富田克也

受賞
	毎日映画コンクール; 監督賞; 『サウダーヂ』（2011年）; 『バンコクナイツ』（2017年）; 日本映画優秀賞; 『サウダーヂ』（2011年）TAMA映画賞; 特別賞; 『バンコクナイツ』（2017年）高崎映画祭; 最優秀作品賞; 『サウダーヂ』（2012年）

とみたかつや; 富田克也
生年月日	1972年
出生地	日本山梨県甲府市
職業	映画監督、脚本家
ジャンル	映画
著名な家族	富田智美（妹）
受賞
	毎日映画コンクール; 監督賞; 『サウダーヂ』（2011年）; 『バンコクナイツ』（2017年）; 日本映画優秀賞; 『サウダーヂ』（2011年）TAMA映画賞; 特別賞; 『バンコクナイツ』（2017年）高崎映画祭; 最優秀作品賞; 『サウダーヂ』（2012年）
	テンプレートを表示

富田克也（とみたかつや、1972年^[1] - ）は、日本の映画監督、脚本家。映画作家集団空族の一員である^[2]。

経歴

山梨県甲府市出身^[3]。映画美学校フィクション・コース第1期初等科修了。2003年、デビュー作『雲の上』を監督する^[4]。2007年、映画美学校映画祭スカラシップ作品『国道20号線』を監督し^[5]、『映画芸術』誌上で2007年の日本映画ベスト9位に選ばれる^[6]。2011年、『サウダーヂ』が第64回ロカルノ国際映画祭で独立批評家連盟特別賞を受賞したほか^[7]、第33回ナント三大陸映画祭で金の気球賞を受賞し^[8]、翌年の第66回毎日映画コンクールでは日本映画優秀賞と監督賞を受賞した^[9]。

2016年、『バンコクナイツ』で第69回ロカルノ国際映画祭・インターナショナルコンペティション部門で若手審査員賞を受賞^[10]。毎日映画コンクールでは、監督賞と音楽賞をダブル受賞。

同年、山口情報芸術センター（YCAM）の企画にて、『バンコクナイツ』の制作過程を追った初の映像インスタレーション作品、『潜行一千里』^[11]（5面マルチスクリーン）を発表。続いて2023年には、札幌市民交流プラザ（SCARTS）にて、台湾島をテーマにした4面マルチスクリーンの映像インスタレーション『ILHA FORMOSA』^[12]を発表するなど、映画にとどまらない新たなスタイルの作品を生み出している。

フィルモグラフィー

映画作品

雲の上（2003年） - 監督・脚本
国道20号線（2007年） - 監督・脚本・編集
FURUSATO2009(2010年)　- 監督・撮影
サウダーヂ（2011年） - 監督・脚本・編集　※第85回キネマ旬報ベスト・テン 6位
Rap in TONDO（2012年）- 監督・撮影・編集
バビロン2 THE OZAWA（2012年） - 主演・撮影・編集
同じ星の下、それぞれの夜「チェンライの娘」（2012年） - 監督・脚本
バンコクナイツ（2016年） - 監督・出演：オザワ役^[13]
典座-TENZO-（2019年） - 監督・脚本

その他映画以外の作品

インスタレーション潜行一千里^[14]（2016年）- 演出・編集
インスタレーションILHA FORMOSA^[15]（2023年）- 演出・編集

脚注

^ “対談：アピチャッポン・ウィーラセタクン×空族・富田克也”. Nobody (2011年3月13日). 2014年3月24日閲覧。
^ “「サウダーヂ」が甲府の旅館で凱旋上映大ヒットまでの道のり振り返る”. 映画.com (2013年2月2日). 2014年3月24日閲覧。
^ “ナント三大陸映画祭 - （3）日本の縮図を描出「サウダーヂ」”. 河北新報 (2011年11月29日). 2014年3月24日閲覧。
^ “空族オフィシャルWEBサイト”. 2024年2月4日閲覧。
^ “国道20号線”. 映画美学校. 2014年3月24日閲覧。
^ “映画専門誌「映画芸術」が選ぶ2007年度日本映画ベスト&ワースト10”. Narinari.com (2008年1月17日). 2014年3月24日閲覧。
^ “映画「サウダーヂ」が話題に各国映画祭で受賞”. サンパウロ新聞 (2012年1月11日). 2014年3月24日閲覧。
^ “甲府舞台の映画が仏で最高賞ナント三大陸映画祭”. 福井新聞 (2011年11月29日). 2014年3月24日閲覧。
^ “第66回毎日映画コンクール発表日本映画大賞は99歳・新藤監督の『一枚のハガキ』”. ORICON STYLE (2012年1月18日). 2014年3月24日閲覧。
^ “富田克也と塩田明彦がロカルノ国際映画祭で若手審査員賞を受賞”. 映画ナタリー. (2016年8月14日). https://natalie.mu/eiga/news/198136 2016年8月17日閲覧。
^ https://www.ycam.jp/events/2016/hidden-journey-of-a-thousand-miles-by-jrp/
^ https://www.sapporo-community-plaza.jp/topics_scarts.php?num=928
^ “タイの娼婦と“沈没”日本男性が桃源郷探し　アジアの楽園の真実描く「バンコクナイツ」予告編”. 映画.com. (2017年1月12日). https://eiga.com/news/20170112/15/ 2017年1月13日閲覧。
^ https://www.kuzoku.com/news/762/
^ https://www.sapporo-community-plaza.jp/archive.php?num=3081

