宮口二郎 (政治家)
宮口二郎 みやぐち じろう | |
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『碓氷社五十年史』より | |
生年月日 | 1852年5月21日 |
出生地 |
日本 上野国碓氷郡郷原村 (現群馬県安中市郷原) |
没年月日 | 1930年9月9日(78歳没) |
前職 | 碓氷郡書記 |
現職 |
碓氷社社長 帝国蚕糸評議員 大日本蚕糸会群馬支部商議員 産業組合中央会群馬支部副会長 大日本生糸販売組合連合会顧問 |
所属政党 | 自由党 |
選挙区 | 群馬県第5選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 1892年11月 - 1893年12月30日 |
第4代 群馬県会議長 | |
在任期間 | 1891年3月17日 - 1892年4月14日 |
在任期間 | 1889年 - 1889年 |
在任期間 |
1885年12月24日 - 1890年3月15日 1890年11月22日 - 1891年3月17日 |
当選回数 | 6回 |
宮口 二郎(みやぐち じろう、1852年5月21日(嘉永5年4月3日[1])- 1930年(昭和5年)9月9日[1][2][3])は、明治から昭和初期の養蚕家、実業家、政治家。衆議院議員、群馬県会議長、群馬県碓氷郡初代原市町長。
経歴
[編集]上野国碓氷郡郷原村[4](群馬県[2]碓氷郡原市町[5]、安中町を経て現安中市郷原)で、薬屋絹商人[5]・孫平、みい の二男として生まれた[4][6]。兄・裕平が上京したため家督を相続した[4]。安中藩藩校造士館教授佐々木愚山に師事し[4]漢学を修めた[2][3][4][5][6]。
1873年(明治6年)原市村吏員に就任し[5]、第21大区副区長、碓氷郡書記を歴任[1][2][3][4][6]。1879年(明治12年)第1回群馬県会議員選挙で当選し、通算6期在任し、同常置委員、同副議長を務め、1891年(明治24年)第4代議長に就任[1][2][3][4][5][6]。1882年(明治15年)以降、湯浅治郎らと廃娼運動を推進した[1]。1887年(明治20年)高津仲次郎らと上毛倶楽部を設立し自由民権運動を進めた[5][6]。同年[注釈 1]、碓氷英学校を設立し、碓氷郡内の子弟に英語の学びを提供した[1][5]。1889年(明治22年)原市町初代町長として1カ月在任[4]。
湯浅治郎の辞職に伴い1892年(明治25年)11月に実施された第2回衆議院議員総選挙群馬県第5区補欠選挙で当選し[1][4][5][7]、衆議院議員に1期在任した[2][3]。
1896年(明治29年)後藤新平に従い台湾に渡り、台湾総督府民政局に1905年(明治38年)まで務めた[1][4][5]。
1879年、碓氷社九十九(つくも)組を設立して組長に就任[1][4]。1894年(明治27年)から1896年まで碓氷社取締役を務めた[1][4]。1912年(明治45年)4月、萩原鐐太郎から引き継ぎ第3代碓氷社社長となり[1][4][5]、その他、帝国蚕糸 (株) 評議員、大日本蚕糸会群馬支部商議員、産業組合中央会群馬支部副会長、有限責任大日本生糸販売組合連合会顧問なども務め[2][3]、蚕糸業の発展に尽力した[1][4]。
また、新島襄の話を聞いたことがきっかけで、1881年(明治14年)9月、安中教会で海老名弾正から洗礼を受け[4]、1886年(明治19年)10月、原市教会創立者の一人となり、同教会の中心メンバーとして活動した[1]。
国政選挙歴
[編集]- 第1回衆議院議員総選挙(群馬県第2区、1890年7月、自由党)落選[8]
- 第2回衆議院議員総選挙補欠選挙(群馬県第5区、1892年11月、自由党)当選[7]
- 第3回衆議院議員総選挙(群馬県第5区、1894年3月、自由党)次点落選[8]
著作
[編集]- 『碓氷社要覧』宮口二郎、1922年。
- 編『教婦必携』碓氷社、1915年。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『群馬新百科事典』722頁では1886年。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 『日本キリスト教歴史人名事典』779頁。
- ^ a b c d e f g 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』628頁。
- ^ a b c d e f 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』440頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『群馬県人名大事典』508頁。
- ^ a b c d e f g h i j 『群馬新百科事典』722頁。
- ^ a b c d e 『上毛衆議院議員候補者小伝』58-61頁。
- ^ a b 『第一回乃至第十九回総選挙衆議院議員当選回数調』233頁。
- ^ a b 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』18頁。
参考文献
[編集]- 山中啓一編『上毛衆議院議員候補者小伝』白峰堂、1890年。
- 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』衆議院事務局、1915年。
- 衆議院事務局『第一回乃至第十九回総選挙衆議院議員当選回数調』1936年。
- 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
- 『群馬県人名大事典』上毛新聞社、1982年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 『群馬新百科事典』上毛新聞社、2008年。
- 日本キリスト教歴史大事典編集委員会『日本キリスト教歴史人名事典』教文館、2020年。