛り込まれた機体であり、フルアーマーガンダム7号機(フルアーマーガンダム3号機)及びHFA-78-3 (FHA-78-3) 重装フルアーマーガンダムに仕様を変換することができる。
だがそもそも重装フルアーマーガンダムはペーパープランに過ぎないといわれており、また本機はフレームまで開発された状態で終戦を迎えたため、開発は中止された。しかし、そのデザインはガンダムMk-IIに繋がり、系譜上は影響を残している。
本機体は『MSV』として設定のみが、『M-MSV』(大河原邦男コレクション)としてデザインのみが存在していたが、PS3用ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』にて、カトキハジメによるリファインデザインが行われている。
- 劇中での活躍
- 作中では月のマスドライバー基地に向かったジオン軍残党を追撃するため、ファントムスイープ隊にペガサス級サラブレッドと共に新たに配備され、重装フルアーマー状態で同基地に向かっていたムサイを撃破の後、基地での最終決戦に挑むことになる。なお、漫画『機動戦士ガンダム戦記U.C.0081 -水天の涙-』では、ジオン軍残党シェリー・アリスン中尉の本機の開発への関与が発覚し、機動補正プログラムの使用が禁止されたことから扱いにくい機体となっていた。そのため、機動性の問題を克服する目的でフルアーマーや重装フルアーマーを使用する理由となっていた。
ガンダム8号機
8機目に製造されたRX-78とされる機体(正式な設定は存在しないため、この名称は本記事での仮のものである)。「ガンダムセンチュリー」42ページに、ガンダムのプロトタイプが8機生産されたとする記述がある。
プラモデル『1/144プロトタイプガンダム』の取扱説明書にもRX-78の生産数が8機であることの記載があり、4〜8号機が全てジムの母体になった旨の記述と、6〜8号機に実戦記録がないとの記述が見られる。しかし、これらの設定は現在通用している7号機までの設定と異なる。
7号機が現在の設定になって以降の資料でも8号機の存在は認められるが[40]、旧キットのプロトタイプガンダムの説明書以外で具体的な設定がされたものはない。
ガンナーガンダム
ガンナーガンダム GUNNER GUNDAM | |
---|---|
型式番号 | RX-78SP |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | 地球連邦軍 |
生産形態 | 計画のみ |
全高 | 18.0m |
重量 | 59.5t(推定) |
装甲材質 | 不明 |
武装 |
|
メカニックデザイン企画『MSV-R』にて設定された機体。RX-78 ガンダムの中距離支援タイプとして計画されたMSである。
一年戦争終結後、MS登場に伴う次世代の戦闘形態の把握と既存MSの性能向上により開発された機種の一つで、RX-78をベースに中距離射撃能力に特化したMSとして計画された。実物大モックアップ製作がなされたが、コンセプト的にRX-78-6 ガンダム6号機と重複するなどの理由により開発中止となった[41]。そのため実機は製作されていない。基本的な外見はRX-78を踏襲しているが、ツインカメラにバイザー型の遮断シールドを装備した頭部や、腕部と脚部に増設された装甲の形状などにFA-78-2 ヘビーガンダムとの共通点が多く見られ、開発期間の短さもあり、ヘビーガンダムがベースなのではないかという説がある[42]。製作されたモックアップはオリジナルのRX-78ではなくRGM-79 ジムがベースとなっている[42]。
本機は、戦後間もないU.C.0080年6月に情報解禁されながら、年末には開発中止の報告がされるなど不審な点もあり、連邦軍に抵抗するジオン残党勢力に対する牽制の為の情報操作の一環だったのではないかとされる[42]。
計画では胸部や頭部にセンサーを増設し、それに対応したメインアームとして、ジオン軍のビームライフルの解析データが一部転用された専用のロングレンジビームライフルを装備、大型化したランドセルの上部に索敵・ジャミング用のポッド等の電子戦装備を装備(それによりビームサーベルは脚部側面に収納)することで策敵、射撃能力を従来機より大幅に向上し、さらに背部ランドセルに搭載されている4基の大型スラスター(小型プロペラントタンクが内蔵)と脚部に増設されたバーニアによって得られる高い機動性により、中距離支援のみならず近接戦闘にも対応可能な汎用MSとして開発される予定であった。
本機は『ガンダムエース』誌上で公募され、第2回コンテストのグランプリ作品である「ガンダムスナイパータイプ」を大河原邦男がクリンアップしたものが基になっている。
その他のガンダム
パーフェクトガンダム
漫画『プラモ狂四郎』の劇中で制作されたガンプラが初出で、パーフェクトガンダムシリーズの1機目である。のちに『MSV』に組み込まれた(型式番号:RX-78[43]もしくはPF-78-1[44])。一部書籍では「連邦軍が情報操作用に制作したCGによる架空の機体」という設定になっている[45]。フルアーマーガンダムも参照。
ガンダムのトリコロールを基調色とした増加装甲を胸部・肩部・腰部・下脚部に装着し、右腕部に直付け式の2連装ビームガン、背部には大型のパックパックとそれに直結した肩部大型キャノン、左腕部に装着されたシールドにはビームサーベルを3本と機雷投下ユニット、脚部増加装甲にはスラスターを追加するなど、さまざまな武装を施している。ただし、プラモ狂四郎の講談社ボンボンKC版5巻によると、重装備なだけに推力は強化してあるものの鈍重な機体であり、同巻で対戦した軽装なセミアーマードガンダムの運動性能に翻弄され、惨敗している。
元々はテレビシリーズに原画マンとして参加していた板野一郎が仕事の合間に描いた落書きで、パーフェクトジオングとの近接戦が描かれていたが、この時点で両者ともデザインはほぼ完成していた。
漫画で初登場した当初は全身に改造を施されたフルスクラッチとも呼べる機体で、増加装甲は機体と一体化しており脱着不能であったが、MSVとしてプラモデル化される際に小田雅弘によりデザインが見直され、装甲が脱着可能となった。マスターグレードでプラモデル化されたのはこちらのデザインである。さらに後にカトキハジメによって再度リファインされたものが、「GUNDAM FIX FIGURATION」「SDガンダム BB戦士」各シリーズで商品化された。なお、「BB戦士」ではオリジナルの要素として、頭部に装着する「ヘッドギア」と支援メカである「Gキャリアー」が設定されている。
