日産・キャラバン
日産・キャラバン | |
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5代目・2021年10月マイナーチェンジモデル | |
概要 | |
別名 |
日産・アーバン(日本国外名) 日産・ホーミー(初代 - 3代目、姉妹車) いすゞ・ファーゴ(3代目、OEM車) いすゞ・コモ(4代目 - 、OEM車) 三菱ふそう・キャンターバン(5代目 - 、OEM車) |
製造国 |
日本 フィリピン マレーシア 南アフリカ共和国 |
販売期間 | 1973年 - |
ボディ | |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
駆動方式 |
後輪駆動 四輪駆動(3代目 - ) |
キャラバン(CARAVAN)は、日産自動車が販売している商用車ならびに乗用車。生産は4代目までは日産車体で、5代目からは同社子会社の日産車体九州。
本項では輸出仕様のアーヴァン、NV350アーヴァン(URVAN、NV350 URVAN)、NV350キャラバンについても簡略的に触れる。
概要
[編集]キャブオーバー型のバン(1・4ナンバー)とコーチと呼ばれるバス(2ナンバー)、ワゴン(3・5・7ナンバー)が販売されているほか、いすゞ自動車にコモとしてOEM供給されている。トヨタ・ハイエースが長年の競合車種である。E24型までは完全な1BOX型であったが、E25型からは衝突安全基準の見直しで、クラッシャブルゾーンを設けた1.2BOX型となった。
縦置きトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、リーフスプリングのリジッド式リアサスペンションをもち、ブレーキはフロント側がディスク式、リア側がドラム式である。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの設定がある。また、マイクロバスとして設定されているディーゼルエンジンで現行型のバスとしては、2021年2月現在唯一、尿素SCRシステム未搭載となっている。
海外ではURVAN(アーヴァン、E26は「NV350 URVAN」)という名称で販売されており、香港、タイ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド向けは日本から輸出され、フィリピン、マレーシア、アフリカ諸国では現地生産されている[注釈 1][注釈 2]。
初代(E20型 1973年-1980年)
[編集]日産・キャラバン(初代) E20型 | |
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前期型 ロング | |
概要 | |
販売期間 | 1973年-1980年 |
ボディ | |
乗車定員 | 3-15人 |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
スライドドアのレールを隠すためのボディーを一周するモールが特徴。
ライバルの2代目ハイエースに比べ、ホイールベースがやや長く、リアオーバーハングが短い設計でトヨタとニッサン、二社のこの思想の違いは次世代以降にも引き継がれることになる[注釈 3]。
- 1973年2月
- E20型を発表。標準ボデーとロングボデーの2種類。3/6人乗りのバン、9人乗りコーチ、15人乗りマイクロバスが設定された。エンジンは1,500ccのJ15型と1,600ccのJ16型の2種類。
- 1976年1月
- 車名のみを変更した日産・プリンス店(スカイライン販売会社、日産プリンス沖縄販売ではキャラバンを販売)向けのキャラバンの姉妹車として「ホーミー」が発売。なお、ホーミーは旧プリンス時代の1965年に初代が登場している。
バンとコーチはNAPSにより昭和50年排出ガス規制適合。J16型エンジンを廃止(J15型エンジン搭載車は79年まで継続)、H20型 2,000ccガソリンエンジンへ変更される。
- 1977年3月
- 一部改良。コーチは昭和51年排出ガス規制(C-KPSE21型)に適合。全車フロントシートベルト(中央席を除く)をELR装置付きに変更、電装系ではリアワイパー・パッシングライト装置を新設し駐車灯を左右同時点灯方式に変更。
- 1978年5月
- 初のマイナーチェンジ。外観ではフロントグリルを一新、室内ではスピードメーターが扇型から角型になり、同時にインパネのデザインも変更される。SD22型 2,200ccディーゼルエンジンとハイエースに対抗したハイルーフのバンを追加。同時にマイクロバスはハイルーフ化。
- 1979年4月
- バンはガソリン・ディーゼル共に昭和54年排出ガス規制ならびに騒音規制(E21型)に適合する。J16型ガソリンエンジンがJ15と代わるかたちで復活する。同時にコーチのガソリンエンジン搭載車は昭和53年排ガス規制適合(E22型)のZ20型(105馬力のシングルキャブレター仕様)に変更される。
2代目(E23型 1980年-1986年)
[編集]日産・キャラバン(2代目) E23型 | |
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ロング後期型バン | |
概要 | |
販売期間 | 1980年 - 1986年 |
ボディ | |
乗車定員 | 3 - 15人 |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,350 mm |
全長 | 4,350 mm |
全幅 | 1,690 mm |
全高 | 1,950 mm |
車両重量 | 1,930kg |
その他 | |
データモデル | コーチ |
キープコンセプトのデザインを採った。フロントウインドシールド、フロントドアおよびドアガラスは後にデビューする「アトラス」と共通で、ドア裾のホイールアーチの大きさのみが異なる。ホーミーとの違いは横基調のフロントグリルのみ。
本車種より車両型式の命名規則が変更され、基本型式をアルファベット1文字+数字2桁で表し(フルモデルチェンジごとに末尾の数字が1つ増える)、仕様(エンジン・駆動方式・ホイールベースなど)の違いがある場合は先頭にアルファベットを追加するようになった。
- 1980年(昭和55年)8月
