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「ニンテンドウパワー」の版間の差分

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*『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK』Vol.0、任天堂、1997年。
*『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK』Vol.0、任天堂、1997年。
*『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK』(1)、任天堂、1997年。
*『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK』(1)、任天堂、1997年。
*Internet Archive Wayback Machine [http://web.archive.org/web/*sa_/http://www.nintendo.co.jp/n03/index.html Searched for http://www.nintendo.co.jp/n03/index.html] [[インターネットアーカイブ]]。
*Internet Archive Wayback Machine [http://web.archive.org/web/*sa_/http://www.nintendo.co.jp/n03/index.html Searched for http://www.nintendo.co.jp/n03/index.html] [[インターネットアーカイブ]]。
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*[http://qbq.jp/ 株式会社QBQ]編 『[http://diapress.jp/archives/7402.html 懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド]』 [http://www.magazinebox.co.jp/ マガジンボックス](M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p99-100
*[http://qbq.jp/ 株式会社QBQ]編 『[http://diapress.jp/archives/7402.html 懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド]』 [http://www.magazinebox.co.jp/ マガジンボックス](M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p99-100

2017年9月4日 (月) 15:33時点における版

ニンテンドウパワーで使用されたSFメモリカセットのパッケージ。

ニンテンドウパワー(NINTENDO POWER)は、1997年9月30日から2007年2月28日まで日本国内のローソンおよび任天堂が実施したゲームソフトの書き換え販売サービスである。フラッシュメモリを搭載した書き換え専用カセットにスーパーファミコンゲームボーイのソフトを書き込んで販売した。

当初はローソン各店舗へ設置されたマルチメディア端末機Loppi(ロッピー)で供給されるサービスの1つとして運営された。しかし需要の低下から2002年8月31日にローソンでの書き換えサービスを終了し、2002年9月1日からは各地の任天堂サービスセンターへ直接申し込む形式に変更された。

サービスの実施時期と展開

スーパーファミコン用ソフトの書き換えは1997年9月30日からローソン各店でロッピー導入とともに順次開始され、ゲームボーイ用ソフトの書き換えは2000年3月1日からローソン全店で一斉に開始した。当初はローソン以外の店舗による供給も計画され、スーパーマーケットのダイエー、ゲームソフト販売チェーン店ブルートわんぱくこぞうの一部店舗による試験サービスも提供されたが、本格導入には至らなかった。

サービス開始の経緯

このサービスはロッピーの主要サービスとしてゲームソフトの店頭販売を求めたローソンと、NINTENDO64発売後のスーパーファミコンをゲーム入門機と位置づけ、再活性化と旧作ソフトの安価な再供給を狙う任天堂の思惑が一致し企画・開発された[1]

任天堂はニンテンドウパワー開始前にも類似のサービスを実施した。ファミリーコンピュータ ディスクシステムではディスクカードへのゲームデータ書き換え販売サービスを実施し、スーパーファミコン用周辺機器サテラビューを端末としたデータ放送ではフラッシュメモリを搭載した専用の記録媒体に受信した番組データを保存した。

このサービスの目的・利点は以下の通り。

中古ゲームソフト販売問題の解決
当時は中古ゲームソフトの販売が一部のメーカーから問題視され始めた時期であり、メーカーは中古ソフトの販売により新品ソフトの販売利益が侵害されると主張した。しかし中古販売が禁止されることにより、消費者は過去に発売されたゲームソフトの購入が困難となる可能性があった。このサービスはメーカーに利益が渡り在庫を確保する必要のないデータ販売形式を用い、双方の利害を調整する目的のために始められた。
任天堂の利点
売り切れや在庫の心配、説明書やパッケージを製造する必要もなく、さらに問屋を介さず流通コストの低いデータ書き換えによる販売形式により、従来より手軽かつ安価にゲームを供給できる。当時1,700万台普及したスーパーファミコン市場の維持と再活性化、新しい流通形態の模索・実証を図る。

ゲームボーイサービスの開始

ロッピーにはあらかじめゲームボーイカートリッジの挿入口が用意されており、ゲームボーイ用ソフトの書き換えは当初1999年11月1日から全店一斉に開始する予定だったが、同年9月に台湾にて発生した921大地震によりカートリッジの安定供給が困難となったため延期された。

