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印旛日本医大駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
印旛日本医大駅
駅舎(2007年5月)
いんばにほんいだい
Imba Nihon-idai
(松虫姫)
地図
所在地 千葉県印西市若萩一丁目1
北緯35度47分15.3秒 東経140度12分12秒 / 北緯35.787583度 東経140.20333度 / 35.787583; 140.20333座標: 北緯35度47分15.3秒 東経140度12分12秒 / 北緯35.787583度 東経140.20333度 / 35.787583; 140.20333
駅番号 HS14
所属事業者 北総鉄道千葉ニュータウン鉄道
京成電鉄
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
(北総鉄道)-2021年-
[北総 1]3,751人/日
(京成電鉄)-2023年-
[京成 1]1,692人/日
開業年月日 2000年平成12年)7月22日[1][2]
乗入路線 2 路線
所属路線 北総線 *
キロ程 32.3 km(京成高砂起点)
HS13 印西牧の原 (3.8 km)
所属路線 成田空港線
(成田スカイアクセス線)
*
キロ程 32.3 km(京成高砂起点)
(HS12) 千葉ニュータウン中央 (8.5 km)
(8.4 km) 成田湯川 KS43
備考 共同使用駅(北総鉄道の管轄駅)
成田高速鉄道アクセスとの境界駅
* 京成高砂 - 当駅間は両線の共用区間
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印旛日本医大駅(いんばにほんいだいえき)は、千葉県印西市若萩一丁目にある、北総鉄道京成電鉄である。関東の駅百選に選定されている。

概要

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千葉ニュータウンの最東部に位置する印旛日本医大地区の玄関口である。

北総鉄道の北総線と京成電鉄の成田空港線(成田スカイアクセス線)が乗り入れているが、両線は当駅から京成高砂駅まで施設を共用し、成田スカイアクセス線列車としてスカイライナー(当駅は通過)とアクセス特急が、北総線列車として特急・普通がそれぞれ運行され、実用上は同一の路線のような形で運用されている。ただし当駅を含む区間においては、北総鉄道・京成電鉄とも線路を保有しない第二種鉄道事業者となっており、線路を保有している第三種鉄道事業者は、印西牧の原方が千葉ニュータウン鉄道成田湯川方は成田高速鉄道アクセスである。また、成田高速鉄道アクセスが保有する区間には北総線列車は乗り入れないため、北総線としては当駅が終点となる。よって、成田湯川方へは成田スカイアクセス線列車のみが乗り入れる。

北総鉄道と京成電鉄の共同使用駅であるが、北総鉄道が駅業務を担当する。駅番号は北総鉄道に対してのみ付与されており、HS14である[3]

歴史

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千葉ニュータウンの計画当初、都営地下鉄新宿線の延伸線として本八幡駅から当駅まで千葉県営鉄道北千葉線の建設が計画されていた。

駅名の由来

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松虫寺(松虫姫伝承地)

駅名に印旛日本医大とあるが、日本医科大学のキャンパスがあるのではなく[注釈 1]付属病院である日本医科大学千葉北総病院があることからこの名が付けられている。なお、学校としては日本医科大学看護専門学校が所在する。また、当初の計画では近隣の地名に由来して、駅の仮称を印旛松虫としていたこともあり、副駅名として松虫姫(まつむしひめ)とカッコ書きで付与されている[注釈 2]

成田スカイアクセス線の開業

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当駅から成田空港駅までのルート(以下:新線区間)である成田スカイアクセス線が、成田高速鉄道アクセスによって建設され、2010年(平成22年)3月までに完工した。同年3月25日から新線区間において試運転を行い、7月17日に開業した。開業後、AE形スカイライナー」は当駅以東の新線区間で最速160 km/h運転、北総線との共用区間である当駅 - 京成高砂駅間は最速130 km/h運転を実施し、日暮里駅 - 空港第2ビル駅間を最速36分で運行する。

当駅から成田空港駅までの新線区間は京成成田空港線の列車(「スカイライナー」および「アクセス特急」)のみが運行され、北総線の列車は従来通り当駅で京成高砂方面に折り返す。これに関連し、2007年(平成19年)末には東側(成田空港方)の内側2線に折り返し線が設置された。この2線には乗務員に発車(入換)承認を合図する発車ベル装置が取り付けられており、折り返し列車は入換信号の開通の後、この発車(入換)承認合図のベルの鳴動を確認して上り本線へと進入することができる。発車承認合図の発車ベル装置が取り付けられているのは、この他にも成田空港線の根古屋信号場が存在する。

