宇宙望遠鏡の一覧
次に挙げるのは観測する電磁波の波長ごとに分けて分類した宇宙望遠鏡の一覧である。
ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、電波に分けてある。複数の領域にまたがる能力を持つ望遠鏡は両方に掲載した。陽子や電子などの宇宙線、重力波観測用の望遠鏡も挙げてある。ただし宇宙探査機については宇宙探査機の一覧で取り扱うためここでは取り扱わない。
「軌道」の欄は、地球を周回している宇宙望遠鏡については近地点・遠地点の距離 を記した。リサージュ軌道を周っている宇宙望遠鏡についてはラグランジュ点位置を記した。
ガンマ線
[編集]ガンマ線望遠鏡は天体から来るガンマ線を観測する望遠鏡である。ガンマ線は大気に吸収されてしまうため、地上での観測は極めて困難である。そのため、昔は気球を使って観測したりした。ガンマ線望遠鏡は超新星、中性子星、パルサー、ブラックホールなど、高エネルギーを持つ天体の観測に役立つ[1]。
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コンプトンガンマ線観測衛星のイメージ図
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GLASTのロゴ
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Granatのイメージ図
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
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HEAO 3(高エネルギー天体観測3) | NASA | 1979年9月20日 | 1981年5月29日 | 地球軌道 (486.4–504.9 km) | [2][3][4] |
AGILE(宇宙観測ガンマ線可視化装置) | ISA | 2007年4月23日 | — | 地球軌道 (524–553 km) | [5][6] |
CGRO(コンプトンガンマ線観測衛星) | NASA | 1991年4月5日 | 2000年6月4日 | 地球軌道 (362–457 km) | [7][8][9] |
Cos-B | ESA | 1975年8月9日 | 1982年4月25日 | 地球軌道 (339.6–99,876 km) | [10][11][12] |
Gamma | RSA | 1990年7月1日 | 1992年 | 地球軌道 (375 km) | [13] |
GLAST (フェルミガンマ線宇宙望遠鏡) | NASA | 2008年6月11日 | — | 地球軌道 (555 km) | [14] |
Granat | CNRS & IKI | 1989年12月1日 | 1999年5月25日 | 地球軌道 (2,000–200,000 km) | [15][16][17] |
HETE 2(高エネルギー観測衛星2号機) | NASA | 2000年10月9日 | 2007年3月 | 地球軌道 (590–650 km) | [18][19][20] |
INTEGRAL(国際ガンマ線天体物理実験室) | ESA | 2002年10月17日 | — | 地球軌道 (639–153,000 km) | [21][22] |
LEGRI (低エネルギーガンマ線撮像衛星) | INTA | 1997年5月19日 | 2002年2月 | 地球軌道 (600 km) | [23][24] |
SAS-2 (小型天文学衛星2) | NASA | 1972年11月15日 | 1973年6月8日 | 地球軌道 (443–632 km) | [25][26] |
ニール・ゲーレルス・スウィフト (ガンマ線バースト衛星) | NASA GSFC | 2004年11月20日 | — | 地球軌道 (585–604 km) | [27][28] |
X線
[編集]X線望遠鏡はX線、つまり高エネルギーの光子を観測する望遠鏡である。X線も大気を通過しにくいので、空高くか、あるいは宇宙でしか観測できない。X線を放射する天体の種類は多く、銀河団、活動銀河中心のブラックホール、超新星、恒星などが挙げられる。連星のうち白色矮星(激変星)、中性子星、ブラックホール(X線連星)を含むものからもX線が放射される。X線は太陽系の天体からも放射されており、特に月は太陽から来たX線を強く反射している。また、宇宙X線背景放射と呼ばれる弱くてが光源がはっきりしないX線も観測される。
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日本の宇宙X線観測衛星あすか
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BeppoSAXのイラスト
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アインシュタイン観測機 (HEAO 2)
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XRISMのイラスト
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
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HEAO-1 (高エネルギー観測機1号) | NASA | 1977年8月12日 | 1979年1月9日 | 地球軌道 (445 km) | [29][30][31] |
HEAO-3 (高エネルギー観測機3号) | NASA | 1979年9月20日 | 1981年5月29日 | 地球軌道 (486.4–504.9 km) | [2][2][3][4] |
ABRIXAS (全天空広帯域X線画像解析機) | DLR | 1999年4月28日 | 1999年7月1日 | 地球軌道 (549–598 km) | [32][33][34] |
あすか (ASTRO-D) | NASA & ISAS | 1993年2月20日 | 2001年3月2日 | 地球軌道 (523.6–615.3 km) | [35][36] |