ガンプラを題材とした2013年のテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』第1期の最終話では、クライマックスの場面で主人公の父親のガンプラとして登場し、主人公を援護する場面が描かれた。わずか数秒ではあるものの30年越しにテレビアニメへ登場したことから、Twitterのトレンドワードとなったり、『プラモ狂四郎』の原作者であるやまと虹一が個人ブログでイラストを添えたコメントを寄せるなど、大きな反響があった[46]。なお、この場面の原画は同アニメに原画マンやメカニック作画監督としても参加していた大張正己によるものである[47]。
ソロモンエクスプレス
「電撃ホビーマガジン」の雑誌企画『ソロモンエクスプレス』に登場(型式番号:RX-78-2)。
ソロモン攻略プランの一つとして極秘裏に検討されていた、RX-78-2の核攻撃用装備。追加装備されるそのユニットは、2発の大型多弾頭熱核反応ミサイル、背部に装着される大型の化学燃料高機動ブースター2基および中型宇宙艦艇のものを転用した熱核反応炉4基、背部の熱核反応炉に直結された大型メガビームライフルと腰部の実験用Iフィールド発生ユニット、上半身に装着される対宇宙塵用の増加装甲、耐核シールドなどから構成されている。
想定されていた運用方式はブースターによる大速力を生かした一撃離脱戦法であり、ソロモンの開口部へ熱核反応ミサイルを発射したのちは、戦域を離脱しつつ全装備を分離し、最終的にはコア・ブロックのみが回収される予定だった。RX-78-2を用いて熱核反応炉1基のみを搭載した状態での加速試験が行われたが、その際にブースターの故障が発生しており、それに加えてあえて南極条約に違反することへの懸念もあったことから実戦配備は見送られ、代わりにソーラ・システムが投入されることとなった。
その後、ソロモンエクスプレス用のユニットはルナツーで保管され、搭載されていた熱核反応弾のみがガンダム試作2号機に転用されたとされている。
ホワイトデビル
雑誌企画『ソロモンエクスプレス』に登場。
ソロモンエクスプレスと同様に開発されていたG-3ガンダム用の核装備プラン。基本的な装備はソロモンエクスプレスに準じているが、武装はソロモンエクスプレスのものと同型の大型メガビームライフルのほか、2基の核バズーカと6発の熱核反応弾、60mmバルカン砲の砲口を流用した頭部後方のビームライフルとなっており、耐核シールドも2基に増強されている。
ア・バオア・クー攻略用とされていたが、ソロモンエクスプレスと同様に実戦投入は見送られた。
ガンダム量産型
ツクダホビーのシミュレーションボードゲーム拡張キット『トワイライト オブ ジオン』に登場(型式番号:RG-79AV)。
ガンダムの簡易量産型で、腰部ヘリウム・コアが除かれ、V字アンテナをもたない。カメラ・アイの形式は判別不能(ユニットのイラストが小さいため潰れてしまっている)。ガンダムと同様にビーム・ライフルとビーム・サーベル2本、ハイパー・バズーカを携行する。生産性が悪く、10数機で生産は打ち切られている。
GEEM(ジーム)
『サイバーコミックス』01掲載小説「トップガンダム」に登場(型式番号:RMS-114)。名称は"Gundamtype Experienced Exertion Mobilesuit"の略で、ガンダム系の発展量産機とされる。カメラ・アイはジム系のゴーグル・タイプ。武装は180mm径のエレ・カートリッジ式ビーム・ライフルを携行する。宇宙世紀0089年から部隊配備が開始されている。
宇宙世紀0082年に設立されたMSパイロット訓練学校「トップガンダム」に在籍するシェイド・ノヴォトニー中尉が搭乗し、ド・ダイIIに乗りバグダッドのジオン残党のスティルスザク3機と交戦、機体にダメージを受けながらも奇策により殲滅に成功する。
キャスバル専用ガンダム
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に登場。シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンの乗機として製作されたガンダム(型式番号:RX-78/C.A)。
「ニュータイプの理想を実現するべく、キャスバル・レム・ダイクンがネオ・ジオンを率いて決起したら」というIFの歴史に基づいた設定のMS。キャスバルはニュータイプの象徴としてガンダムを用いている。ガンダムの設計図を基にキャスバルに合わせて独自の調整がされており、他のシャア専用機同様、赤を基調としたカラーリングになっている。
性能面では攻撃力などは普通のガンダムより若干上程度だが、運動性と限界が倍近く高く、耐久は若干下と、シャアらしい機体になっている。パイロットが赤い彗星だけに、コア・ファイターまで赤系統のカラーリングとなっている。
なお、ガンダムシリーズを代表するMSとキャラクターの組み合わせということもあり、他の「ガンダム」を題材にしたゲームやプラモデル・フィギュア等で登場することも多い。
また、本機に近い機体としてゲーム『戦士達の軌跡』にシャア専用ガンダムが登場する(形式番号:RX-78 Ver.CHAR)。キャスバル専用と同じくシャアのパーソナルカラーで彩られた点では同じだが、性能は普通のガンダムとほとんど変わらない。ジオン公国製の武器を装備できる。
- ゲーム『ガンダムバトルロワイヤル』では、通常のガンダムに比べて格闘重視のセッティングがなされていて、アクションにおいてはビームサーベルによる斬りではなくキック連発という動作になっている。また、『SDガンダム GGENERATION』シリーズにおいても、武装の中にキックが存在する。
- プラモデルのマスターグレード「RX-78-2 ガンダム Ver.1.5」の成形色替えで発売。一部パーツは成形色の都合でガンダムとパーツ分割を分ける必要があるため、専用パーツが新たに製作されている。また、玩具「ハイコンプリートモデルプログレッシブ」では、地球連邦軍のマークをモチーフとしているガンダムの盾の十字星と腰のVマークを別のマークにした新規造形となっている。
ガンダム(ティターンズ仕様)
