「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」の版間の差分
ドラゴンクエストの呪文体系 2005年9月28日 (水) 10:27 UTC の版より一部転記 |
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===DRAGON QUEST -ダイの大冒険-=== |
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以下は漫画・アニメ『[[DRAGON QUEST -ダイの大冒険-]]』のオリジナル呪文である。なお、逆に本作ではストーリーや戦闘の魅力を削ぐ要因になるとの理由から一部の回復呪文(ザオリク・メガザルなど)や能力を上下させる呪文(スカラ・ルカニ・バイキルト等)をはじめとする補助系の呪文は殆ど使用されなかった。 |
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*フィンガー・フレア・ボムズ |
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*:メラゾーマを5発(指一本から一発づつ)同時に放つフレイザードの必殺技。禁呪法に近い荒技で、人間が行うと体に大きな負担がかかる。ポップも使用したが、3発が限界であった。 |
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*カイザーフェニックス |
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*:大魔王バーンのメラゾーマ。猛禽の形をした炎が襲いかかる。 |
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*ベタン(重圧呪文) |
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*:局地的に高重力を発生させて相手を押し潰す。 |
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*メドローア(極大消滅呪文) |
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*:炎(メラ系)と冷気(ヒャド系)のエネルギーを両手に宿らせて弓矢のような発光体を形成し、両者の反発によってすべてを消滅させる。のちに『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも登場した。 |
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*ドルオーラ(竜闘気砲呪文) |
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*:「竜の騎士」が使える最強の呪文。竜の口の形に組み合わせた両手で竜闘気(ドラゴニック・オーラ)を圧縮し、爆発的に放出する。 |
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*マホイミ(過剰回復呪文) |
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*:本来は回復呪文であるホイミを応用したもので、生体を過剰に活性化させる事でダメージを与える。ブロキーナ、マアムの閃華裂光拳はこれを武術に応用したもの。後の『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも同名の呪文が存在するが、こちらは味方の魔力を回復する呪文であり、このマホイミとは別物である。 |
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*マホカトール(破邪呪文) |
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*:退魔の呪文。あらかじめ魔法陣を描いてから唱えると、その内側では敵の魔法を効かなくする。 |
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*ミナカトール(大破邪呪文) |
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*:多人数で唱える破邪呪文。「アバンのしるし(輝聖石)」を持つ5人が円陣を組んで唱え、より広い範囲に効果を及ぼす。 |
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*ラナ(天候系呪文) |
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*:ゲーム中には特に分類のなかった系統。初歩にラナリオン、上位に昼夜逆転させるラナルータがある。 |
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**ラナリオン |
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**:雨雲(雷雲)を召喚するラナ系の初歩の呪文である。ポップがこの呪文を使う事で、その頃まだレベルの低かったダイがライデインを使えるようになった。ただ、初歩とはいえ当時のポップにはかなり高度な呪文だった。 |
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*マホプラウス(集束呪文) |
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*:相手が自分にかけた攻撃呪文の威力を自分の攻撃呪文に加える。 |
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*トベルーラ(飛翔呪文) |
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*:空を飛ぶ。 |
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*リリルーラ(合流呪文) |
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*:別れた仲間と合流する。迷宮などで仲間と逸れたときに使う。秘呪文の一つ。 |
2005年10月16日 (日) 07:48時点における版
Template:漫画 は 廃止されました |
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『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(ドラゴンクエスト ダイのだいぼうけん)は、三条陸と稲田浩司による漫画、およびそれに基づいたアニメ作品。
テレビゲームのドラゴンクエストシリーズの世界観を元にしたオリジナル作品。ゲーム本編でおなじみの呪文のほか、ゲームに登場しないオリジナルの技や呪文も登場した。1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)に掲載。アニメ化(テレビシリーズ、および劇場版2本)もされた。
概要