書き換え開始直前の1999年10月にはゲームボーイソフトの書き換え開始を見込み、ローソンにて『スーパーマリオランド3 ワリオランド』をあらかじめ書き込んだプリライト版GBメモリカートリッジが予約販売された。しかし任天堂は予約開始後に店頭書き換えサービスの延期を決定し、予約者に対しては商品同封の文書で店頭サービスの延期を告知するとともに郵送による先行書き換えサービスを実施した。

その後2000年3月1日にローソン店頭でのゲームボーイソフト書き換えサービスが開始され、店頭では『スーパーマリオランド3 ワリオランド』のプリライト版GBメモリカートリッジが販売された。このプリライト版はサービス開始記念および延期のお詫びとして限定供給されたもので、通常品と同額で販売された。

ローソン店頭サービスの終了

書き換えサービスの利用方法やロッピーなどの機器操作が難しいこと、サービスを利用するよりも中古ソフトを購入したほうが安く済むため、本来の安価にゲームを供給する目的との矛盾が発生していたこと、さらに一般層へのPR不足、他社の次世代ゲーム機の台頭もあったことから、利用者は主に任天堂製のゲームやレトロゲームの愛好者、次世代機の購入が遅れた人々に限られた。

年月の経過に伴い新しいゲームソフトの供給も減少し、スーパーファミコン用新作ソフトは2000年12月の『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』を、ゲームボーイ用新作ソフトは2002年1月の『Loppiパズルマガジン ひらめくパズル第3号』を最後に投入を終えた。任天堂は2002年5月31日にローソン店頭サービスおよび書き換え専用カセット販売の終了を公表し[2]、 ロッピーの画面上や店頭配布のカタログ、任天堂のホームページにて終了告知がされ、2002年8月31日をもって店頭サービスは終了した。

店頭サービスの終了に至った理由は以下の通りである。

  • 中古ゲームショップと大手ゲームソフトメーカー間で争われていた裁判の判決にてゲームソフトの中古販売が合法と認められ、書き換えサービスの存在意義が薄くなったこと。
  • スーパーファミコン、ゲームボーイとも旧機種となり、今後の需要増加が見込めないと判断されたこと。サービスの終了を決定した時点ですでにゲームボーイアドバンスニンテンドーゲームキューブが発売されていた。

任天堂による書き換えサービス

ローソン店頭サービスが終了した翌日の2002年9月1日からはカセットの所有者へ向けた救済措置として、任天堂サービスセンターへ直接カセットを発送または持ち込みし申し込む形式に変更された。代金の支払方法は合計金額により2つの方法に分かれた。税込999円以下の場合にはカセットとともに書き換え代金と同額の切手を同封し発送した。税込1,000円以上の場合には発送時に切手を同封する必要はなく、返送時にカセットが代金引換便として発送され、運送業者へ書き換え代金を支払った。ただし切手による支払いは後に廃止された。

この形式によりサービスは継続されたが、2007年2月初頭、任天堂ホームページ内のニンテンドウパワーのページにおいて終了の告知がされ、2月28日をもってサービスは終了した。任天堂は利用者へ送付した文書において電子機器環境の変遷によりサービスの維持継続が困難となったことを説明した[3]

後継ハードでの展開

任天堂は類似のゲームソフト販売サービスとして、WiiにおいてはバーチャルコンソールWiiウェアの、ニンテンドーDSiにおいてはニンテンドーDSiウェアの供給を開始した。これらのサービスは家庭や店頭のインターネット接続環境からゲームソフトをダウンロードし、ゲーム機本体に内蔵されたフラッシュメモリまたは市販のSDメモリーカードへ記録させるため、特殊な周辺機器や記憶媒体は必要としない。

2007年7月にはスーパーファミコンソフト『ファミコン文庫 はじまりの森』が、ニンテンドウパワー書き換え専売ソフトとしては初めてバーチャルコンソールへ供給された。

ローソン店頭サービスの利用方法

ロッピー端末に設けられていたカセットスロット

ローソン店内で購入、または持ち込みした書き換え専用カセットをローソン店内のロッピーへ用意されたスロットへ差し込み、書き込みたいゲームをロッピーの画面で選択する。この際書き換えカセットの空き容量が足りない場合は消去してもよいゲームも選択する。その後ゲーム選択を終えたカセットとロッピーから発行された申し込み券を店内のレジへ持ち込み代金を支払うと、店員の操作によりカウンター内のゲームライターで書き込み作業が行われた。書き換え後には購入・消去したゲームソフト名を印刷した伝票がカセットとともに渡された。

