「海を飛ぶ夢」の版間の差分
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2017年9月4日 (月) 18:17時点における版
海を飛ぶ夢 | |
---|---|
Mar adentro | |
監督 | アレハンドロ・アメナーバル |
脚本 |
アレハンドロ・アメナーバル マテオ・ヒル |
製作 |
アレハンドロ・アメナーバル フェルナンド・ボバイラ |
出演者 | ハビエル・バルデム |
音楽 | アレハンドロ・アメナーバル |
撮影 | ハビエル・アギーレサロベ |
編集 | アレハンドロ・アメナーバル |
製作会社 |
SOGECINE HIMENOPTERO |
配給 | 東宝東和 |
公開 |
2004年9月3日 2005年4月16日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 |
スペイン フランス イタリア |
言語 |
スペイン語 カタルーニャ語 ガリシア語 |
製作費 | €10,000,000 |
『海を飛ぶ夢』(うみをとぶゆめ、Mar adentro)は、2004年のスペイン・フランス・イタリア合作の伝記映画。原題はスペイン語で「内なる海」の意味。
25歳の時に頸椎を損傷し、以来30年近くものあいだ全身の不随と闘った実在の人物、ラモン・サンペドロの手記『地獄からの手紙』(西: Cartas desde el Infierno; 1996)をもとに、尊厳死を求めて闘う主人公を描いたドラマ。
ストーリー
ノルウェー船の搭乗員として世界中を旅していたラモンだったが、25歳の夏、ある事故で首より下が不随となってしまう。
それ以来、実家で寝たきりの生活となったラモンは、農夫の兄ホセとその妻マヌエラなど家族の献身的な世話に支えられ余生を送っていた。だが事故から26年後、「依存する人生」に絶望したラモンは自らの死を渇望する。尊厳死を望むラモンとその家族・友人の葛藤や、それを取巻く様々な問題を描いたヒューマンドラマ。
尊厳死団体のジェネ、弁護士のフリア、子連れで離婚したロサと出会う。フリアは無料で弁護を引き受け、住み込みでラモンとコミュニケーションを取り、情報を集める。その過程でラモンはフリアに想いを寄せていく。尊厳死の法廷での闘いの最中、フリアが発作で倒れてしまう。進行性の難病を患っていると診断されたフリアは、自らも尊厳死を迎える決意をし、ラモンとともに誰も犯罪にならずに済むよう死の計画を立てる。この時、ラモンは書き溜めていた詞を出版する計画を立てており、フリアは出版社を捜してスペインを飛び回っていた。
しかし、出版社が見つかりラモンの自伝が製本された頃、フリアは認知症を発症し、もはやフリアの協力でラモンは死を遂げることができなくなる手紙が届く。そのためラモンに思いを寄せ執拗に付きまとっていたロサの協力の下、遠く離れた郊外で誰の殺人の罪にもならないように綿密に計画した、自殺計画をロサの「手伝い」のもと行うことにする。ビデオカメラをまわし、最後のメッセージを残し、青酸カリを飲み死亡する。フリアは症状が進みながらも、夫と暮らしていく。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ラモン - ハビエル・バルデム(大塚明夫): 元船乗り。
- フリア - ベレン・ルエダ(高島雅羅): 弁護士。
- ロサ - ロラ・ドゥエニャス(紗ゆり): シングルマザーのラジオDJ。
- ジェネ - クララ・セグラ(唐沢潤): 尊厳死団体のメンバー。
- マヌエラ - マベル・リベラ(久保田民絵): ホセの妻。
- ホセ - セルソ・ブガーリョ(幹本雄之): ラモンの兄。
受賞歴
- 2004年 第61回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞、男優賞、外国映画賞受賞。
- 2004年 アカデミー外国語映画賞受賞。
- 2004年 ヨーロッパ映画賞監督賞、男優賞受賞。
- 2005年 ゴールデングローブ賞 外国語映画賞受賞。
- 2005年 インディペンデント・スピリット賞外国映画賞。
- 2005年 第19回ゴヤ賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞など14部門で受賞。
- 2005年 放送映画批評家協会賞外国語映画賞受賞。
外部リンク
- 公式ウェブサイト (2006年6月18日時点のアーカイブ)
- 公式ウェブサイト (2008年12月11日時点のアーカイブ)
- 海を飛ぶ夢 - allcinema
- 海を飛ぶ夢 - KINENOTE
- Mar adentro - オールムービー
- Mar adentro - IMDb
- The Sea Inside (Mar Adentro) (The Sea Within) - Rotten Tomatoes