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2017年9月4日 (月) 14:41時点における版
ROOKIES | |
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ジャンル | 野球漫画 |
漫画 | |
作者 | 森田まさのり |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 『週刊少年ジャンプ』 |
発表期間 | 1998年10号 - 2003年39号 |
巻数 | 24巻(単行本) |
ドラマ:ROOKIES ルーキーズ | |
監督 | 平川雄一朗、武藤淳、山本剛義、 中前勇児 |
制作 | 津留正明 |
放送局 | TBS |
放送期間 | 2008年4月19日 - 7月26日 |
話数 | 全11話 |
映画:ROOKIES -卒業- | |
監督 | 平川雄一朗 |
制作 | 映画「ROOKIES」製作委員会 |
封切日 | 2009年5月30日 |
上映時間 | 137分 |
テンプレート - ノート |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『ROOKIES』(ルーキーズ)は、森田まさのりによる日本の野球漫画作品、およびこれを原作としたテレビドラマ、映画作品。
1998年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載。連載後半には作者の体調不良による休載が続くこともあったが、掲載は233回を数えた。単行本は全24巻の新書版(ジャンプ・コミックス)と全14巻の文庫版(集英社文庫コミック版)が出版されている。
内容
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
二子玉川学園高校(通称ニコガク)へ赴任してきた新人教師・川藤幸一(かわとうこういち)。そこで彼が出会ったのは部員の起こした不祥事により活動停止中の野球部。かつては春のセンバツ甲子園出場まで果たしていた伝統ある部も、現在では不良達の溜まり場と化し、部員達は自暴自棄になっていた。 そんな部員達の心の奥底に残る情熱を見抜いた川藤は野球の「や」の字も知らなかったが、自ら顧問となって野球部の再建に乗り出す。初めは川藤を馬鹿にしていた不良部員たちであったが、次第に彼の親身になって自分たちと向き合おうとする態度に動かされ、様々な試練や逆境に見舞われながらも一致団結して夢の甲子園を目指し奮闘していく。 しかし川藤には、以前赴任していた学校で更生させようとした不良生徒に重傷を負わせてしまい、辞任した過去があった。
登場人物
二子玉川学園高校
野球部
- 川藤 幸一(かわとう こういち)
- 本作の主人公。24歳。神田川高校の新米教師だったが、更生させようとした張本人を殴り2階から転落させて重傷を負わせる事件を起こして辞職。その後復職し、二子玉川学園で教鞭をとることになり、安仁屋らに復讐を目論む小林との出会いがきっかけで、野球部の顧問を務めることになる。
- 礼節を重んじる真面目な性格で、まず人を信じ正面から向き合おうとする熱血教師(八木曰く「今時おマヌで熱い70年代ティーチャー」)夢に向かっている生徒には全力で協力するが、夢を持たない生徒に対しては夢を持つように熱く語りかける。故に他人の夢を馬鹿にする言動に対してはいかなる理由があっても厳しい態度をとる。直情すぎる面が災いして、時にトラブルを招くこともあるが、ニコガク野球部員や彼に助けられた生徒たちはその熱血ぶりにあきれつつも尊敬している。
- 担当教科は現代国語で、諺や故事成語、偉人の名言を好んで引用する。緊張したり興奮したりすると日本語がおかしくなる。
- 子供の頃から父親に格闘技を徹底的に仕込まれた[注 1]こともあり、空手は二段で、都大会優勝経験もある。野球は未経験でルールも知らなかったが、部員達にも負けない努力の量と持ち前の飲み込みの早さで、野球の技術・知識を伸ばしていった。同様に全校生徒の顔と名前もしっかりと覚えており、目黒川高校との練習試合の時は相手チームの全員の顔と名前も覚えていた。自分が直接応援できなくても近くにいるだけで力を与える存在。敵チームに対しても時に叱咤激励し、本気の相手を受け止め勝つことを本望とする。[注 2]
- 用賀第一の副顧問やマスコミ関係者からは「ヤクザ監督」と呼ばれている。
- 無類のカップラーメン好きである。実直かつ誠実な人柄ゆえに女性に好かれるタイプだが当人は女心に疎い。リンゴの皮を2m以上剥くことができる手先の器用さはあるが、ネクタイを結べなかったりパソコンが苦手であるなど、子供っぽく世間擦れしていない部分もある。異常な石頭で、石頭に関するエピソードは話中でも枚挙にいとまがない。遅刻の常習犯であり、他の教員から呆れられたり、池辺や校長から説教されたりしている。また、「教職業務に都合がよく、遅刻をしなくて済む」という理由で男子更衣室に泊まり込むことがある。
- 最終話では、予選中自らが起こした行動に関して謹慎二ヶ月で許されていたが、一度学校を辞めて新たに採用試験を受け直し、再度ニコガクの教師、野球部の監督になった。
- (1) 安仁屋 恵壹(あにや けいいち)
- 右投右打・181cm・75kg O型
- 遠投123m・50M走6.0秒・打率6割
- 尊敬する人:監督
- 本作のもう1人の主人公。ポジションは主に投手。投手が赤星のときは、一塁手、外野手に回ることもある。いわゆるエースで4番。中学校時代は外野手(中堅手)で、走攻守全てずば抜けたレベルにあり、打率も6割を超えていたという。しかし川上にはノーヒットに仕留められてしまい、高校でのリベンジを誓う。高校は名門校を嫌ってニコガクに進学。1年夏で控え外野手としてベンチ入りするも、ニコガク野球部凋落のきっかけとなった事件に遭い、ベンチで部員達が暴れる様を見届ける事となる。さらにその後、川上が、夏の甲子園で一イニング12点も取られた姿を見て、甲子園とのレベルの差を知り(川上がチームプレイを軽視していたことが原因でもある)、努力をしても無駄だと思い、野球をやめようと考えるほどに落ち込んでしまう。
- その後は不良部員たちとつるんで自堕落な高校生活を過ごすが、野球への情熱を捨てきれず、一時期少年野球のコーチを務めていた。その後の川藤との勝負の後、野球部に復帰する。
- 猛練習の甲斐あってか、元々あった野球センスにさらに磨きを掛けていった。自分の能力ゆえ当初は気負うこともあり、ワンマンプレーになってしまうこともあったが、チームメイトの成長や励ましによってチームプレイの大切さを知っていく。基本的には真っ向勝負をすることが多く、敬遠はしない。ストレートは中学時でMAX135km/h、2年時で150km/h、3年時には155km/h。変化球のカーブも覚えたが、はじめはクセがあり、打ち込まれてしまう。しかし、平塚のアドバイスで克服した。
- 高校卒業後、阪神タイガースからドラフト一位で指名・入団しさらなる大舞台へと進んでいく[1]。
- (2) 若菜 智哉(わかな ともちか)
- 右投右打・179cm・71kg B型
- 背筋190kg・遠投97m・50M走6.4秒・打率3割9分5厘
- 尊敬する人:担任
- ポジションは捕手。打順は1年では3番、2年では6番。
- 当初は他の部員同様川藤を見下しており、活動再開をしつこく勧める川藤を撒くために、「サッカー部に入りたい」と嘘をつく。しかし真に受けて入部条件であるグラウンドの草むしりを毎日行う川藤を見て心が揺れ始め、嘘をついていたことを告白。部活動を馬鹿にされたことを怒った彼と追いかけっこの末、「自分がアメリカの大統領になりたいって言ってもあいつ(川藤)は真剣に聞いてくれる」と心を開いて野球部に3番目に復帰した。
- 捕手はメンバーを盛り上げるムードメーカーとしての素質を買われてのポジションであったが、最初は打者がスイングをすると恐怖から目をつぶってしまい、捕球すらままならないという有様だった。しかし密かに続けた特訓に加え桧山の協力もあり、努力の結果恐怖心を克服する。それから安仁屋の速球を受け続けていたこともあり速球に強くなり、バッティングセンスが開花。打率も上記の通り4割近くと非常に高い。キャッチャーとしてある程度のセンスはあるが、リードはあまり上手くないようである。
- 小学校時代に東京から鎌倉まで逆立ちで横断することに挑戦する少年としてテレビで取り上げられたもののすぐに挫折した経験があり、以来あらゆる物事に対してどこか逃げ腰になっていたが、川藤との出会いと日々の練習を通して成長していく(偶然にも、川藤が教師の道を目指すきっかけとなった「とある番組の少年」で、その少年が若菜だと知り、結果を知っても感謝している)。面倒くさがりでいい加減なところがあるが、舐められることを極端に嫌う。キレやすさも野球部一であったが、精神面でも成長したために、逆にチームメイトをなだめたりたしなめる場面も多くなった。
- 劇場版のエピローグでは野球を通じて立ち直るきっかけを与えてくれた川藤に感謝した。
- (3) 湯舟 哲郎(ゆふね てつろう)
- 右投右打・186cm・80kg O型
- 背筋195kg・遠投100m・50M走6.5秒
- 尊敬する人:担任
- ポジションは基本的に一塁手だが、外野手もできる。見た目は川藤に似ている。チーム一の長身と意外性のある打撃が持ち味。笹崎戦ではスイングして一回転したバットにボールを当てヒットにしたこともある。
- 打順は基本的に8番(川藤いわく大穴の打順)。バッティングフォームが独特で、バットを長く持って大きく構える。スイングの際に「にゃー」という掛け声[注 3]。(猫打ち)で、打球の非常に速いクリーンヒットを打つことができる。しかしチーム一のビビリでもあり、特に初期の頃は新庄や安仁屋を恐れるなど、やや格の低い場面が見られた。
- 当初は他の部員たちと同様に川藤や教師たちを馬鹿にしていたが、徐々に自分たちの学校生活に疑問を持つようになり、更に用賀第一高校の野球部部員に馬鹿にされた悔しさもあって岡田、桧山と共に野球部に合流した。