- E23型にモデルチェンジ。搭載エンジンは乗用モデルのコーチには直列4気筒SOHC・Z20型ガソリンエンジンと直列4気筒OHV・SD22型ディーゼルエンジンの2機種、バンには直列4気筒OHV・J16型およびH20型ガソリンエンジンとSD22型ディーゼルエンジンが設定された。SD22型ディーゼルエンジンは燃料噴射ポンプをE20系時代の列型から軽量、安価な分配型に変更し、特性も旧型より多少高速化している。バングレードにおいては、前列中央席の座面を跳ね上げると運転席から直接ラゲッジスペースへと移動できるというウォークスルー機構が採用された。このE23型になってディーゼル車はオーバードライブを持った5速MTに改められた。グリップと対転がり抵抗に優れるラジアルタイヤがオプション設定された。バンの最上級グレードであるGLには他車に先駆けてパワーステアリングがオプション設定され、加えてハイエースより遅れたものの、フロントベンチレーテッドディスクブレーキも設定されるようになった。コーチにはニッサンマチック(AT)、電動サンルーフ、パワーステアリング、回転対座シート、派手なデカールなどの設定があり、装備の充実を図ると共にRV化が進んでいった。この代からエアコンも従来の吊り下げ式クーラーからヒーター組み込み型のマルチエアコンになる。バングレードでは先代モデル末期に標準装備化されたELR機能付き3点式シートベルトがGL仕様のみの設定となる等の変更もなされた。
- 1981年(昭和56年)7月
- コーチSGL特別仕様車「シルクロード」発売。エンジンはZ20型。ミッションはOD付5速MT、3速フロアAT。東京地区標準現金価格は8人乗りSGLシルクロードで1,752,000円、7人乗りSGLシルクロード(サンルーフ・リムジン仕様車)で2,011,000円。[1]
- 1981年(昭和56年)10月
- 第24回東京モーターショーに「キャラバン フレグラント」を参考出品。「ビジネスエリートのための動く専用室」とのコピーを与えられ、キックアップしたルーフにより室内高を拡大し、セカンドシート以後をソファーへ変更する。後の「ロイヤル」や「エルグランド ロイヤルライン」に通ずるコンセプトである。
- 1982年(昭和57年)5月
- 一部変更で運転席ドアの三角窓[注釈 4]が廃止、メーターパネルのデザイン変更、バンのディーゼルエンジンはこの時、SD23型ディーゼルエンジンに変更された。新たに設定されたSD23エンジンは、それまでのSD22型とはほとんどが別物(正確にはSD20型のボアアップ版であり、クランクシャフトが5ベアリング化される等大幅な設計変更がされた)でハイエースのL型ディーゼルと比較すると相変わらず低回転域のトルクを重視したものであったが、時代にあった性能に進化していた。ニッサンマチック(AT)も設定されたがオーバードライブを持たない旧式な3速式であった。バン系は一部のグレードを除いてラジアルタイヤが標準装備化された。コーチはAT/MT共にフロアシフト化。セカンドシートをキャプテンシートとし、7人乗りとした「シルクロードリムジン」を追加。コーチのディーゼル車はターボが付き、LD20Tに変更。その他モデルもディーゼル車の昭和57年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は56年排出ガス規制適合と同時に、H20からZ18S / Z20Sに変更。Z型を名乗るが、商用車用ということで排ガス規制が緩く、シングルプラグ式のヘッドと、キャブレターの組み合わせである。
- 1983年(昭和58年)4月
- マイナーチェンジでフロントグリルの変更。コーチSGL系は角形4灯ヘッドランプおよび大型バンパーを採用した。SGLシルクロードとGLの間に角形4灯ライトの「FL」を設定。「ロング10人乗りDX」を追加。
- 1985年(昭和60年)1月
- バンにGL-L仕様・CTの3人乗り5ドア仕様・3/6/9人乗り追加(6/9人乗りは廃止)、及びバン、マイクロバスの時計、メーター、ディーゼルエンジンの予熱回路を変更。併せてバン・マイクロバスの室内色を茶からグレーに、メーターを角形に変更、パワーステアリング、ラジアルタイヤ、運転席・助手席ELR機能付き3点式シートベルト、フロントベンチレーテッドディスクブレーキの拡大採用が行われ、商品性の向上に努めた。また、バンのガソリン車はオーバードライブを持つ5速MTに改められた。
- 1985年(昭和60年)5月
- 8人乗りに「SGLシルクロードリミテッド」を追加設定。
3代目(E24型 1986年-2001年)
[編集]日産・キャラバン(3代目) E24型 | |
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コーチ 前期型 DX | |
バン 中期型 DX | |
バン 後期型 DX | |
概要 | |
販売期間 | 1986年-2001年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2-15人 |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2L Z20/NA20S/KA20DE 2.4L KA24DE 3L VG30E 直4 ディーゼル 2L LD20T 2.3L TD23 2.7L TD27/TD27T/TD27Ti/TD27ETi 3.2L QD32 |
変速機 | 4AT/5MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,375-2,645mm |
全長 | 4,420-5,010mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,950-2,395mm |
系譜 | |
後継 | 日産・エルグランド(コーチの上級グレードのみ) |
- 1986年9月
- E24型にモデルチェンジ。コーチ(乗用モデル)のキャッチコピーは「ROYAL1BOX CARAVAN」。当初は「シルクロードリムジン」が最上級グレードであり、デジタルメーターが装備された。搭載エンジンは、コーチがZ20型ガソリン、及びLD20T・II型のディーゼルターボ、バンがTD23型ディーゼルエンジン、Z20型ガソリンエンジンとなった。
- 同時に荷室左側の窓を大型化したエポックメイキングなモデル、「ビックリウインドウ」がロング平床バンDXに設定された。MT、AT車共にすべてフロアシフトになった。AT車はオーバードライブ付4速式にアップデートされた。
- 1987年2月
- バンに全高を2,400mmにアップしたスーパーハイルーフを追加。
- 1987年10月
- TD27型ディーゼルエンジン搭載のパートタイム4WD車とリヤのオーバーハングを350mm延長したスーパーロング(バンと15人乗りマイクロバス)を追加。既存モデルは一部変更。シルクロードにタコメーターを標準装備した。
- 1988年1月
- 特別仕様車シルクロード リミテッド88を地域限定発売。
- 1988年8月
- 特別仕様車シルクロード、シルクロードブラネタルーフ発売。
- 1988年10月
- コーチにVG30Eガソリン(2WD)、TD27Tディーゼルターボ(2WD・4WD)を搭載した「GTシリーズ」(ガソリン車のみ3ナンバー登録)を追加発売。キャッチコピーは「1BOX INNOVATION」。グレードは「GTリムジン」「GT」の2つのみで同社のバネット・ラルゴに設定された「クルージング系」と共に、走行性能を意識した1BOXの登場といえるものであった。これにより「シルクロードリムジン」は廃止された。商用系のディーゼルエンジン車はTD27型に統一。
