日本人のグラミー賞受賞者
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日本人のグラミー賞受賞者(にほんじんのグラミーしょうじゅしょうしゃ)では、グラミー賞を受賞した日本人の一覧を掲載する。
なお、受賞対象となった成果を挙げた時には日本国籍を有していたものの受賞時点で日本国籍のない受賞者や、受賞を逃した人物、日本にゆかりのある受賞者等も併せて掲載する。
概要
[編集]以下、グラミー賞のウェブサイトに公式な受賞者として記載されている歴代の日本人。並びに受賞作に参加している日本人。日本人初の受賞者で、現在はアメリカ国籍であるオノ・ヨーコ、イギリス国籍である内田光子についても記載する[1]。
- 受賞
年 | 受賞者 | 部門 | 備考 | 公式 |
---|---|---|---|---|
1982 | オノ・ヨーコ[1] | 年間最優秀アルバム | 『ダブル・ファンタジー』ジョン・レノンと共作アルバム | [2] |
1987 | 石岡瑛子 | ベスト・アルバム・パッケージ賞 | マイルス・デイヴィスのアルバム『Tutu』のアルバムアートのデザイナー | [3] |
1989 | 坂本龍一[1] | ベスト・アルバム・オヴ・オリジナル・インストゥルメンタル・バックグラウンド・スコア賞 | 映画『ラストエンペラー』のサウンドトラック作曲 | [4] |
2001 | オノ・ヨーコ | 最優秀長編ミュージックビデオ | 『Gimme Some Truth: The Making of John Lennon's Imagine Album』 | [2] |
喜多郎[1] | ベスト・ニュー・エイジ・アルバム賞 | アルバム『Thinking Of You』 | [5] | |
2002 | 熊田好容 | ベスト・ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞 | ラリー・カールトン&スティーヴ・ルカサーのライブアルバム『No Substitutions - Live in Osaka』のレコーディング・エンジニア | [6] |
2008 | 中村浩二 | ベスト・ニュー・エイジ・アルバム賞 | ポール・ウィンター・コンソートのアルバム『Crestone』の太鼓奏者 | [7] |
小池正樹 | 最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞 | What It Is! Funky Soul And Rare Grooves [1967-1977]のパッケージ・デザイン | [8] | |
2010 | 由良政典 | 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム賞 | New Orleans Jazz Orchestra『Book One』の音響エンジニア / ミキサー | [9] |
2011 | 松本孝弘[1] | ベスト・ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞 | B'zのギタリスト。4度のグラミー受賞歴のラリー・カールトンのパートナーとして作成されたアルバム『Take Your Pick』が受賞 | [10] |
加藤明[11] | 最優秀ニューエイジ・アルバム | ポール・ウィンター・コンソートのアルバム『ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン(Miho: Journey to the Mountain)』のサウンドエンジニア | [12] | |
上原ひろみ[1] | ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞 | スタンリー・クラークのアルバム『The Stanley Clarke Band』のピアノ奏者 | [13] | |
内田光子[1] | ベスト・インストゥルメンタル・ソリスト・パフォーマンス賞 | アルバム『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番』 | [14] | |
2014 | 八木禎治 | ベスト・ラテン・ポップ・アルバム賞 | ドラコ・ロサのアルバム『VIDA』を手掛けたエンジニア。同作で2013年(第14回)ラテン・グラミー賞も受賞。 | [15] |
2016 | 小澤征爾[16][17][1] | クラシック部門 ベスト・オペラ・レコーディング賞 | ラヴェル作曲:歌劇『こどもと魔法』。2013年8月に長野県松本市で録音。サイトウ・キネン・オーケストラが演奏し、地元の子供らの合唱団も参加。 | [18] |
2017 | 内田光子[19][1] | 最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞 | アルバム『シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌』 | [14] |
2019 | ヒロ・ムライ | 最優秀ミュージック・ビデオ | チャイルディッシュ・ガンビーノの「ディス・イズ・アメリカ」のミュージックビデオ監督 | [20] |
2020 | 徳永慶子 | 最優秀室内楽パフォーマンス賞 | バイオリン奏者として参加しているアタッカ四重奏団のアルバム『キャロライン・ショウ:オレンジ』 | [21] |
小池正樹[22] | 最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞 | 『Woodstock: Back to the Garden – The Definitive 50th Anniversary Archive』のパッケージ・デザイン | [8] | |
高山浩也 | 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞 | ヴァンパイア・ウィークエンドのアルバム『Father of the Bride』のエンジニア / ミキサー | [23] | |
小坂剛正 | [24] | |||
2022 | Akihiro Nishimura[25] | 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞 | Ron Carter, Jack DeJohnette & Gonzalo Rubalcabaのアルバム 『Skyline』のミキシングを担当 | [26] |
2023 | 宅見将典[27] | 最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞 | MasaTakumi名義のアルバム『Sakura』 | [28] |
- 受賞作への参加
- 受賞作に参加している日本人
年 | 参加者 | 部門 | 備考 | 公式 |
---|---|---|---|---|
1990 | 島田歌穂[29] | ベスト・ミュージカル・キャスト・ショー・アルバム賞 | ミュージカル『レ・ミゼラブル』インターナショナル・キャスト・アルバム | |
2010 | 松山夕貴子[30][11] | 最優秀ニューエイジ・アルバム賞 | ポール・ウィンターの『Miho: Journey to the Mountain』[31]に箏奏者として参加[32] | |
2017 | 小川慶太[33] | 最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞 | スナーキー・パピーの一員として、アルバム『クルチャ・ヴルチャ』への参加。 | [34] [注 1] |
2021 | 大久保有記 | 最優秀合唱パフォーマンス賞 | 米バッファローフィルハーモニックコーラスのアルバム『The Passion of Yeshua』のコーラスメンバー[1] | |
小川慶太[35] | 最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞 | スナーキー・パピーのアルバム『ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール』のドラマー/パーカッショニスト | [34] [注 1] | |
2022 | 藤村実穂子[36] | 最優秀合唱パフォーマンス賞 | 『マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」』(グスターボ・ドゥダメル指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニック)への参加。 | [37] |