駅構造

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掘割内に位置し、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。日本の駅としては珍しく駅舎に展望台がある。当駅が開業した日などに一般公開されたことがあるが、通常はされていない。展望台へ続く階段は改札内のコンコースにあり、その横に待合スペースが設置されている。独特の外観から「関東の駅百選」に選ばれている。

2008年(平成20年)4月15日には成田空港方面延伸に伴う線路切替工事が行われ、同日から当駅を発車する列車はすべて1番線を使用し、2番線は当分の間到着専用となった[5]2010年(平成22年)7月17日のダイヤ改正における京成成田空港線(成田スカイアクセス線)開業に伴い、2番線は成田空港方面ホームとなり、発車標は改札内コンコースとホームに各2基が設置された。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 HS 北総線
KS 成田スカイアクセス線
上り 千葉ニュータウン中央新鎌ヶ谷東松戸京成高砂
日本橋西馬込 羽田空港横浜方面
2 KS 成田スカイアクセス線 下り 成田湯川 成田空港方面

利用状況

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乗降人員は北総線15駅中11位(北総鉄道と京成電鉄を合算)で、増加傾向にあるものの、特急停車駅としては、小室駅に次ぎ少ない。

  • 北総鉄道 - 2021年度の1日平均乗降人員は3,751人である[北総 1]
  • 京成電鉄 - 2023年度の1日平均乗降人員は1,692人である[京成 1]。京成線内の駅としては69駅中第68位で、京成本線にある大佐倉駅に次いで2番目に少ない。ただし、これはアクセス特急のみの乗降人員である。

開業以降の一日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。

年度別一日平均乗降・乗車人員[6]
年度 北総鉄道 京成電鉄
1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員[7]
1日平均
乗車人員
2000年(平成12年) 1,457 未開業
2001年(平成13年) [北総 2]1,788 886
2002年(平成14年) [北総 2]1,946 972
2003年(平成15年) [北総 2]2,121 1,060
2004年(平成16年) [北総 2]2,155 1,077
2005年(平成17年) [北総 2]2,263 1,120
2006年(平成18年) [北総 2]2,545 1,225
2007年(平成19年) [北総 2]2,894 1,399
2008年(平成20年) [北総 2]3,263 1,582
2009年(平成21年) [北総 2]3,414 1,666
2010年(平成22年) [北総 2]3,848 1,904 429
2011年(平成23年) [北総 2]4,273 2,135 941 463
2012年(平成24年) [北総 2]4,552 2,273 1,015 504
2013年(平成25年) [北総 2]3,922 1,960 1,099 547
2014年(平成26年) [北総 2]3,952 1,975 1,134 566
2015年(平成27年) [北総 2]4,083 2,041 [京成 2]1,170 583
2016年(平成28年) [北総 2]4,161 2,077 [京成 3]1,206 600
2017年(平成29年) [北総 2]4,412 2,198 [京成 4]1,304 [京成 4]648
2018年(平成30年) [北総 2]4,612 2,299 [京成 5]1,409 [京成 5]703
2019年(令和元年) [北総 2]4,813 [* 1]2,397 [京成 6]1,457 [京成 6]729
2020年(令和02年) [北総 2]3,595 [* 2]1,797 [京成 7]1,032 [京成 7]515
2021年(令和03年) [北総 1]3,751 [市統計 1]1,873 [京成 8]1,113 [京成 8]557
2022年(令和04年) [市統計 1]2,165 [京成 9]1,388 [京成 9]694
2023年(令和05年) [京成 1]1,692 [京成 1]849

駅周辺

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日本医科大学千葉北総病院

駅周辺は千葉ニュータウン「いには野」(ローマ字表記は「Iniwano」)地区としてマンションや住宅が造成されているが、造成地区域を外れると自然が残る。周辺の商業施設はロードサイド店舗が中心となっており、当駅に平行する国道464号の平行高規格道路として、北千葉道路が建設されている。

周辺交通

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行政機関・公共施設

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印旛医科器械歴史資料館

教育機関

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日本医科大学看護専門学校

主な商業施設

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観光名所

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  • 松虫姫公園
  • 松虫寺
  • 栄福寺薬師堂
  • 羽黒・三角作古墳群