- 1989年8月
- 「GTクルーズ」を追加。
- 1990年10月
- マイナーチェンジ。コーチ系は「GTリムジン」と「GTクルーズ」に搭載されていたTD27TをTD27Ti(インタークーラーターボ)に変更するとともに(コーチのTD27T搭載車は「GT」のみ存続、5ナンバーのまま)、コーチはフロントグリルの形状変更(DX除く)やテールランプの大型化(DXとGL除く)が行われ、8人乗りモデルの最上級グレードとして「リムジン」とE23型以来の7人乗りモデルであり、コーチ系の最上級グレードであるロングボディでキャプテンシートを持つ「ロイヤル」がそれぞれ設定される。この2つのグレードには当時の1BOX車としては初めて本革シートがオプション設定された。また、バンはコーチ・シルクロードと同等の外装、装備を持った「VX」を追加した。
バンのガソリンエンジンがZ20からNA20Sに、コーチのLD20Tエンジン(2WD車)はTD27型(85馬力)にそれぞれ変更された。また、NA20S車にはロックアップつきのATが新設定された。 - 1993年5月
- 一部変更でTD27Tターボディーゼル搭載の「GT」が廃止/エアコンの代替フロン化/テールゲート中央に「NISSAN」のCIマークが付く。
- 1994年8月
- バンを一部変更。フロントの車名エンブレムとヘッドランプ外枠のシルバー塗装を廃止。
- 1994年11月
- コーチを一部変更。装備品の見直しで値段を下げたサンルーフ付の「GTクルーズS」とサンルーフなしの「GTクルーズS Limited」を追加し、オーテックジャパンの手による特別仕様車「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズS」へ変更。「シルクロード・プラネタルーフ」は廃止。
- 1995年8月
- 一部変更。コーチはラジエータグリルの意匠変更[注釈 5]のほか、ディーゼルターボエンジンをTD27Ti型からTD27ETi型へ変更。コーチのガソリン車はV6のみに集約。「GTクルーズSプラネタルーフ」を追加と同時に「シルクロード」は消滅。「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズSプラネタルーフ」へ変更。DXとGLを除く全車に運転席エアバッグを標準装備した。バンとコーチGL、DXのインパネ形状デザインをGTクルーズ、リムジンと同じ形状デザインになった。同月、いすゞ自動車へのOEM供給を開始。当初の名称は「いすゞ・ファーゴ」だった。
- 1996年9月
- バンのAT車に新型ディーゼルエンジンのQD32型が追加された。TD27よりも黒煙排出量が激減した。ただしターボチャージャーが付いていないのでパワフルになったわけではない。
- 1997年5月
- 乗用専用モデル「キャラバン・エルグランド」「ホーミー・エルグランド」登場(1999年7月、車名を「エルグランド」に統一)。E24型乗用モデル(コーチ)は継続生産となったが、グレードの大幅縮小(GLとDXのみ)が行われた。またバンはVXを除きフロントフェイスを一新し、コーチの初期型に近いものとなり、内側にフォグランプが追加された異形ヘッドランプとなった。MT車のディーゼルエンジンもQD32へ変更された。ガソリンエンジンはNA20のまま。このマイナーチェンジで車種記号が日産共通の18桁化された。
- 1999年6月
- マイナーチェンジに伴いホーミーをキャラバンに統合。同時に乗用モデル「コーチ」が製造終了となり、バン及びマイクロバスのみの展開とした。搭載エンジンは直列4気筒DOHC KA20DE型、KA24DE型および直列4気筒OHVディーゼル QD32型の3機種。「2.0 TWINCAM」、「2.4 TWINCAM」、「3.2D」のエンジンを表すデカールがテールゲート下に貼られることになった。ガソリン車のATが4ATからE-ATになった。
- バンの2WDの低床仕様はサスペンションの改良とタイヤの15インチ化で最大積載量を1,250kgに増量。
- 1999年12月
- オーテックジャパンによる圧縮天然ガス仕様車「キャラバンCNGV」を追加。
- 2001年3月[2]
- 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
- 2001年4月
- 4代目とバトンタッチして販売終了。
発売当初のみ、キャラバンとホーミーのバンのロングボディー標準ルーフ平床DXに左側のクオーターウィンドウを745mm×1,450mmという超大型の引き違い窓とした「ビックリウィンドウ」が設定されていた。荷役の他、対面販売や宣伝用途も考慮されたこの窓は荷室側面の雨といとスライドレールの間がほとんどガラス張りという大胆なスタイルであったが、車外からの施錠・開錠と開閉に対応する鍵穴と取っ手も備わっており、実用面での抜かりも無かった。ただ、中古車市場においても、街中においても見かけることは滅多にない様であり、販売台数は極端に少なかったものと予想される。この時期の日産社内ではパイクカー計画も進行中であり、デザインを統括していた前澤義雄の下、これ以降、商用車においても、エスカルゴやAD MAX、アトラスロコといった、日本車離れしたスタイルのクルマを積極的に投入していく。ビックリウィンドウを含む平床車のリアタイヤは、205/60/R14.5という超扁平小径ワイドタイヤで、このサイズも国内初登場であった。
-
コーチ 前期型 GTリムジン
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コーチ 前期型(リア)
(兄弟車のホーミー) -
コーチ 中期型 リムジン
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コーチ 中期型 リムジン(リア)
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バン 中期型 スーパーロング ハイルーフ(リア)
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コーチ 後期型 GL-L スーパーロング ハイルーフ
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バン3列仕様車の内装
-
後期型のインパネ周り
4代目(E25型 2001年-2012年)
[編集]日産・キャラバン(4代目) E25型 | |
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前期型(2001年5月-2005年12月) | |