- 真弓りえに思いを寄せており、彼女の優しい心根を心底から愛しており、川藤と同じ位に教師としての彼女を信頼している。桧山とは仲がよいが、意見が分かれて喧嘩になる時もある。バカ正直な面があり天然である。またピッキングの才能を持っている。
- ドラマでは中学までサッカー部に所属していたが、若菜の勧めで野球部に入部している。また女子からの評判も高い模様。劇場版のエピローグでは、「新しい夢を見つけたら真っ先に報告に来る」と語り、川藤に感謝を述べた。
- (4) 御子柴 徹(みこしば とおる・キャプテン)
- 右投右打・154cm[注 4] → 162cm(高校三年生時)[1]・47kg A型
- 遠投83m・50M走6.9秒・打率2割8分
- 尊敬する人:監督
- ポジションは二塁手。捕手も守れリードが上手いが、若菜とは体格が全然違う為、レガースはブカブカ。打順は基本的に2番。不良ぞろいの野球部員にあって、唯一優等生風で真面目な部員である[2]。
- 他の部員達と違って初めから川藤を見下しておらず、彼が野球部の顧問になってからは溜まり場になっていた部室の鍵を預けるなど信頼していたことがうかがえる。中学校時代も野球をやっていたが、「玉拾い大臣」と揶揄されるほどもっぱら球拾いや雑用が専門であり、ニコガク野球部でも部として活動していない時はやはりパシリのような存在で、皆が帰った後に壁キャッチボールやストレッチなどをしていた。野球を忘れられず退部を考えていた中で川藤の熱意に触れ、野球部員として活動を再開する決意をして禁煙した。やがて川藤の鶴の一声で主将に任命されることになる。
- 活動再開当初はパシリの延長扱いしていた部員達も、次第に彼を真のキャプテンとして認めていくようになった。基本的には温厚だが、笹崎戦では濱中のふざけた行動に怒って殴ったり、ドラマではやむを得ない事情とはいえ上坂らに手を出した部員たちを叱責するなど、規律や礼儀に厳しい一面も持っている。非常に努力家で、池辺が作成したマニュアルをこと細かく記憶しており、ページ数だけで何が書いてあるページかわかっている描写がある。守備は鉄壁、打撃は器用で選球眼もあるが、プレッシャーに弱くここ一番には弱くミスをすることも多い。感動屋で涙もろく、部員達によくからかわれる。部活の活動停止中も授業に出席するなど勉強にも真面目に取り組むため、成績はよい。女子生徒からの人気は安仁屋と二分するが、「カワイイ」という声援が多い。
- 大学進学への推薦を蹴ってプロ志願届けを提出するもののドラフト指名されることはなく、一時は将来を諦めかけたが、川藤の励ましもあって一般受験で志望していた大学に合格し、野球を続けていくことになる[1]。
- ドラマでは一切喫煙しておらず、未登場の小林に変わって野球部に対する思いを打ち明けたり、安仁屋達が復帰して試合ができる人数になったことでキャプテンとして「喧嘩と煙草は禁止」というルールを設定したり、目黒川高校との練習試合後に元部員の上級生に全員で謝罪に行こうと説得するなど原作と比べて部員達をまとめたり、たしなめる場面が多くなっている。
- 劇場版のエピローグでは、「先生の言葉を信じてやってきたおかげで笑って卒業できました。」と自分たちに勇気と自信をくれた川藤に感謝した。
- (10) → (5) 新庄 慶(しんじょう けい)
- 右投左打・185cm・81kg AB型
- 背筋270kg・遠投112m・50M走6.3秒
- 尊敬する人:担任
- ポジションは基本的に三塁手であるが、作中では中堅手・遊撃手としても出場している。打順は基本的に5番。連載当初はかなり極悪かつ暴力的な面が目立ち、力を示すことで仲間を作り、自分の考えに異を唱える者に対しては容赦のない制裁を加えるなど、仲間の裏切りを毛嫌いしていた。しかしそれは所詮暴力による支配でしかなく、川藤に心を開いた関川と御子柴を半殺しにした上、諌めた若菜や桧山にも暴言を吐いた為に、逆に仲間から孤立してしまう。
- その後やけを起こして行ったゲームセンターで因縁を付けた不良たちにリンチされていたところを川藤に救われる。そこで彼の本心を理解してからは闇討ちにあった元野球部員の仇討ちに行ったり、野球部に復帰できずにいた安仁屋を気にかけるなど、不器用ながらも仲間のために行動を始める。そして用賀第一高校との練習試合最終回で若菜に変わって代打として登場し、野球部に最後に合流した。
- 部に復帰してからは、野球部が落ちぶれるきっかけになった江夏に責任転嫁しようとした部員たちを咎めたり、目黒川高校との練習試合に勝利した後、野球部員であった先輩に自らの意思で過去に行った無礼を謝罪しに行き、彼らと和解してウィニングボールを返してもらうなど、以前の振る舞いを反省する言動が目立つようになった[注 5]。以上の点から川藤に「あいつほど人間臭い奴はいない」と言わしめるほど、仲間思いで誠実な一面を持っていることがわかる。
- 他のメンバーより1ヶ月遅れて野球を始めるも[注 6]、抜群の野球センスと筋力を持ち、日々の練習によってスラッガーとして開花。池辺と河埜が驚くほどのスイングスピードを誇る。口数は少ないが誰よりも精神面で強く、ピンチの場面で仲間を叱咤激励し試合の流れを変えることもある。意外にもテストの成績はよいことが語られている。
- 劇場版のエピローグでは、川藤に教わった掌の意味と思い出を絶対に忘れないと誓い、最後まで自分たちを信じてくれた彼に感謝した。
- (6) 桧山 清起(ひやま きよおき)
- 右投右打・174cm・65kg O型
- 遠投90m・50M走6.9秒・打率1割2分5厘
- 尊敬する人:担任
- ポジションは遊撃手。打順は1年では6番、2年では基本的に7番。打球勘が良く守備がうまいが、一方で打撃面はミートが大の苦手で、バッティングセンターの90km/hの球すら当たらないという状況であった。しかし猛練習の甲斐あってか、練習試合でスリーランホームランを打つこともあるなどの成長を見せた。目黒川との公式戦時点では、打率は2割そこそこだという。
- 初めは他の部員同様川藤を馬鹿にしていたが、御子柴のみならず関川や若菜が野球部員として活動を始めたことで自分達の学校生活に疑問を持つようになる。更にスポーツ店で用賀第一高校の野球部員に馬鹿にされたことを受け、岡田、湯舟と共に野球部に復帰した。
- 一本気な性格で熱い心の持ち主。キレやすさは若菜に次ぐが、仲間や目標のために馬鹿にされても手を出さず耐え抜いたり、叱責された相手選手をさり気なく励ます、目黒川高校との練習試合で勝利のために打席を平塚に譲るなど、我慢強さと他者への思いやりを身につける。湯舟や若菜とよく行動を共にしており、若菜とは幼なじみ。1球勝負では濱中太陽に勝ったものの、平塚には負けている。
- 劇場版のエピローグでは、序盤はからかっていたが、野球を通じて喧嘩より楽しいことを教えてくれた川藤に感謝した。
- (9) → (7) 今岡 忍(いまおか しのぶ)
- 右投両打・152cm・45kg AB型
- 遠投76m・50M走7.3秒
- ポジションは右翼手から左翼手へとコンバートされた[注 7]。二塁手も守れ、赤星の入部以前はリリーフ投手も務めていた。打順は基本的に9番。長打力に欠けるものの、チームで1、2を争うほどの器用さを持ち、本来のポジション以外をそつなくこなしたり、バントや盗塁を行うこともある。また、アンダースロー、一本足打法を駆使したり、スイッチヒッターでもある(ただし、右打席が主)。重要な局面で活躍している描写は少ないが、意外性のある活躍を見せ、特に体を張ったプレーが光る。試合中には冷静さも持ち合わせており、目黒川での練習試合では、江夏のピッチングで他のチームメイトが慌てていても、打てる球には「普通の打ちやすい球だった」といってヒット性の当たりを打ったり、守備が乱雑なのを見て盗塁を決めたりしている。投げる時の「ふよ」という掛け声が特徴。目黒川の河埜からも「こいつだけは何考えてるのか全く読めない」と思われている。
- 平塚とは中学時代から仲が良く、「平っち」と呼んだり、平塚の暴走を止めている場面が多い。
- 初登場時は他のメンバーと同様に気性の荒い性格で描かれていたが、回を経るごとに穏和でのらりくらりとした性格へと変化し、独自のキャラクターを確立させる。また一時期平塚に誘われコーラス部に入部していたが、居心地の悪さから野球部がいいと感じ、平塚と共に野球部に復帰した。
- ドラマでは終始粗暴な面は無く、冷静で落ち着いた性格。また、部員の中では御子柴と同じく川藤を一度も呼び捨てで呼んでいる描写がない。劇場版のエピローグでは、一生自慢できる思い出を作らせてくれた川藤に涙ながらに感謝を伝えた。
- (8) 関川 秀太(せきかわ しゅうた)
- 右投右打・163cm・54kg A型
- 遠投88m・50M走5.6秒
- 尊敬する人:担任
- ポジションは中堅手[注 8]。打順は1番。不良時代に万引きを繰り返しても逃げ切るほどの俊足の持ち主で、足が速く50m走は5.6秒。100mは調子がよい時で10秒台をたたき出すこともあり、陸上部のスカウトに揺れたこともある。野球部の活動停止中も、不良部員の中ではほぼ唯一初めから御子柴の気持ちに理解を示し、気遣っていた。
- 当初は川藤を見下していたが、部室の鍵を盗みに職員室へ行った際、彼が採用された本当の理由と真剣な思いを知り「笑って卒業したい」と御子柴に次いで野球部に復帰。荒れていた部室の片付けやグラウンドの草むしりを手伝い、新庄の怒りを買って大怪我を負ってしまう。それでも屋上で挑発した新庄を殴ろうとした川藤を思いとどまらせた。
- 長打力は全くないが、ボテボテゴロでもほぼ確実に塁に出る等、足の速さを生かしたバントヒットや盗塁や一気にホームスチールを決める行為等は相手チームにとってかなりいやらしい存在である。逆立てたヘアスタイルにプライドを持つが(打席に立った際、ヘルメット着用を拒んだほど)、立てているときはまだ本気モードではない。陸上部のマネージャーに気がある様子であったが恋人の存在を知り、それを機に陸上部のスカウトを断る。