まず1989年に読切作品『デルパ!イルイル!』(全2話)と『ダイ爆発!!!』(全3話)が『週刊少年ジャンプ』に掲載され、その後、1989年から1996年まで連載作品『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』として掲載(全344話)。単行本全37巻。2003年、2004年にかけて文庫化もされ、文庫は全22巻。また、『JUMP COMICS PERFECT BOOK 1』と題するパーフェクトブックも1995年に刊行されているが、連載中の刊行のため全ての内容を網羅しているわけではない。
なお、連載開始当初のタイトルロゴは『DRAGON QUEST』の方が強調されていたが、アニメ化時のロゴをサブタイトルであった『ダイの大冒険』を強調したものに変更したことに合わせて原作側も変更した(ただし、単行本・文庫版のロゴは旧来のまま)。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
勇者ダイが、アバンの使徒としてポップやマァムら仲間たちと共に魔王打倒の旅に出、大魔王バーンの手下たちと戦っていくというストーリーである。
怪物の島デルムリン島で、ブラス老に育てられながら勇者を目指す主人公の少年ダイ。ある日、かつて魔王ハドラーを倒した伝説の勇者アバンが弟子ポップを連れてデルムリン島を訪れた。ダイはアバンと出会い、束の間ではあるが弟子入りしてその能力を開花させる。
しかし、そこに復活した魔王ハドラーが襲撃してきて、アバンは弟子を護るために散った。しかし、ダイの額に奇妙な紋様が浮かび、謎の力が解放されて、超絶のパワーでハドラーを撃退した。ダイは実は伝説の戦士、「竜の騎士」の末裔であることが明かされる。
アバンに倒された魔王ハドラーは、実はさらに恐るべき力を持つ大魔王バーンの力で蘇り、地上を制圧するために新たな魔王軍が編成されたという。ダイはポップとともにデルムリン島を出て、大魔王を倒すことを決意し、船出した。大陸でダイ、ポップはマァム、レオナらと出会い、魔王軍のクロコダイン・ヒュンケルを仲間に加え、時には戦い、長い冒険へと旅立つ。
登場人物
- ダイ(勇者/竜の騎士) (CV:藤田淑子)
- 赤子の時に流れ着いた孤島デルムリン島で鬼面道士のブラスなどのモンスターたちに育てられた純真な少年。勇者アバンとの出会いをきっかけに魔王軍との戦いに乗り出す。12歳。出生上、生まれつきの能力として「竜(ドラゴン)の紋章」を持つ。本名ディーノ(アルキードでは強き竜の意味)。パプニカの王女レオナを「大切な人」と思っている。
- 数々の戦いを経て未修得だったアバン流刀殺法をマスター、さらに竜の騎士としての力を自分の意志で自在に扱えるようになる。父である竜騎将バランが亡くなった後、彼の持っていた正統なる竜の紋章を受け継ぎ、最終決戦時の対バーン戦直前に「双竜紋」としてこれを発動・覚醒させる。
- 大魔王との戦いの後、キルバーンが作動させた爆弾「黒の核晶(コア)」を持って爆発と共に空中に消える。彼の分身でもあるダイの剣の状態からどこかで生きていることは分かっているが正確な消息は不明である。
- 〔技〕 大地斬、海破斬、空裂斬、アバンストラッシュ、ライデインストラッシュ、アバンストラッシュX、(ギガブレイク、)ギガストラッシュ、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)
- ポップ(魔法使い→大魔道士) (CV:難波圭一)
- アバンの下で修行中だった魔法使い。ランカークス村の武器商人ジャンクの一人息子で、村を訪れたアバンに憧れて家出同然に弟子入りした。ダイと出会った当初はすぐ逃げたがる臆病者だったが、その後の旅を通じて大きく成長する。15歳。旅の途中で出会った、かつてアバンの仲間であった大魔道士マトリフに呪文を本格的に師事。その魔法力は冒険が進むごとに増し続けていった。「成長力だけならダイ以上」(キルバーン談)の少年。マァムのことが好き。
- バランとの戦いで自己犠牲呪文メガンテを使用し命を落とすが、死闘後人間の心を取り戻したバランが竜の血を飲ませたことで命を吹き返す。
- 師マトリフによって回復呪文を含むほとんどの呪文の契約をさせられたが、実際に使える呪文は少なかった。しかし、最終決戦時に瀕死のメルルを救おうと自分の想いを「勇気」を持って吐露したことがキッカケで回復呪文を使えるようになり、大魔道士と自称した。
- 大魔王との決戦後マァムやメルルと共に旅に出る。
- 〔技〕 火炎呪文メラ系全般、閃熱呪文ギラ・ベギラマ、氷系呪文ヒャド・ヒャダルコ、爆裂呪文イオ・イオラ、極大消滅呪文(メドローア)、重圧呪文ベタン、天候呪文ラナリオン、瞬間移動呪文ルーラ、飛翔呪文トベルーラ、他多数
- マァム(僧侶戦士→武闘家) (CV:冨永みーな)
- かつてアバンの仲間だった戦士ロカと僧侶レイラの間に生まれた娘。気の強い性格で、当初は僧侶戦士であったが、のちに転職して武闘家になる。16歳。男勝りでカラッとしているが、内面は献身的かつ母性的。
- 最終決戦後はポップ達と旅に出ている。
- 〔技(武闘家)〕 閃華裂光拳、猛虎破砕拳、他一部の回復呪文
- レオナ(賢者) (CV:久川綾)
- パプニカ国の王女。国が魔王軍に襲われた時行方不明になった国王たる父に代わって配下達と共に国を支える。その指導力・カリスマ性は若年にして相当なもの。ダイの人間としての最初の友人(連載前の読み切りエピソードより)。ダイに好意を持つ。行動力があり、ハッキリものを言う。14歳。回復呪文はマァム以上だが、攻撃呪文はたいしたことない。
- 〔技〕 上級回復呪文ベホマ、破邪呪文ミナカトール、他幾つかの攻撃呪文など
- アバン(勇者) (CV:田中秀幸)
- フルネームは「アバン=デ=ジュニアール3世」。かつて魔王ハドラーを倒した勇者。昔は当時王女のフローラを助けたことが縁でカール王国兵士として平穏に暮らしていたが、カール国が魔王ハドラー率いる一団に襲われたことがキッカケで打倒魔王の為に友人ロカと共に旅立って後年見事これを成し遂げる。その後は勇者育成業を称して各地を回っていた。ダイの潜在能力を見抜く。31歳。弟子達からは「先生」「アバン先生」の愛称で呼ばれる。
- 学者の家系の出で、本来魔法使いや僧侶の呪文などを多数習得しており、その呪法知識は相当なもの。武術面でも天才的な才能を持っており、普段は剣を使用しているが、本来は拳術も含めたほとんどの武器を扱うことが出来、まさに文武両道の天才である。ダイ達が使うアバン流殺法の元祖。常に周りを和ませるようなその行動は、あまりにも秀でたその能力を覆い隠すためのものである。
- 復活した魔王ハドラーとの交戦時、ダイ達を救うために自己犠牲呪文メガンテを使用した為死んだと思われていたが、フローラから「アバンのしるし」と交換に授かった「カールの守り」を所持していたことが幸いして一命を取り留める。
- ダイとポップの旅立ちを見ていたアバンは、「ダイの潜在力は自分を上回っている。自身がダイ達に同行してもその成長の足を引っ張るだけ。自分にしかできない力を身に付けなければ彼らに同行する資格無し」と考え、自身の得意とする破邪呪文を極めんと故郷カール国にある「破邪の洞窟」に挑戦する。レオナ達がミナカトールを使用した時にこれを察知、最終決戦が近いことを知り洞窟を脱出してダイ達に合流する。
- 大魔王との決戦後はフローラ女王と結婚、カール国王に即位している。
- 〔技〕 アバン流刀殺法を含めた自身が編み出した武術の数々、火竜変化呪文ドラゴラム、自己犠牲呪文メガンテ、破邪呪文マホカトール、他多数の呪文、凍れる時間の秘法、破邪の秘法
- フローラ(女王)
- カール王国の女王でレオナの憧れの人。アバンに想いを寄せる。29歳。国が魔王軍に滅ぼされた後に地下組織を結成、バーンへの反抗の機会を窺っていた。これにダイやレオナ達を始めとした世界中の有志が加わり、その後魔王軍との最終決戦を繰り広げる。