前期型リア | |
後期型(2005年12月-2012年6月) | |
概要 | |
別名 | 日産・アーバン |
販売期間 | 2001年-2012年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2 - 12人 |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
直4 2.4L KA24DE 直4 2L KA20DE 直4 2L QR20DE 直4 2.5L QR25DE 4気筒 3L ZD30DD/ZD30DDTi |
変速機 | 5MT/5AT(5E-ATx)/4AT(E-ATx) |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | リジッドリーフ式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,415/2,715mm |
全長 |
4,690mm(前期型ロング) 4,695mm(後期型ロング) 4,990mm (前期型スーパーロング) 4,995mm (後期型スーパーロング) |
全幅 | 1,690mm |
全高 |
1,990mm(標準ルーフ) 2,285mm(ハイルーフ) |
- 2001年(平成13年)4月26日
- E25型発表。バン(1・4・8ナンバー)およびマイクロバス(2ナンバー)のみとなり、ロングボディとスーパーロングボディを設定。クラッシャブルゾーンを確保しつつも、ロングボディは4ナンバーサイズ(全長4.7 m以下)に収められている。搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHCのKA24DE型、KA20DE型、およびZD30DD型直噴ディーゼルの3機種。当初GXとDXのエアバッグはオプション設定だったが後に標準装備となる。
- AT車は全車コラムシフト、MT車は全車フロアシフトの設定。(コラムシフト車の設定は、先々代のE23型以来である)
- クラッシャブルゾーンを確保した関係から、荷室長が先代比200mm減の2,800mm[3]となり、マイクロバスの乗車定員も12人へ減少した。
- 2001年(平成13年)5月14日
- E25型発売。いすゞへのOEMモデルは「いすゞ・コモ」に名称変更。
- 2001年(平成13年)10月25日
- サッカー日本代表チームのユニフォームと同じジャパンブルーの車体色、「Japan national team」のステッカー等を装備した限定車「サッカー日本代表モデル」を50台限定で発売。
- 2001年(平成13年)11月20日
- 「10人乗りコーチ」(3ナンバー)追加。搭載するエンジンはKA24DE型。オーテックジャパンの手による「ジャンボタクシー」を設定。
- 2002年(平成14年)1月
- オーテックジャパンの手による5ナンバーサイズの幼児通園専用車を設定。
- 2002年(平成14年)9月30日
- 2WDのオートマチック全車に、ZD30DDTi型直噴ディーゼルターボエンジン搭載車を追加。4WD車はオーテックジャパンの手により設定。ハイエースが100系中期以降(1993年8月)から既にフルタイム式を採用している一方、先代同様にパートタイム式を用いている。ZD30DDTi搭載車は、エンブレムの表記が以前の「3.0Di」から、「3.0Di INTERCOOLER」に変更。
- 2002年(平成14年)10月
- 第36回東京モーターショー(商用車)に「キャラバンデリバリーバージョン」、および「キャラバンCNG車」を出品。
- 2003年(平成15年)5月20日
- マイナーチェンジ。内外装を一部変更、仕様・装備を見直した他、8人乗りコーチ(乗用モデル)のシルクロードを追加。シルクロードは8年振りの復活である。
- 2003年(平成15年)7月11日
- 日産車体により、子会社であるオートワークス京都が販売している「キャラバン救急車」をベースとするSARS(重症急性呼吸器症候群)患者対応救急車を京都府に寄贈。
- 2003年(平成15年)10月2日
- オーテックジャパンの手により、バンにCNG車(圧縮天然ガス自動車)を設定。E24型のCNG車に対し、ガスタンクを小径とし、床下に複数搭載する方法に変更している。エンジンはKA20DE型をベースとしている。
- 2004年(平成16年)8月20日
- 一部改良。ディーゼルエンジンをZD30DDTi型のみとして出力向上。バンGXの内外装デザインを変更し、5ドア車を追加設定。
- 2004年(平成16年)10月
- 第38回東京モーターショー(商用車)に「キャラバン ボックス イン ボックス」を出展。
- 2005年(平成17年)12月26日
- マイナーチェンジ。フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプのデザインを変更し、フロント部分のデザインを一新。同時にヘッドライトレベライザーを全車に標準装備した。
- 2007年(平成19年)8月31日
- 一部改良。ディーゼルエンジン搭載車の新長期排ガス規制適合に加え、ガソリンエンジン搭載車のエンジンをQR型に変更、5速オートマチック車の採用(ガソリン車)が行われた。タコメーターが全車標準装備となる。
- 2007年(平成19年)11月
- 特別仕様車「スーパーGX」を設定。シルクロード同様の分割スライドとリクライニングを採用したセカンドシート、カプロン加工等を装備。パーソナルユーズを意識したグレードとなった。
- 2009年(平成21年)1月28日
- 仕様向上。特別仕様車として発売されていた「スーパーGX」が通常グレードに昇格し、「スーパーDX」を廃止。外装面では「DX」にカラードバンパーとフルホイールカバーを、バンとコーチの「GX」にカラードフィニッシャーをそれぞれ標準装備化し、「GX」と「スーパーGX」専用ボディカラーを追加。さらに、バン全車にはハイマウントストップランプを追加すると共に、バン「DX」は助手席SRSエアバッグシステムも標準装備化された。尚、これを機にシルクロードは廃止された。
- 2009年(平成21年)12月22日
- 特別仕様車「DX V-Limited」を設定(2010年1月15日発売)。バン「DX」をベースに、フロントグリル・バックドアアウターハンドル・電動格納式リモコン広角ミラーなどにメッキパーツを採用し、力強いエクステリアを採用すると共に、内装にもフロント・セカンドシートにスエード調トリコット生地を採用して質感を向上すると共に、助手席パワーウィンドウ、プライバシーガラスなどを装備し、機能性を高めた。2010年3月までの期間限定販売。ボディカラーは専用色の「ミスティックブラック」を含む4色を設定した。
- 2010年(平成22年)8月30日
