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打撃を評価される反面、プロ入り後しばらくはリード面や守備面で首脳陣や解説者等からは問題点を指摘されてきたが<ref>{{Cite web ja |url=https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/21388 |title=巨人・原監督 大城を〝公開説教〟した理由を明かす「逃げでフォアボール」 |website=東スポWEB |publisher=東スポWEB |date=2021-03-21 |accessdate=2021-03-21}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://baseballking.jp/ns/209217 |title=解説陣がみた巨人の捕手陣 |website=ショウアップナイター |publisher=ニッポン放送 |date=2019-11-14 |accessdate=2021-03-21}}</ref>、守備面では2019年まで[[盗塁阻止率]]が2年連続で1割7分台と課題を抱えていたスローイングも、バッテリーコーチの[[相川亮二]]の指導のもと捕球から送球までのステップワークを改善した結果、正捕手に定置した2020年はリーグ3位の.340、2021年にはリーグトップの.447を記録するなど飛躍的に成長している{{R|daily20211215}}<ref>{{Cite web ja |url=https://www.youtube.com/watch?v=ZAsZLCtj3iI?t=316 |title=【2021 春季キャンプインタビュー】1年間戦える身体を!昨年ベストナインを獲得した大城卓三選手が今季への意気込みを語る【巨人】 |publisher=DRAMATIC BASEBALL 2021 YouTube |date=2021-02-11 |accessdate=2022-01-21}}5:16から7:36まで</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20210304-OHT1T50382.html?page=1 |title=【巨人】大城卓三、サニブラウンに勝った男に勝った男の盗塁刺す 原監督「ナメてもらっちゃ困る」 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-03-05 |accessdate=2022-01-20}}</ref>。また、実際はワンバウンド処理、[[フレーミング (野球)|フレーミング]]技術といった能力も高く<ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20211222-OHT1T51094.html?page=1 |title=【巨人】大城卓三をデータ専門会社はなぜ捕手部門「総合1位」評価としたのか…(1)フレーミング編 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-12-23 |accessdate=2022-01-20}}</ref>、データを元に評価した守備力は2020年は12球団の捕手で2位、2021年は12球団トップである<ref name="Delta-21">{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53776 |title=野手の守備力をデータから分析し評価する “DELTA FIELDING AWARDS 2021”受賞選手発表 |publisher=DELTA |date=2021-12-10 |accessdate=2022-11-11}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20211209-OHT1T51165.html?page=1 |title=データで選ぶ「守備のベストナイン」に巨人・大城卓三捕手、西武・源田壮亮ら…DELTA社アナリスト選出 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-12-10 |accessdate=2021-12-19}}</ref>。2022年11月10日、同社により受賞が決まり2年連続のトップ選出となった<ref name="Delta-22">{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53878 |title=データ視点で選ぶ守備のベストナイン “DELTA FIELDING AWARDS 2022”受賞選手発表 |publisher=DELTA |date=2022-11-10 |accessdate=2022-11-11}}</ref>。2023年も「1位と僅差の2位」と評価され<ref>{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53940 |title=【捕手部門】データで選ぶ守備のベストナイン “DELTA FIELDING AWARDS 2023” |publisher=DELTA |date=2023-11-24 |accessdate=2024-01-11}}</ref>、また米SIS社の選出する[[フィールディング・バイブル・アワード]]のNPB捕手部門にも選出されている<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sportsinfosolutions.com/2023/11/06/2023-npb-fielding-bible-awards/ |title=2023 NPB Fielding Bible Awards |publisher=SIS |date=2023-11-06 |accessdate=2024-01-11}}</ref>。