- 大魔王との決戦後は、ずっと想いを寄せていたアバンと結婚した。
- ハドラー(魔王→魔軍司令→超魔生物) (CV:青野武)
- 元魔王。アバンに倒されたのち大魔王バーンの力によって復活、魔王軍の司令官として彼に仕える。ダイ達を執拗に狙うものの敗北を重ね続け、最終的にはアバンの使徒を倒すために魔族の身体を捨てて超魔生物へと変貌する。初めは姑息な戦い方をしていたがそれ以降は虚栄を捨て、アバンの使徒と正々堂々と戦い勝つ事に全力を尽くすようになる。357歳。武器は両手の爪「地獄の爪(ヘルズクロー)」、超魔生物になった後はオリハルコン製の剣「覇者の剣」や内蔵武器「地獄の鎖(ヘルズチェーン)」も振るう。
- 大魔宮でダイに完全敗北後、キルバーンのトラップにダイとポップと共にかかるもののアバンに救われる。その後最後の力でキルバーンを退け、アバンに後を託して灰となって散った。
- 〔技〕 火炎・爆裂・閃熱呪文全般、超魔爆炎覇
- クロコダイン(獣王) (CV:銀河万丈)
- 鰐頭の獣人で、魔王軍の元百獣魔団長。ダイたちに倒されたのちバルジ島決戦で復活、味方になる。最終決戦後はダイの育ち故郷のデルムリン島に移住する。
- 〔技〕 獣王痛恨(会心)撃、獣王激烈掌、焼けつく息(ヒートブレス)
- ヒュンケル(戦士(剣士→槍術士)) (CV:堀秀行)
- ダイ同様怪物たちに育てられた青年でアバンの最初の弟子。彼を養父である地獄の騎士バルトスの仇と思いその技を学んだのち、襲い掛かるが失敗。ミストバーンに迎えられて魔王軍に加わり、不死騎団長となった。ダイたちとの戦いで養父・バルトスの死の真相を知り、バルジ島決戦で復活、仲間となる。21歳。
- 武器は当初軍団長時代にバーンより賜った「鎧の魔剣」を振るっていたが、バランとの戦いで失われ、それ以後はバラン戦直前に戦い通じ合った戦友である陸戦騎ラーハルトより託された「鎧の魔槍」を振るうようになる。その為バラン戦後にアバン流槍殺法の修行に励み、戦いを経てこれをマスターするに至る。
- 最終決戦時に金属生命体との戦いで、歩くことは出来るが二度と戦闘はできない程の傷を体に負い、以後武器を振るうことはなかった。
- 決戦後はライバルであり友でもあるラーハルト共に旅に出ている。
- 〔技〕 アバン流刀殺法の地・海の技(バラン戦以後は武器を持ち替えた為に未使用)、ブラッディースクライド、地雷閃、海鳴閃、虚空閃、グランドクルス、アバン流究極奥義無刀陣
- ゴメちゃん (CV:冬馬由美(アニメ版)、國府田マリ子(劇場版))
- ゴールデンメタルスライムという稀少なモンスターだと思われていたが、本当は神々の生きたアイテム「神の涙」が幼少のダイの「友達になってほしい」という願いによって姿を変えたものであった。ダイと共にデルムリン島で暮らしていた親友であり、ダイの冒険にも同行する。 仲間を守るため様々な奇跡を起こす。
- バラン(竜の騎士) (CV:石塚運昇)
- 魔王軍の超竜軍団長にして最後の純血なる竜の騎士。ダイの父親。前世界大戦時、ハドラーが地上を席巻していた頃、魔界で冥竜王ウェルザーと死闘を繰り広げ、これを斃す。生死の狭間で人間の娘ソアラと出会い、人間の愛に惹かれ、ダイが生まれる。妻ソアラを殺された際に人間の醜悪な態度に激昂したバランは国を消し、流刑された息子を探したが船が難破したためか見つけることはかなわず、バーンの呼びかけに応えて人間を滅ぼすことを決意し、これに加担する。我が子との骨肉の死闘を演じてからは、我が子への愛が芽生え、ダイと共にバーンを討ちに行くことになる。しかしハドラーの体内に仕掛けられていた黒の核晶よりダイを救うため、力を使い果たし息子の腕の中で息を引き取る。
- 右目に付けている飾り「竜の牙(ドラゴンファング)」を握り締めて上空に掲げ、雷をその身に受けることにより、竜・魔族・人の3つの力を持った竜の騎士の最終戦闘形態(マックスバトルフォーム)である人型の魔獣「竜魔人」にその姿を変えられる。その際血の色が人の赤から魔族の青へと変化する。
- 〔技〕 幾つかの回復呪文や補助呪文(催眠呪文ラリホーマなど)、電撃系全般を含めた幾つかの攻撃呪文、ギガブレイク、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)
- ソアラ(王女) (CV:山崎和佳奈)
- かつて存在したアルキード王国の王女。ダイの母親。
- ウェルザー戦後、瀕死状態だったバランを救い自分の城に招きいれた本人。二人はやがて愛し合うようになるが、見ず知らずの怪しい男が次期国王になる事を良しとしなかった人物たちにバランは城を追われる。これを追ったソアラは自分のお腹の中に子供がいることを打ち明け、2人は駆け落ちする。やがて逃げ延びた先の森でディーノ(後のダイ)が生まれ平和な生活を送っていたが、アルキード国王たちに見つかり、バランは妻子の安全保障と引き換えに縛につく。息子は異国の地に流され(実際は船が難破し、デルムリン島に流れ着くことになる。)、やがてバランは魔王軍の生き残りとして処刑されることになるが、これをかばって処刑のために放たれた呪文をその身に受け、非業の最期を遂げることとなる。
- マトリフ(大魔道士) (CV:青森伸)
- かつてのアバンの仲間。世界最強の呪文使いと豪語する。98歳。両手を使わないものでなければ、2つの呪文を同時発動させることもできる。極大閃熱呪文ベギラゴンをも使いこなし、その威力は魔王ハドラーをも凌ぐ。ポップにメドローアなどオリジナルの強力な呪文を授ける。かつて禁呪法等を使った無理がたたり、体を蝕まれている。色に弱い。「女を泣かさない」のが主義。
- ブロキーナ(拳聖)
- かつてのアバンの仲間。マァムの師匠。マァムに閃華裂光拳を授ける。「ゴーストくん」や「ビーストくん」となって弟子達を見守る。
- おしりぴりぴり病・ひざがしらむずむず病・くるぶしつやつや病など持病を無数に持つと自称するものの、本当に持つかどうか怪しい。しかしその実力は本物で、全力時はバーンの肉体を使用したミストバーンをも圧倒するほどの実力を見せる。ただし老齢のため、全力を出せる時間はわずか数分しかない。
- ラーハルト(陸戦騎)
- 竜の騎士直属の配下「竜騎衆」最強の男。魔族と人間の混血で槍術の達人。目にも止まらぬ超高速移動で敵を翻弄したり、真空を使った攻撃を得意とする。バランを父親のように慕う。バランと共にダイ達を襲撃した際に、ヒュンケルと死闘を繰り広げて一度命を落とすが、バランが自身の体に流れる竜の血を彼に飲ませたことで最終決戦直前に復活を遂げる。最終決戦ではバランの遺言に従いダイの部下となり共闘する。ヒュンケルの持つ「鎧の魔槍」の本来の持ち主。主のためなら命を投げ出し、自分の腕に絶対の自信を持って敵と戦う。
- ちなみに竜の血は死の淵から生還できるだけの強靭な精神力を持った人物にしか効果が出ない。ポップもそれに見合うだけの精神力があったので復活できた。
- 最終決戦後はヒュンケルと共に旅に出ている。
- 〔技〕 ハーケンディストール
- ヒム(兵士)
- ナバラ(占い師) (CV:江森浩子)
- テランの占い師。主に水晶占いを行なう。72歳。
- メルル(占い師) (CV:南場千絵子)
- テランの占い師で、ナバラの孫。祖母を上回る占いの才能を持つ。その力は祖母ナバラに「ほぼ百発百中で気味が悪いくらい」と言わしめるほど。彼女の占いが、ダイ達がロン・ベルクと出会うキッカケとなった。回復呪文でダイ達をサポートする。ポップの事が出会った時から好きであった。15歳。
- 最終決戦後はポップ・マァムと共に旅に出ている。
- ノヴァ(勇者?)
