第44回グラミー賞
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第44回グラミー賞 (44th Grammy Awards) は2002年2月27日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された。
概要
[編集]U2が2年連続最優秀レコード賞を受賞、アリシア・キーズが主要4部門中2部門を受賞した。
主要部門受賞者
[編集]当節の記述のうち、特記していない項目の出典は[1]である。
主要4部門
[編集]- 年間最優秀レコード賞
- 年間最優秀アルバム賞
- 『オー・ブラザー!(O Brother, Where Art Thou?)』(サウンドトラック) - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション、クリス・シャープ、クリス・トーマス・キング、エミルー・ハリス、ギリアン・ウェルチ、ハーリー・アレン、ジョン・ハートフォード、マイク・コンプトン、ノーマン・ブレイク、パット・エンライト、ピーソール・シスターズ、ラルフ・スタンリー、サム・ブッシュ、スチュアート・ダンカン、ザ・コックス・ファミリー、フェアフィールド・フォー、ザ・ホワイツ & ティム・ブレイク・ネルソン
- 年間最優秀楽曲賞
- 最優秀新人賞
ポップ
[編集]- 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "I'm Like A Bird" - ネリー・ファータド(『Whoa, Nelly!』所収)
- 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Stuck In A Moment You Can't Get Out Of" - U2(『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind )』所収)
- 最優秀ポップ・コラボレーション(ボーカルあり)
- "レディ・マーマレイド(Lady Marmalade)" - クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンク(『Moulin Rouge! Music from Baz Luhrmann's Film』所収)
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Reptile" - エリック・クラプトン(『レプタイル(Reptile)』所収)
- 最優秀ダンス録音
- "オール・フォー・ユー(All For You)" - ジャネット・ジャクソン(『オール・フォー・ユー(All for You)』所収)
- 最優秀ポップ・ボーカル・アルバム
- 『ラヴァーズ・ロック(Lovers Rock)』 - シャーデー
- 最優秀ポップ・インストゥメンタル・アルバム
- 『ノー・サブスティテューションズ〜ライヴ・イン・大阪(No Substitutions - Live in Osaka)』 - ラリー・カールトン&スティーヴ・ルカサー
トラディッショナル・ポップ
[編集]- 最優秀トラディッショナル・ポップ・ボーカル・アルバム
- 『ソングス・アイ・ハード(Songs I Heard)』 - ハリー・コニック・ジュニア
ロック
[編集]- 最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Get Right With God" - ルシンダ・ウィリアムス(『エッセンス(Essence)』所収)
- 最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Dig In" - レニー・クラヴィッツ(『Lenny』所収)
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "エレヴェイション(Elevation)" - U2(『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind)』所収)
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Dirty Mind" - ジェフ・ベック(『ユー・ハッド・イット・カミング(You Had It Coming)』所収)
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス
- "Crawling" - リンキン・パーク(『ハイブリッド・セオリー(Hybrid Theory)』所収)
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- 最優秀ロック・ソング
- トレイン "Drops of Jupiter" - チャーリー・コリン、ロブ・ホチキス、パット・モナハン、ジム・スタフォード、スコット・アンダーウッド(ソングライター)
- 最優秀ロック・アルバム
- 『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind)』 - U2
オルタナティヴ
[編集]- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム
- 『パラシューツ(Parachutes)』 - コールドプレイ
- 『ストレンジ・リトル・ガールズ(Strange Little Girls)』 - トーリ・エイモス
- 『ヴェスパタイン(Vespertine)』 - ビョーク
- 『Halfway Between the Gutter and the Stars』 - ファットボーイ・スリム
- 『アムニージアック(Amnesiac)』 - レディオヘッド
R&B
[編集]- 最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "フォーリン(Fallin')" - アリシア・キーズ(『ソングス・イン・A・マイナー(Songs in A Minor)』所収)
- 最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "U Remind Me" - アッシャー(『8701』所収)
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Survivor" - デスティニーズ・チャイルド(『サヴァイヴァー(Survivor)』所収)
- 最優秀R&Bソング
- "フォーリン(Fallin')" - アリシア・キーズ(『ソングス・イン・A・マイナー(Songs in A Minor)』所収)
- 最優秀R&Bアルバム
- 『ソングス・イン・A・マイナー(Songs In A Minor)』 - アリシア・キーズ
- 最優秀トラディッショナルR&Bボーカル・アルバム
- 『アット・ラスト(At Last)』 - グラディス・ナイト
ラップ
[編集]- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Ms. Jackson" - アウトキャスト(『スタンコニーヤ(Stankonia)』所収)
- 最優秀ラップ/サング・コラボレーション
- "Let Me Blow Ya Mind" - イヴ featuring グウェン・ステファニー(『スコーピオン(Scorpion)』所収)
- 最優秀ラップ・アルバム
カントリー
[編集]- 最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- "O Death" - ラルフ・スタンリー
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "The Lucky One" - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション
- 最優秀カントリー・コラボレーション
- "Man of Constant Sorrow" - ハーリー・アレン、パット・エンライト、ダン・ティミンスキー
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Foggy Mountain Breakdown" - ジェリー・ダグラス、グレン・ダンカン、ヴィンス・ギル、アルバート・リー、アール・スクラッグス、レオン・ラッセル、ランディ・スクラッグス、スティーヴ・マーティン、ゲイリー・スクラッグス、マーティ・スチュアート
- 最優秀カントリー・ソング
- "The Lucky One" - ロバート・リー・キャッスルマン(ソングライター)
- 最優秀カントリー・アルバム
- 『Timeless: Hank Williams Tribute』 - ボニー・ガーナー、ルーク・ルイス、メアリー・マーティン(プロデューサー)
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
- 『ニュー・フェイヴァリット(New Favorite)』 - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション
ニューエイジ
[編集]- 最優秀ニューエイジ・アルバム
- 『ア・デイ・ウィズアウト・レイン(A Day Without Rain)』 - エンヤ
ジャズ
[編集]- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・ソロ
- "チャンズ・ソング(Chan's Song)" - マイケル・ブレッカー(『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック(Nearness Of You : The Ballad Book)』所収)
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・アルバム(個人もしくはグループ)
- 『ジス・イズ・ホワット・アイ・ドゥ(This Is What I Do)』 - ソニー・ロリンズ
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
- 『Homage to Count Basie』 - ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンド
- 最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム
- 『サラ・ヴォーンに捧ぐ(The Calling)』 - ダイアン・リーヴス
- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム
- 最優秀ラテン・ジャズ・アルバム
- 『ノクターン(Nocturne)』 - チャーリー・ヘイデン
ゴスペル
[編集]- 最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム
- 『CeCe Winans』 - Brown Bannister(プロデューサー)。Steve Bishir、Reid Shippen(エンジニア)。
- 最優秀ロック・ゴスペル・アルバム
- DCトーク『Solo』 - トビーマック、Michael-Anthony "Mooki" Taylor、Pete Stewart、エイドリアン・ブリュー(プロデューサー)。David Bach(エグゼクティブ・プロデューサー)。Marcelo Pennell、Joe Baldridge(エンジニア)。
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム
- ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ『Spirit of the Century』 - John Chelew(プロデューサー)。Larry Hirsch、Jimmy Hoyson(エンジニア)。
ラテン
[編集]- 最優秀ラテン・ポップ・アルバム
- 『La Musica De Baldemar Huerta』 - Joe Reyes、Michael Morales、Ronald Morales (エンジニア&プロデューサー)&フレディ・フェンダー
- 最優秀トラディショナル・トロピカル・ラテン・アルバム
- 『Dejame Entrar』 - Javier Garza、John D. Thomas、Mike Couzzi、Ron Taylor、Scott Canto(エンジニア)。Andrés Castro、Emilio Estefan、Sebastian Krys(プロデューサー)&カルロス・ビベス(プロデューサー&アーティスト)
- 最優秀メキシカン/メキシカン-アメリカン・アルバム
- 最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・アルバム
- 最優秀テハーノ・アルバム
- 『Nadie Como Tu』 - Solido
- 最優秀サルサ・アルバム
- 『La Negra Tiene Tumbao』 - ロベルト・ブラデス
- 最優秀メレンゲ・アルバム
- 『Yo Por Tí』 - オルガ・タニョン
ブルース
[編集]- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム
- 『Do You Get the Blues?』 - ジミー・ヴォーン
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム
フォーク
[編集]- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム
- Various Artists『Down from the Mountain』 - T・ボーン・バーネット(プロデューサー)。Mike Piersante(エンジニア)。
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム
- ボブ・ディラン『ラヴ・アンド・セフト(Love and Theft』 - ボブ・ディラン(プロデューサー)。Chris Shaw(エンジニア)。
- 最優秀ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバム
- Johnny Mike、Verdell Primeaux『Bless the People: Harmonized Peyote Songs』 - Giuli Doyle、Robert Doyle(プロデューサー)。Jack Miller(エンジニア)。
レゲエ
[編集]- 最優秀レゲエ・アルバム
- 『ハーフウェイ・ツリー(Halfway Tree)』 - ダミアン・マーリー
ポルカ
[編集]- 最優秀ポルカ・アルバム
- 『Gone Polka』 - ジミー・スター
ワールドミュージック
[編集]- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
- 『フル・サークル:カーネギー・ライヴ(Full Circle: Carnegie Hall 2000)』 - ラヴィ・シャンカル
チルドレンズ
[編集]- 最優秀ミュージシャンアルバム(子供向け)
- セサミストリート『Elmo & the Orchestra』 - Ed Mitchell(プロデューサー)。Jimmy Hoyson、Ric Wilson(エンジニア)。
- 最優秀スポークン・ワード・アルバム(子供向け)
- Tom Chapin『Mama Don't Allow』 - Arnold Cardillo(プロデューサー)。Rory Young(エンジニア)。
