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ほとんどの団体において他校との連合組織などは存在しないが、一部の学校間では交流を深めている事例も存在する。 |
ほとんどの団体において他校との連合組織などは存在しないが、一部の学校間では交流を深めている事例も存在する。 |
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*関東中高落研連合 |
*関東中高落研連合 |
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**海城中学校・高等学校 |
**海城中学校・高等学校 [http://kaijo-rakugo.sakura.ne.jp/index.html 古典芸能部] |
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**埼玉県立浦和高等学校 落語研究部 |
**埼玉県立浦和高等学校 落語研究部 |
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**芝中学校・高等学校 落語研究部 |
**芝中学校・高等学校 落語研究部 |
2016年11月15日 (火) 15:50時点における版
落語研究会(らくごけんきゅうかい)は、部活動・クラブ活動・サークル活動のひとつである。落語の鑑賞や研究を主とするが、実演や興行などを行う場合も多い。
略称は「落研」。当初は「らっけん」と読まれていたが、ある時期から湯桶読みされて「おちけん」と読まれることが圧倒的に多くなった。「落ち研」と表記されることも多い。
大学の落語研究会
早稲田大学で、小沢昭一、大西信行、加藤武らが、落語研究会を創設したのが、(学校での)落語研究会の創始である(名称は「寄席文化研究会」としたかったが、大学に認めてもらえず「庶民文化研究会」とした)。組織ごとにサークルは存在するが、大学の部活動・クラブ活動・サークル活動が特に知られている。プロ落語家によって指導されることも多く、プロ落語家の供給源ともなってきた。
連合組織
1966年5月、野村雅昭(東京教育大学学生)らが14の大学の落語研究会を組織して「全関東大学落語連盟」を結成した。略称は「全落連」。「全学連」のもじりである。機関誌『落語』を発刊した。野坂昭如が小説化している。
- 野村は現代国語の最高権威者(日本語学会会長)。JIS漢字コード制定・改定で知られる。
それとは別に、2005年、関東落研連合(関落連)が結成された。 また、2011年に東海地区では東海落研連合(東落連)が結成された。
1950年に結成された東京大学落語研究会は落語の研究で知られている。OBたちは「東大落語会」という名で組織され、今日まで以下の研究書を出版している。
- 『落語事典』
- 『三遊亭小円朝集』 (3代目三遊亭小円朝は東京大学落語研究会の指導をしていた)
- 『三遊亭小圓朝 : 三代目三十三回忌追悼・四代目襲名記念集』
- 『三遊亭金馬集』 (3代目)
- 『桂小南集』 (2代目)
他に「東京大学落語研究会OB会」名義で
- 『円生全集』(6代目)
- 『柳家小さん集』(5代目)
ほか、代表格の山本進の単独著書は多数出版されている。
全国大会
地域おこし運動として、落語研究会対抗の全国大会を開催している自治体がある。
全日本学生落語選手権・策伝大賞
岐阜県岐阜市が2004年より毎年開催している。岐阜市は落語の祖・安楽庵策伝の出身地である。笑いと感動のまちづくり運動の一環として行われている。優勝者には「策伝大賞」が贈られる。
- 主催
- 岐阜市
- 岐阜市笑いと感動のまちづくり実行委員会
- NHK岐阜放送局
- 共催:安楽庵策伝顕彰会ほか
- 後援:日本笑い学会ほか
- 放送
- ホームページ 笑いと感動のまちづくりホームページ
全国学生落語真打大会inあじしま
- 主催:全国学生落語真打大会実行委員会
- 後援:石巻市ほか
中学高校の落語研究会
現在では減少しているが今でも関東を中心に中学校、高等学校においても落語研究会もしくはそれに準ずる部活動が設置されているケースがある。ただ、連合組織や他校交流会が開かれることはほとんどなく、中高生向けの大会や寄席も数が少ないため、外部に情報が発信されず存在が知られていない団体も多い。