- リンガイア王国将軍バウスンの息子。冷気呪文と闘気を使った闘法を得意とする。「北の勇者」を自称し、自分さえいれば魔王軍を倒せると思い込んでいたが、ハドラー親衛騎団との戦いでヒム・アルビナスに敗北、ダイとの力量の差を知ってからは後方支援に徹する。最終決戦の時、捨て身の戦法で強敵を倒したロン・ベルクに感動し、後に彼の弟子となる。
- 〔技〕 ノーザングランブレード、生命の剣、ヒャド系呪文
- ロン・ベルク(名工)
- 今は鎧の魔剣や魔槍、ダイの剣を作った"伝説の名工"として知られているが、その実かつては魔界随一の剣の達人でバーンにも一目置かれていた。ダイたちと初めて出会った当初はポップの故郷のランカークス村近くの森に隠棲し、武器のロクな使い手がめっきり減ったことに悲嘆して酒に溺れていたが、バランの真魔剛竜剣を強度の劣る自身の作品「鎧の魔剣」で折った話を聞いて以降はダイ達に進んで協力するようになる。かつてバーンの下に居た時、バーンの護身用として光魔の杖などを作っている。275歳。
- 最終決戦前にはポップ・マアム・クロコダイン用の武器を作成、本人も用心棒として決戦に参加する。超魔ゾンビザボエラとの戦いの際、封印していた専用二刀武器「星皇剣」と、本来の戦闘スタイルである二刀流を使用、その結果敵は討ち果たしたが、剣と共に両腕は使い物にならなくなった。完治には魔族の高い再生力でも最低70年近く必要。鍛冶師をしていたのは自身が全力で戦える為の武器を生み出すためだった。
- 最終決戦後は、共に戦ったノヴァを弟子に取り、鍛冶を教える日々を送っている。
- 〔技〕 星皇十字剣
- でろりん(勇者?) (CV:緑川光)
- ダイの名を騙って詐欺を働いていた人物。しかし後には、世界の行方を左右する大事な役目を担うこととなる。20歳。
- ずるぼん(僧侶?) (CV:江森浩子)
- でろりん偽勇者一行の一人。悪知恵がよく働く性格。ダイ一行の名を騙っていた時には、マァムを装っていた。22歳。
- まぞっほ(魔法使い?) (CV:青野武)
- でろりん偽勇者一行の一人。若い頃はマトリフと兄弟弟子であったが、修行途中で夜逃げして落ちぶれた。ダイ一行の名を騙っていた時には、ポップを装っていた。68歳。
- へろへろ(戦士?) (CV:堀之紀)
- でろりん偽勇者一行の一人。金にがめつい性格。ダイ一行の名を騙っていた時には、ゴメちゃんを装っていた(無理があるが)。40歳。
- バダック(兵士) (CV:田原アルノ)
- レオナ姫お付きのパプニカ国の兵士。手先が器用であり、武器・防具の修理や、爆弾を開発するなどしてダイたちに協力した。58歳。
- チウ(獣王遊撃隊隊長)
- 空手ねずみ。ブロキーナの弟子で、一応武闘家なのだが、手足が短いため相手に届かない事が多い。結構な見栄っ張り。その根性と親分肌を認められ、クロコダインから貰った獣王の笛で呼んだモンスター達と共に獣王遊撃隊を結成して隊長となった。隊員は1号パピィ(パピラス)、2号ゴメちゃん、3号マリべえ(マリンスライム)、4号アリババ(大アリクイ)、5号ドルやす(ドロル)、6号ラミた(アルミラージ)、7号ドナドナ(ドラキー)、8号クマチャ(グリズリー)、9号バタコ(キラービー)、10号だいご(フロッガー)、11号ビーストくん(=ブロキーナ)、12号ヒム、そして二名のバアラックを含め14名から成る。最終決戦後はデルムリン島に住んでいるようだ。
- 〔技〕 窮鼠文文拳、窮鼠包包拳
- ミストバーン(魔影参謀) (CV:難波圭一)
- 当初は魔王軍の魔影軍団長。のちバーンの側近であることが判り、バーンの最大の秘密の鍵を握る。ヒュンケルの闇の師。正体を知られないため、滅多に口をきかない。
- 正体は暗黒闘気の集合体で本来の名は「ミスト」。実体がないため物理攻撃は一切効かない。体質上光の闘気が大いに苦手で、光の闘気を用いた攻撃以外ではダメージを受けない。能力は他人の肉体を乗っ取ること。「凍れる時間の秘法」によって封印が施された肉体に憑いて操ることもできる。実体がないため、自身を鍛えて強くなった強者を敵味方問わず尊敬する傾向がある。
- バーンの本来の肉体を預かり、これに纏わりついて正体を隠していた。バーンの許可を前提に彼の本来の肉体を使用でき、この時のミストバーンはあらゆる攻撃が通用しない無敵に近い超絶的な戦闘力を発揮する。ただし消滅呪文メドローアのみは例外。
- ダイに苦戦していたバーンに肉体を返した後ヒュンケルに乗り移ろうとしたが、これを察知していたヒュンケルは魂に光の闘気を溜め込み、ミストはこれを破壊しようとした為に溢れる光の闘気の中に飲まれて最期を迎えることになる。
- 〔技〕(全て肉体に纏わりついている状態の時のもの) ビュートデストリンガー、デストリンガー・ブレード、闘魔傀儡掌、闘魔滅砕陣、闘魔最終掌
- ザボエラ(妖魔司教) (CV:龍田直樹)
- 当初は魔王軍の妖魔軍団長で、後にバーン配下の妖魔士団長。魔王軍団長が集まったときは大きな魔力で一目置かれていた存在。体内に自在に調合できる数百種の毒物を持っており、調合された毒物は爪から分泌される。自分の保身を図るずる賢い性格。自分の息子・ザムザやハドラーを超魔生物に改造した。890歳。
- 最終決戦時、魔物の死骸で自身を覆い魔力でこれを操る超魔生物2号「超魔ゾンビ」でフローラ達を苦しめるが、ロン・ベルクの捨て身の切り札の前に敗れ去る。本人はからくも脱出するものの、直後クロコダインにトドメを刺されて最期を迎える。
- 〔技〕 死の呪文ザラキ、変身呪文モシャス、集束呪文マホプラウス、ベギラマ、毒素、魔香気、毒牙の鎖、超魔ゾンビ
- フレイザード(氷炎将軍) (CV:山口健)
- 魔王軍の氷炎魔団長。右半身が氷の岩、左半身が炎の岩で出来た呪法生命体で、ハドラーの禁呪法により作られた。当時のハドラーの精神を反映して、残虐非道・権力に固執する性格。大魔王バーンからの褒美「暴魔のメダル」をつけている。炎と氷の相反する2つの半身を核で繋ぎとめている。核を破壊されない限り何度でも復活できるが、ダイに核を破壊された上ポップに右半身を溶かされてしまう。その後ミストバーンにより鎧を装着させられるが、完成したダイのアバンストラッシュの前に敗れ、最期はミストバーンに踏み潰されて散った。
- 〔技〕 氷系と炎系の呪文全般、五指爆炎弾(フィンガーフレアボムズ)、氷炎爆花散、弾岩爆花散、氷炎結界呪法
- キルバーン(死神)
- 魔王軍の裏切り者の後始末やバーンパレス(大魔宮)への侵入者を排除する任についていたが、実はとある者からの使者で、バーンの計画がしくじろうものならその場で始末する命を任されていた。
- いつも仮面を被っており、それを傷つけられると激怒する。ミストバーンとはなぜか妙に気が合い、友となった。
- 〔技〕 キル・トラップ、ファントムレイザー、バーニングクリメイション
- ピロロ(使い魔) (CV:江森浩子)
- キルバーンと常に行動を共にする使い魔。しかし実は……。
- ガルダンディー(空戦騎)
- バラン直属の部下「竜騎衆」の一人。外見は鳥人間のようである。スカイドラゴンのルードに乗って行動する。刺さると体力を奪う羽・魔法力を奪う羽やスパイラルソードを武器としている。ヒュンケルとポップによって倒された。