AGILE | ISA | 2007年4月23日 | — | 地球軌道 (524–553 km) | [5][6] |
アリエル5号 | SRC & NASA | 1974年10月15日 | 1980年3月14日 | 地球軌道 (520 km) | [37][38] |
Alexis (低エネルギーX線画像センサー配列機) | LANL | 1993年4月25日 | 2005年 | 地球軌道 (749–844 km) | [39][40][41] |
アリヤバータ | ISRO | 1975年4月19日 | 1975年4月23日 | 地球軌道 (563–619 km) | [42] |
アストロン | IKI | 1983年3月23日 | 1989年6月 | 地球軌道 (2,000—200,000 km) | [43][44][45] |
ANS (オランダ天文衛星) | SRON | 1974年8月30日 | 1976年6月 | 地球軌道 (266–1176 km) | [46][47] |
アストロサット | ISRO | 2015年 | — | 地球軌道 (650 km) | [48] |
BeppoSAX | ASI | 1996年4月30日 | 2002年4月30日 | 地球軌道 (575–594 km) | [49][50][51] |
広帯域X線望遠鏡(BBXRT) / Astro 1 (STS-35) | NASA | 1990年12月2日 | 1990年12月11日 | 地球軌道 (500 km) | [52][53] |
チャンドラ | NASA | 1999年7月23日 | — | 地球軌道 (9,942–140,000 km) | [54][55] |
Cos-B | ESA | 1975年8月9日 | 1982年4月25日 | 地球軌道 (339.6–99,876 km) | [10][11][12] |
CORSA-A (日本のX線観測衛星) | ISAS | 1976年2月6日 | 1976年2月6日 | 打上げ失敗 | [56][57] |
アインシュタイン観測機 (HEAO 2) | NASA | 1978年11月13日 | 1981年4月26日 | 地球軌道 (465–476 km) | [58][59] |
EXOSAT | ESA | 1983年5月26日 | 1986年4月8日 | 地球軌道 (347–191,709 km) | [60][61][62] |
ぎんが (ASTRO-C) | ISAS | 1987年2月5日 | 1991年11月1日 | 地球軌道 (517–708 km) | [63][64][65] |
Granat | CNRS & IKI | 1989年12月1日 | 1999年5月25日 | 地球軌道 (2,000–200,000 km) | [15][16][17] |
はくちょう(CORSA-B) | ISAS | 1979年2月21日 | 1985年4月16日 | 地球軌道 (421–433 km) | [66][67][68] |
HETE-2 (高エネルギー観測衛星2号機) | NASA | 2000年10月9日 | 2007年3月 | 地球軌道 (590–650 km) | [18][19][69] |
INTEGRAL (国際ガンマ線天体物理実験室) | ESA | 2002年10月17日 | — | 地球軌道 (639–153,000 km) | [21][22] |
NuSTAR (Nuclear Spectroscopic Telescope Array) | NASA | 2012年6月13日 | — | 地球軌道 (525 km) | [70] |
ROSAT | NASA & DLR | 1990年6月1日 | 1999年2月12日 | 地球軌道 (580 km) | [71][72][73] |
RXTE (ロッシX線放射時間観測機) | NASA | 1995年12月30日 | 2012年1月5日 | 地球軌道 (409 km) | [74][75] |
Spektr-RG(スペクトルRG) | IKI & ESA | 2019年7月13日 | — | 太陽 - 地球の L2 | [76][77] |
すざく (ASTRO-E2) | JAXA & NASA | 2005年7月10日 | — | 地球軌道 (550 km) | [78][79] |
ニール・ゲーレルス・スウィフト (ガンマ線バースト観測機) | NASA GFSC | 2004年11月20日 | — | 地球軌道 (585–604 km) | [27][28] |
てんま(ASTRO-B) | ISAS | 1983年2月20日 | 1989年1月19日 | 地球軌道 (489–503 km) | [80][81][82] |
SAS-C (小型宇宙衛星3号) | NASA | 1975年5月7日 | 1979年4月 | 地球軌道 (509–516 km) | [83][84][85] |
ウフル(SAS-1) | NASA | 1970年12月12日 | 1973年3月 | 地球軌道 (531–572 km) | [86][87][88] |
Athena (Advanced Telescope for High Energy Astrophysics) | ESA | 2034年 | — | 太陽 - 地球の L2 | [89][90] |
XMM-Newton | ESA | 1999年12月10日 | — | 地球軌道 (7,365–114,000 km) | [91][92] |
HXMT (Hard X-ray Modulation Telescope) | CNSA & CAS | 2017年6月15日 | — | 地球軌道 (550 km) | [93] |
ひとみ (ASTRO-H) | JAXA, NASA GFS | 2016年2月17日 | 2016年4月28日 | 地球軌道 (575 km) | [94][95][96] |
XRISM (X線分光撮像衛星) | JAXA, NASA GFS, ESA | 2023年9月7日 | 地球軌道 (575 km) | [97][98][99] | |
NASA, ESA, JAXA | 計画中止 | — | — | [100] | |
NASA | 計画中止 | — | — | [101][102] | |