書き換えサービスを構成する機器

ロッピー以外の機器はすべて店員が操作した。店頭サービス終了後、ゲームライター、ゲームチェッカー、ゲームボーイコンバータはすべて任天堂により回収された。

ロッピー
ローソン店内に設置されており、チケットやグッズの予約、各種代金の支払い申込みなどができるマルチメディア端末機。ゲーム書き換えではカセットをロッピーの画面下に用意された差し込み口に接続し、購入または消去するゲームを選択する役割を担った。ゲームデータの書き換えはこの機器では行われないため、選択終了後に発行される申込券をカセットとともにレジへ持ち込み、書き換え作業を済ませる必要があった。カセットには最大7作までのゲームを書き込むことができるが、伝票発行システムの都合上一回の操作で書き込めるゲームタイトルは5作までとされた。
カセット差し込み口はサービス終了後も撤去されずそのままにされた。また、サービス終了直後に新たに設置されたロッピーは、差し込み口部分にカバーがされていた。現在は差し込み口のない新型ロッピーに順次置き換えられている。
ゲームライター
カセットへのゲームデータ書き込み、消去を行う機器。サービス開始時には書き換え用ゲームデータがCD-ROMで供給され、ゲームライターの本体下部へ用意されたCD-ROMドライブに格納された。システム改修により店内へサーバが設けられた後にはCD-ROMの挿入・交換作業は不要となった。なお、CD-ROMには特殊プロテクトが施されており、PCでのディスクコピーやゲーム単体の抜き出しは困難といわれている。
書き換え操作はPOSレジスターでの代金精算が完了した後に可能となる。この後の店員の操作はカセットを差し込み開始スイッチを押すだけで、ゲームタイトルの選択などは必要としない。書き換えには3分ほどかかる。
ゲームチェッカー
書き換えが正常に行われたかを確認するための機器。スーパーファミコンとスーパーゲームボーイの機能を内蔵し、前面にゲーム画面を映し出すための液晶画面、底面にスピーカー、右側面にゲームボーイ用コネクタ、上面には電源やスーパーファミコンとゲームボーイの機能を切り替えるためのスイッチ類、操作ボタンとスーパーファミコン用のコネクタが付けられた。上部の操作ボタンは配置、配色ともスーパーファミコンコントローラと同一だが、X、Y、L、Rボタンは付いていない。
ゲームボーイコンバータ
GBメモリカートリッジをゲームライターに差し込むための機器。ゲームライターにはスーパーファミコン用のコネクタのみ用意されていたため、ゲームボーイの書き換えの際にはゲームボーイコンバータにGBメモリカートリッジを差し込み、さらにそれをゲームライターに差し込む必要があった。形状はスーパーゲームボーイに類似する。

SFメモリカセットとGBメモリカートリッジ

SFメモリカセット(左)とGBメモリカートリッジ(右)

スーパーファミコンソフトの書き換えサービスを利用するにはSFメモリカセット(エスエフ メモリカセット)が、ゲームボーイソフトの書き換えサービスを利用するにはGBメモリカートリッジ(ジービー メモリカートリッジ)が必要であった。これらの書き換え用カセットはローソン店内のレジカウンターで常時販売されたが、店頭書き換えサービス終了の2か月前となる2002年6月30日をもって販売を終了した。SFメモリカセットは税抜3,980円、GBメモリカートリッジは税抜2,500円で販売され、販売期間中の価格変更はされなかった。

特徴

形状は通常のスーパーファミコン用カセット、ゲームボーイ用カートリッジと同一で直接ゲーム機本体に差し込むことができる。いずれも識別のために外装プラスチックは白色に統一され、価格を抑えるため台湾にて製造された。

内部にはゲームソフトウェアの記録に使用されるフラッシュメモリと、ゲームの進行状況や得点などの情報を保存するためのバッテリーバックアップ機能に使用されるS-RAMコイン形リチウム電池が搭載された。

フラッシュメモリとS-RAMの容量はブロックと呼ばれる独特の単位で管理された。フラッシュメモリは「Fブロック」の名称で8単位に、S-RAMは「Bブロック」の名称で16単位に分割され、書き換えソフトが使用するデータ容量もすべてブロックの数で表現された。1つのカセットには最大で7つまでのゲームタイトルを記録することができた。