打撃を評価される反面、プロ入り後しばらくはリード面や守備面で首脳陣や解説者等からは問題点を指摘されてきたが<ref>{{Cite web ja |url=https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/21388 |title=巨人・原監督 大城を〝公開説教〟した理由を明かす「逃げでフォアボール」 |website=東スポWEB |publisher=東スポWEB |date=2021-03-21 |accessdate=2021-03-21}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://baseballking.jp/ns/209217 |title=解説陣がみた巨人の捕手陣 |website=ショウアップナイター |publisher=ニッポン放送 |date=2019-11-14 |accessdate=2021-03-21}}</ref>、守備面では2019年まで[[盗塁阻止率]]が2年連続で1割7分台と課題を抱えていたスローイングも、バッテリーコーチの[[相川亮二]]の指導のもと捕球から送球までのステップワークを改善した結果、正捕手に定置した2020年はリーグ3位の.340、2021年にはリーグトップの.447を記録するなど飛躍的に成長している{{R|daily20211215}}<ref>{{Cite web ja |url=https://www.youtube.com/watch?v=ZAsZLCtj3iI?t=316 |title=【2021 春季キャンプインタビュー】1年間戦える身体を!昨年ベストナインを獲得した大城卓三選手が今季への意気込みを語る【巨人】 |publisher=DRAMATIC BASEBALL 2021 YouTube |date=2021-02-11 |accessdate=2022-01-21}}5:16から7:36まで</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20210304-OHT1T50382.html?page=1 |title=【巨人】大城卓三、サニブラウンに勝った男に勝った男の盗塁刺す 原監督「ナメてもらっちゃ困る」 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-03-05 |accessdate=2022-01-20}}</ref>。また、実際はワンバウンド処理、[[フレーミング (野球)|フレーミング]]技術といった能力も高く<ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20211222-OHT1T51094.html?page=1 |title=【巨人】大城卓三をデータ専門会社はなぜ捕手部門「総合1位」評価としたのか…(1)フレーミング編 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-12-23 |accessdate=2022-01-20}}</ref>、データを元に評価した守備力は2020年は12球団の捕手で2位、2021年は12球団トップである<ref name="Delta-21">{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53776 |title=野手の守備力をデータから分析し評価する “DELTA FIELDING AWARDS 2021”受賞選手発表 |publisher=DELTA |date=2021-12-10 |accessdate=2022-11-11}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20211209-OHT1T51165.html?page=1 |title=データで選ぶ「守備のベストナイン」に巨人・大城卓三捕手、西武・源田壮亮ら…DELTA社アナリスト選出 |publisher=スポーツ報知 |date=2021-12-10 |accessdate=2021-12-19}}</ref>。2022年11月10日、同社により受賞が決まり2年連続のトップ選出となった<ref name="Delta-22">{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53878 |title=データ視点で選ぶ守備のベストナイン “DELTA FIELDING AWARDS 2022”受賞選手発表 |publisher=DELTA |date=2022-11-10 |accessdate=2022-11-11}}</ref>。2023年も「1位と僅差の2位」と評価され<ref>{{Cite web ja |url=https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53940 |title=【捕手部門】データで選ぶ守備のベストナイン “DELTA FIELDING AWARDS 2023” |publisher=DELTA |date=2023-11-24 |accessdate=2024-01-11}}</ref>、また米SIS社の選出する[[フィールディング・バイブル・アワード]]のNPB捕手部門にも選出されている<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sportsinfosolutions.com/2023/11/06/2023-npb-fielding-bible-awards/ |title=2023 NPB Fielding Bible Awards |publisher=SIS |date=2023-11-06 |accessdate=2024-01-11}}</ref>。