スポークン
[編集]- 最優秀スポークン・ワード・アルバム
- クインシー・ジョーンズ『Q: The Autobiography of Quincy Jones』 - Jeffrey S. Thomas、Steven Strassman(エンジニア)。Elisa Shokoff(プロデューサー)
- 最優秀スポークン・コメディ・アルバム
- ジョージ・カーリン『Napalm & Sillyputty』 - John Runnette(プロデューサー)
映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け
[編集]- 最優秀コンピレーション・サウンドトラック(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)
- 『オー・ブラザー!:オリジナル・サウンドトラック(O Brother, Where Art Thou?)』 - T・ボーン・バーネット(プロデューサー)。Peter Kurland、Mike Piersante(エンジニア)。
- 最優秀楽曲(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)
- ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ "Boss of Me" - John Flansburgh、John Linnell(ソングライター)(『マルコム in the Middle(Malcolm in the Middle)』所収)
- 最優秀スコア・サウンドトラック(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)
- 『グリーン・デスティニー:オリジナル・サウンドトラック(Crouching Tiger, Hidden Dragon: Original Motion Picture Soundtrack)』 - Steven Epstein(プロデューサー)。Richard King、Lu Xiao Xing、Xu Gou Qin(エンジニア)。Tan Dun(プロデューサー兼作曲者)。
作曲・編曲
[編集]- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- "Cast Away End Credits" - アラン・シルヴェストリ(作曲者)(『キャスト・アウェイ(Cast Away)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- ベラ・フレック with ジョシュア・ベル& Gary Hoffmann "ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士(Doctor Gradus Ad Parnassum)" - ベラ・フレック、エドガー・メイヤー(編曲者)(『パーペチュアル・モーション(Perpetual Motion)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカリストあり)
- Train "Drops of Jupiter" - Paul Buckmaster(編曲者)(『ドロップス・オブ・ジュピター(Drops of Jupiter)』所収)
パッケージングおよびノーツ
[編集]- 最優秀録音パッケージ
- レディオヘッド『アムニージアック(限定版)(Amnesiac (Special Limited Edition))』 - スタンリー・ドンウッド、Tchocky(アート・ディレクター)
- 最優秀ボックスド録音パッケージ
- Various Artist『Brain in a Box - The Science Fiction Collection』 - Hugh Brown、Steve Vance(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- リチャード・プライヤー『Richard Pryor...And It's Deep Too! The Complete Warner Bros. Recordings (1968-1992)』 - ウォルター・モズリイ(アルバム・ノーツ・ライター)
- Various Artist『Arhoolie Records 40th Anniversary Collection: 1960-2000 the Journey of Chris Strachwitz』 - Elijah Wald(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
[編集]- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- ビリー・ホリディ『Lady Day: The Complete Billie Holiday on Columbia 1933-1944』 - Michael Brooks、マイケル・カスクーナ(プロデューサー)。Matt Cavaluzzo、Harry Coster、Seth Foster、Darcy Proper、Ken Robertson、Mark Wilder(エンジニア)。
制作・エンジニアリング
[編集]- 最優秀エンジニアド録音(非クラシカル)
- ダイアナ・クラール『ザ・ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)』 - アル・シュミット(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド録音(クラシカル)
- ジョシュア・ベル『レナード・バーンスタイン (Arr. Brohn & Corigliano):ウェスト・サイド・ストーリー(West Side Story Suite (Lonely Town; Make Our Garden Grow, Etc.))』 - Richard King(エンジニア)
- 最優秀リミミックスド録音(非クラシカル)
- ダイド "Thank You (Deep Dish Vocal Remix)" - Deep Dish(リミキサー)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)
ミュージック・ビデオ
[編集]- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- ファットボーイ・スリム featuring ブーツィー・コリンズ "Weapon Of Choice" - スパイク・ジョーンズ(ビデオ・ディレクター)。Vincent Landay、Deannie O'Neil(ビデオ・プロデューサー)。
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- メル・ブルックス『Recording The Producers - A Musical Romp With Mel Brooks』 - Susan Froemke(ビデオ・ディレクター)。Susan Froemke、Peter Gelb(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
[編集]- 生涯業績賞
脚注
[編集]- ^ “Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2011年10月12日閲覧。
- ^ John Swenson (2002年10月8日). “Rock News: Music's high and low notes”. UPI.com. 2011年10月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- Grammy.com(英語)