Fブロック×8
フラッシュメモリ
F F F F F F F F
Bブロック×16
バックアップS-RAM
B B B B B B B B B B B B B B B B
  • SFメモリカセットには32Mビットのフラッシュメモリと、256kビットのS-RAMが搭載された。よって1ブロック当たりの容量はFブロックが4Mビット、Bブロックが16kビットである。
  • GBメモリカートリッジには8Mビットのフラッシュメモリと、1024kビットのS-RAMが搭載された。よって1ブロック当たりの容量はFブロックが1Mビット、Bブロックが64kビットである。

メニュー画面

電源投入時にはどのゲームで遊ぶかを選択するためのメニュー画面が表示される。ただしFブロックを8つすべて使用するソフトが書き込まれている場合メニュー画面は表示されず、すぐにゲームが開始される。

メニュー画面にはゲームの選択機能の他、各々のゲームが占有する容量や空き容量の確認機能、画面下部の文字スーパーによるメニューの操作方法、人気ゲームタイトルの紹介機能も用意された。このメニュー画面のプログラムはFブロックを1つ消費するため、1つのカセットに書き込めるゲームの最大数は7タイトルまでとされた。ゲーム中にリセット動作をしてもメニュー画面には戻らないため、他のゲームを選択する場合は一度本体の電源を切り、再度電源を入れてメニュー画面からゲームを再選択する。

プリライト版

あらかじめゲームデータを書き込んだ状態で販売されたSFメモリカセットやGBメモリカートリッジを「プリライト版」という。プリライト版はゲームボーイサービス開始時の『スーパーマリオランド3 ワリオランド』を除きロッピーでの限定予約販売形式が取られ、店頭カウンターでの販売はされなかった。遊び方シートより詳細な情報が掲載された説明書が同梱され、さらにゲームソフトによっては予約特典としてメモリカセット貼付用のタイトルシール、ポストカードなどのオリジナルグッズが付属し、店頭での書き換え開始日より数日早く受け取ることができた。箱は通常品と同一だが書き込み済みであることを示すタイトルシールが貼られた。

価格は店頭で新たにカセットやカートリッジを購入し書き換えをする場合よりもやや安く済むように設定された。ただし『ファイアーエムブレム トラキア776』はぬいぐるみやビデオなどの特製グッズを追加した特別版「DXパック」が9,800円にて店頭販売された。

供給されたゲームソフト

販売されたソフトはサービス開始前にロムカセットで市販された「旧作ソフト」と、書き換えサービスのために供給された「新作ソフト」の2種が存在した。ラインナップに投入するソフトの選考や企画は任天堂とリクルートが共同で設立し、中小ゲームソフトメーカーへの開発販売支援を主業務としたマリーガルマネジメントが担当した。

旧作ソフトは多数の企業がゲームソフトを供給したが、スーパーファミコンにてヒット作を発売したエニックスおよびスクウェアは参入せず、書き換えカセットの仕様上スーパーFXチップなど特殊チップを搭載したソフトや書き換えカセットを上回るデータ容量を持つソフトの導入が不可能であったことから、提供されたソフトウェアは限られた。

新作ソフトにはこのサービスのために制作されたゲームだけでなく、サテラビュー用放送番組として制作された作品、完成はしていたものの販売時期を逃しお蔵入りとなっていた作品、日本での発売が見送られていた作品もラインナップに加えられた。これらの新作ソフトの中にはプリライト版が販売されたものや、ロムカセットによる再供給もされ一般市場にて流通した作品もあった。

価格

スーパーファミコン用ソフトは旧作1,000円、新作3,000円に設定されたが、新作ソフトは後に価格改定や値引きが行われた。

  • 1998年9月1日 - これ以降に発売された新作ソフトの価格設定が2,000円-3,000円の間へと変更された。
  • 1999年5月1日 - 1999年1月までに発売されたすべての新作ソフトが一律2,000円に値引きされた。

ゲームボーイ用ソフトは新作・旧作とも1,000円に設定されたが、一部例外が存在する。

  • スーパーゲームボーイ発売前に市販された任天堂のソフトは800円。
  • 『カラムー町は大さわぎ! おかわりっ!』は1,500円。
  • Loppiパズルマガジンシリーズは各600円。

いずれの機種ともローソンでの店頭書き換えサービス実施時には、ローソン発行のクーポン券による値引きが幾度か行われた。2004年には消費税の総額表示義務化に伴い税込表示へ変更された。