ESA | 計画中止 | — | — | [103] |
紫外線
[編集]紫外線望遠鏡は紫外線、すなわち波長100~3200オングストロームの光を観測できる。紫外線も、ガンマ線やX線ほどではないが地表に届きにくく、観測には高所望遠鏡あるいは宇宙望遠鏡を使うのが好ましい[104]。紫外線を放射する天体は、太陽などの恒星、銀河などである[105]。
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GALEXのイラスト
可視光
[編集]いわゆる普通の望遠鏡である。波長400ナノメートルから700ナノメートルの光を観測できる[127]。宇宙に可視光望遠鏡を置く理由は、大気による画像の揺らぎを防ぐためであり、シーイングを向上させることにある。宇宙望遠鏡を使えば画像が鮮明になる。恒星、銀河、惑星状星雲、原始惑星系円盤などさまざまな天体の観察に使われる[128]。
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ケプラーの構造
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
COROT | CNES & ESA | 2006年12月27日 | 2013年6月 | 地球軌道 (872–884 km) | [129][130] |
ガイア計画 | ESA | 2013年12月19日 | — | Lagrangian 2 point | [131] |
ヒッパルコス | ESA | 1989年8月8日 | 1993年3月 | 地球軌道 (223–35,632 km) | [132][133][134] |
ハッブル宇宙望遠鏡(HST) | NASA | 1990年4月24日 | — | 地球軌道 (586.47–610.44 km) | [117] |
ケプラー | NASA, LASP | 2009年3月6日 | 2018年10月30日 | 太陽を中心として地球の後を追いかける軌道 | [135][136] |
MOST | CSA | 2003年6月30日 | 2014年9月9日 | 地球軌道 (819–832 km) | [137][138] |
UniBRITE-1とTUGSAT-1(星の光度を観測する超小型衛星) | オーストリア | 2013年2月25日 | — | 地球軌道 | |
ニール・ゲーレルス・スウィフト観測衛星(注:ガンマ線バーストの発生源を特定するために可視光でも観測) | NASA GFSC | 2004年11月20日 | — | 地球軌道 (585–604 km) | [27][28] |
TESS | NASA, MIT | 2018年4月18日 | 地球長楕円軌道 (108,000km - 375,000 km) | [139][140] | |
巡天 | CNSA | 2024年(予定) | — | — | [141][142] |
LUVOIR (⼤型紫外可視近⾚外線宇宙望遠鏡[123]) | NASA GSFC | 2039年(予定) | — | — | [124][125] |
NASA | 計画中止 | — | — | [143] | |
NASA | 計画中止 | — | — | [144] |
赤外線
[編集]赤外線は可視光線よりもエネルギーが低く、冷たい物体からも放出される。そのため褐色矮星、星雲、赤方偏移している銀河などの観測に向いている[145]。
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ハーシェル宇宙望遠鏡のイラスト
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IRASのイラスト
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ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のイラスト
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ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡のイラスト
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
あかり(ASTRO-F) | JAXA | 2006年2月21日 | 2011年11月24日 | 地球軌道 (586.47–610.44 km) | [146][147] |
ハーシェル宇宙望遠鏡 | ESA & NASA | 2009年5月14日 | 2013年6月17日 | 太陽 - 地球の L2 | [148][149][150] |
IRAS | NASA | 1983年1月25日 | 1983年11月21日 | 地球軌道 (889–903 km) | [151][152] |
赤外線宇宙天文台 (ISO) | ESA | 1995年11月17日 | 1998年5月16日 | 地球軌道 (1000–70500 km) | [153][153][154] |
IRTS(SFUに搭載) | ISAS & NASDA | 1995年3月18日 | 1995年4月25日 | 地球軌道 (486 km) | [155][156] |
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST) | NASA GSFC | 2021年12月25日 | — | 太陽 - 地球の L2 | [157] |
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡 (旧称WFIRST, 広視野近赤外線サーベイ宇宙望遠鏡) | NASA GSFC | 2025年予定 | 太陽 - 地球の L2 | [1] | |
MSX (Midcourse Space Experiment)(注:赤外線天体の観測が目的ではなく、弾道ミサイルの検知実験衛星) | USN | 1996年4月24日 | 1997年2月26日 | 地球軌道 (900 km) | [158] |