- ドラマでは中学生から陸上をやっており、入学当初は陸上部を希望していたが、島野から素行の悪さを理由に拒否されている。また原作よりも、御子柴を気にかける場面が多い。劇場版のエピローグでは、「甲子園のベースを走ったときは最高の気分だったが、1番良かったのは川藤達と突っ走れたことだった」と感謝を伝えた。
- (7) → (9) 岡田 優也(おかだ ゆうや)
- 左投左打・170cm・59kg A型
- 遠投85m・50M走6.8秒
- 尊敬する人:担任
- ポジションは当初は左翼手だったが、左利きは右翼のほうが有利なため、後に右翼手へとコンバートされた[注 9]。
- 赤星加入後は、スタメンから外れ、途中出場が多くなった。川藤によると選球眼がかなりよいとのこと。特徴的なドレッドヘアはストリートファション誌の人気モデルを参考にしている。連載初期は他の部員同様、粗暴なキャラであったが、個性をつけるためか、冷静で落ち着いたキャラへと変貌し、他の部員をたしなめ諭す場面が見られた。成績もそこそこよいようで、テストで合格ラインは余裕らしい。新庄と仲がよいようで、2人で行動する場面も見られる。バッティングでは目黒川の江夏から2試合とも2出塁するなど得意にしているようである。
- 目黒川の河埜と同じ広岡北中の同級生。弟は二子三中出身で赤星と同級生。同じ不良でありながら野球をやっているという違いだけで優遇されていた河埜に対し劣等感を抱いており、練習試合をボイコットしようとしたが、川藤が目黒川の沢村監督に対して自分たちの長所を嬉しそうに話す姿を見て考えを改めた。
- 劇場版のエピローグでは、「今まで出会った中で初めて好きになれた先生だった」と川藤に語り、晴れやかな表情で感謝を述べた。
- (5) → (10) 平塚 平(ひらつか たいら)
- 右投右打・175cm・75kg O型
- 握力右約82.5kg・遠投100m・50M走7.0秒・打率2割
- 尊敬する人:両津勘吉
- ポジションは三塁手であるが、基本的には代打要員。2回目の目黒川戦では、スタメン4番に起用された。代打のシチュエーションごとにその後の守備は、二塁・遊撃など様々なポジションにつく。スタメン出場時はほとんどの打席で空振り三振し、守っては平凡なゴロをトンネルするなど、お世辞にも野球センスがあるとは言いがたい上に、ニコガクの三振王[注 10]。しかし、代打で登場した時は必ずといってもいいほど値千金の一打を放ち、特に頭部付近に来たビーンボールには防衛反応が働き異常に強い。作中では代打で凡退したケースは1度もないが、スタメンではボールがバットに当たったことすら1度しかない。同様に守備でも信じられないファインプレーを見せることもあり、トリプルプレーを演出したこともあり、攻撃・守備の両面で火事場の馬鹿力タイプ。川藤も他の部員も「ニコガクの秘密兵器」として、あまりの非常識ぶりにあきれつつもその秘めた力を信頼している。同様に妙なところで観察力に優れ、目黒川高校との練習試合の際は安仁屋の投球のクセを誰よりも早く見抜いていた[注 11]。
- 性格はバカの一言で片付くほど単純。三塁コーチスボックスに座布団を持ち込んだり、昼休みで校内の茶道教室の押入れの中でパンツ一丁で布団の中で寝るなど、非常識な行動が目立つ。八木に思いを寄せているが、全く相手にされていない。濱中の一件より、多少虚言癖がある。コーラス部に所属していた八木を追い「時代はコーラス部」と言いつつ一時はコーラス部へ転部。しかし八木が野球部へ転部すると、あっさり野球部に復帰した。今岡からは「平っち」と呼ばれているが本人は気に入らないようである。後に赤星からは「平っち先輩(さん)」と呼ばれる。川藤曰く「意外性の男」。口癖は「いぇい」。中学時代はロン毛だった。
- (1) → (11) 赤星 奨志(あかぼし しょうじ)
- 左投左打・177cm・72kg
- 背筋240kg・握力右69kg左72kg・遠投115m・50M走5.8秒
- 尊敬する人:なし
- 学年は安仁屋らの一つ下(劇場版では二つ下)。9つのポジションすべてに就くことができ、ニコガク唯一のユーティリティープレイヤー。打順は3番。左利き。自称天才、ビッグマウスで常に相手を見下した態度をとるが、相応の実力を持ち陰で努力も怠らない。
- 元々メジャーリーグを目指しているため、甲子園が目標である高校野球には興味がなく、多摩川体育大学の野球部で練習していた。笹崎など様々な高校のスカウトが来たにも関わらず、ニコガクには野球ではなく英語を勉強する目的で、しかも「近いから」という理由で入学した。そんな彼も、上坂たちが起こした乱闘事件の際に見せた野球部の情熱にほだされ入部することになる。その乱闘事件で負傷しつつも大学へ練習に赴いた際、大学の野球部員がニコガク野球部を馬鹿にする態度を取ったため、松葉杖で殴り飛ばし決別している。安仁屋とエースの座を競うが(その期間の背番号は1)、後に安仁屋に明け渡す。
- 身体能力は非常に高く様々な分野で高い記録を叩き出すも、それらの分野で必ずチーム内の誰かが自分の記録を上回るため、総合的にはトップでも各分野においては2番手という立場に甘んじている。勝負度胸もあり、周囲が敵チームの応援ばかりという完全にアウェーの状況でも全くうろたえず、相手を心理作戦やささやき戦術で翻弄するという狡猾さも持つ。捕手の際は、ニコガクには左利き用のキャッチャーミットがないため、普通のグローブで受けている。投手としては打たせて取るタイプで球種も多く安定感では安仁屋より上だが、球筋は素直すぎるところがあり見切られた相手には容易にヒットやホームランを許してしまう。2年時にはサイクル安打を達成。
- 出身中学は二子三中で岡田の弟と同級生で、中学時代は安仁屋を三球三振に取っているが、目黒川の河埜は苦手としている。
- 劇場版では上坂らの乱闘事件以外は原作と同じだが、野球部の練習に本格的に参加する動機が、自分を庇って大怪我を負った御子柴への罪悪感と予選出場を絶望視されながらも諦めずリハビリに励む彼の姿勢に触発されたために変更されており、御子柴に変わって二塁手を守った。ラストでは安仁屋たちの卒業を名残惜しむ濱中に、「真面目に練習するように」と念を押していた。なお劇場版では苗字の読みが「あかほし」に変更されている。
- (12) 濱中 太陽(はまなか たいよう)
- 右投右打・167cm・52kg
- 遠投74m・50M走7.2秒
- 尊敬する人:つんく♂
- 学年は安仁屋らの一つ下(劇場版では二つ下)。ポジションは左翼手で、負傷者が出たときに途中出場する(練習試合ではスタメンで出ることもある)。しかし、練習を真面目にしていないので凡フライも捕れない。上坂曰く「努力という言葉が最も似合わない奴」。平塚の後輩で、中学時代に親父狩りをしようとしたが、間違えてヤクザを相手にしてしまい返り討ちに遭っていたところを平塚に助けられたことにより(実は濱中の勘違いだったのだが)、平塚の子分となり平塚を神のように崇めていた。中学時代は上坂とともに不良で、御子柴と桧山がニコガク野球部だと知らずに、ボールが当たったと因縁を付け、恐喝未遂したこともあったが、喧嘩は弱い。平塚の真相を知った後も平塚とニコガク野球部員達を尊敬し、野球部に入部。
- しかしやる気と行動が全く伴っておらず、口だけは達者だが煙草は吸う、練習はしない[注 12]、そのうえ軽率な言動でたびたびチームを窮地に追い込むなどといった問題を起こすため、毎度のごとくニコガク野球部の先輩たちや赤星から叱責されている。それでも少しずつ彼らの影響を受け、成長する一面もみられる。
- 劇場版では平塚の実態を知って不貞腐れ野球部入部を取り消そうとしていたが、川藤の言葉と、下手ながらも必死で練習に励む平塚の姿に心を動かされ、「先輩方のような本物のエースになる」という目標のもと正式に入部。以降は原作と異なって禁煙し、練習にも真剣に取り組むようになる。笹崎高校との決勝戦終盤では、奮闘する安仁屋達を見て「ニコガクに入ってよかった」と涙を流していた。
- 八木 塔子(やぎ とうこ)
- マネージャー。安仁屋とは幼馴染。当初はコーラス部に所属していた(本当は野球部に入部したかったのだが、安仁屋に「恥ずかしいから」と制止されていた)。野球部が活動を再開したのを機に、野球部に転部した。中学時代もマネージャーを務めていたため野球に詳しく、当初は野球音痴である川藤の突っ込み役だった。外野手用のグローブのままピッチャーを務める安仁屋のため、ピッチャーグローブの購入費用を捻出しようと、本来は禁止されているアルバイトをするなど、安仁屋には幼馴染以上の思いを寄せている。
- 池辺 駿作(いけべ しゅんさく)
- 教頭で野球部の先輩であり、高校時代は甲子園に出場。二塁手として試合にも出場し、2安打を放つ。3年間無失策の名手でもある。教育熱心で、当初は問題を起こして辞職した川藤に対して少なからず偏見を持っていたためか彼のことを快く思っていなかったが、川籐の本当の姿を見るにつれて考えを改め、次第に後援する立場になり良き理解者になった。野球部最初の練習試合後に野球部部長に就任、コーチを引受ける。川藤に感化され野球に疎かった部員のために池辺マニュアルを配布。川藤と共に野球部を立て直す。不正を嫌っており、野球部の廃部を目論む村山校長のやり方に疑問を持っていたが、その後、かつて共に甲子園の土を踏んだ村山の真意を知ることとなる(後述)。試合中は解説役を務める。御子柴以外の部員からは「おっさん」と呼ばれているが、その指導力には部員たちも脱帽している。
その他の生徒
- 小林(こばやし)
- 川藤赴任以前のニコガク野球部員。乱闘事件の後、若菜らの暴行を受け、利き腕を壊してしまう。学校を退学し、暴行事件を起こした1年に復讐を企てていたところを偶然川藤に会い、川藤が野球部顧問に就任するきっかけを与える。退学後は社会人野球での復帰を目指している。
- 直美(なおみ)
- 女子生徒。第1話で安仁屋と部室のソファーでセックスしていた。その後、弓長と組んで野球部を荒らしたが安仁屋に脅され懲りたようである。
- 坪井 / 藪 / 中込 / 古溝(つぼい / やぶ / なかごみ / ふるみぞ)
- 物語開始当初の野球部メンバー。野球部の中では比較的穏健派であったが、安仁屋達に恨みを持つ生徒たちに闇討ちを受けたため退部する。その後、月1回のヌードデッサンを目当てに美術部に入部。ニコガク野球部の地区予選1回戦には授業をサボって応援に来た。