打撃をアドバンテージとしていることが客観的な指標での高い評価とイメージを乖離させてしまっている面があり、一例をあげると適当な言葉を選んでネット検索などをした場合に菅野との相性が悪いかのようなイメージが散見されることもあるが、前述のように2020年には開幕3連戦で緊急離脱した小林のあとを引き継ぎ、前年不振(2023年時点での菅野のキャリアでは自己最低の防御率となっている)だった菅野は開幕13連勝の新記録をうちたて[[最優秀選手 (日本プロ野球)|MVP]]を受賞。その翌2021年も小林と大城が9試合づつマスクをかぶり、小林と組んだ日の成績が2勝4敗防御率4.25(48.2イニング)、大城との成績が4勝2敗防御率2.48(58イニング)<ref>正確な数字は判明しているが、リンクフリーのデータサイトや引用した記事が存在しないため、2021年に菅野の先発した試合から試算する体裁をとる。捕手の途中交替は1度、4月16日に7対0で大量リードした再終盤の2イニングを大城から炭谷に交替している(イニング数は1球速報のサイトで確認した体裁を取る)。</ref>となっており、菅野の当年当日の調子に左右された傾向が強い。


生前の[[野村克也]]は、大城の配球に相手打者の分析力や観察力が良く出てると語り、一球一球根拠のあるリードをしていると度々評価していた<ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20190429-OHT1T50071.html?page=1 |title=野村克也氏、巨人・大城のリード&打撃を絶賛「育ててみたいよね」 |publisher=スポーツ報知 |date=2019-04-29 |accessdate=2022-02-18}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20191014-OHT1T50106.html?page=1 |title=野村克也氏、巨人・大城のリード絶賛 丸のセーフティーバントには「やられた~」MVP岡本には… |publisher=スポーツ報知 |date=2019-10-14 |accessdate=2022-02-18}}</ref>。
生前の[[野村克也]]は、大城の配球に相手打者の分析力や観察力が良く出てると語り、一球一球根拠のあるリードをしていると度々評価していた<ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20190429-OHT1T50071.html?page=1 |title=野村克也氏、巨人・大城のリード&打撃を絶賛「育ててみたいよね」 |publisher=スポーツ報知 |date=2019-04-29 |accessdate=2022-02-18}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20191014-OHT1T50106.html?page=1 |title=野村克也氏、巨人・大城のリード絶賛 丸のセーフティーバントには「やられた~」MVP岡本には… |publisher=スポーツ報知 |date=2019-10-14 |accessdate=2022-02-18}}</ref>。

2024年7月27日 (土) 04:12時点における版

大城 卓三
読売ジャイアンツ #24
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県那覇市
生年月日 (1993-02-11) 1993年2月11日(31歳)
身長
体重
187 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手一塁手
プロ入り 2017年 ドラフト3位
初出場 2018年3月30日
年俸 1億3000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

大城 卓三(おおしろ たくみ、1993年2月11日[2]- )は、沖縄県那覇市出身のプロ野球選手捕手内野手)。右投左打。読売ジャイアンツ所属。

経歴

プロ入り前

2歳年上の兄・昌士(元・西部ガス硬式野球部[3])と、双子の兄・建二(元・トヨタ自動車硬式野球部[4])がおり、3兄弟揃って東海大学付属相模高等学校東海大学に進学している[5]。中学までは沖縄で育つ[2]。中学時代には、大矢明彦が名誉監督を務めるSOLA沖縄(現・大矢ベースボールクラブ)でプレー[6]。1学年上のチームメイトに山川穂高がいた[7]

高校は、建二とともに神奈川県東海大学付属相模高等学校に進学[5]一二三慎太とバッテリーを組み、第92回全国高等学校野球選手権大会に出場、チームは準優勝を遂げた(建二も一塁手として出場)[5]。1学年下に田中俊太菅野剛士渡辺勝がいる。

高校卒業後は、建二とともに東海大学に進学[5]。4年時には第63回全日本大学野球選手権大会で4番打者として優勝に貢献し、最高殊勲選手に選出された[5]。同年の首都大学野球リーグ戦でも春秋連続の首位打者を獲得した[5]

大学卒業後はNTT西日本に入社し[5]、3年目には社会人日本代表に選ばれた。

2017年10月26日に行われたドラフト会議では、読売ジャイアンツに3位指名を受け、11月20日に契約金6000万円、年俸1000万円で入団に合意した(金額は推定)[8][9]。背番号は46