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に登場(型式番号:RX-78T)。
「宇宙世紀の史実よりも早くティターンズが成立していたら」というifの歴史に基づいた設定のMS。ティターンズカラーである濃紺に塗装されているのが特徴。
同ゲームで登場するキャスバル専用ガンダムに比べ立体化される機会は少なく、わずかに玩具「MIA」の「ガンダム(セカンドバージョン)」、プラモデル「BB戦士」の「ゼータガンダムMSコレクション」、香港バンダイ限定商品「可動戦士ガンダム」の「ティターンズカラーバージョン」程度である。また、『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』にも同じカラーリングのガンダムが登場するが、この作品ではティターンズが登場しないストーリーのため「ガンダム・ムラサメ研究所仕様」の名称になっている。
ガンダム(ジオン仕様)
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者』に登場。
「ジオン軍がガンダムを鹵獲し、開発していたら」というifの歴史に基づいた設定のMS。深緑に塗装されており、ゲルググと同タイプのシールドを装備しているのが特徴。
また、「ジオン軍によって鹵獲されたガンダム」という設定の機体は、ゲーム『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオンDX』にも登場している。
ハーフガンダム
漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場。
ティターンズがガンダムMk-IIを開発する際に、RX-78-2 ガンダムを徹底的に解析するために、各基地に現存するRX-78系の補給用パーツをかき集めて製造した機体。オリジナルのパーツの含有率は52%で、残りは現用機のパーツで補填されており、名称の由来となっている。ただし、この数値は外部装甲も含まれる可能性も指摘されており、実際にどれくらいオリジナルに近かったかは不明となっている(作中では、ジムIIより弱いとされている)。
各スペックはマグネット・コーティング時に記録されたRX-78-2のデータをもとに同等に調整されている。コア・ブロック・システムは装備されておらず、カメラ・アイが緑色で左胸にセンサーが増設されているのが外観上の主な違いである。また、足首のアーマーにはプロトタイプガンダムのようなスリットが確認できる。武装は頭部バルカン砲とビーム・サーベルのほか、Mk-IIと同型のビーム・ライフルを携行するが、シールドは装備していない。Mk-IIの完成後は、同機の優秀性を実証するため何度も模擬戦闘をおこなうが、テスト・パイロットのカン・ウー大尉が体を蝕む程の過酷な操縦テクニックを用い、エドガー・エドモンド・スミスが搭乗する最新鋭機のMk-IIを圧倒し、勝ち続ける。業を煮やしたフランクリン・ビダンは実戦装備での模擬戦を命じ、その際にウー大尉が気を許した一瞬にコックピットを直撃され、撃破される。
宇宙世紀0138年に童話作家シシリア・マディンの遺品より発見された『エドガー・エドモンド・スミスの日記』に登場する機体であり、当時の宇宙世紀世界でも実在するかは議論が分かれているとの設定がなされている。
ガンダム(オリジン版)
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、一年戦争開戦以前に既に「RX-77-01 ガンキャノン(初期型)」がアナハイム・エレクトロニクス社により開発・生産されて連邦軍にて運用されている設定だが、対MS戦闘を考慮していない設計のためにジオン(ジオニック社)のMS-04・05との初の実戦で完敗を喫し、その教訓から同社のMS開発部長テム・レイの指揮の下、新たに対MS戦に特化した最新鋭MS「RX-78 ガンダム」が開発されることとなった。
劇中では、サイド7に2機のガンダムが搬入された。RX78-01号機は全身黄色系で格子状のラインとマーカーが入った衝突実験用のダミーを思わせる塗装となっており、頭部カメラアイがガンキャノンに近い形状になっている。ヴェルツ大尉が搭乗し、サイド7の軍事区画に潜入したザク小隊との戦闘となるが、密着状態でザクの融合炉をビームライフルで破壊したためその爆発に巻き込まれ焼失する。RX78-02号機はアニメ版同様のトリコロールとツインアイである。ウィリー・ケンプ中尉が搭乗予定であったが、02号機に向かう途中でザクの攻撃に巻き込まれ死亡、ホワイトベースへの搬送不可となったところへ偶然居合わせたアムロ・レイが搭乗した。
テレビ版ガンダムとの大きな違いは、固定武装が多いことである。頭部バルカン砲のほか、左肩にショルダーマグナムを2基、右肩にガトリング砲を1基搭載し、また左肩背部にショルダーキャノンを追加装備することもできる(バックパックごと交換し、バーニアも強化している。ショルダーキャノン付バックパックはビーム・サーベルが1本)。ビームライフルのデザインもテレビ版と異なる形状であったが、ベルファスト出港後からはテレビ版と同じ形状に変更されている。
大気圏突入のための特殊装備は備えておらず、大気圏突入の際はシールドで摩擦熱を防御しながらホワイトベースへ移動後カタパルトデッキ上部に張り付いて、艦の陰に入ることで直接の摩擦熱を避けぬいた。
コクピットにはコア・ブロック・システムを採用していなかったが、のちにジャブローで改修を受けた際に組み込まれた(それ以前に脱出シートのシステムも設定されていたが、劇中では使用されていない)。ただしテレビ版のようにガンダム、ガンキャノン、ガンタンクが共通のコアブロックを使い、コア・ファイターとして戦闘も行なうという設定ではなく、ガンダム専用の小型飛行機「コアポッド」を内蔵し緊急時に脱出する目的として設定されている。なお劇中ではコアファイターという名の戦闘機が別に存在している。
「ジャブロー編」以降も改修され、左肩のショルダーマグナムがガトリング砲に代わり、シールドを背中にマウントできるようになった。さらに「ララァ編」以降はバックパックに小型のスタビライザーが装備されている。「ソロモン編」にて、機体の反応速度がアムロの能力についていけなくなったこと、およびテキサスコロニーでシャアのゲルググによってガンダムが大破させられたことを踏まえて、マグネット・コーティング処理および機体各所にスラスターを増設されるなど機動性を高める改造が施された。
