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深谷駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深谷駅
北口(2012年8月)
ふかや
Fukaya
籠原 (4.8 km)
(4.3 km) 岡部
地図
所在地 埼玉県深谷市西島町三丁目1-8
北緯36度11分29.41秒 東経139度16分51.64秒 / 北緯36.1915028度 東経139.2810111度 / 36.1915028; 139.2810111座標: 北緯36度11分29.41秒 東経139度16分51.64秒 / 北緯36.1915028度 東経139.2810111度 / 36.1915028; 139.2810111
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 高崎線
キロ程 45.8 km(大宮起点)
東京から尾久経由で76.3 km
電報略号 フカ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
8,862人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1883年明治16年)10月21日[1][2]
備考
テンプレートを表示
南口(2013年1月)
南側(2012年10月)

深谷駅(ふかやえき)は、埼玉県深谷市西島町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)高崎線である。

関東の駅百選に選定されている。

2006年以前は旧・深谷市内にある唯一の旅客駅だった[注釈 1]

歴史

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駅構造

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高崎支社所属熊谷統括センター管轄本庄駅管理で、JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託する業務委託駅である。

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ[1]地上駅で、橋上駅舎を有している。また、留置線が2線ある。かつては1番線と2番線の間に中線が存在していたが、現在は撤去されている。

ホーム有効長は15両編成に対応しており、朝の当駅始発の列車およびダイヤが乱れた場合に岡部駅または本庄駅で折り返す列車は15両編成で発着する。高崎線で運行される15両編成の普通列車・快速列車は、前述の列車を除きすべて籠原駅で連結・切り離しを行う。2017年度末までは、1番線の有効長は14両で、普通・快速列車では10両編成のみ入線が可能だった[11]

原則として上り列車が1番線、下り列車が2番線を使用するが、3番線は臨時用の下り待避線となっている[注釈 2]。この3番線は大宮方面への折り返しにも対応しており、朝6時半の上野行きと7時過ぎの新宿方面行き(湘南新宿ライン)が使用する[注釈 3]。なお高崎方面からの上り列車は待避ができない。

2006年(平成18年)4月1日から、発車メロディ深谷ねぎのイメージソング『おねぎのマーチ』に変更された。

自動券売機・多機能券売機[3]指定席券売機[3]自動改札機を設置している。2016年3月10日より、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働する[10]。橋上と1番線ホームに冷暖房付きの待合室を有し、橋上には市民ギャラリーや市民サービスセンター、NewDaysなどがある。かつては1番線ホーム上に駅そば店もあった。

改装された現在の駅舎は東京駅丸の内駅舎(赤レンガ駅舎)をモチーフにしたデザインで、「ミニ東京駅」とも呼ばれる[12]。これは、大正時代に竣工した東京駅丸の内駅舎の建築時、深谷に所在する日本煉瓦製造で製造された煉瓦が70 km以上離れた東京駅まで鉄道輸送されて使われた史実に因む[12][注釈 4]。ただし、この深谷駅舎自体はレンガ構造ではなく、コンクリート壁面の一面にレンガ風のタイルを貼ることによって東京駅に似せている[12]。これはレンガが線路上に剥落する可能性が指摘されたためである。本物のレンガではないものの夜間ライトアップ時を含めて人気は高く、撮影する地元利用者や遠方から訪れる鉄道ファン・観光客が絶えない。改築時には約35億円が投じられた[13]。1994年(平成6年)8月着工、1996年(平成8年)7月10日の始発列車から供用を開始した。鉄骨造り3階建てで、駅施設部分は約1200平方メートル、このほかに深谷市の行政施設として約1800平方メートルが充てられている[8]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 高崎線 上り 大宮東京新宿横浜方面 一部列車は3番線
湘南新宿ライン
上野東京ライン
2・3 高崎線 下り 高崎前橋水上方面  

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 3番線は朝の当駅始発上り列車が使用する。
  • 湘南新宿ラインの列車は新宿駅を経由して大船駅から、上野東京ラインの列車は上野駅を経由して東京駅から東海道線へ直通する。

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員8,862人である[JR 1]