- 仕様向上。バン「DX」の2列目シート機構を見直し、2列目シート乗車時でも6尺合板の積載を可能とした他、バン「GX」・「スーパーGX」のインパネをシルバー塗装に統一するなどの変更を行った。また、バンのQR20DE型エンジン搭載車は「平成27年度燃費基準」を達成したことで、環境対応車普及促進税制に適合した。同時にオーテックジャパン扱いの福祉車両「ライフケアビークル」にはコーチをベースに電動式スライドステップや乗降用大型手すり等を装備した「アンシャンテ 送迎タイプ」を新たに設定。「チェアキャブ」は車いす固定フックの形状を変更し、使い勝手を向上した。
- 2010年(平成22年)12月24日
- 新たに「ポスト新長期規制」に対応したZD30DDTi型ディーゼルエンジン車を追加。合わせて、2010年1月に発売した特別仕様車「DX V-Limited」のバージョンアップ仕様である「DX V Limited II」を発売。基本的な装備内容は「DX V-Limited」と同等だが、ボディカラーに専用色の「ディープカシス」を追加した。
- 2012年 (平成24年) 6月
- 5代目と入れ替わって生産・販売終了。
-
後期型ハイルーフ
-
後期型ハイルーフ(リア)
-
車内(前期型)
-
車内(後期型)
-
日産・アーバン・タイ・バージョン
5代目(E26型 2012年 - )
[編集]日産・キャラバン(5代目) E26型 | |
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2021年10月販売型 プレミアムGX | |
2021年10月販売型 プレミアムGX プロスタイル | |
2022年7月販売型 AUTECH | |
概要 | |
別名 |
日産・NV350アーバン いすゞ・コモ 三菱ふそう・キャンターバン |
販売期間 | 2012年 - |
ボディ | |
乗車定員 |
2-9人(バン) 10人(ワゴン) 14人(マイクロバス)[4] |
ボディタイプ | 4/5ドアキャブオーバー |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
直4 2L QR20DE 直4 2.5L QR25DE 直4 2.4L 4N16 |
変速機 | 7AT(7M-ATx) |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン |
後 | リジッドリーフ式 |
車両寸法 | |
ホイールベース |
2,555mm(ロング) 2,940mm(スーパーロング) |
全長 |
4,695mm(ロング・標準幅) 5,080mm (スーパーロング・標準幅) 5,230mm(スーパーロング・ワイド幅)[4] |
全幅 |
1,695mm(標準幅) 1,880mm(ワイド幅)[4] |
全高 |
1,990mm(標準ルーフ) 2,285mm(ハイルーフ) |
車両重量 |
1,680 - 2,130kg(バン) 1,870 - 2,110kg(ワゴン) 2,150 - 2,260kg(マイクロバス)[4] |
最大積載量 | 600 - 1,000kg(バン) |
11年ぶりとなるフルモデルチェンジを発表し、同日より販売開始(当初はガソリン車のロングボディ・標準ルーフ仕様のみ、ディーゼル車とスーパーロングボディ・ハイルーフ仕様は7月13日販売開始)。同時に車名を「NV350キャラバン」に改名した[5]。COOの志賀俊之は「小型商用車のトップブランド」と「クラス全体のシェア40%」を目指すべく、同クラスのトップセラーであり、長年のライバルでもあるハイエースを全ての面で圧倒するよう開発陣に指示した[6]。なお、チーフデザイナーはNV200バネット(NV200)も担当した倉岡亨一であり[7]、両サイドのプラグ式ウインドウも引き続き採用されている。
以降、2021年10月のマイナーチェンジ(ディーゼル車は2022年4月)に伴う車名変更後の内容を述べる。
- 2021年(令和3年)10月20日
- ガソリン車をマイナーチェンジし、同時に車名がフルモデルチェンジ以来約9年4ヶ月ぶりに「キャラバン」へ回帰された(NV350キャラバンはバンのディーゼル車のみにラインナップを縮小し、継続発売)[8]。
- フロントフェイス(グリル・バンパー)が刷新されたほか、ボディカラーはパール系(特別塗装色)のブリリアントホワイトパール3コートパールをピュアホワイトパール3コートパールに、黒系(特別塗装色)のファントムブラックパールをミッドナイトブラックパールにそれぞれ入れ替え、NV350キャラバンの特別仕様車「プレミアムGX BLACK GEAR」専用色だったステルスグレーパール(特別塗装色)をカタログカラーに昇格されたことで全8色に拡大。新色3色とインペリアルアンバーパール(特別塗装色)は特殊高弾性樹脂を配合したスクラッチシールド仕様となった。内装は黒基調となり、メーターは5インチTFTディスプレイを備えた新型のファインビジョンメーターを採用。ステアリングは下端部をフラットとしたD型となり、シートトリムの生地を刷新。また、フロントとリアのエンブレム、フルホイールカバー、ステアリングのCIが2020年7月に改定された新CIに変更された。
- 安全面が強化され、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」はミリ波レーダーとカメラのフュージョン方式に変更したことで歩行者の検知が可能となり、車両後方のカメラ映像をルームミラーに映し出すことで車内状況や天候に左右されることなく後方視界を確保することが可能な「インテリジェント ルームミラー」を一部のグレードに標準装備し、一部グレードに標準装備されている「インテリジェント アラウンドビューモニター」は、すれ違いや幅寄せ時にも対応するため、サイドビューが優先表示されるように変更された。
- ワゴンに採用されているスパイナルサポート機能付きシート(運転席・助手席)をバン・マイクロバスにも拡大して全車標準装備され、シートバックとクッションに抗菌加工を施し、ステアリングのグリップ部分にも抗菌加工の素材を使用。寒冷地仕様のオプションとして運転席と助手席のシートバックとクッションにシートヒーターが装備された。また、バン・マイクロバスにメーカーオプションとして設定されていた助手席SRSエアバッグが全車に標準装備された。
- トランスミッションはマニュアルトランスミッションを廃止してオートマチックトランスミッションに一本化し、7速に多段化。マニュアルモードが追加された「7M-ATx」となった[注釈 6]。
