第43回グラミー賞
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第43回グラミー賞(43rd Grammy Awards)は2001年2月21日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された。
概要
[編集]ベテランのU2が最優秀レコード賞など3部門、再結成したスティーリー・ダンが最優秀アルバム賞など3部門を受賞した。
主要部門受賞者
[編集]当節の記述のうち、特記していない項目の出典は[1]である。
主要4部門
[編集]- 年間最優秀レコード賞
- "ビューティフル・デイ(Beautiful Day)" - U2(『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind)』所収)
- 年間最優秀アルバム賞
- 『トゥー・アゲインスト・ネイチャー(Two Against Nature)』 - スティーリー・ダン
- 年間最優秀楽曲賞
- "ビューティフル・デイ(Beautiful Day)" - U2(『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind)』所収)
- 最優秀新人賞
ポップ
[編集]- 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "I Try" - メイシー・グレイ(『On How Life Is』所収)
- 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "She Walks This Earth (Soberana Rosa)" - スティング(various artists『イヴァン・リンス・トリビュート(A Love Affair: The Music Of Ivan Lins)』所収)
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Cousin Dupree" - スティーリー・ダン(『トゥー・アゲインスト・ネイチャー(Two Against Nature)』所収)
- 最優秀ポップ・コラボレーション
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Caravan" - ブライアン・セッツァー
- 最優秀ダンス録音
- "Who Let The Dogs Out" - バハ・メン
- 最優秀ポップ・ボーカル・アルバム
- 『トゥー・アゲインスト・ネイチャー(Two Against Nature)』 - スティーリー・ダン
- 最優秀ポップ・インストゥメンタル・アルバム
- 『シンフォニー・ナンバー・1(Symphony No. 1)』 - ジョー・ジャクソン
トラディッショナル・ポップ
[編集]- 最優秀トラディッショナル・ポップ・ボーカル・アルバム
- 『ある愛の考察~青春の光と影(Both Sides, Now)』 - ジョニ・ミッチェル
ロック
[編集]- 最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "There Goes the Neighborhood" - シェリル・クロウ(『グローブ・セッションズ(The Globe Sessions)』所収)
- 最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Again" - レニー・クラヴィッツ(『グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits)』所収)
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "ビューティフル・デイ(Beautiful Day)" - U2(『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド(All That You Can't Leave Behind)』所収)
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス
- "Guerrilla Radio" - レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(『バトル・オブ・ロサンゼルス(The Battle Of Los Angeles)』所収)
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "The Call Of Ktulu" - メタリカ(『ライド・ザ・ライトニング(Ride the Lightning)』所収)
- 最優秀ロック・ソング
- "With Arms Wide Open" - スコット・スタップ&マーク・トレモンティ(『ヒューマン・クレイ(Human Clay)』所収)
- 最優秀ロック・アルバム
- 『ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ(There Is Nothing Left to Lose)』 - フー・ファイターズ
オルタナティヴ
[編集]- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム(改名)
- 『キッド A(Kid A)』 - レディオヘッド
- 『真実(When the Pawn...)』 – フィオナ・アップル
- 『ミッドナイト・ヴァルチャーズ(Midnite Vultures)』 – ベック
- 『ブラッド・フラワーズ(Bloodflowers)』 – ザ・キュアー
- 『リヴァプール・サウンド・コラージュ(Liverpool Sound Collage)』 – ポール・マッカートニー
R&B
[編集]- 最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "He Wasn't Man Enough" - トニー・ブラクストン(『シークレッツ(Secrets)』所収)
- 最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "セイ・マイ・ネーム(Say My Name)" - デスティニーズ・チャイルド(『The Writing's on the Wall』所収)
- 最優秀R&Bソング
- "Say My Name" - デスティニーズ・チャイルド(『The Writing's on the Wall』所収)
- 最優秀R&Bアルバム
- 最優秀トラディッショナルR&Bボーカル・アルバム
ラップ
[編集]- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス
- "The Real Slim Shady" - エミネム(『ザ・マーシャル・マザーズ・LP(The Marshall Mathers LP)』所収)
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Forgot About Dre" - ドクター・ドレー featuring エミネム(『2001』所収)
- 最優秀ラップ・アルバム
- 『ザ・マーシャル・マザーズ・LP(The Marshall Mathers LP)』 - エミネム
カントリー
[編集]- 最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- "Solitary Man" - ジョニー・キャッシュ
