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政和温泉駅

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政和温泉仮乗降場から転送)
政和温泉駅
せいわおんせん
Seiwa-Onsen
雨煙別 (5.1 km)
(2.5 km) 政和
地図
所在地 北海道雨竜郡幌加内町字政和第一[1]
北緯44度6分52.2秒 東経142度8分28.7秒 / 北緯44.114500度 東経142.141306度 / 44.114500; 142.141306 (政和温泉駅)座標: 北緯44度6分52.2秒 東経142度8分28.7秒 / 北緯44.114500度 東経142.141306度 / 44.114500; 142.141306 (政和温泉駅)
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 深名線
キロ程 56.2[1] km(深川起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1961年昭和36年)12月1日
廃止年月日 1990年平成2年)3月10日
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1977年の政和温泉仮乗降場と周囲約500 m範囲。上が朱鞠内方面。雨竜川沿いに温泉宿があった。下政和仮乗降場は写真上端の踏切を政和駅方向に過ぎた辺りに設置されていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

政和温泉駅(せいわおんせんえき)は、北海道空知支庁雨竜郡幌加内町字政和第一にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線廃駅)である。

歴史

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深名線では1955年(昭和30年)8月9日にレールバス(キハ01形)の運行が開始されたが、それに伴って多数開業した仮乗降場由来の駅の一つである[2]。利用者減少により深名線廃止に先立つ1990年平成2年)3月10日に廃駅となった。

年表

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駅名の由来

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改称後の名称は当駅の所在地近辺の温泉名(政和温泉)より。この地の入植者が鉱泉を発見し、1918年大正7年)に温泉免許を取得して温泉宿を開いたが、経営が振るわず、冷泉だったため燃料代に窮した事や主人が亡くなったため一旦廃業となった[5]。1960年(昭和35年)になって町が温泉の成分を分析をしたところ有効成分が認められ、また交通面でも下政和仮乗降場が近くにあることから、町内有志が旧温泉宿の後継者と共に1961年(昭和36年)10月に(株)政和温泉を立ち上げ、町議会にも働きかけて翌1962年(昭和37年)6月に温泉旅館を新築し開業した[5]。またこれに合わせて仮乗降場を温泉旅館の近くへ移転させ、駅名も改めた[1][注釈 1]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の東側(名寄方面に向かって右手側)に存在した[4]分岐器を持たない棒線駅となっていた。

仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎はないがホーム中央部分に待合所を有していた[4]

駅前に立地していた政和温泉の泉源が枯渇したため温泉旅館は1981年(昭和56年)5月に休止した後、1986年(昭和61年)に建物を解体して廃業した[6]。駅はその後もしばらく営業した後廃止となった[7]。なお、温泉は場所を変えて町有の観光施設「せいわ温泉ルオント」として1994年(平成6年)に復活している。

駅周辺

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駅跡

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2011年(平成23年)時点では駅関連施設はすべて撤去されている[10]

また、2000年(平成12年)時点では、駅跡の雨煙別方の雨竜川に架橋されていた鉄骨ガーダー橋である「第三雨竜川橋梁」が残存し[11]、2010年(平成22年)時点[12]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[10]。この橋は公益社団法人土木学会により土木学会選奨土木遺産に選定されている[12]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
深名線
上幌加内駅 - (臨)雨煙別駅 - (臨)政和温泉駅 - 政和駅
当駅の深川駅方にあった雨煙別駅も当駅と同時に1990年(平成2年)3月10日に廃止となった。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 一方、国土地理院 2万5千分の1地形図では、1956年(昭和31年)測量図1968年(昭和43年)測量図1983年(昭和58年)測量図の当駅の推移を見ると、下政和仮乗降場がそのままの位置で政和温泉仮乗降場となり、その後(1968年から1983年の間)に移転した形になっている。
  2. ^ 幌加内町史 P891、1966年(昭和41年)7月11日に待合室設置を鉄道局へ請願。
  3. ^ 逝去後の2015年(平成27年)に刊行された『鈍行最終気まぐれ列車』(実業之日本社)pp.49 - 51にこの内容が再録されている。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、847頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c 白山, 友正 編『幌加内村史幌加内村、1958年11月1日、531頁。doi:10.11501/3025390https://dl.ndl.go.jp/pid/3025390 
  3. ^ 幌加内町史 1971年9月発行、P727。
  4. ^ a b c 書籍『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』(著:工藤裕之、北海道新聞社2011年12月発行)101ページより。
  5. ^ a b 新幌加内町史 P1024-1027。
  6. ^ 新幌加内町史 2008年10月発行、P1026。
  7. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)76ページより。
  8. ^ 前記種村直樹の文による。
  9. ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)15ページより。
  10. ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)178ページより。
  11. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)35-36ページより。
  12. ^ a b 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)41-43ページより。

関連項目

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