外部リンク

[1] “対談：アピチャッポン・ウィーラセタクン×空族・富田克也”. Nobody (2011年3月13日). 2014年3月24日閲覧。

[2] “「サウダーヂ」が甲府の旅館で凱旋上映大ヒットまでの道のり振り返る”. 映画.com (2013年2月2日). 2014年3月24日閲覧。

[3] “ナント三大陸映画祭 - （3）日本の縮図を描出「サウダーヂ」”. 河北新報 (2011年11月29日). 2014年3月24日閲覧。

[4] “空族オフィシャルWEBサイト”. 2024年2月4日閲覧。

[5] “国道20号線”. 映画美学校. 2014年3月24日閲覧。

[6] “映画専門誌「映画芸術」が選ぶ2007年度日本映画ベスト&ワースト10”. Narinari.com (2008年1月17日). 2014年3月24日閲覧。

[7] “映画「サウダーヂ」が話題に各国映画祭で受賞”. サンパウロ新聞 (2012年1月11日). 2014年3月24日閲覧。

[8] “甲府舞台の映画が仏で最高賞ナント三大陸映画祭”. 福井新聞 (2011年11月29日). 2014年3月24日閲覧。

[9] “第66回毎日映画コンクール発表日本映画大賞は99歳・新藤監督の『一枚のハガキ』”. ORICON STYLE (2012年1月18日). 2014年3月24日閲覧。

[10] “富田克也と塩田明彦がロカルノ国際映画祭で若手審査員賞を受賞”. 映画ナタリー. (2016年8月14日). https://natalie.mu/eiga/news/198136 2016年8月17日閲覧。

[11] ttps://www.ycam.jp/events/2016/hidden-journey-of-a-thousand-miles-by-jrp/

[12] ttps://www.sapporo-community-plaza.jp/topics_scarts.php?num=928

[13] “タイの娼婦と“沈没”日本男性が桃源郷探し　アジアの楽園の真実描く「バンコクナイツ」予告編”. 映画.com. (2017年1月12日). https://eiga.com/news/20170112/15/ 2017年1月13日閲覧。

[14] ttps://www.kuzoku.com/news/762/

[15] ttps://www.sapporo-community-plaza.jp/archive.php?num=3081

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

表話編歴毎日映画コンクール監督賞
1940年代	今井正（1946）黒澤明（1947）木下惠介（1948）小津安二郎（1949）
1950年代	吉村公三郎（1950）成瀬巳喜男（1951）渋谷実（1952）今井正（1953）木下惠介（1954）成瀬巳喜男（1955）今井正（1956）今井正（1957）木下惠介（1958）山本薩夫（1959）
1960年代	市川崑（1960）小林正樹（1961）市川崑（1962）今村昌平（1963、1967）勅使河原宏（1964）内田吐夢（1965）山本薩夫（1966）岡本喜八（1968）山田洋次（1969）
1970年代	山本薩夫（1970）篠田正浩、山田洋次（1971）斎藤耕一（1972）山田洋次（1973、1977）野村芳太郎（1974）新藤兼人（1975）山本薩夫（1976）野村芳太郎（1978）長谷川和彦（1979）
1980年代	黒澤明（1980、1985）小栗康平（1981）深作欣二（1982）大島渚（1983）伊丹十三（1984）熊井啓（1986）原一男（1987）大林宣彦（1988）舛田利雄（1989）
1990年代	市川準（1990）山田洋次（1991）東陽一（1992）市川準（1993）神代辰巳（1994）新藤兼人（1995）周防正行（1996）今村昌平（1997）平山秀幸（1998）森田芳光（1999）
2000年代	阪本順治（2000）宮崎駿（2001）平山秀幸（2002）崔洋一（2003）黒木和雄（2004）緒方明（2005）根岸吉太郎（2006）周防正行（2007）若松孝二（2008）園子温（2009）
2010年代	三池崇史（2010）富田克也（2011）吉田大八（2012）石井裕也（2013）呉美保（2014）塚本晋也（2015）西川美和（2016）富田克也（2017）上田慎一郎（2018）石川慶（2019）
2020年代	河瀨直美（2020）濱口竜介（2021）三宅唱（2022）石井裕也（2023）
括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年（2月）

典拠管理データベース
全般	ISNI VIAF WorldCat
国立図書館	フランス BnF data ポーランド
その他	IdRef