- ボラホーン(海戦騎)
- バラン直属の部下「竜騎衆」の一人。外見は白熊とトドを足したような感じである。怪力が自慢。凍てつく息(コールドブレス)と鋼の錨を武器としている。一旦ヒュンケルに敗れた後、隙を狙ってポップを人質に取るが、卑怯な手段を嫌うラーハルトに倒される。
- ブロック(城兵)
- ハドラー親衛騎団の一体。言葉を話すことができないが、あの獣王クロコダインをも凌ぐ超怪力の持ち主。ハドラーをかばって命を落とす。
- 〔技〕 キャスリング
- フェンブレン(僧正)
- ハドラー親衛騎団の一体。両腕など全身が刃物。ハドラーがダイたちを倒すために捨てたはずの虚栄心を受け継いでいたらしく、功を一人占めしようとして敗れる。
- 〔技〕真空呪文全般、ツインソードピニング
- シグマ(騎士)
- ハドラー親衛騎団の一体。馬面。武器は「疾風の槍」とあらゆる呪文をはね返す「シャハルの鏡」。マァムを圧倒する跳躍と速度を持ち、ポップとの知力を尽くした一騎打ちに敗れ、「シャハルの鏡」を彼に託して散る。
- 〔技〕 ライトニングバスター
- アルビナス(女王)
- ハドラー親衛騎団の一体。普段手足を長いマントに隠した女性の姿で、全力で戦う時はマントを畳み、その時はスピードが格段に増す。自分は駒であり性別など無意味と言うが、ハドラーの命に背いてでも彼を死なせまいとした行動は女として彼を愛しているかのようだった。マァムとの死闘の末に倒される。
- 〔技〕 ニードルサウザンド、サウザンドボール
- ヴェルザー(冥竜王)
- バーンと魔界を二分する勢力であった竜族の王。「真竜の戦い」に勝利した、最後の知恵ある竜。地上界支配を目論む。バランとの死闘で敗れ、不死身の魂で時を経て蘇ることができたが、精霊達に魂を封じ込められ、魔界の奥地に幽閉される。
- バーン(大魔王) (CV:内海賢二)
- 魔界最強の実力者。齢数千年。自称"魔界の神"。聖母竜(マザードラゴン)も神を超える力を持つと言う。バーンの真の野望は地上を消滅させ魔界を浮上させる事。そのために禁呪法を平気で扱う者でさえ恐れるという黒の核晶(くろのコア)を平気で扱う、底知れない男。外見は老人だが、その身に膨大すぎる程の魔力を持つ。その力は最下級火炎呪文のメラであってもポップのメラゾーマをも凌ぐ破壊力を見せる。
- 数千年前に永遠に近い生命を得るために、「魔力と叡智」を残した肉体をベースに、「若さと力」を持った肉体の2つに分離し、皆既日食が来る度に「凍れる時間の秘法」をかけ続け、全盛期の肉体を封印し続けていた。しかしダイとの最終決戦時、老人の姿では勝てないと悟り、封印していた全盛時の肉体と合体し「真大魔王バーン」として復活する。
- なおアニメ版ではカーテン越しの影と声のみ登場。
- 〔技〕 カイザーフェニックス、カラミティウォール、凍れる時の秘法
- 真・大魔王バーン
- ミストバーンに預けていた全盛期時代の肉体と合体した真なる大魔王。老バーンの膨大な魔力に若々しい強靭な魔族の肉体が合わさって比類なき実力を誇る。こちらが本来の姿。バーン本人との一定以上の実力差があり、かつ老バーンの時にもあった額の第3の瞳「鬼眼」から発せられた光線を浴びた者は「瞳」と呼ばれる宝玉にされ内部に閉じ込められる。この状態になると「見る聞く考える」以外の行動ができなくなる。バーンの下に辿り付いたダイの仲間たちは、ダイを含めた5人以外は皆この状態にされた。
- 〔技〕 老バーン時の技全て、フェニックスウィング、カラミティエンド、天地魔闘の構え
- 鬼眼王バーン
- バーンの魔力の源である額の第3の眼「鬼眼」の力を全解放し肉体に上乗せした魔獣の姿。一度この姿になると二度と元の魔族の姿には戻れないようである。全てを捨てバーンを倒すためだけに竜魔人になったダイを倒すために、バーンもダイを倒すためだけに魔族の姿を捨てて勝利のためだけにこの姿になった。
- 頭部に本体、胸部に巨大な鬼眼を持つ。かつての魔王軍の拠点であった動く城「鬼岩城」はバーンが自分のこの姿をイメージして建造させたもの。その力は竜魔人となったダイをも圧倒し、ドルオーラすら通用しないほどの強靭さを誇ったが、魔族状態の時に胸に刺されたダイの剣をそのままにしていたことが災いし、そこを始点としてダイに真っ二つに切り裂かれて石化する最期を迎えることになる。
技
本作に登場する、呪文以外の技について解説する(五十音順)。なお、呪文についてはドラゴンクエストの呪文体系の項目を参照のこと。
- アバンストラッシュ(ダイ、アバン)
- アバン最高の技。武器を逆手に持ち、腰を捻りながら落とした構えから放たれる破壊力抜群の一撃。地海空3つの技を究めて初めて本来の威力が発揮される。闘気を敵に放つ遠距離の「アロー(A)」タイプと、闘気を込めた武器の一撃を敵に突進して直接叩き込む近距離の「ブレイク(B)」タイプの2種が存在する。バラン曰く「心技体、三位一体となって繰り出される人間技としては強力な技」。
- アバンストラッシュX(クロス)(ダイ)
- ダイが編み出したアバンストラッシュの派生技。先にアローを放ち、それにブレイクで追いついて2つのストラッシュを敵に同時炸裂させる。名前末尾の「クロス」は2種のストラッシュがクロス状に炸裂することから。その交差点の威力は通常ストラッシュの5倍以上(ヒュンケル談)。
- 命の剣(ノヴァ)
- 自分自身の生命力を闘気に変え、刀身の形に放出する。長時間使うと命にかかわる。
- 闘気拳(オーラナックル)(ヒム)
- 闘気を込めた利き腕の左拳の一撃を見舞う。その破壊力は、自身の肉体でもある超金属オリハルコンの強度も相まって相当なもの。元はメラ系呪文を拳に纏わせて叩き込む「超熱拳(ヒートナックル)」という技だった。
- 海破斬(ダイ)
- アバン流刀殺法の一つ。海の技。スピードを重視した斬撃。敵の火炎や風の攻撃などを切り裂いて攻撃することができる。
- 海鳴閃(ヒュンケル)
- アバン流槍殺法海の技。槍版海破斬。
- カラミティウォール(バーン)
- 極めて闘気に近いエネルギーを、直進する半円状の壁として前方に放つ
- カラミティエンド(バーン)
- 闘気でオリハルコン並かそれ以上に強化された手刀を敵に叩き込む。本人曰く「地上最強の剣」。
- ギガストラッシュ(ダイ)
- 父バランの必殺技ギガブレイクと師アバンの必殺技アバンストラッシュを組み合わせたダイ最強の必殺剣。ギガデインを使えないダイは、ロン・ベルク製の魔法力を増幅させる特殊な鞘を使ってライデインをギガデインにしないと使えない。
- ギガブレイク(ダイ、バラン)
- バラン最強の秘剣。上級電撃呪文ギガデインを剣に纏わせ、敵に突進して一撃を叩き込む魔法剣。ダイもライデインながら1度だけ使った。
- キャスリング(ブロック)
- 巨体の中からヒムのような小柄で俊敏な体が現われ、一瞬にしてキング(この場合はハドラー)と自分の位置を入れ替える。脱ぎ捨てた外甲はバリヤーボールに変化し、キングと仲間達をその中に瞬間移動させて守る。
- 窮鼠包包拳(チウ)
- 体を丸めて回転しながら相手に体当たりを食らわせる技。
- 窮鼠文文拳(チウ)
- 腕を高速で振り回し、殴りかかる技。その威力は岩をも砕くと言うが、腕が短いため相手に当たらない。
- キル・トラップ(キルバーン)