1966年度(昭和41年度)以降の1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1966年(昭和41年) 11,122
1967年(昭和42年) 11,395
1968年(昭和43年) 12,217
1969年(昭和44年) 11,726
1970年(昭和45年) 10,392
1971年(昭和46年) 10,547
1972年(昭和47年) 10,571
1973年(昭和48年) 10,434
1974年(昭和49年) 10,614
1975年(昭和50年) 10,722
1976年(昭和51年) 11,142
1977年(昭和52年) 11,026
1978年(昭和53年) 11,053
1979年(昭和54年) 10,807
1980年(昭和55年) 10,688
1981年(昭和56年) 10,735
1982年(昭和57年) 10,299
1983年(昭和58年) 9,892
1984年(昭和59年) 10,203
1985年(昭和60年) 10,659
1986年(昭和61年) 10,831
1987年(昭和62年) 11,145
1988年(昭和63年) 11,350
1989年(平成元年) 12,444
1990年(平成02年) 12,425
1991年(平成03年) 12,711
1992年(平成04年) 12,551
1993年(平成05年) 12,586
1994年(平成06年) 12,531
1995年(平成07年) 12,527
1996年(平成08年) 12,739
1997年(平成09年) 12,319
1998年(平成10年) 11,731
1999年(平成11年) 11,220 [* 1]
2000年(平成12年) [JR 2]10,844 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 3]10,625 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 4]10,387 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 5]10,209 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 6]9,869 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 7]9,789 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 8]9,808 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 9]10,055 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 10]10,285 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 11]10,312 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 12]10,402 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 13]10,273 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 14]10,161 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 15]10,235 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 16]9,832 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 17]9,972 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 18]9,951 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 19]10,051 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 20]10,118 [* 20]
2019年(令和元年) [JR 21]10,013 [* 21]
2020年(令和02年) [JR 22]7,050
2021年(令和03年) [JR 23]7,890
2022年(令和04年) [JR 24]8,537
2023年(令和05年) [JR 1]8,862

駅周辺

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北口駅前

北口には深谷出身である渋沢栄一(日本煉瓦製造会社の設立など日本近代産業の指導者)の像が鎮座する。また現在の橋上駅舎以前の旧駅舎があった場所の周辺は花壇として整備されている。

北口側と比べると南口側の駅前広場は広くなく、高崎方より、タクシー用ロータリー、一般道路(市道)に面しておもいやり駐車場およびくるリンのりば、小規模商業施設、一般車・バス用ロータリーが分散して配置されている。

バス路線

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北口発

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寄居車庫行きの停留所名は「深谷駅」、くるリン及び深谷観光の停留所名は「深谷駅北口」。それぞれロータリー内の別々の場所を発着

南口発

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  • 深谷市くるリン定時定路線バス(花園観光バスに委託)
    • <2. 東部シャトル便> 深谷駅北口 行き
    • <3. 西部シャトル便> 岡部駅 行き
    • <4. 南部シャトル便> 武川駅北口 行き
  • Ario深谷シャトルバス(無料、深谷観光バスに委託)
停留所名はいずれも「深谷駅南口」。くるリンは中央付近にある専用乗降場、Arioシャトルは東京方のロータリー内を発着。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
高崎線
特別快速・快速(「アーバン」を含む)・普通
籠原駅 - 深谷駅 - 岡部駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 同年、旧深谷市に岡部町川本町花園町が加わる形で合併。これにより現深谷市には隣駅の岡部駅の他、秩父鉄道の駅も複数存在する。また、八高線上越新幹線も現市内を通るが駅はない。
  2. ^ 2023年現在、平日は11時50分頃に高崎方面への、休日は16時30頃に籠原から当駅で折り返し籠原への回送列車(この列車は籠原始発16:57 発の上野東京ラインとなる)がそれぞれ存在する。2010年12月3日までは、定期列車で3番線から高崎方面に向かう設定があった
  3. ^ 工事や運用等の都合により、停泊しないこともあるが、その場合は翌日に籠原から当駅まで送り込み回送となる。
  4. ^ 当時煉瓦等輸送に使われていた日本煉瓦製造工場までの貨物線4.2 kmは廃線後、遊歩道として整備されている。

出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日、20頁。 
  2. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、448頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d 駅の情報(深谷駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
  4. ^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  5. ^ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、141頁。ISBN 9784309225043 
  6. ^ 「交通新聞」1986年3月13日付 2面
  7. ^ 『JR東日本高崎運行部、7駅に旅行センター 営業戦略を強化』昭和62年3月29日日本経済新聞地方経済面北関東
  8. ^ a b 「JR東日本深谷駅 赤レンガ新橋上駅舎で営業開始」『鉄道ジャーナル』第359号、鉄道ジャーナル社、1996年9月、99頁。 
  9. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年7月1日、182頁。ISBN 4-88283-118-X 
  10. ^ a b 一部時間帯のインターホン対応についてのお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2020年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
  11. ^ 会社発足30周年を迎えるにあたって別紙2(東日本旅客鉄道プレスリリース2017年3月7日、同日閲覧)
  12. ^ a b c 駅ものがたり・深谷 レンガの街にミニ東京駅 『日本経済新聞』 平成25年3月23日 夕刊社会面
  13. ^ “【大人の遠足】埼玉・深谷JR深谷駅/レンガの街にミニ東京駅”. 『産経新聞』朝刊. (2017年7月21日). https://www.sankei.com/premium/amp/170729/prm1707290006-a.html 
広報資料・プレスリリースなど一次資料
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  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。

利用状況

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  1. ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
  2. ^ 統計 - 深谷市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
埼玉県統計年鑑

関連項目

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外部リンク

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