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近年まで地下鉄でのアクセスが悪かったこともあってか、ちょっとした大人の隠れ家的なイメージがあったが、そうしたイメージを持たれる理由はアクセス面だけではなく地形も関係していると思われる。[[暗闇坂]]や[[麻布狸穴町|狸穴]]といった地名は、まさにそうしたイメージを彷彿とさせる。
近年まで地下鉄でのアクセスが悪かったこともあってか、ちょっとした大人の隠れ家的なイメージがあったが、そうしたイメージを持たれる理由はアクセス面だけではなく地形も関係していると思われる。[[暗闇坂]]や[[麻布狸穴町|狸穴]]といった地名は、まさにそうしたイメージを彷彿とさせる。


近年まで麻布地域内の鉄道駅は[[六本木駅]]と南麻布の端にある[[広尾駅]]があるだけで、隣町に[[神谷町駅]]はあるものの鉄道でのアクセスは芳しくなかった。しかし都電が麻布全域を走っていた頃は地域住民からしてみればさほど不自由さは感じていなかったという声もある{{要出典|date=2012年3月}}。それが廃止されてからは[[都営バス|バス]]で補われていたものの[[三田 (東京都港区)|三田]]や[[清正公]]辺りと同じく不便さは否めかった。そのため車でのみ訪れることができる、イコール「不便な隠れ家」といったイメージを持たれてしまった{{要出典|date=2012年3月}}。
近年まで麻布地域内の鉄道駅は[[六本木駅]]と南麻布の端にある[[広尾駅]]があるだけで、隣町に[[神谷町駅]]はあるものの鉄道でのアクセスは芳しくなかった。しかし都電が麻布全域を走っていた頃は地域住民からしてみればさほど不自由さは感じていなかったという声もある{{要出典|date=2012年3月}}。それが廃止されてからは[[都営バス|バス]]で補われていたものの[[三田 (東京都港区)|三田]]や[[清正公]]辺りと同じく不便さは否めず、特に麻布十番ら南麻布付近は「都心にある陸の孤島」と言われることもあった。そのため車でのみ訪れることができる、イコール「不便な隠れ家」といったイメージを持たれてしまった{{要出典|date=2012年3月}}。しかし、実際には地下鉄開業まではバスの本数は多く、また麻布は裕福な住人が多く「庶民の足」には無縁な住人も多かった


しかし[[2000年]]([[平成]]12年)に、[[東京地下鉄南北線|南北線]]・[[都営地下鉄大江戸線|大江戸線]][[麻布十番駅]]、大江戸線[[赤羽橋駅]]、[[都営地下鉄三田線|三田線]]・南北線[[白金高輪駅]]の3駅が相次いで開業し地下鉄で容易に訪れることができるようになった。
しかし[[2000年]]([[平成]]12年)に、[[東京地下鉄南北線|南北線]]・[[都営地下鉄大江戸線|大江戸線]][[麻布十番駅]]、大江戸線[[赤羽橋駅]]、[[都営地下鉄三田線|三田線]]・南北線[[白金高輪駅]]の3駅が相次いで開業し地下鉄で容易に訪れることができるようになった。


なお、現在は麻布と[[六本木]]は別の町のように思っている人が多い{{要出典|date=2012年3月}}が、元来六本木の殆どは麻布地区の一角であり麻布材木町や[[龍土町|麻布龍土町]]といった町があった。そのため現在でも麻布と六本木は[[行政区分]]などの点で地域的繋がりが強く、例えば六本木地区にある麻布警察署や麻布図書館などはその名残である。
なお、現在は高級住宅地である麻布と繁華街である[[六本木]]は別の町のように思っている人が多い{{要出典|date=2012年3月}}が、元来六本木の殆どは麻布地区の一角であり麻布材木町や[[龍土町|麻布龍土町]]といった町があった。そのため現在でも麻布と六本木は[[行政区分]]などの点で地域的繋がりが強く、例えば六本木地区にある麻布警察署や麻布図書館などはその名残である。


== 歴史 ==
== 歴史 ==

2012年6月21日 (木) 06:31時点における版

赤い靴の碑

麻布(あざぶ)は東京都港区を形成する5地区のうちの1つで、旧麻布区とほぼ重なる。東麻布麻布狸穴町麻布永坂町麻布十番南麻布元麻布西麻布麻布台六本木が置かれている。

概要

麻布は山の手台地と谷地で起伏に富んだ土地である。麻布という字が当てられるようになったのは江戸時代元禄期からといわれる。

麻布は基本的に住宅地である、特に高台は富裕層が多く住んでいると言われており地価が高い。低地側の幹線道路沿いには高層マンションが目立つ。

地理的には麻布地域の縁を沿うように古川が流れており、この川によって山と谷、高台と低地が形成され起伏に富んだ坂道の多い地形である。

高台は閑静な住宅地となっているが、低地には古くから職人が移り住んだことで文化が形成されたと言われる(麻布十番や東麻布)など。

近年まで地下鉄でのアクセスが悪かったこともあってか、ちょっとした大人の隠れ家的なイメージがあったが、そうしたイメージを持たれる理由はアクセス面だけではなく地形も関係していると思われる。暗闇坂狸穴といった地名は、まさにそうしたイメージを彷彿とさせる。