全国の主な落語研究会(中学高校)
中学校、高校の落研は人口が多い関東圏に集中することが多い。また、中学校や女子校に落研が存在することは稀でそのほとんどが共学もしくは男子校の高校に設置されている。
落語研究会がある中学校・高等学校
- 都立杉並高校(落語研究会)
- 徳島文理中学校・高等学校(落語研究会)
- 中央大学杉並高校(落語研究会)
- 千葉県立東葛飾高等学校(落語研究部)
- 立教新座高等学校(落語研究会)
- 國學院高等学校(落語研究部)
- 女子学院中学校・高等学校(落語研究部)
- 埼玉県立浦和高等学校(落語研究部)
- 芝中学校・高等学校(落語研究部)
- 海城中学校・高等学校(古典芸能部[1]"落語の他にも古典芸能全般について活動")
連合組織
ほとんどの団体において他校との連合組織などは存在しないが、一部の学校間では交流を深めている事例も存在する。
- 関東中高落研連合
- 海城中学校・高等学校 古典芸能部
- 埼玉県立浦和高等学校 落語研究部
- 芝中学校・高等学校 落語研究部
中高生向けの寄席・落語大会
全国の寄席、落語大会等において中高生向けもしくは中高生の参加も受付けているものは以下の通りである。
- 学生寄席 東京都中野区(中高生も参加可)
- 全国高校生落語大会選手権 東京都杉並区
- 笑顔甲子園 愛媛県新居浜市(落語参加も可)
落語研究会を題材とした作品
小説
映画
多数にわたるため、代表的な作品を記す。
- 「の・ようなもの」(日本ヘラルド) 森田芳光(日本大学芸術学部落語研究会OB)監督デビュー作 [1]
- この映画の落語研究会は高校の部活。
- DVDは角川エンタテインメントより発売。
- 「花とアリス」 岩井俊二監督 [2]
- 「羽織の大将」(東宝)
- 主演のフランキー堺は大学の落語研究会部員で、「全落連」委員長という役(フランキーの卒業間際のシーンから始まるので、落語研究会そのものは描かれない)。
- フランキー自身は先述の小沢・加藤・大西らと麻布の同級生で、ともに落語に耽溺した。
- 「喜劇 冠婚葬祭入門」(松竹)
落語
- 柳家喬太郎(日本大学経商法落語研究会OB)
- 「すみれ荘201号室」
- 「純情日記横浜篇」
マンガ
落語研究会出身の有名人
プロの落語家
ここでは真打以上を記す。
- 6代桂文枝(上方落語協会会長)【関西大学落語大学】
- 3代目柳家権太楼(落語協会常任理事)【明治学院大学落語研究会】
- 五街道雲助(落語協会元理事)【 明治大学落語研究会】
- 6代目三遊亭円楽 青山学院大学落語研究会
- 立川談之助 明治大学落語研究会
- 立川志の輔 明治大学落語研究会
- 立川談幸 明治大学落語研究会
- 三遊亭右紋 明治学院大学落語研究会
- 春風亭正朝 明治学院大学落語研究会
- 古今亭右朝 日本大学芸術学部落語研究会
- 林家錦平 東海大学落語研究部
- 古今亭菊丸 広島修道大学落語研究会
- 柳家一九 東海大学落語研究部
- 春風亭昇太 東海大学落語研究部
- 柳家福治 広島修道大学落語研究会
- 春風亭昇乃進 東海大学落語研究部
- 6代目古今亭今輔 東海大学落語研究部
- 桃月庵白酒 早稲田大学落語研究会
- 桂雀三郎 龍谷大学落語研究会
- 桂吉弥 神戸大学落語研究会
- 3代目桂小春團治 立命館大学落語研究会
- 4代目桂塩鯛 立命館大学落語研究会(中退)
- 古今亭菊志ん 愛媛大学落語研究会
- 2代目桂南天 大阪芸術大学落語研究寄席の会
- 桂よね吉 詫間電波工業高等専門学校(高専時代)
- 柳家小里ん 東京都立江北高等学校(高校時代)
- 桂春之輔 大阪府立桜塚高等学校(高校時代)
- 3代目桂花團治 大阪府立桜塚高等学校(高校時代)
- 桂文珍 大阪産業大学落語研究会
- 桂坊枝 神戸学院大学落語研究会
- 笑福亭鶴瓶 京都産業大学落語研究会(中退)
- 立川志らく 日本大学芸術学部落語研究会(中退)
- 立川文都 大阪学院大学落語研究会
- 立川談慶慶應義塾大学落語研究会※慶應落研出身唯一の演芸人
- 林家染左 大阪大学落語研究部
- 桂文也 大阪学院大学落語研究会
- 笑福亭仁福 大阪学院大学落語研究会