局地型ガンダム
局地型ガンダム GUNDAM LOCAL TYPE | |
---|---|
型式番号 | RX-78-01[N] |
全高 | 18.0m |
重量 | 43.4t |
武装 | MS用マシンガン×1 ビーム・サーベル×2 シールド×1 ショルダー・キャノン×1(北米戦仕様) |
メカニックデザイン企画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MOBILE SUIT DESCOVERY』(MSD)に登場。
01号機の余剰パーツを基に組み上げられた地上・水中用試験機。外観上の特徴として、頭部カメラアイに防塵・閃光防御用の赤いバイザーが被せられている。当初は01号機と同じ黄色系統に塗装されていたが、運用試験の進行に伴い白と紺のツートンに塗り替えられた。不要な宇宙用装備は撤去され、水中戦に対応したハイドロジェットエンジン内蔵のランドセルと、各関節部に防水用のシーリング処理が施されている。武装は八州重工製のMS用マシンガン、折り畳み式バイポッドを備えた小型シールド、シールド裏に懸架されたビーム・サーベル2基。
この機体の運用データは02号機にも反映されたほか、陸戦型ガンダムや、水中用ガンダム、アクア・ジムの開発にも活かされた。
『ORIGIN』のスピンオフ漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』では、機体色を黒とオレンジに変更した「北米戦仕様」が登場。そのほかの違いとして、ランドセル左側に02号機と同型のショルダー・キャノンが装備されている。
ガンダム (Ver.ka)
雑誌企画『ガンダム・センチネル0079』に登場。
いわゆるアニメ版のガンダムの解像度をあげたもの。本来はカトキハジメとあさのまさひこのお遊びで生まれたもので、1989年、当時最新のガンダムであったガンダムNT-1アレックスのデザインを見て、あさのの「ガンダムとアレックスは実際は同じ機体なのでは?」という提案から、カトキが「アレックスのデザインから逆算したRX-78 ガンダム」としてデザインしたものである。そのため頬当てや鎖骨部のダクト、腰のアーマーの形状やヘリウムコアの形状などアレックスのデザインとの共通点が見られる。さらに、対ジオング戦での、ラストシューティングを肩ブロックを回転しないで可能にするために、肩装甲が展開して腕が真上にあげられるデザインが考案された。そしてモデルグラフィックス誌の『センチネル0079後編』での1カットの為に模型作例が製作され、カトキのデザイン画と共に公開されファンの注目を集める事となり、「HG 1/144 RX-78 ガンダム」の組み立て説明書イラストやLDパッケージなどで、胸部ディテールなどが一部変更されて掲載されたことで、さらに注目されることとなる。また『ガンダム・センチネル0079』に登場したGM後期生産型はガンダムのデザインが完成した後に逆算的にデザインされた。その後Ver.ka(バージョンケーエー)と称されるようになったのは、Bクラブがガレージキットとして発売する際、当時バンダイとモデルグラフィックスがセンチネルの版権問題で揉めており、「ガンダム・センチネル」の名称を使用できなかったため、苦肉の策として、センチネル連載当時にカトキが読者投稿コーナーなどでの自身のコメントであると示す為に使用されていた「ka」という表記を使用した事が発祥である。
その後数多くのガレージキットメーカー、および個人ディーラーなどの手によって幾度となく立体化されるのみならず、バンダイのプラモデル「マスターグレード」と完成品TOY「GUNDAM FIX FIGURATION」でも立体化されている。
社会におけるガンダムの認識
- 兵器としてのガンダム
ガンダムは「近未来の人型兵器」としての認知が高い為、技術指標としてたびたび引き合いに出される。
イベントの目玉となる「機動戦士ガンダム開発ストーリー」は、ガンダムを作るという想定で、当社の業務フローをシミュレートする。その時、当社の研究・開発、設計担当は、また製造、品質管理、さらに営業、財務、資材など担当は、それぞれどのような役割を担うのか。迫力のある映像と音響を楽しみながら、多くの社員がアイデアを出し合い、検証し協力し合いながら初めて大きなプロジェクトを完成させていく醍醐味を一人ひとりに知ってもらうイベントとなる。
防衛省技術研究本部は11月7日、平成19年度研究発表会、防衛技術シンポジウムを開催した。会場では、ネット上のコミュニティーなどでも話題になった「ガンダムの実現に向けて(先進個人装備システム)」をはじめとした研究開発成果が展示された。「ガンダムの実現に向けて」というタイトルで展示を行った理由については「扶桑社が発行する防衛省の公式雑誌『MAMOR』で技術研究本部を特集した際、ガンダムを引き合いに出したことから(開発担当者が)今回の発表でもそのまま使ったのだと思う」(防衛庁広報官)という。ガンダムというロボットのイメージとは異なるものの、先端のIT技術を駆使したこの装備。写真で詳細を紹介したい。
- この展示は『ライフルにカメラを、ヘルメットにアンテナを着ける等して、隊員間の情報を即時にやり取りする』という内容で、人型ロボットやパワードスーツを開発するという類の展示ではない。この名称はサンライズ側の了解無しに使われている[48]。
前田建設ファンタジー営業部 建設業の面白さや楽しさを知ってほしい!という思いから始まったファンタジー営業部も、早いものでほぼ十年が経過しました。書籍化は今回で三作目となります。今回のテーマは「機動戦士ガンダム地球連邦軍基地ジャブロー」です。
もしもガンダムを作るとしたらいくらくらいかかるか、まじめに計算したことがあります。そうすると、材料費だけで800億円弱かかることがわかりました。これは、つくるための人件費、インフラのお金は含めません。材料費と加工費だけです。
- 平成24年4月15日金曜日21時 朝日放送 Oh!どや顔サミット ロボット工学博士の古田貴之を紹介。彼が800億あればガンダムをすぐに作れると見積もりを披露。
- 平成23年2月17日 自民議員の「ガンダム実現構想」 産業振興としてマニフェストに!? (1/2) : J-CASTニュース