- 弓長(ゆみなが)
- 上記の穏健派を闇討ちにした上級生のリーダー格。彼らの仇を討ちに来た新庄に仲間もろとも倒される。
- 福原(ふくはら)
- 陸上部所属で弁護士を目指している。正義感が強く、校内で不良から因縁を付けられていた中谷を助けたり、自習のときに騒ぐ生徒を注意したりしていたが、その行いを煙たがられ、クラスメイトから嫌がらせをうけてしまう。担任の辻に助けを求めるも相手にされず、全てに失望して自暴自棄になり弁護士の夢もあきらめかける。しかし体を張った川藤の説得により、再び弁護士を目指し始めた。
- 中谷(なかたに)
- 不良にからまれていたところを福原に助けられた。彼の一言が間接的に福原を立ち直らせるきっかけとなった。
- 亀山 恵子(かめやま けいこ)
- ソフトボール部所属でエース。当初は田舎から転校してきたため自身のしゃべり方(東北弁)にコンプレックスを持っていて人と話すのを避けていた。しかし川藤の説得により積極的に人と話せるようになった。ソフトボールの能力は高く、前の高校でもエースだったらしい。
- 江本(えもと)
- 川藤赴任以前の野球部員。乱闘事件の後、野球部を退部し空手部に入部した。そのような経緯から安仁屋たちの事を恨んでおり、目黒川との試合後、浮かれている野球部員達に対する腹いせに、ウィニングボールを盗み出してしまう。これまでの事を謝罪し、もう一度部に戻ってきて欲しいと頼み込んだ新庄にも怒りをぶつけたが、最後は新庄の気持ちを理解して彼らを許し、盗んだウィニングボールを返して絶対に辞めるなと号泣した。
- 倫世(ともよ)
- 陸上部の女子マネージャー。一時期、関川に惚れられていた。
- 藤川(ふじかわ)
- 陸上部の短距離エース。倫世の彼氏。野球部員ながら好タイムを記録する関川に対抗意識を燃やし、事あるごとに厭味を言う。
- 上坂(かみさか)
- 「東京制覇」を夢見てニコガクの野球部に入部するも、まじめに野球をしているメンバー達を見て逆上する。数人の新入部員とともに校内で乱闘騒ぎを起こすが、川藤との決闘に敗れた後で改心し、空手で「東京制覇」を目指す決意をする。最終的には野球部の応援団長も兼ねるようになった。
- 的場(まとば)
- 上坂らとともに乱闘騒ぎを起こした。赤星に制服の裾を焦がされたこと、膝にボールを当てられたことに恨みを持ち、金属バットを手に赤星に復讐しようとするが、真弓の空手技に一発KOされる。上坂によると、真弓を「人生を変える女に会った」と慕い、野球部を退部し、ソフトボール部のマネージャーになった。
- 高波(たかなみ)
- 新庄の中学の後輩。ケンカで助けてくれた新庄を慕って入学。上坂や的場らとともに乱闘騒ぎを起こすが新庄に倒される。新庄同様右耳にピアスを付けている。野球部に仮入部するもすぐに退部。
教員
- 掛布 光秀(かけふ みつひで)
- 社会科教師で川藤の「先輩」。名前はテレビドラマオリジナル。
- いつもポール・スミスのスーツに蝶ネクタイをしている。川藤に先輩風を吹かせ、彼の破天荒ぶりに振り回されることも多いが、いいコンビぶりを発揮している。藤田に想いを寄せているが、自身の狡猾で卑屈な性格ゆえにあまり相手にされておらず、寧ろ彼女は川籐に想いを寄せている為に、川藤に嫉妬している所もある。
- 物事を消極的にしか見られず、他の先生に媚びたり生徒には虚勢を張って接するため人望は薄い。藤田に想いを寄せられている川藤を妬んでセコい手を使って嫌がらせをしようとする(もっとも、川藤はその事に全く気付いていない)等、かなり腹黒いが、思いとどまったり、実行したとしても激しい自己嫌悪に陥ることもしばしば。
- しかし、生徒の立場に立って行動する川藤の人柄を認め、彼によって変わり始めていく野球部員を気遣うなど根は良い。
- 藤田 カオル(ふじた カオル)
- 学園きっての美人教師で国語科担当。名前はテレビドラマオリジナル。
- 野球部員達の憧れの的であり、毎朝登校した際には、彼らに階段の下からスカートの中を覗かれている。川藤の人柄に惹かれ何かとモーションをかけているが川藤本人は朴念仁なため気づいてもらえないでいる。
- 性格はおっとりとしておりやや天然の気があるが、すべて計算ずくであるような描写もある。好みのタイプは努力をする誠実な人のようで、川藤に惹かれている反面、屁理屈ばかり言う掛布に対しては全く気にもしていない。
- ドラマでは養護教諭となっている。
- 真弓 りえ(まゆみ りえ)
- 神田川高校から転任してきた教師で藤村の姪。担当教科は英語。品行方正を常とする勝ち気な性格。空手は二段の腕前で、的場を一発で倒すほどの強さであるが、優しさも持つ。ソフトボール部の顧問で、自身もOGである。川藤としては苦手な相手。川藤を追いかけて転任したとの噂もあるが、真偽は不明。
- 川藤とは口論ばかりだが気になっている様子であり、藤田のモーションにやきもきしたり、川藤がカップラーメンばかり食べていると知ってからは「しょうがないから」と弁当を作ってあげたりしている。
- ドラマでは川藤より先に二子玉川学園に赴任しており、川藤と彼の指導を受けて変わっていく野球部員たちを温かく見守っていく。
- 遠井 周三(とおい しゅうぞう)
- 学園では数少ない良識派の教師で川藤のよき理解者の一人。川藤に対して初めから対等に接していた殆ど唯一の教師であり、川藤の熱く高い教師としての志を初めのうちは単なる理想論と嘲笑うものが多かった中、その思いを汲み取り常に暖かく見守っている。川藤が過去に問題を起こしたことを知っても態度を変えることなく[注 13]理解者であり続けた。
- 辻 豊(つじ ゆたか)
- サッカー部顧問。職員室外でも平気で喫煙するヘビースモーカー。惰性で教職を務めており、野球部員をクズ呼ばわりするなど、川藤と野球部に対しては冷ややかな目を向けていた。担任のクラスやサッカー部顧問も惰性で務めていたため、担任のクラスの生徒である福原が相談に来ても冷たくあしらい、自らが顧問を務めるサッカー部に関してもほとんど関心を寄せていなかった。このため、卒業式の日にサッカー部員達から暴行を受けるが、野球部に救われる。
- それ以降は口では皮肉を言いながらも野球部や他の生徒たちを理解し見守るようになる。頭も丸め、生徒の前でも完全に禁煙していた。同様に川藤の事も同じ教師として尊敬するようになり、島野が川藤を罵った時は「それでも川藤くんは心の底からあんたを信じようとするだろうぜ」と心低から怒り殴ろうとした。
- ドラマでは原作よりも野球部員を見下しておらず、川藤によって更生しつつある彼らを次第に認めるようになる。
- 島野 右京(しまの うきょう)
- 初期の辻と共に川藤を嫌う教師の筆頭格であり、川藤が赴任した当時から嫌味な態度を取り見下していた。掛布と同じで物事をポジティブに捉えられない性格で、生徒の問題行為には目をつむるか警察任せにしようとするなど、他力本願な面もある。目黒川との二度目の試合前にも川藤と野球部を罵っており、辻とは対照的に結局最後まで川藤のことを快く思っていなかった。
- ドラマでは陸上部の顧問として登場。原作における辻の役割を担っている。
- 古沢(ふるさわ)
- 陸上部顧問。冬の間だけ陸上部に参加していた関川に「本格的にトレーニングすればオリンピックも夢ではない」と誘いかけた。赤星・濱中の担任。
- 村山 義男(むらやま よしお)
- 校長。問題だらけの野球部員達を退学に追い込むことを画策し、川藤を迎え入れる。実は野球部の元キャプテンで、エースとして池辺らと共に甲子園に出場したメンバーの一人。かつての野球部の栄光の記憶を知る人間として、野球部そのものを自ら葬り去ろうとしていた。川藤と部員達の直向きな姿勢に考えを改めるが、同時に問題を起こした川藤を庇って退任した。
- 余談だがソフトボール部に大敗したことと彼の退任がきっかけで、野球部員全員が喧嘩と喫煙を止めている。
- 藤村 忠志(ふじむら ただし)
- 村山の後任として神田川高校から赴任。真弓の伯父。堅物だが駄洒落を飛ばすのが好きで、しばしば周囲を凍りつかせる。川藤が問題を起こすたびに持病の胃痛に悩まされるが、そんな彼もやがて川藤の魅力に気づくことになる。最終話では、野球部のユニフォームを着用して応援している。川藤からは「教頭」と呼ばれている。
用賀第一高校
新生ニコガク野球部の最初の対戦相手。推薦入学で獲得した部員を多く抱える強豪校。スポーツショップに行っていた桧山らと偶然出くわし、因縁をつけられる。特に若菜のことを恐れている。ニコガクとの練習試合には全員1年生のチームで臨み、勝利。しかし地区予選で再戦した時には、成長したニコガクナインに完敗した。
- 国松(くにまつ)
- 用賀第一高校野球部副顧問。水原の替わりにニコガクとの練習試合では指揮をとった。関西弁が特徴で、自軍のミスには容赦なく罵詈雑言を浴びせる、横暴で器の小さい男。試合中に負傷した角を交代させなかった上に罵倒、さらにはニコガク野球部をも嘲笑したために川藤に殴られてしまう。審判にも、選手の健康管理をおろそかにしていると言われ、挙句の果てには殴られたことを無かったことにされた。試合後、大した怪我でもないのに首にコルセットを巻き、鞭打ちになったと騒ぎ立て、ニコガクに乗り込むなど、かなり陰険で執念深い。次の年の地区予選で復讐をしようとするも、成長したニコガクの前に6回コールド負けをし、その目論みはあっけなく打ち砕かれた。
- 水原(みずはら)
- 用賀第一高校野球部監督。国松ほどではないが、ニコガク野球部に対しては偏見を抱いている。村山校長が川藤に無断で練習試合を辞退したために、試合当日に別の試合を組んでしまう。そのため、1年生メンバーと国松をニコガクに派遣した。次の年、地区予選第一回戦でニコガクと対戦する事になり、国松からニコガクの事を聞いて簡単に勝てると眼中になかったが、実際にニコガクの強さを目の当たりにして国松につっかかるなどひどく狼狽していたが、試合終了後はニコガクナインの実力と自分たちの敗北を認め、激励した。
- 鹿取(かとり)
- 御子柴の中学時代の同級生で元野球部員仲間。球拾い大臣と呼ばれていた御子柴を小馬鹿にしていた。ニコガクとの練習試合ではセカンドを守るが活躍の場面はない。地区予選では強くなったニコガクに驚愕していた。