- 桂文華 関西学院大学甲山落語研究会
- 林家菊丸 大阪産業大学落語研究会(中退)
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その他の有名人
- 吉村昭
- 児玉光雄(脳開発トレーナー、天才育成専門家)
- 「京都大学落語研究会」創設者
- 高座名:葵屋竹生
- 「京都大学落語研究会」創設者
- さだまさし(シンガーソングライター、小説家)
- 高田文夫(放送作家、タレント、評論家)
- 「日本大学芸術学部落語研究会」所属
- 藤原紀香(ミス日本グランプリ、元CanCam専属モデル、女優)
- 「親和女子高等学校落語研究会」所属
- 高座名:親和亭かつお
- 「親和女子高等学校落語研究会」所属
- 桜井和寿(Mr.Children)
- 「関東中学校落語研究会」所属
- 高座名:一休寿
- 「関東中学校落語研究会」所属
- 三宅裕司(タレント)
- 「明治大学落語研究会」所属
- 高座名:4代目紫紺亭志い朝(5代目が立川志の輔)
- 「明治大学落語研究会」所属
- 渡辺正行(タレント)
- 「明治大学落語研究会」所属
- 高座名:6代目紫紺亭志い朝
- 「明治大学落語研究会」所属
- とり・みき(漫画家)
- 「明治大学落語研究会」所属
- 南原清隆(お笑い芸人)
- 高校時代に落語研究会に所属
- 高座名:想呂家はなぢ、朝起亭はなぢ
- 高校時代に落語研究会に所属
- 佐藤充宏(元NHKアナウンサー)
- 「青山学院大学落語研究会」所属
- 高座名:九々舎丹歌
- 「青山学院大学落語研究会」所属
- 佐々木正洋(元テレビ朝日アナウンサー)
- 「慶應義塾大学落語研究会」所属
- 高座名:8代目桂道楽
- 「慶應義塾大学落語研究会」所属
- 山寺宏一(声優・俳優)
- 「東北学院大学落語研究会」所属
- 高座名:波慣家文好
- 「東北学院大学落語研究会」所属
- 森武史(読売テレビ元アナウンサー)
- 「青山学院大学落語研究会」所属
- 高座名:6代目火の見家はん生
- 「青山学院大学落語研究会」所属
- 栗村智(ニッポン放送アナウンサー)
- 「中央大学落語研究会」所属
- 高座名:9代目あたり家大穴
- 「中央大学落語研究会」所属
- 小木逸平(テレビ朝日アナウンサー)
- 「中央大学落語研究会」所属
- 高座名:11代目あたり家大穴
- 「中央大学落語研究会」所属
- 竜剛馬(プロレスラー)
- 「東京大学落語研究会」元会長
- 東大で落研と学生プロレスの両方に所属[3]。剛竜馬のオマージュプロレスラー。
- 「東京大学落語研究会」元会長
- 林田繁和(長崎放送アナウンサー)
- 「長崎大学落語研究会」所属
- 高座名:14代目長楽亭凡太[4]
- 「長崎大学落語研究会」所属
- 福島暢啓(毎日放送アナウンサー)
- 「龍谷大学落語研究会」所属
- 高座名:きぬ乃家じん丹
- 「龍谷大学落語研究会」所属
- 博多華丸(博多華丸・大吉、漫才師)
- 「福岡大学落語研究会」所属
- 高座名:福々亭さろん
- 「福岡大学落語研究会」所属
- 博多大吉(博多華丸・大吉、漫才師)
- 「福岡大学落語研究会」所属
- 高座名:福々亭こまんど
- 「福岡大学落語研究会」所属
- やついいちろう(エレキコミック、お笑いコンビ)
- 「創価大学落語研究会」所属
- 今立進(エレキコミック、お笑いコンビ)
- 「創価大学落語研究会」所属
- 塙宣之(ナイツ、漫才師)
- 「創価大学落語研究会」所属
- 土屋伸之(ナイツ、漫才師)
- 「創価大学落語研究会」所属
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参考文献
- 小沢昭一「師・正岡容と私」 『完本正岡容寄席随筆』岩波書店
- 暉峻康隆「落語研究会始末書」 『日本の名随筆 別巻29 落語』作品社
- 野村雅昭「わが青春の全落連と早稲田大学」 野村雅昭『落語の言語学』平凡社ライブラリー
関連項目
注釈
- ^ 日本大学芸術学部落語研究会
- ^ 花とアリス アミューズソフト
- ^ 弁護士兼プロレスラーが語る「法廷と試合の共通点」 - SPA 扶桑社 2013年7月16日
- ^ 長崎あざみ落語会-会員名簿-より。