幕別駅
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(止若駅から転送)
幕別駅 | |
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駅舎(2013年9月) | |
まくべつ Makubetsu | |
◄K32 札内 (9.4 km) (6.5 km) 利別 K35► | |
所在地 | 北海道中川郡幕別町錦町141番地[1] |
駅番号 | ○K34 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■根室本線 |
キロ程 | 58.0 km(新得起点) |
電報略号 |
|
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
386人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)10月21日[2] |
備考 |
幕別駅(まくべつえき)は、北海道中川郡幕別町錦町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。駅番号はK34。電報略号はマク。事務管理コードは▲110419[5]。
歴史
[編集]- 1905年(明治38年)10月21日:国有鉄道の止若駅(やむわっかえき)として開業[6]。一般駅[2]。
- 1911年(明治44年)8月:新田帯革十勝製渋工場操業開始。専用線使用開始。
- 1919年(大正8年)7月:新田ベニヤ製造所操業開始。製渋工場専用線から専用線分岐。
- 1930年(昭和5年):駅前火災で駅舎類焼。再建。
- 1951年(昭和26年)7月:跨線橋設置。[7]
- 1954年(昭和29年)8月17日:釧路市から帯広市に向かう昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が停車。駅前奉迎が行われた[8]。
- 1957年(昭和32年)12月6日:駅舎改築。[9]
- 1963年(昭和38年)11月1日:幕別駅に駅名改称[6]。
- 1982年(昭和57年)9月10日:貨物取扱い廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)12月1日:(乗車券の販売を除き)業務委託駅となる[10]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[2]。
- 1989年(平成元年):同年度から幕別町が当駅を特急停車駅とする運動を実施。
- 1994年(平成6年)
- 2017年(平成29年)2月1日:受託会社がジェイ・アール道東トラベルサービスから北海道ジェイ・アール・サービスネットに変更。
駅名の由来
[編集]旧駅名の「止若」は所在地の旧名(旧村名)であり、市街の東北の猿別川下流東岸にあった「ヤㇺワッカピラ(yam-wakka-pira)」(冷たい・水の・崖)という場所に由来する[13][6]。
しかし、止若村、旧幕別村他が合併して新・幕別村(→幕別町)が成立したのち、止若は鉄道駅ができ急速に発達した。これにより鉄道開通翌年の1906年(明治39年)には止若に役場が移転し、その後止若市街も幕別市街と呼ばれるようになった[13]。
一方で、駅名は止若のままであったが、稚内市の天北線に幕別駅があり紛らわしいとされるようになったため、1963年(昭和38年)、7月に稚内側の地名を幕別から恵北と改めた上で10月1日に天北線幕別駅を恵北駅と改称し、翌11月1日に当駅を幕別駅と改称して、駅名と市街の名称を一致させた[6][13]。
駅構造
[編集]2面3線の単式・島式ホームの地上駅。駅舎側の本線である1番線を基本的に上下線とも使用し、交換および追抜き待避する場合のみ上りは2番線(あるいは3番線)、下りは3番線を使用する。お互いのホームは跨線橋で連絡している。
みどりの窓口設置[4]の業務委託駅(北海道ジェイ・アール・サービスネット委託)[3]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 - 3 | ■根室本線 | 上り | 帯広・新得方面 |
1・3 | 下り | 池田・釧路方面 |
-
駅舎内(2013年9月)
-
ホーム(2017年10月)
-
跨線橋(2017年10月)
利用状況
[編集]1日の平均乗降人員は以下の通りである[14]。
乗降人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2011 | 550 |
2012 | 536 |
2013 | 462 |
2014 | 484 |
2015 | 488 |
2016 | 478 |
2017 | 416 |
2018 | 386 |
駅周辺
[編集]幕別町の中心駅。
- 国道38号・国道242号
- 幕別町役場
- 帯広警察署幕別駐在所
- とかち広域消防局 幕別消防署
- 幕別郵便局
- 北洋銀行幕別支店
- 幕別町農業協同組合(JA幕別町)
- 幕別町民会館
- 幕別町図書館
- 北海道幕別高等学校
- 幕別町立幕別中学校
- 幕別町立幕別小学校
- フクハラ 幕別店
- 十勝バス「幕別駅前」停留所 - 帯広市方面、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線代替バス、まくばす(町営コミバス 十勝バス運行)停留所など
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ “幕別町水防計画” (PDF). 幕別町 (2020年7月). 2022年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、877頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 受託駅一覧 - 北海道ジェイ・アール・サービスネット.2021年12月6日閲覧
- ^ a b JR北海道のおもな駅 - JR北海道.2021年12月6日閲覧
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、232頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、125頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 町費により設置された。幕別町史 交通・観光
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 町が鉄道利用債を購入した予算により改築された。幕別町史 交通・観光
- ^ 「国鉄釧鉄局、幾寅駅などの無人駅化を1日から実施」『日本経済新聞』日本経済新聞社、1984年11月30日、地方経済面/北海道、1面。
- ^ 「釧路発札幌行特別急行おおぞら2号幕別駅に臨時停車」(PDF)『広報まくべつ』第535号、幕別町総務部企画調整課、1994年8月15日。
- ^ 藤島, 茂「JR北海道における130km/h高速化」『鉄道と電気技術』第8巻第4号、日本鉄道電気技術協会、1997年3月、68-71頁、doi:10.11501/3314045、ISSN 0915-9231。
- ^ a b c 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、305,308-309頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月21日閲覧
参考文献
[編集]- 北海道旅客鉄道釧路支社編『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 幕別町百年史 平成8年発行
- 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行
- 大正12年版、昭和5年版、昭和26年版、昭和32年版、昭和45年版、昭和58年版全国専用線一覧表
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 幕別|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company