新町駅
新町駅 | |
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駅舎(2006年3月) | |
しんまち Shimmachi | |
◄神保原 (4.5 km) (6.1 km) 倉賀野► | |
所在地 | 群馬県高崎市新町2150 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | ■高崎線 |
キロ程 |
64.2 km(大宮起点) 東京から尾久経由で94.7 km |
電報略号 | マチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1](実質2面2線) |
乗車人員 -統計年度- |
3,187人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1883年(明治16年)12月27日[1][2] |
備考 | 業務委託駅 |
新町駅(しんまちえき)は、群馬県高崎市新町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)高崎線の駅である[1]。
上野駅発着系統のほか、新宿駅経由で東海道線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。群馬県内のJR線の駅の中で唯一東京駅からの距離が100kmを越えない駅である。
歴史
[編集]- 1883年(明治16年)12月27日:日本鉄道本庄駅 - 当駅間開通と同時に終着駅として開業[1][2]。群馬県内及び北関東(群馬県・栃木県・茨城県)で最初に開業した駅となった。
- 1884年(明治17年)5月1日:当駅 - 高崎駅間が開通。途中駅となる。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道の国有化により、官設鉄道の駅となる[2]。
- 1934年(昭和9年)11月12日:沿線で陸軍特別大演習。昭和天皇乗車のお召し列車が新町駅 - 前橋駅間で運行[3]。
- 1939年(昭和14年)12月8日:構内で入換作業中の貨物列車と上野駅発小山・新潟行の準急列車が接触。両方の機関車と客車5両が脱線転覆し、死者1人、負傷者13人[4]。
- 1980年(昭和55年)10月1日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:新特急が停車開始になる。
- 1987年(昭和62年)
- 1998年(平成10年)4月1日:定期貨物列車の設定廃止[2]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2016年(平成28年)3月10日:早朝無人化[6]。
- 2019年(令和元年)
- 2021年(令和3年)5月25日:上下線ホームにエレベーターを1基ずつ設置[7][8]。
- 2022年(令和4年)12月15日:みどりの窓口の営業を終了[9]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する[1]地上駅だが、島式ホームの内側の2番線は、フェンスが設置されており使用されていない。
JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託する高崎支社高崎統括センター(高崎駅)管理の業務委託駅。自動改札機、自動券売機、指定席券売機が設置されている。改札横にNewDaysが設置されている。発車メロディは1・3番線とも「秋桜」である。
2016年3月10日より、始発から午前6時30分までの間は遠隔対応のため改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働する[6]。
かつて3番線の島式ホームへ行く手段は階段しかなく、エスカレーターやエレベーターが設置されていなかったため、車イスでの利用には駅員による操作のもとリフトを使用する必要があったが、前述の通り2021年5月にエレベーターが設置されたため、円滑に利用ができるようになった。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■ 高崎線 | 上り | 大宮・東京・新宿・横浜方面 |
■ 湘南新宿ライン | |||
■ 上野東京ライン | |||
3 | ■ 高崎線 | 下り | 高崎・前橋方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改札口(2021年10月)
-
ホーム(2021年10月)
発車メロディ
[編集]1 | ■ | 秋桜 |
---|---|---|
3 | ■ | 秋桜 |
貨物取扱
[編集]現在、JR貨物の駅は臨時車扱貨物の取扱駅となっており、定期貨物列車の設定はない。
かつてはゼネラル石油(現・ENEOS)の専用線が接続し、浮島町駅から石油類の到着があった。また日本肥糧新町工場への専用線もあった。
なお、神流川からの砂利運搬専用線は、現在でも保線車両用の留置線として一部が利用されている。
利用状況
[編集]旅客
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は3,187人である[利用客数 1]。
1988年度(昭和63年度)以降の推移は以下の通りである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1988年(昭和63年) | 3,059 | |
1989年(平成元年) | 3,198 | |
1990年(平成 | 2年)3,291 | |
1991年(平成 | 3年)3,521 | |
1992年(平成 | 4年)3,732 | |
1993年(平成 | 5年)3,840 | |
1994年(平成 | 6年)3,894 | |
1995年(平成 | 7年)3,922 | |
1996年(平成 | 8年)3,927 | |
1997年(平成 | 9年)3,852 | |
1998年(平成10年) | 3,763 | |
1999年(平成11年) | 3,728 | |
