水酸化銀(I)
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水酸化銀(I) | |
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水酸化銀(I) | |
特性 | |
化学式 | AgOH |
モル質量 | 124.8755 g mol−1 |
外観 | 白色 |
融点 |
分解 |
水への溶解度 | 2.2×10−2 g / 1dm3水 (25℃) |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−124.415 kJ mol−1(水溶液)[1] |
危険性 | |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
関連物質 | 酸化銀(I) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
水酸化銀(I)(すいさんかぎん)は、銀の水酸化物で、化学式AgOHで表される。
概要
[編集]硝酸銀(I)など銀(I)イオン Ag+ を含む冷水溶液にアンモニア水あるいは水酸化ナトリウム水溶液などを加えると、およそpH8.5以上で白色沈殿として生成するが、このものは熱的に非常に不安定であり、すぐに分解して褐色の酸化銀(I)となる[2]。
室温では不安定な物質であり、容易に、酸化銀(I)と水に分解する。
水溶液中のアクア銀(I)イオンの酸解離定数は pKa = 12.0とされ、共役塩基である水酸化銀(I)の塩基解離定数は pKb = 2.0となる[2]。
- pKa = 12.0
- = 2.0
また強塩基性水溶液中では、一部ジヒドロキシド銀(I)酸イオンが生じている[3]。
参考文献
[編集]- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ a b 新村陽一 『無機化学』 朝倉書店、1984年
- ^ F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年