横手市循環バス
横手市循環バス(よこてしじゅんかんバス)は、秋田県横手市が運行するコミュニティバスである[1]。愛称は「よこまるくん」[2]。2013年(平成25年)10月1日運行開始[1]。羽後交通(横手営業所)に運行を委託している[3][4]。
概要
[編集]前年の2012年(平成24年)より実証実験を実施していたデマンド型交通「横手デマンド交通」の本格運行開始と同時に、2013年(平成25年)10月1日より運行を開始した[1]。当日は運行協定締結式・出発式を横手市役所本庁南庁舎(現・条里南庁舎)にて挙行した[5]。同年10月6日までの6日間は、多くの市民に利用してもらおうと無料で運行された[5]。
JR横手駅東口の横手バスターミナルを起終点とし、横手市中心市街地の主要な商業施設・公共施設・医療機関などと住宅地を結ぶ[3]。名称は「循環バス」であるが循環運行ではなく、横手駅の東西を大回りする経路での往復運行となっている[3][6]。
愛称及びマスコットキャラクターは、2014年(平成26年)5月に決定した[2]。アイデアは公募されたもので、愛称は秋田市在住の人物が応募した「よこまるくん」に決定した。横手の「よこ」と、バスが循環する様子を表す「まる」に、呼びやすさを考慮した「くん」を付けて命名された。同日には「横手デマンド交通」の愛称及びマスコットキャラクターも発表されている。
運行内容
[編集]運賃・乗車券類
[編集]- 運賃は均一運賃で、大人200円、小学生100円、未就学児は無料[1]。
- 障害者割引があり、各種障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)の提示により運賃100円となる[1]。
- 第1種身体障害者手帳、療育手帳Aを所持する障害者の介護者は1名まで運賃100円となる[1]。
- 毎月10日・20日・30日は運賃半額となる[1][7]。
路線
[編集]各停留所にはバス停ナンバリングが付されている。起終点の横手バスターミナルを1番とし、往路の「イオンスーパーセンター方面行き」は、数字の順に43番「ヤマダ電機前」バス停まで至る。復路の「横手バスターミナル方面行き」は39番「ケーズデンキ前」バス停から32番「横手市役所条里南庁舎」まで戻り、体育館入口交差点を直進して23番「ハッピータウン」へ、その後数字の順に30番「平鹿総合病院」まで進み、体育館入口交差点を直進して22番「一の口」へ、そこから横手バスターミナルへ至る[3]。
番号 | 停留所名称 | 番号 | 停留所名称 |
---|---|---|---|
1 | 横手バスターミナル | 23 | ハッピータウン |
2 | 細谷内科医院前 | 24 | 三ノ口 |
3 | 県立衛生看護学院入口 | 25 | 大関越 |
4 | 教育会館前 | 26 | 伏山 |
5 | 神明町 | 27 | 六ノ口 |
6 | よねや南店前 | 28 | ハッピーモール |
7 | 山内道角 | 29 | バザール前 |
8 | 鍛冶町 | 30 | 平鹿総合病院前 |
9 | 山田眼科医院前 | 31 | 体育館前 |
10 | 北都銀行前 | 32 | 横手市役所条里南庁舎前 |
11 | 南小学校前 | 33 | 北都銀行横手西支店前 |
12 | 横手病院前 | 34 | 下三枚橋 |
13 | 横手郵便局入口 | 35 | グランマート横手店前 |
14 | 蛇の崎橋 | 36 | 南巻 |
15 | 本町 | 37 | 赤坂簡易郵便局前 |
16 | 幸町 | 38 | 横手南中学校前 |
17 | 朝倉小学校前 | 39 | ケーズデンキ前 |
18 | 関根 | 40 | 婦気大堤 |
19 | 平城町 | 41 | テレトラック・ ウインズ横手前 |
20 | 福嶋内科・ 針生皮膚科医院前 |
42 | イオンスーパーセンター西口 |
21 | 光明寺街区公園前 | 43 | ヤマダ電機前 |
22 | 一ノ口 | 39 | ケーズデンキ前 |
停留所の変更
[編集]2014年(平成26年)中に名称が変更された停留所は以下の通り[5][3]。
- 「32. 横手市役所前」停留所 → 「32. 横手市役所条里南庁舎前」停留所
2014年(平成26年)10月1日に新設された停留所は以下の通り[8]。これに伴い、運行ルートも若干変更された。
- 3. 県立衛生看護学院入口
- 4. 教育会館前
- 13. 横手郵便局前
- 14. 蛇の崎橋
- 29. バザール前
- 35. グランマート横手店前
- 40. 婦気大堤
2016年(平成28年)10月1日に新設された停留所は以下の通り[3]。
- 28. ハッピーモール
車両
[編集]運行開始時より専用車両として日野・リエッセを使用している。試験運行時は羽後交通カラーのリエッセを使用していたが[1]、本格運行開始に伴いピンクの専用ラッピングが施された[7]。専用ラッピングには、羽後交通の路線バスをモチーフとしたキャラクター「よこまるくん」が描かれている[2]。
またバス停留所にも、車両に合わせてピンクを基調とした専用デザインが施されている[1]。
乗降客数
[編集]乗降客数は、2013年(平成25年)の運行開始時より増加を続けていたが、2018年(平成30年)より緩やかに減少[6]、2020年(令和2年)は新型コロナウイルスの感染拡大により大幅に低下したが、翌2021年には回復傾向にある[9]。
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
年度 | 利用者数 |
---|---|
2013年度(平成25年度) | 15,819 人[6] |
2014年度(平成26年度) | 32,162 人[6] |
2015年度(平成27年度) | 40,999 人[6] |
2016年度(平成28年度) | 44,011 人[6] |
2017年度(平成29年度) | 45,731 人[6] |
2018年度(平成30年度) | 45,432 人[10] |
2019年度(令和元年度) | 43,711 人[10] |
2020年度(令和2年度) | 30,086 人[11] |
2021年度(令和3年度) | 36,367 人[11] |
※2013年は10月からの半年分の数値。
2017年度時点で、乗車人数が多い停留所は、横手BT、イオンSC西口、横手病院前、幸町、よねや南店前の順である[6]。降車人数が多い停留所は、イオンSuC西口、横手BT、テレトラック前、幸町、横手病院前の順である[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “「横手デマンド交通・横手市循環バス」”. 横手市 (2022年4月1日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c “横手デマンド交通・横手市循環バスの愛称・マスコットキャラクター紹介”. 横手市 (2021年9月28日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “横手市循環バス”. 羽後交通 (2016年10月1日). 2022年8月13日閲覧。
- ^ 横手市循環バス(平成28年10月1日) 羽後交通、2023年4月23日閲覧。
- ^ a b c “「横手デマンド交通・横手市循環バス」”. 横手市. 2013年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “横手市地域公共交通網形成計画”. 横手市 (2019年4月). 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b “毎月10日・20日・30日は横手市循環バス「運賃半額の日」”. 横手市 (2021年9月28日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ “停留所一覧・位置図”. 横手市 (2014年10月8日). 2022年8月14日閲覧。
- ^ “横手市地域公共交通活性化協議会 令和4年度 第1回 会議録”. 横手市. 2022年8月13日閲覧。
- ^ a b “横手市地域公共交通活性化協議会 令和3年度 第1回 報告1”. 横手市. 2022年8月13日閲覧。
- ^ a b “横手市地域公共交通活性化協議会 令和4年度 第1回 報告1”. 横手市. 2022年8月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 横手デマンド交通・横手市循環バス - 横手市
- 横手市循環バス(平成28年10月1日) - 羽後交通