巨人時代

2018年、ルーキーながら田中俊太とともに開幕一軍入り[10]。開幕戦となった3月30日の対阪神タイガース戦(東京ドーム)に代打で一軍初出場を果たすと、初打席初安打を記録[11]。開幕第3戦となった4月1日の阪神戦では8番・捕手として初先発出場を果たす。巨人でルーキーが開幕カードで捕手として先発出場するのは2001年の阿部慎之助以来17年ぶりのことだった[12]。4月8日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では山中浩史からプロ初本塁打を記録[13]。6月10日の対埼玉西武ライオンズ戦(東京ドーム)では増田達至からプロ初サヨナラ安打を記録[14]。ルーキーながら小林誠司に次ぐ2番手捕手として36試合に先発出場しスタメンでの打率は.271、代打としても打率.308という成績を残した[15]。オフに、1000万円増の推定年俸2000万円で契約を更改した[16]

2019年C.C.メルセデスなどが先発の時にスタメンマスクを被ることが多かったが、一塁手としての出場が増加。シーズン中盤戦は5番・一塁手に定着した。夏場以降は炭谷銀仁朗の戦線離脱もあって捕手としての出番が増えた。109試合に出場し、打率.265、6本塁打、30打点の成績を挙げた。オフに、1500万円増の推定年俸3500万円で契約を更改した[17]。背番号が24に変更されることも発表された[18]

2020年は開幕直前の6月3日にチームメイトの坂本勇人とともに新型コロナウイルスに感染したことが球団から発表された[19]。6月3日から入院していたが、複数回の検査を受けた結果陰性となり、坂本とともに6月12日に退院[20]。6月19日の開幕戦で一軍に合流した[21]。開幕スタメンマスクこそ小林に明け渡したが、開幕3戦目で小林が故障したことにより長期離脱となり、以降はチームトップの71試合のスタメンマスクを被り、全体では93試合で打率.270、9本塁打、41打点を記録し、打撃3部門すべてでキャリアハイを更新。また課題であった盗塁阻止率も前年の.172からリーグ3位の.340に上昇させ、攻守でチームのリーグ連覇に貢献するなど、正捕手に定着し大きく飛躍した1年となった[22]。オフには自身初のベストナインを受賞[23]。12月16日、1000万円増の推定年俸4500万円で契約を更改した[24]

2021年3月26日の開幕・横浜DeNAベイスターズ戦で「7番・捕手」で自身初の開幕スタメン出場を果たし、3回裏にシーズン第1号となる3ランを打った。巨人の捕手が開幕戦で本塁打を打ったのは1978年の山倉和博以来43年ぶりであった[25][26]。8月24日の広島戦では自身初の2打席連続本塁打を放ち、プロ入り初の2桁本塁打を記録[27]。自己最多の125試合に出場するが、シーズン後半に打撃の調子を落とし最終的に打率は.231に終わる。その一方で守備率はリーグトップの.999、盗塁阻止率も前年をさらに上回るリーグトップの.447を記録し守備での成長を見せた[28]。12月15日、1000万増の推定年俸5500万円で契約を更改した[28]

2022年は、4月22日の中日ドラゴンズ戦でファウルフライを追った際にテレビカメラと衝突し左肘を縫う怪我で途中交代[29]。翌23日の中日戦も先発出場するが、走塁中に足を捻り途中交代し、大きな怪我には至らなかったが2日連続でアクシデントに見舞われる[29]。5月28日の北海道日本ハムファイターズ戦で左肘に死球を受け負傷交代し、31日の福岡ソフトバンクホークス戦からスタメン復帰するがノーヒットが続き、6月2日に二軍でミニキャンプを行う目的で登録抹消される[30]。二軍から復帰し初打席となった6月18日の中日戦で髙橋宏斗から本塁打を放ち、そこから調子を上げていく[31]。7月21日、チーム内で新型コロナウイルスの感染が広がり、大城も陽性判定を受け一時離脱をする[32]。8月3日に一軍復帰し、8月7日のヤクルト戦で梅野雄吾から第10号となる本塁打を放ち、2年連続の2桁本塁打を記録する[33]。最終的に115試合に出場して打率は.266、自己最多となる13本塁打を記録した[34]。12月6日、2500万増の推定年俸8000万円で契約を更改した[34]