松本エル[38] | 最優秀クラシック・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞 | チェロ奏者として参加したアルバム『Mythologies』 | [39] | |
2023 | 小川慶太[40] | 最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞 | スナーキー・パピーのアルバム『エンパイア・セントラル』のドラマー・パーカッショニスト | [34] [注 1] |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i Forbes JAPAN (2020年1月25日). “2021年グラミー賞、小川慶太氏の参加グループが受賞。歴代の日本人受賞者は?”. Forbes.com (Forbes Media LLC.) 2024年2月16日閲覧。
- ^ a b “Yoko Ono” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月16日閲覧。
- ^ “Eiko Ishioka” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Ryuichi Sakamoto”. GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Kitaro” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Yoshiyasu Kumada” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Koji Nakamura” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b “Masaki Koike” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Masanori Yura” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Tak Matsumoto” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b 杉田誠一 (2012年12月30日). “このCD2012 国内編 #07 『ポール・ウィンター・コンソート / MIHO: Journey to the Mountain』”. JazzTokyo. 2024年8月19日閲覧。
- ^ “Akira Kato” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Hiromi” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b “Mitsuko Uchida” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Sadaharu Yagi” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “小澤征爾さんにグラミー賞 最優秀オペラ録音部門”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2016年2月16日) 2023年10月14日閲覧。
- ^ “小澤征爾さんが第58回グラミー賞を受賞”. ぶらあぼONLINE (ぶらあぼホールディングス). (2016年2月16日) 2023年10月14日閲覧。
- ^ “Seiji Ozawa” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “2度目のグラミー賞を受賞した内田光子から、コメント到着!”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN (2017年2月14日). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Hiro Murai” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Keiko Tokunaga” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “第62回グラミー賞、小池正樹が「最優秀ボックス / スペシャル限定盤パッケージ」を受賞”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2020年1月27日) 2024年2月17日閲覧。
- ^ “Hiroya Takayama” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
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- ^ “About Me / 日本語”. AKIHIRO NISHIMURA - SOUND ENGINEER. 2024年2月17日閲覧。
- ^ “Akihiro Nishimura” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “宅見将典氏がグラミー賞 「SAKURA」で日本人初快挙 西城秀樹さんのおいで作編曲家”. スポニチアネックス (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2023年2月7日) 2023年2月8日閲覧。
- ^ “Masanori Takumi” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ 島田歌穂(インタビュアー:津島玲子)「島田歌穂、1万2千人以上が応募した『レ・ミゼラブル』日本初演で大抜擢。世界ベストキャストのメンバーとしてグラミー賞受賞も」『テレ朝POST』、2023年12月12日 。2024年2月17日閲覧。
- ^ 「松山夕貴子」『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』 。コトバンクより2024年2月17日閲覧。
- ^ “Paul Winter Consort” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月17日閲覧。
- ^ “歴代グラミー賞”. SANSPO.COM. (2011年). オリジナルの2012年1月13日時点におけるアーカイブ。 2024年2月17日閲覧。
- ^ 小川慶太(インタビュアー:柳樂光隆)「スナーキー・パピー、グラミー賞獲得! 来日メンバーの小川慶太にインタビュー」『Blue Note Tokyo』、ブルーノート・ジャパン、2017年2月27日 。2024年7月8日閲覧。
- ^ a b c d “Keita Ogawa” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。
- ^ 安部かすみ (2021年5月25日). “パーカッショニスト小川慶太:2度目のグラミー賞を受賞するまで”. nippon.com (公益財団法人ニッポンドットコム) 2024年2月15日閲覧。
- ^ “ドゥダメル指揮LAフィル、藤村実穂子参加の「千人の交響曲」がグラミー賞獲得!”. ぶらあぼONLINE (株式会社ぶらあぼホールディングス). (2022年4月4日) 2023年2月8日閲覧。
- ^ “Mihoko Fujimura” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年7月7日閲覧。
- ^ “グラミー賞獲得 松本エルさんの経歴がスゴ過ぎる!“世界を変える”チェロ奏者 -『めざまし8』”. FNNプライムオンライン. フジニュースネットワーク (2022年4月5日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ “Eru Matsumoto” (英語). GRAMMY.com. The Recording Academy. 2024年7月7日閲覧。
- ^ 定塚遼 (2023年2月6日). “パーカッション奏者・小川慶太さん参加のグループがグラミー賞受賞”. 朝日新聞デジタル (株式会社朝日新聞社) 2023年2月8日閲覧。