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Cherokee Maiden" - アスリープ・アット・ザ・ホイール
- 最優秀カントリー・コラボレーション
- "Let's Make Love" - フェイス・ヒル&ティム・マッグロウ
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- 最優秀カントリー・ソング
- "I Hope You Dance" - マーク・D・サンダース&ティア・シラーズ
- 最優秀カントリー・アルバム
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
ニューエイジ
[編集]- 最優秀ニューエイジ・アルバム
- 『シンキング・オブ・ユー(Thinking of You)』 - 喜多郎
ジャズ
[編集]- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル(ソロ)
- "(Go) Get It" - パット・メセニー(パット・メセニー・ユニティ・グループ『ユニティ・セッションズ(The Unity Sessions)』所収)
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・アルバム(個人もしくはグループ)
- 『コンテンポラリー・ジャズ(Contemporary Jazz)』 - ブランフォード・マルサリス・カルテット
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
- 最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム
- 『イン・ザ・モーメント-ライヴ・イン・コンサート(In The Moment - Live In Concert)』 - ダイアン・リーヴス
- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム
- 『アウトバウンド(Outbound)』 - ベラ・フレック&フレックトーンズ
- 最優秀ラテン・ジャズ・アルバム(改名)
- 『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Live at the Village Vanguard)』 - チューチョ・バルデース
ゴスペル
[編集]- 最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム
- Jars of Clay『If I Left the Zoo』 - Dennis Herring(プロデューサー兼エンジニア/ミキサー)。Rich Hasal(エンジニア/ミキサー)。
- 最優秀ロック・ゴスペル・アルバム
- Petra『Double Take』 - Dino Elefante、ジョン・エレファンテ(プロデューサー)。David Hall、J.R. McNeely(エンジニア/ミキサー)。
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム
- Shirley Caesar『You Can Make It』 - ババ・スミス、Michael E. Mathis、Shirley Caesar(プロデューサー)
- 最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム
- メアリー・メアリー『Thankful』 - Warryn "Baby Dubb" Campbell(プロデューサー)
- 最優秀サザン、カントリーもしくはブルーグラス・ゴスペル
- ケンタッキー・サンダー『Soldier of the Cross』 - リッキー・スキャッグス(プロデューサー)。Brent King、Alan Shulman(エンジニア)。
- 最優秀ゴスペル・クワイアもしくはコーラス・アルバム
- The Brooklyn Tabernacle Choir『Live - God Is Working』 - Carol Cymbala、Oliver Wells(プロデューサー)
ラテン
[編集]- 最優秀ラテン・ポップ・アルバム
- 『Shakira - MTV Unplugged』 - シャキーラ
- 最優秀トロピカル・ラテン・ポップ・アルバム
- 『アルマ・カリベーニャ〜カリビアン・ソウル(Alma Caribena)』 - グロリア・エステファン
- 最優秀メキシカン/メキシカン-アメリカン・アルバム
- 『Por Una Mujer Bonita』 - ペペ・アギラール
- 最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・アルバム
- 『Uno』 - La Ley
- 最優秀テハーノ・アルバム
- 『¿Qué Es Música Tejana?』 - The Legends
- 最優秀サルサ・アルバム
- 最優秀メレンゲ・アルバム
- 『Olga Viva, Viva Olga』 - オルガ・タニョン
ブルース
[編集]- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム
- 『ライディング・ウィズ・ザ・キング(Riding with the King)』 - B.B.キング&エリック・クラプトン
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム
- 『Shoutin' In Key』 - The Phantom Blues Band
フォーク
[編集]- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム
- 『Public Domain - Songs from the Wild Land』 - Mark Linett(エンジニア)。Dave Alvin(プロデューサー、アーティスト)。
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム
- 『Red Dirt Girl』 - Malcolm Burn(エンジニア、プロデューサー)。Jim Watts(エンジニア)。エミルー・ハリス
- 最優秀ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバム(新設)
- 『Gathering of Nations Pow Wow』 - Tom Bee(プロデューサー)。Douglas Spotted Eagle(プロデューサー、エンジニア、ミキサー)。performed by Various Artists。
レゲエ
[編集]- 最優秀レゲエ・アルバム
- 『アート・アンド・ライフ(Art and Life)』 - ビーニ・マン
ポルカ
[編集]- 最優秀ポルカ・アルバム
ワールドミュージック
[編集]- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
- 『ジョアン 声とギター(João Voz e Violão)』 - ジョアン・ジルベルト
チルドレンズ
[編集]- 最優秀ミュージカル・アルバム(子供向け)