2023年は、ワールド・ベースボール・クラシックに出場する野球日本代表(侍ジャパン)のメンバーに初選出された[35][36]。本戦では第3捕手の立場で3試合に出場し2打数無安打に終わったが、準決勝のメキシコ戦では9回に出場して巨人の同僚でもある大勢とバッテリーを組んで無安打無失点に抑え、9回裏の逆転サヨナラ勝利に繋げた[37]

シーズンでは引き続き正捕手として出場し、5月20日の対中日戦ではプロ初となる満塁本塁打で勝利に貢献[38]。夏場には岸田行倫にスタメンを譲る機会もあったが、9月21日の対阪神戦ではベンチスタートも6回二死に代打で登場すると青柳晃洋から満塁本塁打を放ちリードを5点に広げた。捕手による代打満塁本塁打は球団史上初の快挙となった[39]。最終的に一度も登録抹消されずにシーズンを過ごし、自己最多の134試合に出場し、打率.281を記録した他、16本塁打も自己最多、打点55も自己最多を記録するなど初めて規定打席にも到達した[40]。また、随所で犠打を決めることも多くリーグ最多の21を記録した。球団の捕手による規定打席到達は2017年の小林以来6年ぶりで左打ちに限れば捕手登録だった2014年の阿部以来9年ぶりである。盗塁阻止率も.373を記録するなど攻守で活躍し、3年ぶり2度目となるベストナインを獲得した[41]。また、2024年からは菅野智之から選手会長を引き継ぐ[42]。12月14日、5000万円増の1億3000万円で契約を更改した[43]

2024年は、開幕から23試合に出場したところで打率.188と不振に苦しみ、5月8日にリフレッシュを兼ねて二軍調整となった[44]。5月31日に一軍に合流し[45]、6月6日の千葉ロッテマリーンズ戦で西野勇士から第一号となる3点本塁打を放った[46]

選手としての特徴

身長187cmの強肩強打の大型捕手で、特に打てる捕手としての評価が高い[9]

打撃力はプロ入り時から期待され、1年目のキャンプでも監督の高橋由伸から飛距離やスイングの速さ、力強さを絶賛され[47]、その次の監督である原辰徳からも「コンタクト率はすごくいい子だから、打てるキャッチャーとして可能性をウンと持っている」と素質を評価された[48]。他の捕手との併用もあり、打撃を生かすために一塁手の守備につくこともある[49][50]

打撃を評価される反面、プロ入り後しばらくはリード面や守備面で首脳陣や解説者等からは問題点を指摘されてきたが[51][52]、守備面では2019年まで盗塁阻止率が2年連続で1割7分台と課題を抱えていたスローイングも、バッテリーコーチの相川亮二の指導のもと捕球から送球までのステップワークを改善した結果、正捕手に定置した2020年はリーグ3位の.340、2021年にはリーグトップの.447を記録するなど飛躍的に成長している[28][53][54]。また、実際はワンバウンド処理、フレーミング技術といった能力も高く[55]、データを元に評価した守備力は2020年は12球団の捕手で2位、2021年は12球団トップである[56][57]。2022年11月10日、同社により受賞が決まり2年連続のトップ選出となった[58]。2023年も「1位と僅差の2位」と評価され[59]、また米SIS社の選出するフィールディング・バイブル・アワードのNPB捕手部門にも選出されている[60]