自民党議員の間でガンダムに象徴される二足歩行ロボットの実現を党のマニフェストに入れようという動きがある。産業振興の一環として国家プロジェクトとして取り組もうという狙いのようだ。既に石破茂政調会長にも提案しているといい、ネットでも話題になっている。
- 平成24年6月28日 自由民主党に依るニコニコ動画内の生放送番組『CafeSta1周年記念“12時間ぶっ続け まるナマ自民党”』
- 7:58:02~8:44:46「本気で考える自民党ガンダム開発計画」という議論が放送された。出演者は自由民主党衆議院議員の平将明と丹羽秀樹、小説家の福井晴敏。内容は、各人の『機動戦士ガンダム』への思いの他、実寸大の歩くガンダムをどう作るか、どう活かすかというやり取り。
- 歩くガンダムを作る目的は観光資源として。カナダのナイアガラの滝のような観光名物として人を呼ぶ事が出来る。
- 動力源としては核燃料の搭載は難しいので、電源プラグを繋げるか燃料電池を載せるかする。
- 予算は税金ではなく奈良の大仏と同様国民の浄財で賄う。飢饉の最中にも関わらず聖武天皇が東大寺盧舎那仏像を造ったように、歩くガンダムは国の象徴になる。
- 立命館大学総合理工学研究機構先端ロボティクス研究センター金岡克弥教授に拠れば、歩くガンダムは今の技術で作れると思う。不整地での二足歩行技術を完成させるには約10億円が必要。
- 実際にガンダムを作ろうとすれば、例えばベアリングを作る中小企業等、様々な企業が力を発揮できる。生まれた技術は土木事業等にも生かせる。
- 7:58:02~8:44:46「本気で考える自民党ガンダム開発計画」という議論が放送された。出演者は自由民主党衆議院議員の平将明と丹羽秀樹、小説家の福井晴敏。内容は、各人の『機動戦士ガンダム』への思いの他、実寸大の歩くガンダムをどう作るか、どう活かすかというやり取り。
- 偶像としてのガンダム
商業施設(テーマパークなど)に作られたガンダムモデル以外にも、宣伝・事業の域を超えてガンダム像が作られることがある。代表例としては東京・上井草駅前に立つガンダムの銅像“大地から”など。
実物大ガンダム
実物大ガンダム(じつぶつ・だい - )は、RX-78-2ガンダム像を設定通りに頭頂高18mサイズで作った立像モデル。「等身大ガンダム」・「1/1ガンダム」とも呼ばれているが、本節では特記なき場合は便宜上“実物大ガンダム”の名称で統一する[注 18]。広義では前述した“ 偶像としてのガンダム ”にカテゴライズされるモノだが、記述が多岐に渡って必要なため、節を分けて詳説する、また参考として2010年に中国で無許可建造された“ ガンダムに似た謎のロボット巨像 ”についても簡単に記載した(特記無き場合は以下の文章は日本の正規な実物大ガンダムについて記述した)。
基本構造は鉄骨フレームにFRP製の外装を被せた物で、スケール相応のディティール造形やマーキング、首の可動やミスト放出などのギミック、各部の電飾など非常に凝った造りになっている。
2009年に建造され同年に一般公開されたあと、2012年までは常時設置されず、何回か場所を変えて公開された(詳細は場所ごとに後述)。これはガンプラの技術を応用する事で分解・再組み立てが容易なように設計されているため、イベント的な展示に最適だという事情も加味されている。なお分解状態では大型コンテナ25個分に収まり、保管や輸送もしやすい[49]。過去数回ほど一部パーツのみの展示も行われている(後述)。
2009年お台場公開
2009年、ガンダム放送30周年記念とGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトの一環として、東京お台場・潮風公園に立像としては世界初となるガンダム1/1(実物大)モデル(正式名称 RX-78-2 ガンダム Ver.G30th)が“建立”され、同年7月11日から8月31日の52日間、実物大ガンダムが初めて一般公開された。そのインパクトは絶大であり、「現実世界にガンダムが出現する」というコンセプトにふさわしいものであった。ただし、この際はあくまで平和とエコロジーの象徴という企画を体現し、手持ち武器は装備していない。2016オリンピック・パラリンピックの東京開催の招致PRを兼ねており、8月1日より公開終了まで、左肩部分のホワイトベースのロゴがオリンピック招致ロゴに変更された。
期間中の来場者数は、当初予想の150万人を大幅に上回り延べ415万人[50]に達し、世間の耳目を集めた。一般来場者は地上からの鑑賞および撮影と足部への接触のみが可能だったが、ガンダム像の肩部にクレーンで昇り、通常では不可能なポイントでの記念撮影ができる権利がYahoo!オークションにおいて売り出され、放送作家の美濃部達宏が260万1000円で落札。また、ガンダムファンである一般の男女カップルが会場にて“ガンダム前婚”を行うなど、多くの話題を提供した。
お台場での公開終了後、ガンダム像はひとまず解体され、後述する静岡で再び大地に立つ日まで保管[注 19]された。
- GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト 〜「ガンダム 緑の大地に立つ」〜(2009年4月18日時点のアーカイブ)
- ガンダム、招致に立つ 左肩に「東京五輪」ロゴ(2009年9月5日時点のアーカイブ)
2010年-2011年静岡公開
様々な話題と経済効果を産んだ実物大ガンダムは、当初その去就は全くの未定とされていたが、2010年初春、日本最大のプラモデル生産地であり、バンダイホビーセンターを擁する静岡市が誘致に成功したと報道。同年3月、“ガンプラ誕生30周年記念イベント”の一環として7月24日より静岡市葵区(JR東静岡駅北側 東静岡広場)で開催される「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」会場に実物大ガンダムを設置する計画が発表された。このイベントにおける実物大ガンダムは抜刀状態のビームサーベルを片手に持ち、随所をリファインしたニューバージョン(正式名称 REAL GRADE 1/1 RX-78-2 ガンダム)となった。