- 角(すみ)
- ニコガクとの練習試合では先発投手を務める。スライダーが持ち味。試合中のアクシデントで負傷してしまう。国松の顔色ばかり伺っていたが、敵をも思いやる川藤の心に打たれ、自ら交代を申し出る。試合終了後、御子柴を馬鹿にした発言を詫び、安仁屋たちと地区予選で対戦する事を約束する。次の年の地区予選第一戦目で対戦する事となったが、強くなったニコガクの面々に驚愕していた。
- 木田(きだ)
- 負傷した角の代わりにマウンドに立ったピッチャー。
目黒川高校野球部
ニコガクから近い場所にある私立高校。野球の名門で、グラウンドには甲子園と同じ土を使用している。江夏や河埜を始め中学時代から主砲級の打撃を誇る選手やエース級など名の通った優秀な選手が揃っているが、自己中心的な上に野球を舐めている者ばかりなので仲間割れすることも多い。その有り様は以前のニコガク野球部そのものであり、再始動した彼らから「過去の自分たちと決別するために勝たなければならない相手」と認識されていた。 しかし、ニコガクとの練習試合で態度の悪さを川藤に叱咤され、さらに逆転負けを喫したことでチームプレイの大切さを思い出し、地区予選で再びニコガクの前に立ちはだかる。 劇場版では夏の地区予選準決勝で笹崎高校と対戦するも、あと一歩及ばず敗れた事が示唆されている。
- 沢村(さわむら)
- 目黒川野球部の監督。監督生活は40年以上あり、問題のある高校を渡り歩いては更生させ、例外なく強豪校にしており「名将」と呼ばれている。柔和な笑顔と「ほほ」の笑い声が特徴。
- (1)江夏 卓(えなつ すぐる)
- 右投右打
- 目黒川学園野球部のリーダー的存在でポジションはピッチャー。以前はニコガク野球部に所属しており、ニコガク野球部凋落のきっかけとなった事件を引き起こした張本人。野球のセンスは抜群で、ニコガク時代は1年春からベンチ入りし、目黒川では2年でエースとなり、クリーンナップを打ったこともある。
- 負けず嫌いだが態度が悪く自己中心的な性格で、自分より下手な人間が野球をするのを嫌っていた。球速が速く重い球を投げる反面喫煙がたたり、スタミナがあまりない。
- しかしニコガクとの練習試合に敗北して己の至らなさと驕りを思い知ってからは、初心に返って野球に励み、心身ともに成長した。
- (2)河埜 拓哉(こうの たくや)
- 右投左打
- ニコガクの岡田とは同じ広岡北中の同級生。ポジションはキャッチャー。名前はテレビドラマより。
- 中学時代から不良ではあったが、野球でも活躍していたため、素行の悪さは大目に見られていた。その実力は、笹崎の別所と並ぶ二大スラッガーと称されるほどであり、巨体ながら動きは極めて俊敏、さらに強肩の持ち主で、同じキャッチャーである若菜もドラフトで指名したいと言わせるほど。
- 野球に対しては一貫して真摯な姿勢を取っており、最初の対ニコガク戦においても、初めから真剣に試合に取り組んでいたのは江夏と彼のみだった。その冷静かつ寡黙な態度で、しばしばチーム内トラブルの諫め役となっており、沢村を「ジジイ」呼ばわりする江夏をたしなめたり、川藤に態度の悪さを怒鳴られて不貞腐れていたチームメイト達を鼓舞するなど、精神面でも目黒川ナインになくてはならない存在である。ニコガクの選手の中でも、特に新庄に一目置いている。
- (4)柴田(しばた)
- 右投左打
- ポジションはセカンドで、目黒川の1番打者を務める。守備に優れており、打者の打球のクセを把握し、あらかじめ打球が来そうな位置に構えることによりヒット性の当たりもアウトにする。2年時においてもレギュラーとして残っている。ニコガクとの練習試合以降は野球に対する自らの考え方を見直すことになる。本人曰く、髪型が自慢である。
- (8)淡口(あわぐち)
- 右投右打
- ポジションはセンター。中学のときは打率7割を超える。狙い打ちの天才と言われるほどミートが上手い。2年時においてもレギュラーとして残っている。ニコガクとの練習試合以降は野球に対する自らの考え方を見直すことになる。青田三中出身。
- 中畑(なかはた)
- 右投右打
- ニコガクとの練習試合でのポジションはサード。南村中出身で中学時代はどんな速球も力まかせに引っぱる天才プルヒッターと呼ばれていた。練習試合中、安仁屋のカーブのクセを見抜いた。アフロヘアーが特徴。
- 岡崎(おかざき)
- 右投右打
- ニコガクとの練習試合でのポジションはファースト。タラコ唇が特徴。ニコガクとの練習試合以降は野球に対する自らの考え方を見直すことになる。
- 松本(まつもと)
- 右投右打
- ニコガクとの練習試合でのポジションはショート。添島中出身。ニコガクとの練習試合以降は自らの考え方を見直すことになる。
- 庄司(しょうじ)
- 右投左打
- ニコガクとの練習試合でのポジションはレフト。広岡中出身。ニコガクとの練習試合以降は野球に対する自らの考え方を見直すことになる。
- 山倉(やまくら)
- 右投右打
- ニコガクとの練習試合でのポジションはライト。別所中出身。ニコガクとの練習試合以降は野球に対する自らの考え方を見直すことになる。
笹崎高校
70年代には春・夏4期連続で甲子園出場を果たすなど、王者笹崎と呼ばれた野球の強豪校。その後、常に一回戦負けという暗黒の時代を経験し、凋落の代名詞となっていた。劇中、川上が春の甲子園でノーヒットノーランを達成し優勝。劇場版では、夏の地区予選決勝で二子玉川と対戦した。
- 川上 貞治(かわかみ さだはる)
- 左投左打・背番号1・180cm・74kg
- 笹崎高校のエース。大きな耳が特徴。中学校時代に安仁屋の松阪中学を相手にノーヒットノーランを達成した。また安仁屋を三打席連続三振に抑えたが、川上自身は覚えていない。
- 高校入学時はビッグマウスで、安仁屋や目黒川の江夏卓と同様に、実力はあるが自己中心的な性格だった。しかし一年の夏、甲子園にエースとして登板するも、1回表で12失点という屈辱を味わい、挫折の中で自分の未熟さを痛感する。以後は人と協調するようになるなど心身ともに成長し、地区予選でニコガクナインの大きな壁となって立ちはだかる。
- 速球(MAX150km/h)と鋭く落ちるフォークが武器。その他にもスライダーを投げる。また野手としても優秀。
- ドラマでは存在が語られるのみで、劇場版より登場。[注 14]
- 別所 真澄(べっしょ ますみ)
- 右投右打・背番号5
- 笹崎高校の4番打者で、ポジションはサード。
- 高校通算70本塁打の強打者で、千葉監督からの信頼も厚い。豪放磊落な性格でチームのムードメーカーであり、後輩への思いやりも持ち合わせている。やや天然ボケ気味で、守備中に考え事をしてミスをすることもあった。
- 関東大会には食あたりで出場できなかったようである。
- 青田(あおた)
- 右投左打・背番号2
- 笹崎高校の正捕手。
- 川上のフォークボールを捕球する時はショートバウンド等を防ぐため、無意識に少し前に出て構えてしまうクセがある。
- 須田(すだ)
- 右投左打・背番号3
- ポジションはファースト。別所がいなければ4番が打てるほどのバッター。太めの体格をしている。
- 森(もり)
- 右打・背番号16
- 笹崎の最終兵器と言われる代打の切り札。守備が致命的に下手なのでスタメン起用は絶対にないが、バッティングは超一流。
- 打撃に関する様々な逸話を持ち『打撃の総合商社』と呼ばれる。通算打率.813という数字を残し、1回の打席でファウル35本を打つ等、空振りの記録は過去2回だけだが、安仁屋のMAX150km/hのストレートの前に3度目の空振り三振をくらう。
- 千葉 卓真(ちば たくま)
- 笹崎高校監督。名前は劇場坂オリジナル。かつては選手としても甲子園に出場しており、夏の甲子園では準決勝でノーヒットノーランを達成した。監督になってからは、厳しい管理野球を徹底し、笹崎高校を復活させた。
- 現役時の自らの経験から、私情を試合に持ち込むことを絶対に許さない。川上に一目置いており、天狗になっていた彼に周囲と協調することの大切さを教えるためだけにその大会で引退する3年生の承諾も得ないで、1度の甲子園出場の機会を丸々犠牲にするなど、勝利至上主義の非情な采配を振る。しかし、その心の奥には熱い情熱を秘めており、川藤の説得で考えを改める。
- 村田(むらた)
- 笹崎高校マネージャー。川上とは中学時代からの友人。生まれつき足に障害を持つため野球は出来ないが、スコアラーとしてベンチ入りする。
- 中学時代、周りから馬鹿にされていた中で唯一親切に接してくれたのは川上だけであり、落ち込む彼を励ますこともある。
- 長嶋(ながしま)
- 笹崎野球部OB。川上1年時のキャプテン。冷静で落ち着いた性格の持ち主。斉藤、槙原と共に応援に駆けつける。
- 斉藤(さいとう)
- 笹崎野球部OB。川上入部前までエースナンバーだったが、川上に出場機会とエースの座を奪われた上、その川上が甲子園で12点取られるまで投げさせてもらえず、チームは敗退。既に翌年を見据えていた千葉監督の方針の犠牲にされる。卒業後は寿司屋になる。非常に熱血漢。
- 槙原(まきはら)
- 笹崎野球部OB。川上1年時の正捕手。
その他
- 張本 琢己(はりもと たくみ)
- 神田川高校の生徒。名前はテレビドラマオリジナル。
- スパナを常時携帯する不良で、カッとなると暴力に走る癖がある。あまりの素行の悪さに教師たちからも退学も止むなしと言われていたが、川藤だけは最後まで更生することを信じて指導を続けていた。やがて自らの行動で川藤が神田川を辞職するきっかけを作り、自身も重傷を負ってしまう。
- しかし、事件の責任を全て背負い、自分の退学取り消しと引き換えに辞職した川藤の姿を見て改心し、教師になる夢を持って復学した。以上のような経緯から、川藤を馬鹿にした安仁屋と喧嘩になったこともある。
- ドラマでは事件後、家庭の事情で働きながら定時制で学習している。
- 末次(すえつぐ)
- 神田川高校の生徒。張本の友人で安仁屋とは中学時代の同級生。張本と同じく川藤を尊敬している。
- 吉田 実(よしだ みのる)
