佐渡郡
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佐渡郡(さどぐん)は、新潟県にあった郡。平成16年(2004年)3月1日、佐渡郡と両津市の合併による佐渡市の発足により、同日消滅。
郡域
1896年(明治29年)に発足した当時の郡域は、現在の佐渡市にあたる。
歴史
- 明治29年(1896年)4月1日 - 郡制の施行のため、雑太郡・羽茂郡・加茂郡の区域をもって佐渡郡が発足。郡役所を相川町に設置。全域が現・佐渡市。(7町51村)
- 明治30年(1897年)1月1日 - 新潟県で郡制を施行。
- 明治31年(1898年)9月9日 - 川原田町が改称して河原田町となる。
- 明治34年(1901年)11月1日 - 下記の町村の統合が行われる。いずれも新設合併。(5町22村)
- 両津町 ← 夷町・湊町・加茂歌代村[一部]
- 加茂村 ← 梅津村・羽吉村・内浦村・加茂歌代村[残部]
- 河崎村 ← 明治村・河崎村・富岡村・吾潟村
- 吉井村 ← 吉井村・秋津村・長江村
- 相川町 ← 相川町・二見村・金泉村[下相川]
- 金泉村 ← 金泉村[小川・姫津・北狄]・北海村[戸地・戸中]
- 高千村 ← 高千村・北海村[南片辺・北片辺・石花・後尾]
- 沢根町 ← 五十里町・沢根町村
- 金沢村 ← 金沢村・平泉村
- 新穂村 ← 新穂村・大野村・長畝村・潟上村・田野沢村・正明寺村・国中村[皆川・舟下]
- 畑野村 ← 畑野村・小倉村・栗野江村・三宮村・国中村[目黒町]
- 真野村 ← 真野村・恋ヶ浦村・金丸村・新町・川茂村[下黒山・静平]
- 赤泊村 ← 赤泊村・真浦村・徳和村・三川村・川茂村[上川茂・下川茂・外山]
- 西三川村 ← 小布勢村・亀ノ脊村
- 小木町 ← 小木町・岬村
- 羽茂村 ← 千手村・羽茂本郷村・大橋村
- 明治35年(1902年)4月1日 - 二宮村・野田村が合併し、改めて二宮村が発足。(5町21村)
- 大正12年(1923年)3月31日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止され、内務省告示第82号により佐渡支庁が設置される。
- 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は857.24平方km、人口は109,351人(男52,828人・女56,523人)[1]。
- 昭和26年(1951年)1月1日 - 真野村が町制施行して真野町となる。(6町20村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)3月31日(4町7村)
- 真野町および西三川村の一部(大小・大倉谷・田切須・西三川・椿尾)が合併し、改めて真野町が発足。
- 羽茂村および西三川村の残部(村山・小泊・亀脇)が合併し、改めて羽茂村が発足。
- 畑野村・松ヶ崎村が合併し、改めて畑野村が発足。
- 昭和31年(1956年)9月30日 - 相川町・高千村・外海府村が合併し、改めて相川町が発足。(4町5村)
- 昭和32年(1957年)11月3日 - 相川町の一部(願・北鵜島・真更川)が両津市に編入。
- 昭和35年(1960年)11月3日(6町3村)
- 昭和36年(1961年)4月1日 - 羽茂村が町制施行して羽茂町となる。(7町2村)
- 平成16年(2004年)3月1日 - 相川町・佐和田町・金井町・新穂村・畑野町・真野町・小木町・羽茂町・赤泊村が両津市と合併して佐渡市が発足。同日佐渡郡消滅。新潟県内では1896年の郡の再編以来、初の郡消滅となった。
変遷表
自治体の変遷
明治29年 以前 |
明治29年4月1日 佐渡郡が発足 |
明治31年 - 昭和22年 | 昭和23年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和31年 | 昭和32年 - 平成16年 | 平成16年 - 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|
雑太郡 | 沢根町村 | 明治34年11月1日 沢根町 |
昭和29年7月20日 佐和田町 |
佐和田町 | 佐和田町 | 佐渡市 |