2000年(平成12年) | 3,611 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 3,577 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 3,562 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 3,565 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 3,580 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 3,635 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 3,828 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 3,813 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 3,865 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 3,722 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 3,731 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 3,740 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 3,710 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 3,716 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 3,621 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 3,666 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 3,689 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 3,708 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 3,753 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 3,728 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)2,272 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)2,618 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)2,984 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)3,187 | [利用客数 1] |
貨物
[編集]1996年度(平成8年度)の貨物取扱量は、発送が約16,425トン、到着が約133,590トンであった。以降の貨物取扱量は毎年度0トンとなっている。
駅周辺
[編集]- 高崎市役所新町支所(旧・新町役場)
- 新町郵便局
- 高崎市立新町第一小学校
- 高崎市立新町第二小学校
- 高崎市立新町中学校
- 上武大学経営情報学部・看護学部
- 高梨乳業群馬工場・北関東工場
- ハーゲンダッツジャパン群馬工場[10]
- クラシエフーズ新町工場
- 日本肥糧新町工場
- 陸上自衛隊新町駐屯地
- 国道17号
- 群馬県道40号藤岡大胡線
- 埼玉県道・群馬県道131号児玉新町線(旧中山道)
- 群馬県道178号中島新町線(旧中山道)
- 群馬県道179号新町停車場線
- ガトーフェスタ・ハラダ本社
- 岡崎醤油新町工場
バス路線
[編集]『新町駅』停留所にて、日本中央バス・高崎市内循環バスぐるりん(運行は上信ハイヤーに受託)・永井運輸の路線バスが発着する。
その他
[編集]- 新特急の停車開始初日は、入場料無しで停車見学が出来た。またホームでは和太鼓の演奏等も有り、町を上げてのお祭りとなった。駅前では新特急停車記念品が配られた。また、新特急停車記念特急券も発売された。
- 過去には、高崎の収容量が間に合わなくなると、当駅の側線に国鉄12系客車や旧型客車が疎開留置されていたこともあった。
- 昭和60年くらいまで、当駅の上り方(上野寄り)の踏切が有人の手動踏切だった。自動化されてからは貨物の入れ替えなどで長時間の閉鎖があり渋滞が酷くなったが、当駅始発着の貨物列車が廃止されたので解消された。
- 駅の高架化計画がある[11][12]。
隣の駅
[編集]倉賀野駅との間(当駅から2.5kmの位置)に、高崎線のホームはないものの、八高線に北藤岡駅があり、同駅構内で八高線が合流する。
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 土曜は一部便運休、日曜・祝日・年末年始は全便運休。
出典
[編集]- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日、20頁。
- ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、448-449頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、75頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「高崎線で貨物と準急が衝突、十四人死傷」『東京朝日新聞』1939年(昭和14年)12月9日(夕刊)(昭和ニュース事典編纂委員会編『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』p136-p137 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 『高鉄局、管内7駅にみどりの窓口新設』昭和61年12月24日日本経済新聞地方経済面北関東
- ^ a b “一部時間帯のインターホン対応についてのお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2020年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
- ^ 広報高崎 令和3年6月1日号 (PDF) - 高崎市広報広聴課、2021年6月4日閲覧。
- ^ “JR新町駅にエレベーター完成”. 上毛新聞. (2021年5月25日). オリジナルの2021年5月25日時点におけるアーカイブ。 2021年5月25日閲覧。
- ^ “駅の情報(新町駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2022年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月1日閲覧。
- ^ “なぜ群馬県高崎市新町はアイスの町に? ハーゲンダッツ、松村乳業、クラシエフーズの工場も”. 株式会社日刊現代. (2021年11月11日) 2023年5月11日閲覧。
- ^ “ぐんま・県土整備プラン2020 高崎地域” (PDF). 群馬県県土整備部 建設企画課. p. 2. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “新町駅立体交差化事業(平成31年3月)”. 高崎市. 2022年3月10日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月9日閲覧。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 群馬県道179号新町停車場線 - 駅前通り
外部リンク
[編集]- 駅の情報(新町駅):JR東日本