近年まで麻布地域内の鉄道駅は六本木駅と南麻布の端にある広尾駅があるだけで、隣町に神谷町駅はあるものの鉄道でのアクセスは芳しくなかった。しかし都電が麻布全域を走っていた頃は地域住民からしてみればさほど不自由さは感じていなかったという声もある[要出典]。それが廃止されてからはバスで補われていたものの三田清正公辺りと同じく不便さは否めず、特に麻布十番から南麻布付近は「都心にある陸の孤島」と言われることもあった。そのため車でのみ訪れることができる、イコール「不便な隠れ家」といったイメージを持たれてしまった[要出典]。しかし、実際には地下鉄開業まではバスの本数は多く、また麻布は裕福な住人が多く「庶民の足」には無縁な住人も多かった。

しかし2000年平成12年)に、南北線大江戸線麻布十番駅、大江戸線赤羽橋駅三田線・南北線白金高輪駅の3駅が相次いで開業し地下鉄で容易に訪れることができるようになった。

なお、現在は高級住宅地である麻布と繁華街である六本木は別の町のように思っている人が多い[要出典]が、元来六本木の殆どは麻布地区の一角であり麻布材木町や麻布龍土町といった町があった。そのため現在でも麻布と六本木は行政区分などの点で地域的繋がりが強く、例えば六本木地区にある麻布警察署や麻布図書館などはその名残である。

歴史

麻布周辺には貝塚などが見られ縄文時代から人間が住んでいた。弥生時代には農業も行われていた。

712年には竹千代稲荷(現在の十番稲荷)が創建、824年には空海により麻布山善福寺が開基、939年には氷川神社源経基により勧請される(1659年に現在の位置に移転)。

江戸時代初期までは農村や寺社の門前町であった。武家屋敷が建ち並ぶようになり、江戸の人口増加・拡大につれ都市化し代官支配から町方支配にうつる。馬場が1729年に芝から麻布に移転、十番馬場と呼ばれた。馬場移転に伴い馬市が立ち麻布十番は栄える。

1859年アメリカ公使館が善福寺に置かれる。明治時代には古川が埋め立てられ鉄道馬車が通り工業化が進む。次第に台地の上は高級住宅街、低地には零細商工業といった分化がすすむ。大正時代には麻布十番を中心に花街や演芸場、映画館デパートなどが造られ東京でも有数の盛り場となる。第二次世界大戦では空襲で大きな被害を受けるが、戦後に復興する。

1949年昭和24年)に麻布十番温泉が開湯する。

戦後、地下鉄日比谷線の開通計画に際し銀座に顧客を取られることを恐れ、地下鉄駅の開設反対運動が起こり路線は変更された。しかしながら結果として六本木に客足が向かうことになり長く商業的な停滞が続いた。2000年平成12年)、南北線の開通に伴い麻布十番駅が開設され駅前商店街の奥には六本木ヒルズが完成するなど嘗ての殷賑を取り戻しつつある。現在の麻布は東京を代表する住宅地の1つとして知られ、芸能人・著名人・財界人など多くの人が住んでいる。

麻布区

麻布区は、港区の前身(東京市行政区)の1つである。1878年明治11年)に郡区町村編制法が施行され、東京府域が15区6郡に区画分けされた際に発足した。その範囲は、今日「麻布」を名前に含む町すべて(麻布十番・麻布台・南麻布など8町)と六本木一丁目~六丁目の町域にほぼ一致する。

詳しくは、麻布区を参照。

1947年昭和22年)に港区が発足し、麻布区は消滅。この際、旧麻布区域のすべての町名には「麻布」を冠する町名に変更がなされたため(一例、「六本木町」を「麻布六本木町」に変更)、住居表示の実施による町名町域統合が行われるまで、麻布地区一帯には「麻布○○町」といった町名が41存在した。麻布永坂町に住む松山善三と麻布狸穴町あざぶまみあなちょうに住む澤博士の両者の運動により、麻布永坂町麻布狸穴町の地名だけが変わらず今日に残っている(但し、両町とも約半分の面積に割譲)。

(名称の経緯が似ている、日本橋 (東京都中央区)神田 (千代田区)も参照)

沿革

1962年、区画整理前後の町名と町区域の対照
1966年以降、麻布地区(六本木地区を含む)における住居表示実施前後の町名と町区域の対照

麻布地区

「麻布」を冠する町名


「麻布」を冠さない町名

麻布総合支所

建築物・観光名所など

大使館

非常に多くの大使館が存在する地域である。


  • コーワビル(西麻布に所在する大小各国大使館が入居しているビル)

主な出身者

舞台となっている作品

祭り

かつて存在した施設

リンク


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