- 大魔宮にしかけられた、トランプの数だけ存在する罠。
- 空裂斬(ダイ)
- アバン流刀殺法の一つ。空の技。アバン曰く「見えざる敵を討つ」。心眼で敵の急所を見抜き、これを打ち抜くことがこの技の真骨頂。主に禁呪法で生み出された魔法生物に効果大。
- グランドクルス(ヒュンケル)
- 十字状の何かを媒体として、その十字の中心に闘気を一点集中、これを一気に放出して敵を殲滅する技。その破壊力は大地に底の見えない巨大な十字状の穴を開ける程。アバンより教わった技だが、師は常に小さく放っていた。なぜなら集中する力の大きさ故にコントロールが難しく自爆技になる可能性が高いため。しかしヒュンケルは最大放出して生き残る術を戦いの中でつかみ、師アバンはヒュンケルのこれを「神技」と評した。
- 凍れる時の秘法(アバン、バーン)
- 皆既日食時にしか使えない、肉体の時を止める秘術。これをかけられた者は全身無敵になる鋼鉄呪文アストロンがかかったような状態になるが、自力で動く事もできなくなる。かつてアバンも魔王ハドラーに対して使用したが、術が不完全だったためかハドラーだけでなく彼自身も止まってしまった(この時は二人とも1年あまりで元に戻っている)。
- 虚空閃(ヒュンケル)
- アバン流槍殺法空の技。槍版空烈斬。
- サウザンドボール(アルビナス)
- 展開状態時の技。サウザンドニードルのエネルギーを掌に集中させて敵に放つ。2発同時でなければ連発も可能。
- 獣王痛恨撃(クロコダイン)
- 腕に闘気を集中させ、前方に闘気の渦を放つ。後に獣王会心撃と改名。
- 獣王激烈掌(クロコダイン)
- 大渦の中で編み出した必殺技。左回転と右回転の、全く逆回転の2つの渦を放ち、その2つの渦の中心にいるものを引き裂く。
- 星皇十字剣(ロン・ベルク)
- 全力を込めた二刀で敵を十字に切り裂く。破壊力は絶大だが、あまりの威力に並大抵の剣では耐え切れずに一回の使用で完全に砕け散る上、剣を振るった両腕も使い物にならなくなるほどの傷を負うことになる。
- 閃華裂光拳(マァム)
- 武闘の師である拳聖ブロキーナが編み出した技で、過剰回復呪文マホイミと同じ効果を持つ。対生物に致命的なダメージを与える。
- 大地斬(ダイ)
- アバン流刀殺法の一つ。地の技。力技で、強力な斬撃を敵に叩き込む。
- 弾岩爆花散(フレイザード)
- 氷炎爆花散と似ているが、こっちは簡単に元の姿に戻らず、継続的に自身の肉体である2種の岩の雨を降らせて敵を殲滅するが、フレイザード自身の生命を著しく消耗する。破る方法は、核(コア)を破壊するか、再合体した時に攻撃するしかない。
- 超魔ゾンビ(ザボエラ)
- 部下の死体を合成し、死肉の集合体とし、自身はその中に入って操る。あらゆる呪文が通用せず、武器攻撃も威力が吸収されてしまう。
- 超魔爆炎覇(ハドラー)
- 超魔生物になってからの必殺剣。炎の暗黒闘気「魔炎気」を操り、それを剣に纏わせた魔法剣と同じ力を敵に突進して叩き込む。喰らった相手は爆発と共に吹っ飛ぶ。
- 地雷閃(ヒュンケル)
- アバン流槍殺法地の技。槍版大地斬。
- ツインソードピニング(フェンブレン)
- 全身刃物の体質を活かした必殺技。自身を高速回転させてドリルと化し、そのまま突撃して敵を貫く。
- デストリンガー・ブレード(ミストバーン)
- 手刀を構えて指をビュートデストリンガーの要領で長く伸ばし、くっつけて刃を形成する。両手で可能な技で、二刀流状態になる。威力・切れ味はビュートデストリンガーと同じ。
- 天地魔闘の構え(バーン)
- 攻撃してきた敵に対して、攻撃・防御・呪文の三動作を一瞬で繰り出して完膚なきまでに粉砕する返し(カウンター)の必殺奥義。不動の構えを取ることで相手に先手を撃たすと共に三連動作に必要なエネルギーを溜め込む。この際に莫大なエネルギーを消耗するため、その後一瞬体が硬直する。真大魔王状態でなければ使用できない。
- 闘魔傀儡掌(ヒュンケル、ミストバーン)
- 暗黒闘気によって他人の体を操る。魔王軍時代のヒュンケルもミストバーンに習って使用した。
- 闘魔最終掌(ミストバーン)
- 自身の暗黒闘気を全集中させた掌を敵に叩きつける。その威力はオリハルコンを砕くことができるほど。
- 闘魔滅砕陣(ミストバーン)
- 傀儡掌の発展技。自身の周囲全ての人間に傀儡掌をかける。個別にさらに傀儡掌をかけることも可能。
- 毒牙の鎖(ザボエラ)
- 魔力を込めて振り回し、敵に投げつける。直撃せずとも、一かすりで死にまで至る猛毒が回る。
- 毒素(ザボエラ)
- 体を流れる数百種の毒を瞬時に調合、爪から相手に注入する。
- 土竜昇破拳(ブロキーナ)
- 武神流奥義の1つ。相手の足元の地面を火山が噴火するように爆発させ、相手のバランスを崩させる技。ブロキーナ老師はミストバーン戦で使ったが、不発に終わった。
- ニードルサウザンド(アルビナス)
- 手足収納状態時の技。全身から最上級閃熱呪文ベギラゴンのエネルギーを針状に発射する。回避は困難。
- ノーザングランブレード(ノヴァ)
- 上空に飛び上がり、落下力を加えた全力の闘気剣の一撃を敵に見舞う。
- ハーケンディストール(ラーハルト)
- 槍を回転させながら突っ込み、槍を振るって真空波を飛ばして敵を切り裂いたり、またはそのまま槍の斬撃(真空を纏わせている?)を叩き込む。ジャンプして空中に飛び上がり、上空から敵めがけて槍を叩きつけるタイプと、前方に突進して敵を斬り抜けるタイプがあるようだ。なお、最終決戦では後者のみ使っていた。
- バーニングクリメイション(キルバーン)
- 魔界のマグマと同じ成分の、自身に流れる血に魔法力で火をつけて大火球を生み出す。最終決戦時アバンとの戦いで使用。この時は腕1本を自分で切り落として使用した。
- 破邪の秘法(アバン)
- 破邪の洞窟でアバンが身に付けた秘術。ゴールドフェザーを使って五芒星を描き、呪文の破邪力を最大限まで高める。その威力は毒沼などを無力化する呪文トラマナで強力な魔界の炎を消し去れるほど。
- 氷炎爆花散(フレイザード)
- 自身を大きく弾け飛ばして周囲をなぎ払う。使用後はすぐ元の姿に戻る。
- ビュートデストリンガー(ミストバーン)
- 超高速で伸びる指で敵を貫く。左右合わせて10本の指全てで使用可能。
- ファントムレイザー(キルバーン)
- 頭部の飾りに仕込まれた13本の見えない刃で敵を囲む。刃の位置がわかるのはキルバーンだけ。たとえ使い切っても、ピロロがいれば何度でも補充可能。
- フェニックスウィング(バーン)
- 超高速で放つ掌撃。あらゆる呪文を弾き返す。魔法剣に対して行った場合は剣にかけた呪文を完全に無力化して受け止める。バーンの肉体に乗り移ったミストバーンもメドローアを弾く為に使用した。
- ブラッディースクライド(ヒュンケル)
- 超回転の必殺の突きを敵に叩き込む。
- 魔香気(ザボエラ)
- 甘い香りを周囲にまき散らし、吸い込んだ相手を眠らせる。ポップに対してそうだったように、相手のレベルによっては効果が薄いこともある。
- 無刀陣(ヒュンケル)
- アバン流の奥義。武器を手放して自身を無の状態にし、敵の攻撃を受け流して致命傷を避ける体勢を作る。敵の攻撃をあえて受けることで敵の隙を見つけてそこに必殺の一撃を叩き込むカウンター技。