2010年7月24日から9月30日、12月1日から2011年1月10日の間はギミック等の演出がされる展示や様々な付随イベント、お台場でも好評だった「タッチ&ウォーク」に、グッズ・飲食物ショップも開催。前述の期間以外も、ホビーフェアが終わる2011年3月27日までは展示され観覧は可能であった(好評につき閉幕前10日間もギミック演出を行うこととし、公式発表まではされたが、東日本大震災の影響で中止された)。またホビーフェアの閉幕後も 4月1日までは解体されなかったため、遠巻きながら見学することはできたが4月2日に解体が開始され、4月8日までに展示ステージ以外の部品の解体と搬出が完了。展示ステージの解体も4月11日から開始され4月20日に完了した。
- 静岡ホビーフェア
- RG 1/1 GUNDAM PROJECT
- 機動戦士ガンダム:“実物大”立像415万人動員、目標の2.5倍 今後の行方は?(2009年9月4日時点のアーカイブ)
- 実物大ガンダム 静岡で再び大地に立つ(2009年12月24日時点のアーカイブ)
2012年-2017年 お台場・ダイバーシティ東京公開
2012年、最初に公開した潮風公園に程近いゆりかもめの台場駅そばに新しくオープンする複合商業施設・ダイバーシティ東京 プラザ内のフェスティバル広場に、関節部のディティールとマーキングが異なるマグネット・コーティング後の仕様を再現した[51]、実物大ガンダム(正式名称 REAL GRADE 1/1 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT)が展示されることとなった。以前のものと違い、台座がなくなり、主構造の鉄杭を地下数十mに打ち込んでいる[52]。同施設にはガンダムシリーズ30有余年の歴史を特別映像や貴重な資料展示などで体感できるエンターテイメントスペース・ガンダムフロント東京も併設されていた。(2017年4月5日に営業を終了、跡地には同年8月19日ガンプラ関連をメインとしたアミューズメント施設「THE GUNDAM BASE TOKYO(ガンダムベース東京)」がグランドオープンした。なおガンダムフロント東京と同時にオープンしたGUNDAM Cafe ダイバーシティ東京 プラザ店は現在も営業中)
展示期間については以前の展示時と異なり期限を定めず常設状態になっていたが、2016年12月、翌2017年3月5日をもって展示を終了すると発表[53]。展示最終日にはクロージングイベントが催され、富野由悠季が登壇。実物大ガンダムが生み出され展示された事への謝意や今後の展開(後述)への声援をファンへお願いし、約8年に及んだ実物大ガンダムプロジェクトは一先ず一区切りとなった。
なお、2017年秋には新たなる実物大モビルスーツ立像「実物大ユニコーンガンダム立像」が建造され、ダイバーシティ東京に設置される予定。(詳細は随時上記項目先に記載予定)
- ガンダムフロント東京(2017年4月5日閉鎖)(2017年3月15日時点のアーカイブ)
2019年(予定) - 実際に動かすプロジェクト
2014年7月9日、サンライズによって設立された「ガンダム GLOBAL CHALLANGE」が、実物大ガンダムを動かす計画を発表。発表時点では技術的な目処が立っているわけではなく、実現のためのアイディアを世界中から募集するという状態。2019年にその成果を発表する予定[54]。一般展示の「任務」を終えた実物大RX-78-2ガンダム立像は、今後は同企画の検証・参考用として使用される予定。
パーツのみの展示事例
2009年9月24日から27日まで、頭部のみが幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2009のバンダイナムコブースにおいて展示された[55]。
2011年8月13日から21日まで、再びお台場(シンボルプロムナード公園 セントラル広場)に戻り、頭部や右手のパーツ中心とした分割パーツが展示される。右手パーツには実際に乗る事が出来る(ある程度の制限あり)。今回の展示は同年に実物大ガンダムをCG処理して動かすCMを放送したカップヌードル(日清食品)の協賛により実現した。
- お台場ガンダムプロジェクト 2011(2011年8月11日時点のアーカイブ)
- カップヌードル CMギャラリー ガンダム篇 ※実物大ガンダムを使ったキャンペーンCMが期間限定で配信されていた(2011年7月22日時点のアーカイブ)。
中国のロボット巨像
2010年12月、中国四川省成都市温江区にある国家4A級旅游景区の遊園地国色天郷楽園にてガンダムにそっくりな金色のロボット(高さ15メートル)が登場した。ガンダムの版権を管理する創通は著作権侵害の疑いアリとみなし調査を始めたが、遊園地側は「ガンダムのまねではなく、自分たちでデザインを考えた」などと強弁した(と言われる)。しかし、遊園地のホームページでは、中国語でガンダムを指す「高達」と明示して紹介されていた[56][57][58]。 その後、日本側の反応を受けてか、さまざまな外装パーツを追加してガンダムとは似ても似つかぬ姿へと変貌[59]し、名称も「天郷2号」と改名した後、最終的には撤去された。
- 国色天乡乐园(中国語)※現在は巨像に関する記載は全て抹消されている。
その他の実物大ガンダム
この項目に記載されている実物大ガンダム以外、2009年以前にも実物大の造形物は2体存在している。
- 原寸大ガンダム胸像
- 栃木県のおもちゃのまちバンダイミュージアムは、原寸大ガンダム胸像(上半身+右腕 / 約5.6メートル)をエントランスホールに展示している。以前は千葉県松戸市のバンダイミュージアム内のガンダムミュージアムにあったものだが、バンダイミュージアムの移転とともに現在の場所に移動。
脚注
注釈
- ^ 本機の透視図には、関節部にサムソニ・シム電動モーター、核融合炉(エンジン)にタキムNC-7ほか、アンテナにスーズ式79タイプ、聴音器にマツムS-4といった記述がある[5]
- ^ 基準に満たないものを流用して陸戦型ガンダムなどの機体が少数量産されている
- ^ ガンダム以外の機体に関してはゲルググやジム・コマンドなど、カタログスペック上でガンダムを上回るMSは一年戦争中にも多数存在する。
- ^ 現実のエンジニアリングにおいては、CAD/CAMは「全自動でなにかを設計製造してくれるもの」ではないし、FMS (en:Flexible manufacturing system) は多品種少量生産に適した生産のシステムで、CAD/CAMと対照されるものではない。
