氷見のサカナ紳士録
氷見のサカナ紳士録 | |
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対象 |
比美町商店街(潮風通り商店街) |
分類 | 商店街マスコット |
モチーフ | 魚介類 |
デザイン | 藤子不二雄Ⓐ |
指定日 | 1996年3月[1] |
指定者 | 氷見市比美町商店街振興組合 |
公式サイト | 氷見を歩こう 氷見でござるの巻 |
氷見のサカナ紳士録(ひみのサカナしんしろく)は、富山県氷見市で水揚げされる魚介類を基に作成された比美町商店街のマスコットキャラクター群である[2]。
概要
[編集]氷見市出身の漫画家・藤子不二雄Ⓐが生家である光禅寺の最寄りに当たる比美町商店街からモニュメントのデザイン案提供を依頼され、氷見漁港から水揚げされる魚介類を基に作成した8種のキャラクター群である。比美町商店街では1992年(平成4年)に『忍者ハットリくん』のカラクリ時計が設置されたのを機に商店街の一帯を「ハットリくんロード」と命名してキャラクター像を設置していたが、1996年(平成8年)に「サカナ紳士録」の提供を受けて8種16体のモニュメントを商店街の歩道上に設置した[1]。モニュメントにはセンサーが取り付けられており、近づくと自動音声でキャラクターごとのセリフを喋るようになっている[3]。
2000年代以降は氷見市が推進する観光地区「藤子不二雄Ⓐまんがワールド」における構成要素の一つに位置付けられ[4]、商店街の壁画などでの活用を通じて2014年(平成26年)に市の公式マスコットとなった「ひみぼうずくん」と共に藤子Ⓐ作のご当地キャラクターとして観光客を出迎える役割を担っている[5]。
地域振興への活用
[編集]比美町商店街に本店を置く氷見伏木信用金庫では「サカナ紳士録」のキャラクターを現金封筒に印刷している[6]。
2002年(平成14年)5月に中央町で国土交通省北陸地方整備局が開館した「能越自動車道PR館」には「ブリンス館」の愛称が付けられている[7]。PR館は能越自動車道の氷見IC - 氷見北IC区間開通後に氷見市漁業文化交流センター(ひみの海探検館)の別館として使われていたが、地域住民の要望により交流施設として使用されることになった。
また、氷見市を会場に行われるミニバスケットボールや幼児用キックバイクレースの大会は「ブリンスカップ」の名称を冠している[8][9]。
サカナ紳士たち
[編集]キャラクター名は地元の小学生を対象に行った募集を基に決定された[1]。
上記の他、モニュメント制作時には未使用となっていたサザエのキャラクターも存在しており[10]、2004年(平成16年)に後述の短編CGアニメで“復活”している[11]。
ブリンスサンバ
[編集]「ブリンスサンバ」 | |
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伊藤敏博、村田志穂、潮風キッズの楽曲 | |
リリース | 1998年 |
ジャンル | キャラクターソング |
作詞者 | 伊藤敏博 |
作曲者 | 伊藤敏博 |
「ブリンスサンバ」はサカナ紳士録のデビューに合わせて氷見青年会議所が1998年(平成10年)に企画・製作したキャラクターソングである[12][13][14]。作詞・作曲は小杉町(現:射水市)出身で、富山県内を拠点に活動しているシンガーソングライターの伊藤敏博がボランティアで行った[13]。
氷見市役所の電話保留音に使用されているのを始め[14]、氷見市民病院が「ブリンスサンバ」をBGMにした転倒予防体操を考案している[15]。
CGアニメーション
[編集]氷見のサカナ紳士録 | |
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ジャンル | 短編、CGアニメーション |
OVA | |
原作 | 藤子不二雄Ⓐ |
監督 | 山下泰文[16] |
音楽 | 伊藤敏博[16] |
アニメーション制作 | ブリンス会[16] |
発表期間 | 2002年 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
2002年(平成14年)より地域振興活動を行う市民グループ「ブリンス会」が藤子スタジオの公認で短編のCGアニメシリーズを作成している[10][16][17][18]。主題歌は「ブリンスサンバ」を作成した伊藤敏博の「ファンク・ラ・ブリンス」[16]。
映像ソフトは未発売だが地元の幼稚園や保育園にビデオが寄贈されており[16][19]、比美町商店街ではCGアニメのスチルが店舗の壁に描かれている[20]。
- 海の仲間たち
- トビーのバレンタインデー
- 迷子のこいのぼり
- ドタバタ正月
出典
[編集]- ^ a b c ブリンスに出会える街 HIMI(未来観光戦略会議)
- ^ 北日本新聞、2004年3月20日付25面「サカナ紳士録パネル設置 氷見・商店街 藤子不二雄Aさんアニメキャラ ハットリくん看板も」。
- ^ 森野俊、柳澤一男 (2019年3月28日). “カメラ探訪 富山県氷見市 まち彩る、藤子キャラ /北陸”. 毎日新聞デジタル (毎日新聞社) 2022年8月8日閲覧。
- ^ 「訪れたいまち×富山県氷見市」(国土交通省『国土交通』、2011年2・3月号)
- ^ 北陸中日新聞、2011年3月14日付16面「自慢です 氷見サカナ紳士録 比美町商店街(氷見市) 藤子さん考案キャラ」。
- ^ “氷見伏木信用金庫 本店”. 氷見市比美町商店街振興組合. 2022年8月8日閲覧。
- ^ 氷見高岡道路(富山河川国道事務所)
- ^ 富山新聞、2018年7月2日付19面「豊田が女子初V 第8回氷見ブリンスカップミニバスケットボール大会最終日」。
- ^ “幼児、元気にキックバイク 氷見で初の大会”. 富山新聞 (北國新聞富山本社). (2021年10月18日) 2022年8月8日閲覧。
- ^ a b 富山新聞、2004年2月6日付28面「紳士録にサザエ復活 藤子さんの未使用キャラクター 9番目、アニメ制作 氷見」。
- ^ 北日本新聞、2004年2月11日付26面「氷見 藤子不二雄Aさんのキャラでアニメ収録 新たにサザエ登場 『ブリンス会』せりふ参加」。
- ^ 富山新聞、2003年1月9日付24面「デスク日誌 ブリンスサンバは名曲」。
- ^ a b 朝日新聞富山版、2006年2月11日付31面「氷見の『ブリ』唯一頑張る」。
- ^ a b 読売新聞富山版、2021年5月23日付25面「『ブリサンバ』の正体は? 氷見市役所の保留音」。
- ^ 「「ブリンスサンバ」で転びにくい身体を作ろう♪」(『広報ひみ』、2007年8月号, p2)
- ^ a b c d e f 北陸中日新聞(2003年2月12日)、氷見のキャラ アニメで活躍 市民グループ「ブリンス会」 ビデオを制作、配布 - ウェイバックマシン(2003年2月27日アーカイブ分)
- ^ 富山新聞、2003年1月9日付24面「8匹のサカナ 歌と踊り 氷見のブリンス会 アニメの声を収録」。
- ^ 北日本新聞、2003年2月19日付21面「卒業記念に『声優』体験 キャラクター役こなす」。
- ^ 北日本新聞、2003年4月26日付21面「氷見・ブリンス会 保育園にアニメビデオを贈呈」。
- ^ “まちなかアート”. 氷見市比美町商店街振興組合. 2022年8月8日閲覧。