- モーニングスポーツ新聞社の編集委員。ビギナーズラックで万馬券を当てて以来競馬にはまり、試合中にも競馬のレースをラジオで聞いている。元々は敏腕記者であり、物事を見る目はあり、きちんとした取材も行なっている。川藤と意気投合する部分もあり、以後ニコガクに対して関心を持つ。眉毛が太い。
- 沖原カツノリ(おきはら かつのり)
- モーニングスポーツ新聞社の記者。記者としてやや未熟な面もあるが、ニコガク野球部のファンでもある。
- 理事長
- 名前は不明。曲がった事が嫌いな性格をしている。
- 小山(こやま)
- スポーツドクター。選手の健康を第一に考えるため、痛み止めの注射を打ってのプレーはさせない事を信条としている。
その他
作者が体調を崩したこともあり、駆け込みで終わらせたと言うのが実情である。そのため、消化されなかった伏線もいくつかある。
舞台となっている「二子玉川学園高校」のモデルは、東京都立玉川高等学校と東京都立神代高等学校と栗東市立栗東中学校。栗東中学は森田本人の母校でもあり、川藤の熱血教師としてのモデルの恩師に教えてもらっていた高校でもある。本作品には川上の出身中学校として、また、ニコガクとの練習試合で「栗東高校」として学校名が登場している。
登場する高校生の髪型や制服の着こなしなどは当時発行されていた高校生向け雑誌『東京ストリートニュース』に登場していた現役高校生モデルたちを手本に描かれている。また、弓削智久の実際の部屋が雑誌に紹介された際に、それを見た森田が安仁屋の部屋としてそっくりそのまま描き漫画に掲載した。雑誌の企画で弓削本人が真相を確認しに行ったところ、森田自身も弓削の部屋を描いたことを認めた。これがきっかけで弓削は第5巻で安仁屋の中学時代の友人「ユゲっち」として漫画に登場している。弓削のほかにも「オガ」と「サトぴょん」という人物が登場するが、こちらは妻夫木聡のことではなく、実在する他の高校生モデルである。
ニコガク部員達が時折「パキ野郎」、「パキパキ」などという言葉を使っているが、部内のみのスラングのようなもので、ヤンキー用語や方言などではない。意味としては、「馬鹿」や「弱い」などの代わりに使われる。「パキってんじゃねーよ」というように「弱気」という意味でも使われている。また「パキパキ」という言葉も、もともとは『東京ストリートニュース』内で当時の高校生モデルたちが雑誌の中で使っていた言葉である。
舞台は高校野球であるが、所々に作者がプロ野球に影響されたと思われる場面がある。
- 必ず監督が選手交代を球審に告げる。
- 甲子園で選手がグラウンド上に唾を吐くが審判は注意しない。
- 選手のその試合における初打席や、選手交代の際にも背番号が場内アナウンスにより告知される(実際の高校野球東京都大会では背番号告知が行なわれている)。
- 降板した投手がすぐにベンチ裏に行く。
- 捕手が、ホームベースの全てを隠すようにブロックをする。
- 球審のストライク判定時のアクション。
この作品の大ファンであるプロ野球選手も多く、三浦大輔や稲葉篤紀などが公言している。佐藤隆太も作品の大ファンであり、後のドラマ化で「人生の師」とする川藤幸一役に起用された時には「いつか役者になり、この作品をドラマ化するのが夢だった。今回の話を聞いたときは涙があふれた」・「川藤をやれるなら、そこで役者を引退してもいい」と述べた[3]。
ドラマ化にあわせ、2008年4月22日には週刊ヤングジャンプ増刊『漫革ルーキーズ』が発売、巻頭に連載第1話が再録された[注 15]。また映画化にあわせ、2009年5月28日発売の『週刊ヤングジャンプ』(2009年26号)には完全新作となる特別読切作品が掲載された。タイトルは『ROOKIES 夢のつづき』とされ表紙・巻頭カラーを含む46ページ。甲子園第一回戦へと進んだ本編最終話の続きから、その後のニコガク部員達の活躍が描かれている。
テレビドラマ
ROOKIES | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 森田まさのり |
企画 | 石丸彰彦 |
脚本 | いずみ吉紘 |
演出 |
平川雄一朗 武藤淳 山本剛義 中前勇児 |
出演者 |
佐藤隆太 市原隼人 小出恵介 城田優 中尾明慶 高岡蒼甫 桐谷健太 村川絵梨 浅野和之 吹石一恵 大杉漣 伊武雅刀 |
エンディング | GReeeeN「キセキ」 |
製作 | |
プロデューサー | 津留正明 |
制作 | TBS[注 16] |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2008年4月19日 - 7月26日 |
放送時間 | 土曜日19:56 - 20:54 |
放送枠 | TBS土曜8時枠の連続ドラマ |
放送分 | 58分 |
回数 | 11 |
公式サイト |
ドラマ |
TBS[注 16]系列で2008年4月19日から7月26日まで毎週土曜日19:56 - 20:54(JST)に放送された日本のテレビドラマ。主演は佐藤隆太。
同局における土曜20時台の連続ドラマは、1969年7月から9月に放送された『結婚戦争ここ一番!』以来38年6ヶ月ぶりとなる。またそれ以前は長期に渡りバラエティ枠であったため、本作品が『TBS土曜8時枠の連続ドラマ(通称「土8<どはち>」)第1弾』と位置づけられている[4][5]。
初回および最終回は19:00 - 20:54の2時間スペシャルとして放送された[注 17]ほか、同年10月4日には18:30 - 20:54の2時間半のスペシャル版が放送された[注 17]。
また、2009年になり、地上波放送局KIKU-TVを通じアメリカ・ハワイ州で(英語字幕付)、さらにその後、NHK国際放送テレビジャパンを通じアメリカ・カナダ・プエルトリコ(日本語のみ)で放送された。
キャスト
二子玉川学園高校(テレビドラマ)
- 川藤 幸一 - 佐藤隆太
- 安仁屋 恵壹 - 市原隼人
- 御子柴 徹 - 小出恵介
- 新庄 慶 - 城田優
- 関川 秀太 - 中尾明慶
- 若菜 智哉 - 高岡蒼甫
- 平塚 平 - 桐谷健太
- 岡田 優也 - 佐藤健
- 湯舟 哲郎 - 五十嵐隼士
- 桧山 清起 - 川村陽介
- 今岡 忍 - 尾上寛之
- 八木 塔子 - 村川絵梨
- 藤田 カオル - 能世あんな
- 島野 右京 - 平山広行
- 原作同様野球部員をはじめとする学校の不良たちを見下している。そのためか、劇場版では彼が見下したと思われる不良グループからリンチされていたが、野球部に救われて以降は考えを改め、川藤を見習うようになる。
- 辻 豊 - やべきょうすけ
- 原作同様サッカー部の顧問。野球部のことをよく思っていないが、原作とは違い見下してはいない(ほとんどの原作での彼の役割は島野が務めている)。
- 遠井 周三 - 森山米次
- 鳥谷 - 升田尚宏
- 亀山 明日香 - 高山都
- 星野 あきら - 石橋杏奈
- 猪俣 雪乃 - 高梨臨
- 松永 彩子 - 星井七瀬
- 石嶺 美穂 - 松田まどか
- 小林 - 郭智博
- 国枝 - 鈴之助
- 安仁屋達の一学年上の元野球部員。原作の江本と同じ役割の人物。江本の役割をする以前にも登場しており、初期では若菜達に喧嘩を売っては平塚のラリアット[注 18]で倒されたり、バッティングセンターで安仁屋に磔にされてホームランのターゲットにされるなど散々な扱いを受けており、第3話では弓長が行った坪井達のリンチや野球部襲撃の犯人と疑われた。
目黒川との練習試合後にそれまでの無礼を謝罪に来た部員全員に暴力を振るうなど怒りをぶつけたが、手を出すことなく謝罪を続けた彼らの本気を認めて和解した。 - 直美 - 木口亜矢
- 弓長の仲間。弓長達が倒された後の描写はないためどうなったかは不明。
- 弓長 - 伊崎央登
- 上坂 英心 - 遠藤要
- 野球部を潰して喧嘩で東京制覇を目指す不良グループのリーダー。原作同様乱闘事件を起こすが、川籐に空手で敗れた後、説得されて改心した。後に東出の襲撃から川籐を救った。自身が束ねる不良グループを解散したわけではないようだが、喧嘩ではなく空手で一番を取ることを目指すようになった。
- 高波 - 北条隆博
- 上坂の友人。新庄の中学時代の後輩で上坂とともに野球部を襲撃するが、新庄に倒された後「夢に向かって努力するのも悪くない」と説得されて改心した。以降は上坂らと共に野球部を応援する。
- 梶本 - 裵ジョンミョン
- 上坂の友人。若菜と桧山に倒された後、改心した。
- 上坂の舎弟(銀髪の男) - 伊藤友樹
- 上坂の友人。安仁屋と関川に倒された後に改心する。上述の2人のように名前設定はないが事件後、上坂と高波と梶本と4人で野球部の応援をしたりと、共に行動しており、立場は高波と梶本と同じの模様。
- 坪井 大胡 - 松本寛也
- 暴力事件前の元野球部。第1話で観客席でスピーカーで応援していた(直接の描写はない)。原作とは違い茶髪のロン毛である。正式な出演は弓永達にリンチされた時、トイレで若菜達にリンチされた事情を聞かれるところの2場面で、古溝、藪、中込と共に登場人物の中で最も悲惨な扱いの人物である[6]。
- 古溝 克也 - 小林伊織
- 坪井の仲間。原作では優男のような容姿だったがドラマ版では不良風となっている。ドラマ版では彼も坪井達と共にリンチされている。
- 藪、中込
- 坪井と古溝の仲間の2人。彼等には台詞はない。
- 掛布 光秀 - 天野ひろゆき(キャイ〜ン)
- 池辺 駿作 - 浅野和之
- 真弓 りえ - 吹石一恵
- 村山 義男 - 伊武雅刀
- 校長。原作とは違い安仁屋に脅されていない。また、強いものに腰が抜ける性格でもなくなっている。
- 藤村 輝弘 - 大杉漣
目黒川高校(テレビドラマ)
- 江夏 卓 - 上地雄輔
- 河埜 拓哉 - 阿部亮平
- 柴田 公治 - 田島亮(現・田島優成)
- 淡口 英智 - 林剛史
- 中畑 剛祐 - 浅利英和
- 岡崎 一樹 - 小幡誠
- 松本 敦志 - 大杉篤史
- 山倉 良介 - 山田賢明
- 庄司 佳範 - 川島大
- 緒方 - 大和屋ソセキ
- 沢村 - 織本順吉
用賀第一高校(テレビドラマ)
その他
- 黒江 - 山根和馬
- 東出 - 高橋努