- ^ ただし『機動戦士ガンダム』劇中でウッディ大尉は「ガンダム1機の働きでマチルダが助けられたり、戦争に勝てるなどというほど甘いものではないのだぞ」と語り、数多くある戦術兵器の1つという域を出ないものと認識している。
- ^ 後年のプラモデルではラッチに取り付ける解釈もあり、また漫画『THE ORIGIN』の初期にはアニメとは異なり窓部分を手の側に向けて上下逆向きに保持している
- ^ テレビシリーズではガウのメガ粒子砲をやすやすと防ぐ描写もあったが、これについては後にムック『ロマンアルバム・エクストラ42 機動戦士ガンダム 劇場版』の記事において、脚本・設定担当だった松崎健一が考証ミスであると断言している
- ^ なお、ガンダム以降の連邦系MSは一方の手でシールドを保持し、もう一方の手だけで武器を保持して攻撃と防御を併行できる機能が装備され、戦闘時の防御面での優位を確立していたが、一方のジオン系MSは基本的にシールド自体を装備せず、シールドを手持ち装備していたグフやゲルググでさえ両手での保持射撃が基本であり、有効なシールド防御が行えなかった[要出典]
- ^ ガンプラのマスターグレード「ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079」では、シールドの裏に、ビーム・サーベルに加えてビーム・ライフルとハイパー・バズーカを装着することができる(銃のほうにそのための起倒式の突起がある。なおHGUC版では新旧ともにこれらがオミットされている)
- ^ 『1/100MG RX-78-2 ガンダムver.2.0』付属解説書にも「広域を焼却するためのものと考えられる」という記述がある。
- ^ 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の小説版(上巻)では、シロー・アマダが陸戦型ガンダムを囮として使うため、オートパイロット機能で起立させている。OVA版においても、シローがコックピット内で睡眠を取っていても、自動的に基地まで徒歩で帰還している描写がある。
- ^ なお、『機動戦士Ζガンダム』以降ではこれらMS内蔵型の大気圏突入装置は使用されなくなった
- ^ 大気圏再突入時に発生する高温は空力加熱によるものであり摩擦熱ではないが、本編中にシャアが「摩擦熱」と言及しているシーンがある。
- ^ バンダイのゲーム作品では「連邦の白い悪魔」、バンプレストのゲーム作品では「連邦の白き流星[23]」
- ^ ただしアニメ第2話においてアムロがガンダムの未組み立て状態の部品を予備パーツとしてホワイトベースに搬入しており、持ち込むことができなかったガンダム数機分のパーツはスーパーナパームで焼き払ったという描写がある。そのパーツを組み上げれば複数のガンダムが存在していたことになる
- ^ この機体はホビージャパン発行の雑誌「ホビージャパン」別冊『HOW TO BUILD GUNDAM』において、小田雅弘によって作られた設定(デザインはガンダムの初期設定画稿)が『MSV』に取り入れられたものである。
- ^ つまり開発順としては5号機仕様→4号機仕様であり、型式番号とは逆順となる
- ^ 『機動戦士ガンダム30周年プロジェクト』のプレスリリースでは「18mの等身大立像」としているが、一般に等身大とは人の身長と同じ大きさのことであり、主要新聞などでは実物大と表記されている。
- ^ 『とくダネ!』2009年12月17日放送の1コーナーで語られた実物大ガンダム解体後の現状をサンライズに電話取材した際のコメントによると、「複数のブロックに分解して、国内数カ所の某所に保管されており、マニアに場所を突き止められないように定期的に保管場所を移動している」とのこと。
出典
- ^ a b 『アニメック』第6号、ラポート、1979年8月、22頁。
- ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』バンダイ、1989年2月、52-53頁。
- ^ a b c 『機動戦士ガンダム記録全集』日本サンライズ、1979年12月、134頁。
- ^ a b 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士0080 ポケットの中の戦争 VOL 2』バンダイ、1989年10月、108頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム記録全集』日本サンライズ、1979年12月、160頁。ただしこれらが明確に企業名とされるのは後になってからである。
- ^ 講談社ポケット百科シリーズ『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション (3) 連邦軍編』(1984年)170頁。
- ^ a b c 『マスターグレードモデル RX-78-2「ガンダム2号機」』説明書13頁。
- ^ 小説版『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』のページ下部脚注より。
- ^ 講談社ポケット百科シリーズ『ロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』(1981年)91ページより。
- ^ 旧HG1/144プラモデル
- ^ a b 「ガンダムマガジン」講談社 1990年12月号 72-73頁
- ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』52頁。
- ^ 『1/144HGUC(021) RX-78-2 ガンダム』付属解説書。
- ^ 皆川ゆか『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』 講談社、717頁。
- ^ 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、42頁。
- ^ 『1/144HGUC REVIVE(191) RX-78-2 ガンダム』付属解説書。同書では「320mmとも言われる」との注記があり、装弾数も4発とされている。
- ^ 『機動戦士ガンダム エピソードガイド vol.1 一年戦争編(前)』角川書店、67頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイブ』メディアワークス、1999年6月、109頁で確認。