- 猛虎破砕拳(マァム)
- ブロキーナ流最強の物理破壊力を持つ技。オリハルコン生命体の女王アルビナスとの戦闘時に使用。喰らった部分を中心にヒビが虎の顔を描き、その後アルビナスの胸に大きな風穴が開いた。
- 焼けつく息(ヒートブレス)(クロコダイン)
- 口から放出する息で、浴びた者を麻痺させる効果がある。
- ライデインストラッシュ(ダイ)
- アバンストラッシュの使用に先立って剣にライデインをかけることで威力強化を図った技。ヒュンケルの鎧に対抗するために編み出された。魔法剣は現在のところダイ、バランしか扱えない。
- ライトニングバスター(シグマ)
- 右手首を外し、そこから放たれる破壊エネルギーを敵の体に零距離で叩き込む。その威力は最上級爆裂呪文イオナズン並。
アイテム
武器・防具
- パプニカのナイフ(ダイ、レオナ)
- パプニカ王家に伝わる三振りの短剣。うち一振りの太陽のナイフをレオナがダイに贈ったが、「竜の騎士」の力に目覚めたダイの闘気に耐え切れず消滅してしまう。その後もう一振りの風のナイフを贈られ、サブウエポンとして装備する。なお3本目の海のナイフは行方不明のレオナの父であるパプニカ国王が持っていた為所在不明。
- 魔弾銃(マダンガン)(マァム)
- アバン作の銃。弾丸に魔法を充填して発射する。フレイザード戦の際氷漬けにされたレオナを救うために二発分の閃熱呪文(もともとギラが入っていたところに、ベギラマを追加した)を込めた弾丸を撃った結果、壊れてしまった。この銃の破損が、マァムが武道家を志すキッカケとなる。
- 真空の斧(クロコダイン)
- 真空系呪文の力を持った斧。一度バラン戦で破壊された後、バダックじいさんにより修復されて名前が「帰ってきた真空の斧MARK-II」となる。その後、バーン戦で再び破壊された。
- 鎧の魔剣(ヒュンケル、ダイ)
- ロン・ベルク作の剣にして、刀身が消滅しない限り何度傷ついても再生する「不滅の武具」。刀身以外の部分は「鎧化(アムド)」の声に反応して装着者を覆う鎧と化す。火炎・真空・閃熱・氷系といった大半の攻撃呪文が通用しない材質で作られている為、魔法使い相手でも多大な戦闘力を発揮できる。ただし電撃系呪文(金属という材質上)・メドローア・補助呪文(マヌーサなど)は例外。対バラン戦でダイが刀身を使用したが、竜闘気を込めた全力の一撃で刀身が消滅してしまい、再生できなくなった。
- 真魔剛竜剣(バラン、ダイ)
- 神々が鍛えしオリハルコン製の剣。正当なる竜の騎士の武器。再生能力を持ち、折れたとしても時を経て再生することができる。
- 鎧の魔槍(ヒュンケル、ラーハルト)
- ロン・ベルク作の槍にして「不滅の武具」。本体以外の部分は「鎧化(アムド)」の声に反応して装着者を覆う鎧と化す。鎧の魔剣より軽装で素早さに重きを置いてあり、また幾つかの隠し武器が仕込まれている。魔剣と同じ材質で出来ているので鎧には大半の呪文が通用しない。
- 覇者の剣(ハドラー)
- ロモス王国武術大会で優勝賞品として出されたオリハルコン製の剣。同大会を発案して利用しようとしたザボエラの息子ザムザの手によってハドラーに献上され、超魔生物以後の彼の武器となる。
- ダイの剣(ダイ)
- ロン・ベルク作の、オリハルコン製の剣。意志があり、剣自体が使われるべき時だと判断するまで鞘から抜く事もできない。かつてロモス国王がダイに贈ったオリハルコン製の「覇者の冠」が材料に使われた。バーンとの最初の対決で損傷するが、ロン・ベルクが修復。修復後は、魔法剣使用の際に刀身に呪文を纏わせた後、一度収める事で纏わせた呪文の威力を最上級クラスにまで増幅させる特別な鞘が追加された。
- 死神の笛(キルバーン)
- 笛にもなる大鎌。回転させることで敵の五感を一時的に麻痺させる音波を発生させる。
- 光魔の杖(バーン)
- ロン・ベルク作の杖。装備者の魔力を吸収し光の刃と変えて先端より噴き出す。威力に上限が無いため、使用者の保持魔力が高ければ高いほど攻撃力が増す。バーンが振るった場合は最硬金属オリハルコンの剣を叩き切れるほどの威力を見せる。
- ブラックロッド(ポップ)
- ロン・ベルク作の伸縮自在の杖。魔法力を吸収して破壊力に変える。光魔の杖と同様の光刃を出現させることも可能。
- 魔甲拳(マァム)
- ロン・ベルク作の手甲。「鎧化(アムド)」の声に反応して装着者の左半身を覆う鎧と化す。魔剣・魔槍同様の材質で出来ているので大半の呪文が鎧には通用しない。鎧の肩部の一部がナックルとなっており、それを装備して戦う。
- グレイトアックス(クロコダイン)
- ロン・ベルク作の大戦斧。爆裂・閃熱・真空の3種の呪文の力を持つ。呪文発動の掛け声は「唸れ!○○(よ)!」
- *○○:「業火」<閃熱系>、「爆音」<爆裂系>。真空系は未使用の為不明。
- シャハルの鏡(シグマ、ポップ)
- あらゆる攻撃呪文を跳ね返す伝説の武具(盾)。
- 星皇剣(ロン・ベルク)
- ロン・ベルクが自分専用に鍛えた一対の剣。未完成の試作品だった為、星皇十字剣使用後に砕け散った。
道具
- 魔法の筒
- 大サイズであっても、中に物を入れることのできる小さな筒。先端を対象に向け「イルイル」の掛け声で対象を筒の中に封じ込め、「デルパ」の掛け声で中身を解放する。主にモンスターを封じ込めて持ち歩き、いざという時に解放して戦力とするのに使われる。許容量は一本につき一つ。
- 魔法の玉(ザボエラ)
- 魔法の筒の改良型である巨大な玉。魔法の筒より遥かに上の許容量を誇る。最終決戦時にザボエラが中に魔界のモンスターを大量に封じ込めたものを複数隠しておき、フローラ達レジスタンスを罠に嵌めるのに使用した。
- アバンのしるし(ダイ、ポップ、マァム、ヒュンケル、レオナ(レオナはフローラ女王のものを受け取る))
- アバンが修行を終えた弟子に卒業証書代わりに贈るペンダント。アバンが精製した「輝聖石」と呼ばれる貴重な石にチェーンを付けた物で、少しだけ戦闘時のダメージなどを軽減する。輝聖石は、製法がアバンの家系にしか伝わっておらず、彼以外に作ることができない。
- かつて魔王ハドラーに挑まんとしたアバンは、当時王女のフローラから貰った「カールの守り」の交換品として彼女に輝聖石のペンダントを贈っていた。
- 神の涙
- ゴメちゃんの正体。所有者の願いを叶えるという伝説の道具。破壊されると、それまで願いを叶え続けていた時間と同じだけの時間をかけなければ復元できない。
- ゴールドフェザー(アバン、レオナ)
- アバンが破邪の洞窟で作成した二種の羽の一つ。羽先が輝聖石の材料の一つ「輝石」で出来ており、呪文の威力を増幅させる力を持ち、アバンが破邪の秘法を行う時に使用する。他の用途として、敵に刺すことで動きを一時的に封じたり、遠距離からの牽制攻撃に使用する。
- シルバーフェザー(アバン、レオナ)
- アバンが破邪の洞窟で作成したもう一種の羽。羽先は輝聖石の材料の一つ「聖石」で出来ており、魔法力を蓄積させておくことができる。これに力を溜めて対象者に刺す事で魔法力(MP)を回復させることが出来る。アバンはこれに並の魔法使い2~3人完全回復できるほどの魔法力を溜めておいた。後にゴールドフェザーと共に持ち数の半分をレオナに渡す。
- アバンの書