参入企業

参入当時の社名またはブランド名で50音順。2007年の書き換えサービス終了より前に作品供給を終えた企業も含む。

新作ソフトの製作プロジェクト

書き換えサービス開始時には遠藤雅伸を総合プロデューサーに迎え、ファミリーコンピュータPCエンジンメガドライブMSXなどの秀作ゲームを移植・リメイクし、新作スーパーファミコンソフトとして発売する「スターウォーズプロジェクト」または「いいゲームを残そうプロジェクト」、著名な推理作家によるサウンドノベルを定期的に提供する「サウンドノベルプロジェクト」などの計画が発表された[4][5]。しかし旧機種ソフトのリメイクプロジェクトは主に任天堂のソフトで占められ、サウンドノベルプロジェクトは実現しないままサービスを終えた。この他ゲームをより長く楽しむために新たな面や問題など追加データの供給、NINTENDO64への対応も構想に含まれたが実現はしなかった。

書籍ニンテンドウパワー

書き換えサービス開始に合わせ、任天堂よりゲーム内容を紹介するカタログ本『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK』が発行された。この本はゲームの操作方法や内容の説明など、書き換えゲームの遊び方を紹介したページの他、プレゼントクイズ、書き換えサービスの利用方法を解説した漫画、有名人からのお勧めゲームソフト紹介などの企画ページと、付録となるメモリカセット用タイトルシールで構成された。サービス開始に合わせメモリカセット購入者に無料配布されたVol.0と、1997年12月1日のラインナップ拡充に合わせメディアファクトリーより380円で販売された(1)が存在する。

1998年1月1日にはメディアファクトリーより任天堂公式情報誌『マンスリーNINTENDOパワー』 Vol.0 創刊準備特別号が発行され、360円で販売された。この本には64DD、NINTENDO64やゲームボーイの新作情報、ニンテンドウパワー供給ソフト『平成 新・鬼ヶ島』『同級生2』『レッキングクルー'98』の操作方法や攻略法などの紹介記事が掲載された。巻末では次号3月下旬発売予定、月刊化と予告が掲載されたものの発売はされなかった。

遊び方シート

サービス開始初期、書き換えゲームの遊び方は『公式遊び方BOOK』や『マンスリーNINTENDOパワー』へ掲載する形式により公開された。1998年2月以降に発売された新作ソフトは公式遊び方BOOKと同様の内容を1枚の紙に印刷した「遊び方シート」が無料で供給された。1998年7月には旧作ソフトのラインアップ拡充にあわせ、全タイトルにて1枚税抜29円と有料化された遊び方シートの販売で対応され、公式遊び方ブックの販売は在庫限りで終了した。

有料となった遊び方シートはA4またはA3の紙へゲームの遊び方のほか、販売管理に使用される3桁の通し番号とバーコードも印刷された。スーパーファミコン用ソフトの遊び方シートには1枚につき1タイトル、ゲームボーイ用ソフトの遊び方シートには1枚につき3タイトル分の内容が掲載された。例外としてピクロスNPシリーズの8タイトルとLoppiパズルマガジンシリーズの6タイトルはそれぞれ1枚の遊び方シートにまとめられた。

任天堂サービスセンターで書き換えをした際には白黒コピーされた遊び方シートが無料で渡された。任天堂ホームページ内のニンテンドウパワー公式ページでは遊び方シートがPDFファイルとして公開され、無料で閲覧・保存・印刷が可能とされていたが、サービス終了と同時に削除された。

参考文献

  1. ^ 「ボクラの新しいおもちゃ箱 ニンテンドウパワーがやってきた!」『ユーズド・ゲームズ総集編 1&2 復刻版』キルタイムコミュニケーション、2002年7月10日、710-715ページ頁。ISBN 4-86032-025-5 
  2. ^ GAME Watch編集部 船津稔. “「NINTENDO POWER」、ローソンでの書き換え終了 今後は任天堂「お客様ご相談窓口」にて書き換え継続”. Impress Watch. 2008年9月22日閲覧。
  3. ^ 「「ニンテンドウパワー」書き換えサービス終了のお知らせ」 任天堂、2007年
  4. ^ 「素朴な疑問〜流通編〜」『週刊ファミ通』第12巻第24号(1997年10月24日号)、アスキー、93-99ページ。 
  5. ^ 「知らないジャすまない! NINTENDO POWER 独占!!(秘)FILE」『マンスリーNINTENDOパワー』Vol.0創刊準備特別号、メディアファクトリー、1998年1月、5-10ページ。 

関連項目

外部リンク

任天堂ホームページ内