五十里町 | ||||||
野田村 | 明治35年4月1日 二宮村 | |||||
二宮村 | ||||||
川原田町 | 明治31年9月9日 河原田町 | |||||
八幡村 | 八幡村 | |||||
羽茂郡 | 小木町 | 明治34年11月1日 小木町 |
小木町 | 小木町 | 小木町 | |
岬村 | ||||||
大橋村 | 明治35年4月1日 羽茂村 |
昭和23年8月1日 羽茂村 |
昭和30年3月31日 羽茂村 |
昭和36年4月1日 町制施行 羽茂町 | ||
羽茂本郷村 | ||||||
千手村 | ||||||
亀の背村 | 明治34年11月1日 西三川村 | |||||
西三川村 | ||||||
昭和30年3月31日 真野町 |
真野町 | |||||
小布施村 | ||||||
雑太郡 | 金丸村 | 明治34年11月1日 真野村 |
昭和26年1月1日 町制施行 真野町 | |||
真野村 | ||||||
新町 | ||||||
羽茂郡 | 恋ヶ浦村 | |||||
川茂村 | ||||||
明治34年11月1日 赤泊村 |
赤泊村 | 赤泊村 | 赤泊村 | |||
真浦村 | ||||||
赤泊村 | ||||||
徳和村 | ||||||
三川村 | ||||||
松ヶ崎村 | 松ヶ崎村 | 松ヶ崎村 | 昭和30年3月31日 畑野村 |
昭和35年11月3日 町制施行 畑野町 | ||
雑太郡 | 小倉村 | 明治34年11月1日 畑野村 |
畑野村 | |||
三宮村 | ||||||
栗野江村 | ||||||
畑野村 | ||||||
国中村 | ||||||
明治34年11月1日 新穂村 |
新穂村 | 新穂村 | 新穂村 | |||
加茂郡 | 大野村 | |||||
新穂村 | ||||||
正明寺村 | ||||||
田野沢村 | ||||||
潟上村 | ||||||
長畝村 | ||||||
雑太郡 | 平泉村 | 明治34年11月1日 金沢村 |
昭和29年11月3日 金井村 |
金井村 | 昭和35年11月3日 町制施行 金井町 | |
金沢村 | ||||||
加茂郡 | 吉井村 | 明治34年11月1日 吉井村 | ||||
昭和29年11月3日 両津市 |
両津市 | 昭和32年11月3日 両津市 | ||||
秋津村 | ||||||
長江村 | ||||||
岩首村 | 岩首村 | |||||
水津村 | 水津村 | |||||
富岡村 | 明治34年11月1日 河崎村 | |||||
河崎村 | ||||||
明治村 | ||||||
吾潟村 | ||||||
湊町 | 明治34年11月1日 両津町 | |||||
夷町 | ||||||
加茂歌代村 | ||||||
明治34年11月1日 加茂村 | ||||||
梅津村 | ||||||
羽吉村 | ||||||
内浦村 | ||||||
内海府村 | 内海府村 | |||||
外海府村 | 外海府村 | 外海府村 | 昭和31年9月30日 相川町 | |||
相川町 | ||||||
高千村 | 明治34年11月1日 高千村 |
高千村 | ||||
雑太郡 | 北海村 | |||||
明治34年11月1日 金泉村 |
昭和29年3月31日 相川町 | |||||
金泉村 | ||||||
明治34年11月1日 相川町 | ||||||
相川町 | ||||||
二見村 | ||||||
二見村 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治29年(1896年)4月1日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
- ^ 昭和10年国勢調査による。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで閲覧可能。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 15 新潟県、角川書店、1989年9月1日。ISBN 4040011503。
関連項目
外部リンク
先代 雑太郡・羽茂郡・加茂郡 |
行政区の変遷 1879年 - 2004年 |
次代 (消滅) ※区域としては佐渡市 |