- グレード体系が一部変更され、バンは「VX」が廃止され、「DX EXパッケージ」は装備内容を強化して「EX」として単独グレード化。また、最上位グレードとして、LEDヘッドランプ、本革ステアリング&シフトノブ(カッパーブラウンステッチ)、ドアオートクロージャー(両側スライド・バック)が追加され、スピーカーを4スピーカーに強化。サイドターンランプ付電動格納式リモコンドラミラー・メッキグリル・メッキバックドアフィニッシャーをダーククロムに、ステアリングとATのフィニッシャーをダーク サテンクロムに、前席吹き出し口加飾をカッパーブラウンに、シート地をジャガード織物/合皮にそれぞれ変更した「GRANDプレミアムGX」を追加。ワゴンは「EX」を新たに追加。マイクロバスは「DX」を廃止し、「GX」のみの設定とした[4]。4WD車の設定が拡大され、ワゴン並びにバンの標準幅・ハイルーフ仕様にも拡大された。
- 併せて、特別仕様車「プロスタイル」も設定された。「プレミアムGX」・「GRANDプレミアムGX」をベースに、専用15インチアルミホイール、専用エンブレム(PROSTYLE)、キャラバンで唯一の採用となる防水シートが装備され、ルーフスポイラーをオーテックジャパン扱いオプションとして設定した。
- さらに、オーテックジャパン扱いの車中泊仕様車(マルチベッド・トランスポーター)、「ライフケアビークル」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズの各ガソリン車も一斉にマイナーチェンジ。ベース車同様にフロントフェイスの刷新、インテリアの変更、安全装備の強化に加え、車中泊仕様車はベースグレードに「GRANDプレミアムGX」を追加。「ライフケアビークル」シリーズは「チェアキャブ」の車いす固定装置が一新され、車いすのフレームに掛けるフックを軽量化するとともに、ワンアクションでフックの分離が可能となり、固定時間の短縮化を図る為ベルトタイプからワイヤー式に変更。全ての仕様に4WD車が追加設定された。
- 「ワークユースビークル」シリーズは従来のNV350キャラバンで発売されていた商用特装車を新たにシリーズ名称化したもので、4ナンバーバンのNV200バネット、軽トラックのNT100クリッパーに次いでの導入となる。ラインナップはバン「DX」をベースに、セカンドシートを「プレミアムGX」用の5:5分割式上級シートに変更した「DX 2分割上級セカンドシート」、マイクロバスと同じスーパーロングボディ・ワイド幅・ハイルーフで乗車定員を10人乗りとすることで大容量の荷室スペースを確保した「ワゴン ワイドボディ」、ハイバックタイプの幼児専用シートや保護パッドなどを装備して安全面に配慮した幼児送迎用仕様「幼児通園専用車」、荷室に断熱材や冷凍装置を搭載するとともに、荷室の内装に抗菌パネルを施し、プラズマクラスターも搭載した「中温冷凍バン/クールバン」、荷室全面に断熱材を施し、外気温が庫内に与える影響を軽減し、積荷の温度を保って運搬する「保冷バン」、車両後方に折り畳み式の自動昇降リフターを装備し、400kgまでの重量物の乗降を可能にするだけでなく、リフターを使用しない軽い荷物を積み下ろす際に妨げにならないように格納時に横方向に開閉する構造とした「リフター付バン」がラインナップされている。
- 2021年(令和3年)12月21日
- 「東京オートサロン2022」の出品概要が発表され、キャラバンのコンセプトカーとして「MOUNTAIN BASE CONCEPT」と「MYROOM CONCEPT」を参考出品することが発表された[9]。
- 2022年(令和4年)2月28日
- NV350キャラバンのまま継続発売していたディーゼル車のマイナーチェンジを発表(4月下旬発売)[10]。ガソリン車同様、車名も「キャラバン」に戻った。
- ガソリン車同様に外内装デザインやボディカラーの変更、安全面の強化、スパイナルサポート機能付きシートの標準装備に加え、エンジンを排気後処理システムに尿素SCRシステムを採用した新型の三菱・4N16型(タイ製)へ換装[11]。燃焼効率の向上や摩擦抵抗の低減により最大トルクが14N・m向上された。また、トランスミッションはガソリン車同様に「7M-ATx」に一本化したことで燃料消費率も向上された。さらに、緻密な制御と大型タンクの採用により、尿素SCRシステムに必要な尿素水の補水回数を最小化している。なお、ディーゼル車はバンのみの設定となり、ガソリン車同様に「GRANDプレミアムGX」も設定されたが、今回のマイナーチェンジを機にスーパーロングボディ・ワイド幅はディーゼル車の設定を廃止し、ガソリン車のみの設定となった。
- また、オーテックジャパン扱いの特別仕様車「プロスタイル」にディーゼル車を追加するとともに、車中泊仕様車(マルチベッド・トランスポーター)、「ライフケアビークル」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズの各ディーゼル車も一斉にマイナーチェンジを発表。改良点は先にマイナーチェンジされたガソリン車に準じているが、バンのみの設定となる関係上、「ライフケアビークル」シリーズは「チェアキャブ」のみの設定、「ワークユースビークル」シリーズは「DX 2分割上級セカンドシート」、「中温冷凍バン/クールバン」、「保冷バン」、「リフター付きバン」が設定される。
- 2022年(令和4年)7月7日
- ガソリン車を一部仕様向上[12]。
- 燃料消費率が向上され、一部の仕様でディーゼル車と同等レベルとなる「平成27年度燃費基準+15%」を達成。カップホルダーの形状が変更されたほか、バンの「プレミアムGX」・「GRANDプレミアムGX」、ワゴンとマイクロバスの「GX」はステアリングスイッチ(オーディオ、ハンズフリーフォン)が追加された。
- 日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いの特別仕様車「プロスタイル」、車中泊仕様車、「ライフケアビークル」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズの各ガソリン車もカタロググレードに準じて一斉に一部仕様向上するとともに、カスタムカー「AUTECH」が追加された。「AUTECH」はバンの「プレミアムGX」をベースに、ドットパターンのフロントグリルやブルーのシグネチャーLEDを内蔵したシルバーのフロントプロテクターを採用し、センターキャップ周りをブラックとした切削光輝仕様の専用15インチアルミホイールを装備。ヘッドランプはLED化され、LEDフォグランプも装備される。内装では青の「AUTECH」ロゴの刺繍とブルーステッチを施したブラックレザレットシートを採用し、ブラック本革巻ステアリングとシフトノブにもブルーステッチが施された。そのほか、両側スライドドアとバックドアにオートクロージャーが追加され、スピーカーが4つに増強される。また、専用オプションとしてプロテクター類(サイドシル・リアアンダー)とルーフスポイラーで構成された「エアロパッケージ」を設定したほか、専用エクステリアを含む外観パーツとLEDヘッドランプのみを装備した「AUTECH Exterior Selection」も設定され、本グレードに限りワゴン(「GX」ベース)も設定される。ボディカラーはダークブルーパール、ピュアホワイトパール3コートパール(特別塗装色)、ミッドナイトブラックパール(特別塗装色)、ダークメタルグレーメタリックの4色が設定される。特別仕様車「プロスタイル」、車中泊仕様車、「ライフケアビークル」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズのガソリン車をベース車に準じて一部仕様向上するとともに、「ライフケアビークル」シリーズの「チェアキャブ」はオートスライドドア付車がワンタッチオートスライドドアにグレードアップ。「ワークユースビークル」シリーズは保冷バンのバリエーションを拡げ、既存の日本トレクス製に加え、東光冷熱エンジニアリング製が追加された。なお、「チェアキャブ」のオートスライドドア付車のグレードアップや「ワークユースビークル」シリーズの保冷バンのラインナップ拡充はディーゼル車にも適用される。
