歩兵第9連隊
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歩兵第9連隊 | |
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創設 | 1874年5月 |
廃止 | 1945年 |
所属政体 | 大日本帝国 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 歩兵 |
所在地 | 大阪 - 大津・伏見 - 京都 |
編成地 | 京都 |
通称号/略称 | 垣6554 |
補充担任 | 京都連隊区 |
上級単位 | 大阪鎮台 - 第4師団 - 第16師団 |
最終位置 | フィリピン レイテ島 |
戦歴 | 西南 - 日清 - 日露 - シベリア出兵 - 日中 - 第二次世界大戦 |
歩兵第9連隊(ほへいだいくれんたい、歩兵第九聯隊)は、大日本帝国陸軍の連隊のひとつ。
沿革
[編集]- 12月18日 - 軍旗拝受
- 1877年(明治10年) - 西南戦争に従軍
- 1895年(明治28年)4月~12月 - 日清戦争で大連に到着するがすでに講和談判中で参戦せず。講和成立後も12月まで遼東半島に留まり、守備の任についたあと、年末に帰還。
- 1896年(明治29年)1月 11月- 台湾「賊徒」討伐に加わり、のち台北市で守備警戒の任につく。7月~11月数回に分かれて次々に帰還。
- 1904年(明治37年) - 日露戦争に従軍
- 1919年(大正8年) - シベリア出兵、満州の警備につく
- 1921年(大正10年) - 帰還
- 1925年(大正14年) - 宇垣軍縮にともない京都へ移駐し第4師団から第16師団に所属変更
- 1937年(昭和12年)9月14日 - 日中戦争勃発、塘沽に上陸し順徳を占領、南京攻略戦ののち華北へ転戦する
- 1939年(昭和14年)8月 - 帰還
- 1941年(昭和16年)12月22日 - ルソン島リンガエン湾に上陸し第一次・第二次バターン半島攻略戦、コレヒドール島攻略戦に参加
- 1942年(昭和17年) - カマリネス・スル州ナガに移動、南部ルソン島とビサヤ諸島の守備につく
- 1944年(昭和19年) - サマール島に移動
- 1945年(昭和20年)8月 - 終戦
歴代連隊長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 備考 |
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1 | 竹下弥三郎 | 1874.6.1 - | 中佐 |
2 | 津田正芳 | 1876.5.10 - | 少佐(心得) |
3 | 山口素臣 | 1877.11.12 - 1880.4.25 | 少佐(心得) |
4 | 高島信茂 | 1880.5.4 - 1883.6.22 | 中佐、1882.2.大佐 |
5 | 井戸順行 | 1883.6.27 - | 中佐 |
6 | 高橋惟則 | 1887.4.22 - | 中佐 |
7 | 内藤正明 | 1889.3.14 - 1895.2.16 | 中佐、1892.12.大佐 |
8 | 田村怡与造 | 1895.2.22 - 9.1 | 中佐 |
9 | 草場彦輔 | 1895.10.5 - | 中佐、1899.9.大佐 |
10 | 中村無一 | 1903.5.14 - | 中佐 |
11 | 岩田正吉 | 1904.11.18 - | 中佐、1905.3.4戦傷 |
12 | 遠藤伸二郎 | 1905.3.8 - | 中佐 |
13 | 中村無一 | 1906.10.23 - 1907.12.8 | |
14 | 斎藤力三郎 | 1907.12.8 - 1909.1.28 | |
15 | 木村捨馬 | 1909.1.28 - 5.28 | |
16 | 今屋友次郎 | 1909.5.28 - 1912.11.30 | 中佐、1909.5.29大佐 |
17 | 市川堅太郎 | 1912.11.30 - 1914.11.30 | |
18 | 船橋芳蔵 | 1914.11.30 - | |
19 | 木原仙八 | 1918.7.19 - | |
20 | 斎藤徳匡 | 1921.6.28 - | |
21 | 瀬戸口弥太郎 | 1924.2.4 - | |
22 | 名越時中 | 1927.8.26 - | |
23 | 中村半之助 | 1930.8.1 - | |
24 | 舞伝男 | 1933.3.18 - | |
25 | 兼久幸一 | 1935.3.15 - | |
26 | 片桐護郎 | 1937.8.2 - | |
27 | 古閑健 | 1938.7.15 - | |
28 | 河越重定 | 1939.8.1 - | |
29 | 上島良雄 | 1940.8.27 - 1941.12.30 | 戦死 |
30 | 武智漸 | 1942.1.2 - 11.1 | 戦死 |
末 | 神谷保孝 | 1942.11.11 - 1944.12.8 | 戦死 |
参考文献
[編集]- 『歩兵第9連隊史』帝国連隊史刊行会, 大正6年(1917年)8月。
- 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』(新人物往来社、1990年)
- 原 剛『明治期国土防衛史』(錦正社、2002年)
- 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
- 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
- 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
関連項目
[編集]- 大日本帝国陸軍連隊一覧
- 歩兵第8連隊 - 「またも負けたか8連隊、それでは勲章9連隊」という俗謡にワンセットで語られる。実際の9連隊は上記のようにフィリピン戦玉砕まで負け戦を経験しておらず、事実無根の悪質な名誉毀損である。
- 京都教育大学 - 跡地に出来た大学。なお京都教育大学附属高等学校は輜重第十六連隊跡地である。