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波号第百十二潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
波号第百十二潜水艦
基本情報
建造所 三菱重工業神戸造船所
運用者  大日本帝国海軍
艦種 潜水艦
級名 波百一型潜水艦
建造費 2,135,000円
艦歴
計画 マル戦計画
起工 1944年11月16日[注釈 1]
進水 1945年4月15日[注釈 2]
最期 1945年8月17日工程90%で工事中止[注釈 3]
その後 1946年4月15日海没処分
要目(計画時)
基準排水量 370トン
水中排水量 493トン
全長 44.50m
垂線間長 42.20m
6.10m
吃水 4.04m
機関 中速400型ディーゼル1基
蓄電池 一号二十一型120個
主電動機 特十型複巻直流電動機 150馬力 1基
推進 1軸
出力 水上 400bhp
水中 150shp
速力 水上 10ノット
水中 5ノット
燃料 重油25トン
航続距離 水上 3,000カイリ/10ノット
水中 46カイリ/2.3ノット
潜航深度 100m
乗員 定員24名
特修兵教員最大16名
搭載能力 貨物60トン
兵装 25mm機銃 単装1基
レーダー 13号電探1基
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波号第百十二潜水艦[注釈 4](はごうだいひゃくじゅうにせんすいかん)は、日本海軍の未成潜水艦波百一型潜水艦の12番艦。太平洋戦争後に海没処分された。

艦歴

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マル戦計画の輸送潜水艦小型、第4601号艦型の12番艦、仮称艦名第4612号艦として計画。1944年11月16日、三菱重工業神戸造船所で建造番号754番船として仮称艦名第4611号艦と同時に起工[注釈 1]。12月8日、波号第百十二潜水艦と命名されて波百一型潜水艦の12番艦に定められ、本籍を呉鎮守府と仮定。

1945年2月12日、艤装員事務所を神戸三菱造船所内に設置し事務を開始。4月15日、進水[注釈 2]

終戦時は三菱造船所岸壁にあって未成。8月17日、工事中止が発令され工程90%で工事中止[注釈 3]

1946年4月15日、紀伊水道沖でアメリカ海軍により海没処分された。

艤装員長

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  1. 廣田秀三 大尉:1945年4月20日 - 1945年7月14日
  2. 河村昭 大尉:1945年7月14日 -

脚注

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注釈
  1. ^ a b 起工日は丸スペシャル『日本の潜水艦I』p. 74、福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇 p. 艦歴表18、明治百年史叢書『昭和造船史 第1巻』p. 827による。『新三菱神戸造船所五十年史』附録 p. 40では「昭和19.11.6」としている。
  2. ^ a b 進水日は世界の艦船『日本潜水艦史』(1993)p. 88、世界の艦船『日本潜水艦史』(2013)p. 106、丸スペシャル『日本の潜水艦I』p. 74、福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇 p. 艦歴表18、明治百年史叢書『昭和造船史 第1巻』p. 827による。『新三菱神戸造船所五十年史』附録 p. 40では「昭和20.4.25」としている。
  3. ^ a b 進捗率は大阪警備府と近畿海軍監督部が昭和20年8月31日付で調製した各目録による。世界の艦船『日本潜水艦史』(1993)p. 90、世界の艦船『日本潜水艦史』(2013)p. 106、福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇 p. 艦歴表18では、いずれも95%としている。また、福井静夫『昭和軍艦概史III』p. 65では100%としているが、同書p. 66には「ごく大体のもの」と注意書きが添えられている。
  4. ^ 本来の艦名表記は波號第百十二潛水艦。
脚注

参考文献

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  • 海軍省
    • 昭和19年6月20日付 内令員第1062号。
    • 昭和19年12月8日付 達第381号、内令第1329号、内令第1330号、内令員第2409号。
    • 昭和20年2月27日付 秘海軍公報 第4943号。
    • 昭和20年5月8日付 秘海軍辞令公報 甲 第1793号。
    • 昭和20年7月24日付 秘海軍辞令公報 甲 第1866号。
    • 波号第百九潜水艦戦時日誌。
    • 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇(未成艦ヲ含ム)目録』。
    • 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
    • 昭和20年8月31日付 近畿海軍監督部『大阪方面所在艤装艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
  • 『新三菱神戸造船所五十年史』、新三菱重工業株式会社神戸造船所、1957年。
  • 世界の艦船 No. 469 増刊第37集 『日本潜水艦史』、海人社、1993年。
  • 世界の艦船 No. 791 増刊第114集 『日本潜水艦史』、海人社、2013年。
  • 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
  • 福井静夫 『昭和軍艦概史III 終戦と帝国艦艇 -わが海軍の終焉と艦艇の帰趨-』、出版共同社、1961年。
  • 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
  • 丸スペシャル No. 43 日本海軍艦艇シリーズ『日本の潜水艦III』、潮書房、1980年。
  • 丸スペシャル No. 132 日本海軍艦艇発達史『日本の潜水艦I』、潮書房、1988年。
  • 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。