打撃をアドバンテージとしていることが客観的な指標での高い評価とイメージを乖離させてしまっている面があり、一例をあげると適当な言葉を選んでネット検索などをした場合に菅野との相性が悪いかのようなイメージが散見されることもあるが、前述のように2020年には開幕3連戦で緊急離脱した小林のあとを引き継ぎ、前年不振(2023年時点での菅野のキャリアでは自己最低の防御率となっている)だった菅野は開幕13連勝の新記録をうちたてMVPを受賞。その翌2021年も小林と大城が9試合づつマスクをかぶり、小林と組んだ日の成績が2勝4敗防御率4.25(48.2イニング)、大城との成績が4勝2敗防御率2.48(58イニング)[61]となっており、菅野の当年当日の調子に左右された傾向が強い。

生前の野村克也は、大城の配球に相手打者の分析力や観察力が良く出てると語り、一球一球根拠のあるリードをしていると度々評価していた[62][63]

落合博満からも「自分が巨人の監督だったら大城を正捕手にする」と評価している[64]

人物

座右の銘は母校、東海大相模高校の門馬敬治監督から貰った「一日一生」である[65]

故郷・沖縄の言葉「なんくるないさ」に例えられるようなおおらかな性格で、原監督からは野球に対する姿勢や努力は認められながらも、そういったおおらなかな性格がいい結果につながることもあれば、欲の無さに見えてしまうこともあると指摘される[66]

2021年からミズノとブランドアンバサダー契約を締結し[67]、キャッチャーミットはフィット感がありミズノのキャッチャーミットの中でも一番大きくポケットが深いものを使用している[68]

那覇市首里の出身で、2019年10月に火災で焼失した首里城再建のため、同年11月に大城を含む沖縄出身プロ野球選手の有志20人で106万円を那覇市に寄付した[69]。2021年2月には新型コロナウイルスの感染拡大により沖縄キャンプが無観客になったことを受け、首里の少年野球チームに自身のキーホルダー200個プレゼントし[70]、那覇市制100周年記念事業を支援するため個人で那覇市に100万円を寄付している[71]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2018 巨人 83 202 185 19 49 12 0 4 73 17 0 1 2 0 15 3 0 46 3 .265 .320 .395 .715
2019 109 329 294 19 78 16 1 6 114 30 0 1 5 1 25 0 4 80 7 .265 .330 .388 .718
2020 93 308 274 30 74 10 1 9 113 41 1 0 1 3 30 6 0 82 1 .270 .339 .412 .751
2021 125 386 347 36 80 12 0 11 125 37 0 0 3 1 33 4 2 80 11 .231 .300 .360 .660
2022 115 393 346 24 92 11 1 13 144 43 1 0 9 0 36 4 2 77 10 .266 .339 .416 .755
2023 134 490 424 50 119 20 1 16 189 55 0 0 21 4 36 3 5 109 12 .281 .341 .446 .787
通算:6年 659 2108 1870 178 492 81 4 59 758 223 2 2 41 9 175 20 13 474 44 .263 .329 .405 .734
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの打撃成績

















































O
P
S
2023 日本 3 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000

年度別守備成績



捕手 一塁


































2018 巨人 66 285 19 3 1 .990 2 34 28 6 .176 -
2019 62 276 21 2 1 .993 2 29 24 5 .172 46 251 17 1 24 .996
2020 85 498 48 2 5 .996 2 47 31 16 .340 5 33 0 0 3 1.000
2021 111 633 60 1 9 .999 2 47 26 21 .447 10 53 4 1 7 .983
2022 114 664 79 4 8 .995 4 63 41 22 .349 -
通算 438 2356 227 12 24 .995 12 220 150 70 .318 61 337 21 2 34 .994
  • 2022年度シーズン終了時[注 1]
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

初記録
その他の記録

背番号

  • 46(2018年 - 2019年)
  • 24(2020年 - )

登場曲

代表歴

脚注

注釈

  1. ^ 2021年以降の捕手成績における企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典

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参考文献

関連項目

外部リンク