バス路線

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駅前ロータリー(2008年8月)
のりば 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
印旛日本医大駅 六合路線 日医大病院・郵便局前・本埜支所前 JR小林駅 なの花交通バス
日医大病院・郵便局前・白翠園前 京成佐倉駅
印旛学園線 日医大病院・郵便局前・順天堂大学 京成酒々井駅 ちばレインボーバス
宗像路線 日医大病院・鎌刈・吉田宮前・岩戸 京成臼井駅 大成交通
日医大病院・鎌刈・岩戸
東の原公園前 印西牧の原駅
印西牧の原駅・造谷橋・師戸改善センター 京成臼井駅
ウェルガーデン 日医大病院
印旛・本埜支所ルート 荻原公園・竜腹寺東・印西牧の原駅入口 印旛支所 印西市ふれあいバス
日本医大千葉北総病院
深夜急行バス 京成成田駅 成田空港 成田空港交通 乗車も可能 ※運休中
  • 1時間に3本(8時台は6本)日本医科大学千葉北総病院行きの無料バスが走っている。
  • 駅前のロータリーから発着する。
  • 京成佐倉駅行は1時間当たり2 - 3本程度が設定されているが、他の路線の運行本数は少ない。
  • 平和交通が深夜急行バスを銀座駅から運行している。降車のみ。※運休中
  • 成田空港交通が毎日深夜急行バスを新橋駅東京駅西船橋駅から発車するバスを運行している。深夜2時以降の到着。当駅から京成成田駅、成田空港までも乗車可能。※運休中

当駅が登場する主な作品

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隣の駅

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北総鉄道・京成電鉄
HS 北総線・KS 成田スカイアクセス線(成田空港線)
アクセス特急
千葉ニュータウン中央駅 (HS12) - 印旛日本医大駅 (HS14) - 成田湯川駅 (KS43)
特急・普通
印西牧の原駅 (HS13) - 印旛日本医大駅 (HS14)

※特急と普通は当駅発着。

脚注

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注釈

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  1. ^ 同大学のキャンパスは東京都のみであり、千葉県には存在しない(こちらも参照)。
  2. ^ 松虫姫は奈良時代に病の完治のためにこの地にやってきた不破内親王の別名。
  3. ^ 使用車両は2100形で、快特として三崎口駅-品川駅間を運行。なお、厳密には三崎口駅-堀ノ内駅間は久里浜線で、堀ノ内駅-品川駅間が本線である。

出典

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  1. ^ a b 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成18年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、pp.93-94
  2. ^ a b “ランドローム・ジャパン「日医大駅前店」がワインで新たな試み”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2000年6月30日)
  3. ^ 京成時刻表Vol.25 2010年7月9日
  4. ^ “新型ライナー、成田空港到着 スカイアクセス開業”. 千葉日報 (千葉日報社). (2010年7月18日) 
  5. ^ 印旛日本医大駅の線路切替工事に伴う発車番線の変更について。(北総鉄道トピックス・インターネットアーカイブ・2008年時点の版)。
  6. ^ 一日平均乗車人員は千葉県統計年鑑による。
  7. ^ レポート - 関東交通広告協議会
千葉県統計年鑑
  1. ^ 111 民鉄等駅別1日平均運輸状況 (Microsoft Excelの.xls) - 千葉県統計年鑑(令和2年)、千葉県公式サイト、2023年8月3日閲覧。
  2. ^ 111 民鉄等駅別1日平均運輸状況 (Microsoft Excelの.xls) - 千葉県統計年鑑(令和3年)、千葉県公式サイト、2023年8月3日閲覧。
印西市の統計
  1. ^ a b 印西市. “データいんざい2023(令和5年版)” (pdf). p. 82. 2024年11月23日閲覧。
北総鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京成エージェンシー. “KEISEI MEDIA GUIDE 2023”. p. 8. 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 北総鉄道. “北総鉄道50年史”. p. 173-175. 2023年8月3日閲覧。
京成電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c d 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2023年度1日平均)” (pdf). 2024年11月23日閲覧。
  2. ^ 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(平成27年度1日平均)” (pdf). 2016年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  3. ^ 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(平成28年度1日平均)” (pdf). 2017年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  4. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2017年度1日平均)” (pdf). 2021年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  5. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2018年度1日平均)” (pdf). 2021年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  6. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2019年度1日平均)” (pdf). 2021年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
  7. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2020年度1日平均)” (pdf). 2023年8月3日閲覧。
  8. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2021年度1日平均)” (pdf). 2023年8月3日閲覧。
  9. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2022年度1日平均)” (pdf). 2023年8月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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