- 目黒川高校の卒業生のヤクザ集団のリーダー。野球部に因縁をつけ、そのことで怒った女子に顔を侮辱されたことに逆上してニコガク野球部を襲撃する。目黒川との試合の日川籐まで襲ったが、助っ人に来た上坂により下述の2人と共に倒された。
- 嶋 - 深水元基
- 東出の仲間。
- 前田 - 小柳友
- 東出の仲間。
- 沖原 カツノリ - 鳥羽潤
- 安仁屋の父 - 川藤幸三
- 山井 秀光 - 半海一晃
- 小山 - 平泉成
- 安仁屋の主治医。
特別出演
友情出演
エキストラ
- 肉屋の店主 - 大竹一樹
- 通行人 - 浜田雅功、ウド鈴木
- 柔道部員 - 三村マサカズ、大竹一樹、浜田雅功、ウド鈴木(いずれも1話)
- 「リンカーン」の企画で登場した。
- 観客 - 360°モンキーズ(最終話)
スタッフ
- 企画 - 石丸彰彦
- 脚本 - いずみ吉紘
- プロデューサー - 津留正明
- 音楽 - 羽毛田丈史、高見優
- 音楽プロデュース - 志田博英
- 制作 - TBSテレビ[注 19]
- 製作著作 - TBS[注 16]
主題歌
放送日程
連続ドラマ
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 4月19日 | 総売上げ1200万部!! 伝説の名作ドラマ化!! 新人教師と不良たちの熱き闘いが今始まる |
平川雄一朗 | 12.2% |
第2話 | 4月26日 | 夢を、どこまでも信じる | 武藤淳 | 14.8% |
第3話 | 5月3日 | 守り抜きたいもの | 平川雄一朗 | 15.4% |
第4話 | 5月10日 | どん底からの出発 | 山本剛義 | 13.1% |
第5話 | 5月17日 | 負けたら解散…その時、最後の男! | 平川雄一朗 | 16.4% |
第6話 | 6月7日 | 今夜第2章スタート 奇跡の初勝利なるか!? そして涙の別離が… |
武藤淳 | 15.4% |
第7話 | 6月14日 | 許されざる敗北 | 中前勇児 | 14.2% |
第8話 | 6月28日 | はるかなる夢…明日への勝利 | 平川雄一朗 | 14.7% |
第9話 | 7月5日 | 汚された誇り | 14.6% | |
第10話 | 7月19日 | 最終章前編〜最期の夏…そして | 山本剛義 | 12.5% |
最終話 | 7月26日 | 最終章終幕〜さらば愛しの恩師… | 平川雄一朗 | 19.5% |
SP | 10月4日 | あの男たちが帰って来た! いざ最後の夏へ! そして、今明かされる野球部最後の夜の真実 まだ夢は終わらない〜遙なる甲子園への道〜甦る感動の名場面 |
武藤淳 | 10.0% |
平均視聴率 14.96%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
- 5月24日と31日は、「2008北京オリンピックバレーボール世界最終予選」のため放送休止。
- 6月21日と7月12日は、「女子バレーボールワールドグランプリ2008」のため放送休止。
BD/DVD
発売元:TBS / 販売元:TCエンタテインメント
- Blu-ray Disc
- ROOKIES Blu-ray BOX (2009年12月4日) TCBD-0003
- DVD
- ROOKIES 表BOX (2008年7月18日) TCED-0324
- ROOKIES 裏BOX( 2008年10月8日) TCED-0325
- ドキュメント of ROOKIES〜11人が戦った141日間のキセキ〜 完全版 (2008年10月29日) TCED-0379
原作との相違点
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
ここではレギュラー放送分のみに限って記述する。
- 安仁屋以下、野球部員が2年生になっている(原作では1年生)。
- 原作では、御子柴、安仁屋、赤星以外が初心者から野球を始めているが、ドラマ版では事件以前から野球をしていたという設定になっている。
- 演者の利き腕に合わせたため、原作と利き腕が違うキャラクターが何人か存在する。
- 御子柴、岡田、関川が喫煙していない。
- 藤田が保健室の養護教諭である、真弓が空手部の顧問であるなど教員の担当が一部変更されている。
- 原作での真弓は藤村校長に一日先駆けて二子玉川学園に赴任してくる途中からの登場だったが、ドラマ版では第1話から既に二子玉川の教師として登場する。
- 登場しない江本の代わりに国枝というドラマオリジナルの人物が登場。
- 退学届を提出し、川藤に野球部へ未練や情熱を打ち明ける役が小林ではなく御子柴になっている。
- 原作では野球部員の家族については、その構成設定がメンバー表で示された程度である。一方ドラマ版では安仁屋の家が酒屋を、御子柴の家がクリーニング屋を経営しており、安仁屋の父、御子柴の姉が登場している。ただし御子柴は原作でも姉がいる設定である。
- 川藤が安仁屋に殴られる際一度目はよけ、ズボンが破けたのに気を取られているところを二度目に殴られた。
- 張本が殴り落とされたのが、2階からではなく3階からに変更されている。
- 御子柴が新庄に半殺しにされた際、最後まで御子柴は気絶したままである。
- 張本が学校を自主退学している。ただし、川藤が神田川高校を辞職する原因となった事件とは関係がなく、家庭の事情によるもの。そのため、川藤と張本の再会場面が異なる。
- 野球部員が喧嘩と喫煙を止めるきっかけに違いがある。原作ではソフトボール部との練習試合に大敗して自分達の実力を思い知らされ、更にそれまで冷ややかだった村山が自分たちをかばって退職したことで改めて甲子園を目指す決心をしたため。ドラマ版では安仁屋が部に復帰した時、御子柴が行った注意と呼びかけに応えて禁煙している。そのためソフトボール部との練習試合前の行動は麻雀牌やボードゲームの持ち込みに変更されている。
- 桧山・岡田・湯舟が野球を再開するきっかけに違いがある。原作では、スポーツ用品店で二子玉川の野球部を罵り、練習試合を嫌がる用賀第一の野球部員に立腹、口論したため。ドラマ版では、若菜に再開を決意させた川藤に心を動かされたため。そのためスポーツ用品店でのシーンは、御子柴・安仁屋が鹿取と出会うドラマオリジナルの場面となっている。
- 坪井達4人は元野球部という設定。また、原作では坪井、藪、中込の3人が弓長達にリンチされたが、ドラマ版では古溝も弓長達にリンチされている。なお、藪と中込にセリフはない。
- 安仁屋達が2年生なのに対し、用賀第一の選手達は原作の通り1年生のままである。そのため、鹿取は御子柴に対して敬語で話している。
- 藤村校長の名前が「忠志」から「輝弘」に変更されている。他にも名前が変更されたり、(原作では名字のみの設定だったため)名前が追加されたキャラクターがいる。
- 地方大会の対戦校を決める抽選会でくじを引く役が八木から御子柴に変更。
- ドラマ版では笹崎高校が登場しない(安仁屋の回想シーンにのみ登場)ため、地方大会の3回戦では別の高校と対戦している。また、笹崎が出ないことにより、地方大会開催中、川藤が謹慎を強いられた理由も変更。原作では試合中に笹崎ベンチに抗議に行ったことが原因であるが、ドラマ版では過去の用賀第一との練習試合において国松の態度に耐えかねた川藤が彼を殴った事、過去に張本に重傷を負わせてしまったことが、地方大会中に暴力行為として新聞記事に取り上げられたのが原因とされた。
- 上記の理由から、終盤で若菜と関川が負傷した理由にも違いがある。原作では試合中に、若菜は内角のボールが指に当たって骨折した事、関川は脚に自打球を当てた事が原因であるが、ドラマ版では目黒川の卒業生との乱闘の際に負傷した事が原因となっている。
- ドラマ版では赤星、濱中が登場しないため、原作とは一部スターティングメンバーの異なる試合がある。[注 20]
補足(ドラマ)
- 劇中で生徒が喫煙する場面が放映され、番組最後のクレジット表記の後、視聴者への注意喚起を訴えるブラックバックに白抜きのテロップが表示された。この手法は2010年の同枠作品『タンブリング』及び2016年の日曜劇場作品『仰げば尊し』でも用いられている。
- 近年の連続ドラマは、通常1クール(3か月)程度が相場とされているが、企画の石丸彰彦は「(単行本全24巻分の原作を)最後まで描き切る」と発言。最終的には全11話となったが、当初は放送回数未定とし延長もあり得るとしていた[3]。
- 生徒の憧れである売店販売係のマドンナ役をアイドル15人から、対戦校の女子マネジャー役を一般公募者から、それぞれオーディションで選出した。最終選考はYahoo! JAPANとの提携によるインターネット投票により決定。その結果、マドンナ役は高山都が、マネジャー役は井上文香が出演権を獲得した。
- 主題歌はGReeeeNの「キセキ」だが、第1話のCMを最初に流していた時は「愛唄」をBGMにしていた。
- ロケは本庄市などで行われたが、近隣の県立高校生複数名が登校日である平日のロケに、学校を欠席してエキストラに参加したため問題となった。映画版ロケでも同様の問題が発生した[7]。
- 関連商品の数はTBS制作のテレビドラマでは最多を誇る。以前はTBSの番組全体でも1位であったが、こちらは2009年6月にアニメ「けいおん!」に抜かれている。
- TBS系列での土曜夜のドラマは2時間枠の『ドラマチック22』以来17年ぶりである(1時間枠では『Gメン'75』、『スクール☆ウォーズ』などを放送していた21時枠のほか、『必殺仕掛人』(1972年)などを放送していた22時枠以来)。
TBS 土曜8時枠の連続ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
枠設立前につき無し
|
ROOKIES
(2008.4.19 - 2008.7.26) |
恋空
(2008.8.2 - 2008.9.13) |
TBS系列 土曜20時台 | ||
ROOKIES
【本番組より連続ドラマ枠】 |
恋空
|
映画『ROOKIES -卒業-』
ROOKIES -卒業- | |
---|---|
監督 | 平川雄一朗 |
脚本 | いずみ吉紘 |