- ライダーズ・イン・ザ・スカイ Featuring Devon Dawson as Jessie the Yodeling Cowgirl『Woody's Roundup: A Rootin' Tootin' Collection of Woody's Favorite Songs』 - Joseph Miskulin (エンジニア/ミキサー)。Dan Rudin、Brent Truitt(エンジニア/ミキサー)。
- 最優秀スポークン・ワード・アルバム(子供向け)
- Jim Dale『Harry Potter and the Goblet of Fire』 - David Rapkin(プロデューサー)
スポークン
[編集]- 最優秀 スポークン・ワード・アルバム
- シドニー・ポワチエ 『The Measure of a Man』 - Rick Harris、John Runnette(プロデューサー)
- 最優秀スポークン・コメディ・アルバム
- ジョージ・カーリン『Brain Droppings』 - John Runnette(プロデューサー)
映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け
[編集]- 最優秀コンピレーション・サウンドトラック(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)(改名)
- Various Artists『Almost Famous』 - Cameron Crowe、Danny Bramson(コンピレーション・プロデューサー)
- 最優秀スコア・サウンドトラック(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)(改名、統合)
- 『American Beauty: Original Motion Picture Score』 - Bill Bernstein、トーマス・ニューマン(プロデューサー)。Dennis Sands、トーマス・ニューマン(エンジニア)。トーマス・ニューマン(作曲者)。
- 最優秀楽曲(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)
- サラ・マクラクラン "When She Loved Me" - ランディ・ニューマン(ソングライター)(『トイ・ストーリー2(Toy Story 2)』より)
作曲・編曲
[編集]- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- "Theme From Angela's Ashes" - ジョン・ウィリアムス(作曲者)(『アンジェラの灰:オリジナル・サウンドトラック(Angela's Ashes: Music from the Motion Picture)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- "Spain for Sextet and Orchestra" - チック・コリア(編曲者)(『コンチェルト(Corea.concerto)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカリストあり)
- ジョニ・ミッチェル "Both Sides Now" - ヴィンス・メンドーザ(編曲者)(『ある愛の考察~青春の光と影(Both Sides Now)』所収)
パッケージングおよびノーツ
[編集]- 最優秀ボックスド録音パッケージ
- マイルス・デイヴィス&ジョン・コルトレーン『Miles Davis and John Coltrane: The Complete Columbia Recordings 1955-1961』 - Arnold Levine、Frank Harkins(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- マイルス・デイヴィス&ジョン・コルトレーン『Miles Davis and John Coltrane: The Complete Columbia Recordings 1955-1961』 - Bob Blumenthal(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
[編集]- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- ルイ・アームストロング『Louis Armstrong: The Complete Hot Five and Hot Seven Recordings』 - Steve Berkowitz、Seth Rothstein(プロデューサー)。Phil Schaap(プロデューサー兼エンジニア)。Michael Brooks、Seth Foster、Andreas Meyer、Woody Pornpitaksuk、Ken Robertson、Tom Ruff、Mark Wilder(エンジニア)。
制作・エンジニアリング
[編集]- 最優秀エンジニアド録音(非クラシカル)
- スティーリー・ダン『トゥー・アゲインスト・ネイチャー(Two Against Nature)』 - Dave Russell、エリオット・シャイナー、Phil Burnett、Roger Nichols(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド録音(クラシカル)
- ニュージャージー交響楽団『ドヴォルザーク:レクイエム 変ロ短調 作品89(Requiem, Op. 89);交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』(Sym. No. 9, Op. 95 "From the New World")』 - ジョン・M. アーグル(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)
- リミキサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
ミュージック・ビデオ
[編集]- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- フー・ファイターズ "Learn to Fly" - Jesse Peretz(ビデオ・ディレクター)。Tina Nakane(ビデオ・プロデューサー)。
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- ジョン・レノン『ギミ・サム・トゥルース:ザ・メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム(Gimme Some Truth - The Making of John Lennon's Imagine Album)』 - Andrew Solt(ビデオ・ディレクター、ビデオ・プロデューサー)。Greg Vines、Leslie Tong、オノ・ヨーコ(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
[編集]- 生涯業績賞
脚注
[編集]- ^ “Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2011年10月12日閲覧。
- ^ John Swenson (2002年10月8日). “Rock News: Music's high and low notes”. UPI.com. 2011年10月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- Grammy.com(英語)