- アバンがみずから編み出したアバン流の武術や呪法の知識などを記した手書きの本。1冊しか存在しない貴重品。武術の「地の章」、呪文などの知識「海の章」、心の「空の章」の三構成。
- カールの守り
- アバンが魔王ハドラーと戦っていた頃、当時王女だったフローラより賜った一種の身代わりアイテムでカール王国の宝。メガンテが使われた時、所有者の命の代わりに砕ける。
- 黒の核晶
- 禁呪法を平気で扱う者でさえ恐れる、魔界の超強力爆弾。魔界の奥地にある魔法力を無尽蔵に吸収する「黒魔晶(こくましょう)」という物質を呪術で加工して作られる。一発で大陸一つが軽く消し飛び、六発使って六芒星魔方陣を併用して威力を増幅させれば地上すべてが消滅するという。かつてウェルザーも1回だけ使用したが、自分の勢力圏を失い、以後使用することはなかった。
アニメ
テレビ
1991年10月17日から1992年9月24日まで木曜日19:00~19:30、TBS系列で放映。全46話。
※2年目以降の放送も想定されていたが、TBSによる『ムーブ』の番組枠確保のため、打ち切りとなっている。
- オープニングテーマ『勇者よ急げ!!』
- エンディングテーマ『この道わが旅』
- (作詞:藤公之介 作曲・編曲:すぎやまこういち 歌:団時朗)
- ※ゲーム『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のエンディングテーマ曲に歌詞を付けたもの。
映画
- 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(1991年7月20日)
- 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起きあがれ!!アバンの使徒』(1992年3月7日)
- 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍』(1992年7月11日)
いずれも東映アニメフェア作品。
作品の魅力
本作は単行本にして全37巻に及ぶ壮大な物語である。一話完結のエピソードは連載前の読み切り分やアバンの外伝的エピソードを除いてほとんど存在せず、いわゆる横道やパロディを混ぜることもなく、最初から最後までがひとつの物語として数珠繋ぎになっており、まさしくオリジナルであるテレビゲーム版の同タイトルをプレイするかのごとくである。また構図に関しても初期から安定した画力で読みやすい。特に稲田浩司の作品は緻密な完成度で定評がある。主にシナリオを担当する三条陸と漫画を担当する稲田浩司の息の合ったコンビに堀井雄二の監修が成せる業と言える。
主人公はダイであるが、読む者それぞれが様々な登場人物に特別な思い入れを持てるほど、キャラクターとその成長が濃密に描きられている。中でも特に三条が描きたかったのはポップと言われている。三条はポップを設定して彼に「読者視点でダイを見守る役割」と「ダイでは果たせないより強い成長」を演じさせて「勇者ではないただの人間でも戦える」事を表現しようとした。ところが連載初期においてポップの弱さは読者の反感を買い、担当編集すらも「ポップを殺しましょうよ」と進言してしまう始末。三条は慌ててポップの作品の中での重要性を説き、担当編集を必死に説得し、ポップをかばったというエピソードがある。事実、作品内の最終決戦ではポップが「ダイに勇気を与える」意味で対大魔王戦の大きなキーパーソンとなっている。
作品全般を俯瞰して見た場合でも伏線や謎解きの要素も十分にあり、近年の冒険漫画作品としては指折りの完成度を誇る。
この作品に登場する「グランドクルス」「ギガブレイク」「メドローア」などの必殺技は、本家のドラゴンクエストシリーズ(『モンスターズ2』『VIII』)にも採用された。
他のジャンプ作品と違い比較的すっきりとした終わり方になっている。そのため、辻褄が合わない部分や伏線がそのままといったことはかなり少ない。しかし、一部の点については現在でもネットで話題になる事がある。
各キャラの強さ談義もしばしば行われる。この漫画ではかなり正確に戦いをシミュレーションできるので、作品内で直接対決していない数々のキャラ同士の戦いが検討されたが、論争に決着がついたとは言い難い。こうしたシミュレーションも逆に本作の魅力かもしれない。
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
以下は漫画・アニメ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のオリジナル呪文である。なお、逆に本作ではストーリーや戦闘の魅力を削ぐ要因になるとの理由から一部の回復呪文(ザオリク・メガザルなど)や能力を上下させる呪文(スカラ・ルカニ・バイキルト等)をはじめとする補助系の呪文は殆ど使用されなかった。
- フィンガー・フレア・ボムズ
- メラゾーマを5発(指一本から一発づつ)同時に放つフレイザードの必殺技。禁呪法に近い荒技で、人間が行うと体に大きな負担がかかる。ポップも使用したが、3発が限界であった。
- カイザーフェニックス
- 大魔王バーンのメラゾーマ。猛禽の形をした炎が襲いかかる。
- ベタン(重圧呪文)
- 局地的に高重力を発生させて相手を押し潰す。
- メドローア(極大消滅呪文)
- 炎(メラ系)と冷気(ヒャド系)のエネルギーを両手に宿らせて弓矢のような発光体を形成し、両者の反発によってすべてを消滅させる。のちに『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも登場した。
- ドルオーラ(竜闘気砲呪文)
- 「竜の騎士」が使える最強の呪文。竜の口の形に組み合わせた両手で竜闘気(ドラゴニック・オーラ)を圧縮し、爆発的に放出する。
- マホイミ(過剰回復呪文)
- 本来は回復呪文であるホイミを応用したもので、生体を過剰に活性化させる事でダメージを与える。ブロキーナ、マアムの閃華裂光拳はこれを武術に応用したもの。後の『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも同名の呪文が存在するが、こちらは味方の魔力を回復する呪文であり、このマホイミとは別物である。
- マホカトール(破邪呪文)
- 退魔の呪文。あらかじめ魔法陣を描いてから唱えると、その内側では敵の魔法を効かなくする。
- ミナカトール(大破邪呪文)
- 多人数で唱える破邪呪文。「アバンのしるし(輝聖石)」を持つ5人が円陣を組んで唱え、より広い範囲に効果を及ぼす。
- ラナ(天候系呪文)
- ゲーム中には特に分類のなかった系統。初歩にラナリオン、上位に昼夜逆転させるラナルータがある。
- ラナリオン
- 雨雲(雷雲)を召喚するラナ系の初歩の呪文である。ポップがこの呪文を使う事で、その頃まだレベルの低かったダイがライデインを使えるようになった。ただ、初歩とはいえ当時のポップにはかなり高度な呪文だった。
- マホプラウス(集束呪文)
- 相手が自分にかけた攻撃呪文の威力を自分の攻撃呪文に加える。
- トベルーラ(飛翔呪文)
- 空を飛ぶ。
- リリルーラ(合流呪文)
- 別れた仲間と合流する。迷宮などで仲間と逸れたときに使う。秘呪文の一つ。