- 2023年(令和5年)4月10日
- 世界的な原材料費や物流費などの高騰を鑑みた価格改定が実施され、カタロググレードは「GX」系グレードは11.99万円、それ以外のグレードは一律10.01万円、「AUTECH」・「マルチベッド GRANDプレミアムGX」・「送迎タイプ GX」は一律13.64万円、「AUTECH Exterior Selection」と「プロスタイル」は一律13.09万円、「マルチベッド プレミアムGX」は一律13.53万円、「トランスポーター」は一律12.76万円、「送迎タイプ」の「DX」・「EX」は11.66万円(いずれも10%の消費税込)、「チェアキャブ」は仕様により10.6~14.6万円(消費税非課税)それぞれ値上げされた[13]。
- 2023年(令和5年)5月29日
- 「MYROOM CONCEPT」を「MYROOM」として市販化されることが発表され、年度内の正式発表・発売に先駆けて一部が先行公開された[14]。
- 2023年(令和5年)9月13日
- 初代モデルの誕生から50周年を記念した特別仕様車「50th Anniversary」が発表された(同年10月10日発売)[15]。
- バンの「GRANDプレミアムGX」をベースに、外観はフロントグリル・バックドアフィニッシャー・インレットグリル・ドアハンドル・スライドドアレールをブラックで統一され、リア左下の「CARAVAN」の車名エンブレムの真下に「50th Anniversary」エンブレムを、スライドドアレール後端下に「50th Anniversary」ステッカーをそれぞれ装着。内装はATフィニッシャーに「50th Anniversary」のエンブレムが装着され、ヘッドレストに「50th Anniversary」の刺繍ロゴが施された。ボディカラーは全て特別塗装色となり、既存のピュアホワイトパール3コートパール、ミッドナイトブラックパール、ステルスグレーパールの3色に、専用色のカシミヤグレージュチタンパールメタリックを加えた4色が設定される。2024年(令和6年)3月までの期間限定販売となるが、生産可能台数に達した場合はその時点で注文受付が終了される場合がある。
- 2023年(令和5年)10月11日
- 「MYROOM」が正式発表され、車内カーテンやウッドブラインドなどの専用オプションを標準装備とした期間限定特別仕様車「MYROOM Launch Edition」の注文受付が開始された(2023年12月末~2024年1月末までの期間限定受注、2024年2月以降配車予定)[16]。
- 2024年(令和6年)5月15日
- 一部仕様変更を発表(6月上旬発売)[17]。
- 各種法規への適合化が行われるとともに、バックビューミラー(ルームミラー投影式)が一部のグレードに設定され、グレード別設定の「インテリジェント ルームミラー」はミラーモード設定時でも後方の状況確認をしやすくするため、後方映像がミラー左側に映し出されるように改良された。ボディカラーは特別塗装色のインペリアルアンバーパールを新色のディープフォレストパールメタリックに入れ替え、青系はダークブルーパールを新色のディープオーシャンブルーパール(特別塗装色)に差し替えた。
- 日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いの「AUTECH」、「プロスタイル」、車中泊仕様車、「ライフケアビークル」もベース車に合わせて一部仕様変更され、「ライフケアビークル」の「チェアキャブ」以外の種類はボディカラーの入れ替えも実施された(ディープフォレストパールメタリックは「送迎タイプ」の一部グレードと「AUTECH」を除く)。
リコール
[編集]2019年(令和元年)9月5日、NV350キャラバン、およびいすゞ自動車向けコモのPTCヒーター付き仕様車について、暖房補助用のPTCヒーター[18]のハーネス電線径の不足に関し、1車種5型式28,099台分のリコールを届け出[19] [20]。
2024年(令和6年)10月24日、NV350キャラバン/キャラバン、およびいすゞ自動車向けコモのPTCヒーター付き仕様車について、暖房補助用のPTCヒーターの制御不適切に関し、2車種8型式40,135台分のリコールを届け出[21] [22]。
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2021年10月販売型 プレミアムGX リア
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2022年7月販売型 AUTECH リア
受賞歴
[編集]- 2012年12月12日
- タイガーアイブラウン(PM)#KBE(エクステリア)×ブラック×グレー(インテリア) の組み合わせがオートカラーアウォード2013企画部門賞(OYAKATA MIND賞)を受賞。[23]
車名の由来
[編集]車名の由来は、英語で「隊商」の意味。5代目のNVは「日産(Nissan)のバン(Van)」、350は「車両総重量3,500kgクラス」を意味する。
尚、ダッジ・キャラバン(日本名・クライスラー・ボイジャー)とは一切関係ない。
派生車種
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ アフリカでの生産拠点は南アフリカ共和国。
- ^ フィリピンでは日産モータースフィリピンズでE24型が生産されている。
- ^ ハイエースは、標準、ロング、スーパーロングの3種類のホイールベースを設定していたのに対し、キャラバン/ホーミーは標準とロングの2種類のみで、スーパーロングはリアオーバーハングを延長することで対処していた。現在はハイエース、キャラバン共に、ロングとスーパーロングの2種となっている。