スピッツァー宇宙望遠鏡 | NASA, Caltech | 2003年8月25日 | 2020年1月31日 | AU) | Solar orbit (0.98–1.02[159][160] |
SWAS (宇宙サブミリ波観測衛星) | NASA, CFA | 1998年12月6日 | 2005年9月1日 | 地球軌道 (638–651 km) | [161][162] |
WIRE (広域赤外線探索機) | NASA | 1999年3月5日 |
|
— | [163] |
WISE (広域赤外線探査衛星)→NEOWISE | NASA, Caltech | 2009年12月14日 |
|
地球軌道 (500 km) | [164][165][166][167] |
LUVOIR (⼤型紫外可視近⾚外線宇宙望遠鏡[123]) | NASA GSFC | 2039年 | — | — | [124][125] |
オリジンズ宇宙望遠鏡 (Origins Space Telescope, OST) | NASA GSFC | 2035年 | — | — | [168] |
JAXA, ESA | 計画中止 | — | — | [169][170] | |
ESA | 計画中止 | — | — | [171] | |
NASA & DOE | 計画中止 | — | — | [172] | |
NASA | 計画中止 | — | — | [144] |
マイクロ波
[編集]マイクロ波は微弱なため、マイクロ波宇宙望遠鏡には大きなアンテナが付いている。宇宙マイクロ波背景放射、スニヤエフ・ゼルドビッチ効果、銀河からの放射光や制動放射の観測に便利である。
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WMAPのイラスト
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
COBE (宇宙背景放射探査機) | NASA | 1989年11月18日 | 1993年12月23日 | 地球軌道 (900 km) | [173][174] |
オーディン | SSC | 2001年2月20日 | — | 地球軌道 (622 km) | [175][176] |
プランク | ESA | 2009年5月14日 | 2013年10月23日 | Lagrangian 2 point | [177][178][149] |
WMAP (ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機) | NASA | 2001年6月30日 | 2010年9月8日 | Lagrangian 2 point | [179] |
LiteBIRD (宇宙マイクロ波背景放射偏光観測衛星) | JAXA | 2028年予定 | [180][181] |
電波
[編集]地上には通信用の電波が飛び交っているため、天体からの電波を宇宙望遠鏡で観測することも多い。宇宙望遠鏡でも地上の望遠鏡と同じく超長基線電波干渉法を使って観測することが多い。天体からの電波を観測することで、超新星、重力レンズ効果、スターバースト銀河などを調べることができる。
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
はるか(HALCA, or VSOP) | ISAS | 1997年2月12日 | 2005年11月30日 | 地球軌道 (560–21,400 km) | [182][183][184] |
RadioAstron (Spektr-R) | Russian Astro Space Center | 2011年7月18日 | — | 地球軌道 (10,000–390,000 km) | [185][186] |
JAXA | 計画中止 | — | — | [187] |
素粒子観測
[編集]宇宙線や電子などの素粒子を宇宙望遠鏡で観察することもある。太陽からの太陽エネルギー粒子線や銀河系から来る素粒子の観測に使われる。活動銀河からの超高エネルギー宇宙線を観測するのにも便利である。
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
HEAO 3 (宇宙高エネルギー観測機3号) | NASA | 1979年9月20日 | 1981年5月29日 | 地球軌道 (486.4–504.9 km) | [2][3][4] |
宇宙磁力フリーフライア(Astromag Free-Flyer) | NASA | 2005年1月1日 | — | 地球軌道 (500 km) | [188][189] |
AMS-01 | NASA | 1988年6月2日 | 1988年6月12日 | 地球軌道 (296 km) | |
AMS-02 (ISSに設置) | NASA | 2011年5月16日 | — | 地球軌道 (350-390 km) | |
反物質および光子宇宙物理観測機能搭載機 (PAMELA) (ロシアのResurs-DK1衛星に搭載) | ISA, INFN, RSA, DLR & SNSB | 2006年5月15日 | — | 地球軌道 (350–610 km) | [190][191] |
DAMPE (Dark Matter Particle Explorer) | CNSA & CAS | 2015年12月17日 | — | 地球軌道 (500 km) | [192] |
重力波
[編集]重力波を観測するための宇宙望遠鏡も提案されている。中性子星やブラックホールからの重力波を観測する。
名称 | 管轄機関 | 打上日 | 停止日 | 位置 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
LISA (宇宙重力波望遠鏡) | NASA, ESA | 2037年 | — | — | [193] |
参考文献
[編集]- ^ “Gamma rays”. NASA. 2008年3月1日閲覧。
- ^ a b c d “NASA - NSSD - Spacecraft - Trajectory Details (HEAO 3)”. NASA. 2008年2月27日閲覧。
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