- ^ 講談社ポケット百科シリーズ『ロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』(1981年)171ページより。
- ^ 『講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション』1982年1月。
- ^ 「機動戦士ガンダム宇宙世紀 vol.2 大事典編」ラポート、1998年9月、145頁。(ISBN 4-89799-294-X)
- ^ 講談社ポケット百科シリーズ『ロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』(1981年)87ページより。
- ^ 初出は『機動戦士ガンダム記録全集』内の用語辞典。「ジオンの赤い彗星」と対比した認定呼称。
- ^ 『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』では、ガルマが「V作戦」のファイルを読んでいる映像がある。
- ^ 大河原邦男氏インタビュー いま振り返る「機動戦士ガンダム」の仕事
- ^ 講談社ポケット百科シリーズ『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション (3) 連邦軍編』(1984年)87頁。
- ^ 『HOW TO BUILD GUNDAM』(ホビージャパン・1981)
- ^ 『月刊モデルグラフィックス3月号別冊ガンダムウォーズ・プロジェクトゼータ』(大日本絵画・1986)P.151にU.C.0087年時の地球連邦軍製MSの型番の定義が掲載されている。「量産機のみの場合はRMS、試作機のみの場合はRXで区別される」とある。
- ^ プラモデル『プロトタイプガンダム』付属解説書(バンダイ)。
- ^ この配色はマジンガーZへのオマージュである。
- ^ プラモデル「1/144 モビルスーツバリエーションNo.8 RX-78-1プロトタイプガンダム」(バンダイ)付属。
- ^ コミックボンボン緊急増刊『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』(講談社、1985年5月30日発行)など。
- ^ a b c d プラモデル『1/144 プロトタイプガンダム』取扱説明書より。
- ^ a b c d プラモデル『RX-78-4 ガンダム4号機』バンダイ、2003年7月 取扱説明書
- ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-78 ガンダム』ソフトバンク クリエイティブ、2011年12月、64-70頁。(ISBN 978-4797366181)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『SD CLUB』第8号、バンダイ、1990年1月、30頁。
- ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-78 ガンダム』ソフトバンク クリエイティブ、2011年12月、78頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『SD CLUB』第12号、バンダイ、1990年5月、117頁。
- ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-78 ガンダム』ソフトバンク クリエイティブ、2011年12月、86頁。
- ^ プラモデル『MG G-3ガンダム Ver.2.0』取扱説明書より。
- ^ 『月刊ガンダムエース』2010年12月号481ページ。
- ^ a b c 『月刊ガンダムエース』2010年12月号482-483ページ。
- ^ 「1/144 MSV パーフェクトガンダム」より。
- ^ 「MG PF-78-1 パーフェクトガンダム」より。
- ^ 『データコレクション(13)機動戦士ガンダム 一年戦争外伝3プラスORIGINAL MS IN GAMES』44頁。
- ^ tks24 (2014年4月9日). “30年越しの「パーフェクトガンダム」映像化でプラモ狂四郎作者が思いを語る”. やじうまWatch (インプレス) 2014年4月10日閲覧。
- ^ 大張正己(2014年4月2日のツイート)
- ^ CafeSta開局1周年記念 12時間ぶっ続け まるナマ自民党 - ニコニコ生放送8:39:20 福井晴敏「いや俺はですね、あのー前にあの自衛隊がガンダムを。陸上自衛隊がガンダムを作るってやったじゃないですか。あれ、サンライズに何の連絡も無かったんですよ」
- ^ 日本経済新聞2010年5月11日「すごい現場〜事例に学ぶ ガンダム30歳 長寿プラモの研究(上)」
- ^ 実物大ガンダム、解体スタート 来場者は予想の3倍ITmedia ニュース 2009年9月9日
- ^ 全体の形状は変わっていない。
- ^ 『GUNDAM FRONT TOKYO OFFICIAL GUIDE BOOK [VOLUME.1]』5頁。
- ^ “実物大ガンダム:来年3月で終了、撤去へ 「TOKYO ガンダムプロジェクト」いったん終了”. まんたんウェブ(株式会社MANTAN). (2016年12月1日) 2016年12月1日閲覧。
- ^ “実物大ガンダムを動かすプロジェクトスタート”. 産経新聞. (2014年7月9日) 2014年7月9日閲覧。
- ^ 感動のご対面! 実物大ガンダムがTGSに再臨! 【TGS 2009】
- ^ 中国で模倣ガンダム? - MSN産経ニュース 2010年12月18日(2010年12月20日時点のアーカイブ)
- ^ 偽ガンダム中国に立つ!! なぜか色は百式の金色 - スポーツ報知 2010年12月19日(2010年12月20日時点のアーカイブ)
- ^ 中国にニセ実物大ガンダム立つ? 独特なオレンジ色も造形はそっくり。 - Narinari.com(エキサイトニュース)2010年12月10日
- ^ 中国の「ガンダムっぽい巨大ロボット」がさらに改造されもはや原型をとどめない状態で再登場した模様 - ガジェット通信 2011年1月30日