- ^ アトラス同様、左折時の巻き込み事故を防ぐ「セーフティーウインドウ」と開けた状態のドアウインドウが重ならないようにするためにドアウインドウが分割されており、元々はめ殺しで開閉機構を持たないものである。
- ^ グリルはホーミーと共通化されたが、エンブレムの形状が異なりキャラバンのみ幅が狭くなっている。
- ^ トランスミッション自体はスカイラインなどと同じJR711Eである。
出典
[編集]- ^ 社団法人自動車工業振興会『自動車ガイドブック・1983-1984』1983年10月28日。
- ^ “キャラバン(日産)1986年9月~2001年3月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年1月18日閲覧。
- ^ 日産、3m超の荷室長を備えた新型「NV350 キャラバン」 ラゲッジルーム長はクラストップレベルの3050mmに - Car watch(2012年 6月 15日版)2018年5月14日閲覧
- ^ a b c d e 日産:キャラバン ワイドバン/マイクロバス Webカタログ
- ^ 「NV350キャラバン」を発売 - 日産自動車 ニュースリリース 2012年6月15日
- ^ 小型商用車のシェア奪回へ、日産が“異例”の発表会東洋経済オンライン 2012年6月19日
- ^ 「NV350キャラバン」開発者インタビュー 〜プロダクトチーフデザイナー 倉岡亨一〜日産自動車 公式サイト内 2012年6月15日(2012年6月19日 閲覧)
- ^ 『「キャラバン」ガソリン車をマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2021年10月20日 。2021年10月20日閲覧。
- ^ 『「東京オートサロン2022」出展概要を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2021年12月21日 。2023年10月12日閲覧。
- ^ 『「キャラバン」ディーゼル車をマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2022年2月28日 。2022年2月28日閲覧。
- ^ “日産、「キャラバン」マイナーチェンジ 三菱自のタイ製ディーゼルエンジンを採用”. 日刊自動車新聞 電子版 (2022年3月2日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ 『「キャラバン」ガソリン車の仕様を一部向上』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2022年7月7日 。2022年7月7日閲覧。
- ^ 『一部車両の価格改定について』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2023年4月10日 。2023年4月11日閲覧。
- ^ 『キャラバンの車中泊コンセプトカーの市販化を決定 「キャラバン MYROOM」を一部先行公開』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2023年5月29日 。2023年10月12日閲覧。
- ^ 『「キャラバン」誕生50周年記念車を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2023年9月13日 。2023年9月13日閲覧。
- ^ 『「キャラバン MYROOM Launch edition」を発表』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2023年10月11日 。2023年10月12日閲覧。
- ^ “日産が「キャラバン」の一部仕様を変更 ルームミラーの機能と利便性をアップ”. Web CG (2024年5月15日). 2024年5月16日閲覧。
- ^ “PTC素子ヒーター(PTCヒーター)について教えて。(概要・使いかた)”. 日産自動車. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “PTCヒーターハーネス”. 国土交通省 (2019年9月5日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “NV350キャラバンのリコールについて”. 日産自動車 (2019年9月5日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “その他(PTCヒータ)”. 国土交通省 (2024年10月24日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “NV350キャラバン、キャラバンのリコールについて”. 日産自動車 (2024年10月24日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ オートカラーアウォード2013各賞決定!![リンク切れ]
関連項目
[編集]- 日産・ホーミー - 3代目までの兄弟車
- 日産・エルグランド - 派生車
- 日産・パラメディック
- 日産・NV
- 日産・NV200バネット
- いすゞ・ファーゴ - 3代目、OEM車
- いすゞ・コモ - 4代目、OEM車
- トヨタ・ハイエース - 競合車
- 三菱ふそう・キャンターバン
- 聖書配布協力会 - 「キリストは墓から甦った」など、聖書の文言看板を貼る活動をする協力会のキャンピングカーに多く使われ、飯守恪太郎による協力会ロゴが車体に描かれている。
外部リンク
[編集]- 日産:キャラバン ビジネスセダン/バン Webカタログ ホーム
- NV350 URVANタイ日産公式サイト
- NV350 URVAN日産香港公式サイト
- WEBカタログバックナンバー キャラバン(VE24・後期型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバン(E25・前期I型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバン(E25・前期II型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバン(E25・中期型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバン(E25・後期型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバンシルクロード(E25・前期型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバンシルクロード(E25・中期Ⅰ型)
- WEBカタログバックナンバー キャラバンシルクロード(E25・中期Ⅱ型)