原作 | 森田まさのり |
出演者 |
佐藤隆太 市原隼人 |
音楽 |
羽毛田丈史 高見優 |
主題歌 | GReeeeN「遥か」 |
撮影 | 斑目重友 |
編集 | 大野昌寛 |
製作会社 | 映画「ROOKIES」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2009年5月30日 |
上映時間 | 137分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 85.5億円[8] |
『ROOKIES -卒業-』のタイトルで2009年5月30日、東宝系劇場で公開。キャッチコピーは「夢が、俺たちを強くした。」。テレビドラマ版と同一のキャスティング・スタッフによる製作で、監督はドラマ版では演出を担当した平川雄一朗。ストーリーはドラマ版の続編的な位置づけとされ、ドラマ版では登場しなかった笹崎戦などを織り込んだオリジナルの内容で構成される。またドラマ版では登場しなかった赤星・濱中も登場する。
日本全国428スクリーンで公開され、土日2日間で98万7,387人を動員。2009年公開映画で一番の週末記録を出し、最終興行収入85.5億円[8]を記録した。これは2009年に公開された邦画・洋画全作品中で興行収入1位となっている。
映画版からのキャスト
主要人物は#キャストを参照。
- 二子玉川学園
- 笹崎高校
- その他
スタッフ(映画)
- 監督 - 平川雄一朗
- 脚本 - いずみ吉紘
- 主題歌 - GReeeeN「遥か」
- 企画プロデュース - 石丸彰彦
- プロデューサー - 佐藤善宏、東信弘、津留正明、秋山真人
- 音楽プロデューサー - 志田博英
- 音楽 - 羽毛田丈史、高見優
- 音響効果 - ヴェントゥオノ
- 製作 - 映画「ROOKIES」製作委員会(TBSテレビ、東宝、集英社、S・D・P、ケイファクトリー、毎日放送、アミューズ、ホリプロ、ワタナベエンターテインメント、中部日本放送、RKB毎日放送、北海道放送、Yahoo! JAPAN)
- 配給 - 東宝
- オフィシャル・サポーター - 伊藤園、トヨタ自動車、ライオン、ロッテ
補足(映画)
- 公開初日は日本全国428スクリーンで展開され、2日間(土曜・日曜)での観客動員数は98万人を超えた。また興行収入も2日間で12億円を超える好調なスタートとなった[9][10]。
- 映画版の試合のシーンには実際の高校野球の大会でも数多く使われる明治神宮野球場および神奈川工科大学(劇中では玉川工業大学として出演)のKAITスタジアムで撮影された。また、阪神甲子園球場では撮影こそ行われていないが、上映キャンペーンが行われた。同じ日にホームの阪神タイガースは、京セラドーム大阪で開催された。
- 映画芸術誌において2009年日本映画ワーストテンにおいてワースト3位となる。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の「ザ・シネマハスラー」や映画秘宝(洋泉社)の連載記事「日本映画縛り首」でも激しく批判されている[要追加記述]。
- 2010年9月26日の21:00 - 23:19(JST)にTBS系列で地上波では初めて放送された。平均視聴率は11.2%(関東地区ビデオリサーチ調べ)。
- 谷桃子は二子玉川学園関係の役を演じた昭和50年代生まれの女性陣で唯一、教師役を演じていない。
DVD/BD(映画)
- DVD
- ドキュメント of ROOKIES -卒業- (2009年4月22日、SDP) SDP-1007
- ROOKIES -卒業- DVD通常版(1枚組、2009年12月4日、TCエンタテインメント)
- 本編:劇場公開版本編を収録
- 映像特典
- 特報・劇場予告編・TVスポット集
- ROOKIES -卒業- LAST DVD ALBUM(3枚組、初回限定生産、2009年12月4日、TCエンタテインメント)
- ディスク1:本編DVD(2分の未公開シーンを加えた完全版)
- ディスク2:特典DVD1
- ドキュメント of ROOKIES -卒業- 完全版
- 映画公開記念生放送卒業スペシャル
- ディスク3:特典DVD2
- 超オフオフ最後の座談会―卒業そして涙。
- Yahoo! ライブトーク〜ニコガク野球部全員集合・卒業前夜トークライブ〜
- 前売券発売イベント in 六本木ヒルズ
- 全部見せます!宣伝SPOT全パターン〜劇場版特報からTVスポット映像まで〜
- (秘)打ち上げVTR
- 44P豪華卒業アルバム仕様
- Blu-ray Disc
- ROOKIES -卒業- ブルーレイ版(1枚組、2009年12月4日、TCエンタテインメント)
- 本編:完全版本編を収録(LAST DVD ALBUM版と同様)
- 映像特典
- 特報・劇場予告編・TVスポット集
- ROOKIES -卒業- ブルーレイ版(1枚組、2009年12月4日、TCエンタテインメント)
書籍(映画)
- 小説「映画 ROOKIES -卒業-」著者:浜崎達也(2009年5月、集英社)ISBN 978-4-08-703202-4
- ROOKIES -卒業-「〜軌跡 完全シナリオ&ドキュメントブック」(2009年6月、TBSサービス)ISBN 978-4-904345-04-7
脚注
注釈
- ^ ただし、作中では、父親について深く語られていない。
- ^ 目黒川高校との練習試合で実力がありながら野球と相手チームを馬鹿にした態度をとる目黒川ナインを怒鳴りつけたり、地区予選で笹崎高校監督の千葉の方針に納得できず試合中にベンチに乗り込んで抗議するなど。
- ^ ドラマ、劇場版では口癖になっている。
- ^ 出場校の全チームのキャプテンの中では最も小柄
- ^ 謝罪に行った際は暴行を受けても一切手を出さなかった。
- ^ ドラマでは両親の離婚を機に友達を求めて中学生から野球部に所属していた。
- ^ ドラマ、劇場版では終始右翼手のまま。
- ^ ドラマでは目黒川との再戦で二塁手を、メンバーが揃う以前のノックでは三塁手をしていた。
- ^ ドラマの最終戦では中堅手で、劇場版では左翼手のまま。
- ^ 27連続三振の記録を持つ。
- ^ 本人としては簡単なもので、他の者も知っているとばかり思って言わなかったため、教えるまで苦戦を強いられる羽目となった。
- ^ 素振りは毎日1000本やっていると言いつつも実際は100本もしていない
- ^ 掛布はその事実を知った際、一時期ではあるが川藤に対して恐れをなして遜った態度を取っていた。
- ^ その後、福岡ソフトバンクホークスへ入団した。
- ^ 雑誌自体は新人作家の読切漫画集である。
- ^ a b c 「TBS」の略称は、2009年3月までは東京放送、2009年4月以降はTBSテレビを指す。
- ^ a b 当時は土曜19時台をフジテレビの番組に差し替えていたテレビ山口でも、他の19:00(または18:30)からの長時間特番同様、TBS同時ネット放送が行われ、ネットスポンサーもTBSと同一だった。
- ^ 本人曰く長州力のセコンドの友達の妹の元彼直伝のラリアット。
- ^ 2009年3月まではテレビ放送免許および著作権は東京放送が保有していたため「制作 TBSテレビ・製作著作 TBS」とクレジット表記していた。
- ^ 新庄が左翼手、二塁手に関川、3番右翼手に今岡、湯舟のポジションが一塁手、岡田が中堅手、安仁屋が投手
出典
- ^ a b c 『週刊ヤングジャンプ』2009年26号より
- ^ しかし連載開始当初は喫煙や暴言など、粗野な性格描写もあった。
- ^ a b “佐藤隆太 念願の熱血教師役に感涙”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2008年1月31日). オリジナルの2008年2月2日時点におけるアーカイブ。 2008年1月31日閲覧。
- ^ 新ドラマ枠「土8」。記念すべき4月スタートの第一弾に「ROOKIES(ルーキーズ)」の連続ドラマ化が決定!:テレビドラマ版公式サイト(TBS)
- ^ “TBS「土8」をドラマ枠に -バラエティー路線転換 第1弾「ROOKIES」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2008年3月6日). オリジナルの2008年3月12日時点におけるアーカイブ。 2008年3月6日閲覧。
- ^ 弓永達にリンチされた際は坪井達はほぼ一瞬しか写っていない。
- ^ “埼玉の高校生、学校さぼって「ROOKIES」エキストラに”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). オリジナルの2008年12月14日時点におけるアーカイブ。 2008年12月11日閲覧。
- ^ a b 2009年(平成21年)興収10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “『ROOKIES』2日間で興収12億円超、最終興収100億円へホームランスタート”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2009年6月2日) 2009年6月2日閲覧。
- ^ “ルーキーズ:2日間で約100万人動員 「花男」超え、90億円超も狙える滑り出し”. 毎日jp(まんたんウェブ) (毎日新聞社). (2009年6月1日). オリジナルの2009年6月3日時点におけるアーカイブ。 2009年6月1日閲覧。
外部リンク
- 集英社コミック文庫公式サイト
- TBS
- TBSチャンネル
- ROOKIES
- 映画「ROOKIES-卒業-」
- ROOKIES - 閉鎖。(2012年5月15日時点のアーカイブ)
- TBSオンデマンド
- ROOKIES -卒業- - allcinema
- ROOKIES -卒業- - KINENOTE
- ROOKIES -卒業- - MOVIE WALKER PRESS
- ROOKIES -卒業- - 映画.com
- ぱちんこCRルーキーズ